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広辞苑の検索結果 (1)

おとし‐い・れる【陥れる・落とし入れる】🔗🔉

おとし‐い・れる陥れる・落とし入れる】 〔他下一〕[文]おとしい・る(下二) ①中に落ちこませる。おちいらせる。 ②だまして苦しい立場にはめこむ。「無実の人を罪に―・れる」 ③城や敵陣などを攻めとる。

大辞林の検索結果 (33)

おとし【落(と)し】🔗🔉

おとし [3] 【落(と)し】 (1)落とすこと。「さか―」 (2)鳥獣を捕らえる仕掛け。わな。「―をかける」 (3)入れるべきものを忘れること。おち。 (4)「落とし掛(ガ)け」に同じ。 (5)戸の桟に仕掛けて,閉めた時,敷居の穴に差し込んで,戸が開かないようにするための木片。くるる。 (6)話の結末。また,落語のおち。さげ。「―話」 (7)近世邦楽の用語。段落感をつけたり,文意を強調する部分に用いる音型だが,具体的技法は楽器(三味線・箏(コト))や声楽の種類(義太夫節・常磐津節・清元節など)により異なる。 (8)裁ち落とし。余りぎれ。 (9)鉱脈の傾斜方向に連続する富鉱体。品位のよい鉱石が,鉱脈の走向方向には短く,傾斜方向に斜めに細長く続く形をもつもの。 (10)鉱石・土砂・廃石などを重力で流し落とす通路。

おとし-あな【落(と)し穴】🔗🔉

おとし-あな [3] 【落(と)し穴】 (1)罠(ワナ)の一種。動物を落として捕らえるために掘った穴。おとし。 (2)人をだましておとしいれるための秘密の計画。謀略。策略。「―にはまる」

おとし-あみ【落(と)し網】🔗🔉

おとし-あみ [3] 【落(と)し網】 定置網の一。岸から張り出した垣網で誘導した魚群を,上り傾斜のついた登り網でさらに袋網上部の入り口へと導き,落ち込むようにしたもの。小台網・ひさご網など。

おとし-いし【落(と)し石】🔗🔉

おとし-いし [3] 【落(と)し石】 茶室の躙(ニジ)り口の前に置く役石の一。踏み石の次に位置する。

おとし-いも【落(と)し薯】🔗🔉

おとし-いも [3] 【落(と)し薯】 吸い物に山芋をすって入れた料理。

おとし-がけ【落(と)し掛け・落(と)し懸け】🔗🔉

おとし-がけ [0] 【落(と)し掛け・落(と)し懸け】 (1)床の間や書院窓の正面上方の小壁の下端にある横木。内法長押(ウチノリナゲシ)より上位にある。 (2)窓や欄間の下につける雲形などの彫り物。 (3)木製の火鉢の内まわりや底を銅・ブリキなどの薄板で入れ子のように作り,木枠の中へ上から落とし入れて灰を入れるもの。おとし。 (4)〔「落とし崖(ガケ)」の意かともいう〕 車などで坂を下りかかる所。「―の高き所に見つけてひき入れ給ふ/源氏(東屋)」

おとし-がみ【落(と)し紙】🔗🔉

おとし-がみ [3][0] 【落(と)し紙】 便所で使う紙。ちり紙。

おとし-ぎんちゃく【落(と)し巾着】🔗🔉

おとし-ぎんちゃく [4] 【落(と)し巾着】 紐(ヒモ)をつけて首や着物の襟にかける巾着。

おとし-ご【落(と)し子】🔗🔉

おとし-ご [3] 【落(と)し子】 (1)「落とし胤(ダネ)」に同じ。 (2)ある物事の影響により生じたもの。「戦争の―」

おとし-ざし【落(と)し差し】🔗🔉

おとし-ざし [0] 【落(と)し差し】 刀を普通よりこじりをさげて差すこと。くずれた,だらしない刀の差し方。

おとし-だて【落(と)し閉て】🔗🔉

おとし-だて 【落(と)し閉て】 戸を上から落として閉めるようにしたもの。

おとし-だな【落(と)し棚】🔗🔉

おとし-だな [3] 【落(と)し棚】 四十八棚の一。地板に近いところに設けられた棚。落とし違い棚。

おとし-だね【落(と)し胤】🔗🔉

おとし-だね [4] 【落(と)し胤】 (主に身分の高い人が)正妻以外の女に生ませた子。落とし子。落胤(ラクイン)。

おとし-たまご【落(と)し玉子】🔗🔉

おとし-たまご [4][5] 【落(と)し玉子】 すまし汁・味噌汁の中に鶏卵を割って,散らさないように落とし入れた料理。

おとし-づの【落(と)し角】🔗🔉

おとし-づの [3] 【落(と)し角】 四月ごろから初夏にかけて,自然に抜け落ちる鹿(シカ)の角。落ち角。[季]春。《山裾や草の中なる―/虚子》

おとし-づみ【落(と)し積み】🔗🔉

おとし-づみ [0] 【落(と)し積み】 石垣の積み方の一。長方形の石を隣の石に寄りかかるように斜めに置き並べる積み方。また,その石垣。

おとし-てんじょう【落(と)し天井】🔗🔉

おとし-てんじょう ―ジヤウ [4] 【落(と)し天井】 「落ち天井」に同じ。

おとし-どころ【落(と)し所】🔗🔉

おとし-どころ [0] 【落(と)し所】 話し合いなどの前に,あらかじめ考えておく結論。「―をさぐる」

おとし-ぬし【落(と)し主】🔗🔉

おとし-ぬし [3] 【落(と)し主】 金品を落とした,または置き忘れた人。

おとし-ばなし【落(と)し話・落(と)し噺】🔗🔉

おとし-ばなし [4] 【落(と)し話・落(と)し噺】 最後を洒落(シヤレ)や地口(ジグチ)で結ぶ短い話。近世,江戸での呼称。落とし話を核に筋を発展させると落語になる。

おとし-ばらげ【落(と)し散毛】🔗🔉

おとし-ばらげ 【落(と)し散毛】 江戸時代の女性の髪の結い方の一。鬢(ビン)さしや髱(タボ)さしを用いないで,鬢や髱をふっくらと結うもの。

おとし-ぶた【落(と)し蓋】🔗🔉

おとし-ぶた [3][0] 【落(と)し蓋】 煮物や漬物をするとき,材料の上に直接のせて用いる蓋。なべや容器の中にすっぽり入る。さしぶた。

おとし-ぶみ【落(と)し文・落(と)し書】🔗🔉

おとし-ぶみ [3][0][4] 【落(と)し文・落(と)し書】 (1)公然とは言えないことを文書にして落としておくもの。落書(ラクシヨ)。「物によせて歌を作りて―にし侍れば/筑波問答」 (2)江戸時代,火付けなどの脅迫文を書いて家に投げ込んだ文書。捨て文。 (3)オトシブミ科の甲虫。体長8ミリメートル内外。首が細長く,前胸部は三角形。体は黒く,上ばねは赤い。広葉樹の葉を巻いて巣を作り,中に産卵する。シベリアから日本にかけて分布。ナミオトシブミ。[季]夏。《―ゆるく巻きたるもの悲し/山口青邨》 〔巣の形が巻き紙に似ているとして「ホトトギスの落とし文」などといわれたことから転じた名〕

おとし-まえ【落(と)し前】🔗🔉

おとし-まえ ―マヘ [0] 【落(と)し前】 〔露店などで値を適当なところまで落として客と折り合いをつける香具師(ヤシ)仲間の隠語から〕 失敗・無礼の後始末。「―をつける」

おとし-まく【落(と)し幕】🔗🔉

おとし-まく [3] 【落(と)し幕】 歌舞伎で,振り落としにする浅黄幕や道具幕。一瞬のうちに舞台面を変化させるために用いる。 →振り落とし

おとし-ミシン【落(と)し―】🔗🔉

おとし-ミシン [4] 【落(と)し―】 縫い代の割れ目や玉縁の際に表からかけるステッチ。縫い代を落ち着かせ,補強ともなる。

おとし-みず【落(と)し水】🔗🔉

おとし-みず ―ミヅ [3] 【落(と)し水】 稲を刈る前に,田を干すため流し出す水。[季]秋。《―田毎の闇となりにけり/蕪村》

おとし-みそ【落(と)し味噌】🔗🔉

おとし-みそ [4] 【落(と)し味噌】 粒味噌をすったりこしたりせず,そのまま入れて汁を作ること。

おとし-もの【落(と)し物】🔗🔉

おとし-もの [0][5] 【落(と)し物】 気づかずに落としてなくした物。また,落ちていたもの。遺失物。「―を拾う」

おとし-や【落(と)し矢】🔗🔉

おとし-や [3] 【落(と)し矢】 (1)上差(ウワザ)しの矢。 (2)上から下に向けて射る矢。また,その射方。おろし矢。「源氏は馬上よりさし当てさし当て―に射る/盛衰記 42」

おとし-やき【落(と)し焼き】🔗🔉

おとし-やき [0] 【落(と)し焼き】 熱したフライ-パンや鉄板に材料をスプーンなどで流し落として焼く調理法。また,その料理や菓子。

おとし-い・れる【陥れる・落(と)し入れる】🔗🔉

おとし-い・れる [5] 【陥れる・落(と)し入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 おとしい・る 〔(3)が原義〕 (1)計略にかけて人をだます。罪を着せて失脚させる。「罪に―・れる」 (2)攻め落とす。陥落させる。「城を―・れる」 (3)落として,中にはいらせる。「天の斑馬(フチコマ)を逆剥(サカハ)ぎに剥ぎて―・るる時に/古事記(上訓)」

おとし-つ・く【落とし着く】🔗🔉

おとし-つ・く 【落とし着く】 (動カ下二) (1)決着をつける。解決する。結論を出す。「箱の中なるは慥(タシカ)に銀(カネ)と―・けて走り行く/浄瑠璃・鬼一法眼」 (2)気持ちを安定させる。心を静める。気持ちを落ち着かせる。「万事―・けて居たる客には/浮世草子・一代女 1」

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