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広辞苑の検索結果 (25)
さび【錆・銹・鏽】🔗⭐🔉
さび【錆・銹・鏽】
①空気に触れた金属の表面に生じる酸化物または水酸化物など。鉄のは黒色または褐色、銅のは黒色または緑色を呈する。本草和名「
精、和名加奈久曾一名加祢乃佐比」
②「(→)さびうるし」の略。
③落ち鮎や越冬する山女魚やまめなどの体色が黒ずむこと。
④悪い結果。「身から出た―」

さびあげ‐まきえ【錆上蒔絵】‥ヱ🔗⭐🔉
さびあげ‐まきえ【錆上蒔絵】‥ヱ
錆漆で肉を盛りあげた高蒔絵。錆上高蒔絵。
さび‐あゆ【荒鮎・錆鮎・宿鮎】🔗⭐🔉
さび‐あゆ【荒鮎・錆鮎・宿鮎】
秋季の鮎。背に錆のような色がある。落鮎おちあゆ。くだり鮎。〈[季]秋〉
さび‐いろ【錆色】🔗⭐🔉
さび‐いろ【錆色】
鉄錆のような赭褐しゃかっ色。漆塗などにいう。
Munsell color system: 10R3/3.5
さび‐うるし【錆漆】🔗⭐🔉
さび‐うるし【錆漆】
砥粉とのこを水で練り、更に「せしめうるし」(生漆)をまぜて練ったもの。漆器の下地などに用いる。さび。
さび‐え【錆絵】‥ヱ🔗⭐🔉
さび‐え【錆絵】‥ヱ
やや水分を多くした錆漆を筆につけて描いた絵や模様。上に彩漆いろうるしや蒔絵を加えたものもある。
さび‐おさえ【錆押え】‥オサヘ🔗⭐🔉
さび‐おさえ【錆押え】‥オサヘ
日本画などで、銀地または銀泥が黒く変色するのを防ぐために、明礬みょうばん水を引くこと。
さび‐がたな【錆刀】🔗⭐🔉
さび‐がたな【錆刀】
①刃のさびた刀。赤いわし。さびいわし。
②役に立たない者をいやしめていう語。浄瑠璃、雪女五枚羽子板「おのれごときの―が、主人の身に立つべきか」
さび‐かためぬり【錆固め塗】🔗⭐🔉
さび‐かためぬり【錆固め塗】
錆漆で下地を固めて仕上げる漆塗。室町時代の鎧よろいの盛上札もりあげざねなどに多い。
さび‐かべ【錆壁】🔗⭐🔉
さび‐かべ【錆壁】
上塗の土に鉄粉または古釘の煎汁をまぜて塗った壁。錆出し壁。
さび‐ごえ【寂声】‥ゴヱ🔗⭐🔉
さび‐ごえ【寂声】‥ゴヱ
(「錆声」とも書く)老熟して趣のある声。かれて渋みのある声。
さび‐じ【錆地】‥ヂ🔗⭐🔉
さび‐じ【錆地】‥ヂ
錆漆だけで仕上げる漆器の下地。
さび‐しゅ【錆朱】🔗⭐🔉
さび‐しゅ【錆朱】
鉄錆のようなくすんだ朱色。錆色。
さび‐だけ【錆竹】🔗⭐🔉
さび‐だけ【錆竹】
立枯れして表皮に錆の生じたように見える竹。また、硫酸で焼いてさびたような色をつけた竹。
さび‐つ・く【錆び付く】🔗⭐🔉
さび‐つ・く【錆び付く】
〔自五〕
①金物がさびる。また、錆のために固着して離れなくなる。「―・いた刀」
②比喩的に、思うように動かなくなる。「自慢の腕が―・く」
さび‐つけ【錆付け】🔗⭐🔉
さび‐つけ【錆付け】
蒔絵で、箆へら・刷毛はけを用いて錆漆を塗りつけ、肉を高くすること。
さび‐どめ【錆止め】🔗⭐🔉
さび‐どめ【錆止め】
金属の錆を防止すること。広義には、電気めっき法その他の金属被覆による防食法、金属体表面に化学変化を起こさせる方法、塗料被覆、硬質ゴム・コールタール・ピッチ・モルタル・琺瑯ほうろう・油脂などの非金属被覆による防食法を含み、一般には、一時的に防止する防錆ぼうせい油・気化性防錆剤などを用いる方法を指す。
さび‐ぬり【錆塗】🔗⭐🔉
さび‐ぬり【錆塗】
錆漆を塗ること。
さび‐ねず【錆鼠】🔗⭐🔉
さび‐ねず【錆鼠】
藍鼠あいねずみに白茶をかけた染色。
Munsell color system: 2.5B3.5/1.5
さび‐や【錆矢】🔗⭐🔉
さび‐や【錆矢】
鏃やじりの錆びた矢。また、自分の矢の謙称。義経記8「さればとて―の一つも放つべきにても候はず」
さ・びる【錆びる・銹びる】🔗⭐🔉
さ・びる【錆びる・銹びる】
〔自上一〕[文]さ・ぶ(上二)
(「荒さびる」と同源)金属にさびが生ずる。また、水錆みさびができる。神楽歌、採物「我が門の板井の清水里遠み人し汲まねば水―・びにけり」。源氏物語槿「錠のいといたく―・びにければあかず」。「釘が―・びる」
さび‐ろうにん【錆浪人】‥ラウ‥🔗⭐🔉
さび‐ろうにん【錆浪人】‥ラウ‥
(佩刀はいとうに錆を生ずる意)浪人をののしっていう語。痩浪人。
○さびを利かすさびをきかす
十分にわさびを使う。転じて、物事をぴりっとひきしまった感じにさせる。
⇒さび
[漢]錆🔗⭐🔉
錆 字形
〔金部8画/16画/2712・3B2C〕
〔音〕セイ(慣) ショウ〈シャウ〉(漢)
〔訓〕さび・さびる
[意味]
金属の表面にできる酸化物。さび。さびる。「防錆スプレー」
▷日本での用法。原義は、金属の澄みきった色。

大辞林の検索結果 (18)
さび【錆・銹・
】🔗⭐🔉
さび [2] 【錆・銹・
】
〔動詞「錆びる」の連用形から〕
(1)大気中や水中の酸素の作用で金属の表面にできた酸化物や水酸化物の固体。
(2)悪い報い。「身から出た―」

さび-あさぎ【錆浅葱】🔗⭐🔉
さび-あさぎ [3] 【錆浅葱】
浅葱色より彩度の低い,わずかに緑がかった灰青色。
さび-あゆ【錆鮎】🔗⭐🔉
さび-あゆ [3] 【錆鮎】
秋の産卵期の鮎。体に鉄錆のような赤みを帯びる。落ち鮎。[季]秋。
さび-いろ【錆色】🔗⭐🔉
さび-いろ [0] 【錆色】
鉄錆の色のような赤茶色。
さび-うるし【錆漆】🔗⭐🔉
さび-うるし [3] 【錆漆】
水でかたく練った砥粉(トノコ)に瀬〆漆(セシメウルシ)を混ぜてよく練ったもの。漆塗りの下絵の絵模様の輪郭を描いたり,肉を高く盛り上げるのに用いる。
さび-え【錆絵】🔗⭐🔉
さび-え ―
[2][0] 【錆絵】
錆漆(サビウルシ)で絵や模様を描く技法。また,その絵や模様。錆漆に顔料を加え青錆色・赤錆色などを作って描く場合もある。

さび-おさえ【錆押(さ)え】🔗⭐🔉
さび-おさえ ―オサヘ [3] 【錆押(さ)え】
日本画などで,銀地や銀泥が黒変するのを防ぐため,ミョウバン水を薄く塗ること。
さび-がたな【錆刀】🔗⭐🔉
さび-がたな [3] 【錆刀】
刃のさびた刀。役に立たない刀剣を卑しめてもいう。「身より出せし―/浮世草子・好色産毛」
さび-ごえ【錆声・寂声】🔗⭐🔉
さび-ごえ ―ゴ
[3][0] 【錆声・寂声】
謡曲などの修練を経て,枯れて渋みのある声。老熟して趣のある声。

さび-しゅ【錆朱】🔗⭐🔉
さび-しゅ [2] 【錆朱】
鉄錆のようなくすんだ朱色。
さび-だけ【錆竹】🔗⭐🔉
さび-だけ [2] 【錆竹】
立ち枯れて表面に錆色の斑点を生じた竹。また,硫酸で焼いて錆色をつけた竹。風致があるので書院窓・下地(シタジ)窓・竿縁(サオブチ)などに用いる。
さび-つ・く【錆付く】🔗⭐🔉
さび-つ・く [0][3] 【錆付く】 (動カ五[四])
(1)金物がさびる。また,金物がさびて,ほかの物にくっついて離れなくなる。「錠前が―・いてあかない」
(2)(比喩的に)技能や機能が衰える。「腕が―・く」「頭が―・く」
さび-どめ【錆止め】🔗⭐🔉
さび-どめ [0][4] 【錆止め】
金属がさびるのを防ぐために,めっきなどの表面処理をしたり,錆止めペイントなどで塗装すること。
さび-ねず【錆鼠】🔗⭐🔉
さび-ねず [0] 【錆鼠】
染色の一。藍(アイ)鼠に白茶を加えた色。
さ・びる【錆びる】🔗⭐🔉
さ・びる [2] 【錆びる】 (動バ上一)[文]バ上二 さ・ぶ
〔「寂びる」と同源〕
(1)金属の表面が酸化してさびができる。「真っ赤に―・びたナイフ」
(2)声に渋みを帯びる。「室(ヘヤ)から,『お兼何だい?』と―・びた女の声/魔風恋風(天外)」
さび【錆】(和英)🔗⭐🔉
さびる【錆びる】(和英)🔗⭐🔉
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