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えてにほをあげる【得手に帆を揚げる】🔗🔉

えてにほをあげる【得手に帆を揚げる】 自分の力を存分にふるえる絶好の機会が到来し、おおいに勇み立つこと。 ◎「得手」は得意とすること。「得手に帆を掛ける」とも言う。いろはがるた(江戸)。 〔類〕追風に帆を揚げる 〔較〕Hoist your sail when the wind is fair.(順風のときに帆を揚げよ)

えどっこはさつきのこいのふきながし【江戸っ子は五月の鯉の吹き流し】🔗🔉

えどっこはさつきのこいのふきながし【江戸っ子は五月の鯉の吹き流し】 江戸っ子はことばづかいこそ荒いが、腹の中はさっぱりしていて、ものごとにこだわらないということ。また、江戸っ子は口先ばかり威勢がよくて、胆力がないということ。 ◎「吹き流し」は、風に吹かれて泳いでいる鯉幟(こいのぼり)のことで、鯉幟は吹き抜けになっていて腹の中が空洞であるところから。なおこのあとに「口先ばかりで腸(はらわた)はなし」と続けても言う。 〔類〕江戸っ子は五月の鯉で口ばかり

えどっこはよいごしのぜにはつかわぬ【江戸っ子は宵越しの銭は使わぬ】🔗🔉

えどっこはよいごしのぜにはつかわぬ【江戸っ子は宵越しの銭は使わぬ】 江戸っ子の気っぷのよさ、金離れのよさを言うことば。 ◎「宵越しの銭」は一夜持ち越す金のこと。江戸っ子はその日に稼いだ金はその日のうちに使ってしまうの意から。「江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ」とも言う。 〔例〕「江戸者の生まれそこない金をため」(古川柳)

えどのかたきをながさきでうつ【江戸の敵を長崎で討つ】🔗🔉

えどのかたきをながさきでうつ【江戸の敵を長崎で討つ】 意外な場所や筋違いなことなどひょんなことから、かつて受けた恨みの仕返しをするたとえ。 ◎江戸の地で恨みを受けた相手を、江戸を遠く隔てた長崎の地で討ち果たすことから。

えどははっぴゃくやちょうおおさかははっぴゃくやばし【江戸は八百八町大阪は八百八橋】🔗🔉

えどははっぴゃくやちょうおおさかははっぴゃくやばし【江戸は八百八町大阪は八百八橋】 江戸には町の数が多く、大阪には橋がたくさんあるということで、江戸と大阪の町並みの広さやにぎわいを言うことば。 ◎「八百八」は実数ではなく、数の多さを言うことば。 〔例〕「煩悩(ぼんのう)に七百多い江戸の町」(古川柳)

えどべらぼうにきょうどすえ【江戸べらぼうに京どすえ】🔗🔉

えどべらぼうにきょうどすえ【江戸べらぼうに京どすえ】 江戸と京都の代表的な方言と、また、それによってそれぞれの気質の特色を言ったことば。 ◎「べらぼう」は甚だしい、愚かなどの意。「どすえ」は「…ですよ」の意。威勢がよく乱暴な江戸ことばと、上品でやさしい京ことばを並べて、それぞれの気風を表したもの。 〔類〕長崎ばってん江戸べらぼう神戸兵庫のなんぞいや/大阪さかいに江戸べらぼう

ことわざ ページ 694