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にえゆをのまされる【煮え湯を飲まされる】🔗🔉

にえゆをのまされる【煮え湯を飲まされる】 信じていた人に裏切られてひどい目にあわされることのたとえ。

におのうきす【鳰の浮き巣】🔗🔉

におのうきす【鳰の浮き巣】 《水辺の葦(アシ)の間に枯れ葉などで作ったかいつぶりの巣が水面に浮いていて、水の増減によって上下し、不安定に見えることから》人の世の不安定であることや浮き沈みのたとえ。 《参考》 夏の季語。

にかいからめぐすり【二階から目薬】🔗🔉

にかいからめぐすり【二階から目薬】 《階下にいる人に二階から目薬をさしてやるの意》思うようにならずもどかしいことのたとえ。「二階から目薬を指す」とも。 《類句》天井から目薬。二階から尻(シリ)炙(アフ゛)る。

にがおりる【荷が下りる】🔗🔉

にがおりる【荷が下りる】 負担になっていた責任などから解放される。「肩の荷が下りる」とも。

にがかつ【荷が勝つ】🔗🔉

にがかつ【荷が勝つ】 《荷物が重過ぎるの意》任務や責任などがその人の能力以上で無理である。 《例文》 「委員長の仕事は、彼には荷が勝ち過ぎるようだ。」

にがつはにげづき【二月は逃げ月】🔗🔉

にがつはにげづき【二月は逃げ月】 2月は、普通の月より日数が少なくて早くすぎる月であるということ。「二月は逃げて去る」とも。 《参考》 (イ)「二月」の「に」と「逃げる」の「に」とで韻を踏んでいる。 (ロ)俗に「一月いぬる、二月逃げる、三月去る」という。

にがびゃくどう【二河白道】▽東洋🔗🔉

にがびゃくどう【二河白道】▽東洋 《二つの川の間の一筋の白い道の意》衆生(シュシ゛ョウ)が一心に浄土往生を願う清浄な信仰心を持てば、悟りを得て西方浄土に至り得るというたとえ。 《参考》 (イ)ある人が西の方へ長い道のりを歩いて行くと、突然南北に大きな火の川と水の川が現れ、その間にはさまれて幅4、5寸の白い道があった。白い道は両側から火と水が襲って来るので行くことができなかったが、傍らに人がいて、どんなに水火に脅かされようとも、この白い道を一心に進めば、必ず西方浄土に至り得ると教えたという。 (ロ)人間の怒りや恨みを火の河に、欲望を水の河に、清浄に往生を願う心を白い道にたとえたもの。 《出典》 〔観経疏散善義(カンキ゛ョウソサンセ゛ンキ゛)〕

にがむしをかみつぶしたよう【苦虫を噛み潰したよう】🔗🔉

にがむしをかみつぶしたよう【苦虫を噛み潰したよう】 非常に不愉快そうな顔つきをするようす。 《例文》 「その話を切り出すと、相手は急に苦虫をかみつぶしたような顔になった。」

にくさもにくし【憎さも憎し】🔗🔉

にくさもにくし【憎さも憎し】 はなはだしく憎らしい。 《例文》 「碁敵(コ゛カ゛タキ)は憎さも憎し懐しし。」

にくまれっこよにはばかる【憎まれっ子世に憚かる】🔗🔉

にくまれっこよにはばかる【憎まれっ子世に憚かる】 人から憎まれるような人がかえって世間で幅を利かせ、威勢を振るうということ。「憎まれっ子世にはびこる」「憎まれっ子世に出ず」とも。 《参考》 「憚かる」は、幅を利かせるの意。

にくをさいてはらにみたす【肉を割いて腹に充たす】▽中国🔗🔉

にくをさいてはらにみたす【肉を割いて腹に充たす】▽中国 《自分の肉を切り取って食べて空腹を満たすの意》自分の利益を図って行ったことがかえって災いとなり、結局自分が倒れてしまうことのたとえ。 《出典》 民ヲ刻シテ以(モッ)テ君ニ奉ズルハ、猶(ナオ)肉ヲ割キテ以テ腹ニ充(ミタ)スガゴトシ。腹飽キテ身斃(タオ)レ、君富ミテ国亡(ホロ)ブ。〔資治通鑑(シシ゛ツカ゛ン)・唐紀〕 《類句》股(モモ)を割いて腹に充たす。

にげたさかなはおおきい【逃げた魚は大きい】🔗🔉

にげたさかなはおおきい【逃げた魚は大きい】 釣り落とした魚は大きい

にげをうつ【逃げを打つ】🔗🔉

にげをうつ【逃げを打つ】 逃げる用意をする。相手の追及を逃れようと、手段を講ずる。 《類句》逃げを張る。

にげをはる【逃げを張る】🔗🔉

にげをはる【逃げを張る】 逃げを打つ

にしきのみはた【錦の御旗】🔗🔉

にしきのみはた【錦の御旗】 赤地の錦に金銀で日月を刺繍(シシュウ)した旗。錦旗(キンキ)。 《参考》 鎌倉時代ごろから、朝敵討伐のさい、天皇から官軍の標章として賜った。特に、戊辰(ホ゛シン)戦争のとき明治天皇から官軍に賜ったものは有名で、現存する。 他に対して自己の主張などを権威づけるものとして立派な名分のたとえ。 《例文》 「国際平和に貢献するためという錦の御旗がある。」

にしきをかざる【錦を飾る】🔗🔉

にしきをかざる【錦を飾る】 《美しい錦で身を飾るの意》立身出世して故郷に帰る。「故郷に錦を飾る。」

にしきをきてよるゆくがごとし【錦を衣て夜行くが如し】▽中国🔗🔉

にしきをきてよるゆくがごとし【錦を衣て夜行くが如し】▽中国 《美しい錦の着物を着て何も見えない暗い夜に歩くようなものであるの意》いくら立身出世しても、故郷に帰ってその栄誉を知人に知られなくてはそのかいがないことのたとえ。 《出典》 富貴ニシテ故郷ニ帰ラザルハ、繍(ニシキ)ヲ衣テ夜行クガ如シ。〔史記(シキ)・項羽本紀〕

にしのそらがくもってくるとあめになる【西の空が曇ってくると雨になる】🔗🔉

にしのそらがくもってくるとあめになる【西の空が曇ってくると雨になる】 西の方から低気圧が近づくと西の空が曇ってきて、やがて雨が降るようになるということ。

にしもひがしもわからない【西も東も分からない】🔗🔉

にしもひがしもわからない【西も東も分からない】 《どちらが西でどちらが東かさえ分からないの意》物事の道理を理解する力がない。まったく思慮分別がない。 《例文》 「西も東も分からない幼児。」

にそくのわらじをはく【二足の草鞋を履く】🔗🔉

にそくのわらじをはく【二足の草鞋を履く】 同一人がもともと両立しない職業や立場を兼ねる。 《参考》 昔、ばくち打ちが罪人を捕らえる役人を兼ねることを言ったことから。

にたものふうふ【似た者夫婦】🔗🔉

にたものふうふ【似た者夫婦】 夫婦は互いに性格や好みが似かようものであるということ。また、趣味や性格の似ている夫婦のこと。

にちにちこれこうじつ【日日是れ好日】▽中国🔗🔉

にちにちこれこうじつ【日日是れ好日】▽中国 毎日毎日が、事件もなく平和なよい日であるということ。「日日(ヒヒ゛)是れ好日(コウニチ)」とも。 《出典》 〔碧巌録(ヘキカ゛ンロク)〕

にっこうをみないうちはけっこうというな【日光を見ない中は結構と言うな】🔗🔉

にっこうをみないうちはけっこうというな【日光を見ない中は結構と言うな】 《日光の東照宮の建築美を見ないうちは、「結構」というほめことばを使うなの意》日光の東照宮の美しさをほめて言うことば。 《参考》 (イ)「日光」の「こう」と「結構」の「こう」とで語呂(コ゛ロ)を合わせている。 (ロ)同じ型の言い回しに、イタリアのナポリ湾について言う「ナポリを見てから死ね」がある。

にっちもさっちもゆかない【二進も三進も行かない】🔗🔉

にっちもさっちもゆかない【二進も三進も行かない】 どのようにしても金銭のやり繰りがつかない。また窮地に立たされて身動きができないようす。 《参考》 珠算から来たことばで、割り算九九の「二進(ニシン・ニッチン)の一十(インシ゛ュウ)」「三進(サンシン・サンチン)の一十」から。

にてひなる【似て非なる】▽中国🔗🔉

にてひなる【似て非なる】▽中国 外観は似ているが、内実は本物と異なっている。 《出典》 孔子曰(イワ)ク、似テ非ナル者ヲ悪(ニク)ム。莠(ユウ)(=田の雑草の名)ヲ悪ムハ其(ソ)ノ苗ヲ乱ルヲ恐ルレバナリ。〔孟子(モウシ)・尽心下篇〕

にてもやいてもくえぬ【煮ても焼いても食えぬ】🔗🔉

にてもやいてもくえぬ【煮ても焼いても食えぬ】 性質がずるく、普通のやり方ではうまく扱えない。 《例文》 「あいつは煮ても焼いても食えない男だ。」

にどあることはさんどある【二度あることは三度ある】🔗🔉

にどあることはさんどある【二度あることは三度ある】 《同じような事が2度あれば、続いてもう一度起こるの意》物事、特に悪い事は繰り返すものであるから注意を要するということ。

にとうさんしをころす【二桃三士を殺す】▽中国🔗🔉

にとうさんしをころす【二桃三士を殺す】▽中国 《二つの桃で3人の勇士を殺すの意》奇計を用いて人を自滅させることのたとえ。 《参考》 斉(セイ)の景公に仕える公孫接(コウソンショウ)・田開彊(テ゛ンカイキョウ)・古冶子(コヤシ)の3人の勇士は、ともにその功を誇ってわがままであった。景公は、このままでは国を危うくすると判断し、宰相晏子(アンシ)の計を入れて、功の多いと思う者2人が食えと言って3人に2個の桃を与えた。公孫接と田開彊とはそれぞれ功を言い立てて桃を取ったが、古冶子の功に及ばないことを知った2人は恥じて桃を返し、自殺した。古冶子もまた独り生存するのを潔しとせずとして桃を返し、続いて自殺したという。 《出典》 〔晏子春秋(アンシシュンシ゛ュウ)・諫下篇〕

にどおしえていちどしかれ【二度教えて一度叱れ】🔗🔉

にどおしえていちどしかれ【二度教えて一度叱れ】 過ちを犯した者に対しては、しからないでくり返し教え、しかるのはそのあとでするのがよいということ。

にとをおうものはいっとをもえず【二兎を追う者は一兎をも得ず】▽西洋🔗🔉

にとをおうものはいっとをもえず【二兎を追う者は一兎をも得ず】▽西洋 同時に二つの事をしようとすると、両方とも成功しないことのたとえ。 《参考》 If you run after two hares,you will catch neither.の訳。 《類句》虻蜂(アフ゛ハチ)取らず。欲の熊鷹(クマタカ)股(マタ)を裂く。 《対句》一石二鳥。

にのあしをふむ【二の足を踏む】🔗🔉

にのあしをふむ【二の足を踏む】 《1歩目は進むが、2歩目は足踏みするの意から》思い切ってせず、ためらう。 《例文》 「欲しかったが、あまり高いので二の足を踏んでとうとう買わなかった。」

にのくがつげない【二の句が継げない】🔗🔉

にのくがつげない【二の句が継げない】 あきれて次のことばがなかなか出て来ない。

にのやがつげない【二の矢が継げない】🔗🔉

にのやがつげない【二の矢が継げない】 続いて次の試みをすることができない。続けて打つべき手がなく窮すること。 《参考》 「二の矢」は、1の矢に続いて射る2番目の矢。

にはちがつにおもうこふねにのするな【二八月に思う子船に乗するな】🔗🔉

にはちがつにおもうこふねにのするな【二八月に思う子船に乗するな】 2月と8月は、天候が急変しやすく海が荒れて難船するおそれがあるから、かわいい子どもは船に乗せないようにせよ。

にひゃくとおかはのうかのやくび【二百十日は農家の厄日】🔗🔉

にひゃくとおかはのうかのやくび【二百十日は農家の厄日】 立春から数えて210日目に当たる日は、暴風雨が来て作物を荒らすから、農家にとってはよくない日であるということ。

にべもない【にべも無い】🔗🔉

にべもない【にべも無い】 ひどく無愛想で冷たい。 《例文》 「先方は必死になって頼んでいるのに、にべもなく断るとは無情な人だ。」 《参考》 「にべ」は、海魚「にべ」のうきぶくろから作る粘着力の強いにかわ。

にょうぼうとたたみはあたらしいほうがよい【女房と畳は新しい方が良い】🔗🔉

にょうぼうとたたみはあたらしいほうがよい【女房と畳は新しい方が良い】 妻と畳の新しいのは気分が改まってよいものだということ。 《類句》女房と菅笠(スケ゛カ゛サ)は新しい方が良い。女房と茄子(ナスヒ゛)は若いが良い。

にょうぼうとなべかまはふるいほどよい【女房と鍋釜は古いほど良い】🔗🔉

にょうぼうとなべかまはふるいほどよい【女房と鍋釜は古いほど良い】 使いなれた古い鍋釜が使いよいように、長年連れ添った妻は、生活に慣れているから、古いほどよいものだということ。 《類句》女房と味噌(ミソ)は古いほど良い。

にょうぼうのやくほどていしゅもてもせず【女房の焼くほど亭主持てもせず】🔗🔉

にょうぼうのやくほどていしゅもてもせず【女房の焼くほど亭主持てもせず】 妻は、自分の夫をすばらしいものと思っているから夫が他の女性にも特てるものと思って嫉妬(シット)するが、実際はそれほどのこともないということ。 《参考》 川柳の一つ。

にょうぼうはいえのだいこくばしら【女房は家の大黒柱】🔗🔉

にょうぼうはいえのだいこくばしら【女房は家の大黒柱】 妻は一家の中心であり支えであるということ。 《類句》女房は家の固め。女房は家の宝。

にょうぼうはだいどころからもらえ【女房は台所から貰え】🔗🔉

にょうぼうはだいどころからもらえ【女房は台所から貰え】 妻は、嫁入りのときに台所から入って来るような、自分の家より格式の低い家からもらうほうがよいということ。 《類句》女房は庭から。女房は灰小屋からもらえ。嫁(ヨメ)は下から婿(ムコ)は上から。

にわかあめとおんなのうでまくり【俄雨と女の腕捲り】🔗🔉

にわかあめとおんなのうでまくり【俄雨と女の腕捲り】 にわか雨と女性のけんか腰はすぐにやむから、どちらも気にしないでよい。こわくないもののたとえ。

にわかちょうじゃはにわかこじき【俄長者は俄乞食】🔗🔉

にわかちょうじゃはにわかこじき【俄長者は俄乞食】 急に大もうけして金持ちになった者が、有頂天になって金を使い果たし、たちまち1文もなくなってしまうこと。

にわとりがよるなくときょうじがおこる【鶏が夜鳴くと凶事が起こる】🔗🔉

にわとりがよるなくときょうじがおこる【鶏が夜鳴くと凶事が起こる】 夜明けに鳴くはずの雄鶏(オント゛リ)が夜中に鳴くのは異常な物事が起こるしるしであるということ。 《参考》 各地で言われている俗説。

にわとりをさくになんぞぎゅうとうをもちいん【鶏を割くになんぞ牛刀を用いん】▽中国🔗🔉

にわとりをさくになんぞぎゅうとうをもちいん【鶏を割くになんぞ牛刀を用いん】▽中国 《鶏を料理するのに牛を切り裂くような大きな包丁を使う必要はないの意》取るに足りない物事を処理するのに大人物または大がかりな手段を用いる必要はないというたとえ。 《参考》 孔子が門人の子游(シユウ)の治めている武城(フ゛シ゛ョウ)という小さな町に行ったとき、小さな町に似合わず礼学の教えにかなった正式の音楽が聞こえてきたので、武城のような小さな町を治めるのに、子游のような大才を用いるのは惜しいものだとの意を寓(ク゛ウ)して言ったことば。 《出典》 〔論語(ロンコ゛)・陽貨篇〕

にんおもくしてみちとおし【任重くして道遠し】▽中国🔗🔉

にんおもくしてみちとおし【任重くして道遠し】▽中国 《仁を遂行する任務は重く、容易に達し得るものではないから、前途は遠いの意》責務は重く、それを成しとげるのに長い年月がかかるということ。責務や使命の重さをいうことば。 《出典》 曾子(ソウシ)曰(イワ)ク、士ハ以(モッ)テ弘毅(コウキ)ナラザル可(ヘ゛)カラズ。任重クシテ道遠シ。仁以テ己ガ任ト為(ナ)ス、亦(マタ)重カラズヤ。死シテ後已(ヤ)ム、亦遠カラズヤト。〔論語(ロンコ゛)・泰伯篇〕

にあわぬそうのうでたて【似合わぬ僧の腕立て】🔗🔉

にあわぬそうのうでたて【似合わぬ僧の腕立て】 ふさわしくないことをするたとえ。 ◎「腕立て」は腕力にものを言わせること。僧侶(そうりょ)が腕力をたのむのは不似合いであることから。

にえゆをのまされる【煮え湯を飲まされる】🔗🔉

にえゆをのまされる【煮え湯を飲まされる】 信じきっていた者に裏切られ、ひどい目にあわされることの形容。

においまつたけ あじしめじ【匂い松茸 味しめじ】🔗🔉

においまつたけ あじしめじ【匂い松茸 味しめじ】 においがいいのは松茸、味がいいのはしめじと、数あるきのこの中で特にすぐれている松茸としめじの特長を言うことば。

におのうきす【鳰の浮き巣】🔗🔉

におのうきす【鳰の浮き巣】 不安定なことのたとえ。 ◎「鳰」はかいつぶりの古名。「浮き巣」は水鳥が浮き草で作る巣のこと。鳰の浮き巣が水の増減などによって絶えず揺れ動いていて安定しないことから。

にかいからめぐすり【二階から目薬】🔗🔉

にかいからめぐすり【二階から目薬】 じれったくてもどかしいこと。また、まわりくどくていっこうに効果のないことのたとえ。 ◎まるで二階から一階にいる人に目薬をさそうとするようなものだの意から。「天井から目薬」とも言う。いろはがるた(京都)。 〔例〕「二階から目薬湯屋で買って来る」(古川柳) 〔較〕Far water does not put out near fire.(遠くの水は近くの火を消さない)

にがしたさかなはおおきい【逃がした魚は大きい】🔗🔉

にがしたさかなはおおきい【逃がした魚は大きい】 手に入れかけて、もう少しというところで失ってしまったものは、くやしさが倍増されて、そのものが特別にすぐれていたように思いがちだということ。 ◎捕まえそこなって逃がしてしまった魚は実際よりはるかに大きく思われることから。「魚」は「うお」とも、また「逃げた魚は大きい」「釣り落とした魚は大きい」とも言う。 〔較〕You should have seen the fish that got away.(逃げた魚をあなたは見るべきだった)

にがつはにげてはしる【二月は逃げて走る】🔗🔉

にがつはにげてはしる【二月は逃げて走る】 一月のすぐあとにくる二月は正月が楽しくにぎやかだっただけに、まるで逃げて走るかのように、あっという間に過ぎてしまうように感じられるということ。 ◎「二月」と「逃げる」の「に」をかけておもしろく言ったもの。

にがむしをかみつぶしたよう【苦虫を噛みつぶしたよう】🔗🔉

にがむしをかみつぶしたよう【苦虫を噛みつぶしたよう】 非常に不機嫌な、苦々しい表情の形容。 ◎「苦虫」は噛んだらさぞかし苦いだろうと想像される虫のこと。 〔例〕「苦虫が寝て入りの出る涼み台」(古川柳)

にきびおとこにそばかすおんな【面皰男に雀斑女】🔗🔉

にきびおとこにそばかすおんな【面皰男に雀斑女】 思春期の若い盛りの男女のこと。

にぎればこぶし ひらけばてのひら【握れば拳 開けば掌】🔗🔉

にぎればこぶし ひらけばてのひら【握れば拳 開けば掌】 たとえ同じものでも、それに対する気持ちの持ち方しだいでいろいろに変化するものだということ。 ◎握れば人を殴る拳になる手も、開けば人をなでる掌となるの意から。

にくいにくいはかわいいのうら【憎い憎いはかわいいの裏】🔗🔉

にくいにくいはかわいいのうら【憎い憎いはかわいいの裏】 男と女の間の愛情の表現はきわめて複雑微妙なもので、憎いと言う表現も、裏返せば実はかわいいと言っているのと同じ場合があるということ。

にくのじゅうろく【二九の十六】🔗🔉

にくのじゅうろく【二九の十六】 勘定が合わなかったり、予想がはずれたりすること。 〔類〕三五の十八

にげるがかち【逃げるが勝ち】🔗🔉

にげるがかち【逃げるが勝ち】 場合によっては、ひとまずその場は逃げておいたほうが、結果的に見ると勝ちにつながることもあるということ。 〔類〕三十六計逃げるに如かず/負けるが勝ち

にしきをかざる【錦を飾る】🔗🔉

にしきをかざる【錦を飾る】 →故郷へ錦を飾る

にしきをきてよるゆくがごとし【錦を衣て夜行くが如し】🔗🔉

にしきをきてよるゆくがごとし【錦を衣て夜行くが如し】 せっかく出世しても、故郷に帰って人々にそのりっぱな姿を見てもらえなければ、出世したかいがないということ。 ◎美しい錦の着物を着て、暗い夜道を歩くのでは、だれにも認めてもらえずなんにもならないの意から。 〔出〕漢書(かんじょ) 〔例〕「錦を着(ちゃく)し夜行くが息子好き」(古川柳)

にしといえばひがしという【西と言えば東と言う】🔗🔉

にしといえばひがしという【西と言えば東と言う】 いちいち人の言うことに反論すること。 〔類〕ああ言えばこう言う/右と言えば左

にしといったらひがしとさとれ【西と言ったら東と悟れ】🔗🔉

にしといったらひがしとさとれ【西と言ったら東と悟れ】 人の言うことには、裏に隠されている意味やさまざまな駆け引きがある。相手の言うことをまともに受け取らないほうがいいということ。 ◎人が西と言ったら、それはあくまでも表面上のことで、本当は東だと思えということから。

にしもひがしもわからない【西も東もわからない】🔗🔉

にしもひがしもわからない【西も東もわからない】 その土地の方角もようすもまったくわからないこと。また、皆目わからない分野のことなので判断がまったくつかないことのたとえ。 ◎どちらが西の方角でどちらが東の方角か見当がつかないの意から。 〔類〕東西を弁ぜず

にじゅ【二豎】🔗🔉

にじゅ【二豎】 病気・病魔のこと。 ◎「豎」は「豎子」で子供の意。中国晋(しん)の景公(けいこう)が病気になったときに、病気の神が二人の童子の姿となって現れるという夢を見たという故事から。 〔出〕春秋左伝

にそくさんもん【二束三文】🔗🔉

にそくさんもん【二束三文】 値段がきわめて安いこと。多く商品をまとめて安売りするときなどに言う。 ◎語源については通説として、「二束」は本来「二足」と書き、草履が二足で三文の値だったことからで「二束」は後年の当て字と言う。異説として「束」を数の単位の百として「二束」つまり二百もあってたったの三文であることからと言うものや、「二束」を「ふたたば」として「ふたたば」でわずか三文にしかならないことからとするものなどがある。

にそくのわらじをはく【二足の草鞋を履く】🔗🔉

にそくのわらじをはく【二足の草鞋を履く】 種類の違う二つの職業を一人で同時に兼ねること。 ◎一足で十分な草鞋を二足履くの意から。昔はばくち打ちが十手をあずかる捕吏を兼ねることを言った。

にたものふうふ【似た者夫婦】🔗🔉

にたものふうふ【似た者夫婦】 人は性格や好みの似ている者どうしで夫婦になる場合が多いということ。また、夫婦の性格や好みは似てくるものだということ。 〔較〕Every Jack has his Gill.(どの男の子にも似合いの女の子がいる)

にたりよったり【似たり寄ったり】🔗🔉

にたりよったり【似たり寄ったり】 どれもこれもほとんど同じようで、たいした違いのないこと。 〔類〕五十歩百歩/大同小異/団栗の背競べ

にっけいたらずしてさいけいあまりあり【日計足らずして歳計余りあり】🔗🔉

にっけいたらずしてさいけいあまりあり【日計足らずして歳計余りあり】 一見利益がないように見えて、長い目で見ると、確実に利益があること。 ◎毎日の計算では足りないようでいて、一年を通じての計算ではちゃんと余りがあるの意から。 〔出〕文子

にっこうをみずしてけっこうというな【日光を見ずして結構と言うな】🔗🔉

にっこうをみずしてけっこうというな【日光を見ずして結構と言うな】 日光の東照宮のすばらしさをほめたたえたことば。 ◎日光の東照宮の華麗で荘厳な建築を見ないうちは「結構」というほめことばは使ってはならないの意で、「日光」と「結構」の「こう」の語呂を合わせてしゃれて言ったもの。 〔較〕See Naples and then die.(ナポリを見てから死ね)

にっしんげっぽ【日進月歩】🔗🔉

にっしんげっぽ【日進月歩】 月日の経過とともに、めざましく着実に進歩すること。 〔類〕日に就り月に将む

にっちもさっちもいかない【にっちもさっちもいかない】🔗🔉

にっちもさっちもいかない【にっちもさっちもいかない】 ゆきづまって、もうどうにもこうにもならないようすの形容。 ◎元来「にっち」は「二進」、「さっち」は「三進」と書き、そろばんの割り算に用いる九九の用語で、計算ができないことから転じて、金銭のやりくりのつかないの意。 〔類〕後へも先へも行かぬ

にっぱちのなみだづき【二八の涙月】🔗🔉

にっぱちのなみだづき【二八の涙月】 二月と八月は一年のうちで最も商売が振るわない、苦しい月だということ。

にてひなるもの【似て非なるもの】🔗🔉

にてひなるもの【似て非なるもの】 見かけこそよく似ているものの、実はまったく違うもののこと。また、いかにも道理にかなっているかのように思われて、実は正しくないもののこと。 〔出〕孟子(もうし) 〔例〕「似て非也(なり)医者と石屋と萩(はぎ)と荻(おぎ)」(古川柳)

にてもやいてもくえぬ【煮ても焼いても食えぬ】🔗🔉

にてもやいてもくえぬ【煮ても焼いても食えぬ】 どうにも扱いようがなく、手に負えないことの形容。 ◎食べ物ならたいてい煮るか、焼くかすれば食えるはずなのに、どうやってみても食えないの意から。 〔例〕「煮ても焼いても食われぬを伊勢屋買い」(古川柳―「伊勢屋」はけちの代名詞) 〔類〕酢でも蒟蒻でも

にとをおうものはいっとをもえず【二兎を追う者は一兎をも得ず】🔗🔉

にとをおうものはいっとをもえず【二兎を追う者は一兎をも得ず】 欲ばって一度に二つのものを得ようとすると、結局どちらも手に入れることができなくなるということ。 ◎同時に二匹の兎(うさぎ)を追いかけて捕らえようとする者は、結局一匹も得られなくなるの意から。英語はOne who runs after two hares will catch neither. 〔類〕虻蜂取らず/欲の熊鷹股裂くる/一も取らず二も取らず 〔対〕一挙両得/一石二鳥

にどあることはさんどある【二度あることは三度ある】🔗🔉

にどあることはさんどある【二度あることは三度ある】 二度も同じようなことが続いて起これば、さらにもう一度続いて起こる可能性が高い。ものごとは繰り返されることが多いから油断するなということ。 〔例〕「二度がつい三度不首尾の松を越え」(古川柳) 〔対〕柳の下にいつも泥鰌はいない 〔較〕One loss brings another.(ロスは重なる)

にどおしえていちどしかれ【二度教えて一度叱れ】🔗🔉

にどおしえていちどしかれ【二度教えて一度叱れ】 子供が過ちを犯しても、よく教えさとすことがたいせつで、いきなり頭から叱りつけたりしてはならないという、子供に対するしつけ方の心得を言うことば。

にどきいていちどものいえ【二度聞いて一度物言え】🔗🔉

にどきいていちどものいえ【二度聞いて一度物言え】 人の言うことは繰り返したずねてもよいからよく聞いて、自分はなるべく口数を少なく控えめに言えということ。

ににんぐちはすごせるがひとりぐちはすごせぬ【二人口は過ごせるが一人口は過ごせぬ】🔗🔉

ににんぐちはすごせるがひとりぐちはすごせぬ【二人口は過ごせるが一人口は過ごせぬ】 →一人口は食えぬが二人口は食える

にのあしをふむ【二の足を踏む】🔗🔉

にのあしをふむ【二の足を踏む】 決心がつかずためらって、尻込(しりご)みをすること。 ◎「二の足」は二歩目のこと。一歩目は踏み出したものの、二歩目は躊躇(ちゅうちょ)して足踏みをするの意から。 〔例〕「二の足を踏んで白鷺(しらさぎ)水鏡」(古川柳)

にのくがつげない【二の句が継げない】🔗🔉

にのくがつげない【二の句が継げない】 相手のあまりの言動にあきれたり驚いたりして、言うべき次のことばが出てこないこと。 ◎「二の句」は当然言うべき次のことばのこと。

にのまいをえんじる【二の舞を演じる】🔗🔉

にのまいをえんじる【二の舞を演じる】 他人がした失敗と同じ失敗をしてしまうこと。 ◎「二の舞」は舞楽のこっけいな舞の名で、「案摩(あま)」という舞の次に演じられ、「案摩」の舞をまねて失敗するという筋立てであることから。「二の舞を踏(ふ)む」とも言う。

にべもない【にべもない】🔗🔉

にべもない【にべもない】 まるで愛想(あいそ)もそっけもないことの形容。 ◎「にべ」は愛嬌(あいきょう)・愛想の意。

にまいじたをつかう【二枚舌を使う】🔗🔉

にまいじたをつかう【二枚舌を使う】 嘘(うそ)をつくこと。また、矛盾したことを言ったり、一つのことを二様に言ったりすること。 ◎あたかも二枚の舌を持ち合わせているかのように、一つ事を二通りに言い分けて、人を欺いたりすることから。「二枚の舌を使う」「二枚舌」とも言う。 〔例〕「舌二枚はれて使うは通辞なり」(古川柳―「通辞」は通訳のこと) 〔較〕Keep not two tongues in one mouth.(一つの口に二枚舌を入れておくな)

にゅうしゅう【乳臭】🔗🔉

にゅうしゅう【乳臭】 子供っぽくて、未熟なこと。ちちくさいこと。 〔出〕漢書(かんじょ)

にゅうぼくどう【入木道】🔗🔉

にゅうぼくどう【入木道】 書道のこと。 ◎中国晋(しん)の書聖と言われる王羲之(おうぎし)が書いた文字は筆勢が鋭く、その書かれた板を削ると、墨が三分(約一センチ)ほどの深さまで入り込んでいたという故事から。「じゅぼくどう」とも言う。 〔出〕書断(しょだん)

にょうぼう てっぽう ぶっぽう【女房 鉄砲 仏法】🔗🔉

にょうぼう てっぽう ぶっぽう【女房 鉄砲 仏法】 女性は雰囲気をやわらげ、鉄砲は凶悪なものを鎮圧し、仏法は人の心を正しく教え導く。この三つの力で世の中の無事平穏が保たれるということ。 ◎「房(ぼう)」「砲(ぽう)」「法(ぽう)」と語呂を合わせて調子よく言ったことば。

にょうぼうとたたみはあたらしいほうがよい【女房と畳は新しいほうがよい】🔗🔉

にょうぼうとたたみはあたらしいほうがよい【女房と畳は新しいほうがよい】 妻と畳は新しいほうが気分が改まってよい。新鮮なものはなんでもよいということ。 〔対〕女房と味噌は古いほどよい

にょうぼうとみそはふるいほどよい【女房と味噌は古いほどよい】🔗🔉

にょうぼうとみそはふるいほどよい【女房と味噌は古いほどよい】 妻と味噌は古いほど味わいがあってよい。古いものほどよくなじめるし、味わいも深くなってよいものだということ。 〔対〕女房と畳は新しいほうがよい

にょうぼうのやくほどていしゅもてもせず【女房の妬くほど亭主もてもせず】🔗🔉

にょうぼうのやくほどていしゅもてもせず【女房の妬くほど亭主もてもせず】 妻はちょっとしたことでやきもちをやくが、妻が気をもむほど夫はよその女にちやほやされてはいないということ。

にょうぼうははんしんしょう【女房は半身上】🔗🔉

にょうぼうははんしんしょう【女房は半身上】 その家が繁栄するかどうかは、妻の力によるところが大きいということ。 ◎「身上」は財産の意で、妻は財産の半分のねうちがあるということから。 〔較〕A good wife and health is a man"s best wealth.(良妻と健康は男の最上の富である)

にょぜがもん【如是我聞】🔗🔉

にょぜがもん【如是我聞】 「このように私は聞いた」の意で、経の冒頭に置き、その経が釈迦(しゃか)のことばであることを示す語。

にりつはいはん【二律背反】🔗🔉

にりつはいはん【二律背反】 ある二つの命題が、相互に対立・矛盾すること。甲が真なら乙は偽、乙が真なら甲は偽となるような関係。 ◎カント哲学の用語。

にろくじちゅう【二六時中】🔗🔉

にろくじちゅう【二六時中】 一日じゅう。また、年じゅう。いつも。 ◎昔、一日が昼六つ、夜六つの二つの時刻に分けられていたことから。なお「四六時中」は現在の二十四時間制になって言われるようになった新しい言い方。

にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん【鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん】🔗🔉

にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん【鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん】 小さな事柄を処理するのに、なにも大げさな方法や道具を使う必要などないということ。 ◎「焉んぞ」はどうしての意。鶏を料理するのに、どうして牛を始末するのに使う大きな刀を用いる必要があるだろうかの意から。 〔出〕論語 〔較〕Employ a steam‐hammer to crack a nut.(くるみを割るのに蒸気ハンマーを使う) 〔類〕大根を正宗で切る

にんおもくしてみちとおし【任重くして道遠し】🔗🔉

にんおもくしてみちとおし【任重くして道遠し】 任務はきわめて重大で、しかもそれを成し遂げるための道程はまだはるかかなたであり、容易ではないということ。 〔出〕論語

にんぎょうのいえ【人形の家】🔗🔉

にんぎょうのいえ【人形の家】 女性が男性の犠牲になっていて、自由の持てない家庭のたとえ。 ◎ノルウェーの作家イプセンの『人形の家』の主人公ノラが、「私は人形ではない」と言って家を出ていくことから。

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