複数辞典一括検索+
ごえつどうしゅう【呉越同舟】▽中国🔗⭐🔉
ごえつどうしゅう【呉越同舟】▽中国
仲の悪い者同士でも、悪い立場になると互いに助け合うことのたとえ。
仲の悪い者同士が同じ立場や場所にいることのたとえ。
《例文》
「保守党と革新党が呉越同舟で海外視察に出た。」
《参考》
(イ)もと、兵法で、軍隊の協力の必要を説いたことば。
(ロ)互いに敵対して戦っていた呉と越の人が同じ舟に乗り合わせ、暴風に遭って舟がひっくり返りそうになったときに互いに協力したという。
《出典》
〔孫子(ソンシ)・九地〕
ごかのあもう【呉下の阿蒙】▽中国🔗⭐🔉
ごかのあもう【呉下の阿蒙】▽中国
もとのままで少しも上達や進歩のない人のたとえ。また、学問のない人のたとえ。
《例文》
「呉下の阿蒙に非(アラ)ず(=いつまでも愚かではない)。」
《参考》
(イ)「呉下」は、呉の地方。「阿」は、親愛の意を表すことば。
(ロ)呉の孫権(ソンケン)の部下であった呂蒙(リョモウ)は、あるとき、「人の上に立つ者はいろいろな知識がなければならない。」と孫権に勧められて、学問に励んだ。しばらく後に、昔からの友人魯粛(ロシュク)が久しぶりに呂蒙に会って話をしてみると、呂蒙は学問が身について別人のようであったので、「今の君は、昔、呉にいた蒙さんとは全然違う。」と驚いたという。
《出典》
〔三国志(サンコ゛クシ)・呂蒙伝・注〕
ごぎゅうつきにあえぐ【呉牛月に喘ぐ】▽中国🔗⭐🔉
ごぎゅうつきにあえぐ【呉牛月に喘ぐ】▽中国
《水牛はいつも暑さに悩まされているので、月を見ても太陽と思って息づかいが荒くなるの意》思い過ごして取り越し苦労をすることのたとえ。
《参考》
(イ)「呉牛」は、水牛。呉の国に多く産したのでいう。
(ロ)風がきらいな満奮(マンフン)が、あるとき晋(シン)の武帝のそばに控えていた。北にガラス窓があって風を防いでいたが開いているように見えたので、満奮は困った顔をしていた。武帝がこれを見て笑うと、満奮は、「風が吹いて来るように思うだけで私は不安になるのです。まるで呉牛が月を見てあえぐように。」と答えたという。
《出典》
〔世説新語(セセツシンコ゛)・言語篇〕
ごえつどうしゅう【呉越同舟】🔗⭐🔉
ごえつどうしゅう【呉越同舟】
敵味方や仲の悪い者どうしが、同じ場所に居合わせること。また、そういう者たちがやむを得ず協力し合うことのたとえ。
◎中国春秋時代、仲の悪かった呉の国の人と越の国の人が、同じ舟に乗り合わせてしまったが、その舟が嵐(あらし)に遭ったときには互いに協力して助け合ったという故事から。
〔出〕孫子
〔較〕While the thunder lasted,two bad men were friends.(雷が続いている間は二人の悪人は友人だ)
ごかのあもう【呉下の阿蒙】🔗⭐🔉
ごかのあもう【呉下の阿蒙】
いつまでたっても少しも進歩のあとが見られない人のこと。また、学問のない、つまらない人物のこと。
◎「呉下」は中国の呉地方、「阿蒙」の「阿」は親しみを表して人名に付ける語。呂蒙(りょもう)に再会した魯粛(ろしゅく)が、呂蒙の学問の上達の早さに驚いて、「君はもう呉にいたときの蒙さんではない」と感嘆したという故事から。
〔出〕呉志
ごぎゅう つきにあえぐ【呉牛 月に喘ぐ】🔗⭐🔉
ごぎゅう つきにあえぐ【呉牛 月に喘ぐ】
ひどくおびえて、恐れること。思い過ごして取り越し苦労をすること。
◎「呉牛」は中国南方の国、呉地方に多かったことから水牛のこと。水牛は暑さが苦手で、月を見ても太陽ではないかと恐れて喘いだということから。
〔出〕世説新語
〔類〕杞憂(きゆう)/杯中の蛇影(だえい)
〔較〕Our worst misfortunes are those which never befall us.(最悪の不幸とは決して起きぬもの)
ことわざに「呉」で始まるの検索結果 1-6。