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つぼ・い (形)[文]ク つぼ・し🔗🔉

つぼ・い (形)[文]ク つぼ・し 〔中世語〕 (1)かわいい。かわいらしい。「うち見には恐ろしげなれど,なれて―・いは山伏/御伽草子・酒呑童子」 (2)つぼまっている。すぼい。「『目こそは―・けれ』『すつぼめで候へは』/狂言・今参」

っ-ぽ・い (接尾)🔗🔉

っ-ぽ・い (接尾)

つぼ-いし [2] 【坪石】🔗🔉

つぼ-いし [2] 【坪石】 団塊の一。直径5〜10センチメートルの球ないし楕円体,中空で壺状の土塊。中に砂が入っていることもある。珍石の一種で,岐阜県土岐市に産するものは,美濃壺石と呼ばれて天然記念物。 →鳴り石

つぼ-いた [0] 【壺板】🔗🔉

つぼ-いた [0] 【壺板】 大鎧(オオヨロイ)の部分の名。脇楯(ワイダテ)の上部にある右の脇壺にあてる鉄板。 →大鎧

つぼ-いり 【壺入り】🔗🔉

つぼ-いり 【壺入り】 (1)仙境に遊ぶこと。「今も―にたづねあたらん茅門とは知るべしとなり/鶉衣」 →壺中(コチユウ)の天地 (2)〔江戸時代,酒屋で酒を買って持ち帰らず,店頭で飲んで楽しむことを壺入りと称し,これが転じたものという〕 客が揚屋や茶屋に行かず,遊女・野郎の置屋に直接行って遊ぶこと。なじみ客のすることとされた。「野郎が尻につきて―して/浮世草子・好色産毛」

つぼいり-じまん 【壺入り自慢】🔗🔉

つぼいり-じまん 【壺入り自慢】 遊女・野郎の置屋で遊興するほどの,相手とのなじみ深い仲を自慢すること。「後はすこし―して/浮世草子・一代男 5」

つぼ-うち 【投壺・壺打ち】🔗🔉

つぼ-うち 【投壺・壺打ち】 「投壺(トウコ)」に同じ。[和名抄]

つぼうち 【坪内】🔗🔉

つぼうち 【坪内】 姓氏の一。

つぼうち-しょうよう ―セウエウ 【坪内逍遥】🔗🔉

つぼうち-しょうよう ―セウエウ 【坪内逍遥】 (1859-1935) 小説家・評論家・劇作家・翻訳家・教育家。美濃国生まれ。本名,雄蔵。別号,春のや主人・春のやおぼろ・小羊など。東大卒。早大教授。近代小説の理論書「小説神髄」で心理的写実主義を提唱,実践作「当世書生気質」「細君」を世に問うた。以後「早稲田文学」の刊行に尽力,史劇に新領域を開き「桐一葉」「牧の方」「役の行者」などを残した。シェークスピア全集の個人訳がある。

大辞林 ページ 149790