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い【井】🔗🔉

[1] 【井】 (1)井戸。掘り井戸。 (2)泉や地下水をためた水汲み場。「安積香山影さへ見ゆる山の―の/万葉 3807」

い=の中の蛙(カワズ)大海(タイカイ)を知らず🔗🔉

――の中の蛙(カワズ)大海(タイカイ)を知らず 狭い世界に閉じこもって,広い世界のあることを知らない。狭い知識にとらわれて大局的な判断のできないたとえ。井の中の蛙。井蛙(セイア)大海を知らず。

いい【井伊】🔗🔉

いい イ 【井伊】 姓氏の一。江戸時代,近江彦根の譜代大名。遠江国引佐郡井伊谷に豪族として拠を構えたことに始まる。関ヶ原の功で近江の居を得,代々徳川家に仕える。

いい-なおすけ【井伊直弼】🔗🔉

いい-なおすけ イナホスケ 【井伊直弼】 (1815-1860) 江戸末期の大老。近江彦根藩主。将軍継嗣(ケイシ)問題で水戸派と対抗,一四代将軍に紀州家の慶福(ヨシトミ)(家茂)をつけ,また,1858年,勅許を待たず安政五か国条約に調印。これに反対する勢力を弾圧して安政の大獄を起こし,60年,桜田門外で水戸浪士らに暗殺された。

いい-なおたか【井伊直孝】🔗🔉

いい-なおたか イナホタカ 【井伊直孝】 (1590-1659) 江戸初期の譜代大名。近江彦根藩の祖。掃部頭(カモンノカミ)。直政の二男。大坂冬・夏の陣に活躍。秀忠・家光・家綱三代に仕え,草創期にある幕政を補佐した。

いい-なおまさ【井伊直政】🔗🔉

いい-なおまさ イナホマサ 【井伊直政】 (1561-1602) 安土桃山時代の武将。徳川家康の重臣の一人。もと遠江(トオトウミ)の豪族で,今川氏の家臣。関ヶ原の功によって近江佐和山城主に封ぜられ一八万石を領した。

い-がき【井垣】🔗🔉

い-がき ― [1] 【井垣】 鳥居などについている,「井」の字形の垣。

いぐい【井杭・居杭】🔗🔉

いぐい グヒ 【井杭・居杭】 狂言の一。井杭という少年が,清水の観世音から隠れ頭巾(ズキン)を授かり,周囲の者をさんざんに翻弄(ホンロウ)する。

い-げた【井桁】🔗🔉

い-げた ― [0][1] 【井桁】 (1)井戸の地上部の縁に,上から見て「井」の字形に組んだ木枠。井幹(セイカン)。 (2){(1)}をかたどった家紋や模様。本来は斜方形のものをいう。 →井筒

いざわ【井沢】🔗🔉

いざわ ザハ 【井沢】 姓氏の一。

いざわ-やそべえ【井沢弥惣兵衛】🔗🔉

いざわ-やそべえ ザハヤソベ 【井沢弥惣兵衛】 (1663-1738) 江戸中期の治水家。紀伊の人。徳川吉宗に重用され,利根川・木曾川などの治水事業にあたった。

い-せき【堰・井堰】🔗🔉

い-せき ― [0] 【堰・井堰】 水をよそに引いたり,水量を調節するために,川水をせき止めた所。い。井手。せき。

い-づな【井綱】🔗🔉

い-づな ― [1] 【井綱】 つるべに結んである綱。つるべなわ。

い-で【井手】🔗🔉

い-で ― 【井手】 田に水を引き入れるため,川の流れをせき止めてある所。井堰(イセキ)。「瀬を速み―越す波の/万葉 1108」

いで【井手】🔗🔉

いで デ 【井手】 京都府綴喜(ツヅキ)郡の町。玉川が東西に流れる。ヤマブキの名所。橘諸兄(モロエ)の別邸があった。((歌枕))「かはづなく―の山吹ちりにけり花のさかりにあはまし物を/古今(春下)」

いで【井手】🔗🔉

いで デ 【井手】 姓氏の一。

いで-あけみ【井手曙覧】🔗🔉

いで-あけみ デ― 【井手曙覧】 ⇒橘(タチバナ)曙覧

いで-の-したおび【井手の下帯】🔗🔉

いで-の-したおび デ― 【井手の下帯】 〔山城国井手の里で,男がかわいらしい少女を見かけて帯を与えて別れたが,後日それを目印に再会したという「大和物語」による伝説から〕 別れた男女が再び巡り合って契りを結ぶこと。「ときかへし―ゆきめぐり/玉葉(恋二)」

いで-の-たまがわ【井手の玉川】🔗🔉

いで-の-たまがわ デ―タマガハ 【井手の玉川】 ⇒玉川(タマガワ)(4)

い-ど【井戸】🔗🔉

い-ど ― [1] 【井戸】 (1)地面を深く掘り,あるいは管を地中に打ち込んで地下水を汲み上げるようにしたもの。井。「―を掘る」「―が涸(カ)れる」 (2)「井戸茶碗」の略。

いど【井戸】🔗🔉

いど ド 【井戸】 姓氏の一。

いど-へいざえもん【井戸平左衛門】🔗🔉

いど-へいざえもん ドヘイザモン 【井戸平左衛門】 (1672-1733) 江戸中期の幕臣。名は正朋(マサトモ)。石見(イワミ)銀山領大森の代官。1732年,享保の大飢饉に際し,私財を投じ,官倉を開き,領民を救った。また,他に先駆けて備荒作物の甘薯(カンシヨ)栽培を奨励した。

いど-がえ【井戸替え】🔗🔉

いど-がえ ドガヘ [0] 【井戸替え】 (名)スル 井戸の水をくみ出して中を掃除すること。いどさらえ。さらし井。[季]夏。

いど-がみ【井戸神】🔗🔉

いど-がみ ド― [2] 【井戸神】 井戸の神としてまつられる水神。

いど-がわ【井戸側】🔗🔉

いど-がわ ドガハ [0] 【井戸側】 井戸の周囲の囲い。井筒(イヅツ)。

いど-ぐるま【井戸車】🔗🔉

いど-ぐるま ド― [3] 【井戸車】 井戸の上に設けた横木に掛けてつるべを上下させる滑車。

いど-さらえ【井戸浚え】🔗🔉

いど-さらえ ドサラヘ [3] 【井戸浚え】 「井戸替(イドガ)え」に同じ。[季]夏。

いどじり-いせき【井戸尻遺跡】🔗🔉

いどじり-いせき ドジリセキ 【井戸尻遺跡】 長野県諏訪郡富士見町にある縄文中期の遺跡群。八ヶ岳南麓の井戸尻・曾利・藤内・新道遺跡で,中部高地の土器編年と縄文農耕論の根拠になった。

いど-ちゃわん【井戸茶碗】🔗🔉

いど-ちゃわん ド― [3] 【井戸茶碗】 朝鮮茶碗の一種。室町時代以来,茶人に最も珍重されたもの。大井戸(名物手)・青井戸・小井戸・井戸脇などの種類がある。「井戸」の名称由来は明らかにされていない。 井戸茶碗 [図]

いど-ばた【井戸端】🔗🔉

いど-ばた ド― [0] 【井戸端】 井戸のそば。

いどばた-かいぎ【井戸端会議】🔗🔉

いどばた-かいぎ ド―クワイ― [5] 【井戸端会議】 共同で使う井戸・水道などの周りで,近所の女たちが水汲みや洗濯に集まって世間話やうわさ話をすることをからかっていった語。主婦たちが家事の合間に集まってするおしゃべり。

いど-べい【井戸塀】🔗🔉

いど-べい ド― [2] 【井戸塀】 政治活動の資金を作るために屋敷までも人手にわたり,井戸と塀しか残らないこと。政治には金がかかることのたとえ。

いど-ほり【井戸掘り】🔗🔉

いど-ほり ド― [3][4] 【井戸掘り】 井戸を掘ること。また,それを職業とする人。井戸屋。

いど-みず【井戸水】🔗🔉

いど-みず ドミヅ [2] 【井戸水】 井戸の水。また,井戸から汲み上げた水。

いど-やかた【井戸屋形】🔗🔉

いど-やかた ド― [3] 【井戸屋形】 井戸のわきに柱を立てて,井戸の上に屋根をかけた簡単な建物。

いのうえ【井上】🔗🔉

いのうえ ノウヘ 【井上】 姓氏の一。

いのうえ-いんせき【井上因碩】🔗🔉

いのうえ-いんせき ノウヘ― 【井上因碩】 江戸幕府碁所四家の一。江戸前期から昭和期まで一六代を数え,二代より因碩を名のる。初代(1582-1630)は,名は中村道碩。本因坊算砂の弟子。

いのうえ-えんりょう【井上円了】🔗🔉

いのうえ-えんりょう ノウヘンレウ 【井上円了】 (1858-1919) 仏教哲学者。新潟県生まれ。東大卒。号,甫水。仏教・東洋哲学の新解釈に努めた。哲学館(現在の東洋大学)を創立。著「仏教活論」「仏教哲学系統論」「妖怪学講義」など。

いのうえ-かおる【井上馨】🔗🔉

いのうえ-かおる ノウヘカヲル 【井上馨】 (1835-1915) 政治家。長州の人。通称を聞多。討幕運動に活躍。第一次伊藤内閣の外相として条約改正に尽力,また極端な欧化政策を推進。のち農相・内相・蔵相などを歴任。元老として,政財界に重きをなした。

いのうえ-きんが【井上金峨】🔗🔉

いのうえ-きんが ノウヘ― 【井上金峨】 (1732-1784) 江戸中期の儒学者。江戸の人。名は立元。別号,考槃翁・柳塘閑人。仁斎学・徂徠学・朱子学などを兼学,のち独立していわゆる折衷学を唱えた。訓詁は漢唐,義理は宋明,詩文は唐宋諸家に拠(ヨ)った。

いのうえ-けんかぼう【井上剣花坊】🔗🔉

いのうえ-けんかぼう ノウヘケンクワバウ 【井上剣花坊】 (1870-1934) 川柳作家。山口県萩の生まれ。本名,幸一。川柳の革新に貢献。

いのうえ-こわし【井上毅】🔗🔉

いのうえ-こわし ノウヘコハシ 【井上毅】 (1843-1895) 政治家。熊本藩士。伊藤博文の下で大日本帝国憲法・皇室典範の起草にあたった。その他,教育勅語・軍人勅諭など多くの勅令・法令の起草に関与。

いのうえ-しげよし【井上成美】🔗🔉

いのうえ-しげよし ノウヘ― 【井上成美】 (1889-1975) 海軍軍人。大将。宮城県生まれ。軍務局長・第四艦隊長官・海軍次官などを歴任。米内光政らと日独伊三国同盟に反対。また海軍の空軍化を力説。最後の海軍大将。

いのうえ-じゅんのすけ【井上準之助】🔗🔉

いのうえ-じゅんのすけ ノウヘ― 【井上準之助】 (1869-1932) 銀行家・政治家。大分県生まれ。帝国大学法科大学卒。日銀総裁・蔵相となり財政問題に対処,1930年(昭和5)浜口内閣蔵相として金解禁を行う。血盟団員小沼正に暗殺された。

いのうえ-しろう【井上士朗】🔗🔉

いのうえ-しろう ノウヘシラウ 【井上士朗】 (1742-1812) 江戸後期の俳人。尾張の人。別号,枇杷園(ビワエン)など。名古屋の産科医。加藤暁台(キヨウタイ)の門人。連句に長じ,また国学・絵画・平曲にも通じた。著「枇杷園七部集」「枇杷園随筆」など。

いのうえ-しんかい【井上真改】🔗🔉

いのうえ-しんかい ノウヘ― 【井上真改】 ⇒真改(シンカイ)

いのうえ-せいび【井上成美】🔗🔉

いのうえ-せいび ノウヘ― 【井上成美】 ⇒井上成美(シゲヨシ)

いのうえ-つうじょ【井上通女】🔗🔉

いのうえ-つうじょ ノウヘツウヂヨ 【井上通女】 (1660-1738) 江戸前・中期の歌人。和漢の学に通じ,書・詩歌をよくした。著「東海紀行」「江戸日記」

いのうえ-つとむ【井上勤】🔗🔉

いのうえ-つとむ ノウヘ― 【井上勤】 (1850-1928) 翻訳家。英・仏・独語を修め,大蔵省・文部省の翻訳係を務める。小説多数を翻訳し西洋文学の移入に貢献。

いのうえ-てつじろう【井上哲次郎】🔗🔉

いのうえ-てつじろう ノウヘテツジラウ 【井上哲次郎】 (1855-1944) 哲学者。福岡県生まれ。東大教授。東洋哲学の考究,ドイツ観念論哲学の移植に努めるとともに,国粋主義的立場からキリスト教を排撃。「新体詩抄」の編著者の一人。主著「日本朱子学派之哲学」「日本陽明学派之哲学」「哲学字彙」

いのうえ-でん【井上でん】🔗🔉

いのうえ-でん ノウヘ― 【井上でん】 (1788-1869) 江戸後期,久留米絣(クルメガスリ)の創始者。筑後の人。

いのうえ-にっしょう【井上日召】🔗🔉

いのうえ-にっしょう ノウヘニツセウ 【井上日召】 (1886-1967) 国家主義者。群馬県生まれ。本名は昭。1931年(昭和6)右翼青年を集め,血盟団を組織して国家改造を唱え,翌年団琢磨・井上準之助を暗殺させた。

いのうえ-はりまのじょう【井上播磨掾】🔗🔉

いのうえ-はりまのじょう ノウヘ― 【井上播磨掾】 (1632-1685?) 江戸前期の浄瑠璃の太夫。京都の人。虎屋源太夫に学び,播磨節を開き,上方浄瑠璃を中興。 〔一説に1677年没〕

いのうえ-ふみお【井上文雄】🔗🔉

いのうえ-ふみお ノウヘフミヲ 【井上文雄】 (1800-1871) 江戸後期の国学者・歌人。号,歌堂。江戸の人。田安家侍医。岸本由豆流(ユズル)に国学を学び,和歌をよくした。著「伊勢の家苞(イエヅト)」,家集「調鶴集」など。

いのうえ-まさお【井上正夫】🔗🔉

いのうえ-まさお ノウヘマサヲ 【井上正夫】 (1881-1950) 俳優。愛媛県生まれ。本名は小坂勇一。伊井蓉峰(ヨウホウ)一座に加入。1936年(昭和11)中間演劇を唱えて井上演劇道場を創設,多くの俳優・劇作家を育てた。

いのうえ-まさかね【井上正鉄】🔗🔉

いのうえ-まさかね ノウヘ― 【井上正鉄】 (1790-1849) 江戸後期,禊(ミソギ)教の教祖。館林藩士。幼名,安藤喜三郎。三宅島に流刑され没した。 →禊教

いのうえ-まさる【井上勝】🔗🔉

いのうえ-まさる ノウヘ― 【井上勝】 (1843-1910) 日本の鉄道創設期の行政官・技術者。長門の人。「鉄道の父」と称される。鉄道国有論者。

いのうえ-みちやす【井上通泰】🔗🔉

いのうえ-みちやす ノウヘ― 【井上通泰】 (1866-1941) 国文学者・歌人。兵庫県生まれ。実弟に柳田国男・松岡映丘らがいる。号,南天荘。帝国大学医科大学卒。眼科医であったが,早くから和歌を学び桂園派歌人として知られる。著「南天荘歌集」「万葉集新考」「播磨風土記新考」など。

いのうえ-みつはる【井上光晴】🔗🔉

いのうえ-みつはる ノウヘ― 【井上光晴】 (1926-1992) 小説家。旧満州旅順生まれ。日本共産党を批判した「書かれざる一章」以降,戦後社会の矛盾を批判的に描く。「虚構のクレーン」「地の群れ」「心優しき反逆者たち」など。

いのうえ-やすし【井上靖】🔗🔉

いのうえ-やすし ノウヘ― 【井上靖】 (1907-1991) 小説家。旭川生まれ。京大卒。行動的なニヒリストを描く「闘牛」で芥川賞受賞。「氷壁」などの中間小説で現代社会の問題点を追究。歴史小説に「天平の甍」「敦煌」など。

いのうえ-よりくに【井上頼圀】🔗🔉

いのうえ-よりくに ノウヘ― 【井上頼圀】 (1839-1914) 幕末・明治の国学者。江戸の人。学習院教授。平田銕胤(カネタネ)に師事。皇典講究所を創立。「古事類苑」の編集に携わる。編著「越州考」「皇統略記」など。

いのうえ-らんだい【井上蘭台】🔗🔉

いのうえ-らんだい ノウヘ― 【井上蘭台】 (1705-1761) 江戸中期の儒学者。名は通煕,字(アザナ)は子叔。林鳳岡門人。岡山藩儒。折衷学の基礎を築く。門人に井上金峨がいる。

いのうえ-りゅう【井上流】🔗🔉

いのうえ-りゅう ノウヘリウ 【井上流】 (1)日本舞踊の一流派。上方舞の一流で,江戸後期,京都の初世井上八千代が創始。 (2)砲術の一派。祖は井上外記(ゲキ)正継(?-1646)。井上外記流。

いのかしら-せん【井の頭線】🔗🔉

いのかしら-せん ノカシラ― 【井の頭線】 京王帝都電鉄の鉄道線。東京都渋谷・吉祥寺間,12.8キロメートル。

いのくち【井口】🔗🔉

いのくち ノクチ 【井口】 姓氏の一。

いのくち-あくり【井口阿くり】🔗🔉

いのくち-あくり ノクチ― 【井口阿くり】 (1870-1931) 教育者。秋田県生まれ。ボストン体育師範学校に留学,東京女子高等師範学校教授となり,スウェーデン体操の紹介・普及につとめた。

いのくち-ありや【井口在屋】🔗🔉

いのくち-ありや ノクチ― 【井口在屋】 (1856-1923) 技術者。金沢生まれ。東大教授。渦巻ポンプを発明。日本の機械工学のあらゆる分野に先駆的業績を残した。

い-の-なか【井の中】🔗🔉

い-の-なか ― [1] 【井の中】 (1)井戸の中。狭い社会のたとえ。「―の蛙(カワズ)」 →い(井) (2)〔女房詞〕 水。おひや。

いのもと-そう【井の許草】🔗🔉

いのもと-そう ノモトサウ [0] 【井の許草】 イノモトソウ科の夏緑性シダ。井戸のまわりや石垣などに多い。葉は根茎上に多数つく。葉身は細く,羽状に分裂して長細い線形の羽片に分かれる。羽片の縁が下面に浅く折れこんで,その間に胞子嚢(ノウ)をつくる。漢名,鳳尾草。

いはら【井原】🔗🔉

いはら ハラ 【井原】 姓氏の一。

いはら-さいかく【井原西鶴】🔗🔉

いはら-さいかく ハラ― 【井原西鶴】 (1642-1693) 江戸前期の浮世草子・浄瑠璃作者・俳人。大坂の人。本名は平山藤五。別号,鶴永・二万翁など。談林俳諧で,自由奔放な句を詠みオランダ西鶴といわれ,また,一昼夜独吟二万三千句を詠み,矢数俳諧に終止符を打った。西山宗因没後,もっぱら浮世草子作者として雅俗折衷の文体で性欲・物欲・義理・人情などをテーマに好色物・武家物・町人物などに多くの傑作を残した。著「西鶴大矢数」「好色一代男」「好色五人女」「武家義理物語」「日本永代蔵」「世間胸算用」「本朝二十不孝」「西鶴置土産」など。

いばら【井原】🔗🔉

いばら バラ 【井原】 岡山県南西部,広島県に隣接する市。古くからの織物の産地で,現在も繊維業が中心産業。

いぶか【井深】🔗🔉

いぶか ブカ 【井深】 姓氏の一。

いぶか-かじのすけ【井深梶之助】🔗🔉

いぶか-かじのすけ ブカカヂノスケ 【井深梶之助】 (1854-1940) プロテスタント牧師・教育者。会津藩士。S = R =ブラウンから受洗。明治学院総理として,キリスト教教育に尽力。

い-もり【井守・蠑🔗🔉

い-もり ― [1] 【井守・蠑】 有尾目の両生類。雌は体長約10センチメートル。雄はやや小形。体は黒ないし黒褐色で,腹面に赤色または橙黄(トウコウ)色の斑紋がある。池沼・小川などにすむ。黒焼きにしたものは媚薬(ビヤク)・強壮剤とされる。本州・四国・九州および周辺の島に分布。アカハラ。[季]夏。《浮み出て底に影ある―かな/虚子》

いもり-の-くろやき【井守の黒焼(き)】🔗🔉

いもり-の-くろやき ― [1] 【井守の黒焼(き)】 イモリの雌雄をいっしょに焼いて粉末にしたもの。媚薬(ビヤク)として用いられた。思う相手にこっそり振りかけたり,酒に入れて飲ませたりすると効き目があるという俗信がある。

せい【井】🔗🔉

せい [1] 【井】 (1)いど。い。また,いげた。 (2)二十八宿の一。南方の星宿。井宿。ちちりぼし。

せい-あ【井蛙】🔗🔉

せい-あ [1] 【井蛙】 井戸の中にすむカエル。

せいあ=の見(ケン)🔗🔉

――の見(ケン) 見識の狭いことのたとえ。

せいあしょう【井蛙抄】🔗🔉

せいあしょう ―セウ 【井蛙抄】 歌学書。六巻。頓阿著。1360年から64年頃成立か。当時の歌壇を知る重要資料。

せい-か【井花・井華】🔗🔉

せい-か ―クワ [1] 【井花・井華】 「井花水(セイカスイ)」に同じ。「―を汲んで新水を与へ/自然と人生(蘆花)」

せいか-すい【井花水】🔗🔉

せいか-すい ―クワ― [3] 【井花水】 (1)〔仏〕 後夜(ゴヤ)に汲んだ井の水。最も清冷とされた。せいか。 (2)「若水(ワカミズ)」に同じ。

せいかしゅう【井華集】🔗🔉

せいかしゅう セイクワシフ 【井華集】 俳句集。二巻。高井几董(キトウ)作。1789年刊。自撰八百余句を収録。

せい-きゅう【井臼】🔗🔉

せい-きゅう ―キウ [0] 【井臼】 井戸と臼(ウス)。また,水を汲み米をつくこと。「―のつとめ(=家事)」

せい-ぎょ【井魚】🔗🔉

せい-ぎょ [1] 【井魚】 井戸の中の魚。識見の狭い人をいう語。井蛙(セイア)。

せい-こう【井溝】🔗🔉

せい-こう [0] 【井溝】 井戸とみぞ。

せい-すい【井水】🔗🔉

せい-すい [0] 【井水】 井戸の水。

せい-せい【井井】🔗🔉

せい-せい [0] 【井井】 (ト|タル)[文]形動タリ きちんと整って秩序のあるさま。整整。「―と条理あらしめ/雪中梅(鉄腸)」

せい-せん【井泉】🔗🔉

せい-せん [0] 【井泉】 井戸。また,井戸の水。

せい-ぜん【井然】🔗🔉

せい-ぜん [0] 【井然】 (ト|タル)[文]形動タリ 「整然」に同じ。「その手続がいかにも秩序―としてゐるので/半日(鴎外)」

せいせんすい【井泉水】🔗🔉

せいせんすい 【井泉水】 ⇒荻原(オギワラ)井泉水

ちちり-ぼし【ちちり星・井宿】🔗🔉

ちちり-ぼし 【ちちり星・井宿】 二十八宿の,井(セイ)宿の和名。双子(フタゴ)座の西部に相当。

いげた【井桁】(和英)🔗🔉

いげた【井桁】 a well crib;parallel crosses (模様).

いど【井戸】(和英)🔗🔉

いど【井戸】 a well.→英和 ‖井戸端会議 housewive's gossip;a chat over the garden fence.井戸水 well water.

いもり【井守】(和英)🔗🔉

いもり【井守】 《動》a newt.→英和

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