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いず【何・何処】🔗⭐🔉
いず イヅ 【何・何処】 (代)
〔上代東国方言〕
不定称の指示代名詞。場所を表す。どこ。「多由比潟(タユヒガタ)潮満ち渡る―ゆかも/万葉 3549」
いず-く【何処】🔗⭐🔉
いず-く イヅ― [0][1] 【何処】 (代)
〔「いづこ」の古形〕
不定称の指示代名詞。どこ。いずこ。「―より来りしものそ/万葉 802」
いずく=はあれど🔗⭐🔉
――はあれど
他にもそういう場所があるけれども,それはそれとして。「みちのくは―しほがまの/古今(東歌)」
いずく-にか【何処にか】🔗⭐🔉
いずく-にか イヅ― 【何処にか】 (副)
どこで。どこに。「―世をばいとはん心こそ/古今(雑下)」
いずく-へ【何処辺】🔗⭐🔉
いずく-へ イヅ― 【何処辺】 (代)
不定称の指示代名詞。どのあたり。どのへん。「我(ア)が思ふ君は―に/万葉 3277」
いず-こ【何処】🔗⭐🔉
いず-こ イヅ― [1][0] 【何処】 (代)
〔「いづく」の転。中古以降の語〕
不定称の指示代名詞。どこ。「―も同じ」
いずこ=ともなく🔗⭐🔉
――ともなく
どこというあてもなく。
いずこ=をはかと🔗⭐🔉
――をはかと
〔「はか」は「目あて」の意〕
どこを目あてにして。いずこをはかりと。「―君がとはまし/後撰(恋二)」
いずこ=をはかりと🔗⭐🔉
――をはかりと
「いずこをはかと」に同じ。「と見かう見みけれど,―も覚えざりければ/伊勢 21」
いず-へ【何辺・何処辺】🔗⭐🔉
いず-へ イヅ― 【何辺・何処辺】 (代)
〔「いつへ」とも〕
不定称の指示代名詞。どのへん。「ほととぎす―の山を鳴きか越ゆらむ/万葉 4195」
いど-こ【何処・何所】🔗⭐🔉
いど-こ 【何処・何所】 (代)
〔「いづこ」の転,「どこ」の古い形〕
不定称の指示代名詞。不定の場所を表す。どこ。「『ここや―』と問ひければ/土左」
ど-こ【何処・何所】🔗⭐🔉
ど-こ [1] 【何処・何所】 (代)
〔「いづこ」の転である「いどこ」がさらに転じたもの〕
不定称の指示代名詞。
(1)不明の場所やきまっていない場所などを指し示すのに用いる。どの場所。「会議は―でするのか」「―でもいい」「―の国の人か」
(2)所属しているところなどが不明,不定の時に用いる。「―におつとめですか」
(3)(「どこも」「どこにも」「どこへも」などの形で)どのような所。いずれの場所。「―も悪くない」「―にもない」「―へも行かない」
どこ=ともな・し🔗⭐🔉
――ともな・し
(1)主人を定めない。節操がない。「下臈は―・き物なれば/平家 10」
(2)どこから出たかもわからない。「―・しの取り沙汰/浄瑠璃・反魂香」
どこ=の馬の骨🔗⭐🔉
――の馬の骨
身元のはっきりしない者をののしっていう語。「―とも知れない男に娘はやれない」
どこ=吹く風🔗⭐🔉
――吹く風
他人の言葉や他人のすることを,全く気にかけないようす。「親の心配も―と遊び歩く」
どこ=を押せばそんな音(ネ)が出る🔗⭐🔉
――を押せばそんな音(ネ)が出る
何の根拠があってそんなことが言えるのか。勝手な言い分をとがめることば。
どこ-いら【何処いら】🔗⭐🔉
どこ-いら [2] 【何処いら】 (代)
不定称の指示代名詞。不特定の場所を漠然と指し示す。どのあたり。どのへん。どこら。「―へんに行こうか」「―にあるかわからない」
どこ-か【何処か】🔗⭐🔉
どこ-か 【何処か】 (連語)
(1)不特定の場所,はっきりしない場所をさし示す。「―で見たことがある」「―お悪いんじゃないでしょうか」
(2)(副詞的に用いて)はっきりさし示すことはできないが,何となく。「あの人は―姉に似ている」「世の中,―まちがっている」
どこ-かしら【何処かしら】🔗⭐🔉
どこ-かしら 【何処かしら】 (連語)
どことは言えないが,どことなく。「―祖父のおもかげがある」
どこ-ぞ【何処ぞ】🔗⭐🔉
どこ-ぞ 【何処ぞ】 (連語)
不特定の場所,はっきりしない場所をさし示す。「―空いた部屋はありませんか」「―御旅行なさいますか」
〔「どこか」よりさらに漠然とした感じで用いる〕
どこ-でも【何処でも】🔗⭐🔉
どこ-でも 【何処でも】 (連語)
どんな所でも。「―買える」
どこ-どこ【何処何処】🔗⭐🔉
どこ-どこ [1][0] 【何処何処】 (代)
〔「どこ」を重ねて強めたもの〕
漠然とした場所をさし示すのに用いる。「場所は―,時間は何時何分と,はっきり決めて下さい」
どこ-と-なく【何処と無く】🔗⭐🔉
どこ-と-なく [4] 【何処と無く】 (副)
はっきりこうだと説明できないが。なんとなく。「―おかしい」「―気品がある」
どこへ【何処へ】🔗⭐🔉
どこへ 【何処へ】
小説。正宗白鳥作。1908年(明治41)「早稲田文学」発表。周囲の期待に反して,人生に目標を見失い,倦怠の日々を送る青年を描く。明治末年の知的青年の姿を造形した。
どこ-まで【何処迄】🔗⭐🔉
どこ-まで 【何処迄】 (連語)
(1)どの場所まで。
(2)どの程度まで。「あいつは―人がいいんだ」
どこまで-も【何処迄も】🔗⭐🔉
どこまで-も [1] 【何処迄も】 (副)
際限なく。ずっと先まで。「―草原が続く」「―真理を究める」
どこ-も【何処も】🔗⭐🔉
どこ-も 【何処も】 (連語)
どの場所も。「旅館は―満杯だ」
どこも-かしこも【何処も彼処も】🔗⭐🔉
どこも-かしこも 【何処も彼処も】 (連語)
どこと限定することなく,広く全体にわたっているさまを表す。どこもかも。どんなところもすべて。「―雪におおわれる」
どこ-もと【何処許・何所許】🔗⭐🔉
どこ-もと 【何処許・何所許】 (代)
不定称の指示代名詞。どこのあたり。どの辺。「お奏者は―にござる/狂言・昆布柿(鷺流)」
どこ-やら【何処やら・何所やら】🔗⭐🔉
どこ-やら 【何処やら・何所やら】 (連語)
(1)不特定の場所,はっきりしない場所を指し示す。「―わからぬ遠い国」「―で声がする」
(2)(副詞的に用いて)これといってはっきりしないが,確かにそうだという感じを表す。何となく。どこか。「―悪いようだ」
〔「どこか」よりさらに漠然とした感じで用いる〕
どこ-ら【何処ら】🔗⭐🔉
どこ-ら [1] 【何処ら】 (代)
不特定の指示代名詞。どこのあたり。どの辺。どこいら。「連休には―へんがすいていますか」
どっ-か【何処か】🔗⭐🔉
どっ-か [1] 【何処か】 (連語)
〔「どこか」の転。「どこか」よりくだけた言い方〕
(1)「どこか{(1)}」に同じ。「―に置き忘れた」「―いいとこへ行こうよ」
(2)「どこか{(2)}」に同じ。「―頼りない感じがする」
どこふくかぜ【何処吹く風とすます】(和英)🔗⭐🔉
どこふくかぜ【何処吹く風とすます】
have an air of complete indifference.
大辞林に「何処」で始まるの検索結果 1-35。