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おおまつりごと-びと【参議】🔗🔉

おおまつりごと-びと オホ― 【参議】 「さんぎ(参議)」に同じ。[和名抄]

サムゲタン【参鶏湯】🔗🔉

サムゲタン [3] 【参鶏湯】 〔朝鮮語〕 ひな鶏の腹にもち米・ナツメ・朝鮮人参を詰めて水炊きにする朝鮮料理。

さん【三・参】🔗🔉

さん [0] 【三・参】 (1)数の名。二より一つ多い数。一の三倍の数。み。みつ。みっつ。 (2)二番目の次の順番。「―の酉(トリ)」 (3)「三の糸」の略。「―下がり」

さん【参】🔗🔉

さん [1] 【参】 (1)二十八宿の一。 →しん(参) (2)禅宗で人を集め,座禅・説法・念誦(ネンジユ)すること。

さん-いん【参院】🔗🔉

さん-いんン [0] 【参院】 「参議院」の略。

さん-えつ【参謁】🔗🔉

さん-えつ [0] 【参謁】 (名)スル 参上して高位の人に会うこと。「長官に―する」

さん-か【参加】🔗🔉

さん-か [0] 【参加】 (名)スル (1)会や団体など目的をもつ集まりの一員になること。行動をともにすること。「平和運動に―する」 (2)〔法〕 ある法律関係に当事者以外の者が関与すること。

さんか-しはらい【参加支払】🔗🔉

さんか-しはらい ―ハラヒ [4] 【参加支払】 手形の引き受けまたは支払いが拒絶された場合に,その遡求(ソキユウ)を阻止するため,振出人または引受人以外の第三者が,特定の遡求義務者のために手形の支払いを行うこと。栄誉支払。

さんか-ひきうけ【参加引受】🔗🔉

さんか-ひきうけ [4] 【参加引受】 手形の引き受けが拒絶された場合に,その遡求(ソキユウ)を阻止するため,引受人以外の者が,特定の遡求義務者のために引受人と同じ義務を引き受けること。栄誉引受。

さん-か【参稼】🔗🔉

さん-か [0][1] 【参稼】 個人が組織や団体の中で特殊技能を生かして仕事をすること。

さんか-ほうしゅう【参稼報酬】🔗🔉

さんか-ほうしゅう ―シウ [4] 【参稼報酬】 特殊技能をもつ人が所属する組織・団体から活動の度合によって得る報酬。

さん-が【参賀】🔗🔉

さん-が [1] 【参賀】 (名)スル 参内して賀意を表すること。特に正月などに皇居へ行って祝意を表すこと。[季]新年。

さん-かい【参会】🔗🔉

さん-かい ―クワイ [0] 【参会】 (名)スル (1)会合に出席すること。「―者」 (2)集会。よりあい。「各々の御―おびたたしい事でござる/狂言・張蛸」 (3)遊女をあげて遊ぶこと。遊興。「いにしへ―せし,阿波の大じん/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」

さん-かく【参画】🔗🔉

さん-かく ―クワク [0] 【参画】 (名)スル (政策や事業などの)計画に加わること。「草案の起草に―する」

さん-がく【参学】🔗🔉

さん-がく [0] 【参学】 (名)スル 座禅して仏道を学ぶこと。

さん-かん【参看】🔗🔉

さん-かん [0] 【参看】 (名)スル 照らしあわせて見くらべること。「兵馬の大権を論ずる章に詳なり宜しく―す可し/明六雑誌 7」

さん-かん【参観】🔗🔉

さん-かん ―クワン [0] 【参観】 (名)スル (1)その場に出向いて,仕事ぶりや授業などを見ること。「授業を―する」「父親―日」 (2)くらべ合わせて見ること。「巻尾の正史摘節を―すべし/経国美談(竜渓)」

さん-ぎ【参議】🔗🔉

さん-ぎ [1] 【参議】 (名)スル (1)国政に参与して,政策などを議すること。「国政を―す/花柳春話(純一郎)」 (2)(「三木」とも書く)律令制で令外官の一。三位・四位の中から選ばれ,大・中納言に次ぐ重職。平安時代には定員八人となった。八座。宰相。 (3)1869年(明治2),太政官に設置し,大政に参与した官名。左右大臣に次ぎ,正三位相当。85年廃止。 (4)1937年(昭和12),日中戦争に際して内閣に設けられた職。重要国務に参与した。43年廃止。内閣参議。

さんぎ-いん【参議院】🔗🔉

さんぎ-いんン [3] 【参議院】 日本国憲法下,衆議院とともに国会を構成する一院。衆議院の行き過ぎを是正し不足を補充して,国会の審議を慎重なものにする機能を担う。解散はなく,衆議院の解散中に緊急の必要が生じた場合,単独で議決を行う。参院。

さんぎ-いん-ぎいん【参議院議員】🔗🔉

さんぎ-いん-ぎいんンギン [6] 【参議院議員】 参議院を組織する議員。比例代表区(一〇〇人)と選挙区(一五二人)から選出され,任期は六年。三年ごとに半数が改選。被選挙権は三〇歳以上。

さん-きゅう【参究】🔗🔉

さん-きゅう ―キウ [0] 【参究】 〔仏〕 参禅し真理を究めること。

さん-きん【参勤・参覲】🔗🔉

さん-きん [0] 【参勤・参覲】 (名)スル (1)出仕して主君に拝謁すること。 (2)「参勤交代」の略。

さんきん-こうたい【参勤交代】🔗🔉

さんきん-こうたい ―カウ― [0][5] 【参勤交代】 江戸幕府の大名統制策の一。原則として一年交代で,諸大名を江戸と領地とに居住させた制度。1635年の武家諸法度改定により制度化。往復や江戸屋敷の経費は大名財政を圧迫したが,交通の発達や文化の全国的な交流をうながすなど各方面に影響を与えた。参勤。

さん-ぐう【参宮】🔗🔉

さん-ぐう [3][0] 【参宮】 (名)スル 神社,特に伊勢神宮に参拝すること。

さんぐう-かいどう【参宮街道】🔗🔉

さんぐう-かいどう ―ダウ [5] 【参宮街道】 伊勢神宮参拝のための街道。伊勢街道。

さんぐう-せん【参宮線】🔗🔉

さんぐう-せん 【参宮線】 JR 東海の鉄道線。三重県多気・伊勢市・鳥羽間,29.1キロメートル。志摩半島北部を走る。

さん-けい【参詣】🔗🔉

さん-けい [0] 【参詣】 (名)スル (1)神社やお寺にお参りすること。「八幡宮に―する」 (2)貴人のもとを訪れること。

さん-ご【参伍】🔗🔉

さん-ご [1] 【参伍】 いりまじること。まぜ合わせること。

さん-こう【参向】🔗🔉

さん-こう ―カウ [0] 【参向】 (名)スル 高位の人の所へ出向くこと。「至急に御所へ―せしに/近世紀聞(延房)」

さん-こう【参考】🔗🔉

さん-こう ―カウ [0] 【参考】 (名)スル (1)考えをまとめたり,物事を決める際に,手がかりや助けとすること。また,その材料。「前例を―にする」 (2)種々の資料などを利用し,考えること。また,その資料。「ご―までに」「欧米の書籍を広く―する時間を要する/社会百面相(魯庵)」

さんこう-しょ【参考書】🔗🔉

さんこう-しょ ―カウ― [5][0] 【参考書】 学習・調査・研究などにあたって,参考として用いる書物。

さんこう-にん【参考人】🔗🔉

さんこう-にん ―カウ― [0] 【参考人】 (1)犯罪捜査の過程で,捜査機関に取り調べを受ける,被疑者以外の者。 (2)議院の委員会または行政庁の求めに応じて,審査または調査のため参考意見を述べる者。

さんこう-ぶんけん【参考文献】🔗🔉

さんこう-ぶんけん ―カウ― [5] 【参考文献】 書物・論文などにまとめるうえで,参考とする書物・文書。

さん-こう【参候】🔗🔉

さん-こう 【参候】 高貴な人のもとに参上し,御機嫌をうかがうこと。「忠盛に知られずして,ひそかに―の条,力及ばざる次第なり/平家 1」

さん-ごう【参合】🔗🔉

さん-ごう ―ガフ [0] 【参合】 (1)交わり合うこと。まぜ合わせること。「其社員の多寡に関はらず之を―することを得べき/民約論(徳)」 (2)照らし合わせて考えること。「唯其大意を斟酌して之を日本の事実に―したるも/文明論之概略(諭吉)」

さん-ざ【参座】🔗🔉

さん-ざ [0] 【参座】 出席すること。参列。参会。「裁判するに,―の者は土人を用ひず/文明論之概略(諭吉)」

さん-し【参仕】🔗🔉

さん-し [1] 【参仕】 (名)スル 参上して仕えること。

さん-じ【参事】🔗🔉

さん-じ [1] 【参事】 (1)国会職員の職名。 (2)協同組合などの職員の職名。 (3)明治初年の地方官制で,長官に次ぐ官名。

さんじ-いん【参事院】🔗🔉

さんじ-いんン 【参事院】 1881年(明治14)に太政官内に設置された機関で,法律の制定・審査や行政官と司法官,地方議会と地方官の権限争いの裁定などにあたった。85年,内閣制度創設により廃止。

さんじ-かん【参事官】🔗🔉

さんじ-かん ―クワン [3] 【参事官】 内閣官房・法制局あるいは各省庁などで,法律の立案や政策の審議などの事務を行う職員。

さん-しゃ【参社】🔗🔉

さん-しゃ [0][1] 【参社】 (名)スル 神社に参拝すること。社参。

さん-しゃく【参酌】🔗🔉

さん-しゃく [0] 【参酌】 (名)スル 「斟酌(シンシヤク)」に同じ。「外国思想の長所が―してあるのです/一隅より(晶子)」

さん-しゅう【三州・参州】🔗🔉

さん-しゅう ―シウ [1] 【三州・参州】 (1)三つの国。三国。 (2)三河(ミカワ)国の別名。

さん-しゅう【参集】🔗🔉

さん-しゅう ―シフ [0] 【参集】 (名)スル 寄り集まること。「他県からも多数―した」「御―の皆さま」

さん-しょう【参照】🔗🔉

さん-しょう ―セウ [0] 【参照】 (名)スル 他のものと照らし合わせてみること。「第一章を―せよ」「―項目」

さん-じょう【参上】🔗🔉

さん-じょう ―ジヤウ [0] 【参上】 (名)スル 目上の人の所へ行くこと。また,他人の所へ行くことをへりくだっていう語。「お宅へ―します」「直ちに―いたします」

さん・じる【参じる】🔗🔉

さん・じる [0][3] 【参じる】 (動ザ上一) 〔サ変動詞「参ずる」の上一段化〕 「参ずる」に同じ。「明日―・じることにいたします」

さん-しん【参進】🔗🔉

さん-しん [0] 【参進】 (名)スル 神前や貴人の前に進み出ること。

さんしん-せいど【参審制度】🔗🔉

さんしん-せいど [5] 【参審制度】 一般の国民の中から選ばれた者が裁判官とともに合議体を構成して裁判を行う制度。主にドイツで発達。日本では認められていない。

さん・する【参する】🔗🔉

さん・する [3] 【参する】 (動サ変)[文]サ変 さん・す 仲間に加わる。かかわる。「君は…機密に―・しておると想像して/社会百面相(魯庵)」

さん・ずる【参ずる】🔗🔉

さん・ずる [0][3] 【参ずる】 (動サ変)[文]サ変 さん・ず (1)「行く」「来る」の意の謙譲語。目上の人の所に行く。まいる。参上する。「御挨拶に―・じました」 (2)禅を修行する。参禅する。「一冬,永平寺に―・ずる」 (3)一員として麾下(キカ)に加わる。「源氏勝たば一門なれば,御方(ミカタ)に―・ずべし/平治(中)」 (4)(補助動詞) 「行く」「来る」の意の謙譲語。「今日はお寺詣に連れて―・じますのさ/滑稽本・浮世風呂 2」

さん-せい【参政】🔗🔉

さん-せい [0] 【参政】 (1)政治に参加すること。 (2)執政の次に位して,政治に参与する者。江戸幕府の若年寄,大名の用人などの別称。

さんせい-けん【参政権】🔗🔉

さんせい-けん [3] 【参政権】 基本的人権の一。国民が直接・間接に国政に参加する権利。選挙権・被選挙権,公務員になる権利,公務員を罷免する権利など。

さん-せん【参戦】🔗🔉

さん-せん [0] 【参戦】 (名)スル 戦争に参加すること。

さん-ぜん【参禅】🔗🔉

さん-ぜん [0] 【参禅】 (名)スル 座禅して禅を修学すること。特に,ある師の指導の下に禅の修行をすること。参学座禅。問禅。「老師の下に―する」

さんぞろ-まつり【参候祭】🔗🔉

さんぞろ-まつり 【参候祭】 愛知県設楽(シタラ)町の津島神社の祭り。一一月一七日頃に行われる。湯立の場へ七福神などがあらわれて禰宜(ネギ)との問答があり,その名乗りが祭りの名になった。室町時代に始まるという。

さん-ち【参知】🔗🔉

さん-ち [1] 【参知】 そのことに加わって知ること。たずさわること。

さんち-せいじ【参知政事】🔗🔉

さんち-せいじ [4] 【参知政事】 中国の官名。宋初,宰相の権限を弱めるために置かれた高官。副宰相。執政。明初まで存在。元以降,その性格を異にする。

さん-ちゃく【参着】🔗🔉

さん-ちゃく [0] 【参着】 (名)スル (1)到着すること。「追々―した会員の百余名/油地獄(緑雨)」 (2)「参着払い」の略。

さんちゃく-ばらい【参着払い】🔗🔉

さんちゃく-ばらい ―バラヒ [5] 【参着払い】 「一覧払い」に同じ。

さん-ちょう【参朝】🔗🔉

さん-ちょう ―テウ [0] 【参朝】 (名)スル 朝廷に行くこと。参内。「一橋大納言殿―せられて/近世紀聞(延房)」

さん-でん【参殿】🔗🔉

さん-でん [0] 【参殿】 (名)スル 御殿に参上すること。他人の家を訪問する意の謙譲語としても用いる。参堂。「議奏大納言忠能卿へ―して/近世紀聞(延房)」

さんてんだいごだいさんき【参天台五台山記】🔗🔉

さんてんだいごだいさんき 【参天台五台山記】 1072〜73年,成尋(ジヨウジン)が入宋し,天台山・五台山などを巡礼した際の記録。八巻。

さん-どう【参堂】🔗🔉

さん-どう ―ダウ [0] 【参堂】 (名)スル (1)寺社の堂に参ること。寺社に参詣すること。 (2)人の家を訪問することをへりくだっていう語。「―の上是非文芸上の御高話を伺ひたいから/吾輩は猫である(漱石)」 (3)僧堂に入ること。僧堂の一員として認められ,自分の場所を与えられること。

さん-どう【参道】🔗🔉

さん-どう ―ダウ [0] 【参道】 神社や寺院に参拝する人のために作られた道。「表―」

さんとう-あんじゃ【参頭行者】🔗🔉

さんとう-あんじゃ [5] 【参頭行者】 禅寺で,行者(アンジヤ)の長たる者。古参の僧。

しん【参】🔗🔉

しん [1] 【参】 二十八宿の一。西方の星宿。オリオン座の中心部にあたる。参宿。からすきぼし。

しん-し【参差】🔗🔉

しん-し [1] 【参差】 ■一■ (ト|タル)[文]形動タリ (1)長短の等しくないさま。そろわないさま。「枝葉―として生繁り/読本・弓張月(拾遺)」 (2)入りまじるさま。入り組むさま。「茅舎二三十,―として向背相望む/日本風景論(重昂)」 (3)くいちがっているさま。矛盾しているさま。 ■二■ (名)スル くいちがうこと。「烟草の畦圃高低―し/日本風景論(重昂)」

しんし-さくらく【参差錯落】🔗🔉

しんし-さくらく [1] 【参差錯落】 (ト|タル)[文]形動タリ 一様でなく,入りまじっているさま。「この―たる趣ありてこそ/即興詩人(鴎外)」

まい・す【参す】🔗🔉

まい・すス 【参す】 (動サ下二・動サ変) ⇒まいする(動サ下二・動サ変)

まい・ず【参出】🔗🔉

まい・ずヅ 【参出】 (動ダ下二) 〔動詞「まゐる(参)」に「いづ(出)」の付いた「まゐいづ」の転〕 参上する。「山たづの迎へ―・でむ君が来まさば/万葉 971」

まい・する【参する】🔗🔉

まい・するスル 【参する】 (動サ下二・動サ変) 〔動詞「まゐらす(参)」の転。中世後期に連用形「まゐし」が用いられるようになり,サ変に活用するようになった〕 (1)人に物を与えるの意の謙譲語。差し上げる。「君に―・せう京絵書いたる扇を/田植草紙」「その代にめめを五十石―・する程に/狂言・比丘貞」 (2)(補助動詞) 動詞・助動詞の連用形に付いて,動作の及ぶ対象への敬意を表す。…し申し上げる。「魏其こそよからうずらうなんどと,大后に云わせ―・したぞ/史記抄 14」

まいっ-た【参った】🔗🔉

まいっ-たツ― [1] 【参った】 (感) 柔道・剣道などで,負けた者が合図にかける声。 →参る

まい-のぼ・る【参上る】🔗🔉

まい-のぼ・る― 【参上る】 (動ラ四) 貴人の所や都に行く。参上(サンジヨウ)する。もうのぼる。「―・る八十氏人の手向する恐(カシコ)の坂に/万葉 1022」

まいら・す【参らす・進らす】🔗🔉

まいら・すラス 【参らす・進らす】 (動サ下二) 〔動詞「まゐる(参)」の未然形「まゐら」に使役の助動詞「す」が付いて一語化したもの〕 (1)さし上げる。献上する。たてまつる。「一筆―・せ候」 (2)(補助動詞) 動詞の連用形に付く。(ア)謙譲の意を表す。話し手の動作に付けて,動作の及ぶ対象への敬意を表す。…し申し上げる。「大殿ごもりおはしましてにやなど思ひ―・するほどに/枕草子 291」(イ)聞き手に対する丁寧の意を表す。「張り物にしかかりて遅なはり―・せし/浄瑠璃・堀川波鼓(上)」

まいらせ-そうろ・う【参らせ候ふ・進らせ候ふ】🔗🔉

まいらせ-そうろ・うラセサウラフ 【参らせ候ふ・進らせ候ふ】 (連語) 〔動詞「まゐらす(参)」に補助動詞「さうらふ(候)」の付いたもの〕 □一□「まゐらす」が本動詞の場合。さし上げます。さし上げております。「六波羅の煖廷(ナンリヨウ)こそとてまゐて候へ,―・はんとて,伊豆守にたてまつる/平家 4」 □二□「まゐらす」が補助動詞の場合。他の動詞の連用形に付く。 (1)「まゐらす」が謙譲の意を表し,それに丁寧の意を表す「さうらふ」が付いたもの。…してさしあげます。「もとよりわらはは推参の者にて,いだされまゐらせさぶらひしを/平家 1」 (2)「まゐらす」「さうらふ」ともに丁寧の意を表すもの。…ております。…でございます。…ます。「御行水はわき―・ふ。はやとり給へ/御伽草子・鉢かづき」

まいらせ-そろ【参らせ候】🔗🔉

まいらせ-そろラセ― 【参らせ候】 (1)〔「まいらせそろ(連語)」がもっぱら手紙で用いられた語であるところから〕 手紙,特に恋文。「つれづれの外に―も書き/柳多留 20」 (2)〔「続け書きの形が似ているところから〕 虚無僧(コムソウ)のこと。「九段目の―ではかがゆき/柳多留 95」

まいらせそろ【参らせ候・進らせ候】🔗🔉

まいらせそろラセ― 【参らせ候・進らせ候】 (連語) 〔動詞「まゐらす(参)」に補助動詞「さうらふ(候)」の転である「そろ」の付いたもの。近世語。主として女性の手紙文に用いる〕 動詞の連用形に付いて補助動詞的に用いられる。丁寧の意を表す。…ております。…でございます。…ます。まゐらせさうらふ。「何事も先生(サキシヨウ)よりの定り事とあきらめ―そろ/浄瑠璃・先代萩」 〔手紙文では草書でくずして「」などと書く〕

まいり【参り】🔗🔉

まいりリ [3] 【参り】 〔動詞「まいる(参)」の連用形から〕 (1)神社・仏閣に参拝すること。「伊勢―」「お礼―」 (2)「行くこと」の謙譲語。参上すること。「年月の勘事(コウジ)なりとも,今日の―には許されなむ/蜻蛉(中)」 (3)特に,宮中に行くこと。参内。「此の頃は時々御宿直(トノイ)とて―などしたまひつつ/源氏(宿木)」 (4)(食べ物などを)召し上がること。「車とめて,湯―などし給ふ/源氏(手習)」

まいり-げこう【参り下向】🔗🔉

まいり-げこうリ―カウ 【参り下向】 神仏に参って帰ること。また,参詣すること。「峰から谷,谷から峰まで,―の人ばかりでござる/狂言・富士松(虎寛本)」

まいり-ばか【詣り墓・参り墓】🔗🔉

まいり-ばかリ― [3] 【詣り墓・参り墓】 両墓制で,遺体を埋めた墓とは別に,墓参のために墓碑を立てた墓。引き墓。 ⇔埋め墓(バカ)

まいり-もの【参り物】🔗🔉

まいり-ものリ― 【参り物】 召し上がり物。「―なるべし,折敷手づから取りて/源氏(玉鬘)」

まい・る【参る】🔗🔉

まい・るル [1] 【参る】 (動ラ五[四]) 〔「参(マ)入(イ)る」の転〕 □一□(自動詞) (1)「行く」「来る」の意の謙譲語。動作の及ぶ相手を敬う。聞き手と動作の及ぶ相手とが一致している場合に用いられる。「また明日二時に―・ります」「お客さま,お迎えの車が―・りました」「はい,すぐにそちらへ―・ります」 (2)「行く」「来る」の意の丁寧語。聞き手への敬意をこめていう。「駅までご一緒に―・りましょう」「このバスは市役所へ―・りますでしょうか」「私は沖縄へ―・ったことはございません」「担当の者が―・りましたら,すぐにお電話いたさせます」 (3)神社・寺院や墓へ行って拝む意の謙譲語。もうでる。参詣する。お参りする。「菩提寺に―・る」 (4)「行く」「来る」意の尊大語。上位者が下位者の行為を低めていう。「わしはあとから行くからお前は先に―・れ」「早くこちらへ―・れ」 (5)相手の力や能力に負けて降参したということを相手に表明する語。「『どうだ―・ったか』『うん,―・った』」「おみごと,―・りました」「貴兄の卓説には―・りました」 (6)事態に対応できなかったりして,困惑・閉口している気持ちを表す。「彼のせっかちには―・るよ」「―・ったなあ,この渋滞には」 (7)困難な状況にあって,肉体や精神が弱る。「徹夜続きで体が―・ってしまう」「激務で神経が―・る」「今年の夏の暑さには―・った」 (8)(多く相手を卑しめて)死ぬ。「ついに彼も―・ったか」 (9)(多くは「まいっている」の形で)ある異性にすっかりほれる。「彼は奥さんにぞっこん―・っている」「彼はあの子の魅力にすっかり―・っているらしい」 (10)(補助動詞) 動詞の連用形に助詞「て」の付いたものに付いて,補助動詞「行く」「来る」に謙譲の意を添えて言い表す。「早速品物を持って―・ります」「田舎から出て―・りましたばかりで,とんと勝手がわかりません」 (1)貴人のいる場所,貴い場所へ移動する。「春宮(トウグウ)の生れ給へりける時に―・りてよめる/古今(賀詞)」「とく装束(ソウゾ)きてかしこへお―・れ/蜻蛉(下)」 (2)「行く」「来る」の意の謙譲語。古くは聞き手と動作の及ぶ相手とが一致しない場合にも用いる。「前の川原へ―・りあはん/徒然 25」「その有りさま,―・りて申せ/徒然 238」 (3)貴人に奉公するためにそのもとへ行く。出仕する。「宮に初めて―・りたるころ/枕草子 184」 (4)入内(ジユダイ)する。「十六にて故宮に―・り給ひて,二十にておくれ奉り給ふ/源氏(賢木)」 □二□(他動詞) (1)貴人に対する下の者の動作の謙譲語。(ア)貴人に品物を献上する。進上する。さしあげる。「親王(ミコ)に馬の頭(カミ)大御酒(オオミキ)―・る/伊勢 82」「御手水(チヨウズ)とり具して―・りたり/落窪 1」「箏の御琴―・りたれば,少し弾き給ふも/源氏(明石)」(イ)貴人のために,何らかの動作をする。してさしあげる。「掃部司(カモンヅカサ)参りて御格子―・る/枕草子 278」「まだ大殿油も―・らざりけり/源氏(東屋)」「御ゆする(=洗髪)―・り,御衣着かへなどし給ひて/源氏(葵)」(ウ)(この手紙を差し上げます,の意から)手紙の脇付に用いる語。「小春様―・る/浄瑠璃・天の網島(上)」 (2)貴人の動作の尊敬語。(ア)「食う」「飲む」の尊敬語。召し上がる。「今は粥など―・りて/蜻蛉(上)」(イ)ある動作をする,または,ある動作を受ける意の尊敬語。「夜深く,御手水―・り/源氏(須磨)」「大殿油短く―・りて御覧ずるに/源氏(梅枝)」「こよひはなほ静かに加持など―・りて出でさせ給へ/源氏(若紫)」 [可能] まいれる

まわ・う【参逢ふ】🔗🔉

まわ・う マワフ 【参逢ふ】 (動ハ四) 〔「まゐあふ」の転〕 参上して会う。お会いする。「七代(ナナツギ)の御代に―・へる百千(モモチ)まり十の翁の舞ひたてまつる/続後紀(承和一二)」

もう-のぼ・る【参上る】🔗🔉

もう-のぼ・る マウ― 【参上る】 (動ラ四) 「まいのぼる(参上)」の転。「昭陽殿は…―・らせ給はず/宇津保(国譲下)」

さんか【参加】(和英)🔗🔉

さんか【参加】 participation.〜する participate[take part];→英和 join;→英和 enter.→英和 〜を申し込む send an entry.→英和 ‖参加国 a participating nation.参加者 a participant.

さんが【参賀する】(和英)🔗🔉

さんが【参賀する】 go to offer one's congratulations at the Imperial Palace.

さんかい【参会する】(和英)🔗🔉

さんかい【参会する】 attend[be present at]a meeting.→英和 参会者 an attendant;→英和 attendance (総称).→英和

さんかく【参画する】(和英)🔗🔉

さんかく【参画する】 participate[take part].→英和

さんかん【参観】(和英)🔗🔉

さんかん【参観】 a visit;→英和 (an) inspection.〜する visit;inspect.→英和 〜を許す(さない) be open (closed) to visitors.

さんぎいん【参議院(議員)】(和英)🔗🔉

さんぎいん【参議院(議員)】 (a member of) the House of Councilors.

さんけい【参詣する】(和英)🔗🔉

さんけい【参詣する】 worship;→英和 visit.→英和 参詣人 a worshipper;a visitor.→英和

さんこう【参考】(和英)🔗🔉

さんこう【参考】 reference.→英和 〜にする refer;→英和 consult.→英和 〜になる be instructive[helpful].〜の為 for reference[one's information].‖参考書 a reference book.参考書目 a bibliography(巻末の).参考資料 reference materials.参考人 a witness.参考文献 references.

さんじ【参事】(和英)🔗🔉

さんじ【参事】 a councilor.→英和 参事会 a council.→英和

さんしゅう【参集】(和英)🔗🔉

さんしゅう【参集】 ⇒集合.

さんしょう【参照】(和英)🔗🔉

さんしょう【参照】 (a) reference;→英和 (a) comparison.→英和 〜する refer;→英和 compare.→英和 〜せよ see;→英和 vid.;vide;compare.

さんせい【参政】(和英)🔗🔉

さんせい【参政】 participation in government.〜する participate in government.‖(婦人)参政権 (woman) suffrage.

さんせん【参戦する】(和英)🔗🔉

さんせん【参戦する】 participate in[enter]a war.→英和

さんぜん【参禅する】(和英)🔗🔉

さんぜん【参禅する】 practice Zen meditation.

まいる【参る】(和英)🔗🔉

まいる【参る】 (1)[行く,来る]go;→英和 come;→英和 visit.→英和 (2)[負ける]be beaten[defeated];lose.→英和 ⇒降参. (3)[当惑する]be worried[annoyed];be very[dead]tired(疲れきって). (4)[心を奪われる]be gone on;lose one's head[heart].

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