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あま-くだり【天下り・天降り】🔗🔉

あま-くだり [0] 【天下り・天降り】 (名)スル (1)(神や天人などが)天上から地上におりること。 (2)官庁から民間会社へ,または上役から下役へ出される強制的な押し付け・命令。 (3)高級官僚が退職後,勤務官庁と関連の深い民間会社や団体の高い地位につくこと。「―人事」「中央官庁から―する」

あま-くだ・る【天下る・天降る】🔗🔉

あま-くだ・る [0][4] 【天下る・天降る】 (動ラ五[四]) (1)神が,天上の神の世界から地上の人間界におりる。 (2)高級官僚が官庁を退職して,関連のある民間会社の高い地位につく。「関連企業に―・る」 [可能] あまくだれる

てん-か【天下】🔗🔉

てん-か [1] 【天下】 〔「てんが」とも〕 (1)天の下に広がる全空間。世界中。「―に比類のない名勝」 (2)一国全体。国中。また,世の中。世間。「―を二分する戦い」「―を揺るがす事件」「夜の幕はとくに切り落されて,―は隅から隅迄明るい/草枕(漱石)」 (3)一国の政治。また,国家を治める権力。「―を取る」 (4)力を十分に発揮できる状態。「若者の―だ」 (5)(「天下の」の形で用いて)他に並ぶ者がないこと。「―の横綱」「―の愚か者」 (6)一国を支配する者。天子・摂関・近世の将軍など。「その上―の敵になり参らせたる者にてあるに/義経記 6」 (7)めくりカルタで,あざの札。「よくぢや―を持つていなるるの/雑俳・削かけ」 (8)(「とも」「ども」などを伴って)どんなに。いかに。「―に目つぶれ,足をれ給へりとも/源氏(玉鬘)」

てんか=の憂(ウレ)いに先立ちて憂え、天下の楽しみに後(オク)れて楽しむ🔗🔉

――の憂(ウレ)いに先立ちて憂え、天下の楽しみに後(オク)れて楽しむ 〔范仲淹「岳陽楼記」〕 世の中の人に先立って天下国家のことを心配し,人々が楽しんだあとに楽しむ。政治を行う者の心構えを説いた言葉。先憂後楽。

てんか=は一人(イチニン)の天下にあらず、乃(スナワ)ち天下の天下なり🔗🔉

――は一人(イチニン)の天下にあらず、乃(スナワ)ち天下の天下なり 〔六韜(文師)〕 天下は君主一人の物ではなく,国民全部の物である。

てんか=は回り持ち🔗🔉

――は回り持ち 世の中は固定したものではなく,貴賤貧富は,次々に人々の間をめぐっていくということ。

てんか=晴れて🔗🔉

――晴れて 世間に気がねなく。公然と。「―夫婦となる」

てんか-いち【天下一】🔗🔉

てんか-いち 【天下一】 (1)天下に比べるものが他にないほどすぐれていること。また,そのもの。三国一。 (2)桃山時代から,鏡師・筆師・能面作りなどのすぐれた工匠に許された称号。看板・銘などに用いられたが,乱用されるに及び,江戸時代初めに禁止された。

てんか-いちまい【天下一枚】🔗🔉

てんか-いちまい 【天下一枚】 世間のどこにも共通であること。「手爾波(テニハ)は―の手爾波にて/去来抄」

てんか-いっとう【天下一統】🔗🔉

てんか-いっとう [1] 【天下一統】 天下を一つにまとめること。

てんか-いっぴん【天下一品】🔗🔉

てんか-いっぴん [1] 【天下一品】 (名・形動) 世の中に他に比べるものがないほどすぐれている・もの(さま)。「―の腕前」「彼の英語は―だ」

てんか-げい【天下芸】🔗🔉

てんか-げい [3] 【天下芸】 天下に比べるものがないほどすぐれた芸。

てんか-こっか【天下国家】🔗🔉

てんか-こっか ―コク― [1][4] 【天下国家】 天下と国家。世界や国の将来を大所高所に立って語るときに用いる語。「―を論ずる」「―に関係ない」

てんか-ごめん【天下御免】🔗🔉

てんか-ごめん [1] 【天下御免】 だれにもはばかることなく,堂々と,それをしてよいこと。公認されていること。

てんか-すじ【天下筋】🔗🔉

てんか-すじ ―スヂ [4][3] 【天下筋】 手首から中指まで縦に筋が通っている手相。豊臣秀吉がこの手相で,天下を取る相とされる。

てんか-たいへい【天下泰平・天下太平】🔗🔉

てんか-たいへい [1] 【天下泰平・天下太平】 (名・形動) 世の中がよくおさまり,おだやかであること。また,大した心配事もなく,のんびりしていること。また,そのさま。「―な寝顔」

てんか-とり【天下取り】🔗🔉

てんか-とり [3] 【天下取り】 国を支配する権力を握ること。また,その人。

てんか-びと【天下人】🔗🔉

てんか-びと [3][0] 【天下人】 天下を取った人。てんかにん。

てんか-ふぶ【天下布武】🔗🔉

てんか-ふぶ [1]-[1] 【天下布武】 織田信長が朱印に用いた印章の印文。天下勇飛の意識を示し,岐阜進出直後の1567年11月ごろから使用した。

てんか-まつり【天下祭(り)】🔗🔉

てんか-まつり [4] 【天下祭(り)】 〔江戸時代に将軍の命によって行われたことから〕 山王(サンノウ)祭の別名。

てんか-むそう【天下無双】🔗🔉

てんか-むそう ―サウ [1] 【天下無双】 〔古くは「てんかぶそう」〕 天下に並ぶものがないほどすぐれていること。天下無比。天下第一。「―の剣の達人」

てんか-わけめ【天下分け目】🔗🔉

てんか-わけめ [1] 【天下分け目】 天下を取るか取られるかが決まる,大事な時。勝負の決まる大事な時。「―の戦い」

てん-が【天下】🔗🔉

てん-が [1] 【天下】 ⇒てんか(天下)

てんがぢゃや【天下茶屋】🔗🔉

てんがぢゃや 【天下茶屋】 〔豊臣秀吉が住吉詣での際に休息した茶屋があったところから〕 大阪市西成区の地名。今宮神社から住吉大社に通ずる道筋。

てんがぢゃや-の-あだうち【天下茶屋の仇討ち】🔗🔉

てんがぢゃや-の-あだうち 【天下茶屋の仇討ち】 天下茶屋であった仇討ち。宇喜多秀家の家臣林重次郎・源三郎兄弟が父玄蕃の敵,当麻三郎右衛門を求めて,兄は返り討ちにあうが,1609年弟が仇を討った。歌舞伎「敵討天下茶屋聚(カタキウチテンガヂヤヤムラ)」などに脚色された。

てん-げ【天下】🔗🔉

てん-げ 【天下】 〔「げ」は呉音〕 「てんか(天下)」に同じ。「―人々ながるるとののしる事いできて/蜻蛉(中)」

あまくだり【天下りの人事】(和英)🔗🔉

あまくだり【天下りの人事】 a high-handed appointment.

あまくだる【天下る】(和英)🔗🔉

あまくだる【天下る】 descend from heaven;come from above (上役から).

てんか【天下】(和英)🔗🔉

てんか【天下】 the whole country[land].〜を取る conquer[rule over]the whole country;[政権]come into power.〜一品の unique;→英和 unequaled.〜泰平である All's right with the world.→英和 ‖天下分け目の戦い a decisive battle.

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