複数辞典一括検索+

え【恵・慧】🔗🔉

[1] 【恵・慧】 (1)知恵。さとり。 (2)〔仏〕 真理を見通す心のはたらき。智慧。般若(ハンニヤ)。「戒・定・―の三学を兼備し給へる独(ヒトリ)の沙門おはしけり/太平記 2」

えうん【恵運】🔗🔉

えうん ウン 【恵運】 (798-869) 平安初期の真言宗の僧。入唐八家の一人。842年に入唐,青竜寺の義真に学んで,金胎両部の密印を授かり帰朝。山城に安祥寺を開いた。

えか【恵果】🔗🔉

えか クワ 【恵果】 ⇒恵果(ケイカ)

えぎょう【恵慶】🔗🔉

えぎょう ギヤウ 【恵慶】 平安中期の歌僧。「えけい」とも。中古三十六歌仙の一人。播磨講師。河原院(カワラノイン)に出入りして詠んだ歌を多く残す。「拾遺和歌集」以下の勅撰集に五五首入集。生没年未詳。家集「恵慶法師集」

えけい【恵瓊】🔗🔉

えけい ケイ 【恵瓊】 (?-1600) 安土桃山時代の臨済宗の僧。安芸の人。字(アザナ)は瑶甫(ヨウホ)。東福寺・安国寺を再興。毛利輝元(テルモト)や豊臣秀吉の信任を受け,両者間の和議をとりもつ。のちに還俗。関ヶ原の戦いに参加し,捕らえられて斬られた。安国寺恵瓊。

えご-のり【恵胡海苔】🔗🔉

えご-のり ゴ― [2] 【恵胡海苔】 紅藻類イギス目の海藻。日本の沿岸に広く分布。ホンダワラ類に着生。細い針金状に分枝し枝先は鉤(カギ)状に曲がる。寒天の副原料で,おきゅうとなどの材料とする。 恵胡海苔 [図]

え-さん【恵山】🔗🔉

え-さん ― 【恵山】 北海道渡島(オシマ)半島南東端,太平洋に面する二重式火山。海抜618メートル。高山植物が豊富。

えしん【恵心】🔗🔉

えしん シン 【恵心】 〔比叡山の恵心院(エシンイン)に住んだので〕 源信(ゲンシン)の通称。恵心僧都(ソウズ)。

えしん-は【恵心派】🔗🔉

えしん-は シン― 【恵心派】 源信を祖とする仏画の流派。

えしん-りゅう【恵心流】🔗🔉

えしん-りゅう シンリウ 【恵心流】 日本の天台宗の二流の一。一一世紀後半に分かれ,源信を祖とあおぐ。天台・密教・禅の一致を主張する。 →檀那(ダンナ)流

えしん-に【恵信尼】🔗🔉

えしん-に シン― 【恵信尼】 (1182-1268) 親鸞(シンラン)の妻。親鸞に従い東国・北陸地方を遍歴し越後で没す。信蓮房・覚信尼らの母。消息一〇通が現存する。生没年等には異説がある。

えな【恵那】🔗🔉

えな ナ 【恵那】 岐阜県南東部,木曾川中流域の市。もと中山道の宿場町。パルプ・時計工業が盛ん。恵那峡がある。

えな-きょう【恵那峡】🔗🔉

えな-きょう ナケフ 【恵那峡】 岐阜県南東部,木曾川中流の渓谷。両岸が花崗岩の奇岩・絶壁からなる景勝地。

えな-さん【恵那山】🔗🔉

えな-さん ナ― 【恵那山】 岐阜県南東部,長野県境にある山。海抜2191メートル。北部を中央自動車道の恵那山トンネル(全長8649メートル)が貫通している。

えにわ【恵庭】🔗🔉

えにわ ニハ 【恵庭】 北海道西部,石狩平野南部の市。もと酪農・林産の町。市の中部に自衛隊演習場がある。札幌市に近く近年は住宅地として人口が増加。

えにわ-じけん【恵庭事件】🔗🔉

えにわ-じけん ニハ― 【恵庭事件】 1962年(昭和37)北海道石狩支庁恵庭町の陸上自衛隊島松演習場そばの牧場経営者が,演習に伴う騒音に抗議し,通信連絡線を切断して罪に問われた事件。裁判で自衛隊の合憲・違憲が争われた。67年無罪判決。

えにわ-だけ【恵庭岳】🔗🔉

えにわ-だけ ニハ― 【恵庭岳】 札幌の南方,支笏(シコツ)湖の北岸にそびえる活火山。海抜1320メートル。

えびす-ぐさ【夷草・恵比須草】🔗🔉

えびす-ぐさ 【夷草・恵比須草】 マメ科の一年草。北アメリカ原産。高さ1メートル内外。葉は羽状複葉。葉腋に五弁の黄色花を開く。さやは細長く,六角円柱形で,中にある菱形の種子を決明子(ケツメイシ)といい,下剤・強壮剤とする。決明。ロッカクソウ。 夷草 [図]

えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】🔗🔉

えびす [0] 【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】 七福神の一。商売繁盛・福の神として広く信仰される,兵庫県西宮神社の祭神。蛭子(ヒルコ)とも,事代主(コトシロヌシノ)神ともいわれる。古くは豊漁の神として漁民に信仰され,また農神としても信仰された。狩衣(カリギヌ)・風折り烏帽子(エボシ)姿で右手に釣り竿,左手に鯛(タイ)を抱えた神像に描かれる。夷(エビス)三郎。 〔「えびす(戎・夷)」と同源の語。一般に「恵比須」と書くことが多く,この場合の歴史的仮名遣いは「ゑびす」〕 恵比須 [図]

えびす-おうぎ【恵比須扇・戎扇】🔗🔉

えびす-おうぎ ―アフギ [4] 【恵比須扇・戎扇】 年の初めの祝いに用いる粗製の扇。

えびす-がお【恵比須顔・夷顔】🔗🔉

えびす-がお ―ガホ [0][3] 【恵比須顔・夷顔】 恵比須のようにうれしそうににこにこ笑っている顔。 ⇔えんま顔

えびす-かき【恵比須舁】🔗🔉

えびす-かき 【恵比須舁】 「恵比須回し」に同じ。

えびす-がみ【恵比須紙】🔗🔉

えびす-がみ [3] 【恵比須紙】 紙を重ねて裁つとき,内に折れこんで,裁ち残しとなったもの。福紙(フクガミ)。

えびす-ぎれ【恵比須切れ】🔗🔉

えびす-ぎれ 【恵比須切れ】 恵比須講の日に,呉服屋で安く売り出す寄せ切れ。

えびす-こう【恵比須講・戎講・夷講】🔗🔉

えびす-こう ―カウ [0] 【恵比須講・戎講・夷講】 商家で,商売繁盛を祈って恵比須をまつり,親類・知人を招いて祝う行事。祭日は一〇月二〇日(もと陰暦)・一一月二〇日・一月一〇日など,地方により異なる。[季]秋。《行かゝり客に成けり―/去来》

えびす-さぶろう【夷三郎・恵比須三郎】🔗🔉

えびす-さぶろう ―サブラウ [0][1] 【夷三郎・恵比須三郎】 「えびす」の異名。

えびす-ぜに【恵比須銭】🔗🔉

えびす-ぜに 【恵比須銭】 江戸時代に作られた絵銭(エセン)の一種。表面に恵比須の姿を描き出したもの。

えびす-だい【恵比須鯛】🔗🔉

えびす-だい ―ダヒ [3] 【恵比須鯛】 キンメダイ目の海魚。全長約45センチメートル。体はタイ形で,体高があり側扁する。目は大きく,鰓(エラ)の上縁に一本のとげがある。鱗(ウロコ)は大きくて堅い。体色は鮮やかな赤色。美味で,祝い魚ともする。本州中部以南の岩礁域に分布。ヨロイダイ。グソクダイ。

えびす-だいこく【恵比須大黒】🔗🔉

えびす-だいこく [0] 【恵比須大黒】 (1)恵比須と大黒天。また,その像。民家で福の神として二体を一対として並べてまつる。 (2)(多く「夷大黒」「蛭子大黒」と書く)狂言の曲名。

えびす-の-うお【恵比須の魚】🔗🔉

えびす-の-うお ―ウヲ [6] 【恵比須の魚】 漁獲物の中から初穂として恵比須神に供える魚。えびすうお。

えびす-ば【恵比須歯】🔗🔉

えびす-ば [3] 【恵比須歯】 人間の上の二枚の前歯のうち,右の歯の俗称。左の歯を大黒歯という。

えびす-ばしら【恵比須柱・夷柱】🔗🔉

えびす-ばしら [4] 【恵比須柱・夷柱】 民家で,大黒柱とともに重要な柱。使用場所は一定しない。大黒柱と同じ太さか,やや細め。

えびす-まい【恵比須舞・戎舞】🔗🔉

えびす-まい ―マヒ [3][0] 【恵比須舞・戎舞】 恵比須に扮して踊る舞。豊作を祈る大黒舞に対して大漁を祈願する。七福神舞や神楽・田植え踊りなどに入る。

えびす-まつり【恵比須祭り】🔗🔉

えびす-まつり [4] 【恵比須祭り】 「恵比須講(コウ)」に同じ。

えびす-まわし【恵比須回し】🔗🔉

えびす-まわし ―マハシ 【恵比須回し】 傀儡師(カイライシ)の一。兵庫の西宮の恵比寿神社を根拠地に,家々を回って首にかけた箱の中の恵比須人形を操って見せた芸人。のちに浄瑠璃と結んで浄瑠璃操りとなった。えびすかき。

えびす-むかえ【恵比須迎え】🔗🔉

えびす-むかえ ―ムカヘ 【恵比須迎え】 近世,奈良吉野の村民が,正月二日の早朝,恵比須の絵を刷ったものを売り歩いたこと。また,その呼び声。

えべす【恵比須】🔗🔉

えべす [0] 【恵比須】 「えびす(恵比須)」の転。「―様」

え-ほう【恵方・吉方・兄方】🔗🔉

え-ほう ハウ [0] 【恵方】 ・ エハウ 【吉方・兄方】 陰陽道(オンヨウドウ)で,その年の干支(エト)に基づいてめでたいと定められた方角。その年の歳徳神(トシトクジン)のいる方角。明きの方。きっぽう。 ⇔ふさがり [季]新年。

えほう-がみ【恵方神】🔗🔉

えほう-がみ ハウ― [2] 【恵方神】 「歳徳神(トシトクジン)」に同じ。

えほう-だな【恵方棚】🔗🔉

えほう-だな ハウ― [2] 【恵方棚】 「歳徳棚(トシトクダナ)」に同じ。

えほう-まいり【恵方参り】🔗🔉

えほう-まいり ハウマリ [4] 【恵方参り】 新年,恵方にあたる社寺に参拝し,その年の福徳を祈ること。恵方詣で。[季]新年。「天満とやらの神明さまへ―/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」

えみ【恵美】🔗🔉

えみ ミ 【恵美】 姓氏の一。

えみ-の-おしかつ【恵美押勝】🔗🔉

えみ-の-おしかつ ミ― 【恵美押勝】 藤原仲麻呂(ナカマロ)の別名。

えりん-じ【恵林寺】🔗🔉

えりん-じ リン― 【恵林寺】 山梨県塩山市にある臨済宗妙心寺派の寺。山号,乾徳山。1330年二階堂道蘊(ドウウン)が自邸を寄進して草創。開山は夢窓疎石。1582年織田信長の焼き打ちにあい,時の住持快川(カイセン)は「心頭滅却すれば火もまた涼し」の言葉を残して火中に死した。のち,再興。池泉回遊式庭園がある。

けい-う【恵雨】🔗🔉

けい-う [1] 【恵雨】 (1)日照りの時に降って,農作物をうるおす雨。慈雨。 (2)君主や神仏のめぐみ。

けいか【恵果】🔗🔉

けいか ケイクワ 【恵果】 (746-805) 中国唐代の密教の高僧。不空三蔵に学ぶ。代宗・徳宗・順宗に信任され,三朝の国師といわれる。空海の師として灌頂(カンジヨウ)を授けた。

けい-し【恵賜】🔗🔉

けい-し [1] 【恵賜】 (名)スル 目下の者に金品を与えること。また,目上の人からいただくこと。また,そのもの。

けい-し【恵施】🔗🔉

けい-し 【恵施】 中国,戦国時代の宋の思想家。荘子の論敵かつ友人であり,名家を代表する論理学者。生没年・伝記とも未詳。

けいせんじょがくえん-だいがく【恵泉女学園大学】🔗🔉

けいせんじょがくえん-だいがく ―ヂヨガクン― 【恵泉女学園大学】 私立大学の一。1929年(昭和4)創立のキリスト教系の恵泉女学園普通部を源とし,87年設立。本部は多摩市。

けい-そう【恵送】🔗🔉

けい-そう [0] 【恵送】 人から物を送られることを敬っていう語。「御―の品」

けい-ぞう【恵贈】🔗🔉

けい-ぞう [0] 【恵贈】 (名)スル 人から物を贈られることを敬っていう語。恵与。恵投。「御―にあずかる」「御―の品」

けい-ぞん【恵存】🔗🔉

けい-ぞん [0] 【恵存】 〔「けいそん」とも〕 自分の著述などを贈るとき,相手の名前の脇に書き添える語。「お手元にお置き下されば幸いです」の意。

けい-たく【恵沢】🔗🔉

けい-たく [0] 【恵沢】 〔「けいだく」とも〕 めぐみ。恩恵。恩沢。「自由のもたらす―」

けい-てん【恵展】🔗🔉

けい-てん [0] 【恵展】 手紙の脇付(ワキヅケ)に用いる語。「どうぞおひらきください」の意。

けい-とう【恵投】🔗🔉

けい-とう [0] 【恵投】 (名)スル 人から物を贈られることを敬っていう語。恵贈。恵与。

けい-ぶ【恵撫】🔗🔉

けい-ぶ [1] 【恵撫】 (名)スル 情をかけていつくしむこと。

けい-ふう【恵風】🔗🔉

けい-ふう [0][3] 【恵風】 (1)めぐみの風。春風。 (2)二月の異名。

けい-よ【恵与】🔗🔉

けい-よ [1] 【恵与】 (名)スル (1)人から与えられることを敬っていう語。恵贈。「御―の品」 (2)めぐみ与えること。「之を助け之に銭を―するは/福翁百話(諭吉)」

めぐま・れる【恵まれる】🔗🔉

めぐま・れる [0][4] 【恵まれる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 めぐま・る (1)普通より良い条件・環境などを与えられる。「―・れた家庭」 (2)運よく与えられる。「天候に―・れる」

めぐみ【恵み】🔗🔉

めぐみ [0] 【恵み】 めぐむこと。恩恵。「神の―」

めぐみ-の-あめ【恵みの雨】🔗🔉

めぐみ-の-あめ 【恵みの雨】 (1)日照りの続いたあとで降る雨。慈雨。 (2)神仏・君主などの恩が広くゆきわたるたとえ。「君が代に民の伏屋もうるふなり―や四方にあまねき/師兼千首」

めぐ・む【恵む・恤む】🔗🔉

めぐ・む [0] 【恵む・恤む】 (動マ五[四]) 〔「めぐし」と同源〕 (1)困っている人をあわれんで金品を与える。施す。「少々の金を―・む」 (2)神仏・君主などが人々をいつくしむ。思いやる。「国つ御神は旅行きもし知らぬ君を―・みたまはな/万葉 3930」

えびす【恵比須】(和英)🔗🔉

えびす【恵比須】 the god of wealth.〜顔 a smiling[beaming]face.

めぐまれた【恵まれた】(和英)🔗🔉

めぐまれた【恵まれた】 fortunate;→英和 blessed.→英和 〜生活 a happy life.恵まれない人々 unfortunate people.

めぐみ【恵み】(和英)🔗🔉

めぐみ【恵み】 [天恵]a blessing;grace;→英和 [恩恵]a favor;→英和 (a) kindness;→英和 [慈悲](a) mercy;→英和 charity (慈善);→英和 alms (施し物).→英和

めぐむ【恵む】(和英)🔗🔉

めぐむ【恵む】 give.→英和

大辞林で始まるの検索結果 1-66