こ-よみ [3][0] 【暦】 〔「日読(カヨミ)」の転か〕 （１）時の流れを年・月・週・日などを単位として区切った体系。暦法。 （２）一年間の月日・七曜・祝祭日・干支(エト)・月齢・日の吉凶などを日を追って記したもの。カレンダー。

こよみ-うり [3] 【暦売り】 歳末，来年の暦を売る・こと（人）。[季]冬。

こよみ-こもん [4][5] 【暦小紋】 江戸時代の民間の暦の装飾模様に似せた小紋。元禄（1688-1704）頃に流行した。

こよみ-で [0] 【暦手】 高麗茶碗(コウライヂヤワン)のうち，三島手(ミシマデ)の一。模様が三島暦の仮名文字に似ているからといわれる。

こよみ-の-そう 【暦の奏】 ⇒御暦(ゴリヤク)の奏(ソウ)

こよみ-の-ちゅうだん 【暦の中段】 室町・江戸時代の仮名暦の，真ん中の段に記された暦注。 →十二直(ジユウニチヨク)

こよみ-の-はかせ 【暦の博士】 （１）奈良・平安時代，中務省陰陽寮に属し，暦を作り，暦生に暦道を教授した学者。れきはかせ。 （２）陰陽師。

こよみ-ばり [0] 【暦貼り】 古い暦を襖(フスマ)や屏風(ビヨウブ)に貼ること。また，古暦を貼ってあるもの。

りゃくおう 【暦応】 北朝の年号（1338.8.28-1342.4.27）。建武の後，康永の前。光明(コウミヨウ)天皇の代。れきおう。

りゃくにん 【暦仁】 年号（1238.11.23-1239.2.7）。嘉禎の後，延応の前。四条天皇の代。

れき [1] 【暦】 （１）こよみ。 （２）天体の位置や天体の現象の毎日の値を記したもの。天体暦。

れきおう 【暦応】 ⇒りゃくおう（暦応）

れき-か [1] 【暦家】 暦法に精通している人。天文学者。

れき-がく [2] 【暦学】 日・月など天体の運行を観測し，暦を作る学問。

れき-かん ―クワン [0] 【暦官】 暦のことをつかさどる役人。暦正。

れき-げん [0] 【暦元】 ある暦法によって暦日を計算し始める最初の日。

れき-さん [0] 【暦算】 暦学と算術。暦に関する計算。

れき-じつ [0] 【暦日・歴日】 （１）月日の経過。歴日。「山中―なし」 （２）こよみ。 （３）ある暦法によって定められた，こよみの上での一日。

れき-じゅつ [2][0] 【暦術】 太陽・月・星などの動きを測って，暦をつくる方法。暦法。

れき-しょ [1][0] 【暦書】 暦学に関する本。また，こよみ。

れき-しょう ―シヤウ [0] 【暦象】 （１）暦{（２）}に記された天体の運行の様子。 （２）こよみにより天体の運行現象をおしはかること。

れき-すう [0][3] 【暦数】 （１）自然にめぐって来る運命。めぐりあわせ。 （２）年代。年数。「―已に百六十余年に及びぬれば/太平記 11」 （３）天体の運行を基にこよみを作り出す方法。

れき-せい [0] 【暦生】 律令制で，陰陽寮(オンヨウリヨウ)に属し，暦博士に従って暦法を学ぶ学生。れきしょう。

れき-ちゅう [0] 【暦注】 古暦で，日付など暦の本体の下に，二段に分けて記される注記事項。中段には十二直，下段にはさまざまな日の吉凶に関する事項が書かれる。

れき-どう ―ダウ [2][0] 【暦道】 （１）暦術・暦数に関する学問。また，その学に携わっている人。 （２）陰陽寮(オンヨウリヨウ)の学科の一。暦法を暦生に教授し，別に漏刻の学を付属させた。後世，賀茂氏が世襲。

れき-ねん [0] 【暦年】 （１）暦で定めた一年。現行の太陽暦の一年は平年三六五日，閏年(ウルウドシ)三六六日。 （２）年月。歳月。

れき-ねんれい [3] 【暦年齢】 生まれた日を起点として，こよみの上で数えた年齢。満年齢と数え年がある。生活年齢。

れき-はかせ [3] 【暦博士】 ⇒こよみのはかせ（暦博士）

れきひょう-じ レキヘウ― [3] 【暦表時】 ニューカムが発表した太陽の黄道上の運動の理論式から定義された時刻。天文学的に決定される時刻としては，最も一様性がある。1956年から67年まで，暦表時の秒を時間の単位に採用。

れき-ほう ―ハフ [0] 【暦法】 太陽・月・星など天体の動きによって暦を作る方法。また，暦に関する法則。

れき-ほん [0] 【暦本】 こよみに関する本。また，こよみ。

こよみ【暦】 a calendar;→英和 an almanac (本).→英和

れきねん【暦年】 a calendar[civil]year.