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え【枝】🔗🔉

[0] 【枝】 えだ。「梅が―」

えだ【枝】🔗🔉

えだ 【枝】 ■一■ [0] (名) (1)植物の主幹から分かれた茎。側芽や不定芽の発達したもの。「―が茂る」 (2)ものの本体・本筋から分かれ出たもの。「本筋からはずれた―の話」 (3)からだの手や足。四肢。「―を引き闕(カ)きて/古事記(中訓)」 (4)一族。子孫。「北家のすゑ,いまに―ひろごり給へり/大鏡(道長)」 ■二■ (接尾) 助数詞。 (1)木の枝を数えるのに用いる。「一―の梅」 (2)細長い物を数えるのに用いる。「長持三十―/平家 10」 (3)〔昔,贈り物を木の枝に添えて差し出したことから〕 贈り物を数えるのに用いる。「雉一―奉らせ給ふ/源氏(行幸)」

えだ=の雪🔗🔉

――の雪 〔晋の孫康が,枝に積もった雪を灯火の代わりにして書を読んだという「蒙求」の故事から〕 苦学すること。「窓の蛍を睦び,―を馴らし給ふ心ざし/源氏(乙女)」

えだ=を交わ・す🔗🔉

――を交わ・す 〔「連理(レンリ)の枝」より出た語〕 男女のかたい契りのたとえ。「羽をならべ,―・さむと契らせ給ひしに/源氏(桐壺)」 →連理の枝

えだ=を連(ツラ)・ぬ🔗🔉

――を連(ツラ)・ぬ 〔「連枝」の訓読みから〕 兄弟の仲が親密であること。また,仲がよいことのたとえ。「頼朝も,ついには靡く,青柳の―・ぬる御契り/謡曲・船弁慶」

えだ=を鳴らさ🔗🔉

――を鳴らさ 〔論衡(是応)〕 天下泰平のさま。世の中の平穏無事なさま。「―ぬ御世なれや/謡曲・高砂」

えだ-うち【枝打ち】🔗🔉

えだ-うち [0] 【枝打ち】 (名)スル 発育を促したり,節のないよい材を得るために樹木の下枝を切りはらうこと。枝下ろし。「庭木を―する」

えだ-うつり【枝移り】🔗🔉

えだ-うつり [0] 【枝移り】 (名)スル 鳥などが枝から枝へと移ること。

えだ-おとり【枝劣り】🔗🔉

えだ-おとり 【枝劣り】 〔幹より枝の方が劣っていることから〕 父祖より子孫の劣っていること。「もと見れば高き桂も今日よりや―すと人のいふらむ/宇津保(祭の使)」

えだ-おろし【枝下ろし】🔗🔉

えだ-おろし [3] 【枝下ろし】 (名)スル 「枝打(エダウ)ち」に同じ。

えだ-がみ【枝神・裔神】🔗🔉

えだ-がみ 【枝神・裔神】 末社に祀(マツ)られている神。

えだ-がわ【枝川】🔗🔉

えだ-がわ ―ガハ [0] 【枝川】 (本流に対して)支流。

えだ-がわり【枝変(わ)り】🔗🔉

えだ-がわり ―ガハリ [3] 【枝変(わ)り】 植物体の一部の枝のみが他と異なる遺伝形質を示す現象。芽の始原細胞における体細胞遺伝子の突然変異によって起こる。長十郎ナシから二十世紀ナシを得たのがこの例である。芽条変異。

えだ-ぎ【枝木】🔗🔉

えだ-ぎ [0] 【枝木】 木の枝。

えだきり-ばさみ【枝切り鋏】🔗🔉

えだきり-ばさみ [5] 【枝切り鋏】 樹木の剪定(センテイ)に用いる鋏。

えだ-ぐり【枝栗】🔗🔉

えだ-ぐり [0] 【枝栗】 枝のついたまま折り取った栗の実。

えだ-げ【枝毛】🔗🔉

えだ-げ [0] 【枝毛】 毛髪の先が枝のように裂けたもの。

えだ-ざし【枝差し】🔗🔉

えだ-ざし 【枝差し】 枝振り。「竜胆(リンドウ)は,―などもむつかしけれど/枕草子 67」

えだ-ざし【枝挿し】🔗🔉

えだ-ざし [0] 【枝挿し】 挿し木の一。枝を挿し穂として用いるもの。

えだ-さんご【枝珊瑚】🔗🔉

えだ-さんご [3] 【枝珊瑚】 枝の形をしたサンゴ。

えだ-した【枝下】🔗🔉

えだ-した [0] 【枝下】 地面から力枝までの幹の部分。

えだ-しゃく【枝尺】🔗🔉

えだ-しゃく [0] 【枝尺】 シャクガ科エダシャク亜科のガの総称。後ろばねの第五脈を欠くことが特徴。幼虫はシャクトリムシで,広葉樹の葉を食う。エダシャクトリ。エダシャクガ。

えだ-じろ【枝城】🔗🔉

えだ-じろ [0] 【枝城】 (本城を根城と呼ぶのに対して)出城(デジロ)。支城。

えだ-ずみ【枝炭】🔗🔉

えだ-ずみ [0] 【枝炭】 ツツジなどの細い木の枝を焼いてつくった炭。火のおこりを早くするために茶道で用いる。上に胡粉(ゴフン)を塗った白炭(シロズミ)と,塗らない山色(ヤマイロ)の二種がある。

えだ-ちょうし【枝調子】🔗🔉

えだ-ちょうし ―テウシ [3] 【枝調子】 雅楽で,基本の六調子に対して,主音は同じで音階の違う調子。壱越(イチコツ)調に対しての沙陀(サダ)調,黄鐘(オウシキ)調に対する水調など五種がある。

えだ-づか【枝束】🔗🔉

えだ-づか [2][0] 【枝束】 小屋組で,真束(シンヅカ)と陸梁(ロクバリ)の接点から斜めに出て,合掌を支えている方杖(ホウヅエ)。小屋方杖。

えだ-つき【枝付き】🔗🔉

えだ-つき [0] 【枝付き】 枝のつき具合。枝ぶり。

えだ-つぎ【枝接ぎ】🔗🔉

えだ-つぎ [0] 【枝接ぎ】 接ぎ木の一。芽のついた枝を接ぎ穂として台木に接ぐもの。 →芽接ぎ →根接ぎ

えだ-ながれ【枝流れ】🔗🔉

えだ-ながれ [3] 【枝流れ】 支流。分流。枝川。

えだ-にく【枝肉】🔗🔉

えだ-にく [0] 【枝肉】 家畜を屠殺(トサツ)後,放血して皮をはぎ,頭部・内臓と四肢の先端を取り除いた骨付きの肉。普通,脊柱に添って左右に二分したものをいう。

えだ-は【枝葉】🔗🔉

えだ-は [0] 【枝葉】 (1)枝と葉。 (2)物事の本質的でない,ささいな部分。枝葉末節。「―にこだわる」 (3)本家から分かれた者。また,家来・従者。「―の者は追つての御沙汰/人情本・梅児誉美(後)」

えだ-はらい【枝払い】🔗🔉

えだ-はらい ―ハラヒ [3] 【枝払い】 伐採した木の枝を幹から切り離すこと。 →枝打ち

えだ-はり【枝張(り)】🔗🔉

えだ-はり [0] 【枝張(り)】 樹木の枝の広がり具合。

えだ-ばり【枝針】🔗🔉

えだ-ばり [0] 【枝針】 釣りで,胴突き仕掛けなどのように幹糸の途中から出してある針。

えだ-ばん【枝番】🔗🔉

えだ-ばん [0] 【枝番】 〔「枝番号」の略〕 分類や順番を示す番号を,さらに細かく分けるときに付ける番号。

えだ-ぶり【枝振り】🔗🔉

えだ-ぶり [0] 【枝振り】 枝の伸びたありさま。枝のかっこう。えださし。「―のいい松」

えだ-まめ【枝豆】🔗🔉

えだ-まめ [0] 【枝豆】 まだ熟していない青い大豆を枝ごととったもの。さやのままゆでて食べる。[季]秋。

えだ-みち【枝道・岐路】🔗🔉

えだ-みち [0] 【枝道・岐路】 (1)本道から分かれた道。横道。 (2)物事の本筋からはずれたところ。「話が―にそれる」

えだ-みや【枝宮】🔗🔉

えだ-みや [0] 【枝宮】 「末社(マツシヤ)」に同じ。

えだ-むら【枝村】🔗🔉

えだ-むら [0] 【枝村】 江戸時代,開拓などによって本村から分立した村。元の村は親村・親郷という。

えだ-もの【枝物】🔗🔉

えだ-もの [0] 【枝物】 生け花で,松・梅など木類を総称する語。木物(キモノ)。 →草物

えだ-わかれ【枝分かれ】🔗🔉

えだ-わかれ [3] 【枝分かれ】 (名)スル (1)木の枝が分かれること。分枝。 (2)一本の物が途中から何本かに分かれること。「何本もの支線が―する」

し【枝】🔗🔉

【枝】 (接尾) 助数詞。細長い物を数えるのに用いる。「長刀一―」

し-いん【子院・支院・枝院】🔗🔉

し-いんン [1][0] 【子院・支院・枝院】 (1)「塔頭(タツチユウ)」に同じ。 (2)本寺に属する寺院。末寺。

しおり【栞・枝折(り)】🔗🔉

しおり シヲリ [0] 【栞・枝折(り)】 〔動詞「枝折る」の連用形から〕 (1)本の読みかけのところに挟んでしるしとする,細幅の紙片やひも。 (2)案内書。手引き。「旅の―」「英文学研究の―」 (3)山道などで,木の枝を折っておいて道しるべとすること。また,その道しるべ。「―を尋ねつつも登り給ひなまし/今昔 28」 (4)くるわ。城郭。「三の丸―ぎはまで追入りしかども/太閤記」 (5)「枝折り戸」の略。

しおり-がき【枝折(り)垣】🔗🔉

しおり-がき シヲリ― [3] 【枝折(り)垣】 竹または木の枝を折ったもので作った粗末な垣。茶室の庭などに用いる。

しおり-ど【枝折(り)戸】🔗🔉

しおり-ど シヲリ― [3] 【枝折(り)戸】 (1)竹や木の枝を折って作った簡素な開き戸。 (2)露地の小門の一。丸竹の枠に割り竹を両面から菱目(ヒシメ)に組み付けたもの。菱目の交差部分は蕨縄(ワラビナワ)で結い,門柱には丸太を用いる。 枝折り戸(2) [図]

し-お・る【枝折る】🔗🔉

し-お・る ―ヲル 【枝折る】 (動ラ四) 〔「撓(シオ)る」と同源。「枝折る」は当て字か〕 道しるべのため,木の枝などを折る。「世の憂さに―・らで入りし奥山に/浜松中納言 1」

しがい-だるき【枝外垂木】🔗🔉

しがい-だるき シグワイ― [4] 【枝外垂木】 屋根の妻の壁面に用いる,棟木から丸桁にかけて打たれている急勾配の化粧垂木。追っ立て垂木。

し-かん【枝幹】🔗🔉

し-かん [0] 【枝幹】 (1)枝と幹。 (2)末と本(モト)。

し-じょう【枝条】🔗🔉

し-じょう ―デウ [0] 【枝条】 木の枝。

し-ぞく【支族・枝族】🔗🔉

し-ぞく [1] 【支族・枝族】 分かれ出た血族。分家。別家。

しだれ【枝垂れ・垂れ】🔗🔉

しだれ [3] 【枝垂れ・垂れ】 〔下二段動詞「垂(シダ)る」の連用形から〕 たれ下がること。しだり。

しだれ-うめ【枝垂れ梅】🔗🔉

しだれ-うめ [3] 【枝垂れ梅】 ウメの一品種。枝のたれ下がる梅。

しだれ-ざくら【枝垂れ桜】🔗🔉

しだれ-ざくら [4] 【枝垂れ桜】 バラ科の落葉高木。エドヒガンの一変種で,枝のたれ下がるもの。花は普通,淡紅白色五弁。糸桜。[季]春。

しだれ-ひがん【枝垂れ彼岸】🔗🔉

しだれ-ひがん [4] 【枝垂れ彼岸】 シダレザクラの異名。

しだれ-もも【枝垂れ桃】🔗🔉

しだれ-もも [3] 【枝垂れ桃】 モモの園芸品種。枝のたれ下がるもので,主として観賞用。シダリモモ。

しだれ-やなぎ【枝垂れ柳】🔗🔉

しだれ-やなぎ [4] 【枝垂れ柳】 ヤナギ科の落葉高木。中国原産。街路樹・庭園樹として広く植えられる。枝は細長く下垂し,広線形の葉を互生。雌雄異株。早春,黄緑色の花穂を葉腋につける。種子には白い綿毛がある。普通ヤナギというと本種をさす。糸柳。シダリヤナギ。

し-とう【枝頭】🔗🔉

し-とう [0] 【枝頭】 枝の先端。

し-よう【枝葉】🔗🔉

し-よう ―エフ [0][1] 【枝葉】 (1)木の枝と葉。えだは。 (2)本筋からはずれた部分。物事の主要でない部分。 (3)家系・流派などで主流から分かれ出た一派。

しよう-まっせつ【枝葉末節】🔗🔉

しよう-まっせつ ―エフ― [1][0] 【枝葉末節】 主要でない部分。細かい部分。「―にこだわる」

し-りん【支輪・枝輪】🔗🔉

し-りん [0] 【支輪・枝輪】 社寺建築で,折り上げ天井を支える湾曲した竪木(タテギ)。 支輪 [図]

よ【枝】🔗🔉

【枝】 えだ。一説に,花びらの意ともいう。「この花の一―のうちは百種の/万葉 1457」

えだ【枝】(和英)🔗🔉

えだ【枝】 a branch;→英和 a bough;→英和 a twig;→英和 a spray (花枝).→英和 〜を払う prune.→英和

えだぶり【枝ぶりのよい松】(和英)🔗🔉

えだぶり【枝ぶりのよい松】 a shapely pine tree.

えだまめ【枝豆】(和英)🔗🔉

えだまめ【枝豆】 green soybeans.

しおりど【枝折戸】(和英)🔗🔉

しおりど【枝折戸】 a wicket made of branches and twigs.

しだれ【枝垂柳】(和英)🔗🔉

しだれ【枝垂柳】 a weeping willow.枝垂桜 a drooping cherry tree.

しだれる【枝垂れる】(和英)🔗🔉

しだれる【枝垂れる】 droop;→英和 hang down.

しよう【枝葉の】(和英)🔗🔉

しよう【枝葉の】 minor;→英和 unimportant.→英和 〜にわたる make a digression.

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