け-だ-もの [0] 【獣】 〔毛の物の意〕 （１）全身毛におおわれ，四肢で歩く哺乳動物。特に，野生のもの。けもの。 （２）人間らしい心のない人をののしっていう語。人でなし。「あいつは人間の皮をかぶった―だ」

け-もの [0] 【獣】 〔毛物の意〕 けだもの。

けもの-へん [0] 【獣偏】 漢字の偏の一。「狼」「猟」「犯」などの「」の部分。犬の字形が変わったもので，漢和辞典では一般に「犬」（四画）部に配列される。

けもの-みち [3] 【獣道】 けものの往来によって，いつの間にかできた山中の細い道。「―に迷い込む」

しし [1] 【獣・鹿・猪】 〔「しし（肉）」と同源〕 （１）猪(イノシシ)や鹿(シカ)など，その肉を食用にする獣の総称。「み吉野のをむろが嶽に―伏すと/古事記（下）」 （２）特に猪のこと。[季]秋。

――食った報(ムク)い 悪い事をしたために受ける報い。

じゅう ジウ [1] 【獣】 けもの。けだもの。

――を逐(オ)う者は目に太山(タイザン)を見ず 〔淮南子（説林訓）〕 目先の利益に心を奪われている者は，周囲の状況に気付く余裕がない。鹿を追う者は山を見ず。

じゅう-い ジウ― [1] 【獣医】 ⇒獣医師(ジユウイシ)

じゅう-いし ジウ― [3] 【獣医師】 獣医師法に基づき，飼育動物の病気を治療する者。獣医。

じゅう-えき ジウ― [0] 【獣疫】 家畜の伝染病。炭疽(タンソ)・狂犬病・家畜コレラなど。

じゅう-がい ジウ― [0] 【獣害】 ネズミ・野ウサギ・イノシシ・クマ・シカなど，けものによる農作物・樹木などへの被害。

じゅう-かん ジウ― [0] 【獣姦】 動物を相手に行う性行為。

じゅう-ぎょう ジウギヤウ [0] 【獣形】 けものの形。

じゅうぎょう-まん ジウギヤウ― [3] 【獣形幔】 朝賀・即位の大礼の時，使用する幕。白地の絹の中央に金色の太陽，その左右に，瑞雲・竜虎・麒麟(キリン)・獅子(シシ)・天馬を五色で縫いとったもの。大極殿または紫宸(シシン)殿の南の簷下(ノキシタ)にかけわたす。獣形の帽額(モコウ)。

じゅう-こう ジウカウ [0] 【獣行】 けだもののような，残酷でみだらな行為。「―に及ぶ」

じゅう-し ジウ― [1] 【獣脂】 獣類から取った脂肪。

じゅう-しん ジウ― [0] 【獣心】 けもののような心。人の道をわきまえない残忍・卑劣な心。「人面―」

じゅう-しん ジウ― [0] 【獣身】 けもののような体。また，首から下がけものの姿であること。

じゅう-せい ジウ― [0] 【獣性】 （１）けもの類がもつ性質。 （２）人間がもっている肉体的欲望などの動物的な性質。

じゅう-たい ジウ― [0] 【獣帯】 「黄道帯(コウドウタイ)」に同じ。

じゅう-たん ジウ― [0] 【獣炭】 （１）粉炭をねって獣の形に作ったたどん。 （２）活性炭の一種。獣の血・肉・骨などを乾留して作った黒色の炭素質の物質の総称。吸着剤として，薬用または脱臭・脱色用に用いる。骨炭・血炭など。

じゅう-ちく ジウ― [0][1] 【獣畜】 野獣と家畜。けもの。

じゅう-てき ジウ― [0] 【獣的】 （形動） 獣のようなさま。

じゅう-にく ジウ― [0] 【獣肉】 けものの肉。

じゅう-ひ ジウ― [1] 【獣皮】 けものの皮。

じゅう-もう ジウ― [0] 【獣毛】 けものの毛。

じゅう-よく ジウ― [0][1] 【獣欲】 けだもののような欲望。あくなき肉欲。

じゅう-るい ジウ― [1] 【獣類】 けだもの。けもの。

けだもの【獣】 a beast;→英和 a brute.→英和

けもの【獣】 a beast;→英和 an animal.→英和

じゅうい【獣医】 <米>a veterinarian;→英和 <英>a veterinary surgeon;<話>vet.→英和 ‖獣医学 veterinary science.獣医学校 a veterinary college.

じゅうし【獣脂】 animal fat;grease.→英和 〜を塗る grease.→英和

じゅうせい【獣性】 bestiality;brutality.〜を発揮する show brutality.

じゅうにく【獣肉】 meat.→英和