かけ-どり 【翔け鳥】 〔「かけとり」とも〕 （１）空を飛ぶ鳥。「―ヲ射タ/日葡」 （２）空を飛ぶ鳥を射ること。「―などあらがうて，三つに二つは必ず射落とす物で候/平家 11」

かけり [3] 【翔】 （１）能楽の囃子(ハヤシ)の一種。緩急に富み，ダイナミックな趣がある。修羅道の苦悶や，女物狂いの夫や子への慕情のたかまりなどを表現する。 （２）下座音楽の一。物狂いの出入りや，時代狂言で，人物の急な登場，合戦の立ち回りなどに奏する。駆け入り。

かけ・る [2] 【翔る・駆ける】 （動ラ五［四］） （１）空をとぶ。「大空を―・ける」「二上の山飛びこえて雲隠り―・り去(イ)にき/万葉 4011」 （２）速く走る。《駆》「家からずっと―・って来た」

しょう-は シヤウ― [1] 【翔破】 （名）スル 鳥や飛行機などが，目的地まで長い距離を飛びきること。

しょうらん-ろう シヤウラン― 【翔鸞楼】 平安京大内裏朝堂院の四楼の一。応天門外西南方に突き出た方四間で，栖鳳(セイホウ)楼に対する。瓦葺(カワラブ)きで，屋背に鴟尾(シビ)をのせる。

とん-でる 【翔んでる】 （連語） 〔「翔んでいる」の転〕 俗に，世間の常識にとらわれず，思い通りに自由に行動するさまをいう。「―おじいちゃん」

かける【翔ける】 fly;→英和 soar.→英和