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か-の-と【辛】🔗⭐🔉
か-の-と [2][0] 【辛】
〔「金(カネ)の弟(ト)」の意〕
十干(ジツカン)の第八。
から・い【辛い・鹹い】🔗⭐🔉
から・い [2] 【辛い・鹹い】 (形)[文]ク から・し
(1)舌が刺激を受けるような味だ。胡椒(コシヨウ)・山葵(ワサビ)・芥子(カラシ)などの舌がひりひりするような感じの形容。
(2)塩のきいた味だ。塩からい。しょっぱい。《鹹》
⇔甘い
「今日の味噌汁はちょっと―・い」
(3)(処置や評価が)情け容赦がない。苦痛を感じるほど厳しい。
⇔甘い
「採点が―・い」「―・い評価」
(4)心や体が痛むような状態だ。苦しい。堪え難い。残酷だ。「骨を曝(サラ)し屍を焚きて,其の―・きを謂(オモ)はず/日本書紀(欽明訓)」「あまたの人のそねみを負ひ,身のため,―・き目を見る折々も多く侍れど/源氏(明石)」
(5)差し迫った状態にある。危ない。「―・き命いきて北陸道にさまよひ/平家 11」
→からくも
(6)いやだ。気に染まない。「―・しや。眉はしも,かは虫だちためり/堤中納言(虫めづる)」
[派生] ――さ(名)――み(名)
から-がら【辛辛】🔗⭐🔉
から-がら [0] 【辛辛】 (副)
〔形容詞「辛し」の語幹を重ねた語〕
かろうじて。やっとの思いで。「命―逃げ帰る」「―命ヲ助カッタ/日葡」
から-かわ【辛皮】🔗⭐🔉
から-かわ ―カハ [0] 【辛皮】
山椒(サンシヨウ)の若い小枝の皮。塩水に漬けておき,香辛料・薬用とする。
からかわ-づけ【辛皮漬(け)】🔗⭐🔉
からかわ-づけ ―カハ― [0] 【辛皮漬(け)】
塩漬けの辛皮を塩抜きして細かく刻み,醤油などで煮つけたもの。お茶漬けに使う。
からく【辛く】🔗⭐🔉
からく 【辛く】 (副)
〔形容詞「辛し」の連用形から〕
(1)ようやく。やっとのことで。「船君の―ひねり出して/土左」
(2)必死になって。非常に。「―急ぎて和泉の灘といふ所に至りぬ/土左」
からく-して【辛くして】🔗⭐🔉
からく-して 【辛くして】 (副)
「かろうじて」に同じ。「けふ―和泉の灘より小津のとまりをおふ/土左」
からく-も【辛くも】🔗⭐🔉
からく-も [1] 【辛くも】 (副)
やっとのことで。「―難を逃れる」
から-さき【唐崎・辛崎・韓崎】🔗⭐🔉
から-さき 【唐崎・辛崎・韓崎】
大津市北部の琵琶湖岸の景勝地。近江八景の一つ「唐崎の夜雨」で知られる。((歌枕))「楽浪(ササナミ)の志賀の―幸(サキ)くあれど大宮人(オオミヤヒト)の舟待ちかねつ/万葉 30」
から-ざけ【苦酒・辛酒】🔗⭐🔉
から-ざけ 【苦酒・辛酒】
酢の古名。[和名抄]
からし【芥子・辛子】🔗⭐🔉
からし [0] 【芥子・辛子】
〔形容詞「からし」の終止形の名詞化〕
芥子菜の種子を粉末にしたもの。黄色で辛みがある。粉末のまま,あるいは練って香辛料とし,薬用にも使う。
からし-メンタイこ【辛子明太子】🔗⭐🔉
からし-メンタイこ [6] 【辛子明太子】
カラシナを加えて熟成させたたらこ。
から・し【辛し・鹹し】🔗⭐🔉
から・し 【辛し・鹹し】 (形ク)
⇒からい
から-づけ【辛漬(け)・鹹漬(け)】🔗⭐🔉
から-づけ [0] 【辛漬(け)・鹹漬(け)】
(1)塩辛く漬物を漬けること。また,その漬物。
(2)(京都地方で)たくあん漬け。
から-な【辛菜】🔗⭐🔉
から-な [2][0] 【辛菜】
辛みのある菜の総称。カラシナなど。
から-ひつ【屍櫃・辛櫃】🔗⭐🔉
から-ひつ 【屍櫃・辛櫃】
〔「からびつ」とも〕
遺体を入れる櫃。棺(ヒツギ)。かろうと。「中に石の―あり/宇治拾遺 6」
から-み【辛み・辛味】🔗⭐🔉
から-み [3][0] 【辛み・辛味】
(1)辛い味。
(2)風味を添え,食欲をそそる目的で用いられる刺激性の添加食品。大根おろし・山葵(ワサビ)など。「―をきかせる」
〔「み」は接尾語。「味」は当て字〕
からみ-だいこん【辛味大根】🔗⭐🔉
からみ-だいこん [4] 【辛味大根】
ダイコンの栽培品種。根は丸くカブに似る。京都地方でふろ吹き用に栽培される。
からみ-もち【辛味餅】🔗⭐🔉
からみ-もち [3] 【辛味餅】
つきたての餅に,醤油をかけた大根おろしをつけたもの。
から-みそ【辛味噌】🔗⭐🔉
から-みそ [0] 【辛味噌】
塩味の濃い味噌。
⇔甘味噌
から-め【辛め】🔗⭐🔉
から-め [0][3] 【辛め】 (名・形動)
(1)辛みがやや強い・こと(さま)。「―に味をつける」
(2)普通よりもややきびしい・こと(さま)。「―に点をつける」
かろう-じて【辛うじて】🔗⭐🔉
かろう-じて カラウ― [0][2] 【辛うじて】 (副)
〔「からくして」の転〕
ぎりぎりのところで。やっと。ようやく。「―最終電車に間に合った」「―合格する」
こぶし【辛夷・拳】🔗⭐🔉
こぶし [0][1] 【辛夷・拳】
モクレン科の落葉高木。山地に多く,庭木ともする。葉は倒卵形。早春,葉に先だって,香りのある大きな白色六弁花を開く。花弁はへら形。秋,集合果が開裂して赤い種子が白い糸で懸垂し,種子はかむと辛い。蕾(ツボミ)を鎮静・鎮痛剤とし,香水の原料とする。コブシハジカミ。ヤマアララギ。[季]春。
辛夷
[図]

しん【辛】🔗⭐🔉
しん [1] 【辛】
十干の第八。かのと。
しん-い【辛夷】🔗⭐🔉
しん-い [1] 【辛夷】
コブシまたはタムシバのつぼみ。漢方で鎮静・鎮痛薬とする。
しん-がい【辛亥】🔗⭐🔉
しん-がい [0] 【辛亥】
干支(エト)の一。かのとい。
しんがい-かくめい【辛亥革命】🔗⭐🔉
しんがい-かくめい [5] 【辛亥革命】
1911年辛亥の年,清朝を倒し中華民国を樹立したブルジョア民主主義革命。一〇月の武昌蜂起に始まり,翌年1月,孫文を臨時大総統とする南京臨時政府が成立したが,革命勢力が弱体であったため,北洋軍閥の袁世凱(エンセイガイ)と妥協,袁が大総統に就任した。民国革命。
しん-き【心気・辛気】🔗⭐🔉
しん-き [1] 【心気・辛気】 (名・形動)[文]ナリ
(1)心持ち。心。気持ち。気分。
(2)心がはればれしないこと。くさくさすること。また,そのさま。「不断からえら―な人で,あぢよいつても真(ホン)にしねえだ/めぐりあひ(四迷)」
しんき-くさ・い【辛気臭い】🔗⭐🔉
しんき-くさ・い [5] 【辛気臭い】 (形)
〔おもに関西地方で〕
思うようにならなくて,じれったい。気がめいってしまうさまである。「―・い話」
[派生] ――さ(名)
しん-きしつ【辛棄疾】🔗⭐🔉
しん-きしつ 【辛棄疾】
(1140-1207) 中国,南宋の詞人。字(アザナ)は幼安,号は稼軒居士。歴城(山東省)の人。武装蜂起に参加して金に抵抗。四三歳から20年間信州に隠棲(インセイ),憂憤のうちに没した。憂国の哀愁を帯びた豪放な詞六二九首が伝わる。詞集「稼軒詞」など。
しん-きん【辛勤】🔗⭐🔉
しん-きん [0] 【辛勤】
苦労して勤めること。つらい勤め。
しん-く【辛苦】🔗⭐🔉
しん-く [1] 【辛苦】 (名)スル
非常につらい目にあって苦しむこと。生活・仕事の上での苦労。辛酸。苦心。「粒々(リユウリユウ)―」「快楽を大にせんが為めに格別に―し/福翁百話(諭吉)」
しん-さん【辛酸】🔗⭐🔉
しん-さん [0] 【辛酸】
つらい思い。苦しみ。
しんさん=を嘗(ナ)・める🔗⭐🔉
――を嘗(ナ)・める
辛いめにあう。大いに苦労する。
しん-しょう【辛勝】🔗⭐🔉
しん-しょう [0] 【辛勝】 (名)スル
勝負などで,相手にやっと勝つこと。
⇔楽勝
「一点差で―する」
しん-そ【辛楚】🔗⭐🔉
しん-そ [1] 【辛楚】
〔「辛」はからい味,「楚」は人をむちうつ意〕
いたみ苦しむこと。つらさ。辛苦。
しんちゅう-じょうやく【辛丑条約】🔗⭐🔉
しんちゅう-じょうやく シンチウデウヤク 【辛丑条約】
⇒北京議定書(ペキンギテイシヨ)
しん-ぼう【辛卯】🔗⭐🔉
しん-ぼう ―バウ [0] 【辛卯】
干支(エト)の一。かのとう。
しん-ぼう【辛抱】🔗⭐🔉
しん-ぼう ―バウ [1] 【辛抱】 (名)スル
(1)たえしのぶこと。じっとがまんすること。「奉公へ行つた積(ツモリ)で―するもんだ/土(節)」
(2)がまんして働くこと。「長年―した甲斐があって,やっと店をもてた」
〔一説に「心法」からという。「辛棒」とも書く〕
しんぼう-たちやく【辛抱立役】🔗⭐🔉
しんぼう-たちやく ―バウ― [5] 【辛抱立役】
歌舞伎で,主役的な立場でありながら,もっぱら受けに回り,控えめな演技を要求される役柄。高度な演技力を必要とする。「五大力恋緘(ゴダイリキコイノフウジメ)」の源五兵衛など。
しんぼう-にん【辛抱人】🔗⭐🔉
しんぼう-にん ―バウ― [0] 【辛抱人】
(1)しんぼう強い人。
(2)がまんしてよく努め,よく働く人。
しんぼう-づよ・い【辛抱強い】🔗⭐🔉
しんぼう-づよ・い シンバウ― [6] 【辛抱強い】 (形)[文]ク しんばうづよ・し
〔近世以降の語〕
よくこらえてしのぶ。よくがまんする。がまん強い。「―・く待つ」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
しん-み【辛味】🔗⭐🔉
しん-み [1] 【辛味】
からいあじ。からみ。
しん-ゆう【辛酉】🔗⭐🔉
しん-ゆう ―イウ [0] 【辛酉】
干支(エト)の一。かのととり。
しんゆう-かくめい【辛酉革命】🔗⭐🔉
しんゆう-かくめい ―イウ― [5] 【辛酉革命】
辛酉(カノトトリ)の年には異変が起こるという一種の予言説。中国の讖緯(シンイ)説によるもので,日本でも平安初期の三善清行などによって唱えられた。
→三革
しん-らつ【辛辣】🔗⭐🔉
しん-らつ [0] 【辛辣】 (名・形動)[文]ナリ
(1)言葉や表現が非常に手厳しい・こと(さま)。「―な批評」
(2)味がきわめてからい・こと(さま)。
[派生] ――さ(名)
しん-ろう【辛労】🔗⭐🔉
しん-ろう ―ラウ [0] 【辛労】 (名)スル
ほねを折ること。苦労すること。辛苦。「長年の―が報われる」「―辛苦」「前きに―せる一生の事業を空くして/経国美談(竜渓)」
つら・い【辛い】🔗⭐🔉
つら・い [0][2] 【辛い】 (形)[文]ク つら・し
(1)心身に苦痛を感ずる。苦しい。がまんできない。「―・い修行」「別れが―・い」
(2)人に対する仕打ちに思いやりがない。つめたくむごい。無情・冷酷だ。「―・くあたる」「―・い仕打ち」
(3)どうしてよいかわからず苦しむ。困る。「それを言われると―・い」
(4)人の心を汲(ク)もうとしない。つれない。「吉野川よしや人こそ―・からめ/古今(恋五)」
→づらい
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
づら・い【辛い】🔗⭐🔉
づら・い 【辛い】 (接尾)
〔形容詞型活用([文]ク づら・し)〕
動詞の連用形に付いて,その動作をすることに困難を感ずる意を表す。…にくい。「老眼で辞書が見―・い」「読み―・い本」「無愛想で話し―・い」
つら-み【辛み】🔗⭐🔉
つら-み [0][3] 【辛み】
つらいと思う気持ち。「恨み―」
からい【辛い】(和英)🔗⭐🔉
からくも【辛くも】(和英)🔗⭐🔉
からくも【辛くも】
barely.→英和
⇒辛うじて.
からとう【辛党】(和英)🔗⭐🔉
からとう【辛党】
a drinker.→英和
〜である prefer wine to sweets.
からみ【辛味】(和英)🔗⭐🔉
からみ【辛味】
a sharp[pungent]taste[flavor];a salty taste (塩味);a pungent condiment (薬味).
しんく【辛苦する】(和英)🔗⭐🔉
しんく【辛苦する】
suffer hardships;take great pains.
しんさん【辛酸】(和英)🔗⭐🔉
しんさん【辛酸】
(a) hardship.→英和
〜をなめる go through[suffer]hardships.
しんしょう【辛勝する】(和英)🔗⭐🔉
しんしょう【辛勝する】
win by a narrow margin.
しんぼう【辛抱】(和英)🔗⭐🔉
つらい【辛い】(和英)🔗⭐🔉
つらい【辛い】
〔形〕hard;→英和
painful;→英和
trying;→英和
bitter;→英和
〔動〕hate to.〜めにあう have a hard time of it;have a bitter experience.〜立場にある be in a delicate position.辛く当たる treatcruelly[unkindly];be hard.
つらさ【辛さ】(和英)🔗⭐🔉
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