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か‐の‐と【辛】🔗⭐🔉
か‐の‐と【辛】
(「金の弟おと」の意)十干じっかんの第8。
から・い【辛い】🔗⭐🔉
から・い【辛い】
〔形〕[文]から・し(ク)
①激しく舌を刺激するような味である。
㋐唐がらし・わさび・しょうがなどの味にいう。ひりひりする。古今和歌集六帖6「みな月の河原に生ふる八穂蓼の―・しや人に逢はぬ心は」
㋑(「鹹い」と書く)塩味が強い。しおからい。しょっぱい。万葉集17「焼く塩の―・き恋をも吾はするかも」
㋒酸味が強い。すっぱい。〈新撰字鏡4〉
㋓こくがあって甘味の少ない酒の味にいう。〈新撰字鏡4〉
②心身に強い刺激を与える状態、または心身に強く感ずるさまである。
㋐やり方や仕打ちがきびしくひどい。過酷である。容赦がない。武烈紀「酷刑からきのり」。源氏物語空蝉「さて今宵もやかへしてむとする。いとあさましう―・うこそあべけれ」。「点が―・い」「自分に―・い」
㋑つらい。せつない。苦しい。悲痛である。万葉集15「昔よりいひけることの唐国の―・くもここにわかれするかも」。日葡辞書「カライメニワウ」。「―・い目をみる」
㋒いやだ。気に染まない。堤中納言物語「―・くや。眉はしもかはむしだちためり」
㋓あやうい。あぶない。平家物語4「わが身手負ひ、―・き命をいきつつ本宮へこそ逃げのぼりけれ」。「―・くも難を逃れた」
㋔(連用形を副詞的に使って)必死に。懸命に。土佐日記「男女―・く神仏をいのりて、この水門を渡りぬ」
㋕(連用形を副詞的に使って)大変ひどく。大鏡道長「けしうはあらぬ歌よみなれど、―・う劣りにしことぞかし」
から‐がら【辛辛】🔗⭐🔉
から‐がら【辛辛】
〔副〕
かろうじて。やっと。ようやく。曾我物語4「箱王は、ただ母の文ばかりに―装束そへて送りける」。「命―」
から‐が・る【辛がる】🔗⭐🔉
から‐が・る【辛がる】
〔自五〕
つらいと思う。難儀に思う。つらい様子を見せる。源氏物語梅枝「いといたう―・り給ふ」
から‐かわ【辛皮】‥カハ🔗⭐🔉
から‐かわ【辛皮】‥カハ
山椒さんしょうの樹皮。食用および薬用。
⇒からかわ‐づけ【辛皮漬】
⇒からかわ‐ながし【辛皮流し】
からかわ‐づけ【辛皮漬】‥カハ‥🔗⭐🔉
からかわ‐づけ【辛皮漬】‥カハ‥
山椒の若い枝の皮を細かく刻んで塩水に漬けたもの。塩出しして醤油で煮つけ茶漬けなどに用いる。
⇒から‐かわ【辛皮】
からかわ‐ながし【辛皮流し】‥カハ‥🔗⭐🔉
からかわ‐ながし【辛皮流し】‥カハ‥
谷川などに、山椒の皮汁を流して魚をとる漁法。ねながし。なめうち。毒揉み。
⇒から‐かわ【辛皮】
からき‐め【辛き目】🔗⭐🔉
からき‐め【辛き目】
つらい思い。ひどい目。
からく‐して【辛くして】🔗⭐🔉
からく‐して【辛くして】
〔副〕
かろうじて。やっとのことで。土佐日記「―和泉のなだより小津のとまりを追ふ」
から‐くち【辛口】🔗⭐🔉
から‐くち【辛口】
①辛い味を好むこと。また、その人。酒を好む人にもいう。
②酒などの口あたりの辛いもの。「―の酒」↔甘口。
③辛辣しんらつなこと。「―の批評」
⇒からくち‐みそ【辛口味噌】
からくち‐みそ【辛口味噌】🔗⭐🔉
からくち‐みそ【辛口味噌】
塩分濃度が比較的高く、醸造期間の長い味噌。信州味噌・仙台味噌など。
⇒から‐くち【辛口】
からく‐も【辛くも】🔗⭐🔉
からく‐も【辛くも】
〔副〕
やっとのことで。「―危地を脱した」
からさき【唐崎・辛崎】🔗⭐🔉
からさき【唐崎・辛崎】
滋賀県大津市、琵琶湖南西岸にある景勝地。唐崎の一つ松があった。唐崎明神がある。「唐崎の夜雨」は近江八景の一つ。(歌枕)
唐崎明神
撮影:的場 啓

からし【芥子・辛子】🔗⭐🔉
からし【芥子・辛子】
(形容詞「辛し」の名詞形)
①カラシナの種子を粉にしたもの。黄色で強い辛味がある。香辛料。
②(→)「からしな」に同じ。〈倭名類聚鈔17〉
⇒からし‐あえ【芥子和え】
⇒からし‐ず【芥子酢】
⇒からし‐すみそ【芥子酢味噌】
⇒からし‐づけ【芥子漬】
⇒からし‐でい【芥子泥】
⇒からし‐な【芥子菜・芥菜】
⇒からし‐めんたいこ【辛子明太子】
⇒からし‐ゆ【芥子油】
⇒からし‐れんこん【芥子蓮根】
から・し【辛し・鹹し】🔗⭐🔉
から・し【辛し・鹹し】
〔形ク〕
⇒からい
からし‐めんたいこ【辛子明太子】🔗⭐🔉
からし‐めんたいこ【辛子明太子】
唐辛子・塩などで漬けた鱈子たらこ。福岡の名産。
⇒からし【芥子・辛子】
から‐とう【辛党】‥タウ🔗⭐🔉
から‐とう【辛党】‥タウ
酒好きの人。左党。↔甘党
から‐な【辛菜】🔗⭐🔉
から‐な【辛菜】
辛味のある菜の総称。祝詞、祈年祭「大野の原に生ふる物は甘菜、―」
から‐の‐みず【辛の水】‥ミヅ🔗⭐🔉
から‐の‐みず【辛の水】‥ミヅ
(女房詞)たれ味噌の汁。
から‐ひつ【屍櫃・辛櫃】🔗⭐🔉
から‐ひつ【屍櫃・辛櫃】
棺。ひつぎ。かろうど。宇津保物語蔵開中「石の―に入るるぞかし」
から‐びつ【唐櫃・韓櫃・辛櫃】🔗⭐🔉
から‐びつ【唐櫃・韓櫃・辛櫃】
(古くはカラヒツ。カラウヅ・カラウドとも)脚のつかない和櫃やまとびつに対し、4本または6本の脚のついた櫃。白木造りのほか、漆塗り、さらに螺鈿らでん・蒔絵まきえなどで飾ったものがある。衣服・甲冑・文書などの収納具、また中世までは運搬具としても盛んに使われた。源氏物語夕霧「櫛・手箱・―」
唐櫃
⇒からびつ‐ぶぎょう【唐櫃奉行】

から‐ひる【辛蒜】🔗⭐🔉
から‐ひる【辛蒜】
味の辛い蒜。狂言、酢薑すはじかみ「からき物、辛子から蓼―や」
から‐み【辛み・辛味】🔗⭐🔉
から‐み【辛み・辛味】
(ミは接尾語。「味」は当て字)
①からいこと。また、その程度。からさ。からい味。
②山葵わさび・芥子からしのように、からい味のあるものの総称。
⇒からみ‐もち【辛味餅】
から‐みそ【辛味噌】🔗⭐🔉
から‐みそ【辛味噌】
塩分を多く含む塩辛い味噌。↔甘味噌
からみ‐もち【辛味餅】🔗⭐🔉
からみ‐もち【辛味餅】
つきたての柔らかい餅を、大根おろしに醤油をかけたものにまぶしたもの。おろし餅。
⇒から‐み【辛み・辛味】
から‐め【辛目】🔗⭐🔉
から‐め【辛目】
①やや辛みの強いこと。
②ややきびしく標準をおくこと。「―に採点する」
かろう‐じて【辛うじて】カラウ‥🔗⭐🔉
かろう‐じて【辛うじて】カラウ‥
〔副〕
(カラクシテの音便)ようやく。やっと。わずかに。「―間に合った」
こぶし【辛夷】🔗⭐🔉
こぶし【辛夷】
モクレン科の落葉高木。山野に自生、また観賞用に栽植。高さ約10メートル。早春、葉に先だって芳香ある白色6弁の大花を開く。果実は秋に熟し開裂、白糸で赤い種子を釣り下げる。材は緻密で器具・建築に、蕾は鎮静・鎮痛剤に、花は香水の原料に、樹皮・枝葉からはこぶし油をとる。ヤマアララギ。コブシハジカミ。(漢名「辛夷」は本来モクレンの称)。〈[季]春〉。〈類聚名義抄〉
こぶし
コブシ(花)
提供:ネイチャー・プロダクション


しん【辛】🔗⭐🔉
しん【辛】
十干じっかんの第8。かのと。
しん‐い【辛夷】🔗⭐🔉
しん‐い【辛夷】
モクレン・タムシバまたは同属植物のつぼみを乾燥した生薬。漢方で、鼻炎・蓄膿症・鼻疾患に基づく頭痛に用いる。味は辛く、やや苦い。
しん‐がい【辛亥】🔗⭐🔉
しん‐がい【辛亥】
干支えとの一つ。かのとい。
⇒しんがい‐かくめい【辛亥革命】
しんがい‐かくめい【辛亥革命】🔗⭐🔉
しんがい‐かくめい【辛亥革命】
1911年辛亥の歳に武昌に挙兵し、清朝を倒した中国の民主主義革命。12年1月孫文が臨時大総統に就任して共和制を宣言、中華民国が誕生。しかし革命勢力は弱く、まもなく北洋軍閥の袁世凱が大総統となった。→中華民国
⇒しん‐がい【辛亥】
しん‐かん【辛艱】🔗⭐🔉
しん‐かん【辛艱】
つらいなやみ。辛苦。
しん‐き【心気・辛気】🔗⭐🔉
しん‐き【心気・辛気】
①こころ。きもち。気分。黄表紙、御存商売物「新板の工夫に―をこらし」
②思うようにならず、くさくさすること。じれったく、いらいらすること。日葡辞書「シンキヲヤム」。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「心せかれや、ああ―」
⇒しんき‐くさ・い【心気臭い・辛気臭い】
⇒しんき‐しょう【心気症】
⇒しんき‐なき【心気泣き】
⇒しんき‐やせ【心気痩せ】
⇒しんき‐やみ【心気病み】
⇒心気が湧く
⇒心気を砕く
⇒心気を燃やす
しんき‐くさ・い【心気臭い・辛気臭い】🔗⭐🔉
しんき‐くさ・い【心気臭い・辛気臭い】
〔形〕
思うにまかせず、くさくさした気分である。じれったく、いらだたしい。滑稽本、妙竹林話七偏人「ああ―・い」。「―・い仕事」
⇒しん‐き【心気・辛気】
しん‐きしつ【辛棄疾】🔗⭐🔉
しん‐きしつ【辛棄疾】
南宋の詞人。字は幼安。号は稼軒居士。歴城(山東省済南)の人。枢密院などに仕官。朱熹と親交があった。詞は憂国の情や望郷の思いを吐露し、豪放派詞人の代表。著「稼軒詞」。(1140〜1207)
しん‐く【辛苦】🔗⭐🔉
しん‐く【辛苦】
つらいめにあって苦しむこと。なんぎ。苦辛。困苦。こんてむつすむん地「多くの―辛労をしのいで」。「粒々りゅうりゅう―」
○辛酸を嘗めるしんさんをなめる🔗⭐🔉
○辛酸を嘗めるしんさんをなめる
つらい経験をする。「早くに両親を亡くし―」
⇒しん‐さん【辛酸】
しんし【籡・伸子】
洗い張りや染色の時、布の両縁に刺し留めて弓形に張り、布が縮まないようにする道具。竹製の細串の末端をとがらしたもの。しいし。
⇒しんし‐ばり【伸子張り】
しん‐し【心志】
こころざし。意志。
しん‐し【心思】
こころ。おもい。かんがえ。
しんし【申子】
①申不害しんふがいの敬称。
②法家の書。6編中、「三符」1編のみ現存。申不害著。黄老を本とし、刑名を主とする、道家に近い説を述べたもの。
しん‐し【臣子】
臣または子たる身分の者。また、臣下。
しん‐し【参差】
①長短ふぞろいであるさま。「枝葉―として茂る」
②入りまじっているさま。
③くいちがっているさま。ちぐはぐ。
しん‐し【信士】
①信義にあつい人。
②信仰のあつい人。信者。
③〔仏〕
⇒しんじ
しん‐し【信使】
①使者。使節。
②まことの使者。
しん‐し【侲子】
①善い童子。
②昔、追儺ついなの式の時、紺の布衣ほい、朱の末額まっこうを着けて方相氏ほうそうしに随った小児。
しん‐し【神司】
神に仕える人。かんぬし。
しん‐し【神使】
神のつかい。多くはその神に縁故のある鳥獣・虫魚をいい、八幡神の鳩、春日明神の鹿の類。つかわしめ。
しん‐し【神祠】
神を祭る祠堂。神のやしろ。ほこら。
しん‐し【唇脂】
くちべに。
しん‐し【唇歯】
くちびると歯。また、互いに密接な関係にあること。
⇒しんし‐おん【唇歯音】
⇒しんし‐ほしゃ【唇歯輔車】
しん‐し【宸旨】
天子のみこころ。天皇のおおせ。宸意。
しん‐し【振子】
⇒ふりこ
しん‐し【浸死】
水におぼれて死ぬこと。水死。
しん‐し【浸漬】
水がしみとおること。ひたすこと。流言などが次第に浸透することにいう。
しん‐し【真摯】
まじめでひたむきなさま。「―な態度」
しん‐し【深思】
深く思うこと。深いかんがえ。
しん‐し【紳士】
①(搢紳しんしんの士の意)上流社会の男子。二葉亭四迷、浮雲「―の随伴つれと見える両人ふたりの夫人は」。「貴顕―」
②品格があって礼儀にあつい人。
③中国、明清代に郷紳きょうしんと士人しじんとを合わせた呼び名。
④男子の尊敬語。ジェントルマン。「―淑女」「―服」
⇒しんし‐きょうてい【紳士協定】
⇒しんし‐きょうやく【紳士協約】
⇒しんし‐てき【紳士的】
⇒しんし‐どう【紳士道】
⇒しんし‐ろく【紳士録】
しん‐し【進士】
(シンジとも)
①中国で、隋・唐代、科挙の科目の一つ。文学を主とする科目。後にその合格者をもいう。宋以後は郷試・会試(省試)・殿試の三段階すべてに合格したものをいい、仕官の登竜門であった。→科挙。
②律令制で、大学から推薦された学生に式部省が課した時務策じむさくおよび文選もんぜん・爾雅じがについての試験。平安時代には詩賦の作成を課した。
③平安時代、文章生もんじょうしょう(進士2の合格者)の異称。
しん‐し【進止】
(シンジとも)
①すすむことととどまること。また、たちいふるまい。進退。
②土地や人間を支配すること。太平記30「年来―の地に於ては」
しん‐し【進仕】
自分から官に仕えて役人となること。
しんし【慎子】
「慎到しんとう」参照。
しん‐し【慎思】
つつしみ思うこと。よく考えること。
しん‐し【新司】
新任の国司。
しん‐し【新紙】
①新しい紙。
②(明治期の語)新聞紙の略。田沢稲舟、五大堂「またもや糸子との浮名を―にうたはれて」
しん‐し【新誌】
①新刊の雑誌。
②新しい地誌または風俗を記録した書物につける名。「柳橋―」
しん‐し【震死】
雷にうたれて死ぬこと。
しん‐し【親子】
①親と子。おやこ。
②直系一親等の自然的血縁関係がある者(実親子)と自然的血縁がなくて法律上親子おやことされる者(養親子)。
しん‐じ【心地・芯地】‥ヂ
帯・襟・洋服などの芯にする布地きれじ。三河木綿・河内木綿・大麻織などの厚く目の粗いもののほか、近年は合成繊維・不織布・接着心地なども用いる。
しん‐じ【心耳】
①心で聞くこと。心の耳。
②心房しんぼうの前面にみられる三角状の突起。
しん‐じ【心事】
①心に思う事。
②心に思う事と実際の事実。
しん‐じ【臣事】
臣として仕えること。
しん‐じ【信士】
〔仏〕(優婆塞うばそくの訳語「清信士」の略)
①在俗男子の仏教信者。しんし。
②男子の戒名の下につける語。↔信女しんにょ
しん‐じ【神字】
(→)神代じんだい文字に同じ。
しん‐じ【神事】
(古くはジンジとも)神を祭る儀礼・行事。まつり。祭祀。かみごと。
⇒しんじ‐かさがけ【神事笠懸】
⇒しんじ‐のう【神事能】
しんじ【神治】‥ヂ
私年号の一つ。→私年号(表)
しん‐じ【神璽】
(シンシとも)
①皇位のしるし。古くは護身の鏡と剣で、のち祭祀の対象となる。八咫鏡やたのかがみと草薙剣くさなぎのつるぎとをいい、のち八坂瓊勾玉やさかにのまがたまを加えて三種の神器と称する。あまつしるし。
②特に、八坂瓊勾玉の称。大鏡花山「―・宝剣わたり給ひぬるには」
③天子の印いん。御璽。
しん‐じ【真字】
①真書。楷書。
②漢字。まな。
⇒しんじ‐にぶきん【真字二分金】
しん‐じ【進士】
⇒しんし
しん‐じ【新字】
⇒にいな
しん‐じ【鍼治】‥ヂ
鍼はりによる病気の治療。〈日葡辞書〉
しん‐じ【襯字】
中国の戯曲・歌曲で、1句の規定の字数外に添加された文字。韻律にのせて歌われないが、句の意味を補足し妙趣をそえる。
じん‐し【人士】
①教育や地位のある人。「上流―」
②世間の人々。
じん‐し【仁祠】
①寺院。平家物語7「それ叡岳にいたつては、帝都東北の―として」
②小さい神社。小社。
じん‐し【迅駛】
はやいこと。
じん‐し【尋思】
深く考えること。思索。
じん‐じ【人事】
①人間に関する事柄。人間社会に現れる事件。「―に頓着しない」
②人のなし得る事柄。人間わざ。
③個人の身分・能力に関する事項。人の一身上に関する事柄。
④人事異動の略。
⇒じんじ‐いいんかい【人事委員会】
⇒じんじ‐いどう【人事異動】
⇒じんじ‐いん【人事院】
⇒じんじいん‐かんこく【人事院勧告】
⇒じんじ‐かん【人事官】
⇒じんじ‐けん【人事権】
⇒じんじ‐こうか【人事考課】
⇒じんじ‐そしょう【人事訴訟】
⇒じんじ‐ふせい【人事不省】
⇒じんじ‐ほけん【人事保険】
⇒人事は棺を蓋いて定まる
⇒人事を尽くして天命を待つ
じん‐じ【仁慈】
いつくしみめぐむこと。なさけ。仁愛。「―に富む人」
じん‐じ【沈地】ヂンヂ
沈香じんこうの木の木地きじ。宇治拾遺物語5「―の机に」
じん‐じ【神事】
⇒しんじ
じん‐じ【塵事】ヂン‥
世間のわずらわしい事柄。俗事。
じんじ‐いいんかい【人事委員会】‥ヰヰンクワイ
都道府県・政令指定都市および人口15万以上の市と特別区で公平委員会を置かない市が、条例によって設置する人事行政機関。
⇒じん‐じ【人事】
しんじ‐いけ【心字池】
草体の「心」の字にかたどって作られた池。京都の西芳寺・桂離宮のものは有名。
じんじ‐いどう【人事異動】
地位・職務・勤務地などが変わること。
⇒じん‐じ【人事】
じんじ‐いん【人事院】‥ヰン
国家公務員の人事に関する事務を掌理し、内閣の所轄のもとにおかれる特殊の合議制の機関。人事官3人で組織し、その下に事務総長以下の職員をおく。
⇒じん‐じ【人事】
じんじいん‐かんこく【人事院勧告】‥ヰンクワン‥
人事院が国家公務員の給与や労働時間などについて、国会や内閣に行う勧告。公務員の団体交渉権・争議権を制約していることへの代償措置。1948年から実施。
⇒じん‐じ【人事】
シンジオタクチック【syndiotactic】
「イソタクチック」参照。
しんし‐おん【唇歯音】
〔言〕(labio-dental)上の門歯と下唇とで妨げを作り、息がそこを通過する際に発せられる子音。摩擦音の〔f〕〔v〕など。歯唇音。
⇒しん‐し【唇歯】
しんじ‐かさがけ【神事笠懸】
神社の祭礼に興行した笠懸。鹿・鶉うずら・魚類などの贄にえを掛木にかけて行う。
⇒しん‐じ【神事】
じんじ‐かん【人事官】‥クワン
人事院を組織する認証官。定員3名、うち1名は総裁。人事行政に識見を有する35歳以上の者のうちから両議院の同意を経て内閣が任命する。
⇒じん‐じ【人事】
しんじかん‐ぎょう【心地観経】‥ヂクワンギヤウ
仏典の一つ。唐の般若はんにゃの訳とされるが、かなり後代のものと推定。8巻。四恩の重大なことを示し、報恩の要義を説く。詳しくは「大乗本生心地観経」。
しん‐しき【神式】
神道による儀式。「―で結婚式を挙げる」
しん‐しき【深識】
深い見識。深い知識。
しん‐しき【新式】
①新しい方式。新しい様式。↔旧式。
②連歌の式目で、古式に対して、新しく定められたもの。応安新式の類。
しん‐しき【審識】
くわしく知ること。
しんし‐きょうてい【紳士協定】‥ケフ‥
(→)紳士協約に同じ。
⇒しん‐し【紳士】
しんし‐きょうやく【紳士協約】‥ケフ‥
(gentlemen's agreement)
①公式の手続を経ずに結ぶ国際協定。法的拘束力をもたない。
②アメリカへの日本人移民の数を制限する協約。1908年(明治41)日本政府がアメリカ政府に対し好意的に交付した覚書に基づく。日米紳士協約。
③互いに相手を信頼して結ぶ取決め。
紳士協定。
⇒しん‐し【紳士】
しん‐しぐん【新四軍】
長江の中下流域に活動した中国共産党軍が、第2次国共合作により1937年10月国民政府軍に編入され、新編第四軍となったもの。41年1月、蒋介石の策謀により大打撃をうけたが(皖南かんなん事件)、陳毅らを中心に再建。→八路軍
シンジケート【syndicate】
①生産割当や共同販売を行う企業連合。また、その中央機関。
②公債・社債の引受のために銀行その他の金融業者によって組織される証券引受団。
③大規模な犯罪組織。「麻薬―」
⇒シンジケート‐ぎんこう【シンジケート銀行】
⇒シンジケート‐ローン【syndicate loan】
シンジケート‐ぎんこう【シンジケート銀行】‥カウ
公債・社債の発行・借款に際し、募債を引き受ける有力銀行の連合。
⇒シンジケート【syndicate】
シンジケート‐ローン【syndicate loan】
国際的な銀行の協調融資団(シンジケート)が行う中長期融資のこと。
⇒シンジケート【syndicate】
じんじ‐けん【人事権】
使用者が労働者の採用・配転・昇進・解雇などを決定する権利。労働法や労働協約などによって制限される。
⇒じん‐じ【人事】
しんじ‐こ【宍道湖】‥ヂ‥
島根半島南側にある汽水湖。最大深度6メートル。面積79平方キロメートル。風光明媚。ヤマトシジミを産する。
宍道湖
撮影:山梨勝弘
しん‐しこう【新思考】‥カウ
(novoe myshlenie ロシア)ソ連で、ペレストロイカの外交を導いた理念のこと。異なる体制間の相互依存と共通の安全保障を柱とする。
じんじ‐こうか【人事考課】‥カウクワ
従業員個々の能力や勤務成績を判定すること。給与査定や人事決定の資料となる。
⇒じん‐じ【人事】
しんし‐しゃ【新詩社】
1899年(明治32)に起こった詩歌人の結社。与謝野寛主宰。翌年機関誌「明星」を発行して歌壇革新に寄与。与謝野晶子・山川登美子(1879〜1909)ら幾多の新人が輩出。東京新詩社。
じんじ‐そう【人字草】‥サウ
ユキノシタ科の多年草。山地の湿地に生じ、葉は掌状、切れ込みが深い。晩秋10〜30センチメートルの花茎上に5弁の白花を開く。下の2弁は長大で「人」の字に似る。モミジバダイモンジソウ。
じんじ‐そしょう【人事訴訟】
人の親族法上の身分に関する事項を目的とする訴訟事件で、人事訴訟法に規定する事件。すなわち婚姻・養子縁組・親子関係などに関する民事訴訟。
⇒じん‐じ【人事】
しん‐じたい【新字体】
①漢字の字体で、古くから用いていたものに代わって新しく用いるようになった字体。
②1949年告示の当用漢字字体表で、旧来の正字体に代わって新たに正字体として認められたもの。
しん‐じち【真実】
(→)「しんじつ」に同じ。伊勢物語「―に絶えいりにければ」
しんしちょう【新思潮】‥テウ
文芸雑誌。第1次は1907年(明治40)小山内薫編集の総合雑誌として創刊、第2次は10年小山内薫・谷崎潤一郎らの同人雑誌、第3次は14年(大正3)山本有三・久米正雄・芥川竜之介・菊池寛らが発刊、第4次は16年久米・芥川・菊池らが創刊。以下今日まで第20次に及ぶ。
しん‐しつ【心室】
心臓内腔の下半部で、心房から送られた血液を動脈に押し出す部分。鳥獣では、隔壁によってさらに二つに分かれ、右心室は暗赤色の静脈血を肺に送り出し、左心室は鮮紅色の動脈血を大動脈に押し出す。→心臓。
⇒しんしつ‐さいどう【心室細動】
しん‐しつ【心疾】
気のやまい。心労のため起こる病気。
しん‐しつ【寝室】
ねるための室。ねま。
しん‐しつ【新室】
①新しく造ったへや。
②新たにめとった妻。新婦。
しん‐じつ【信実】
まじめでいつわりのないこと。正直。
しん‐じつ【真実】
(シンジチとも)
①うそいつわりでない、本当のこと。まこと。今昔物語集5「若し―の言ことを致さば我が身本の如く平復すべし」。「―を語る」
②(副詞的に)ほんとうに。全く。「―驚いた」
③〔仏〕仮かりでないこと。究極のもの。絶対の真理。真如。
⇒しんじつ‐いちろ【真実一路】
⇒しんじつ‐み【真実味】
しん‐じつ【親昵】‥ヂツ
したしみなじむこと。また、したしい人。昵懇。
じん‐しつ【迅疾】
はやいこと。
じん‐じつ【人日】
[荊楚歳時記]五節句の一つ。陰暦正月7日の節句。七種ななくさの粥を祝う。ななくさ。人の日。〈[季]新年〉
じん‐じつ【尽日】
①朝から晩まで。終日。
②月または年の末日。みそか。おおみそか。
しんじつ‐いちろ【真実一路】
清く正しいまことの心をもって、ただひとすじの道を生き抜くこと。
⇒しん‐じつ【真実】
しんしつ‐さいどう【心室細動】
心室が整合的な収縮を行わず、その各部の筋肉が無秩序に収縮する状態。その頻度が毎分300〜600に及び、数分継続すると死に至る。心筋梗塞、冠不全、諸種の薬物中毒などに伴う。
⇒しん‐しつ【心室】
しんじつ‐み【真実味】
真実であるという感じ。本当らしさ。「―のない話」「言葉だけで―が感じられない」
⇒しん‐じつ【真実】
しん‐じつろく【清実録】
清の太祖ヌルハチから光緒帝に至る11朝の実録と、最後の宣統帝の「宣統政紀」との総称。正称は「大清歴朝実録」。1937年、満州国政府により刊行。
しんし‐てき【紳士的】
紳士らしく、品格があって礼儀正しいさま。また、互いに偽ったりせず公明に接するさま。「―な態度」
⇒しん‐し【紳士】
じんしでん【任氏伝】
唐代の小説。沈既済しんきさいの作。貧しい男鄭六は、美女任氏が狐であることを知りつつ愛を誓い、任氏もその情に感じて鄭六に尽くす物語。任氏は犬に正体を見破られて命を落とす。
しんし‐どう【紳士道】‥ダウ
紳士として世に立つものが守り行うべき道徳。
⇒しん‐し【紳士】
シンシナティ【Cincinnati】
アメリカ合衆国中部オハイオ州の都市。オハイオ川に臨み、水運・鉄道の要地として発達。人口33万1千(2000)。
しんじ‐にぶきん【真字二分金】
江戸幕府が1818〜28年(文政1〜11)に鋳造した二分判金。楷書で「文」の字の極印が打ってある。真文。真中。→文政金銀
⇒しん‐じ【真字】
しんじ‐のう【神事能】
神社の神事として演じられる能。
⇒しん‐じ【神事】

しん‐しょう【辛勝】🔗⭐🔉
しん‐しょう【辛勝】
競技などで、かろうじて勝つこと。「接戦の末―する」
しん‐そ【辛楚】🔗⭐🔉
しん‐そ【辛楚】
(「楚」は人をむちうつ意)痛み苦しむこと。うきめ。つらさ。難儀。
しん‐ぼう【辛抱】‥バウ🔗⭐🔉
しん‐ぼう【辛抱】‥バウ
(一説に、「心法」からという。「辛棒」と書くのは当て字)つらさをこらえしのぶこと。忍耐。また、つらい仕事でも我慢して勤めること。日葡辞書「シンボウナヒト」。「―が肝心だ」「もう少し―しよう」
⇒しんぼう‐たちやく【辛抱立役】
⇒しんぼう‐づよ・い【辛抱強い】
⇒しんぼう‐にん【辛抱人】
しんぼう‐たちやく【辛抱立役】‥バウ‥🔗⭐🔉
しんぼう‐たちやく【辛抱立役】‥バウ‥
歌舞伎の立役のうち、控え目で働きの少ない受け身の役柄をいう。多くは二枚目。
⇒しん‐ぼう【辛抱】
しんぼう‐づよ・い【辛抱強い】‥バウ‥🔗⭐🔉
しんぼう‐づよ・い【辛抱強い】‥バウ‥
〔形〕[文]しんぼうづよ・し(ク)
よく辛抱する。がまん強い。
⇒しん‐ぼう【辛抱】
しんぼう‐にん【辛抱人】‥バウ‥🔗⭐🔉
しんぼう‐にん【辛抱人】‥バウ‥
辛抱強い人。忍耐強くよく働く人。
⇒しん‐ぼう【辛抱】
しん‐み【辛味】🔗⭐🔉
しん‐み【辛味】
からみ。からい味。
しん‐ゆう【辛酉】‥イウ🔗⭐🔉
しん‐ゆう【辛酉】‥イウ
干支えとの一つ。かのととり。
⇒しんゆう‐かくめい【辛酉革命】
しんゆう‐かくめい【辛酉革命】‥イウ‥🔗⭐🔉
しんゆう‐かくめい【辛酉革命】‥イウ‥
中国古代の讖緯説しんいせつに基づき、辛酉の年には革命が起こるとする説。日本では神武天皇即位は辛酉の年とされ、また三善清行の上奏により901年を延喜と改元して後、わずかの例外を除き、辛酉の年には歴代改元があった。→三革
⇒しん‐ゆう【辛酉】
しん‐らつ【辛辣】🔗⭐🔉
しん‐らつ【辛辣】
①味がきわめてからいこと。
②きわめて手きびしいこと。「―な批評」
しん‐ろう【辛労】‥ラウ🔗⭐🔉
しん‐ろう【辛労】‥ラウ
ほねおり。苦労。辛苦。「―に報いる」
つら・い【辛い】🔗⭐🔉
つら・い【辛い】
〔形〕[文]つら・し(ク)
本来、他を苦しめるようなむごい、非情な仕打ちについていい、それをこらえかねるほど痛く感じる意をも示す。
①人に対する仕打ちなどが、ひどい。むごい。無情である。薄情である。思いやりがない。神代紀上「其の中に一ひとりの児、最いと悪つらくして教養おしえごとに順はず」。宇津保物語藤原君「千早ぶる神も祈りはきくものを―・くも見えし君が心か」。源氏物語賢木「わが心の引くかたにては、なほ―・う心憂しと覚え給ふ折多かり」。「部下に―・く当たる」
②堪えがたい。苦しい。源氏物語手習「大方の世をそむきける君なれどいとふに寄せて身こそ―・けれ」。平家物語1「親の命をそむかじと―・き道におもむいて」。「―・い目にあう」
③身体に苦痛を感じる。難儀である。「歩くのが―・い」
④(多く「づらい」の形で、動詞の連用形に付いて)その動作をするのが難儀である、困難であるの意を表す。「読み―・い」「言い―・い」
つら‐み【辛み】🔗⭐🔉
つら‐み【辛み】
相手の仕打ちをつらいと思う気持。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「恨みも―も後を見ていうたがよい」
[漢]辛🔗⭐🔉
辛 字形
筆順
〔辛部0画/7画/常用/3141・3F49〕
〔音〕シン(呉)(漢)
〔訓〕からい・かろうじて・つらい・かのと
[意味]
①からい。ひりひりする味。「香辛料」
②つらい。てきびしい。「苦辛・辛労・千辛万苦」
③からくも。かろうじて。やっとのことで。「辛勝」
④十干の第八。かのと。「辛亥しんがい・辛酉しんゆう」
[解字]
解字
罪人に入れ墨をする針の形を描いた象形文字。針でさされたときの感覚を表す。
[難読]
辛夷こぶし



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