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さと【里】🔗⭐🔉
さと [0] 【里】
(1)(「郷」とも書く)山あいや田園地帯で,人家が集まって小集落をつくっている所。村落。人里(ヒトザト)。
(2)(「郷」とも書く)ふるさと。故郷。「お―はどちらですか」
(3)妻や奉公人などの実家。「―帰り」
(4)(「都」に対して)田舎。
(5)(「寺」に対して)俗世間。在家。
(6)養育料を出して子供を預けた家。里親の家。「あければ七つ,元の遣手玉が才覚で―に遣つたとやら/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(上)」
(7)(「お里」の形で用いて)人の生まれつきや生い立ち。素性。「お―が知れる」
→お里
(8)律令制の地方行政区画の一。
→里(リ)(2)
(9)(「内(ウチ)」に対して)宮仕えする人の実家。「この女,思ひわびて―へ行く/伊勢 65」
(10)遊里。くるわ。「―通い」「色のわけ知り―知りて/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
さと-い【里居】🔗⭐🔉
さと-い ―
【里居】
(1)いなかに住んでいること。また,その住まい。さとずみ。
(2)宮仕えをしている人が自分の家に帰っていること。さとずみ。「―し給ふ程,御遊びなどもあらまほしけれど/源氏(野分)」
【里居】
(1)いなかに住んでいること。また,その住まい。さとずみ。
(2)宮仕えをしている人が自分の家に帰っていること。さとずみ。「―し給ふ程,御遊びなどもあらまほしけれど/源氏(野分)」
さと-いぬ【里犬】🔗⭐🔉
さと-いぬ [0] 【里犬】
人家で飼われている犬。
さと-いも【里芋】🔗⭐🔉
さと-いも [0] 【里芋】
サトイモ科の多年草。熱帯アジア原産。熱帯・温帯で広く栽培される。葉は長い葉柄につき,卵形で深く二裂する。球茎(芋)と葉柄は食用。日本への渡来は古く,近年までは主食とする地域もあり,また各地で重要な供え物とされた。ヤツガシラ・エグイモ・アカメイモなど品種が多い。はたけいも。いも。[季]秋。
さといも-か【里芋科】🔗⭐🔉
さといも-か ―クワ [0] 【里芋科】
単子葉植物の一科。熱帯に多く,世界に約一一〇属一八〇〇種ある。葉は多くは幅広い。花は円柱形の肉穂花序上に密生し,花序の基部に仏炎苞がつく。普通,雌雄同株。果実は液果。サトイモ類・コンニャクは食用,アンスリウム・カラジウム・テンナンショウなどは観賞用。他にミズバショウ・ザゼンソウ・マムシグサなどがある。テンナンショウ科。
さと-おさ【里長】🔗⭐🔉
さと-おさ ―ヲサ [0] 【里長】
村落の長。村長(ムラオサ)。
さと-おや【里親】🔗⭐🔉
さと-おや [0] 【里親】
(1)他人の子を預かり親に代わって養育する人。そだて親。しとね親。
(2)児童福祉法に基づき,保護者のない児童や保護者に監護させることが不適当な児童の養育を,都道府県知事に委託された者。
さと-おり【里下り】🔗⭐🔉
さと-おり [0] 【里下り】
奉公人が休みをもらって親元へ帰ること。里帰り。宿下がり。宿おり。
さと-がえり【里帰り】🔗⭐🔉
さと-がえり ―ガヘリ [3] 【里帰り】 (名)スル
(1)婦人が結婚後,実家へ帰ること。特に,婚姻習俗の一つとして,祝言後三日目,五日目などに初めて実家へ帰ること。婿を伴うことも多かった。里開き。
(2)「里下(オ)り」に同じ。
さと-かぐら【里神楽】🔗⭐🔉
さと-かぐら [3] 【里神楽】
(1)宮中の御神楽(ミカグラ)に対して,諸社や民間で行われる神楽。巫女(ミコ)神楽・出雲神楽などの類。
(2)村里のひなびた神楽。笛や太鼓で囃(ハヤ)し,仮面をかぶり無言で演ずるものが多い。おかぐら。[季]冬。《むつかしき拍子も見えず―/曾良》
→江戸神楽
さと-かた【里方】🔗⭐🔉
さと-かた [0] 【里方】
嫁や養子の実家。また,その親類筋。
さと-がち【里勝ち】🔗⭐🔉
さと-がち 【里勝ち】 (形動ナリ)
宮仕え人などが,実家で過ごす日が多いさま。「もの心ぼそげに―なるを/源氏(桐壺)」
さと-がよい【里通ひ】🔗⭐🔉
さと-がよい ―ガヨヒ 【里通ひ】
遊里に通うこと。くるわがよい。「もはや―も今日切と/浮世草子・禁短気」
さと-ご【里子】🔗⭐🔉
さと-ご [0] 【里子】
子供を他人に預けて養育してもらうこと。また,その子供。「―に出される」
さと-ごころ【里心】🔗⭐🔉
さと-ごころ [3] 【里心】
よその家や土地に行っている者が自分の家や郷里へ帰りたいと思う心。「―がつく」
さと-ことば【里言葉】🔗⭐🔉
さと-ことば [3] 【里言葉】
(1)地方のなまりのある言い方。いなかことば。国言葉。
(2)「郭(クルワ)言葉」に同じ。
さと-ざくら【里桜】🔗⭐🔉
さと-ざくら [3] 【里桜】
ヤマザクラ系を主とした桜の栽培品種の総称。花は大きく,一重または八重咲きで,オオシマザクラの影響が著しい。ヤエザクラ・ボタンザクラといわれるものの大部分が含まれる。
さと-すずめ【里雀】🔗⭐🔉
さと-すずめ [3] 【里雀】
(1)人里にすむスズメ。
(2)遊里に通いなれた人。「梅川に焦れて通ふ―/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
さと-ずみ【里住み】🔗⭐🔉
さと-ずみ 【里住み】
(1)「里居(サトイ){(1)}」に同じ。「―よりは,をかしき事をも見聞きて/更級」
(2)「里居{(2)}」に同じ。
⇔内住み
「心安く―もえし給はず/源氏(桐壺)」
さと-だい【里内】🔗⭐🔉
さと-だい 【里内】
「里内裏(サトダイリ)」の略。りだい。
さと-だいり【里内裏】🔗⭐🔉
さと-だいり [3] 【里内裏】
平安京で内裏の外に,外戚などの邸を一時的に内裏として用いたもの。里内(サトダイ)。今内裏。
さと-どなり【里隣】🔗⭐🔉
さと-どなり 【里隣】
隣り合っている家々。隣近所。「―の人,市をなして聞きければ/宇治拾遺 10」
さと-ながれ【里流れ】🔗⭐🔉
さと-ながれ [3] 【里流れ】
里子が,そのまま里親の子供になってしまうこと。また,その子供。里子流れ。
さと-なまり【里訛り】🔗⭐🔉
さと-なまり [3] 【里訛り】
遊里での特殊な言葉づかい。里言葉(サトコトバ)。遊里語。郭(クルワ)ことば。
さと-な・れる【里馴れる】🔗⭐🔉
さと-な・れる [4] 【里馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 さとな・る
(1)野鳥などが人里になれる。「あしひきの山ほととぎす―・れて/拾遺(雑春)」
(2)遊里の風習になじむ。「既に―・れた遊女が/
東綺譚(荷風)」
東綺譚(荷風)」
さと-ぬし【里主・里之子】🔗⭐🔉
さと-ぬし [0][2] 【里主・里之子】
(1)琉球王国で士族の位階の一。脇地頭(一村の領主)になりうるもの。
(2)琉球王国で一般士族の男子に対する敬称。平民からいう。旦那様。さとのし。
さと-の-し【里之子】🔗⭐🔉
さと-の-し 【里之子】
「さとぬし(里主){(2)}」に同じ。「すべて美童を―と称す/読本・弓張月(前)」
さと-ばら【里腹】🔗⭐🔉
さと-ばら [0] 【里腹】
嫁に行った女が,実家に帰って思う存分食べること。
さとばら=三日(ミツカ)🔗⭐🔉
――三日(ミツカ)
里腹のあとは満腹で,三日も空腹を感じないということ。
さと-びと【里人】🔗⭐🔉
さと-びと [0] 【里人】
(1)その里に住んでいる人。その土地の人。
(2)宮仕えせずにいる人。民間の人。「宮人とよむ,―もゆめ/古事記(下)」
(3)里方の人。実家の人。「御かたがたの―侍る中に/源氏(花宴)」
さと-びらき【里開き】🔗⭐🔉
さと-びらき 【里開き】
〔「帰る」というのを嫌って「開く」といったもの〕
「里帰(サトガエ)り{(1)}」に同じ。「今日が―でございますから/滑稽本・浮世床 2」
さと-へん【里偏】🔗⭐🔉
さと-へん [0] 【里偏】
漢字の偏の一。「野」などの「里」の部分。
さと-ぼう【里坊】🔗⭐🔉
さと-ぼう ―バウ 【里坊】
山寺の僧などが,人里に設ける僧坊。「二条猪熊の―に落ちつき給ひて/盛衰記 47」
さと-み【里回・里廻】🔗⭐🔉
さと-み 【里回・里廻】
人里のあたり。「見渡せば近き―をたもとほり今そ我が来る領巾(ヒレ)振りし野に/万葉 1243」
さとみ【里見】🔗⭐🔉
さとみ 【里見】
姓氏の一。清和源氏新田義重流の戦国大名。義重の子義俊が上野国碓氷郡里見郷に住して里見氏を称す一方,頼朝に付き安房国守護。室町期,家基は結城合戦で敗死,その子義実が安房里見の祖となる。義尭以後戦国大名として発展。関ヶ原戦後,忠義の代で大久保忠隣事件に連座し,一族は滅びた。
さとみはっけんでん【里見八犬伝】🔗⭐🔉
さとみはっけんでん 【里見八犬伝】
⇒南総(ナンソウ)里見八犬伝
さと-みや【里宮】🔗⭐🔉
さと-みや [2][0] 【里宮】
山上にある山宮または奥宮に対して,村里にある宮のこと。参拝の便宜のために設けられた場合と,里宮が先に成立し,のち山上に宮を設けた場合とがある。
⇔山宮
さと-むら【里村】🔗⭐🔉
さと-むら [0] 【里村】
むらざと。
さとむら【里村】🔗⭐🔉
さとむら 【里村】
(1)姓氏の一。
(2)江戸時代の連歌師の家。里村昌休(1510-1552)を祖とする。昌休没後,南家(昌叱(シヨウシツ)系)と北家(紹巴(ジヨウハ)系)の二家に分かれ,幕末に至るまで幕府に代々仕えた。
さとむら-しょうたく【里村昌琢】🔗⭐🔉
さとむら-しょうたく ―シヤウタク 【里村昌琢】
(1574-1636) 江戸初期の連歌師。本名,景敏。母は紹巴の娘。幕府連歌師として活躍した。門弟中に,斎藤徳元・松江重頼・西山宗因らがいる。著「昌琢句集」「類字名所和歌集」など。
さとむら-じょうは【里村紹巴】🔗⭐🔉
さとむら-じょうは ―ゼウハ 【里村紹巴】
(1525頃-1602) 室町末期の連歌師。奈良の人。本姓は松井氏か。別号,臨江斎・半醒子。里村昌休に学ぶ。昌休没後,当時の連歌界の第一人者となる。著「連歌至宝抄」「匠材集」など。
さと-めぐり【里回り】🔗⭐🔉
さと-めぐり [3] 【里回り】
アオダイショウ(青大将)の別称。
さと-やま【里山】🔗⭐🔉
さと-やま [0] 【里山】
集落の近くにあり,かつては薪炭用木材や山菜などを採取していた,人と関わりのふかい森林。
さと-わ【里回・里曲】🔗⭐🔉
さと-わ [0] 【里回・里曲】
里のあたり。さとみ。「―の火影(ホカゲ)も,森の色も/小学唱歌((朧月夜))」
さと-わらわ【里童】🔗⭐🔉
さと-わらわ ―ワラハ [3] 【里童】
村里に住んでいる子供。田舎の子供。さとわらべ。
り【里】🔗⭐🔉
り [1] 【里】
(1)中国の地方行政単位の一。漢・唐代では一〇〇戸,明代の里甲制では一一〇戸から成る。
(2)律令制の地方行政区画の一。五〇戸を一里とし里ごとに里長を置いた。715年,里を郷(ゴウ)と改め,郷の下に二,三の里を設定(郷里制)したが,740年ごろ,この里は廃され,以後郷として残存した。
(3)条里制において三六〇歩(六町)四方の区画。
(4)距離の単位。律令制では五尺を一歩とし三〇〇歩(五町)を一里とした(一般には六町一里も行われた)。近世では三六町(3.6〜4.2キロメートル)。メートル条約加入後,1891年(明治24)に43.2キロメートルを一一里(一里は約3.927キロメートル)と定めた。
りこう-せい【里甲制】🔗⭐🔉
りこう-せい リカフ― [0] 【里甲制】
中国,明代から清初まで行われた地方統治制度。民戸一一〇戸で一里を編成,そのうち有力な一〇戸を里長戸とし,残る一〇〇戸を一〇甲に分ける。毎年里長一人,甲首一〇人が出役,租税徴収・治安維持・賦役黄冊の編修などに当たった。
り-じん【里人】🔗⭐🔉
り-じん [1][0] 【里人】
村の人。さとびと。
り-すう【里数】🔗⭐🔉
り-すう [2] 【里数】
道のりを里(リ)(約3.93キロメートル)の単位で表した数。
り-ぞく【里俗】🔗⭐🔉
り-ぞく [1][0] 【里俗】
地方の風習。土地のならわし。
り-ちょう【里長】🔗⭐🔉
り-ちょう ―チヤウ [1] 【里長】
(1)中国で,地方行政単位の里の長。漢代に里老,唐代に里正,明代の里甲制では里長と呼ぶ。
(2)律令制の地方行政区画の里の長。さとおさ。
り-てい【里程】🔗⭐🔉
り-てい [0] 【里程】
陸地を行く道のり。里数。
りてい-ひょう【里程標】🔗⭐🔉
りてい-ひょう ―ヘウ [0] 【里程標】
(1)道路のわきなどに立て,里数をしるした標識。マイル-ストーン。
(2)物事の推移・展開・発達の一段階を示すしるしとなるもの。里標。
り-どう【里道】🔗⭐🔉
り-どう ―ダウ [1][0] 【里道】
国道・県道以外の道路の旧称。
り-ひょう【里標】🔗⭐🔉
り-ひょう ―ヘウ [0] 【里標】
里程標。
り-よ【里余】🔗⭐🔉
り-よ [1] 【里余】
一里あまり。「―の道程」
り-よう【里謡・俚謡】🔗⭐🔉
り-よう ―エウ [0] 【里謡・俚謡】
宮廷や都会の唄に対して,地方で歌われる唄。さとうた。民謡。
り-りょ【里閭】🔗⭐🔉
り-りょ [1] 【里閭】
(1)村里。
(2)村の入り口の門。
り-ろうじん【里老人】🔗⭐🔉
り-ろうじん ―ラウジン [2] 【里老人】
中国,明清時代の里甲制において里ごとに設けられた職役の一種。有徳の年長者が任命され,民衆教化・勧農・簡易裁判の判決などにあたり,郷村社会の秩序維持に努めた。
さと【里】(和英)🔗⭐🔉
さといも【里芋】(和英)🔗⭐🔉
さといも【里芋】
a taro.→英和
さとおや【里親】(和英)🔗⭐🔉
さとおや【里親】
a foster parent.
さとがえり【里帰り】(和英)🔗⭐🔉
さとがえり【里帰り】
one's first call at one's old home after marriage;mothering.→英和
さとかた【里方】(和英)🔗⭐🔉
さとかた【里方】
one's wife's family.
さとご【里子】(和英)🔗⭐🔉
さとご【里子】
a foster child.〜に出す put outto nurse.
さとごころ【里心がつく】(和英)🔗⭐🔉
さとごころ【里心がつく】
get homesick.
りげん【里言】(和英)🔗⭐🔉
りげん【里言】
a dialect.→英和
りげん【里諺】(和英)🔗⭐🔉
りげん【里諺】
a proverb.→英和
りてい【里程】(和英)🔗⭐🔉
大辞林に「里」で始まるの検索結果 1-72。