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広辞苑の検索結果 (86)
さと【里】🔗⭐🔉
さと【里】
①人家のある所。ひとざと。村邑そんゆう。
②律令制の地方行政区画の一つ。→り(里)2。
③宮仕えする人の自家の称。↔内うち。
④妻・養子・奉公人などの実家。「―帰り」
⑤(寺に対して)俗世間。在家。
⑥養育料を添えて、子供を預けること。また、その家。
⑦(都に対して)田舎いなか。在所。
⑧遊里。くるわ。「―通い」
⑨やぼ。また、やぼな客。
⑩(普通「お―」の形で)育ち。素姓すじょう。「お―が知れる」
さと‐い【里居】‥ヰ🔗⭐🔉
さと‐い【里居】‥ヰ
①宮中に宮仕えした女官などが自分の家に帰っていること。さとずみ。枕草子319「つれづれなる―の程に書き集めたるを」
②いなかに住んでいること。また、その住まい。享和句帖「草花をかこつけにして―かな」
③奉公人などが、休みをもらって自宅に帰っていること。宿さがり。やぶいり。類柑子「星合を中の七日の―かな」
さと‐いぬ【里犬】🔗⭐🔉
さと‐いぬ【里犬】
人家に飼われている犬。↔山犬
さと‐いも【里芋】🔗⭐🔉
さと‐いも【里芋】
サトイモ科の一年生作物。熱帯では多年生。地下の根茎から長柄の葉を出す。葉は大きな長心形で水をはじく。花は仏焔苞ぶつえんほうに包まれた肉穂花序をなすが、普通日本では開花しない。原産地は熱帯アジアで、世界の温帯・熱帯で広く栽培される。日本にも古く渡来。雌雄同株。多く10月頃収穫する芋は塊茎、葉柄と共に食用とし、品種が多い。ツルノコイモ。ハタケイモ。〈[季]秋〉
⇒さといも‐か【里芋科】
さといも‐か【里芋科】‥クワ🔗⭐🔉
さといも‐か【里芋科】‥クワ
単子葉植物の一科。多年草で、蔓性のものも多い。花は単性で小さく、集まって棒状の花序を作り、その外側に大きな仏焔苞をもつ。果実は液果。大部分は新旧両大陸の熱帯に産し、世界に約110属2000種、日本には9属約40種が分布。ミズバショウ・テンナンショウなどを含む。サトイモ・コンニャクなどは食用。有毒のものもある。アンスリウム・ポトスなど観賞用のものも多い。
⇒さと‐いも【里芋】
さと‐うつり【里移り】🔗⭐🔉
さと‐うつり【里移り】
ひっこし。転居。転宅。家移り。宇治拾遺物語2「手まどひして―しぬ」
さと‐うま【里馬】🔗⭐🔉
さと‐うま【里馬】
博労ばくろうの仲介によって一定期間遠方へ馬を賃貸すること。また、その馬。作馬さくんま。手間馬。
さと‐おさ【里長】‥ヲサ🔗⭐🔉
さと‐おさ【里長】‥ヲサ
里の長。むらおさ。村長。万葉集5「楚しもと取る―が声は」
さと‐おや【里親】🔗⭐🔉
さと‐おや【里親】
①他人の子を預かり、親代りとなって養い育てる人。しとね親。そだて親。乳代ちしろ。↔里子。
②児童福祉法に基づき、都道府県知事の委託をうけ、保護者のない児童などを引き取り養育する者。1948年実施。
さと‐がえり【里帰り】‥ガヘリ🔗⭐🔉
さと‐がえり【里帰り】‥ガヘリ
①結婚後、新婦が初めて生家に行く儀式。婚礼後、3日目または5日目に行うところが多い。さとびらき。
②他家に奉公する者が生家へ一時帰ること。さとくだり。
③結婚している女性が実家へ一時帰ること。
さと‐かぐら【里神楽】🔗⭐🔉
さと‐かぐら【里神楽】
禁中の御神楽みかぐらに対して、諸社や民間で行う神楽。また、村里で行われるひなびた神楽。〈[季]冬〉。猿蓑「むつかしき拍子も見えず―」(曾良)
さと‐かた【里方】🔗⭐🔉
さと‐かた【里方】
嫁・養子などの実家。また、その親類。
さと‐がち【里勝ち】🔗⭐🔉
さと‐がち【里勝ち】
宮仕え人などが、実家に帰っているときが多いこと。源氏物語桐壺「もの心細げに―なるを」
さと‐がよい【里通い】‥ガヨヒ🔗⭐🔉
さと‐がよい【里通い】‥ガヨヒ
①里帰り。狂言、米市「俵藤太殿の御娘子、米市御料人の御―ぢやとおしやれ」
②遊里に通うこと。くるわがよい。
さと‐がらす【里烏・里鴉】🔗⭐🔉
さと‐がらす【里烏・里鴉】
人里近くにすむ烏。〈日葡辞書〉
さと‐くだり【里下り】🔗⭐🔉
さと‐くだり【里下り】
(→)「さとがえり」2に同じ。
さと‐ぐるい【里狂い】‥グルヒ🔗⭐🔉
さと‐ぐるい【里狂い】‥グルヒ
遊里に入りびたること。
さと‐ご【里子】🔗⭐🔉
さと‐ご【里子】
他人に預けて養ってもらう子。「―に出す」↔里親
さと‐ごころ【里心】🔗⭐🔉
さと‐ごころ【里心】
実家や郷里を恋しく思う心。
⇒里心が付く
○里心が付くさとごころがつく
実家や故郷を恋しく思う気持になる。
⇒さと‐ごころ【里心】
○里心が付くさとごころがつく🔗⭐🔉
○里心が付くさとごころがつく
実家や故郷を恋しく思う気持になる。
⇒さと‐ごころ【里心】
さと‐ことば【里言葉】
①いなかことば。くにことば。
②(→)郭詞くるわことばに同じ。
さと‐ざくら【里桜】
①人里に咲く桜。↔山桜。
②オオシマザクラから園芸的に作られた桜の一変種。ヤエザクラなど園芸品種の大部分のもととされる。花は大きく芳香があり、重弁(八重咲)のものが多い。花期がやや遅い。
さとし【諭し】
①神のつげ。神託。前兆。蜻蛉日記下「立たん月に死ぬべしといふ―もしたれば」
②言いきかせること。説諭。
さと‐しり【里知り】
遊里の事情に通じていること。また、その人。
さと・す【諭す】
〔他五〕
①神仏が啓示・警告して気づかせる。源氏物語薄雲「天変しきりに―・し、世の中静かならぬは、このけなり」
②言いきかせて納得させる。おしえみちびく。「懇懇と―・す」
さと‐すがた【里姿】
里居さといの時の服装。ふだん着。宇津保物語初秋「―もひきかへず急ぎまかでつるを」
さと‐すずめ【里雀】
①人里にすむ雀。
②遊里によく通う人。浄瑠璃、冥途飛脚「梅川に焦れて通ふ―」
さと‐ずみ【里住み】
(→)里居さといに同じ。↔内住み
さと‐だ【里田】
里にある田。浄瑠璃、十二段「―へ出ては落穂を拾ひ」
さと‐だい【里内】
「さとだいり」の略。りだい。
さど‐だいかん【佐渡代官】‥クワン
佐渡奉行の旧称。
さと‐だいり【里内裏】
平安京内裏の外に、臨時に設けられた皇居。多くは、摂政・関白などの外戚がいせきの家をあてた。里内さとだいりだい。今内裏。
さと‐づき【里付】
嫁入りの時、里方から付き添って来た人。
さと‐どなり【里隣】
となりあっている家々。近所。宇治拾遺物語10「―の人、市をなして聞きければ」
さと‐なか【里中】
里の中。万葉集11「―に鳴くなる鶏かけの」
さと‐ながれ【里流れ】
里に預けた子女が、そのままその家の子女となること。
さと‐なまり【里訛】
遊里や岡場所独特の言葉づかい。さとことば。
さと‐な・れる【里馴れる】
〔自下一〕[文]さとな・る(下二)
①鳥獣などが人里に馴れる。拾遺和歌集雑春「あしびきの山ほととぎす―・れて」
②遊里の風習になじむ。
さと‐ぬし【里主】
①琉球王国で貴族の下の地位。多くは定年に達して采地を領すべきなのに、父が存命なので家領を相続しない者を指す。
②琉球王近侍の若者。親方の次位で、筑登之ちくどのの上位。里之子さとのし。
さと‐ぬち【里中】
(サトノウチの約)(→)「さとなか」に同じ。
さど‐の‐いん【佐渡院】‥ヰン
(承久の乱で佐渡に流されたからいう)順徳上皇の異称。
さと‐の‐こ【里の子】
①村里に住んでいる子。
②(→)里子さとごに同じ。
さと‐の‐し【里子・里之子】
(→)「さとぬし」2に同じ。椿説弓張月前編「すべて美童を―と称す」
さと‐の‐とね【里の刀祢】
(→)「さとおさ」に同じ。大鏡道長「―、村の行事いできて」
ざと‐の‐ぼう【座頭の坊】‥バウ
(→)座頭3に同じ。
さと‐はずれ【里外れ】‥ハヅレ
人里をはずれること。また、人里を離れた所。
さと‐ばな【里端】
人里の入口。狂言、鬼が宿「この原をつうつと通り過ぐると、―に酒屋が御座る」
さと‐ばな・る【里離る】
〔自下二〕
人里から離れる。源氏物語松風「ここにも、いと―・れて、わたらむことも難きを」
さと‐ばなれ【里離れ】
人里を離れていること。また、その所。
さと‐ばやし【里林】
里近い林。為忠百首「桜咲くうしろの方の―」
さと‐ばら【里腹】
嫁に行った女が、実家に帰って思うぞんぶん食べること。
⇒里腹三日
さと‐ことば【里言葉】🔗⭐🔉
さと‐ことば【里言葉】
①いなかことば。くにことば。
②(→)郭詞くるわことばに同じ。
さと‐ざくら【里桜】🔗⭐🔉
さと‐ざくら【里桜】
①人里に咲く桜。↔山桜。
②オオシマザクラから園芸的に作られた桜の一変種。ヤエザクラなど園芸品種の大部分のもととされる。花は大きく芳香があり、重弁(八重咲)のものが多い。花期がやや遅い。
さと‐しり【里知り】🔗⭐🔉
さと‐しり【里知り】
遊里の事情に通じていること。また、その人。
さと‐すがた【里姿】🔗⭐🔉
さと‐すがた【里姿】
里居さといの時の服装。ふだん着。宇津保物語初秋「―もひきかへず急ぎまかでつるを」
さと‐すずめ【里雀】🔗⭐🔉
さと‐すずめ【里雀】
①人里にすむ雀。
②遊里によく通う人。浄瑠璃、冥途飛脚「梅川に焦れて通ふ―」
さと‐ずみ【里住み】🔗⭐🔉
さと‐ずみ【里住み】
(→)里居さといに同じ。↔内住み
さと‐だ【里田】🔗⭐🔉
さと‐だ【里田】
里にある田。浄瑠璃、十二段「―へ出ては落穂を拾ひ」
さと‐だい【里内】🔗⭐🔉
さと‐だい【里内】
「さとだいり」の略。りだい。
さと‐だいり【里内裏】🔗⭐🔉
さと‐だいり【里内裏】
平安京内裏の外に、臨時に設けられた皇居。多くは、摂政・関白などの外戚がいせきの家をあてた。里内さとだいりだい。今内裏。
さと‐づき【里付】🔗⭐🔉
さと‐づき【里付】
嫁入りの時、里方から付き添って来た人。
さと‐どなり【里隣】🔗⭐🔉
さと‐どなり【里隣】
となりあっている家々。近所。宇治拾遺物語10「―の人、市をなして聞きければ」
さと‐なか【里中】🔗⭐🔉
さと‐なか【里中】
里の中。万葉集11「―に鳴くなる鶏かけの」
さと‐ながれ【里流れ】🔗⭐🔉
さと‐ながれ【里流れ】
里に預けた子女が、そのままその家の子女となること。
さと‐なまり【里訛】🔗⭐🔉
さと‐なまり【里訛】
遊里や岡場所独特の言葉づかい。さとことば。
さと‐な・れる【里馴れる】🔗⭐🔉
さと‐な・れる【里馴れる】
〔自下一〕[文]さとな・る(下二)
①鳥獣などが人里に馴れる。拾遺和歌集雑春「あしびきの山ほととぎす―・れて」
②遊里の風習になじむ。
さと‐ぬし【里主】🔗⭐🔉
さと‐ぬし【里主】
①琉球王国で貴族の下の地位。多くは定年に達して采地を領すべきなのに、父が存命なので家領を相続しない者を指す。
②琉球王近侍の若者。親方の次位で、筑登之ちくどのの上位。里之子さとのし。
さと‐の‐こ【里の子】🔗⭐🔉
さと‐の‐こ【里の子】
①村里に住んでいる子。
②(→)里子さとごに同じ。
さと‐の‐し【里子・里之子】🔗⭐🔉
さと‐の‐し【里子・里之子】
(→)「さとぬし」2に同じ。椿説弓張月前編「すべて美童を―と称す」
さと‐の‐とね【里の刀祢】🔗⭐🔉
さと‐の‐とね【里の刀祢】
(→)「さとおさ」に同じ。大鏡道長「―、村の行事いできて」
さと‐はずれ【里外れ】‥ハヅレ🔗⭐🔉
さと‐はずれ【里外れ】‥ハヅレ
人里をはずれること。また、人里を離れた所。
さと‐ばな【里端】🔗⭐🔉
さと‐ばな【里端】
人里の入口。狂言、鬼が宿「この原をつうつと通り過ぐると、―に酒屋が御座る」
さと‐ばな・る【里離る】🔗⭐🔉
さと‐ばな・る【里離る】
〔自下二〕
人里から離れる。源氏物語松風「ここにも、いと―・れて、わたらむことも難きを」
さと‐ばなれ【里離れ】🔗⭐🔉
さと‐ばなれ【里離れ】
人里を離れていること。また、その所。
さと‐ばやし【里林】🔗⭐🔉
さと‐ばやし【里林】
里近い林。為忠百首「桜咲くうしろの方の―」
さと‐ばら【里腹】🔗⭐🔉
さと‐ばら【里腹】
嫁に行った女が、実家に帰って思うぞんぶん食べること。
⇒里腹三日
○里腹三日さとばらみっか
里腹の後は、3日も空腹を感じないということ。
⇒さと‐ばら【里腹】
○里腹三日さとばらみっか🔗⭐🔉
○里腹三日さとばらみっか
里腹の後は、3日も空腹を感じないということ。
⇒さと‐ばら【里腹】
さとび【俚び】
田舎めいていること。田舎風。↔雅みやび。
⇒さとび‐うた【俚歌】
⇒さとび‐ごころ【俚意】
⇒さとび‐ことば【俚言葉】
さとび‐うた【俚歌】
田舎めいた歌。田舎うた。
⇒さとび【俚び】
さとび‐ごころ【俚意】
卑しい心。玉勝間「今の世の―のさかしらなり」
⇒さとび【俚び】
さとび‐ことば【俚言葉】
いなかことば。俚言。↔雅言葉みやびことば
⇒さとび【俚び】
さと‐びと【里人】
①宮仕えしないで里にいる人。民間の人。古事記下「宮人とよむ―もゆめ」↔宮人。
②妻。北の方。夜の寝覚3「故関白の―」
③里方の人。源氏物語花宴「御かたがたの―侍りつる中に」
④その里に住みついた人。その地方の人。万葉集14「こその―あらはさめかも」
⑤もと住んでいたところの人。ふるさとびと。源氏物語須磨「山がつのいほりにたけるしばしばもこととひこなん恋ふる―」
⑥田舎者。
⇒さとびと‐ごこち【里人心地】
さとびと‐ごこち【里人心地】
宮中になれていない者の心地。枕草子184「見知らぬ―には、かかる人こそは世におはしましけれと驚かるるまでぞ」
⇒さと‐びと【里人】
さと‐びらき【里開き】
「里帰り」の忌詞いみことば。浮世床2「今日が―でございますから」
さと・ぶ【俚ぶ】
〔自上二〕
田舎めいて見える。ひなぶ。枕草子290「子ね九つ、丑うし八つなどぞ、―・びたる人はいふ」
さど‐ぶぎょう【佐渡奉行】‥ギヤウ
江戸幕府の職名。遠国おんごく奉行の一つ。老中に属し、佐渡国相川に駐在。鉱山の事、国内の訴訟・徴税、海上警戒などをつかさどった。旧称、佐渡代官。
さと‐ぶち【里扶持】
里子の養育料。
ザトペック【Emil Zátopek】
陸上競技の長距離選手。チェコ‐スロヴァキア出身。1948年のロンドン‐オリンピック大会で10000メートル競走に優勝。52年のヘルシンキ‐オリンピック大会で5000メートル・10000メートル・マラソン競走の三冠王となる。インターバル‐トレーニングの開拓者。(1922〜2000)
さと‐へん【里偏】
漢字の偏の一つ。「野」などの偏の「里」の称。
さと‐ぼう【里坊】‥バウ
山寺の僧などが、人里に構える僧坊。源平盛衰記47「二条猪熊の―に落ちつき給ひて」
さと‐まわり【里回り】‥マハリ
〔動〕アオダイショウの異称。(物類称呼)
さとみ【里見】
姓氏の一つ。中世、関東御家人、のち安房の戦国大名。新田義重の子義俊が上野国里見村に住んでこれを姓とする。源頼朝に従う。義尭よしたか(1507〜1574)・義弘よしひろ(1525〜1578)のときに安房を制して上総に進出、戦国大名として力を伸ばしたが、1564年(永禄7)北条氏康と国府台に戦って敗れ、衰退。
⇒さとみ‐とん【里見弴】
さと‐み【里曲・里廻】
(ミは入り曲がった所)人里のあたり。さとわ。万葉集7「見渡せば近き―をたもとほり」
さと‐みこ【里巫】
村里の神社に奉仕する巫女。里神楽をする巫女。金槐集「―がみ湯立笹のそよそよに」
さとみ‐とん【里見弴】
小説家。本名、山内英夫。横浜生れ。有島武郎・生馬の弟。東大中退。「白樺」同人。通人的自在さと語り口の巧みさが特色。作「善心悪心」「多情仏心」「極楽とんぼ」など。文化勲章。(1888〜1983)
里見弴(1)
撮影:田村 茂
里見弴(2)
撮影:石井幸之助
⇒さとみ【里見】
さとみはっけんでん【里見八犬伝】
「南総なんそう里見八犬伝」の略称。
→文献資料[南総里見八犬伝]
さと‐みまい【里見舞】‥ミマヒ
新婦の里帰りの翌日、新郎方の親戚から里方に人をやり、新婦の安否を問うこと。
さと‐みや【里宮】
本殿が山上にある神社で、山麓の里に設けてある宮。普通、参拝者のために設けたもの。
さと‐むら【里村】
(→)「むらざと」に同じ。宇治拾遺物語1「平茸やる方もなく多かりけり。―の者これを取りて」
さとむら【里村】
姓氏の一つ。
⇒さとむら‐じょうは【里村紹巴】
さとむら‐じょうは【里村紹巴】‥ゼウ‥
室町末期の連歌師。奈良の人。臨江斎と号す。周桂に従い、その没後、里村昌休に学ぶ。連歌界の第一人者とされ、法橋ほっきょうに叙せられる。その作になる百韻千句「称名院追善千句」「明智光秀張行百韻」は有名。学書に「連歌新式註」「連歌至宝抄」など。子孫は江戸幕府に仕えて世々御連歌師となった。(1525頃〜1602)
⇒さとむら【里村】
さと‐めぐり【里回り】
(→)「さとまわり」に同じ。
さと‐やま【里山】
人里近くにあって、その土地に住んでいる人のくらしと密接に結びついている山・森林。「―林」
さと‐ゆき【里雪】
平地の里に降る雪。↔山雪
さとり【悟り・覚り】
①理解すること。知ること。また、気づくこと。感づくこと。察知。玄奘表啓平安初期点「識サトリ、該通に謝あらざれば」。「―が速い」
②〔仏〕まよいが解けて真理を会得すること。法華義疏長保点「此に因て暁サトリを得使しめむとなり」。新古今和歌集釈教「底清く心の水を澄まさずはいかが―の蓮はちすをも見む」。「―の境地」
⇒さとり‐え【悟り絵】
⇒悟りを開く
さとり‐え【悟り絵】‥ヱ
寓意の絵。また、判じ物の絵。絵で詞ことばの意をさとらせるもの。鎌と輪の絵に「ぬ」字を添えて「かまわぬ」と読ませる類。→かまわぬ
⇒さとり【悟り・覚り】
さとり‐すま・す【悟り澄ます】
〔自五〕
少しの迷いもなく悟りきる。また、いかにも悟ったようなふりをする。
里見弴(2)
撮影:石井幸之助
⇒さとみ【里見】
さとみはっけんでん【里見八犬伝】
「南総なんそう里見八犬伝」の略称。
→文献資料[南総里見八犬伝]
さと‐みまい【里見舞】‥ミマヒ
新婦の里帰りの翌日、新郎方の親戚から里方に人をやり、新婦の安否を問うこと。
さと‐みや【里宮】
本殿が山上にある神社で、山麓の里に設けてある宮。普通、参拝者のために設けたもの。
さと‐むら【里村】
(→)「むらざと」に同じ。宇治拾遺物語1「平茸やる方もなく多かりけり。―の者これを取りて」
さとむら【里村】
姓氏の一つ。
⇒さとむら‐じょうは【里村紹巴】
さとむら‐じょうは【里村紹巴】‥ゼウ‥
室町末期の連歌師。奈良の人。臨江斎と号す。周桂に従い、その没後、里村昌休に学ぶ。連歌界の第一人者とされ、法橋ほっきょうに叙せられる。その作になる百韻千句「称名院追善千句」「明智光秀張行百韻」は有名。学書に「連歌新式註」「連歌至宝抄」など。子孫は江戸幕府に仕えて世々御連歌師となった。(1525頃〜1602)
⇒さとむら【里村】
さと‐めぐり【里回り】
(→)「さとまわり」に同じ。
さと‐やま【里山】
人里近くにあって、その土地に住んでいる人のくらしと密接に結びついている山・森林。「―林」
さと‐ゆき【里雪】
平地の里に降る雪。↔山雪
さとり【悟り・覚り】
①理解すること。知ること。また、気づくこと。感づくこと。察知。玄奘表啓平安初期点「識サトリ、該通に謝あらざれば」。「―が速い」
②〔仏〕まよいが解けて真理を会得すること。法華義疏長保点「此に因て暁サトリを得使しめむとなり」。新古今和歌集釈教「底清く心の水を澄まさずはいかが―の蓮はちすをも見む」。「―の境地」
⇒さとり‐え【悟り絵】
⇒悟りを開く
さとり‐え【悟り絵】‥ヱ
寓意の絵。また、判じ物の絵。絵で詞ことばの意をさとらせるもの。鎌と輪の絵に「ぬ」字を添えて「かまわぬ」と読ませる類。→かまわぬ
⇒さとり【悟り・覚り】
さとり‐すま・す【悟り澄ます】
〔自五〕
少しの迷いもなく悟りきる。また、いかにも悟ったようなふりをする。
さと‐びと【里人】🔗⭐🔉
さと‐びと【里人】
①宮仕えしないで里にいる人。民間の人。古事記下「宮人とよむ―もゆめ」↔宮人。
②妻。北の方。夜の寝覚3「故関白の―」
③里方の人。源氏物語花宴「御かたがたの―侍りつる中に」
④その里に住みついた人。その地方の人。万葉集14「こその―あらはさめかも」
⑤もと住んでいたところの人。ふるさとびと。源氏物語須磨「山がつのいほりにたけるしばしばもこととひこなん恋ふる―」
⑥田舎者。
⇒さとびと‐ごこち【里人心地】
さとびと‐ごこち【里人心地】🔗⭐🔉
さとびと‐ごこち【里人心地】
宮中になれていない者の心地。枕草子184「見知らぬ―には、かかる人こそは世におはしましけれと驚かるるまでぞ」
⇒さと‐びと【里人】
さと‐びらき【里開き】🔗⭐🔉
さと‐びらき【里開き】
「里帰り」の忌詞いみことば。浮世床2「今日が―でございますから」
さと‐ぶち【里扶持】🔗⭐🔉
さと‐ぶち【里扶持】
里子の養育料。
さと‐へん【里偏】🔗⭐🔉
さと‐へん【里偏】
漢字の偏の一つ。「野」などの偏の「里」の称。
さと‐ぼう【里坊】‥バウ🔗⭐🔉
さと‐ぼう【里坊】‥バウ
山寺の僧などが、人里に構える僧坊。源平盛衰記47「二条猪熊の―に落ちつき給ひて」
さと‐まわり【里回り】‥マハリ🔗⭐🔉
さと‐まわり【里回り】‥マハリ
〔動〕アオダイショウの異称。(物類称呼)
さとみ【里見】🔗⭐🔉
さとみ【里見】
姓氏の一つ。中世、関東御家人、のち安房の戦国大名。新田義重の子義俊が上野国里見村に住んでこれを姓とする。源頼朝に従う。義尭よしたか(1507〜1574)・義弘よしひろ(1525〜1578)のときに安房を制して上総に進出、戦国大名として力を伸ばしたが、1564年(永禄7)北条氏康と国府台に戦って敗れ、衰退。
⇒さとみ‐とん【里見弴】
さと‐み【里曲・里廻】🔗⭐🔉
さと‐み【里曲・里廻】
(ミは入り曲がった所)人里のあたり。さとわ。万葉集7「見渡せば近き―をたもとほり」
さと‐みこ【里巫】🔗⭐🔉
さと‐みこ【里巫】
村里の神社に奉仕する巫女。里神楽をする巫女。金槐集「―がみ湯立笹のそよそよに」
さとみ‐とん【里見弴】🔗⭐🔉
さとみ‐とん【里見弴】
小説家。本名、山内英夫。横浜生れ。有島武郎・生馬の弟。東大中退。「白樺」同人。通人的自在さと語り口の巧みさが特色。作「善心悪心」「多情仏心」「極楽とんぼ」など。文化勲章。(1888〜1983)
里見弴(1)
撮影:田村 茂
里見弴(2)
撮影:石井幸之助
⇒さとみ【里見】
里見弴(2)
撮影:石井幸之助
⇒さとみ【里見】
さとみはっけんでん【里見八犬伝】🔗⭐🔉
さとみはっけんでん【里見八犬伝】
「南総なんそう里見八犬伝」の略称。
→文献資料[南総里見八犬伝]
さと‐みまい【里見舞】‥ミマヒ🔗⭐🔉
さと‐みまい【里見舞】‥ミマヒ
新婦の里帰りの翌日、新郎方の親戚から里方に人をやり、新婦の安否を問うこと。
さと‐みや【里宮】🔗⭐🔉
さと‐みや【里宮】
本殿が山上にある神社で、山麓の里に設けてある宮。普通、参拝者のために設けたもの。
さとむら【里村】(姓氏)🔗⭐🔉
さとむら【里村】
姓氏の一つ。
⇒さとむら‐じょうは【里村紹巴】
さとむら‐じょうは【里村紹巴】‥ゼウ‥🔗⭐🔉
さとむら‐じょうは【里村紹巴】‥ゼウ‥
室町末期の連歌師。奈良の人。臨江斎と号す。周桂に従い、その没後、里村昌休に学ぶ。連歌界の第一人者とされ、法橋ほっきょうに叙せられる。その作になる百韻千句「称名院追善千句」「明智光秀張行百韻」は有名。学書に「連歌新式註」「連歌至宝抄」など。子孫は江戸幕府に仕えて世々御連歌師となった。(1525頃〜1602)
⇒さとむら【里村】
さと‐めぐり【里回り】🔗⭐🔉
さと‐めぐり【里回り】
(→)「さとまわり」に同じ。
さと‐やま【里山】🔗⭐🔉
さと‐やま【里山】
人里近くにあって、その土地に住んでいる人のくらしと密接に結びついている山・森林。「―林」
さと‐ゆき【里雪】🔗⭐🔉
さと‐ゆき【里雪】
平地の里に降る雪。↔山雪
さと‐わ【里曲】🔗⭐🔉
さと‐わ【里曲】
サトミの平安時代以後の誤読。
さと‐わらべ【里童】🔗⭐🔉
さと‐わらべ【里童】
里に住む子供。いなかの子供。さとわらわ。
り【里】🔗⭐🔉
り‐こう【里甲】‥カフ🔗⭐🔉
り‐こう【里甲】‥カフ
明代の郷村統治機構。1381年制定。110戸を1里とし、そのうち10人を里長、他の100戸を甲首とし、毎年里長1人、甲首10人が服役して、租税の徴収・治安の維持などに当たった。
り‐さい【里宰】🔗⭐🔉
り‐さい【里宰】
むらおさ。庄屋。里長。
り‐じん【里人】🔗⭐🔉
り‐じん【里人】
村の人。さとびと。
り‐すう【里数】🔗⭐🔉
り‐すう【里数】
道程を里ではかった数。
り‐せい【里正】🔗⭐🔉
り‐せい【里正】
村長。庄屋。黄葉夕陽村舎詩「連日―が宅に珍羞は厨くりやに満ちて堆うづたかしと」
り‐ぞく【里俗】🔗⭐🔉
り‐ぞく【里俗】
地方の風習。土地のならわし。
り‐だい【里内】🔗⭐🔉
り‐だい【里内】
(→)里内裏さとだいりに同じ。
り‐ちょう【里長】‥チヤウ🔗⭐🔉
り‐ちょう【里長】‥チヤウ
律令制の行政区画たる里の長。さとおさ。
り‐てい【里程】🔗⭐🔉
り‐てい【里程】
みちのり。里数。道程。
⇒りてい‐ひょう【里程標】
りてい‐ひょう【里程標】‥ヘウ🔗⭐🔉
りてい‐ひょう【里程標】‥ヘウ
道ばたなどに立てる、里程を記した標識。
⇒り‐てい【里程】
り‐どう【里道】‥ダウ🔗⭐🔉
り‐どう【里道】‥ダウ
国道・県道以外の道路の旧称。
り‐みん【里民】🔗⭐🔉
り‐みん【里民】
村里の民。その里の人。
り‐よう【里謡・俚謡】‥エウ🔗⭐🔉
り‐よう【里謡・俚謡】‥エウ
民間のはやりうた。一地方の、いなかびたうた。さとうた。俗謡。民謡。
り‐りょ【里閭】🔗⭐🔉
り‐りょ【里閭】
①むらの入口の門。里門。
②むらざと。
[漢]里🔗⭐🔉
里 字形
筆順
〔里部0画/7画/教育/4604・4E24〕
〔音〕リ(呉)(漢)
〔訓〕さと
[意味]
①人家の集まっている所。むらざと。「里巷りこう・里人・郷里・遊里」
②いなか。民間。(同)俚。「里諺りげん・里謡」
③行政区画の名。
㋐周代では人家二十五戸、漢・唐代では百戸、明みん代では百十戸のまとまり。「里正」
㋑大宝令では、五十戸のまとまり。「里長」
④みちのりを計る単位。一里は古くは六町、日本では後世三十六町(=約三・九キロ)。「万里の長城」「里程・里数・一瀉いっしゃ千里」▶古代の耕地で六町平方の区画をも「里」という。「条里制」
[解字]
会意。「田」(=四角く区切った田地)+「土」。縦横にきちんと区画した田畑や居住地の意。現代中国語では「裏」の簡体字としても用いる。
[下ツキ
海里・加里・旧里・郷里・三里・条里制・千里・万里・遊里
筆順
〔里部0画/7画/教育/4604・4E24〕
〔音〕リ(呉)(漢)
〔訓〕さと
[意味]
①人家の集まっている所。むらざと。「里巷りこう・里人・郷里・遊里」
②いなか。民間。(同)俚。「里諺りげん・里謡」
③行政区画の名。
㋐周代では人家二十五戸、漢・唐代では百戸、明みん代では百十戸のまとまり。「里正」
㋑大宝令では、五十戸のまとまり。「里長」
④みちのりを計る単位。一里は古くは六町、日本では後世三十六町(=約三・九キロ)。「万里の長城」「里程・里数・一瀉いっしゃ千里」▶古代の耕地で六町平方の区画をも「里」という。「条里制」
[解字]
会意。「田」(=四角く区切った田地)+「土」。縦横にきちんと区画した田畑や居住地の意。現代中国語では「裏」の簡体字としても用いる。
[下ツキ
海里・加里・旧里・郷里・三里・条里制・千里・万里・遊里
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さと【里】🔗⭐🔉
さと [0] 【里】
(1)(「郷」とも書く)山あいや田園地帯で,人家が集まって小集落をつくっている所。村落。人里(ヒトザト)。
(2)(「郷」とも書く)ふるさと。故郷。「お―はどちらですか」
(3)妻や奉公人などの実家。「―帰り」
(4)(「都」に対して)田舎。
(5)(「寺」に対して)俗世間。在家。
(6)養育料を出して子供を預けた家。里親の家。「あければ七つ,元の遣手玉が才覚で―に遣つたとやら/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(上)」
(7)(「お里」の形で用いて)人の生まれつきや生い立ち。素性。「お―が知れる」
→お里
(8)律令制の地方行政区画の一。
→里(リ)(2)
(9)(「内(ウチ)」に対して)宮仕えする人の実家。「この女,思ひわびて―へ行く/伊勢 65」
(10)遊里。くるわ。「―通い」「色のわけ知り―知りて/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
さと-い【里居】🔗⭐🔉
さと-い ―
【里居】
(1)いなかに住んでいること。また,その住まい。さとずみ。
(2)宮仕えをしている人が自分の家に帰っていること。さとずみ。「―し給ふ程,御遊びなどもあらまほしけれど/源氏(野分)」
【里居】
(1)いなかに住んでいること。また,その住まい。さとずみ。
(2)宮仕えをしている人が自分の家に帰っていること。さとずみ。「―し給ふ程,御遊びなどもあらまほしけれど/源氏(野分)」
さと-いぬ【里犬】🔗⭐🔉
さと-いぬ [0] 【里犬】
人家で飼われている犬。
さと-いも【里芋】🔗⭐🔉
さと-いも [0] 【里芋】
サトイモ科の多年草。熱帯アジア原産。熱帯・温帯で広く栽培される。葉は長い葉柄につき,卵形で深く二裂する。球茎(芋)と葉柄は食用。日本への渡来は古く,近年までは主食とする地域もあり,また各地で重要な供え物とされた。ヤツガシラ・エグイモ・アカメイモなど品種が多い。はたけいも。いも。[季]秋。
さといも-か【里芋科】🔗⭐🔉
さといも-か ―クワ [0] 【里芋科】
単子葉植物の一科。熱帯に多く,世界に約一一〇属一八〇〇種ある。葉は多くは幅広い。花は円柱形の肉穂花序上に密生し,花序の基部に仏炎苞がつく。普通,雌雄同株。果実は液果。サトイモ類・コンニャクは食用,アンスリウム・カラジウム・テンナンショウなどは観賞用。他にミズバショウ・ザゼンソウ・マムシグサなどがある。テンナンショウ科。
さと-おさ【里長】🔗⭐🔉
さと-おさ ―ヲサ [0] 【里長】
村落の長。村長(ムラオサ)。
さと-おや【里親】🔗⭐🔉
さと-おや [0] 【里親】
(1)他人の子を預かり親に代わって養育する人。そだて親。しとね親。
(2)児童福祉法に基づき,保護者のない児童や保護者に監護させることが不適当な児童の養育を,都道府県知事に委託された者。
さと-おり【里下り】🔗⭐🔉
さと-おり [0] 【里下り】
奉公人が休みをもらって親元へ帰ること。里帰り。宿下がり。宿おり。
さと-がえり【里帰り】🔗⭐🔉
さと-がえり ―ガヘリ [3] 【里帰り】 (名)スル
(1)婦人が結婚後,実家へ帰ること。特に,婚姻習俗の一つとして,祝言後三日目,五日目などに初めて実家へ帰ること。婿を伴うことも多かった。里開き。
(2)「里下(オ)り」に同じ。
さと-かぐら【里神楽】🔗⭐🔉
さと-かぐら [3] 【里神楽】
(1)宮中の御神楽(ミカグラ)に対して,諸社や民間で行われる神楽。巫女(ミコ)神楽・出雲神楽などの類。
(2)村里のひなびた神楽。笛や太鼓で囃(ハヤ)し,仮面をかぶり無言で演ずるものが多い。おかぐら。[季]冬。《むつかしき拍子も見えず―/曾良》
→江戸神楽
さと-かた【里方】🔗⭐🔉
さと-かた [0] 【里方】
嫁や養子の実家。また,その親類筋。
さと-がち【里勝ち】🔗⭐🔉
さと-がち 【里勝ち】 (形動ナリ)
宮仕え人などが,実家で過ごす日が多いさま。「もの心ぼそげに―なるを/源氏(桐壺)」
さと-がよい【里通ひ】🔗⭐🔉
さと-がよい ―ガヨヒ 【里通ひ】
遊里に通うこと。くるわがよい。「もはや―も今日切と/浮世草子・禁短気」
さと-ご【里子】🔗⭐🔉
さと-ご [0] 【里子】
子供を他人に預けて養育してもらうこと。また,その子供。「―に出される」
さと-ごころ【里心】🔗⭐🔉
さと-ごころ [3] 【里心】
よその家や土地に行っている者が自分の家や郷里へ帰りたいと思う心。「―がつく」
さと-ことば【里言葉】🔗⭐🔉
さと-ことば [3] 【里言葉】
(1)地方のなまりのある言い方。いなかことば。国言葉。
(2)「郭(クルワ)言葉」に同じ。
さと-ざくら【里桜】🔗⭐🔉
さと-ざくら [3] 【里桜】
ヤマザクラ系を主とした桜の栽培品種の総称。花は大きく,一重または八重咲きで,オオシマザクラの影響が著しい。ヤエザクラ・ボタンザクラといわれるものの大部分が含まれる。
さと-すずめ【里雀】🔗⭐🔉
さと-すずめ [3] 【里雀】
(1)人里にすむスズメ。
(2)遊里に通いなれた人。「梅川に焦れて通ふ―/浄瑠璃・冥途の飛脚(上)」
さと-ずみ【里住み】🔗⭐🔉
さと-ずみ 【里住み】
(1)「里居(サトイ){(1)}」に同じ。「―よりは,をかしき事をも見聞きて/更級」
(2)「里居{(2)}」に同じ。
⇔内住み
「心安く―もえし給はず/源氏(桐壺)」
さと-だい【里内】🔗⭐🔉
さと-だい 【里内】
「里内裏(サトダイリ)」の略。りだい。
さと-だいり【里内裏】🔗⭐🔉
さと-だいり [3] 【里内裏】
平安京で内裏の外に,外戚などの邸を一時的に内裏として用いたもの。里内(サトダイ)。今内裏。
さと-どなり【里隣】🔗⭐🔉
さと-どなり 【里隣】
隣り合っている家々。隣近所。「―の人,市をなして聞きければ/宇治拾遺 10」
さと-ながれ【里流れ】🔗⭐🔉
さと-ながれ [3] 【里流れ】
里子が,そのまま里親の子供になってしまうこと。また,その子供。里子流れ。
さと-なまり【里訛り】🔗⭐🔉
さと-なまり [3] 【里訛り】
遊里での特殊な言葉づかい。里言葉(サトコトバ)。遊里語。郭(クルワ)ことば。
さと-な・れる【里馴れる】🔗⭐🔉
さと-な・れる [4] 【里馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 さとな・る
(1)野鳥などが人里になれる。「あしひきの山ほととぎす―・れて/拾遺(雑春)」
(2)遊里の風習になじむ。「既に―・れた遊女が/
東綺譚(荷風)」
東綺譚(荷風)」
さと-ぬし【里主・里之子】🔗⭐🔉
さと-ぬし [0][2] 【里主・里之子】
(1)琉球王国で士族の位階の一。脇地頭(一村の領主)になりうるもの。
(2)琉球王国で一般士族の男子に対する敬称。平民からいう。旦那様。さとのし。
さと-の-し【里之子】🔗⭐🔉
さと-の-し 【里之子】
「さとぬし(里主){(2)}」に同じ。「すべて美童を―と称す/読本・弓張月(前)」
さと-ばら【里腹】🔗⭐🔉
さと-ばら [0] 【里腹】
嫁に行った女が,実家に帰って思う存分食べること。
さとばら=三日(ミツカ)🔗⭐🔉
――三日(ミツカ)
里腹のあとは満腹で,三日も空腹を感じないということ。
さと-びと【里人】🔗⭐🔉
さと-びと [0] 【里人】
(1)その里に住んでいる人。その土地の人。
(2)宮仕えせずにいる人。民間の人。「宮人とよむ,―もゆめ/古事記(下)」
(3)里方の人。実家の人。「御かたがたの―侍る中に/源氏(花宴)」
さと-びらき【里開き】🔗⭐🔉
さと-びらき 【里開き】
〔「帰る」というのを嫌って「開く」といったもの〕
「里帰(サトガエ)り{(1)}」に同じ。「今日が―でございますから/滑稽本・浮世床 2」
さと-へん【里偏】🔗⭐🔉
さと-へん [0] 【里偏】
漢字の偏の一。「野」などの「里」の部分。
さと-ぼう【里坊】🔗⭐🔉
さと-ぼう ―バウ 【里坊】
山寺の僧などが,人里に設ける僧坊。「二条猪熊の―に落ちつき給ひて/盛衰記 47」
さと-み【里回・里廻】🔗⭐🔉
さと-み 【里回・里廻】
人里のあたり。「見渡せば近き―をたもとほり今そ我が来る領巾(ヒレ)振りし野に/万葉 1243」
さとみ【里見】🔗⭐🔉
さとみ 【里見】
姓氏の一。清和源氏新田義重流の戦国大名。義重の子義俊が上野国碓氷郡里見郷に住して里見氏を称す一方,頼朝に付き安房国守護。室町期,家基は結城合戦で敗死,その子義実が安房里見の祖となる。義尭以後戦国大名として発展。関ヶ原戦後,忠義の代で大久保忠隣事件に連座し,一族は滅びた。
さとみはっけんでん【里見八犬伝】🔗⭐🔉
さとみはっけんでん 【里見八犬伝】
⇒南総(ナンソウ)里見八犬伝
さと-みや【里宮】🔗⭐🔉
さと-みや [2][0] 【里宮】
山上にある山宮または奥宮に対して,村里にある宮のこと。参拝の便宜のために設けられた場合と,里宮が先に成立し,のち山上に宮を設けた場合とがある。
⇔山宮
さと-むら【里村】🔗⭐🔉
さと-むら [0] 【里村】
むらざと。
さとむら【里村】🔗⭐🔉
さとむら 【里村】
(1)姓氏の一。
(2)江戸時代の連歌師の家。里村昌休(1510-1552)を祖とする。昌休没後,南家(昌叱(シヨウシツ)系)と北家(紹巴(ジヨウハ)系)の二家に分かれ,幕末に至るまで幕府に代々仕えた。
さとむら-しょうたく【里村昌琢】🔗⭐🔉
さとむら-しょうたく ―シヤウタク 【里村昌琢】
(1574-1636) 江戸初期の連歌師。本名,景敏。母は紹巴の娘。幕府連歌師として活躍した。門弟中に,斎藤徳元・松江重頼・西山宗因らがいる。著「昌琢句集」「類字名所和歌集」など。
さとむら-じょうは【里村紹巴】🔗⭐🔉
さとむら-じょうは ―ゼウハ 【里村紹巴】
(1525頃-1602) 室町末期の連歌師。奈良の人。本姓は松井氏か。別号,臨江斎・半醒子。里村昌休に学ぶ。昌休没後,当時の連歌界の第一人者となる。著「連歌至宝抄」「匠材集」など。
さと-めぐり【里回り】🔗⭐🔉
さと-めぐり [3] 【里回り】
アオダイショウ(青大将)の別称。
さと-やま【里山】🔗⭐🔉
さと-やま [0] 【里山】
集落の近くにあり,かつては薪炭用木材や山菜などを採取していた,人と関わりのふかい森林。
さと-わ【里回・里曲】🔗⭐🔉
さと-わ [0] 【里回・里曲】
里のあたり。さとみ。「―の火影(ホカゲ)も,森の色も/小学唱歌((朧月夜))」
さと-わらわ【里童】🔗⭐🔉
さと-わらわ ―ワラハ [3] 【里童】
村里に住んでいる子供。田舎の子供。さとわらべ。
り【里】🔗⭐🔉
り [1] 【里】
(1)中国の地方行政単位の一。漢・唐代では一〇〇戸,明代の里甲制では一一〇戸から成る。
(2)律令制の地方行政区画の一。五〇戸を一里とし里ごとに里長を置いた。715年,里を郷(ゴウ)と改め,郷の下に二,三の里を設定(郷里制)したが,740年ごろ,この里は廃され,以後郷として残存した。
(3)条里制において三六〇歩(六町)四方の区画。
(4)距離の単位。律令制では五尺を一歩とし三〇〇歩(五町)を一里とした(一般には六町一里も行われた)。近世では三六町(3.6〜4.2キロメートル)。メートル条約加入後,1891年(明治24)に43.2キロメートルを一一里(一里は約3.927キロメートル)と定めた。
りこう-せい【里甲制】🔗⭐🔉
りこう-せい リカフ― [0] 【里甲制】
中国,明代から清初まで行われた地方統治制度。民戸一一〇戸で一里を編成,そのうち有力な一〇戸を里長戸とし,残る一〇〇戸を一〇甲に分ける。毎年里長一人,甲首一〇人が出役,租税徴収・治安維持・賦役黄冊の編修などに当たった。
り-じん【里人】🔗⭐🔉
り-じん [1][0] 【里人】
村の人。さとびと。
り-すう【里数】🔗⭐🔉
り-すう [2] 【里数】
道のりを里(リ)(約3.93キロメートル)の単位で表した数。
り-ぞく【里俗】🔗⭐🔉
り-ぞく [1][0] 【里俗】
地方の風習。土地のならわし。
り-ちょう【里長】🔗⭐🔉
り-ちょう ―チヤウ [1] 【里長】
(1)中国で,地方行政単位の里の長。漢代に里老,唐代に里正,明代の里甲制では里長と呼ぶ。
(2)律令制の地方行政区画の里の長。さとおさ。
り-てい【里程】🔗⭐🔉
り-てい [0] 【里程】
陸地を行く道のり。里数。
りてい-ひょう【里程標】🔗⭐🔉
りてい-ひょう ―ヘウ [0] 【里程標】
(1)道路のわきなどに立て,里数をしるした標識。マイル-ストーン。
(2)物事の推移・展開・発達の一段階を示すしるしとなるもの。里標。
り-どう【里道】🔗⭐🔉
り-どう ―ダウ [1][0] 【里道】
国道・県道以外の道路の旧称。
り-ひょう【里標】🔗⭐🔉
り-ひょう ―ヘウ [0] 【里標】
里程標。
り-よ【里余】🔗⭐🔉
り-よ [1] 【里余】
一里あまり。「―の道程」
り-よう【里謡・俚謡】🔗⭐🔉
り-よう ―エウ [0] 【里謡・俚謡】
宮廷や都会の唄に対して,地方で歌われる唄。さとうた。民謡。
り-りょ【里閭】🔗⭐🔉
り-りょ [1] 【里閭】
(1)村里。
(2)村の入り口の門。
り-ろうじん【里老人】🔗⭐🔉
り-ろうじん ―ラウジン [2] 【里老人】
中国,明清時代の里甲制において里ごとに設けられた職役の一種。有徳の年長者が任命され,民衆教化・勧農・簡易裁判の判決などにあたり,郷村社会の秩序維持に努めた。
さと【里】(和英)🔗⭐🔉
さといも【里芋】(和英)🔗⭐🔉
さといも【里芋】
a taro.→英和
さとおや【里親】(和英)🔗⭐🔉
さとおや【里親】
a foster parent.
さとがえり【里帰り】(和英)🔗⭐🔉
さとがえり【里帰り】
one's first call at one's old home after marriage;mothering.→英和
さとかた【里方】(和英)🔗⭐🔉
さとかた【里方】
one's wife's family.
さとご【里子】(和英)🔗⭐🔉
さとご【里子】
a foster child.〜に出す put outto nurse.
さとごころ【里心がつく】(和英)🔗⭐🔉
さとごころ【里心がつく】
get homesick.
りげん【里言】(和英)🔗⭐🔉
りげん【里言】
a dialect.→英和
りげん【里諺】(和英)🔗⭐🔉
りげん【里諺】
a proverb.→英和
りてい【里程】(和英)🔗⭐🔉
広辞苑+大辞林に「里」で始まるの検索結果。