複数辞典一括検索+
もの【物】🔗⭐🔉
もの【物】
[名]
空間のある部分を占め、人間の感覚でとらえることのできる形をもつ対象。
物体。物品。「ごつごつした―に手が触れる」「山の上に光る―がある」
商品。また、その質。品質。「同じような―が大量に出回る」「高いが―はよい」
着物。衣服。「白っぽい―を着る」
食物。「歩きながら―を食う」「―がのどを通らない」
民法で、有体物。権利の客体となりうるもの。
人間が考えることのできる形のない対象。
何かの事柄・物事。「―の役に立つ」「―を思う」「恋という―」
ことば。「あきれて―も言えない」
文章。また、作品。「―を書くのを商売にする」「この作品は十年前に描かれた―だ」
学問。「己れは此様(こん)な無学漢(わからずや)だのにお前は―が出来るからね」〈一葉・たけくらべ〉
物事の筋道。道理。理屈。「―の順序をわきまえる」
妖怪・怨霊など、不可思議な霊力をもつ存在。「―に憑(つ)かれる」「―の怪」
(「…のもの」の形で)所有している物品・事物。所有物。「会社の―を私する」「その企画は彼の―だ」
他の語句を受けて、その語句の内容を体言化する形式名詞。
判断などを強調して示す。「負けたのがよほどくやしかった―と見える」「何をされるかわかった―じゃない」
感動する気持ちを強調して示す。「二人とも大きくなった―だ」「悪いことはできない―だ」
(「…するものだ」の形で)それが当然であるという気持ちを示す。「先輩の忠告は聞く―だ」「困ったときは助け合う―だ」
(「…したものだ」の形で)過去を思い出してなつかしむ気持ちを示す。「あの店にはよく二人で行った―だ」
名詞の下に付いて複合語をつくる。
その種類にはいる品物・作品の意を表す。「SF―」「現代―」
それに相当するもの、それだけの価値のあるもの、などの意を表す。「冷や汗―」「表彰状―」→もの〔助詞〕 →ものか〔連語〕 →ものかな〔連語〕 →ものかは〔連語〕 →ものから〔接助〕 →ものぞ〔連語〕 →もので〔接助〕 →ものなら〔接助〕 →ものの〔接助〕 →ものゆえ〔接助〕 →ものを〔助詞〕
〔接頭〕形容詞や形容動詞の語幹に付く。
なんとなくそのような状態であるという意を表す。「―悲しい」「―寂しい」「―静か」
いかにもそうであるという意を表す。「―めずらしい」「―すさまじい」
[下接句]縁は異なもの味なもの・自家薬籠中(やくろうちゆう)の物・人は見かけによらぬもの・故郷(ふるさと)は遠きにありて思うもの・銘の物・薬籠中の物


























大辞泉 ページ 14897 での【物】単語。