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さし‐い・ず【差し△出づ・△射し△出づ】‐いづ🔗🔉

さし‐い・ず【差し出づ・射し出づ】‐いづ [動ダ下二]《「さし」は光が射す意》さしはじめる。輝き出る。「日も―・でぬべし」〈枕・三六〉はっきり姿を現す。ぬきんでる。「さる滝の上に、わらふだの大きさして、―・でたる石あり」〈伊勢・八七〉外に出る。人前に出る。「簾(すだれ)の下より…重なりたる袖ぞ―・でためる」〈かげろふ・下〉出仕する。「故院の御かたみにはゆかしく思ひ参らすれど、―・でむことなほあるべきことならず」〈讚岐典侍日記・下〉出過ぎたことをする。でしゃばる。「はしたなきもの、こと人を呼ぶに我ぞとて―・でたる」〈枕・一二七〉外に出す。人前に出す。「大きなる池の中に―・でたれば」〈源・胡蝶〉

さし‐いで【差し△出で】🔗🔉

さし‐いで【差し出で】 出過ぎた振る舞いをすること。でしゃばり。「すべて―は、わらはも大人もいと憎し」〈枕・二八〉

さしいで‐ぐち【差し△出で口】🔗🔉

さしいで‐ぐち【差し出で口】さしでぐち」に同じ。

さし‐だし【差(し)出し】🔗🔉

さし‐だし【差(し)出し】 差し出すこと。母屋(もや)からさしかけに張り出した下屋(げや)芝居の舞台、特に花道で、役者の顔をよく見せるため、柄のついた燭台(しよくだい)を二人の後見が前後から差し出すもの。面(つら)明かり。面火。戦国時代、大名が領内の家臣に、知行地の面積や作人・年貢高などを記して提出させた報告書。

さし‐だ・す【差(し)出す】🔗🔉

さし‐だ・す【差(し)出す】 [動サ五(四)]伸ばして前方へ出す。「手を―・す」人に与えるために出す。提供する。「食べ物を―・す」「命を―・す」提出する。「役所に書類を―・す」派遣する。「委員会に代理を―・す」送り出す。発送する。「案内状を―・す」 [可能]さしだせる

さし‐で【差(し)出】🔗🔉

さし‐で【差(し)出】 突き出ていること。また、そのもの。「差し出口」の略。「言はれぬ―か知らねども」〈浄・会稽山〉「差し出者」の略。〈日葡〉

さしで‐がまし・い【差(し)出がましい】🔗🔉

さしで‐がまし・い【差(し)出がましい】 [形]さしでがま・し[シク]必要以上に、他人のことに関与しようとする。出過ぎた感じである。「―・いことを言うようですが」 [派生]さしでがましさ[名]

さしで‐ぐち【差(し)出口】🔗🔉

さしで‐ぐち【差(し)出口】 でしゃばってよけいな口出しをすること。また、その言葉。「―をたたく」

さしで‐の‐いそ【差し出の×磯】🔗🔉

さしで‐の‐いそ【差し出の×磯】 海や湖の中に突き出ている磯。所在未詳。《歌枕》「しほの山―にすむ千鳥君が御世(みよ)をば八千代とぞ鳴く」〈古今・賀〉

さしで‐もの【差し出者】🔗🔉

さしで‐もの【差し出者】 でしゃばった言動をする人。「大の―で、口をきけば手もとがお留守になります」〈滑・浮世風呂・三〉

さし・でる【差(し)出る】🔗🔉

さし・でる【差(し)出る】 [動ダ下一]身の程をわきまえずに出過ぎた行動をする。でしゃばる。「―・でたことをする」前へ出る。突き出る。「塀の上に―・でた枝を切る」

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