複数辞典一括検索+

はか‐な・い【△果無い・果=敢無い・×儚い】🔗🔉

はか‐な・い【果無い・果敢無い・×儚い】 [形]はかな・し[ク]束の間であっけないさま。むなしく消えていくさま。「―・い命」「―・い恋」不確実であったり見込みがなかったりして、頼りにならないさま。「―・い望み」めどがつかない。見通しがはっきりしない。「大空も雲のかけはしなくばこそ通ふ―・き嘆きをもせめ」〈かげろふ・下〉甲斐がない。無駄である。「行く水に数書くよりも―・きは思はぬ人を思ふなりけり」〈古今・恋一〉取り立てていうほどではない。取るに足りない。「―・くうち使ふ調度なども」〈宇津保・俊蔭〉思慮分別が足りない。未熟である。また、愚かである。「人々の花蝶やとめづるこそ―・くあやしけれ」〈堤・虫めづる姫君〉粗末である。みすぼらしい。「―・き単衣の萎えたるを着たるに」〈宇津保・俊蔭〉 [派生]はかなげ[形動]はかなさ[名]

はかな‐ごと【△果無事】🔗🔉

はかな‐ごと【果無事】はかなしごと」に同じ。「かかる身を持ちて、なぞこの―は」〈宇津保・菊の宴〉

はかなし‐ごと【△果無し事】🔗🔉

はかなし‐ごと【果無し事】 とるに足りないようなこと。また、当てにならないこと。はかなごと。「―と知りながら、いたづらに心動き」〈源・蛍〉

はかな‐だ・つ【△果無立つ】🔗🔉

はかな‐だ・つ【果無立つ】 [動タ四]頼りなさそうに見える。心細そうに見える。「屋のさまも―・ち、廊めきて」〈枕・九九〉

はかな・ぶ【△果無ぶ】🔗🔉

はかな・ぶ【果無ぶ】 [動バ上二]はかないようなようすをする。頼りなさそうに見える。「―・びたるこそはらうたけれ」〈源・夕顔〉

はかな・む【△果無む・×儚む】🔗🔉

はかな・む【果無む・×儚む】 [動マ五(四)]はかないと思う。「世を―・む」

はかな‐もの【△果無物】🔗🔉

はかな‐もの【果無物】 弱々しいもの。つまらないもの。役に立たないもの。「悪霊は、執念(しふね)きやうなれど、業障(ごふしやう)にまとはれたる―なり」〈源・夕霧〉

大辞泉果無で始まるの検索結果 1-7