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広辞苑の検索結果 (9)
はか‐な・い【果無い・果敢無い・儚い】🔗⭐🔉
はか‐な・い【果無い・果敢無い・儚い】
〔形〕[文]はかな・し(ク)
(ハカは、仕上げようと予定した作業の目標量。それが手に入れられない、所期の結実のない意)
①これといった内容がない。とりとめがない。源氏物語帚木「―・きあだ事をも、まことの大事をも」。源氏物語賢木「うちわたりを見給ふにつけても世の有様あはれに―・く移り変る事のみ多かり」
②しっかりしていなくて頼りにならない。手ごたえがない。古今和歌集恋「行く水にかずかくよりも―・きは思はぬ人を思ふなりけり」。源氏物語若紫「いと―・う物し給ふこそ、あはれにうしろめたけれ」。「―・い夢をいだく」
③物事の度合などがわずかである。ちょっとしたことである。かりそめである。源氏物語若紫「弁の君、扇―・う打ち鳴らして」「夜昼恋ひ聞え給ふに―・き物も聞し召さず」
④あっけない。あっけなくむなしい。特に、人の死についていう。古今和歌集恋「―・くて夢にも人を見つる夜は」。和泉式部日記「夢よりも―・き世の中を嘆きわびつつ」。源氏物語夕顔「あはれと思ひし人の―・きさまになりにたるを」。「―・く散る」
⑤粗略である。みじめである。宇津保物語菊宴「やむごとなき人いと多く候ひ給ふなる宮なれば、この人の―・くて交らひ給はむもいかならむ」。源氏物語桐壺「桐壺の更衣のあらはに―・くもてなされにしためしも」
⑥しっかりした思慮分別がない。あさはかである。宇津保物語藤原君「我を―・しとおぼして、はかり給はむとおぼすななり」。源氏物語葵「―・しや人のかざせるあふひ故神の許しの今日を待ちける」
⇒はかなくなる
はかな‐ごと【果無事】🔗⭐🔉
はかな‐ごと【果無事】
はかない事柄。宇津保物語菊宴「なぞこの―は」
⇒はか‐な【果無・果敢無・儚】
はか‐な・し【果無し・果敢無し・儚し】🔗⭐🔉
はか‐な・し【果無し・果敢無し・儚し】
〔形ク〕
⇒はかない
はかなし‐ごと【果無し事】🔗⭐🔉
はかなし‐ごと【果無し事】
はかない事柄。はかなごと。源氏物語賢木「かやうの―どもを」
はかな‐だ・つ【果無立つ】🔗⭐🔉
はかな‐だ・つ【果無立つ】
〔自四〕
(「だつ」は接尾語)はかないさまである。はかないさまに見える。枕草子99「屋のさまも―・ち」
⇒はか‐な【果無・果敢無・儚】
はかな・ぶ【果無ぶ】🔗⭐🔉
はかな・ぶ【果無ぶ】
〔自上二〕
はかないさまに見える。源氏物語夕霧「―・びたるこそはらうたけれ」
はかな・む【果無む】🔗⭐🔉
はかな・む【果無む】
〔他五〕
はかないと思う。徒然草「此の世を―・み、必ず生死を出でんと思はんに」。「前途を―・む」
はかな‐もの【果無物】🔗⭐🔉
はかな‐もの【果無物】
はかないもの。弱いもの。役に立たないもの。源氏物語夕霧「業障にまとはれたる―なり」
⇒はか‐な【果無・果敢無・儚】
大辞林の検索結果 (8)
はか-な【果無・果敢無・儚】🔗⭐🔉
はか-な 【果無・果敢無・儚】
形容詞「はかなし」の語幹。「夢をはかなみまどろめばいや―にもなりまさるかな/古今(恋三)」
はかな-ごと【果無事】🔗⭐🔉
はかな-ごと 【果無事】
「はかなしごと」に同じ。「かかる身をもちて,なぞこの―は/宇津保(菊の宴)」
はかな-もの【果無者】🔗⭐🔉
はかな-もの 【果無者】
つまらないもの。「悪霊は執念(シユウネ)きやうなれど,業障にまとはれたる―なり/源氏(夕霧)」
はかな・い【果無い・果敢無い・儚い】🔗⭐🔉
はかな・い [3] 【果無い・果敢無い・儚い】 (形)[文]ク はかな・し
(1)消えてなくなりやすい。もろくて長続きしない。「人生は―・い」「―・い命」「―・い恋」
(2)不確かであてにならない。実現の可能性が乏しい。「―・い希望をいだく」
(3)何のかいもない。無益だ。「行く水に数書くよりも―・きは思はぬ人を思ふなりけり/古今(恋一)」
(4)大したものでない。取り立てるほどのものでない。「をかしき事も世の―・き事も,うらなく言ひ慰まんこそ/徒然 12」
(5)思慮・分別が十分でない。愚かだ。「日本の人は―・し。虎にくはれなん/宇治拾遺 12」
(6)みすぼらしい。卑しい。「長谷に詣でて,いと―・き家にとまりたりしに/枕草子 228」
〔原義は「はか(捗)無し」の意〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
はかな・し【果無し・果敢無し】🔗⭐🔉
はかな・し 【果無し・果敢無し】 (形ク)
⇒はかない
はかなし-ごと【果無し事】🔗⭐🔉
はかなし-ごと 【果無し事】
特に取り立てていうほどでもないこと。とりとめのないこと。はかなごと。「今宵は少しうちとけて―なども言ふ/源氏(竹河)」
はかな・ぶ【果無ぶ】🔗⭐🔉
はかな・ぶ 【果無ぶ】 (動バ上二)
頼りなく見える。「―・びたるこそ女はらうたけれ/源氏(夕顔)」
はかな・む【果無む・儚む】🔗⭐🔉
はかな・む [3] 【果無む・儚む】 (動マ五[四])
はかないと思う。「世を―・む」
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