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ししゃも【柳=葉=魚】🔗🔉

ししゃも【柳魚】 《アイヌ語から》キュウリウオ科の海水魚。全長約一五センチ。体は細長く側扁する。背側は暗黄色、腹側は銀白色。秋、北海道の太平洋沿岸の河川に上って産卵する。美味。《季 冬》

やぎ【△柳】🔗🔉

やぎ【柳】 やなぎ。多く他の語と複合して用いられる。「青―」「川―」「恋しけば来ませわが背子垣内(かきつ)―末(うれ)摘み枯らし我立ち待たむ」〈万・三四五五〉

やぎゅう【柳生】やぎふ🔗🔉

やぎゅう【柳生】やぎふ 奈良市北東部の地名。もと柳生氏一万石の陣屋が置かれた地。

やぎゅう【柳生】やぎふ🔗🔉

やぎゅう【柳生】やぎふ 姓氏の一。

やぎゅう‐じゅうべえ【柳生十兵衛】やぎふジフベヱ🔗🔉

やぎゅう‐じゅうべえ【柳生十兵衛】やぎふジフベヱ一六〇七〜一六五〇]江戸前期の剣術家。大和の人。宗矩(むねのり)の長男。名は三厳(みつよし)。徳川家光の信頼があつく、新陰流を究めた。諸国を多く巡歴したために、後世、さまざまな巷説(こうせつ)を生んだ。

やぎゅう‐むねのり【柳生宗矩】やぎふ‐🔗🔉

やぎゅう‐むねのり【柳生宗矩】やぎふ‐一五七一〜一六四六]江戸初期の剣術家。大和の人。宗厳の五男。父とともに徳川家康に仕え、徳川秀忠に新陰流を伝授。徳川家光の信頼があつく、寛永九年(一六三二)総目付となり、諸大名の監視に当たった。

やぎゅう‐むねよし【柳生宗厳】やぎふ‐🔗🔉

やぎゅう‐むねよし【柳生宗厳】やぎふ‐一五二七〜一六〇六]安土桃山時代の剣術家。大和の人。号、石舟斎。上泉秀綱に新陰流を学んで大成し、柳生新陰流を創始。徳川家康に兵法を伝授した。

やぎゅう‐りゅう【△柳△生流】やぎふリウ🔗🔉

やぎゅう‐りゅう【生流】やぎふリウ 剣道の一派。柳生宗厳が創始。江戸の柳生家は徳川将軍の兵法指南役として栄え、また、全国諸藩にも広がりをみせた。柳生新陰流。

やない【柳井】やなゐ🔗🔉

やない【柳井】やなゐ 山口県南東部の市。瀬戸内海に面し、商業港として発達。柳井縞の産地で、紡績や機械工業が行われる。刺身用の甘露醤油を特産。人口三・六万。

やない‐ば【△柳葉】🔗🔉

やない‐ば【柳葉】 柳の葉の形をした鏃(やじり)(あぶみ)の、足をのせる部分の周縁部の名。

やない‐ばこ【△柳×筥】🔗🔉

やない‐ばこ【×筥】 柳の細枝を編んだ箱。また、柳の木を細長く三角に削って寄せ並べ、生糸やこよりで編んだ蓋(ふた)つきの箱。硯(すずり)・墨・筆・短冊や冠などを納めた。後世、蓋の足を高くして台として用い、冠・経巻などをのせた。やないば。やなぎばこ。

やながせ【柳ヶ瀬】🔗🔉

やながせ【柳ヶ瀬】 滋賀県北部、伊香郡余呉(よご)町の地名。北国街道の要地にあり、賤ヶ岳(しずがたけ)の戦いで柴田勝家が陣地とした。岐阜市内中央部にある繁華街。柳ヶ瀬通り。

やな‐がわ【△柳川】‐がは🔗🔉

やな‐がわ【柳川】‐がは 「柳川鍋」の略。

やながわ【柳川】やながは🔗🔉

やながわ【柳川】やながは 福岡県南西部の市。有明海に面し、筑後川と矢部川の間の三角州にあり、水路網が発達。もと立花氏の城下町。造り酒屋であった北原白秋の生家がある。もと「柳河」と書いた。人口四・四万。

やながわ【柳川】やながは🔗🔉

やながわ【柳川】やながは 姓氏の一。

やながわ‐けんぎょう【柳川検校】やながはケンゲウ🔗🔉

やながわ‐けんぎょう【柳川検校】やながはケンゲウ?〜一六八〇]江戸前期の地歌の演奏家・作曲家。柳川流の創始者。大坂の人。地歌三味線の名手として京都で活躍。三味線組歌の破手(はで)組を作曲したといわれる。

やながわ‐しゅんよう【柳川春葉】やながはシユンエフ🔗🔉

やながわ‐しゅんよう【柳川春葉】やながはシユンエフ一八七七〜一九一八]小説家。東京の生まれ。本名、専之(つらゆき)。尾崎紅葉門下の四天王の一人。作「錦木」「生(な)さぬ仲」など。

やながわ‐なべ【△柳川×鍋】やながは‐🔗🔉

やながわ‐なべ【柳川×鍋】やながは‐ 背開きにしたドジョウを、浅い鍋にささがきゴボウを敷いた上に並べ、味付けして煮て、卵を流し込んでとじた料理。名称は、江戸末期に売りだした店の屋号からとも、柳川焼の土鍋を使ったからともいう。《季 夏》

やながわ‐やき【△柳川焼】やながは‐🔗🔉

やながわ‐やき【柳川焼】やながは‐ 柳川産の土器。慶長年間(一五九六〜一六一五)の創始で、茶人に愛好される。蒲池焼(かまちやき)

やながわ‐りゅう【△柳川流】やながはリウ🔗🔉

やながわ‐りゅう【柳川流】やながはリウ 地歌の流派の一。寛永年間(一六二四〜一六四四)京都で柳川検校が創始。大坂を中心に興った野川流と相対して現在に至る。

やなぎ【柳】🔗🔉

やなぎ【柳】 ヤナギ科ヤナギ属の落葉樹の総称。一般に湿地に多く、低木または高木で、葉はふつう互生する。雌雄異株。主に早春、花が穂状か尾状につき、種子は白毛があって風で飛び、柳絮(りゆうじよ)という。街路樹や庭園樹などにされ、材は器具・薪炭用。コリヤナギ・ネコヤナギなど多くの種があるが、葉の細長いシダレヤナギをさすことが多い。ヤナギ科の双子葉植物は約三五〇種が北半球の温帯地域を中心に分布し、ケショウヤナギ・オオバヤナギ・ヤマナラシ・ポプラなども含まれる。《季 春》「田一枚植ゑて立ち去る―かな/芭蕉」(かさね)の色目の名。表は白、裏は青、または萌葱(もえぎ)。柳襲。「柳色」の略。

柳に受・ける🔗🔉

柳に受・ける 逆らわないで、されるがままになる。「這箇(こつち)が―・けて聞いて居て遣りゃ、可いかと思って増長して」〈紅葉・金色夜叉〉

柳に風🔗🔉

柳に風 柳が風になびくように、逆らわずに穏やかにあしらうこと。「―と受け流す」

柳に蹴鞠(けまり)🔗🔉

柳に蹴鞠(けまり) 図柄の一種で、柳のそばで蹴鞠をしている絵。蹴鞠する庭の四隅には、ふつう柳を植えた。

柳に雪折れ無し🔗🔉

柳に雪折れ無し 柳の枝はよくしなうので雪の重みで折れることはない。柔らかいものは、堅いものよりかえってよく持ちこたえるというたとえ。

柳の下に何時(いつ)も泥鰌(どじょう)は居ない🔗🔉

柳の下に何時(いつ)も泥鰌(どじょう)は居ない 一度柳の下で泥鰌を捕らえたからといって、それがいつもそこにいるわけではない。一度偶然に幸運を得られても、再度同じ方法で幸運が得られるものではない。

柳は緑(みどり)花は紅(くれない)🔗🔉

柳は緑(みどり)花は紅(くれない) 《蘇軾「柳緑花紅真面目」から》自然のままであること。春の美しい景色を形容する言葉。ものにはそれぞれ個性が備わっていることのたとえ。「―、さまざまの世のならはしこそ定めなき」〈浄・文武五人男〉

やなぎ【柳】🔗🔉

やなぎ【柳】 姓氏の一。

やなぎ‐いろ【柳色】🔗🔉

やなぎ‐いろ【柳色】 くすんだ黄緑色。織り色の名。縦糸を萌葱(もえぎ)色、横糸を白で織ったもの。

やなぎ‐うみえら【柳海×鰓】🔗🔉

やなぎ‐うみえら【柳海×鰓】 花虫綱ヤナギウミエラ科の腔腸(こうちよう)動物。浅海の砂泥底に直立し、長さ三〇〜四〇センチ。橙色の角質の太い骨軸があり、上部にシダのように葉片が並ぶ。骨軸をステッキ・箸(はし)などに利用。うみやなぎ。うみかんざし。

やなぎ‐かげ【柳陰・柳×蔭】🔗🔉

やなぎ‐かげ【柳陰・柳×蔭】 柳の木陰。《季 春》本直(ほんなお)」に同じ。

やなぎ‐かご【柳×籠】🔗🔉

やなぎ‐かご【柳×籠】 生の柳の枝で編んだ籠に石を入れたもの。河川の護岸工事などに用いる。

やなぎ‐がさね【柳△襲】🔗🔉

やなぎ‐がさね【柳襲】」に同じ。

やなぎ‐ごうり【柳行×李】‐ガウリ🔗🔉

やなぎ‐ごうり【柳行×李】‐ガウリ コリヤナギの枝の皮を除いて乾かしたものを、麻糸で編んで作った行李。やなぎごり。

やなぎ‐ごし【柳腰】🔗🔉

やなぎ‐ごし【柳腰】 《「柳腰(りゆうよう)」を訓読みにした語》細くしなやかな腰つき。また、細腰の美人。

やなぎ‐さび【柳×皺】🔗🔉

やなぎ‐さび【柳×皺】 近世に流行した烏帽子(えぼし)の皺(さび)。柳の葉のように横に細長いしわを寄せたもの。また、その烏帽子。

やなぎさわ【柳沢】やなぎさは🔗🔉

やなぎさわ【柳沢】やなぎさは 姓氏の一。

やなぎさわ‐きえん【柳沢淇園】やなぎさはキヱン🔗🔉

やなぎさわ‐きえん【柳沢淇園】やなぎさはキヱン一七〇四〜一七五八]江戸中期の文人・画家。字(あざな)は公美(こうび)。柳里恭(りゆうりきよう)ともよばれる。大和郡山藩の重臣。儒仏・医学・書画など一六芸に通じたといわれる。特に絵画は精緻(せいち)で豊麗な色彩の花鳥画のほか指頭画(しとうが)にもすぐれ、南画の先駆者の一人とされる。著「ひとりね」など。

やなぎさわ‐よしやす【柳沢吉保】やなぎさは‐🔗🔉

やなぎさわ‐よしやす【柳沢吉保】やなぎさは‐一六五八〜一七一四]江戸中期の大名。徳川綱吉の側用人となり、やがて老中格から大老格となって甲府一五万石を領した。文治政策を推進したが、綱吉の失政の責任を一身に負わされ、綱吉死後は隠棲。

やなぎ‐しぼり【柳絞(り)】🔗🔉

やなぎ‐しぼり【柳絞(り)】 柳の葉のような柄を染め出した絞り染め。滝絞り。

やなぎた‐くにお【柳田国男】‐くにを🔗🔉

やなぎた‐くにお【柳田国男】‐くにを一八七五〜一九六二]民俗学者。兵庫の生まれ。貴族院書記官長を退官後、朝日新聞に入社。国内を旅して民俗・伝承を調査、日本の民俗学の確立に尽力した。文化勲章受章。著「遠野物語」「石神問答」「民間伝承論」「海上の道」など。

やなぎ‐たで【柳×蓼】🔗🔉

やなぎ‐たで【柳×蓼】 タデ科の一年草。水辺に生え、高さ四〇〜六〇センチ。柳に似て細長い葉を互生し、鞘(さや)状の托葉(たくよう)をもつ。夏から秋、白い小花をまばらな穂状につける。葉に辛味があり、香辛料とする。ほんたで。またで。《季 夏》

やなぎだに‐かんのん【柳谷観音】‐クワンオン🔗🔉

やなぎだに‐かんのん【柳谷観音】‐クワンオン 楊谷寺(ようこくじ)の通称。

やなぎ‐だる【柳×樽】🔗🔉

やなぎ‐だる【柳×樽】 柄樽(えだる)の一種で、長い二本の柄のある、祝儀用の酒樽。朱漆で塗り、定紋をつけたものもある。→柄樽 →角樽(つのだる)◆書名別項

やなぎだる【柳多留】🔗🔉

やなぎだる【柳多留】 「誹風(はいふう)柳多留」の略称。

やなぎ‐とうば【柳塔婆】‐タフバ🔗🔉

やなぎ‐とうば【柳塔婆】‐タフバ 柳の木や枝を塔婆として立てるもの。三十三回忌など最終年忌に立てる。

やなぎ‐の‐いと【柳の糸】🔗🔉

やなぎ‐の‐いと【柳の糸】 細くてしなやかな柳の枝を糸に見立てていう語。《季 春》

やなぎ‐の‐かずら【柳の×鬘】‐かづら🔗🔉

やなぎ‐の‐かずら【柳の×鬘】‐かづら 柳の若枝で作った髪飾り。三月の節句に用いた。やなぎかつら。「鮮やかなる衣(きぬ)に、―つけなどして」〈たまきはる〉

やなぎ‐の‐かみ【柳の髪】🔗🔉

やなぎ‐の‐かみ【柳の髪】 柳の枝が細く長いのを髪に見立てていう語。「春風や―をけづるらん緑のまゆも乱るばかりに」〈新千載・春上〉女性の長く美しい髪を柳の枝にたとえていう語。「―を何ゆゑに、浮き世恨みて尼が崎」〈浄・歌念仏〉

やなぎ‐の‐ま【柳の間】🔗🔉

やなぎ‐の‐ま【柳の間】 《襖(ふすま)に雪と柳の絵があったところからの名》江戸城本丸殿中の居間。大広間と白書院との間にある中庭の東側にあり、四位以下の大名および表高家(おもてこうけ)の詰め所。

やなぎ‐の‐まゆ【柳の×眉】🔗🔉

やなぎ‐の‐まゆ【柳の×眉】 柳の枝に萌(も)え出た若芽を眉に見立てていう語。《「柳眉(りゆうび)」を訓読みにした語》女性のほっそりした眉。女性の美しい眉。

やなぎ‐は【柳派】🔗🔉

やなぎ‐は【柳派】 落語家の一派。麗麗亭柳橋を祖とし、一門は多く春風亭・柳亭(りゆうてい)・柳家(やなぎや)を名のった。

やなぎ‐ば【柳葉】🔗🔉

やなぎ‐ば【柳葉】 柳の葉。りゅうよう。やないば

やなぎ‐ばこ【柳×筥】🔗🔉

やなぎ‐ばこ【柳×筥】 やないばこ

やなぎ‐ばし【柳×箸】🔗🔉

やなぎ‐ばし【柳×箸】 正月の祝い膳(ぜん)用の、柳の木で作った太箸。折れにくく縁起がよいとされる。《季 新年》「―今年は母の亡かりけり/碧童」

やなぎばし【柳橋】🔗🔉

やなぎばし【柳橋】 東京都台東区の地名。東を隅田川、南を神田川が流れ、神田川に柳橋が架かる。江戸時代から花柳街として繁栄。

やなぎ‐むしがれい【柳虫×鰈】‐むしがれひ🔗🔉

やなぎ‐むしがれい【柳虫×鰈】‐むしがれひ カレイ科の海水魚。全長約二五センチ。体は平たく長楕円形で、口は小さい。一夜干しが美味。

やなぎ‐むねよし【柳宗悦】🔗🔉

やなぎ‐むねよし【柳宗悦】一八八九〜一九六一]美術評論家・宗教哲学者。東京の生まれ。雑誌「白樺」の創刊に参加。のち民芸運動を提唱・推進した。昭和一一年(一九三六)東京都目黒区駒場に日本民芸館を設立。

やなぎ‐も【柳藻】🔗🔉

やなぎ‐も【柳藻】 ヒルムシロ科の多年草。小川などの水中に生え、水流になびく。全体に褐緑色で、茎は細く、葉は柳に似て細長く、互生する。夏、葉のわきから柄を出し、黄緑色の小花を穂状につける。ささも。

やなぎ‐らん【柳×蘭】🔗🔉

やなぎ‐らん【柳×蘭】 アカバナ科の多年草。高原の日当たりのよい地に群生し、高さ約一・五(メ―トル)に達する。茎は直立し、枝分かれしない。葉は柳に似て細長く、互生。夏、茎の上部に紅紫色の四弁花を総状につけ、横向きに開く。

やなぎ‐わら【柳原】‐はら🔗🔉

やなぎ‐わら【柳原】‐はら 柳が多く生えている野原。やなぎはら。「―河風吹かぬかげならば暑くや蝉の声にならまし」〈山家集・中〉

やなぎわら【柳原】やなぎはら🔗🔉

やなぎわら【柳原】やなぎはら 東京都千代田区北東部、神田川南岸の万世橋から浅草橋に至る地域。もとは古着屋が並び、現在は繊維・雑貨の問屋街。柳原土手。

やなせ‐まさむ【柳瀬正夢】🔗🔉

やなせ‐まさむ【柳瀬正夢】一九〇〇〜一九四五]洋画家。愛媛の生まれ。本名、正六。前衛芸術のグループ「マヴォ」を結成。のちプロレタリア美術運動に参加し、労働運動のポスター、政治風刺漫画などを描いた。

りゅう【柳】リウ🔗🔉

りゅう【柳】リウ 二十八宿の一。南方の第三宿。海蛇座の頭部にあたる。ぬりこぼし。柳宿。

りゅうあん‐かめい【柳暗花明】リウアンクワメイ🔗🔉

りゅうあん‐かめい【柳暗花明】リウアンクワメイ 《陸游「遊山西村」の句から》柳は葉が茂って暗く、花は咲きにおって明るいこと。春の景色の美しいことをいう。「―の好時節」花柳界。遊里。色町。「―の巷(ちまた)

りゅう‐えい【柳営】リウ‐🔗🔉

りゅう‐えい【柳営】リウ‐ 《匈奴(きようど)征討のために細柳という地に陣営を置いた漢の将軍周亜夫(しゆうあふ)が、軍規を徹底させ厳重な戦闘態勢をとって文帝から称賛されたという、「漢書」周勃伝の故事による》将軍の軍営。幕府。将軍。将軍家。「越前侯乱行の噂は、江戸の―にさえ達した」〈菊池寛・忠直卿行状記〉

りゅうかえん【柳花苑】リウクワヱン🔗🔉

りゅうかえん【柳花苑】リウクワヱン 雅楽。唐楽。双調(そうじよう)で新楽の中曲。四人の女舞であったが、平安期に舞は絶えた。桓武天皇の時代に唐から伝えられたもの。

りゅうか‐けい【柳下恵】リウカ‐🔗🔉

りゅうか‐けい【柳下恵】リウカ‐ 中国、周代の魯(ろ)の賢者。本名、展禽。字(あざな)は季。柳下に住み、恵と諡(おくりな)されたことによる名。魯の大夫・裁判官となり、直道を守って君に仕えたことで知られる。生没年未詳。

りゅう‐がん【柳眼】リウ‐🔗🔉

りゅう‐がん【柳眼】リウ‐ 柳の若芽。

りゅうきょうしんし【柳橋新誌】リウケウシンシ🔗🔉

りゅうきょうしんし【柳橋新誌】リウケウシンシ 成島柳北の随筆。三編。明治七年(一八七四)初・二編刊。初編は幕末の江戸柳橋(やなぎばし)の花街風俗を描き、二編は明治維新後の柳橋を舞台に文明開化を風刺したもの。三編は発行禁止となり、序文だけが残る。

りゅう‐し【柳糸】リウ‐🔗🔉

りゅう‐し【柳糸】リウ‐ 柳の枝を糸にたとえた語。

りゅうししんろん【柳子新論】リウシシンロン🔗🔉

りゅうししんろん【柳子新論】リウシシンロン 江戸中期の思想書。一巻。山県大弐著。宝暦九年(一七五九)成立。柳子という架空の人物に託し、朱子学的大義名分論の立場から幕府を批判し、勤王思想を主張した書。

りゅうしゅう【柳州】リウシウ🔗🔉

りゅうしゅう【柳州】リウシウ 中国、広西チワン族自治区中部の商工業都市。柳江南岸に位置し、水陸交通の要地。木材の産地。鉄鋼・機械・繊維などの工業が行われる。人口、行政区五八万(一九八二)。リウチョウ。

りゅう‐じょ【柳×絮】リウ‐🔗🔉

りゅう‐じょ【柳×絮】リウ‐ 白い綿毛のついた柳の種子。また、それが春に飛び漂うこと。《季 春》「ひとすぢの―の流れ町を行く/普羅」

りゅう‐じょう【柳条】リウデウ🔗🔉

りゅう‐じょう【柳条】リウデウ 柳の枝。柳枝。

りゅうじょうこ【柳条湖】リウデウコ🔗🔉

りゅうじょうこ【柳条湖】リウデウコ 中国、東北地方の遼寧(りようねい)省東部にある瀋陽(しんよう)の北郊の地名。

りゅうじょうこ‐じけん【柳条湖事件】リウデウコ‐🔗🔉

りゅうじょうこ‐じけん【柳条湖事件】リウデウコ‐ 昭和六年(一九三一)九月一八日、柳条湖で日本の関東軍が南満州鉄道の線路を爆破した事件。関東軍はこれを中国軍の行為として出兵し、満州事変の口火を切った。従来、事件発生地は「柳条溝」とされてきたが、「柳条湖」の誤り。

りゅう‐しょく【柳色】リウ‐🔗🔉

りゅう‐しょく【柳色】リウ‐ 青々とした柳の色。

りゅう‐そうげん【柳宗元】リウ‐🔗🔉

りゅう‐そうげん【柳宗元】リウ‐七七三〜八一九]中国、中唐期の文人。河東(山西省)の人。字(あざな)は子厚。唐宋八大家の一人。礼部員外郎となったが失脚、柳州に左遷されたまま死亡。韓愈(かんゆ)とともに古文復興を唱え、田園詩に優れて、王維・孟浩然・韋応物と並称された。

りゅうてい‐たねひこ【柳亭種彦】リウテイ‐🔗🔉

りゅうてい‐たねひこ【柳亭種彦】リウテイ‐一七八三〜一八四二]江戸後期の戯作者。江戸の人。本名、高屋知久(たかやともひさ)。通称、彦四郎。食禄二百俵の旗本。初め読本(よみほん)を発表。のち合巻(ごうかん)に転じ、「偐紫(にせむらさき)田舎源氏」で好評を博したが、天保の改革によって絶版処分を受ける。他に草双紙「邯鄲(かんたん)諸国物語」、洒落本「山嵐」、考証随筆「還魂紙料(すきかえし)」「用捨箱」など。

りゅう‐はつ【柳髪】リウ‐🔗🔉

りゅう‐はつ【柳髪】リウ‐ 女性の髪の美しさを柳の枝にたとえた語。「―風にたをやかに」〈謡・昭君〉

りゅう‐び【柳×眉】リウ‐🔗🔉

りゅう‐び【柳×眉】リウ‐ 柳の葉のように細く美しいまゆ。美人のまゆのたとえ。やなぎのまゆ。

柳眉を逆立(さかだ)・てる🔗🔉

柳眉を逆立(さかだ)・てる 美人がまゆをつり上げて怒るようすをいう語。「―・て一気にまくしたてた」

りゅう‐よう【柳腰】リウエウ🔗🔉

りゅう‐よう【柳腰】リウエウ 柳の枝のように細くしなやかな腰。美人の腰をたとえていう語。やなぎごし。

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[音]リュウ [訓]やなぎ [部首]木 [総画数]9 [コード]区点    4488      JIS   4C78      S‐JIS 96F6 [分類]常用漢字 [難読語] →あお‐やぎ【青柳】くさなぎ‐えんせき【日柳燕石】ししゃも【柳葉魚】びよう‐やなぎ【未央柳】・【美容柳】やぎゅう【柳生】やない【柳井】やない‐ば【柳葉】やない‐ばこ【柳筥】やながわ【柳川】やなぎ‐がさね【柳襲】やなぎ‐さび【柳皺】

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