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ぬりこ‐ぼし【柳宿】🔗🔉

ぬりこ‐ぼし柳宿】 〔天〕二十八宿の一つ。海蛇座うみへびざの北端。柳りゅう

やぎ【柳】🔗🔉

やぎ(→)「やなぎ」に同じ。多く複合語に用いる。万葉集14「垣つ―末うれ摘み枯らし」。「青―」

やぎゅう【柳生】ヤギフ(地名)🔗🔉

やぎゅう柳生ヤギフ 奈良市北東方の地名。もと柳生氏の陣屋があった地。 柳生 撮影:的場 啓

やぎゅう‐じゅうべえ【柳生十兵衛】ヤギフジフ‥ヱ🔗🔉

やぎゅう‐じゅうべえ柳生十兵衛ヤギフジフ‥ヱ 江戸初期の剣客。宗矩の子。名は三厳みつよし。新陰しんかげ流を修め、徳川家光の寵を受けた。のち大和国正木坂で弟子1万3000人に教え、柳生流と称。(1607〜1650) ⇒やぎゅう【柳生】

やぎゅう‐むねのり【柳生宗矩】ヤギフ‥🔗🔉

やぎゅう‐むねのり柳生宗矩ヤギフ‥ 江戸初期の剣客。新陰流の達人。宗厳の子。但馬守。関ヶ原の戦に徳川家康に従い、大和国柳生荘で2000石を知行、のち1万2500石に加増。著「兵法家伝書」。(1571〜1646) ⇒やぎゅう【柳生】

やぎゅう‐むねよし【柳生宗厳】ヤギフ‥🔗🔉

やぎゅう‐むねよし柳生宗厳ヤギフ‥ 戦国時代の土豪。柳生新陰流剣術の祖。石舟斎と号す。大和国柳生荘に住。上泉秀綱に新陰流を学ぶ。松永久秀らに属し、のち徳川氏に仕えた。(1527〜1606) ⇒やぎゅう【柳生】

やぎゅう‐りゅう【柳生流】ヤギフリウ🔗🔉

やぎゅう‐りゅう柳生流ヤギフリウ (→)新陰しんかげに同じ。 ⇒やぎゅう【柳生】

やぎゅう‐れんやさい【柳生連也斎】ヤギフ‥🔗🔉

やぎゅう‐れんやさい柳生連也斎ヤギフ‥ 江戸前期の剣客。新陰流の達人。名は厳包としかね。浦連也とも号す。尾張柳生家の祖利厳としとし(宗厳の孫)の3男。尾張藩兵法師範。(1625〜1694) ⇒やぎゅう【柳生】

やない【柳井】‥ヰ🔗🔉

やない柳井‥ヰ 山口県南東部、瀬戸内海に面する市。海上交通の要地で、中世には対明貿易の基地。周南工業地域の一部。人口3万6千。

やながせ【柳ヶ瀬】🔗🔉

やながせ柳ヶ瀬】 ①滋賀県伊香郡余呉町にある大字。1583年(天正11)賤ヶ岳の戦に、柴田勝家が陣を置いた所。 ②岐阜市内の繁華街。

やながわ‐しゅんさん【柳川春三】‥ガハ‥🔗🔉

やながわ‐しゅんさん柳川春三‥ガハ‥ (姓は柳河とも)幕末・維新期の洋学者。尾張藩士の子。本名、西村辰助。幕府・新政府に仕える。多くの著訳書で西洋の諸学問を紹介。magazineを初めて「雑誌」と訳し、1867年(慶応3)日本最初の月刊雑誌「西洋雑誌」を創刊。翌年「中外新聞」も創刊。(1832〜1870) ⇒やながわ【柳川】

やなぎ【柳・楊柳】🔗🔉

やなぎ柳・楊柳】 (ヤノキ(矢箆木)の転か。また、楊之木の意とも) ①〔植〕 ㋐ヤナギ科ヤナギ属植物の総称。落葉高木または低木。花は尾状花序。雌雄異株で、雌雄花ともに花被はない。蒴果さくかは成熟後2裂、冠毛のある多数の種子を飛散。北半球北部を中心に約400種、日本には約90種。シダレヤナギ・コリヤナギ・カワヤナギなどが代表的。庭木または街路樹として植栽。木材は器具および薪炭しんたんの料とする。〈[季]春〉。万葉集10「吾がかどの―の梢うれに鶯鳴きつ」 ㋑特に、シダレヤナギのこと。 ②襲かさねの色目。表は白、裏は青。やなぎがさね。 ③柳色の略。 ④(→)柳樽2の略。 ⑤浄瑠璃「三十三間堂棟むなぎの由来」の通称。 ⇒やなぎ‐いろ【柳色】 ⇒やなぎ‐うら【柳裏】 ⇒やなぎ‐えびら【柳箙】 ⇒やなぎ‐か【楊柳科】 ⇒やなぎ‐かご【柳籠】 ⇒やなぎ‐がさね【柳襲】 ⇒やなぎ‐がみ【柳紙】 ⇒やなぎ‐がみ【柳髪】 ⇒やなぎ‐ごうり【柳行李】 ⇒やなぎ‐ごし【柳腰】 ⇒やなぎ‐さび【柳皺】 ⇒やなぎ‐しぼり【柳絞り】 ⇒やなぎ‐しろ【柳代】 ⇒やなぎ‐だすき【柳襷】 ⇒やなぎ‐たで【柳蓼】 ⇒やなぎ‐だる【柳樽】 ⇒やなぎ‐とうば【柳塔婆】 ⇒やなぎ‐の‐いと【柳の糸】 ⇒やなぎ‐の‐いとなみ【柳の営】 ⇒やなぎ‐の‐かずら【柳の鬘】 ⇒やなぎ‐の‐かみ【柳の髪】 ⇒やなぎ‐の‐さけ【柳の酒】 ⇒やなぎ‐の‐ばん【柳の盤】 ⇒やなぎ‐の‐ま【柳の間】 ⇒やなぎ‐の‐まゆ【柳の眉】 ⇒やなぎ‐の‐まよ【柳の眉】 ⇒やなぎ‐ば【柳葉】 ⇒やなぎ‐ばえ【柳鮠】 ⇒やなぎ‐ばこ【柳筥】 ⇒やなぎ‐ばし【柳箸】 ⇒やなぎ‐ばっと【柳ばっと】 ⇒やなぎば‐ぼうちょう【柳刃庖丁】 ⇒やなぎ‐むしがれい【柳虫鰈】 ⇒やなぎ‐も【柳藻】 ⇒やなぎ‐らん【柳蘭】 ⇒やなぎ‐わら【柳原】 ⇒柳散る ⇒柳に風と受け流す ⇒柳に蹴鞠 ⇒柳に雪折れ無し ⇒柳の下に何時も泥鰌は居らぬ ⇒柳は風に従う ⇒柳は緑花は紅 ⇒柳を折る

やなぎ【柳】(姓氏)🔗🔉

やなぎ】 姓氏の一つ。 ⇒やなぎ‐むねよし【柳宗悦】

やなぎ‐いろ【柳色】🔗🔉

やなぎ‐いろ柳色】 ①白みを帯びた青色。 Munsell color system: 5GY7/5.5 ②織色の名。萌葱もえぎの経糸たていとと白の緯糸よこいととで織ったもの。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐がさね【柳襲】🔗🔉

やなぎ‐がさね柳襲(→)「やなぎ」2に同じ。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐がみ【柳紙】🔗🔉

やなぎ‐がみ柳紙】 明治中期に高知県で造った三椏みつまた原料の紙の呼称。三椏を三椏柳とも呼んだことからの名。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐ごうり【柳行李】‥ガウ‥🔗🔉

やなぎ‐ごうり柳行李‥ガウ‥ コリヤナギの枝の皮を除いて乾燥させたものを麻糸で編んで造った行李。やなぎごり。幸田露伴、土偶木偶「旅の用意と申て―を親父が買つて参り」 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐ごし【柳腰】🔗🔉

やなぎ‐ごし柳腰】 (「柳腰りゅうよう」の訓読)細くてしなやかな腰つき。「―の美人」 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐しぼり【柳絞り】🔗🔉

やなぎ‐しぼり柳絞り】 絞り染の一種。しだれ柳に似た軟らかい感じの線文様をあらわしたもの。滝絞り。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

○柳散るやなぎちる🔗🔉

○柳散るやなぎちる 柳の葉が散り落ちることを、秋の訪れを知る感慨を込めていう語。〈[季]秋〉 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐とうば柳塔婆‥タフ‥ 柳の木や枝を塔婆としたもの。三十三年忌などに立てる。→葉付はつき塔婆⇒やなぎ【柳・楊柳】

○柳に風と受け流すやなぎにかぜとうけながす🔗🔉

○柳に風と受け流すやなぎにかぜとうけながす すこしも逆らわずに巧みに受け流す。「柳に風」「柳に受ける」とも。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

○柳に蹴鞠やなぎにけまり🔗🔉

○柳に蹴鞠やなぎにけまり 絵の取合せ。蹴鞠の場の四隅に多く柳を植えたのでいう。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

○柳に雪折れ無しやなぎにゆきおれなし🔗🔉

○柳に雪折れ無しやなぎにゆきおれなし 柔軟なものは堅剛なものよりもかえってよく事に堪えることのたとえ。柳の枝に雪折れ無し。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐の‐いと柳の糸】 柳の枝の細長いのを糸に見立てていう語。〈[季]春〉 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐の‐いとなみ柳の営】 (「柳営りゅうえい」の訓読) ⇒りゅうえい⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐の‐かずら柳の鬘‥カヅラ 葉のついたままの柳を髪の飾りとしたもの。3月の節句に用いた。枕草子9「三月三日に頭の弁の―せさせ」 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐の‐かみ柳の髪】 柳の枝の細く長いのを髪に見立てていう語。また、長く美しい頭髪。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐の‐さけ柳の酒】 室町時代から江戸時代にかけて、京都の柳屋で醸造された銘酒。柳樽。やなぎ。狂言、餅酒「松のさかやや梅壺の―こそすぐれたれ」 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐の‐いと【柳の糸】🔗🔉

やなぎ‐の‐いと柳の糸】 柳の枝の細長いのを糸に見立てていう語。〈[季]春〉 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐の‐いとなみ【柳の営】🔗🔉

やなぎ‐の‐いとなみ柳の営】 (「柳営りゅうえい」の訓読) ⇒りゅうえい⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐の‐かずら【柳の鬘】‥カヅラ🔗🔉

やなぎ‐の‐かずら柳の鬘‥カヅラ 葉のついたままの柳を髪の飾りとしたもの。3月の節句に用いた。枕草子9「三月三日に頭の弁の―せさせ」 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐の‐かみ【柳の髪】🔗🔉

やなぎ‐の‐かみ柳の髪】 柳の枝の細く長いのを髪に見立てていう語。また、長く美しい頭髪。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐の‐さけ【柳の酒】🔗🔉

やなぎ‐の‐さけ柳の酒】 室町時代から江戸時代にかけて、京都の柳屋で醸造された銘酒。柳樽。やなぎ。狂言、餅酒「松のさかやや梅壺の―こそすぐれたれ」 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 ○柳の下に何時も泥鰌は居らぬやなぎのしたにいつもどじょうはおらぬ 一度、柳の木の下で泥鰌を捕らえたからといって、常にその場所で捕らえられるものではない。一度幸運を得たからといって、同じ方法でいつもうまくいくとは限らない。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

○柳の下に何時も泥鰌は居らぬやなぎのしたにいつもどじょうはおらぬ🔗🔉

○柳の下に何時も泥鰌は居らぬやなぎのしたにいつもどじょうはおらぬ 一度、柳の木の下で泥鰌を捕らえたからといって、常にその場所で捕らえられるものではない。一度幸運を得たからといって、同じ方法でいつもうまくいくとは限らない。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐の‐ばん柳の盤】 柳の木で作った盤台。「先づ初春のあした、七種の草を集め、―に載せ」(狂言歌謡) ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐の‐ま柳の間】 江戸城本丸殿中の居間。白書院しろしょいんの前庭を西にし、南は大広間に接し、2室から成る。雪に柳の襖絵があるから名づけた。四位以下の大名および表高家おもてこうけの詰所。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐の‐まゆ柳の眉】 ①柳の枝に芽の萌え出たのを眉に見立てていう語。 ②(「柳眉りゅうび」の訓読) ⇒りゅうび⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐の‐まよ柳の眉(→)「やなぎのまゆ」1に同じ。万葉集10「わがやどの―し思ほゆるかも」 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐ば柳葉⇒やないば⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐ばえ柳鮠】 小型で柳の葉のような形をしたハヤ。ウグイやオイカワをいう。〈[季]春〉 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐の‐ばん【柳の盤】🔗🔉

やなぎ‐の‐ばん柳の盤】 柳の木で作った盤台。「先づ初春のあした、七種の草を集め、―に載せ」(狂言歌謡) ⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐の‐ま【柳の間】🔗🔉

やなぎ‐の‐ま柳の間】 江戸城本丸殿中の居間。白書院しろしょいんの前庭を西にし、南は大広間に接し、2室から成る。雪に柳の襖絵があるから名づけた。四位以下の大名および表高家おもてこうけの詰所。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐の‐まゆ【柳の眉】🔗🔉

やなぎ‐の‐まゆ柳の眉】 ①柳の枝に芽の萌え出たのを眉に見立てていう語。 ②(「柳眉りゅうび」の訓読) ⇒りゅうび⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐の‐まよ【柳の眉】🔗🔉

やなぎ‐の‐まよ柳の眉(→)「やなぎのまゆ」1に同じ。万葉集10「わがやどの―し思ほゆるかも」 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

○柳は風に従うやなぎはかぜにしたがう🔗🔉

○柳は風に従うやなぎはかぜにしたがう 相手に逆らわず、上手にあしらうことのたとえ。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐ばこ柳筥⇒やないばこ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐ばし柳箸】 柳の枝で作った箸。新年の雑煮箸とする。〈[季]新年〉 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐ばし柳橋】 東京都台東区南東部の地名。神田川の川口に架かる橋の名に因む。江戸時代から花街として有名。 柳橋 提供:東京都 やなぎ‐ばっと柳ばっと】 そば粉を柳の葉の形にし、きのこや野菜とともに煮た汁物。岩手県の郷土料理。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎば‐ぼうちょう柳刃庖丁‥バウチヤウ 刺身庖丁の一種。細身で先がとがっているもの。柳刃。→庖丁(図)⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎ‐ばし【柳橋】🔗🔉

やなぎ‐ばし柳橋】 東京都台東区南東部の地名。神田川の川口に架かる橋の名に因む。江戸時代から花街として有名。 柳橋 提供:東京都

やなぎ‐ばっと【柳ばっと】🔗🔉

やなぎ‐ばっと柳ばっと】 そば粉を柳の葉の形にし、きのこや野菜とともに煮た汁物。岩手県の郷土料理。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎば‐ぼうちょう【柳刃庖丁】‥バウチヤウ🔗🔉

やなぎば‐ぼうちょう柳刃庖丁‥バウチヤウ 刺身庖丁の一種。細身で先がとがっているもの。柳刃。→庖丁(図)⇒やなぎ【柳・楊柳】 ○柳は緑花は紅やなぎはみどりはなはくれない ①自然のままで少しも人工の加わらないさま。また、物事に自然の理が備わっていることのたとえ。禅宗で、悟りの心境をいい表す句。 ②春の美しい景色の形容。 ③種々様々に異なっているさま。浄瑠璃、文武五人男「―さまざまの世のならはしこそ定めなき」 →柳緑花紅りゅうりょくかこう ⇒やなぎ【柳・楊柳】

○柳は緑花は紅やなぎはみどりはなはくれない🔗🔉

○柳は緑花は紅やなぎはみどりはなはくれない ①自然のままで少しも人工の加わらないさま。また、物事に自然の理が備わっていることのたとえ。禅宗で、悟りの心境をいい表す句。 ②春の美しい景色の形容。 ③種々様々に異なっているさま。浄瑠璃、文武五人男「―さまざまの世のならはしこそ定めなき」 →柳緑花紅りゅうりょくかこう ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎはら柳原】 姓氏の一つ。 ⇒やなぎはら‐よしたつ【柳原義達】 やなぎはら‐よしたつ柳原義達】 彫刻家。神戸生れ。東京美術学校卒。新制作派協会彫刻部創立に参加。1952〜57年滞仏。構築力に富む具象で知られる。作「坐る女」。(1910〜2004) ⇒やなぎはら【柳原】 やなぎ‐むしがれい柳虫鰈‥ガレヒ カレイ科の海産硬骨魚。全長約30センチメートル。有眼側は淡褐色で、口は小さい。北海道以南に分布。一塩干しは美味で、ササガレイと呼ぶ。若狭鰈。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐むねよし柳宗悦】 民芸研究家・宗教哲学者。東京生れ。東大卒。雑誌「白樺」創刊に加わり、のち民芸運動を提唱。日本民芸館を設立。(1889〜1961) 柳宗悦 撮影:田村 茂 ⇒やなぎ【柳】 やなぎ‐も柳藻】 ヒルムシロ科の沈水性多年草。茎は長さ約60センチメートル。細い枝を疎生。葉は剣状でとがり、柄がない。夏、水中で黄緑色の小花を穂状につけ、広卵形の果実を結ぶ。ササモ。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐や柳屋】 ①明和・安永(1764〜1781)頃、江戸浅草観音境内の楊枝ようじ店。お藤という美人がいたことで名高い。 ②江戸にあった紅屋べにや。あづまなまり「―の紅粉べにをぬりて」 やなぎや柳家】 落語家の芸姓。 ⇒やなぎや‐きんごろう【柳家金語楼】 ⇒やなぎや‐こさん【柳家小さん】 やなぎや‐きんごろう柳家金語楼】 落語家。演芸作家。本名、山下敬太郎。筆名、有崎勉。東京生れ。自作の兵隊物の落語で人気を得、喜劇俳優としても活躍。(1901〜1972) 柳家金語楼 撮影:田沼武能 ⇒やなぎや【柳家】 やなぎや‐こさん柳家小さん】 落語家。 ①(3代)本名、豊島銀之助。「らくだ」「うどん屋」などの上方落語を東京に移した。夏目漱石の賞賛を得た。(1856〜1930) ②(4代)本名、平山菊松。当り芸「長屋の花見」「湯屋番」など。(1888〜1947) ③(5代)本名、小林盛夫。当り芸「親子酒」「宿屋の富」など。人間国宝。(1915〜2002) ⇒やなぎや【柳家】 やなぎ‐らん柳蘭】 アカバナ科の多年草。草地や山火事の跡にしばしば群生。高さ0.5〜1メートルで、ヤナギに似た葉を互生。夏に茎頂に長い花穂を出し、紅紫色4弁の美花を多数つける。北半球の山地・原野に広く分布する。 ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎ‐わら柳原‥ハラ 柳の生い繁っている野原。(地名別項) ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やなぎわら柳原‥ハラ 東京都千代田区の万世橋から神田川に沿って浅草橋に至る街路。昔は古着屋が立ち並び、今は繊維問屋街。

やなぎはら【柳原】🔗🔉

やなぎはら柳原】 姓氏の一つ。 ⇒やなぎはら‐よしたつ【柳原義達】

やなぎはら‐よしたつ【柳原義達】🔗🔉

やなぎはら‐よしたつ柳原義達】 彫刻家。神戸生れ。東京美術学校卒。新制作派協会彫刻部創立に参加。1952〜57年滞仏。構築力に富む具象で知られる。作「坐る女」。(1910〜2004) ⇒やなぎはら【柳原】

やなぎ‐むねよし【柳宗悦】🔗🔉

やなぎ‐むねよし柳宗悦】 民芸研究家・宗教哲学者。東京生れ。東大卒。雑誌「白樺」創刊に加わり、のち民芸運動を提唱。日本民芸館を設立。(1889〜1961) 柳宗悦 撮影:田村 茂 ⇒やなぎ【柳】

やなぎ‐や【柳屋】🔗🔉

やなぎ‐や柳屋】 ①明和・安永(1764〜1781)頃、江戸浅草観音境内の楊枝ようじ店。お藤という美人がいたことで名高い。 ②江戸にあった紅屋べにや。あづまなまり「―の紅粉べにをぬりて」

やなぎや‐きんごろう【柳家金語楼】🔗🔉

やなぎや‐きんごろう柳家金語楼】 落語家。演芸作家。本名、山下敬太郎。筆名、有崎勉。東京生れ。自作の兵隊物の落語で人気を得、喜劇俳優としても活躍。(1901〜1972) 柳家金語楼 撮影:田沼武能 ⇒やなぎや【柳家】

やなぎや‐こさん【柳家小さん】🔗🔉

やなぎや‐こさん柳家小さん】 落語家。 ①(3代)本名、豊島銀之助。「らくだ」「うどん屋」などの上方落語を東京に移した。夏目漱石の賞賛を得た。(1856〜1930) ②(4代)本名、平山菊松。当り芸「長屋の花見」「湯屋番」など。(1888〜1947) ③(5代)本名、小林盛夫。当り芸「親子酒」「宿屋の富」など。人間国宝。(1915〜2002) ⇒やなぎや【柳家】

やなぎ‐わら【柳原】‥ハラ🔗🔉

やなぎ‐わら柳原‥ハラ 柳の生い繁っている野原。(地名別項) ⇒やなぎ【柳・楊柳】

やなぎわら【柳原】‥ハラ(地名)🔗🔉

やなぎわら柳原‥ハラ 東京都千代田区の万世橋から神田川に沿って浅草橋に至る街路。昔は古着屋が立ち並び、今は繊維問屋街。 ○柳を折るやなぎをおる (中国の風習による)別れる人に柳の枝を折って贈る意。柳の枝はしなやかでもとへ返るので、「帰る」にかけて言うといわれる。(兼載雑談) ⇒やなぎ【柳・楊柳】

○柳を折るやなぎをおる🔗🔉

○柳を折るやなぎをおる (中国の風習による)別れる人に柳の枝を折って贈る意。柳の枝はしなやかでもとへ返るので、「帰る」にかけて言うといわれる。(兼載雑談) ⇒やなぎ【柳・楊柳】 やな‐ぐい胡簶・胡籙‥グヒ 矢を入れて携帯する容器。筒に似ているものを壺胡簶、低く平たいものを平胡簶という。〈倭名類聚鈔13→靫ゆぎ→箙えびら⇒やなぐい‐ざし【胡簶差】 やなぐい‐ざし胡簶差‥グヒ‥ 扇を背の方に差すこと。 ⇒やな‐ぐい【胡簶・胡籙】 やな‐くずれ梁崩れ‥クヅレ 梁のくずれること。 やな‐す梁簀】 篠竹を編んで造った簀。梁の空所に当てる。〈倭名類聚鈔15やなせ柳瀬】 姓氏の一つ。 ⇒やなせ‐まさむ【柳瀬正夢】 やな‐せ梁瀬】 梁をしかけてある瀬。 やなせ‐まさむ柳瀬正夢】 洋画家・漫画家。本名、正六。松山生れ。前衛芸術集団マヴォ結成に参加。のちプロレタリア美術運動に転じ、政治漫画などを描く。(1900〜1945) ⇒やなせ【柳瀬】 やなだ梁田】 姓氏の一つ。 ⇒やなだ‐ぜいがん【梁田蛻巌】 やなだ‐ぜいがん梁田蛻巌】 江戸中期の儒学者。名は邦美。江戸の人。山崎闇斎の学を受け、朱子学を奉じ、明石藩に仕え、漢詩人としても知られた。著「蛻巌集」など。(1672〜1757) ⇒やなだ【梁田】 やな‐ぼこり梁誇り】 魚などが梁の上におどりあがること。古今和歌集六帖3「玉川の瀬に伏す鮎の―して」 や‐なみ矢並】 箙えびらに差した矢のならび具合。金槐集「もののふの―つくろふ籠手こての上に」 や‐なみ屋並・家並】 ①家の並び方。また、その並んだ家。 ②家ごと。毎戸。 や‐なり家鳴り】 家屋が鳴り響くこと。また、その響き。

やなせ【柳瀬】🔗🔉

やなせ柳瀬】 姓氏の一つ。 ⇒やなせ‐まさむ【柳瀬正夢】

やなせ‐まさむ【柳瀬正夢】🔗🔉

やなせ‐まさむ柳瀬正夢】 洋画家・漫画家。本名、正六。松山生れ。前衛芸術集団マヴォ結成に参加。のちプロレタリア美術運動に転じ、政治漫画などを描く。(1900〜1945) ⇒やなせ【柳瀬】

りゅう【柳】リウ🔗🔉

りゅうリウ 二十八宿の一つ。海蛇座うみへびざに当たる。柳宿。ぬりこぼし。

りゅうあん‐かめい【柳暗花明】リウ‥クワ‥🔗🔉

りゅうあん‐かめい柳暗花明リウ‥クワ‥ ①柳は繁って暗く、花は咲いて明るいこと。春の野の美しいながめ。 ②転じて、花柳街。色町。色里。

りゅう‐えい【柳永】リウ‥🔗🔉

りゅう‐えい柳永リウ‥ 北宋の詞人。字は耆卿きけい。福建崇安の人。別称、柳屯田。平易な言葉で情趣豊かな詞を作り、特に慢詞に優れた。周邦彦とともに北宋を代表する詞人。著「楽章集」。(971?〜1053)

りゅう‐えい【柳営】リウ‥🔗🔉

りゅう‐えい柳営リウ‥ [漢書周亜夫伝](漢の将軍周亜夫が匈奴征討を命ぜられて細柳という地に布陣した際、軍規厳粛威令がよく行われ、文帝が敬意を表したという故事から) ①将軍の陣営。幕府。 ②将軍。将軍家。平治物語「―の職には卯の歳の人はげに便有りける者かな」 ⇒りゅうえい‐れんがはじめ【柳営連歌始】

りゅうえい‐れんがはじめ【柳営連歌始】リウ‥🔗🔉

りゅうえい‐れんがはじめ柳営連歌始リウ‥ 主として正月11日に江戸城中で行われた連歌会。天文(1532〜1555)年間に始まる。里村家の人々を中心に連衆が登城し、宗匠が発句、歴代将軍が脇(代作)、次の宗匠が第3を作るのを常例とし、老中以下の陪聴が許された。 ⇒りゅう‐えい【柳営】

りゅう‐えん【柳煙】リウ‥🔗🔉

りゅう‐えん柳煙リウ‥ 柳にかかるもや。

りゅうかえん【柳花苑】リウクワヱン🔗🔉

りゅうかえん柳花苑リウクワヱン 雅楽の唐楽、双調そうじょうの曲。舞は廃絶。源氏物語花宴「―といふ舞をこれは今少しうち過ぐして」

りゅう‐かけい【柳下恵】リウ‥🔗🔉

りゅう‐かけい柳下恵リウ‥ 周代の魯の賢者。姓は展、名は禽、字は季。魯の大夫・士師(裁判官)となり、よく直道を守って君に仕えた。

りゅう‐がん【柳眼】リウ‥🔗🔉

りゅう‐がん柳眼リウ‥ 柳の新芽。和漢朗詠集「春枝条に入つて―低れり」

りゅうきょうしんし【柳橋新誌】リウケウ‥🔗🔉

りゅうきょうしんし柳橋新誌リウケウ‥ 随筆。2編。成島柳北著。1859年(安政6)に初編、71年(明治4)に2編成稿、74年刊。江戸柳橋やなぎばしの花街風俗を描写し、文明批評的性格が戯文調の漢文体と調和した作品。3編は発行差し止め、序文のみ伝わる。 →文献資料[柳橋新誌]

りゅう‐し【柳糸】リウ‥🔗🔉

りゅう‐し柳糸リウ‥ 柳の枝を糸にたとえていう語。

りゅう‐しこう【柳子厚】リウ‥🔗🔉

りゅう‐しこう柳子厚リウ‥ 柳宗元りゅうそうげんの別名。

りゅうししんろん【柳子新論】リウ‥🔗🔉

りゅうししんろん柳子新論リウ‥ 山県大弐著の政道論。1巻。幕政をきびしく批判、古代の天皇政治を評価し革命を肯定。1759年(宝暦9)成る。 →文献資料[柳子新論]

りゅうしゅう【柳州】リウシウ🔗🔉

りゅうしゅう柳州リウシウ (Liuzhou)中国広西チワン族自治区中部の都市。湘桂・黔桂けんけい・焦柳の3鉄道が会する。古くから柳江航運の要衝、木材の集散地として名高い。古称、竜城。人口122万(2000)。

りゅう‐じょう【柳条】リウデウ🔗🔉

りゅう‐じょう柳条リウデウ 柳の木のえだ。柳枝。

りゅうじょうこ【柳条湖】リウデウ‥🔗🔉

りゅうじょうこ柳条湖リウデウ‥ 中国遼寧省瀋陽(旧称、奉天)北郊の地名。 ⇒りゅうじょうこ‐じけん【柳条湖事件】

りゅうじょうこ‐じけん【柳条湖事件】リウデウ‥🔗🔉

りゅうじょうこ‐じけん柳条湖事件リウデウ‥ 満州事変の発端となった事件。1931年(昭和6)9月18日夜、関東軍は参謀石原莞爾中佐らの謀略計画により柳条湖で満鉄線路を爆破し、中国軍のしわざと偽り、攻撃を開始。なお、事件の地名を柳条溝とするのは誤り。 現場検証するリットン調査団 提供:毎日新聞社 ⇒りゅうじょうこ【柳条湖】

りゅう‐しょく【柳色】リウ‥🔗🔉

りゅう‐しょく柳色リウ‥ 柳の葉の、あおあおとした色。

りゅう‐そうげん【柳宗元】リウ‥🔗🔉

りゅう‐そうげん柳宗元リウ‥ 中唐の詩人・文章家。唐宋八家の一人。字は子厚。河東(山西永済)の人。監察御史となる。王叔文の失脚に伴って永州(湖南)、のち柳州(広西)に左遷されてその地で没。挫折の憂いを山水に晴らし、すぐれた自然詩と散文を残す。王維・孟浩然・韋応物と並び、王孟韋柳の称がある。文章では韓愈と共に古文復興運動を提唱。著「柳河東集」など。(773〜819)

りゅう‐よう【柳腰】リウエウ🔗🔉

りゅう‐よう柳腰リウエウ 柳の枝のように細くしなやかな腰、すなわち美人の腰。やなぎごし。

[漢]柳🔗🔉

 字形  筆順 〔木部5画/9画/常用/4488・4C78〕 〔音〕リュウ〈リウ〉(漢) 〔訓〕やなぎ [意味] ①木の名。やなぎ。特に、しだれやなぎ。「柳糸・柳色・柳眉りゅうび・楊柳ようりゅう・花柳界」 ②二十八宿の一つ。 [解字] 形声。「木」+音符「卯」(=なめらか)。柔らかくなめらかな枝をもつ木の意。は異体字。 [下ツキ 花柳・垂柳・翠柳・折柳・川柳・蒲柳・楊柳 [難読] 柳生やぎゅう・柳葉魚シシャモ

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