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あき‐つ‐かみ【△現つ神】🔗🔉

あき‐つ‐かみ【現つ神】 現世に姿を現している神。多くは天皇を敬っていう。現人(あらひと)神。「―わが大君(おほきみ)の天の下八島の中に」〈万・一〇五〇〉

あき‐つ‐みかみ【△現つ△御神】🔗🔉

あき‐つ‐みかみ【現つ御神】(あき)つ神」に同じ。「かけまくもかしこき―と大八島国知ろしめす天皇命(すめらみこと)」〈祝詞・出雲国造神賀詞〉

あら【現】🔗🔉

あら【現】 〔接頭〕名詞に付いて、目に見える形をもつ、現にこの世に存在する、の意を表す。「―人神(あらひとがみ)」「―神(あらがみ)

あらわ・す【現す(現わす)・表す(表わす)・△顕す】あらはす🔗🔉

あらわ・す【現す(現わす)・表す(表わす)・顕す】あらはす [動サ五(四)](現す)今まで見えなかったものを外に出して見えるようにする。実態を明らかにする。「姿を―・す」「正体を―・す」(表す)心に思っていること、考えていることなどを、表情・言葉・絵などで示す。表現する。「喜びを顔に―・す」「言葉に―・すのは難かしい」(表す)ある特定の意味を伝え示す。意味する。「花言葉で黄色いバラが―・すのは嫉妬だ」(現す)持っている力をはっきり表に出す。「頭角を―・す」(顕す)何かの形で、善行などを広く世間に知らせる。「記念碑に刻してその徳を―・す」 [可能]あらわせる [下接句]頭角を現す・名は体を表す・馬脚(ばきやく)を露(あら)わす・化けの皮を現す

あらわ・る【現る・表る・△顕る】あらはる🔗🔉

あらわ・る【現る・表る・顕る】あらはる [動ラ下二]「あらわれる」の文語形。

あらわれ【現れ(現われ)・表れ(表われ)・△顕れ】あらはれ🔗🔉

あらわれ【現れ(現われ)・表れ(表われ)・顕れ】あらはれ あらわれること。また、あらわれたもの。「日ごろの努力の―だ」「素朴な地方色の―」

あらわ・れる【現れる(現われる)・表れる(表われる)・△顕れる】あらはれる🔗🔉

あらわ・れる【現れる(現われる)・表れる(表われる)・顕れる】あらはれる [動ラ下一]あらは・る[ラ下二](現れる)今までなかったものが姿を見せる。「彗星(すいせい)のごとく―・れる」「雲間から太陽が―・れる」(表れる)隠れていたものが表面に出てくる。感情・思想などが表面から知られる状態になる。「怒りが顔に―・れる」「彼の考えがよく―・れた文章」(現れる)隠れていたものが際立って見えてくる。知れわたる。「真価が世に―・れる」(顕れる)よくないことが公になる。発覚する。「悪事が―・れる」 [類語]出現する・現出する・登場する・現前する・顕現する・生ずる・現ずる・覗(のぞ)く/発現する・発露する・流露する・出る・にじみ出る/発覚する・露見する・暴露する・ばれる

うつ・し【△現し・△顕し】🔗🔉

うつ・し【現し・顕し】 [形シク]《「うつつ」と同語源》現実にこの世に生きている。「葦原の中つ国にあらゆる―・しき青人草」〈記・上〉正気である。気が確かである。「春の日のうら悲しきにおくれゐて君に恋ひつつ―・しけめやも」〈万・三七五二〉◆上代には未然形・已然形に「しけ」の活用があった。なお、終止形(語幹)「うつし」はそのままで連体修飾用法となることもある。「うつしごころ」「うつしおみ」など。

うつし‐おみ【△現しおみ】🔗🔉

うつし‐おみ【現しおみ】 この世に人としての姿を現しているもの。生きている現実の人。「かしこし、我が大神、―あらむとは覚らざりき」〈記・下〉◆「おみ」の語義は「臣」かという。「大身」「御身」とするのは、上代の音韻からみて誤り。転じて「うつそみ」「うつせみ」となる。

うつし‐ごころ【△現し心】🔗🔉

うつし‐ごころ【現し心】 確かな心。理性のある心。正気。「―なく酔ひたるものに候」〈徒然・八七〉

うつし‐ざま【△現し様】🔗🔉

うつし‐ざま【現し様】 [名・形動ナリ]気持ちが正常で確かなさま。正気なさま。「―なる折すくなく侍りて」〈源・薄雲〉いつもと変わらないこと。また、そのさま。「おほやけのかしこまりなる人の、―にて世の中にあり経(ふ)るは」〈源・須磨〉

うつし‐びと【△現し人】🔗🔉

うつし‐びと【現し人】 (死者に対して)この世に生きている人。「―にてだに、むくつけかりし人の御けはひの」〈源・若菜下〉(出家に対して)在俗の人。俗人。「―にては世におはせむも、うたてこそあらめ」〈源・手習〉

うつし‐み【△現し身】🔗🔉

うつし‐み【現し身】 現在生きている身。うつせみ。「こうして―の女の肉に引きずられる執念は」〈石川淳・普賢〉◆江戸時代の国学者が上代語の「うつしおみ」また「うつそみ」「うつせみ」の原形を「現し身」と考えて作り出した語。

うつし‐よ【△現し世】🔗🔉

うつし‐よ【現し世】 この世。現世。

うつそみ【△現そみ】🔗🔉

うつそみ【現そみ】 《「うつしおみ」の音変化で、「うつせみ」の古形》「空蝉(うつせみ)」に同じ。「―と思ひし妹が灰にていませば」〈万・二一三〉

うつつ【△現】🔗🔉

うつつ【現】 この世に現に存在しているもの。現実。夢・虚構などに対していう。「夢か―か幻か」意識の正常な状態。正気。「―に返る」《「夢うつつ」「夢かうつつか」などの形で用いられるところから誤って》夢とも現実ともはっきりしない状態。夢見心地。夢心地。「昨今の―は事実かも知れないと思った」〈漱石・草枕〉現実に生きている状態。現存。死に対していう。「―の人々の中に忍ぶることだに、隠れある世の中かは」〈源・手習〉

現を抜か・す🔗🔉

現を抜か・す ある事に夢中になり、心を奪われる。「競馬競輪に―・す」

うつつ‐の‐ゆめ【△現の夢】🔗🔉

うつつ‐の‐ゆめ【現の夢】 夢のようにはかない現実。多く男女の逢い引きのはかなさをいう。「逢ふと見て覚めにしよりもはかなきは―の名残なりけり」〈俊成卿女集〉

おつつ【△現】をつつ🔗🔉

おつつ【現】をつつ 現在。うつつ。「今の―に尊きろかむ」〈万・八一三〉◆助詞「に」に続くときは「おつづに」と濁音化することもあった。

げ‐ぎょう【△現形・△顕形】‐ギヤウ🔗🔉

げ‐ぎょう【現形・顕形】‐ギヤウ 《「げんぎょう」の撥音の無表記》神仏などが、人前に姿をあらわすこと。「おほん神―し給ひて」〈伊勢・一一七〉

げん【現】🔗🔉

げん【現】 (連体詞的に用いて)現在の。今の。「―政府」「―段階」「―チャンピオン」「現世(げんせ)」の略。「過―未」「あまねく―には千幸万福に楽しみて」〈盛衰記・三九〉現に

げん‐いん【現員】‐ヰン🔗🔉

げん‐いん【現員】‐ヰン 現在の人員。現在員。

げん‐か【現下】🔗🔉

げん‐か【現下】 現在。今。目下。「―の情勢」

げん‐か【現化】‐クワ🔗🔉

げん‐か【現化】‐クワ げんげ(現化)

げん‐か【現価】🔗🔉

げん‐か【現価】 現在の価格。その時の相場。時価。将来に発生する価値を利子率で割り引いて算出した現在の価値。現在価値。割引価値。

げん‐か【現果】‐クワ🔗🔉

げん‐か【現果】‐クワ 仏語。過去または現世の業因(ごういん)により、人が現世で受ける報い。

げん‐かぶ【現株】🔗🔉

げん‐かぶ【現株】 実株(じつかぶ)

げん‐かん【現官】‐クワン🔗🔉

げん‐かん【現官】‐クワン 現在ついている官職。

げん‐きょう【現況】‐キヤウ🔗🔉

げん‐きょう【現況】‐キヤウ 現在の状況。現状。「―を報告する」

げん‐ぎょう【現形・△顕形】‐ギヤウ🔗🔉

げん‐ぎょう【現形・顕形】‐ギヤウ 形をあらわすこと。また、その形。げぎょう。「敵―イタイタ」〈日葡〉

げん‐ぎょう【現業】‐ゲフ🔗🔉

げん‐ぎょう【現業】‐ゲフ 現場の業務。事務や営業などでなく、工場や作業場で行う労務。現業庁。また、現業庁の職員。

げんぎょう‐ちょう【現業庁】ゲンゲフチヤウ🔗🔉

げんぎょう‐ちょう【現業庁】ゲンゲフチヤウ 公共事業などの事業役務を行う官庁。印刷局・造幣局・林野庁などの称。現業官庁。

げん‐きん【現金】🔗🔉

げん‐きん【現金】 [名]手持ちのかね。その場で受け渡しをすることのできる金銭。また、金銭をその場で受け渡しすること。キャッシュ。「―で支払う」「―の持ち合わせがない」通用の貨幣。小切手・手形・為替などに対していう。キャッシュ。通貨。「―に換える」簿記上、通貨およびいつでも通貨に換えられる小切手・送金為替手形・郵便為替証書など。まとまった額の金銭。げんなま。「―が渡る」「―を積まれる」[形動]目先の利害損得によってすぐ態度や主張を変えるさま。「―なやつだ」 [派生]げんきんさ[名]

現金掛け値なし🔗🔉

現金掛け値なし 掛け売りをしないで、正札どおりに現金取引で商品を売ること。元禄(一六八八〜一七〇四)ごろ、江戸の呉服店三井越後屋が始めたという商法。うそいつわりのないこと。正真正銘。

げん‐ぎん【現銀】🔗🔉

げん‐ぎん【現銀】 手持ちのかね。現金。近世、通貨として銀貨を主に使った上方でいう。「万(よろづ)―売りに、掛け値なしと相定め」〈浮・永代蔵・一〉

げんきん‐あきない【現金商い】‐あきなひ🔗🔉

げんきん‐あきない【現金商い】‐あきなひ 現金で商品の売買をすること。掛け商い。

げんきん‐うり【現金売り】🔗🔉

げんきん‐うり【現金売り】 現金と引き換えで商品を売ること。

げんきん‐がい【現金買い】‐がひ🔗🔉

げんきん‐がい【現金買い】‐がひ 現金と引き換えで商品を買うこと。

げんきん‐かきとめ【現金書留】🔗🔉

げんきん‐かきとめ【現金書留】 現金を送る書留郵便。郵政省発行の所定の封筒を使用する。

げんきん‐かんじょう【現金勘定】‐カンヂヤウ🔗🔉

げんきん‐かんじょう【現金勘定】‐カンヂヤウ 簿記で、日々収支する現金を処理して、手元の現金有高を示す勘定科目。

げんきん‐じどうしはらいき【現金自動支払機】‐ジドウしはらひキ🔗🔉

げんきん‐じどうしはらいき【現金自動支払機】‐ジドウしはらひキ キャッシュ‐ディスペンサー

げんきん‐すいとうちょう【現金出納帳】‐スイタフチヤウ🔗🔉

げんきん‐すいとうちょう【現金出納帳】‐スイタフチヤウ 現金の収入・支出の明細を記録し、残高を明らかにするための帳簿。金銭出納帳。

げんきん‐とりひき【現金取引】🔗🔉

げんきん‐とりひき【現金取引】 商品の受け渡しと同時に、その代金の授受を行う取引。掛け取引。

げんきん‐わりびき【現金割引】🔗🔉

げんきん‐わりびき【現金割引】 掛け売り商品の代金を買い手が期日以前に現金で支払うとき、売り手がその代金を値引きすること。

げん‐げ【現化】🔗🔉

げん‐げ【現化】 神仏が姿を変えてこの世に現れること。げんか。

げん‐けい【現形】🔗🔉

げん‐けい【現形】 現在のかたち・ありさま。

げん‐けい【現計】🔗🔉

げん‐けい【現計】 現在高の計算。ある時点における金銭・物品の、それまでの収支計算。

げん‐こう【現行】‐カウ🔗🔉

げん‐こう【現行】‐カウ 現在行われていること。「―の制度」「内容は―どおりで変更はない」

げんこう‐はん【現行犯】ゲンカウ‐🔗🔉

げんこう‐はん【現行犯】ゲンカウ‐ 現に行っているか、または現に行い終わった犯罪。また、その犯人。逮捕状なしに逮捕できる。「不法侵入の―」

げんこう‐ほう【現行法】ゲンカウハフ🔗🔉

げんこう‐ほう【現行法】ゲンカウハフ 現在行われていて効力のある法律。現行法規。

げん‐こん【現今】🔗🔉

げん‐こん【現今】 いま。現在。「―の社会風潮」

げん‐ざい【現在】🔗🔉

げん‐ざい【現在】 [名]スル過去と未来の間。過去から未来へと移り行く、今。また、近い過去や未来を含む、今。副詞的にも用いる。「数千年の時を経て―に至る」「―のところ見通しは立っていない」「―、出張中です」(時間を表す語の下に付き、接尾語的に用いて)変化する物事の状態をある時点で区切って示すときの、その時点。「八月末日―の応募者数」現に存在すること。目の前にあること。「―する最重要課題」(「現在の」の形で血縁関係などを表す語を修飾して)正真正銘の。まぎれもない。「いはんや彼らは―の孫なり。しかも嫡孫なり」〈曾我・三〉(副詞的に用いて)明白な事実であるさま。また、近い将来そのことが実現するのが確実であるさま。「そなたは―奥様になることぢゃ」〈浮・棠大門屋敷〉仏語。三世(さんぜ)の一。今、生をうけているこの世。現世。文法の時制の一。今の時点での動作・状態など表すときに用いる形。現在形。 [類語](いま)・只今(ただいま)・目下(もつか)・刻下・現下・現時点・現時・今日(こんにち)・方今・当今・現今

げんざい‐いん【現在員】‐ヰン🔗🔉

げんざい‐いん【現在員】‐ヰン 現在その場所にいる人数。また、現在在籍している人数。

げんざい‐かんりょう【現在完了】‐クワンレウ🔗🔉

げんざい‐かんりょう【現在完了】‐クワンレウ 英文法などの時制の一。動作や状態が今終わったこと。また、動作や状態が過去から現在まで続いていることを表す動詞句の形。

げんざい‐しょう【現在生】‐シヤウ🔗🔉

げんざい‐しょう【現在生】‐シヤウ 現世(げんせ)

げんざい‐せ【現在世】🔗🔉

げんざい‐せ【現在世】 現世(げんせ)

げんざい‐だか【現在高】🔗🔉

げんざい‐だか【現在高】 現時点における数量や金額。「金の―」「在庫品の―を調べる」

げんざい‐ち【現在地】🔗🔉

げんざい‐ち【現在地】 人が現在いる地点。また、物が現在ある場所。

げんざい‐のう【現在能】🔗🔉

げんざい‐のう【現在能】 能で、主人公(シテ)を実在する人物として登場させるもの。広義には、現実の人間界の事件を主題としたもの。→夢幻能

げんざい‐ぶんし【現在分詞】🔗🔉

げんざい‐ぶんし【現在分詞】 英語などの分詞の一。動詞の性質をもった形容詞の働きをする。また、助動詞と結びついて進行形をつくる。

げんざい‐ほう【現在法】‐ハフ🔗🔉

げんざい‐ほう【現在法】‐ハフ 修辞法の一。過去や未来のことなどを、現在を表す動詞で表現する方法。現写法。

げんざい‐もの【現在物】🔗🔉

げんざい‐もの【現在物】 能の分類の一。歴史上の男性が存命中の姿で、直面(ひためん)でシテとして登場するもの。男舞をまうか、切組(きりくみ)を見せる。現在男物。

げん‐じ【現時】🔗🔉

げん‐じ【現時】 現在の時点。また、今の時代。「―の国際情勢」

げん‐じつ【現実】🔗🔉

げん‐じつ【現実】 いま目の前に事実として現れている事柄や状態。「夢と―」「―を直視する」「―に起きてしまった事故」理想。 [類語]実際・実地・実情・実態・実相・現状・事実・実在・実(まこと)・現(うつつ)

げんじつ‐かい【現実界】🔗🔉

げんじつ‐かい【現実界】 事実として存在する世界。現実の世界。

げんじつ‐げんそく【現実原則】🔗🔉

げんじつ‐げんそく【現実原則】 精神分析の用語。現実生活に適応するために、快楽だけを追い求める本能的欲求を、一時的または永久にあきらめる自我の働き。快楽原則。

げんじつ‐しゅぎ【現実主義】🔗🔉

げんじつ‐しゅぎ【現実主義】 現実を最重視する態度。理想を追うことなく、現実の事態に即して事を処理しようとする立場。リアリズム。

げんじつ‐せい【現実性】🔗🔉

げんじつ‐せい【現実性】 現実に存在しているものの本質・あり方。「―を追究した作品」物事の実際に起こりうる可能性。「―に乏しい計画」「抱き続けてきた夢が―を帯びてきた」

げんじつ‐てき【現実的】🔗🔉

げんじつ‐てき【現実的】 [形動]現実のものであるさま。現実に即しているさま。「路上駐車などの―な問題の解決策を練る」「―に処理する」実利のみを追求するさま。「計算高い―な人」

げんじつ‐ばいばい【現実売買】🔗🔉

げんじつ‐ばいばい【現実売買】 売買方法の一。売買契約の成立と同時に物が買い主に引き渡され、代金が売り主に支払われるもの。現金売買。

げんじつ‐ばなれ【現実離れ】🔗🔉

げんじつ‐ばなれ【現実離れ】 [名]スル現実に即していないこと。「―した理想論」世俗的な価値観や感覚からかけはなれていること。「山奥で―した生活を送る」

げん‐じてん【現時点】🔗🔉

げん‐じてん【現時点】 現在の時点。今(いま)現在。「―でははっきりしたことは言えない」

げん‐しゃく【現尺】🔗🔉

げん‐しゃく【現尺】 原物そのままの寸法。原寸。

げんしゃ‐ほう【現写法】‐ハフ🔗🔉

げんしゃ‐ほう【現写法】‐ハフ 現在法

げん‐しゅう【現収】‐シウ🔗🔉

げん‐しゅう【現収】‐シウ 現在の収入。

げん‐じゅう【現住】‐ヂユウ🔗🔉

げん‐じゅう【現住】‐ヂユウ [名]スル現にそこに住んでいること。また、その住居。「区域内に―する総人口」「―建造物」仏語。現在、この世にあること。寺院の、現在の住職。

げんじゅう‐しょ【現住所】ゲンヂユウ‐🔗🔉

げんじゅう‐しょ【現住所】ゲンヂユウ‐ 現在住んでいる場所。

げん‐しゅつ【現出】🔗🔉

げん‐しゅつ【現出】 [名]スル実際にあらわれ出ること。また、実際にあらわし出すこと。出現。

げん‐しょう【現症】‐シヤウ🔗🔉

げん‐しょう【現症】‐シヤウ 現在ある病気の症状。

げん‐しょう【現象】‐シヤウ🔗🔉

げん‐しょう【現象】‐シヤウ 人間が知覚することのできるすべての物事。自然界や人間界に形をとって現れるもの。「不思議な―が起こる」「一時的な―」「自然―」哲学で、本体・本質が外的に発現したもの。カント哲学で、主観によって感性的に受容された内容が、時間・空間およびカテゴリーなどの主観にそなわる認識形式によって、総合的に統一されたもの。その背後にある物自体は不可知とされる。ワッサールの現象学で、意識に現前し、直接的に自らを現している事実。本体などの背後根拠との相関は想定しない。

げん‐じょう【現状】‐ジヤウ🔗🔉

げん‐じょう【現状】‐ジヤウ 現在の状態、ありさま。「―を打破する」「―に甘んじる」「―分析」「―維持」

げん‐じょう【現場】‐ヂヤウ🔗🔉

げん‐じょう【現場】‐ヂヤウげんば(現場)」に同じ。「今夜こそ―を見届けたぞ」〈啄木・葬列〉

げんしょう‐かい【現象界】ゲンシヤウ‐🔗🔉

げんしょう‐かい【現象界】ゲンシヤウ‐ 人間の感覚によって知覚できる世界。経験の世界。

げんしょう‐がく【現象学】ゲンシヤウ‐🔗🔉

げんしょう‐がく【現象学】ゲンシヤウ‐ ヘーゲルの精神現象学。最も単純な感覚的確信から最高の絶対知へ至るまでの精神の弁証法的発展の叙述。フッサールによって創唱された哲学。純粋意識の本質を記述し、その志向的体験をノエシス・ノエマ的な相関関係において究明する。

げんじょうふざい‐しょうめい【現場不在証明】ゲンヂヤウフザイ‐🔗🔉

げんじょうふざい‐しょうめい【現場不在証明】ゲンヂヤウフザイ‐ アリバイ

げんしょう‐ろん【現象論】ゲンシヤウ‐🔗🔉

げんしょう‐ろん【現象論】ゲンシヤウ‐ 我々が認識できるものは現象だけで、本体そのものは認識できないという説。我々の認識できる現象そのものが実在で、そのほかに本体は存在しないとする説。現象主義。事物の表面的な現れだけをみて行う議論。

げん・じる【現じる】🔗🔉

げん・じる【現じる】 [動ザ上一]「げん(現)ずる」(サ変)の上一段化。「幻影が―・じる」

げん・ずる【現ずる】🔗🔉

げん・ずる【現ずる】 [動サ変]げん・ず[サ変]なかったもの、見えなかったものが姿・形をもってあらわれる。また、姿・形をあらわす。「人間が人間の本性を―・じた時は」〈西田・善の研究〉

げん‐だか【現高】🔗🔉

げん‐だか【現高】 帳簿・預金通帳などで、現在ある金額や数量。現在高。

げん‐に【現に】🔗🔉

げん‐に【現に】 [副]ある事が想像や理屈ではなく、事実であるさま。現実に。実際に。「そういう風習は―行われている」「―この目で見た」

げん‐の‐しょうこ【現の証拠】🔗🔉

げん‐の‐しょうこ【現の証拠】 フウロソウ科の多年草。山野に自生。葉は手のひら状に裂ける。夏、白色や紅紫色の五弁花をつけ、実は熟すと五つに裂ける。地上部を煎(せん)じて下痢止めなどに用いる。名は、効き目がすぐに現れることに由来。みこしぐさ。《季 夏》「殉難碑―の花は欠く/青畝」

げん‐ば【現場】🔗🔉

げん‐ば【現場】 事件や事故が実際に起こった場所。また、現にそれが起こっている場所。げんじょう。「事故の―を目撃する」実際に作業が行われている場所。また、企業などで、管理部門に対する実務部門をいう。「工事―」「―の意見を採用する」

げんば‐かんとく【現場監督】🔗🔉

げんば‐かんとく【現場監督】 建築や土木工事などの現場で、作業を指揮・監督すること。また、その人。

げんば‐けんしょう【現場検証】🔗🔉

げんば‐けんしょう【現場検証】 犯罪の発生した現場で行う検証。広義には実地検証をさす。

げんば‐ばいばい【現場売買】🔗🔉

げんば‐ばいばい【現場売買】 商品が現存する場所、または生産されている場所で行われる売買。

げんばふざい‐しょうめい【現場不在証明】🔗🔉

げんばふざい‐しょうめい【現場不在証明】 アリバイ

げん‐びき【現引】🔗🔉

げん‐びき【現引】 信用取引や先物取引で、買い方が転売しないで現物を引き取ること。

げん‐やく【現益】🔗🔉

げん‐やく【現益】 仏語。現世で受ける利益(りやく)

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[音]ケン    ゲン [訓]あらわ‐れる    あらわ‐す    うつつ [部首]玉 [総画数]11 [コード]区点    2429      JIS   383D      S‐JIS 8CBB [分類]常用漢字 [難読語] →うつつ‐ごころ【現心】げ‐ぎょう【現形・顕形】け‐げん【化現】げん‐げ【現化】ゆめ‐うつつ【夢現】

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