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○スタートを切るスタートをきる🔗⭐🔉
○スタートを切るスタートをきる
競走などで、出発する。また、ある目標に向かって物事を始める。「人生の新しい―」
⇒スタート【start】
スターバト‐マーテル【Stabat mater dolorosa ラテン】
(「悲しみの聖母は立っていた」の意)中世ヨーロッパの宗教詩。作者不詳。13世紀ころの作。それを歌詞としてパレストリーナ・ペルゴレージ・ロッシーニなどが作曲。
スター‐プレーヤー【star player】
①人気のあるスポーツ選手。花形選手。
②人気のある演奏家・俳優。
⇒スター【star】
スター‐マイン
(和製語star mine)多数の小形花火を連続して打ち上げる仕掛け花火。
⇒スター【star】
スターリン【Iosif Vissarionovich Stalin】
(Stalinは「鋼鉄の人」の意。本姓Dzhugashvili)ソ連の政治家。グルジアのゴリ生れ。神学校に入学後、革命運動に入り、十月革命後は民族人民委員。1922年以来共産党書記長。レーニン没後、トロツキー・ブハーリンらを退け、一国社会主義の強行建設を推進。30年代には大量粛清を行なって個人独裁を樹立。36年新憲法を制定。人民委員会議長(首相)として対独抗戦を指導。死後、専制支配をフルシチョフらが批判。(1879〜1953)
⇒スターリン‐けんぽう【スターリン憲法】
⇒スターリン‐しゅぎ【スターリン主義】
⇒スターリン‐ひはん【スターリン批判】
スターリング【sterling】
①中世、イギリスの一貨幣の名称。純分・重量において規格性をもっていたところから、決済取引単位として多く利用され、近世以降はイギリス貨幣の通称。
②純銀製品。
⇒スターリング‐ブロック【sterling bloc】
スターリング‐エンジン【Stirling engine】
外燃機関の一種。密閉した気体を二つの熱交換器によってそれぞれ加熱・冷却し、位相差のある二つのピストンを用いて動力を得るエンジン。イギリスのスターリング(Robert S.1790〜1878)が1816年に考案。
スターリング‐ブロック【sterling bloc】
(→)ポンド‐ブロックに同じ。
⇒スターリング【sterling】
スターリングラード【Stalingrad】
(→)ヴォルゴグラードの旧称。
スターリン‐けんぽう【スターリン憲法】‥パフ
スターリンを起草委員長として1936年に制定されたソ連憲法の通称。世界で最も民主的と称したが、守られなかった。
⇒スターリン【Iosif Vissarionovich Stalin】
スターリン‐しゅぎ【スターリン主義】
(Stalinism)スターリンの思想と実践の総体。また、その具体化として1929〜53年にソ連で形成された共産党とスターリン自身の独裁体制を指す語。初めトロツキー派が用いた。
⇒スターリン【Iosif Vissarionovich Stalin】
スターリン‐ひはん【スターリン批判】
スターリンの死後に始まった彼の思想・政策に対する批判。1956年ソ連共産党第20回大会で、フルシチョフが個人崇拝とその諸結果を批判、各国共産党に衝撃を与え、ハンガリー事件や中ソ論争につながった。
⇒スターリン【Iosif Vissarionovich Stalin】
スタール【Nicolas de Staël】
ロシア生れのフランスの画家。1938年にパリに出る。抽象絵画から、具象形態を単純化し鮮烈な色彩の面を対照させる絵画へ移行した。(1914〜1955)
スタール‐ふじん【スタール夫人】
(Madame de Staël)フランスの女性作家。財政家ネッケルの娘。ロマン派の先駆。自由思想家で、ナポレオン1世に圧迫されドイツ・イタリア・スイスに亡命。著「文学論」「ドイツ論」、書簡体小説「デルフィーヌ」「コリーヌ」など。(1766〜1817)
スターレツ【starets ロシア】
(長老の意)東方正教会の霊的指導者。
スターン【Laurence Sterne】
イギリスの作家・牧師。人間の猥雑さを描き、小説というジャンルをパロディー化したような小説「トリストラム=シャンディ」を書いた。ほかに「感傷旅行」がある。(1713〜1768)
スターン‐トロール【stern trawl】
トロール漁業の一種。船尾よりオッター‐トロールを投入し、引網ののち揚網するもの。
ず‐だい【図題】ヅ‥
作図または絵画の題。
ずだい
〔副〕
(ドダイ(土台)の転か)
①元来。生れつき。根無草「―気の短い旦那殿」
②(多く打消の語を伴って)全然。少しも。
スタイケン【Edward Jean Steichen】
アメリカの写真家。初期は印象派的写真、第二次大戦後はファッション写真で有名。ニューヨーク近代美術館「人間家族」展のディレクターとして著名。(1879〜1973)
スタイナー【George Steiner】
アメリカの文芸批評家・小説家。パリに生まれ、アメリカに亡命したユダヤ人。幅広い学殖と戦争体験を背景に批評を展開する。著「言語と沈黙」「バベル以後」など。(1929〜)
スタイリスト【stylist】
①文体を練って、凝って書く人。文体家。名文家。美文家。
②身なり・恰好かっこうを気にかける人。おしゃれ。気取り屋。
③映画や写真撮影などで、俳優やモデルの衣装・髪形・小道具や全体の構成を整える人。
スタイリッシュ【stylish】
粋いきで恰好かっこうのいいさま。「―な着こなし」
スタイル【style】
①すがた。風采。恰好。
②様式。型。
㋐文体。筆致。
㋑美術・工芸・建築などの様式。
㋒服飾や髪の型・デザイン。
⇒スタイル‐ブック【stylebook】
スタイル‐ブック【stylebook】
流行服の型などを図示した本。
⇒スタイル【style】
スタイロン【William C. Styron】
アメリカの小説家。作「闇の中に横たわりて」「ナット=ターナーの告白」「ソフィーの選択」など。(1925〜2006)
スタイン【Gertrude Stein】
アメリカの女性作家。パリに定住。「失われた世代」の命名者。小説「三人の女」など。(1874〜1946)
スタイン【Mark Aurel Stein】
イギリスの探検家・考古学者。タリム盆地(ホータン)・甘粛西辺(敦煌)・モンゴル西部・パミール・アフガニスタンなどを踏査、古代東西交渉史の究明に貢献。(1862〜1943)
スタインベック【John Steinbeck】
アメリカの小説家。貧農の生活などを広い社会的関連から描く。作「二十日鼠と人間たち」「怒りの葡萄」「エデンの東」など。ノーベル賞。(1902〜1968)
スタインベック
提供:ullstein bild/APL
スタヴィスキー‐じけん【スタヴィスキー事件】
フランス政界の汚職事件。1933年末、国際的詐欺師スタヴィスキー(S. A. Stavisky1886頃〜1934)の詐欺行為の発覚を機に、右翼団体が急進党内閣を攻撃、翌年2月内閣は総辞職。右翼政権の樹立の企てに対する反撃が人民戦線成立の端緒となった。
スタウト【stout】
イギリス風の黒ビール。酒精分が高く、味は濃厚で苦味を有する。
す‐だか【巣鷹】
巣の中の鷹のひな。また、これを捕らえて鷹狩用に飼育すること。
ずだ‐ぎょう【頭陀行】ヅダギヤウ
〔仏〕
①頭陀の行法。
②乞食こつじきをして諸方をめぐりあるくこと。大鏡頼忠「恵心僧都の―せられける折に」
すた・く【呻く】
〔自四〕
(スダクとも)(→)「すためく」に同じ。日葡辞書「スタキアエ(喘)ク」。浄瑠璃、栬狩剣本地「急げ急げといふ声も―・きせぐりて」
すだ・く【集く】
〔自五〕
①多く集まってさわぐ。万葉集11「葦鴨の―・く池水はふるとも」
②多く集まる。六百番歌合「―・きこし沢の蛍は影消えて」
③虫が集まって鳴く。閑吟集「人をまつむし枕に―・けど」
すだ‐くにたろう【須田国太郎】‥ラウ
洋画家。京都生れ。京大文学部卒。スペインに滞在。独立美術協会会員。古典的技法をふまえて近代的表現を展開。作「犬」など。(1891〜1961)
須田国太郎
撮影:田沼武能
⇒すだ【須田】
スタグネーション【stagnation】
景気の低迷。不況。
スタグフレーション【stagflation】
〔経〕(stagnationとinflationとの合成語)不況下で生産物や労働力の供給過剰が生じているのに物価が上昇する状態。
ず‐だけ【図竹】ヅ‥
(ズタケとも)雅楽用の調律具。竹に簧したをつけた12管から成り、十二律に対応する。調子竹。調子笛。〈日葡辞書〉→律管
す‐だこ【酢蛸】
ゆでた蛸を薄くそいで酢に浸した料理。
すた‐こら
足早に歩くさま。特に、急いでその場を立ち去るさま。「―さっさと逃げる」
スタジア‐そくりょう【スタジア測量】‥リヤウ
土木測量で距離や高低差を間接的に測量する方法。トランシットの望遠鏡内にある十字線の上下に張ってある2本のスタジア(stadia)線を利用して算定する。
スタジアム【stadium】
観覧席を備えた運動競技場。野球場・陸上競技場など。
すだ‐じい【すだ椎】‥ジヒ
シイの一変種。イタジイ。ナガジイ。→椎しい
スタジオ【studio】
①美術家などの仕事場。
②写真屋の撮影室。
③映画の撮影所。
④放送局の放送室など、録音・録画のできる施設。
⇒スタジオ‐ミュージシャン【studio musician】
⇒スタジオ‐ろくおん【スタジオ録音】
スタジオ‐ミュージシャン【studio musician】
スタジオでの録音のための演奏を主とする演奏家。
⇒スタジオ【studio】
スタジオ‐メーター【stadiometer】
身長計の一種。目盛りのついた垂直の背板と、上下に動く水平の横棒からなる。
スタジオ‐ろくおん【スタジオ録音】
音楽などをスタジオ4で録音すること。また、その録音したもの。↔生なま録音
⇒スタジオ【studio】
スタ‐ジャン
スタジアム‐ジャンパーの略。運動競技の前後に着用する防寒用のジャンパー。
すた‐すた
①(足底を確実に地面につけて)急ぎ足で歩くさま。歌舞伎、お染久松色読販「下駄がけ―と出て来る」。「―歩く」
②あえぐさま。はあはあいうさま。浄瑠璃、伊賀越道中双六「杖を力に息―」
⇒すたすた‐ぼうず【すたすた坊主】
ずた‐ずた【寸寸】
細かく乱雑に切り裂かれたさま。寸断。きれぎれ。浄瑠璃、彦山権現誓助剣「―になされたとてお恨みはない」。「地震で線路が―になる」「身も心も―だ」
⇒ずたずた‐ぎり【寸寸斬り】
ずたずた‐ぎり【寸寸斬り】
ずたずたに斬ること。
⇒ずた‐ずた【寸寸】
すたすた‐ぼうず【すたすた坊主】‥バウ‥
上方の誓文払せいもんばらいに、商人に代わって社祠に参詣し寒垢離かんごりをした願人坊主。後には上方・江戸で、頭に鉢巻、腰にしめ縄、右手に銭を挟んだ割り竹を持ち「すたすた坊主の来る時は世の中よいと申す」とはやしながら門付けをした。浄瑠璃、双生隅田川「難行苦行の―すたすたいうてぞ加持しける」
⇒すた‐すた
す‐だち【直立】
まっすぐに生い立った立木。源平盛衰記37「椎の木の―一本ねぢ切り、杖につき」
す‐だち【巣立ち】
①雛鳥が成長して巣を離れ出ること。晩春から初夏に多く見られる。〈[季]春〉。日葡辞書「スダチヲスル」
②転じて、子が親の養護を離れて独立し、または学業をおえて実社会に出ること。
⇒すだち‐どり【巣立鳥】
す‐だち【酸橘】
ミカン科ユズ類の常緑低木。果実はユズより小形、独特の香気と酸味があり、緑色のうちに収穫して香味料として賞用。主に徳島県で栽培。〈[季]秋〉
すだち
撮影:関戸 勇
すだち‐どり【巣立鳥】
晩春から初夏にかけて、成長して巣を離れる鳥。〈[季]春〉
⇒す‐だち【巣立ち】
スタチュー【statue】
立像。彫像。
すだつ【須達】
⇒しゅだつ
す‐だ・つ【巣立つ】
[一]〔自五〕
①雛鳥が巣から飛び立って立ち去る。万葉集2「とぐら立て飼ひし雁かりの子―・ちなばまゆみのをかにとびかへりこね」
②転じて、子どもが親元や学校から実社会に出て行く。「学窓を―・つ」
[二]〔他下二〕
鳥の子を巣から飛び立たせる。拾遺和歌集雑賀「松が枝のかよへる枝をとぐらにて―・てらるべき鶴の雛かな」
スタッカート【staccato イタリア】
〔音〕1音符ごとに切り離して短く奏すること。また、それを表す記号。音符に「・」や「
」(スタッカティッシモ)を付すかstacc.と略記する。分割奏法。断奏。↔レガート
スタック【stack】
データ構造の一種。最後に入れたデータが最初に取り出せるもの。LIFO(last-in first-out)ともいう。→待ち行列
スタッコ【stucco】
漆喰しっくい。特に、西洋建築に用いる化粧漆喰。
スダッタ【Sudatta 梵】
⇒しゅだつ(須達)
スタッド【stud】
①鋲びょう。飾り鋲。
②〔機〕植込みボルトのこと。
⇒スタッドレス‐タイヤ【studless tire】
スタッドレス‐タイヤ【studless tire】
スノー‐タイヤの一種。雪道や凍った道で滑らないよう、ゴムの材質と表面の溝の形を工夫したもの。スパイク‐タイヤによる粉塵公害を防ぐため採用。スパイクレス‐タイヤ。
⇒スタッド【stud】
す‐たづな【素手綱】
①弓矢を手にした騎者が手綱を手にとらずに、鞍の前輪まえわにかけること。
②白布の手綱。↔染分そめわけ手綱
スタッフ【staff】
①それぞれの部署を受け持つ職員。部員。また、その陣容。顔ぶれ。「編集―」「教授―」
②映画・演劇・放送などで、出演者以外の制作関係者。
③スタッフ部門の略。
⇒スタッフ‐ぶもん【スタッフ部門】
スタッフ【stuff】
①材料。原料。
②西洋料理で、詰めもの。
スタッフ‐ぶもん【スタッフ部門】
調査・分析・企画などの間接業務を専門に分担し、ライン部門に対して助言・支援する機能を果たす部門。↔ライン部門
⇒スタッフ【staff】
す‐だて【素建て】
新築の家で、まだ骨組だけで造作ぞうさくのはいっていないこと。また、その家。
す‐だて【簀立て】
①定置漁法の一種。海中に簀を立てておき、満潮時これに入った魚が干潮時に逃げおくれるのを捕らえる。
②円筒形の竹籠を味噌・醤油の諸味もろみなどの中に立て、中に入った汁をとるもの。〈運歩色葉集〉
す‐だて【簾楯】
竹簾たけすだれを束ねて楯としたもの。
ず‐だて【頭立】ヅ‥
兜かぶとの頂上に立てる立物たてもの。
スタディー【study】
勉強。研究。学習。「―‐ツアー」
スタディオ【studio】
⇒スタジオ
スタティック【static】
静的。↔ダイナミック
スタニスラフスキー【Konstantin S. Stanislavskii】
ロシアの演出家・俳優。1898年、ネミロヴィチ=ダンチェンコ(V. I. Nemirovich-Danchenko1858〜1943)と共にモスクワ芸術座を創設、スタニスラフスキー‐システムと呼ばれるリアリズム演劇の方法論を確立。(1863〜1938)
すだ‐はちまんぐう【隅田八幡宮】
和歌山県橋本市隅田町にある元県社。祭神は誉田別尊ほむだわけのみことほか。癸未年(443年など諸説あり)の銘文を持つ銅製の人物画像鏡(国宝)を蔵する。
スタハノフ‐うんどう【スタハノフ運動】
(1935年、率先して増産作業を行なったドンバス炭坑の炭坑夫スタハノフ(Stakhanov1906〜1977)に因んでいう)スターリン体制下のソ連における労働者動員・生産性向上運動。
す‐たび【数度】
たびたび。多い回数。すど。
スタビライザー【stabilizer】
①性質・特性などを安定化する装置。姿勢安定化装置。水平安定装置。自動安定化装置。
②火薬などの安定剤。
スタビリティー【stability】
①安定(性)。すわり。
②船などの復原力。
ずだ‐ぶくろ【頭陀袋】ヅダ‥
①(→)頭陀2の僧が経巻・僧具・布施物などを入れて首にかける袋。頭陀。狂言、泣尼「わらはも―を致さう程におふせ半分下さるるならば」
②死人を葬る時、その首にかける袋。死者の日用品などを入れることもある。すみ袋。さんや袋。歌舞伎、毛抜「わらんぢも逆さまにはかねばならず―も縫はねばならず」
③だぶだぶして何でも入るような袋。
すた‐へ
(スタは棄テ、ヘは甕かめの意)棺。ひつぎ。〈神代紀上訓注〉
スタペリア【Stapelia】
ガガイモ科の観賞用多肉植物の一属。四角柱状の茎があり葉はない。地面際の紫褐色5弁の星形の花は悪臭があり、蠅が産卵する。原産はアフリカとインドで種類が多い。
す‐だま【魑魅】
山林・木石の精気から生ずるという人面鬼身の怪物。ちみ。〈倭名類聚鈔2〉
スタミナ【stamina】
精力。持久力。「―が切れる」
すため・く【呻めく】
〔自四〕
苦しい息を吐く。あえぐ。すたく。〈日葡辞書〉
スタメン【stament オランダ・須多綿】
オランダ舶来の織物。厚地の毛織物の一種で、平織の毛足の短く粗いもの。浄瑠璃、博多小女郎波枕「金に飽かした衣裳つき、各々サルゼ、羅紗、―」
スタ‐メン
スターティング‐メンバーの略。
ずだ‐やくしゅ【喘息薬種】
ユキノシタ科の多年草。日本の亜高山帯針葉樹林の林下に生える。長い柄の根生葉は浅く3〜5裂して多角形状をなす。夏に花茎を直立して白色の小花を横向きに総状につける。ズダは方言で喘息ぜんそくを指し、この植物が薬効があるのでいう。
スダラ【首陀羅】
⇒シュードラ
すたり【廃り】
すたること。すたったもの。すたれ。「はやり―」
⇒すたり‐もの【廃り物】
⇒すたり‐もの【廃り者】
すたり‐もの【廃り物】
不用となったもの。はやらないもの。
⇒すたり【廃り】
すたり‐もの【廃り者】
使い道のない人。役に立たない人。
⇒すたり【廃り】
すた・る【廃る・頽る】
[一]〔自五〕
①行われなくなる。不用になる。おとろえる。謡曲、草子洗「すでに衣通姫そとおりひめこの道の―・らんことを嘆き」。雨月物語3「粥ものさへ日々に―・りて、よろづにたのみなくぞ見えにけり」。日葡辞書「コノカタギ(慣習)ガスタッタ」
②役立たずになる。駄目になる。
③価値が下がる。そこなわれる。「男が―・る」「名が―・る」
[二]〔自下二〕
⇒すたれる(下一)
スタルヒン【Viktor Starukhin】
プロ野球投手。ロシア生れ。北海道で育つ。1936年読売巨人軍に入団。太平洋戦争中は須田博と改名。初の通算300勝を達成。60年野球殿堂入り。(1916〜1957)
すたれ【廃れ】
すたれること。すたり。
⇒すたれ‐もの【廃れ物】
⇒すたれ‐もの【廃れ者】
すだれ【簾】
(「簀垂れ」の意)
①細く割った竹を糸で編み列ねて垂らすもの。室の内外を隔て、また日光などをさえぎるのに用いる。古くは牛車や輿こしにもかけた。簾す。御簾みす。垂簾たれす。〈[季]夏〉→よしず。
②横縞の織物。
③郡内織で染色のときに生ずる斑点をいう。むら。ぶち。
⇒すだれ‐ごし【簾越し】
⇒すだれ‐しょうじ【簾障子】
⇒すだれ‐ぢゃや【簾茶屋】
⇒すだれ‐びょうぶ【簾屏風】
⇒すだれ‐ぶ【簾麩】
すだれ‐ごし【簾越し】
簾を隔ててすること。拾遺和歌集恋「―に据ゑて物語し侍りける」
⇒すだれ【簾】
すだれ‐しょうじ【簾障子】‥シヤウ‥
簾を張りつめた障子。夏に用いる。
⇒すだれ【簾】
すだれ‐ぢゃや【簾茶屋】
簾を掛けた掛かけ茶屋。
⇒すだれ【簾】
すだれ‐びょうぶ【簾屏風】‥ビヤウ‥
簾を中に張りつめて、内外のすいて見えるようにした屏風。夏に用いる。
⇒すだれ【簾】
すだれ‐ぶ【簾麩】
麩の一種。薄く製し、簀子すのこの間に挟んでおしつけ、簾すだれのような細い凹凸がある。
⇒すだれ【簾】
すたれ‐もの【廃れ物】
⇒すたりもの。
⇒すたれ【廃れ】
すたれ‐もの【廃れ者】
⇒すたりもの
⇒すたれ【廃れ】
すた・れる【廃れる・頽れる】
〔自下一〕[文]すた・る(下二)
おとろえる。世に用いられなくなる。平家物語6「徳政千万端、詩書仁義の―・れたる道を興し」。古今著聞集5「此道―・れぬるにやと悲しく覚えて」。日葡辞書「ミヤコノテイ(体)キンネン(近年)ヨロヅスタレハテタ」。「―・れた風習」「流行が―・れる」
スタン‐ガン【stun gun】
(stunは「気絶させる」の意)高電圧によって相手にショックを与える護身用の銃。
スタンザ【stanza イタリア・ イギリス】
詩の節・連。通常、韻を有し、4〜8行から成る。
スタンス【stance】
①ゴルフ・野球などで、ボールを打つ時の足の開き方、構え方。「オープン‐―」
②事に当たる姿勢。立場。
スタンダード【standard】
①標準。基準。標準的。「―な方法」
②スタンダード‐ナンバーの略。
⇒スタンダード‐テスト【standard test】
⇒スタンダード‐ナンバー【standard number】
スタンダード‐オイル【Standard Oil】
1870年に設立されたロックフェラー系石油会社。トラストを形成しアメリカ全土の石油の90パーセントを扱う。のち解体され、エクソン・モービル・ソーカルなどに分かれた。
スタンダード‐テスト【standard test】
〔教〕(→)標準検査。
⇒スタンダード【standard】
スタンダード‐ナンバー【standard number】
流行に関係なくいつまでも親しまれている軽音楽の曲目。
⇒スタンダード【standard】
スタンダール【Stendhal】
(本名Henri Beyle)フランスの作家。社会批判と心理分析にすぐれる。小説「赤と黒」「パルムの僧院」のほか、「恋愛論」、自伝「アンリ=ブリュラールの生涯」など。(1783〜1842)
スタンディング‐オベーション【standing ovation】
立ち上がって拍手喝采すること。
スタンディング‐スタート【standing start】
陸上競技の中・長距離競走で、立ったままの姿勢でするスタート。↔クラウチング‐スタート
スタント【stunt】
離れわざ。曲芸。
⇒スタント‐カー【stunt car】
⇒スタント‐マン【stunt man アメリカ】
スタンド【stand】
①物を立てたり掛けたりする台。「インク‐―」
②自転車・オートバイを止めるとき倒れないようにする支えの部品。
③電気スタンドの略。
④競技場の観覧席。「メーン‐―」
⑤街角や駅にある、売場。
⑥立ったまま飲食する店。屋台店。「ミルク‐―」
⑦スタンド‐バーの略。
⇒スタンド‐アローン【stand-alone】
⇒スタンド‐イン【stand-in】
⇒スタンド‐オフ【stand-off】
⇒スタンド‐カラー
⇒スタンド‐バー
⇒スタンド‐バイ‐クレジット【stand-by credit】
⇒スタンド‐プレー
⇒スタンド‐ポイント【standpoint】
スタンド‐アローン【stand-alone】
コンピューターを、他のコンピューターと接続せず独立した状態で使用する形態。
⇒スタンド【stand】
スタンド‐イン【stand-in】
映画撮影の際、スターの替玉になること。また、その俳優。代役。
⇒スタンド【stand】
スタンド‐オフ【stand-off】
ラグビーで、ハーフバックの二人のうちの一人。SO →スクラム‐ハーフ。
⇒スタンド【stand】
スタント‐カー【stunt car】
危険な曲芸に使う自動車。また、その曲芸。
⇒スタント【stunt】
スタンド‐カラー
(stand-up collar)折り返さずに、まっすぐに立ち上がった襟。チャイニーズ‐カラー・マオ‐カラーなど。立襟たちえり。→カラー(図)。
⇒スタンド【stand】
スタンド‐バー
(和製語stand bar)スツールを備えたカウンターで飲む酒場。
⇒スタンド【stand】
スタンド‐バイ‐クレジット【stand-by credit】
①債務保証のための信用状。例えば海外支社が外国銀行から融資を受け、返済を日本の銀行が保証する際に発行する信用状をいう。
②国際金融の一方式。IMFなどがあらかじめ信用供与枠を設定し、その限度内で融資を行うもの。
⇒スタンド【stand】
スタンド‐プレー
(grandstand play アメリカから)
①観覧席の喝采かっさいをねらう派手な動作。観衆目当ての演技。
②一般に、目だつためのわざとらしい行為。
⇒スタンド【stand】
スタンド‐ポイント【standpoint】
見地。立脚点。観点。
⇒スタンド【stand】
スタント‐マン【stunt man アメリカ】
映画などの撮影の際、危険な場面で、スターの代役などをつとめる専門の俳優。
⇒スタント【stunt】
スタンバーグ【Josef von Sternberg】
アメリカの映画監督。ウィーン生れ。作はディートリヒ主演の「嘆きの天使」「モロッコ」「スペイン狂想曲」など。(1894〜1969)
スタン‐バイ【stand by】
①(航海用語)「用意せよ」の意。主として入港・出港の際に船長などが唱える号令。航空・放送などでも用いる。
②事に備えて待機すること。「警備員が常時―している」
③(→)サスペンドに同じ。
スタンプ【stamp】
①刻印。ゴム製の印章。「―‐インク」
②郵便物に押す消印。
③観光地などで押す記念の印章。
④切手・証紙の類。
⇒スタンプ‐だい【スタンプ台】
⇒スタンプ‐てがた【スタンプ手形】
⇒スタンプ‐ハンマー【stamp hammer】
⇒スタンプ‐ミル【stamp mill】
⇒スタンプ‐ラリー
スタンフォード‐だいがく【スタンフォード大学】
(Stanford University)アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコ南郊にある私立大学。実業家・政治家のリーランド=スタンフォード(Leland S.1824〜1893)が1885年基金創設、91年開学。
スタンプ‐だい【スタンプ台】
ゴム印を捺おすのに使う、インクを染み込ませた厚布を収めた平箱。
⇒スタンプ【stamp】
スタンプ‐てがた【スタンプ手形】
第二次大戦後、重要産業の生産資金調達円滑化のために、日本銀行がいつでもそれを担保として貸し付ける認証としてスタンプを押した手形。輸出関係から始まり、産業資金・輸入資金・購繭こうけん資金の調達に用いた。1955年全廃。
⇒スタンプ【stamp】
スタンプ‐ハンマー【stamp hammer】
鍛造機の一種。上下に組み合わせた金型を用い、槌頭を繰り返し落下させて型鍛造を行うもの。
⇒スタンプ【stamp】
スタンプ‐ミル【stamp mill】
杵と臼とから成る鉱石粉砕機。金鉱石から金を回収するためなどに用いた。搗鉱機とうこうき。
⇒スタンプ【stamp】
スタンプ‐ラリー
(和製語stamp rally)各所に設置されたスタンプを用紙に捺おして集めて回る催し。
⇒スタンプ【stamp】
スタンリー【Henry Morton Stanley】
アメリカの探検家。イギリス生れ。1871〜72、74〜77年、リヴィングストン救助のためアフリカ奥地を横断。のち、イギリス下院議員。著「暗黒大陸横断記」。(1841〜1904)
スタンリー【Wendell Meredith Stanley】
アメリカの生化学者。タバコモザイク病ウイルスを蛋白質の結晶として精製・抽出し、ウイルスが化学的分子であることを確定。ノーベル賞。(1904〜1971)
スチーム【steam】
①蒸気。湯気。
②スチーム‐ヒーターの略。蒸気暖房装置。〈[季]冬〉
⇒スチーム‐アイロン【steam iron アメリカ】
⇒スチーム‐エンジン【steam engine】
⇒スチーム‐タービン【steam turbine】
⇒スチーム‐ハンマー【steam hammer】
スチーム‐アイロン【steam iron アメリカ】
アイロンの一種。下面の穴から蒸気を吹き出させてしめり気を与えながらかけるもの。蒸気アイロン。
⇒スチーム【steam】
スチーム‐エンジン【steam engine】
(→)蒸気機関。
⇒スチーム【steam】
スチーム‐タービン【steam turbine】
(→)蒸気タービン。
⇒スチーム【steam】
スチーム‐ハンマー【steam hammer】
(→)蒸気ハンマー。
⇒スチーム【steam】
スチール【steal】
野球で、盗塁のこと。「ホーム‐―」
スチール【steel】
はがね。鋼鉄。鋼こう。
⇒スチール‐ウール【steel wool】
⇒スチール‐ギター【steel guitar】
⇒スチール‐サッシュ【steel sash】
⇒スチール‐ドラム【steel drum】
⇒スチール‐パン【steel pan】
⇒スチール‐バンド【steel band】
スチール【still】
(「静止した」の意)
①映画・動画に対して、普通の静止した写真。
②映画の中の一場面を撮影し焼き付けた写真。宣伝用などに使う。スチル。スチール写真。
⇒スチール‐マン
スチール‐ウール【steel wool】
繊維状にした鋼鉄。研磨などに用いる。
⇒スチール【steel】
スチール‐ギター【steel guitar】
ギターの一種。弦の上に鋼鉄の棒(スチール‐バー)を滑らせて、音高を変える。主にハワイアン音楽やカントリー‐アンド‐ウェスタンに用いる。ハワイアン‐ギター。
⇒スチール【steel】
スチール‐サッシュ【steel sash】
鋼製の窓枠。
⇒スチール【steel】
スチール‐ドラム【steel drum】
〔音〕(→)スチール‐パンに同じ。
⇒スチール【steel】
スチール‐パン【steel pan】
〔音〕ドラム缶を加工した打楽器。広い音域を持つ。1930〜40年代にカリブ海のトリニダード島で作られ、世界各地に広まる。スチール‐ドラム。
スチール-パン
⇒スチール【steel】
スチール‐バンド【steel band】
スチール‐パンと若干の打楽器とから構成される楽団。
⇒スチール【steel】
スチール‐マン
(still man)映画のスチール写真の作製を仕事とする人。
⇒スチール【still】
ずち‐な・し【術無し】
〔形ク〕
(ズチは「術」の字音)なんともしようがない。困りはてたことだ。術すべなし。枕草子161「葛城の神、今ぞ―・き」。大鏡時平「けふは―・し。右の大臣にまかせ申す」
すちゃらか
歌舞伎下座音楽の一つ。阿呆陀羅経あほだらきょうを三味線にのせたもの。
スチュアート【James Stewart】
アメリカの映画俳優。正義感が強く家族を大切にする人物を好演し、「アメリカの良心」と称された。「スミス都へ行く」「素晴らしき哉、人生!」「グレン=ミラー物語」「めまい」など。(1908〜1997)
スチュアート‐おうちょう【スチュアート王朝】‥ワウテウ
(the Stuarts)1371年以来スコットランド王国に、1603年以後はイングランド王国にも君臨した王朝。1707年合同してグレート‐ブリテン王国が成立、同王朝は14年アン女王の死に至るまでこれに君臨。その間1649〜60年は共和制時代で、王位から追われていた。
スチュワーデス【stewardess】
旅客機などで乗客へのサービスをする女性乗務員。→キャビン‐アテンダント
スチュワード【steward】
①客船の料理係。料理番。
②客船・旅客機などの男性客室乗務員。→キャビン‐アテンダント
すちょう【朱鳥】‥テウ
(年号)
⇒しゅちょう
ず‐ちょう【図帳】ヅチヤウ
律令制で、国郡の田畑やその耕作者などを記入した田図と田籍とを集録し、民部省・国衙こくがなどに備えつけた帳簿。
ず‐ちょう【頭頂】ヅチヤウ
頭の最上部。とうちょう。
す‐ちょうにん【素町人】‥チヤウ‥
身分の賤しい町人。また、町人を卑しめていう語。浄瑠璃、義経千本桜「イヤ―め、鎌倉武士に向かつて帰れとは推参」
スチル【still】
⇒スチール
スチルネル【Stirner】
⇒シュティルナー
スチルブ【stilb】
〔理〕輝度のCGS単位。1スチルブは1万カンデラ毎平方メートルに当たる。記号sb
スチレン【styrene】
分子式C6H5-CH=CH2 芳香族炭化水素の一つ。芳香ある無色の液体。工業的には、ベンゼンをエチレンでアルキル化したエチルベンゼンを脱水素して製する。重合しやすく、ポリスチレン・合成ゴムの原料とする。スチロール。
⇒スチレン‐じゅし【スチレン樹脂】
⇒スチレン‐ブタジエン‐ゴム
⇒スチレン‐ペーパー【styrene paper】
スチレン‐じゅし【スチレン樹脂】
(→)ポリスチレンに同じ。
⇒スチレン【styrene】
スチレン‐ブタジエン‐ゴム
(styrene-butadiene rubber)最も代表的な一般用合成ゴム。性質は天然ゴムに近く、耐摩耗性・耐熱性にすぐれる。スチレンとブタジエンを共重合させてつくる。SBR
⇒スチレン【styrene】
スチレン‐ペーパー【styrene paper】
ポリスチレンを発泡凝固させ、薄いシート状に加工したもの。紙と同様に印刷できる上に、軽く、断熱性・耐水性に富む。袋・コップ・食品包装などに用いる。
⇒スチレン【styrene】
スチロール【Styrol ドイツ】
(→)スチレンに同じ。
すっ【素っ】
〔接頭〕
(スの促音化)名詞・動詞に付いて、語の意味を強める。「―ぱだか」「―頓狂」「―飛ばす」
すつ
米などを入れる俵または袋。日葡辞書「コメ(米)ノスツ」
す・つ【捨つ・棄つ】
〔他下二〕
⇒すてる(下一)
ず‐つ【豆子】ヅ‥
(唐音)木椀で、猪口ちょこと壺との中間のもの。ずす。
ずつヅツ
〔助詞〕
(副助詞)
①分量を表す語に付いて、一定量の事物を均等に割り当てる意を表す。あて。源氏物語橋姫「けさ、ころもなどすべて一くだりのほど―ある限りの大徳達に賜ふ」。大鏡道長「行事二人に五十人―わかたせ給ひて」。「全員千円―払う」
②一定量の事物に付いて、その分量だけを繰り返し行う意を表す。源氏物語帚木「二の町の心やすきなるべし、片端―見るに」。「少し―読む」「一人―乗る」
ず(づ)
⇒づ
ず‐つう【頭痛】ヅ‥
①前額部・側頭部・後頭部の全部、またはその一部に発する痛みで、諸種の疾患に伴う症状。頭風。〈日葡辞書〉
②心配。心痛。「―の種」
⇒ずつう‐はちまき【頭痛鉢巻】
ずつう‐はちまき【頭痛鉢巻】ヅ‥
困難に直面して、苦しんでいるさま。
⇒ず‐つう【頭痛】
スツール【stool】
背もたれのない一人用腰掛。
すっか‐と
〔副〕
一刀にたやすく切るさま。すかり。狂言、酢薑すはじかみ「―切りて酢筒にしたらばおぢやろ」
すっからかん
全くからっぽであること。何一つ残っていないこと。うつろ。「―のからっけつ」
すっかり
〔副〕
①残るところなくすべて。ことごとく。「―忘れていた」「―片付けた」
②はなはだ。「―きれいになったね」「―時間を食ってしまった」
③思いきりよくするさま。すっぱり。きっぱり。ずばり。ひとりね「物もいはず寝まきのままにて、―とねて居る男のわきへいかかり」
④姿態・服装など、見ばえのするさま。すらり。すっきり。きりり。洒落本、野路の譫言たわごと「先まずおせいが高く―として」
⑤素早く体をかわすさま。浄瑠璃、妹背山婦女庭訓「ひらり早業―素鑓すやり」
ずっかり
〔副〕
「ずっけり」に同じ。人情本、春色辰巳園「歯をくひしばりて―と膝つき合して腹立声」
ず‐つき【頭突き】ヅ‥
格闘で、自分の頭で相手の胸などを突くこと。また、その術。「―を食らわす」
ズッキーニ【zucchini イタリア】
〔植〕ペポカボチャのうち、地中海地方で栽培されるものの総称。果実や花付きの幼果を食用。
ズッキーニ
撮影:関戸 勇
すっきり
①すっかり。すべて。歌舞伎、助六所縁江戸桜「身代を―助六に入りあげる」
②(下に打消の語を伴って)まるっきり。浮世草子、御前義経記「殊の外くたびれ声―と出ませねば」
③余計なものがなく気持よく整っているさま。「家具が―と収まる」「話の筋道が―している」
④気分や味わいが爽快であるさま。「頭が―する」「―としたワイン」
⇒すっきり‐しゃん
すっきり‐しゃん
きれいさっぱりと。あっさりと。浄瑠璃、浦島年代記「峠で飲んだ酒気が―と醒め果てた」
⇒すっきり
ズック【doek オランダ】
①麻または綿の太撚糸で地を厚く平織にした織地。多くインドから産出。テント・靴・鞄・帆などに使用。夏目漱石、坊つちやん「歯磨と楊子と手拭を―の革鞄かばんに入れて呉れた」
②1で作った靴。ズック靴。
すっく‐と
〔副〕
勢いよく立ちあがるさま。さっと。浄瑠璃、栬狩剣本地「―立ちつ、どうと居つ」
すっくり
〔副〕
①かたいさま。こわいさま。浄瑠璃、心中宵庚申「赤まじりの古臭ひねくさいを―と炊かせ」
②すっかり。全部。
③(→)「すっくと」に同じ。浮世床2「全身泥にまみれて―と立つてはゐたが」
す‐づくり【巣作り】
巣をつくること。
す‐づくり【酢造り】
酢の製造。また、その職人。
す‐づけ【酢漬】
食品を酢に漬けておくこと。また、その食品。
ずっけり
〔副〕
無遠慮に言うさま。ずけずけ。ずっかり。歌舞伎、東海道四谷怪談「と―言ふ。お岩呆れし思ひ入れにて」
ずっ‐こ・ける
〔自下一〕
①ゆるんでずりおちる。ずるっこける。
②はめをはずす。また、とんまで的外れな言動をする。
すっ‐こ・む
〔自五〕
ひっこむ。その場から退く。狂言、縄綯なわない「―・んで居よ」
すっ‐ころ・ぶ【素っ転ぶ】
〔自五〕
(スッは接頭語)勢いよく転ぶ。「つまずいて―・ぶ」
ずっし‐と
〔副〕
物が重いさま。ずしりと。狂言、朝比奈「閻魔王に閻魔王に―持たせて」
ずっしり
①響き鳴るさま。ずしん。浮世風呂2「―と地響きがして各別なもんだ」
②物の重いさま。また、たくさんあるさま。浄瑠璃、神霊矢口渡「引つたくつて主人へ渡せば褒美は―」。「金が―つまっている」「―と胸にこたえる」
スッタニパータ【Suttanipāta パーリ】
原始仏典の中で最古のものとされる、パーリ語で書かれた経典。「経集」と訳され、長短さまざまな経典を集め、5章に分ける。
すった‐もんだ【擦った揉んだ】
⇒する(摩)(成句)
スタヴィスキー‐じけん【スタヴィスキー事件】
フランス政界の汚職事件。1933年末、国際的詐欺師スタヴィスキー(S. A. Stavisky1886頃〜1934)の詐欺行為の発覚を機に、右翼団体が急進党内閣を攻撃、翌年2月内閣は総辞職。右翼政権の樹立の企てに対する反撃が人民戦線成立の端緒となった。
スタウト【stout】
イギリス風の黒ビール。酒精分が高く、味は濃厚で苦味を有する。
す‐だか【巣鷹】
巣の中の鷹のひな。また、これを捕らえて鷹狩用に飼育すること。
ずだ‐ぎょう【頭陀行】ヅダギヤウ
〔仏〕
①頭陀の行法。
②乞食こつじきをして諸方をめぐりあるくこと。大鏡頼忠「恵心僧都の―せられける折に」
すた・く【呻く】
〔自四〕
(スダクとも)(→)「すためく」に同じ。日葡辞書「スタキアエ(喘)ク」。浄瑠璃、栬狩剣本地「急げ急げといふ声も―・きせぐりて」
すだ・く【集く】
〔自五〕
①多く集まってさわぐ。万葉集11「葦鴨の―・く池水はふるとも」
②多く集まる。六百番歌合「―・きこし沢の蛍は影消えて」
③虫が集まって鳴く。閑吟集「人をまつむし枕に―・けど」
すだ‐くにたろう【須田国太郎】‥ラウ
洋画家。京都生れ。京大文学部卒。スペインに滞在。独立美術協会会員。古典的技法をふまえて近代的表現を展開。作「犬」など。(1891〜1961)
須田国太郎
撮影:田沼武能
⇒すだ【須田】
スタグネーション【stagnation】
景気の低迷。不況。
スタグフレーション【stagflation】
〔経〕(stagnationとinflationとの合成語)不況下で生産物や労働力の供給過剰が生じているのに物価が上昇する状態。
ず‐だけ【図竹】ヅ‥
(ズタケとも)雅楽用の調律具。竹に簧したをつけた12管から成り、十二律に対応する。調子竹。調子笛。〈日葡辞書〉→律管
す‐だこ【酢蛸】
ゆでた蛸を薄くそいで酢に浸した料理。
すた‐こら
足早に歩くさま。特に、急いでその場を立ち去るさま。「―さっさと逃げる」
スタジア‐そくりょう【スタジア測量】‥リヤウ
土木測量で距離や高低差を間接的に測量する方法。トランシットの望遠鏡内にある十字線の上下に張ってある2本のスタジア(stadia)線を利用して算定する。
スタジアム【stadium】
観覧席を備えた運動競技場。野球場・陸上競技場など。
すだ‐じい【すだ椎】‥ジヒ
シイの一変種。イタジイ。ナガジイ。→椎しい
スタジオ【studio】
①美術家などの仕事場。
②写真屋の撮影室。
③映画の撮影所。
④放送局の放送室など、録音・録画のできる施設。
⇒スタジオ‐ミュージシャン【studio musician】
⇒スタジオ‐ろくおん【スタジオ録音】
スタジオ‐ミュージシャン【studio musician】
スタジオでの録音のための演奏を主とする演奏家。
⇒スタジオ【studio】
スタジオ‐メーター【stadiometer】
身長計の一種。目盛りのついた垂直の背板と、上下に動く水平の横棒からなる。
スタジオ‐ろくおん【スタジオ録音】
音楽などをスタジオ4で録音すること。また、その録音したもの。↔生なま録音
⇒スタジオ【studio】
スタ‐ジャン
スタジアム‐ジャンパーの略。運動競技の前後に着用する防寒用のジャンパー。
すた‐すた
①(足底を確実に地面につけて)急ぎ足で歩くさま。歌舞伎、お染久松色読販「下駄がけ―と出て来る」。「―歩く」
②あえぐさま。はあはあいうさま。浄瑠璃、伊賀越道中双六「杖を力に息―」
⇒すたすた‐ぼうず【すたすた坊主】
ずた‐ずた【寸寸】
細かく乱雑に切り裂かれたさま。寸断。きれぎれ。浄瑠璃、彦山権現誓助剣「―になされたとてお恨みはない」。「地震で線路が―になる」「身も心も―だ」
⇒ずたずた‐ぎり【寸寸斬り】
ずたずた‐ぎり【寸寸斬り】
ずたずたに斬ること。
⇒ずた‐ずた【寸寸】
すたすた‐ぼうず【すたすた坊主】‥バウ‥
上方の誓文払せいもんばらいに、商人に代わって社祠に参詣し寒垢離かんごりをした願人坊主。後には上方・江戸で、頭に鉢巻、腰にしめ縄、右手に銭を挟んだ割り竹を持ち「すたすた坊主の来る時は世の中よいと申す」とはやしながら門付けをした。浄瑠璃、双生隅田川「難行苦行の―すたすたいうてぞ加持しける」
⇒すた‐すた
す‐だち【直立】
まっすぐに生い立った立木。源平盛衰記37「椎の木の―一本ねぢ切り、杖につき」
す‐だち【巣立ち】
①雛鳥が成長して巣を離れ出ること。晩春から初夏に多く見られる。〈[季]春〉。日葡辞書「スダチヲスル」
②転じて、子が親の養護を離れて独立し、または学業をおえて実社会に出ること。
⇒すだち‐どり【巣立鳥】
す‐だち【酸橘】
ミカン科ユズ類の常緑低木。果実はユズより小形、独特の香気と酸味があり、緑色のうちに収穫して香味料として賞用。主に徳島県で栽培。〈[季]秋〉
すだち
撮影:関戸 勇
すだち‐どり【巣立鳥】
晩春から初夏にかけて、成長して巣を離れる鳥。〈[季]春〉
⇒す‐だち【巣立ち】
スタチュー【statue】
立像。彫像。
すだつ【須達】
⇒しゅだつ
す‐だ・つ【巣立つ】
[一]〔自五〕
①雛鳥が巣から飛び立って立ち去る。万葉集2「とぐら立て飼ひし雁かりの子―・ちなばまゆみのをかにとびかへりこね」
②転じて、子どもが親元や学校から実社会に出て行く。「学窓を―・つ」
[二]〔他下二〕
鳥の子を巣から飛び立たせる。拾遺和歌集雑賀「松が枝のかよへる枝をとぐらにて―・てらるべき鶴の雛かな」
スタッカート【staccato イタリア】
〔音〕1音符ごとに切り離して短く奏すること。また、それを表す記号。音符に「・」や「
」(スタッカティッシモ)を付すかstacc.と略記する。分割奏法。断奏。↔レガート
スタック【stack】
データ構造の一種。最後に入れたデータが最初に取り出せるもの。LIFO(last-in first-out)ともいう。→待ち行列
スタッコ【stucco】
漆喰しっくい。特に、西洋建築に用いる化粧漆喰。
スダッタ【Sudatta 梵】
⇒しゅだつ(須達)
スタッド【stud】
①鋲びょう。飾り鋲。
②〔機〕植込みボルトのこと。
⇒スタッドレス‐タイヤ【studless tire】
スタッドレス‐タイヤ【studless tire】
スノー‐タイヤの一種。雪道や凍った道で滑らないよう、ゴムの材質と表面の溝の形を工夫したもの。スパイク‐タイヤによる粉塵公害を防ぐため採用。スパイクレス‐タイヤ。
⇒スタッド【stud】
す‐たづな【素手綱】
①弓矢を手にした騎者が手綱を手にとらずに、鞍の前輪まえわにかけること。
②白布の手綱。↔染分そめわけ手綱
スタッフ【staff】
①それぞれの部署を受け持つ職員。部員。また、その陣容。顔ぶれ。「編集―」「教授―」
②映画・演劇・放送などで、出演者以外の制作関係者。
③スタッフ部門の略。
⇒スタッフ‐ぶもん【スタッフ部門】
スタッフ【stuff】
①材料。原料。
②西洋料理で、詰めもの。
スタッフ‐ぶもん【スタッフ部門】
調査・分析・企画などの間接業務を専門に分担し、ライン部門に対して助言・支援する機能を果たす部門。↔ライン部門
⇒スタッフ【staff】
す‐だて【素建て】
新築の家で、まだ骨組だけで造作ぞうさくのはいっていないこと。また、その家。
す‐だて【簀立て】
①定置漁法の一種。海中に簀を立てておき、満潮時これに入った魚が干潮時に逃げおくれるのを捕らえる。
②円筒形の竹籠を味噌・醤油の諸味もろみなどの中に立て、中に入った汁をとるもの。〈運歩色葉集〉
す‐だて【簾楯】
竹簾たけすだれを束ねて楯としたもの。
ず‐だて【頭立】ヅ‥
兜かぶとの頂上に立てる立物たてもの。
スタディー【study】
勉強。研究。学習。「―‐ツアー」
スタディオ【studio】
⇒スタジオ
スタティック【static】
静的。↔ダイナミック
スタニスラフスキー【Konstantin S. Stanislavskii】
ロシアの演出家・俳優。1898年、ネミロヴィチ=ダンチェンコ(V. I. Nemirovich-Danchenko1858〜1943)と共にモスクワ芸術座を創設、スタニスラフスキー‐システムと呼ばれるリアリズム演劇の方法論を確立。(1863〜1938)
すだ‐はちまんぐう【隅田八幡宮】
和歌山県橋本市隅田町にある元県社。祭神は誉田別尊ほむだわけのみことほか。癸未年(443年など諸説あり)の銘文を持つ銅製の人物画像鏡(国宝)を蔵する。
スタハノフ‐うんどう【スタハノフ運動】
(1935年、率先して増産作業を行なったドンバス炭坑の炭坑夫スタハノフ(Stakhanov1906〜1977)に因んでいう)スターリン体制下のソ連における労働者動員・生産性向上運動。
す‐たび【数度】
たびたび。多い回数。すど。
スタビライザー【stabilizer】
①性質・特性などを安定化する装置。姿勢安定化装置。水平安定装置。自動安定化装置。
②火薬などの安定剤。
スタビリティー【stability】
①安定(性)。すわり。
②船などの復原力。
ずだ‐ぶくろ【頭陀袋】ヅダ‥
①(→)頭陀2の僧が経巻・僧具・布施物などを入れて首にかける袋。頭陀。狂言、泣尼「わらはも―を致さう程におふせ半分下さるるならば」
②死人を葬る時、その首にかける袋。死者の日用品などを入れることもある。すみ袋。さんや袋。歌舞伎、毛抜「わらんぢも逆さまにはかねばならず―も縫はねばならず」
③だぶだぶして何でも入るような袋。
すた‐へ
(スタは棄テ、ヘは甕かめの意)棺。ひつぎ。〈神代紀上訓注〉
スタペリア【Stapelia】
ガガイモ科の観賞用多肉植物の一属。四角柱状の茎があり葉はない。地面際の紫褐色5弁の星形の花は悪臭があり、蠅が産卵する。原産はアフリカとインドで種類が多い。
す‐だま【魑魅】
山林・木石の精気から生ずるという人面鬼身の怪物。ちみ。〈倭名類聚鈔2〉
スタミナ【stamina】
精力。持久力。「―が切れる」
すため・く【呻めく】
〔自四〕
苦しい息を吐く。あえぐ。すたく。〈日葡辞書〉
スタメン【stament オランダ・須多綿】
オランダ舶来の織物。厚地の毛織物の一種で、平織の毛足の短く粗いもの。浄瑠璃、博多小女郎波枕「金に飽かした衣裳つき、各々サルゼ、羅紗、―」
スタ‐メン
スターティング‐メンバーの略。
ずだ‐やくしゅ【喘息薬種】
ユキノシタ科の多年草。日本の亜高山帯針葉樹林の林下に生える。長い柄の根生葉は浅く3〜5裂して多角形状をなす。夏に花茎を直立して白色の小花を横向きに総状につける。ズダは方言で喘息ぜんそくを指し、この植物が薬効があるのでいう。
スダラ【首陀羅】
⇒シュードラ
すたり【廃り】
すたること。すたったもの。すたれ。「はやり―」
⇒すたり‐もの【廃り物】
⇒すたり‐もの【廃り者】
すたり‐もの【廃り物】
不用となったもの。はやらないもの。
⇒すたり【廃り】
すたり‐もの【廃り者】
使い道のない人。役に立たない人。
⇒すたり【廃り】
すた・る【廃る・頽る】
[一]〔自五〕
①行われなくなる。不用になる。おとろえる。謡曲、草子洗「すでに衣通姫そとおりひめこの道の―・らんことを嘆き」。雨月物語3「粥ものさへ日々に―・りて、よろづにたのみなくぞ見えにけり」。日葡辞書「コノカタギ(慣習)ガスタッタ」
②役立たずになる。駄目になる。
③価値が下がる。そこなわれる。「男が―・る」「名が―・る」
[二]〔自下二〕
⇒すたれる(下一)
スタルヒン【Viktor Starukhin】
プロ野球投手。ロシア生れ。北海道で育つ。1936年読売巨人軍に入団。太平洋戦争中は須田博と改名。初の通算300勝を達成。60年野球殿堂入り。(1916〜1957)
すたれ【廃れ】
すたれること。すたり。
⇒すたれ‐もの【廃れ物】
⇒すたれ‐もの【廃れ者】
すだれ【簾】
(「簀垂れ」の意)
①細く割った竹を糸で編み列ねて垂らすもの。室の内外を隔て、また日光などをさえぎるのに用いる。古くは牛車や輿こしにもかけた。簾す。御簾みす。垂簾たれす。〈[季]夏〉→よしず。
②横縞の織物。
③郡内織で染色のときに生ずる斑点をいう。むら。ぶち。
⇒すだれ‐ごし【簾越し】
⇒すだれ‐しょうじ【簾障子】
⇒すだれ‐ぢゃや【簾茶屋】
⇒すだれ‐びょうぶ【簾屏風】
⇒すだれ‐ぶ【簾麩】
すだれ‐ごし【簾越し】
簾を隔ててすること。拾遺和歌集恋「―に据ゑて物語し侍りける」
⇒すだれ【簾】
すだれ‐しょうじ【簾障子】‥シヤウ‥
簾を張りつめた障子。夏に用いる。
⇒すだれ【簾】
すだれ‐ぢゃや【簾茶屋】
簾を掛けた掛かけ茶屋。
⇒すだれ【簾】
すだれ‐びょうぶ【簾屏風】‥ビヤウ‥
簾を中に張りつめて、内外のすいて見えるようにした屏風。夏に用いる。
⇒すだれ【簾】
すだれ‐ぶ【簾麩】
麩の一種。薄く製し、簀子すのこの間に挟んでおしつけ、簾すだれのような細い凹凸がある。
⇒すだれ【簾】
すたれ‐もの【廃れ物】
⇒すたりもの。
⇒すたれ【廃れ】
すたれ‐もの【廃れ者】
⇒すたりもの
⇒すたれ【廃れ】
すた・れる【廃れる・頽れる】
〔自下一〕[文]すた・る(下二)
おとろえる。世に用いられなくなる。平家物語6「徳政千万端、詩書仁義の―・れたる道を興し」。古今著聞集5「此道―・れぬるにやと悲しく覚えて」。日葡辞書「ミヤコノテイ(体)キンネン(近年)ヨロヅスタレハテタ」。「―・れた風習」「流行が―・れる」
スタン‐ガン【stun gun】
(stunは「気絶させる」の意)高電圧によって相手にショックを与える護身用の銃。
スタンザ【stanza イタリア・ イギリス】
詩の節・連。通常、韻を有し、4〜8行から成る。
スタンス【stance】
①ゴルフ・野球などで、ボールを打つ時の足の開き方、構え方。「オープン‐―」
②事に当たる姿勢。立場。
スタンダード【standard】
①標準。基準。標準的。「―な方法」
②スタンダード‐ナンバーの略。
⇒スタンダード‐テスト【standard test】
⇒スタンダード‐ナンバー【standard number】
スタンダード‐オイル【Standard Oil】
1870年に設立されたロックフェラー系石油会社。トラストを形成しアメリカ全土の石油の90パーセントを扱う。のち解体され、エクソン・モービル・ソーカルなどに分かれた。
スタンダード‐テスト【standard test】
〔教〕(→)標準検査。
⇒スタンダード【standard】
スタンダード‐ナンバー【standard number】
流行に関係なくいつまでも親しまれている軽音楽の曲目。
⇒スタンダード【standard】
スタンダール【Stendhal】
(本名Henri Beyle)フランスの作家。社会批判と心理分析にすぐれる。小説「赤と黒」「パルムの僧院」のほか、「恋愛論」、自伝「アンリ=ブリュラールの生涯」など。(1783〜1842)
スタンディング‐オベーション【standing ovation】
立ち上がって拍手喝采すること。
スタンディング‐スタート【standing start】
陸上競技の中・長距離競走で、立ったままの姿勢でするスタート。↔クラウチング‐スタート
スタント【stunt】
離れわざ。曲芸。
⇒スタント‐カー【stunt car】
⇒スタント‐マン【stunt man アメリカ】
スタンド【stand】
①物を立てたり掛けたりする台。「インク‐―」
②自転車・オートバイを止めるとき倒れないようにする支えの部品。
③電気スタンドの略。
④競技場の観覧席。「メーン‐―」
⑤街角や駅にある、売場。
⑥立ったまま飲食する店。屋台店。「ミルク‐―」
⑦スタンド‐バーの略。
⇒スタンド‐アローン【stand-alone】
⇒スタンド‐イン【stand-in】
⇒スタンド‐オフ【stand-off】
⇒スタンド‐カラー
⇒スタンド‐バー
⇒スタンド‐バイ‐クレジット【stand-by credit】
⇒スタンド‐プレー
⇒スタンド‐ポイント【standpoint】
スタンド‐アローン【stand-alone】
コンピューターを、他のコンピューターと接続せず独立した状態で使用する形態。
⇒スタンド【stand】
スタンド‐イン【stand-in】
映画撮影の際、スターの替玉になること。また、その俳優。代役。
⇒スタンド【stand】
スタンド‐オフ【stand-off】
ラグビーで、ハーフバックの二人のうちの一人。SO →スクラム‐ハーフ。
⇒スタンド【stand】
スタント‐カー【stunt car】
危険な曲芸に使う自動車。また、その曲芸。
⇒スタント【stunt】
スタンド‐カラー
(stand-up collar)折り返さずに、まっすぐに立ち上がった襟。チャイニーズ‐カラー・マオ‐カラーなど。立襟たちえり。→カラー(図)。
⇒スタンド【stand】
スタンド‐バー
(和製語stand bar)スツールを備えたカウンターで飲む酒場。
⇒スタンド【stand】
スタンド‐バイ‐クレジット【stand-by credit】
①債務保証のための信用状。例えば海外支社が外国銀行から融資を受け、返済を日本の銀行が保証する際に発行する信用状をいう。
②国際金融の一方式。IMFなどがあらかじめ信用供与枠を設定し、その限度内で融資を行うもの。
⇒スタンド【stand】
スタンド‐プレー
(grandstand play アメリカから)
①観覧席の喝采かっさいをねらう派手な動作。観衆目当ての演技。
②一般に、目だつためのわざとらしい行為。
⇒スタンド【stand】
スタンド‐ポイント【standpoint】
見地。立脚点。観点。
⇒スタンド【stand】
スタント‐マン【stunt man アメリカ】
映画などの撮影の際、危険な場面で、スターの代役などをつとめる専門の俳優。
⇒スタント【stunt】
スタンバーグ【Josef von Sternberg】
アメリカの映画監督。ウィーン生れ。作はディートリヒ主演の「嘆きの天使」「モロッコ」「スペイン狂想曲」など。(1894〜1969)
スタン‐バイ【stand by】
①(航海用語)「用意せよ」の意。主として入港・出港の際に船長などが唱える号令。航空・放送などでも用いる。
②事に備えて待機すること。「警備員が常時―している」
③(→)サスペンドに同じ。
スタンプ【stamp】
①刻印。ゴム製の印章。「―‐インク」
②郵便物に押す消印。
③観光地などで押す記念の印章。
④切手・証紙の類。
⇒スタンプ‐だい【スタンプ台】
⇒スタンプ‐てがた【スタンプ手形】
⇒スタンプ‐ハンマー【stamp hammer】
⇒スタンプ‐ミル【stamp mill】
⇒スタンプ‐ラリー
スタンフォード‐だいがく【スタンフォード大学】
(Stanford University)アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコ南郊にある私立大学。実業家・政治家のリーランド=スタンフォード(Leland S.1824〜1893)が1885年基金創設、91年開学。
スタンプ‐だい【スタンプ台】
ゴム印を捺おすのに使う、インクを染み込ませた厚布を収めた平箱。
⇒スタンプ【stamp】
スタンプ‐てがた【スタンプ手形】
第二次大戦後、重要産業の生産資金調達円滑化のために、日本銀行がいつでもそれを担保として貸し付ける認証としてスタンプを押した手形。輸出関係から始まり、産業資金・輸入資金・購繭こうけん資金の調達に用いた。1955年全廃。
⇒スタンプ【stamp】
スタンプ‐ハンマー【stamp hammer】
鍛造機の一種。上下に組み合わせた金型を用い、槌頭を繰り返し落下させて型鍛造を行うもの。
⇒スタンプ【stamp】
スタンプ‐ミル【stamp mill】
杵と臼とから成る鉱石粉砕機。金鉱石から金を回収するためなどに用いた。搗鉱機とうこうき。
⇒スタンプ【stamp】
スタンプ‐ラリー
(和製語stamp rally)各所に設置されたスタンプを用紙に捺おして集めて回る催し。
⇒スタンプ【stamp】
スタンリー【Henry Morton Stanley】
アメリカの探検家。イギリス生れ。1871〜72、74〜77年、リヴィングストン救助のためアフリカ奥地を横断。のち、イギリス下院議員。著「暗黒大陸横断記」。(1841〜1904)
スタンリー【Wendell Meredith Stanley】
アメリカの生化学者。タバコモザイク病ウイルスを蛋白質の結晶として精製・抽出し、ウイルスが化学的分子であることを確定。ノーベル賞。(1904〜1971)
スチーム【steam】
①蒸気。湯気。
②スチーム‐ヒーターの略。蒸気暖房装置。〈[季]冬〉
⇒スチーム‐アイロン【steam iron アメリカ】
⇒スチーム‐エンジン【steam engine】
⇒スチーム‐タービン【steam turbine】
⇒スチーム‐ハンマー【steam hammer】
スチーム‐アイロン【steam iron アメリカ】
アイロンの一種。下面の穴から蒸気を吹き出させてしめり気を与えながらかけるもの。蒸気アイロン。
⇒スチーム【steam】
スチーム‐エンジン【steam engine】
(→)蒸気機関。
⇒スチーム【steam】
スチーム‐タービン【steam turbine】
(→)蒸気タービン。
⇒スチーム【steam】
スチーム‐ハンマー【steam hammer】
(→)蒸気ハンマー。
⇒スチーム【steam】
スチール【steal】
野球で、盗塁のこと。「ホーム‐―」
スチール【steel】
はがね。鋼鉄。鋼こう。
⇒スチール‐ウール【steel wool】
⇒スチール‐ギター【steel guitar】
⇒スチール‐サッシュ【steel sash】
⇒スチール‐ドラム【steel drum】
⇒スチール‐パン【steel pan】
⇒スチール‐バンド【steel band】
スチール【still】
(「静止した」の意)
①映画・動画に対して、普通の静止した写真。
②映画の中の一場面を撮影し焼き付けた写真。宣伝用などに使う。スチル。スチール写真。
⇒スチール‐マン
スチール‐ウール【steel wool】
繊維状にした鋼鉄。研磨などに用いる。
⇒スチール【steel】
スチール‐ギター【steel guitar】
ギターの一種。弦の上に鋼鉄の棒(スチール‐バー)を滑らせて、音高を変える。主にハワイアン音楽やカントリー‐アンド‐ウェスタンに用いる。ハワイアン‐ギター。
⇒スチール【steel】
スチール‐サッシュ【steel sash】
鋼製の窓枠。
⇒スチール【steel】
スチール‐ドラム【steel drum】
〔音〕(→)スチール‐パンに同じ。
⇒スチール【steel】
スチール‐パン【steel pan】
〔音〕ドラム缶を加工した打楽器。広い音域を持つ。1930〜40年代にカリブ海のトリニダード島で作られ、世界各地に広まる。スチール‐ドラム。
スチール-パン
⇒スチール【steel】
スチール‐バンド【steel band】
スチール‐パンと若干の打楽器とから構成される楽団。
⇒スチール【steel】
スチール‐マン
(still man)映画のスチール写真の作製を仕事とする人。
⇒スチール【still】
ずち‐な・し【術無し】
〔形ク〕
(ズチは「術」の字音)なんともしようがない。困りはてたことだ。術すべなし。枕草子161「葛城の神、今ぞ―・き」。大鏡時平「けふは―・し。右の大臣にまかせ申す」
すちゃらか
歌舞伎下座音楽の一つ。阿呆陀羅経あほだらきょうを三味線にのせたもの。
スチュアート【James Stewart】
アメリカの映画俳優。正義感が強く家族を大切にする人物を好演し、「アメリカの良心」と称された。「スミス都へ行く」「素晴らしき哉、人生!」「グレン=ミラー物語」「めまい」など。(1908〜1997)
スチュアート‐おうちょう【スチュアート王朝】‥ワウテウ
(the Stuarts)1371年以来スコットランド王国に、1603年以後はイングランド王国にも君臨した王朝。1707年合同してグレート‐ブリテン王国が成立、同王朝は14年アン女王の死に至るまでこれに君臨。その間1649〜60年は共和制時代で、王位から追われていた。
スチュワーデス【stewardess】
旅客機などで乗客へのサービスをする女性乗務員。→キャビン‐アテンダント
スチュワード【steward】
①客船の料理係。料理番。
②客船・旅客機などの男性客室乗務員。→キャビン‐アテンダント
すちょう【朱鳥】‥テウ
(年号)
⇒しゅちょう
ず‐ちょう【図帳】ヅチヤウ
律令制で、国郡の田畑やその耕作者などを記入した田図と田籍とを集録し、民部省・国衙こくがなどに備えつけた帳簿。
ず‐ちょう【頭頂】ヅチヤウ
頭の最上部。とうちょう。
す‐ちょうにん【素町人】‥チヤウ‥
身分の賤しい町人。また、町人を卑しめていう語。浄瑠璃、義経千本桜「イヤ―め、鎌倉武士に向かつて帰れとは推参」
スチル【still】
⇒スチール
スチルネル【Stirner】
⇒シュティルナー
スチルブ【stilb】
〔理〕輝度のCGS単位。1スチルブは1万カンデラ毎平方メートルに当たる。記号sb
スチレン【styrene】
分子式C6H5-CH=CH2 芳香族炭化水素の一つ。芳香ある無色の液体。工業的には、ベンゼンをエチレンでアルキル化したエチルベンゼンを脱水素して製する。重合しやすく、ポリスチレン・合成ゴムの原料とする。スチロール。
⇒スチレン‐じゅし【スチレン樹脂】
⇒スチレン‐ブタジエン‐ゴム
⇒スチレン‐ペーパー【styrene paper】
スチレン‐じゅし【スチレン樹脂】
(→)ポリスチレンに同じ。
⇒スチレン【styrene】
スチレン‐ブタジエン‐ゴム
(styrene-butadiene rubber)最も代表的な一般用合成ゴム。性質は天然ゴムに近く、耐摩耗性・耐熱性にすぐれる。スチレンとブタジエンを共重合させてつくる。SBR
⇒スチレン【styrene】
スチレン‐ペーパー【styrene paper】
ポリスチレンを発泡凝固させ、薄いシート状に加工したもの。紙と同様に印刷できる上に、軽く、断熱性・耐水性に富む。袋・コップ・食品包装などに用いる。
⇒スチレン【styrene】
スチロール【Styrol ドイツ】
(→)スチレンに同じ。
すっ【素っ】
〔接頭〕
(スの促音化)名詞・動詞に付いて、語の意味を強める。「―ぱだか」「―頓狂」「―飛ばす」
すつ
米などを入れる俵または袋。日葡辞書「コメ(米)ノスツ」
す・つ【捨つ・棄つ】
〔他下二〕
⇒すてる(下一)
ず‐つ【豆子】ヅ‥
(唐音)木椀で、猪口ちょこと壺との中間のもの。ずす。
ずつヅツ
〔助詞〕
(副助詞)
①分量を表す語に付いて、一定量の事物を均等に割り当てる意を表す。あて。源氏物語橋姫「けさ、ころもなどすべて一くだりのほど―ある限りの大徳達に賜ふ」。大鏡道長「行事二人に五十人―わかたせ給ひて」。「全員千円―払う」
②一定量の事物に付いて、その分量だけを繰り返し行う意を表す。源氏物語帚木「二の町の心やすきなるべし、片端―見るに」。「少し―読む」「一人―乗る」
ず(づ)
⇒づ
ず‐つう【頭痛】ヅ‥
①前額部・側頭部・後頭部の全部、またはその一部に発する痛みで、諸種の疾患に伴う症状。頭風。〈日葡辞書〉
②心配。心痛。「―の種」
⇒ずつう‐はちまき【頭痛鉢巻】
ずつう‐はちまき【頭痛鉢巻】ヅ‥
困難に直面して、苦しんでいるさま。
⇒ず‐つう【頭痛】
スツール【stool】
背もたれのない一人用腰掛。
すっか‐と
〔副〕
一刀にたやすく切るさま。すかり。狂言、酢薑すはじかみ「―切りて酢筒にしたらばおぢやろ」
すっからかん
全くからっぽであること。何一つ残っていないこと。うつろ。「―のからっけつ」
すっかり
〔副〕
①残るところなくすべて。ことごとく。「―忘れていた」「―片付けた」
②はなはだ。「―きれいになったね」「―時間を食ってしまった」
③思いきりよくするさま。すっぱり。きっぱり。ずばり。ひとりね「物もいはず寝まきのままにて、―とねて居る男のわきへいかかり」
④姿態・服装など、見ばえのするさま。すらり。すっきり。きりり。洒落本、野路の譫言たわごと「先まずおせいが高く―として」
⑤素早く体をかわすさま。浄瑠璃、妹背山婦女庭訓「ひらり早業―素鑓すやり」
ずっかり
〔副〕
「ずっけり」に同じ。人情本、春色辰巳園「歯をくひしばりて―と膝つき合して腹立声」
ず‐つき【頭突き】ヅ‥
格闘で、自分の頭で相手の胸などを突くこと。また、その術。「―を食らわす」
ズッキーニ【zucchini イタリア】
〔植〕ペポカボチャのうち、地中海地方で栽培されるものの総称。果実や花付きの幼果を食用。
ズッキーニ
撮影:関戸 勇
すっきり
①すっかり。すべて。歌舞伎、助六所縁江戸桜「身代を―助六に入りあげる」
②(下に打消の語を伴って)まるっきり。浮世草子、御前義経記「殊の外くたびれ声―と出ませねば」
③余計なものがなく気持よく整っているさま。「家具が―と収まる」「話の筋道が―している」
④気分や味わいが爽快であるさま。「頭が―する」「―としたワイン」
⇒すっきり‐しゃん
すっきり‐しゃん
きれいさっぱりと。あっさりと。浄瑠璃、浦島年代記「峠で飲んだ酒気が―と醒め果てた」
⇒すっきり
ズック【doek オランダ】
①麻または綿の太撚糸で地を厚く平織にした織地。多くインドから産出。テント・靴・鞄・帆などに使用。夏目漱石、坊つちやん「歯磨と楊子と手拭を―の革鞄かばんに入れて呉れた」
②1で作った靴。ズック靴。
すっく‐と
〔副〕
勢いよく立ちあがるさま。さっと。浄瑠璃、栬狩剣本地「―立ちつ、どうと居つ」
すっくり
〔副〕
①かたいさま。こわいさま。浄瑠璃、心中宵庚申「赤まじりの古臭ひねくさいを―と炊かせ」
②すっかり。全部。
③(→)「すっくと」に同じ。浮世床2「全身泥にまみれて―と立つてはゐたが」
す‐づくり【巣作り】
巣をつくること。
す‐づくり【酢造り】
酢の製造。また、その職人。
す‐づけ【酢漬】
食品を酢に漬けておくこと。また、その食品。
ずっけり
〔副〕
無遠慮に言うさま。ずけずけ。ずっかり。歌舞伎、東海道四谷怪談「と―言ふ。お岩呆れし思ひ入れにて」
ずっ‐こ・ける
〔自下一〕
①ゆるんでずりおちる。ずるっこける。
②はめをはずす。また、とんまで的外れな言動をする。
すっ‐こ・む
〔自五〕
ひっこむ。その場から退く。狂言、縄綯なわない「―・んで居よ」
すっ‐ころ・ぶ【素っ転ぶ】
〔自五〕
(スッは接頭語)勢いよく転ぶ。「つまずいて―・ぶ」
ずっし‐と
〔副〕
物が重いさま。ずしりと。狂言、朝比奈「閻魔王に閻魔王に―持たせて」
ずっしり
①響き鳴るさま。ずしん。浮世風呂2「―と地響きがして各別なもんだ」
②物の重いさま。また、たくさんあるさま。浄瑠璃、神霊矢口渡「引つたくつて主人へ渡せば褒美は―」。「金が―つまっている」「―と胸にこたえる」
スッタニパータ【Suttanipāta パーリ】
原始仏典の中で最古のものとされる、パーリ語で書かれた経典。「経集」と訳され、長短さまざまな経典を集め、5章に分ける。
すった‐もんだ【擦った揉んだ】
⇒する(摩)(成句)
広辞苑 ページ 10595 での【○スタートを切る】単語。