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○吾が仏尊しあがほとけとうとし🔗🔉

○吾が仏尊しあがほとけとうとし 自分のありがたく思っているものだけが尊いと考えて、世間一般のことをかえりみない偏狭な心をいう。我が家の仏尊し。 ⇒あ‐が‐ほとけ【吾が仏】 あか‐ほや赤ほや】 火山灰土壌の一種。黄橙色でおがくず状軽鬆けいそうのガラス質。南九州に分布。いもご。あかおんじ。 あかぼり赤堀】 姓氏の一つ。 ⇒あかぼり‐しろう【赤堀四郎】 あかぼり‐しろう赤堀四郎‥ラウ 有機化学者。静岡県生れ。阪大教授、同学長。阪大蛋白質研究所初代所長。酵素タカアミラーゼの結晶化に成功。また蛋白質のアミノ酸を決定する赤堀法を開発、蛋白質の構造解明に貢献。文化勲章。(1900〜1992) ⇒あかぼり【赤堀】 あか‐ほん赤本】 ①江戸中期に刊行された草双紙くさぞうしの一種。遅くとも宝永(1704〜1711)には存し、享保(1716〜1736)頃盛行。形は半紙半截はんせつ、1冊5丁。赤色の表紙を用いた。桃太郎・猿蟹さるかに合戦などのお伽噺とぎばなしを題材とし、絵を主とした子供向きのもの。初期のものには、やや小型で「赤小本」といわれるものがあり、また、ままごと遊びや雛祭用のためにこれをさらに小さくした「ひいな本」もある。→黒本。 ②草双紙の総称。 ③赤色を主とした極彩色の表紙の少年向き講談本。 ④俗受けをねらった低級な安い本。 あかま赤間】 地名の一つ。 ⇒あかま‐いし【赤間石】 ⇒あかま‐が‐せき【赤間関・赤馬関】 ⇒あかま‐じんぐう【赤間神宮】 あか‐ま淦間】 和船のあかのたまる所で、多くはなかほどの低い所。 あかま‐いし赤間石】 山口県山陽小野田市から産出する赤褐色・紫色・紫青色の凝灰質泥岩。硯材とする。あかま。 ⇒あかま【赤間】 あがま・う崇まふアガマフ 〔他下二〕 (アガムに接尾語フの付いた語)「あがめる」に同じ。狂言、富士松「猿は山王の使者でござる。まづ―・へて御ざる」 あか‐まえだれ赤前垂れ‥マヘ‥ 赤い色の前垂。近世、料理屋・茶屋などの接客の女が用いた。また、それを着用した女。 あかま‐が‐せき赤間関・赤馬関】 下関しものせきの古称。太平記39「門司・―を経て」 ⇒あかま【赤間】 あかま‐じんぐう赤間神宮】 下関市にある元官幣大社。祭神は安徳天皇。もと阿弥陀寺・赤間宮といった。 ⇒あかま【赤間】 あかまた ヘビの一種。全長1〜1.5メートル。無毒。性質はかなり荒く、鼠・鳥・トカゲ・蛇・蛙などを食う。奄美諸島と沖縄諸島にすみ、奄美では「まったぶ」という。 あかまた‐くろまた赤また黒また】 沖縄の八重山諸島に残る民俗行事。旧暦6月の豊年祭に、海上の楽土「にらいかない」から訪れる仮面姿の二神を迎える行事。 あか‐まつ赤松】 マツ科の常緑高木。樹皮は亀甲状にはげやすく、芽の色と共に赤褐色。山地に多い。クロマツより葉が柔らかい。材は建築用皮付丸太、薪炭用、パルプの原料。雌松めまつ。 アカマツ 撮影:関戸 勇 あかまつ赤松】 姓氏の一つ。播磨の豪族。鎌倉時代佐用荘を本拠として興り、南北朝時代以降同国守護。室町幕府四職ししきの一家。 ⇒あかまつ‐かつまろ【赤松克麿】 ⇒あかまつ‐そくゆう【赤松則祐】 ⇒あかまつ‐のりむら【赤松則村】 ⇒あかまつ‐みつすけ【赤松満祐】 ⇒あかまつ‐よしのり【赤松義則】 あかまつ‐かつまろ赤松克麿】 社会運動家。山口県生れ。東大在学中、新人会を結成。日本労働総同盟・日本共産党で活動、のち社会民衆党書記長。満州事変後は国家社会主義に転じ、さらに日本主義を唱え、大政翼賛会などに参加。主著「日本社会運動史」。(1894〜1955) ⇒あかまつ【赤松】 あかまつ‐そくゆう赤松則祐‥イウ (名はノリスケとも)南北朝時代の武将。則村の子。はじめ出家。後醍醐天皇の倒幕挙兵に加わり、のち足利尊氏に従って、播磨・備前の守護。(1311〜1371) ⇒あかまつ【赤松】 あかまつ‐のりむら赤松則村】 南北朝初期の武将。播磨の守護。法名、円心。元弘の乱に六波羅を攻めたが、のち足利尊氏に従い、白旗城に拠って新田義貞の追撃を阻止。(1277〜1350) ⇒あかまつ【赤松】 あかまつ‐みつすけ赤松満祐】 室町中期の武将。播磨・備前・美作の守護。足利義教を自邸に招いて殺し播磨に走ったが、山名持豊(宗全)らに攻められて自刃。(1373〜1441一説に1381〜1441)→嘉吉かきつの乱⇒あかまつ【赤松】 あかまつ‐よしのり赤松義則】 南北朝・室町初期の武将。則祐の子。明徳の乱に功あり、播磨・備前・美作守護、幕府の侍所所司。(1358〜1427) ⇒あかまつ【赤松】 あ‐が‐まま吾が儘】 自分の思い通り。わがまま。大鏡兼家「一天下を―にして」 あか‐まんま赤飯】 イヌタデの別称。あかのまんま。 あか‐み赤み】 赤い程度。赤さ。「頬に―がさす」 ⇒あかみ‐じょうご【赤み上戸】 ⇒あかみ‐ばし・る【赤み走る】 あか‐み赤身】 ①動物の赤い肉。特に魚類についていう。↔白身しろみ。 ②木材の中心の生活機能を失った帯紅色の部分。心材。↔白太しらた あ‐が‐み吾が身】 ①自分。わがみ。 ②(代名詞的に)相手を呼ぶ語。そなた。わがみ。物類称呼「他ひとをさして云ふ詞に、畿内にて―と云ふ」 あかみ‐じょうご赤み上戸‥ジヤウ‥ 飲めば、すぐに顔の赤くなる酒飲み。色上戸。色み上戸。狂言、酒講式「かくしても、かくしかひなき、―は笑止の者なり」↔青み上戸。 ⇒あか‐み【赤み】 あか‐みず赤水‥ミヅ 寒流。親潮おやしおあか‐みず閼伽水‥ミヅ 仏に供える水。散木奇歌集「花の―むすぶ手の」 あか‐みそ赤味噌】 赤褐色に仕上げた味噌。辛口と甘口とがある。田舎味噌・仙台味噌・江戸味噌の類。 あかみ‐ばし・る赤み走る】 〔自四〕 赤みがさす。赤くなる。好色一代女6「上髭うわひげありて―・り、天窓あたまはきんかなる人」 ⇒あか‐み【赤み】 あかみみ‐がめ赤耳亀】 カメの一種。北アメリカ原産。側頭部に赤い斑紋があるのでこの名がある。子ガメはミドリガメと呼ばれ、ペットとして輸入。その逃げ出したものが成長し、全国の川や池に定着。 アカミミガメ 撮影:関戸 勇 あか・む赤む】 [一]〔自四〕 赤くなる。赤みがつく。枕草子3「顔少し―・みてゐたるこそをかしけれ」 [二]〔他下二〕 ⇒あかめる(下一) あが・む崇む】 〔他下二〕 ⇒あがめる(下一) あか‐むけ赤剥け】 皮膚が赤くすりむけること。また、その赤はだ。 あか‐むし赤虫】 ①ビクイソメ科の大形の多毛類。体長0.6〜1メートル。環節数は600〜800に達し、濃い橙紅色。本州南部沿岸の砂泥中にすみ、マダイの釣餌に好適。 ②ツツガムシの別称。 ③「あかぼうふら」の別称。 あか‐むつ赤鯥】 ①スズキ科の海産の硬骨魚。暖海の深部にすむ。食用。のどぐろ。 アカムツ 提供:東京動物園協会 ②コイ科の淡水魚カワムツの生殖期の雄。 あか‐むらさき赤紫】 赤みをおびた紫色。源氏物語絵合「―の表紙、紫檀の軸」 Munsell color system: 5RP4.5/12 あか‐め赤女】 赤い色の鯛。神代紀「―は赤鯛なり」 あか‐め赤目】 ①疲れ・病気や緊張などのため、眼の結膜が充血して赤く見えるもの。また、興奮して血筋の張った目。 ②白子しろこなどの眼。虹彩が赤いもの。虹彩や眼底の色素の欠乏により、眼底の血管が透けて見えるのによる。 ③⇒あかんべ。 ④〔動〕 ㋐アカメ科の汽水魚。四国南部と九州東南部の大河に遡ることもある。瞳孔が赤く見える場合が多い。 ㋑ヒガイ(鰉)の方言。 ㋒メナダ(赤目魚)の方言。 ⇒あかめ‐げんしょう【赤目現象】 ⇒あかめ‐ふぐ【赤目河豚】 あかめ赤目】 三重県西部、名張なばり市南西部の地区。赤目四十八滝と称する大小多数の滝で有名。 赤目四十八滝 撮影:的場 啓 あか‐め赤芽】 植物の赤みを帯びた新芽。また、新芽の美しいアカメガシワ・カナメモチなどの園芸上の通称。 ⇒あかめ‐がしわ【赤芽柏】 ⇒あかめ‐もち【赤芽黐】 あかめ‐がしわ赤芽柏‥ガシハ (若葉が鮮紅色だからいう)トウダイグサ科の落葉高木。日本・中国大陸に自生、日本では二次林に多い。高さ10メートルに達する。雌雄異株。夏、白色の花を穂状につける。材は軟らかく、床柱・下駄・薪炭などに用いる。果実の毛を集めて駆虫剤(主にサナダムシ)とする。 あかめがしわ ⇒あか‐め【赤芽】 あかめ‐げんしょう赤目現象‥シヤウ (写真用語)フラッシュを用いて顔を撮影した時、瞳が兎の眼のように赤く写る現象。強い光が網膜の毛細血管で反射するために起こる。 ⇒あか‐め【赤目】 あか‐めばる赤眼張】 ①体色が赤みを帯びるメバル属の魚の俗称。 ②ハタ科の海魚。アカハタ。(鹿児島方言) あかめ‐ふぐ赤目河豚】 フグ科の海魚。全長約30センチメートル。帯赤褐色。本州中部以南の内湾に多い。身と精巣以外は毒性が強い。 ⇒あか‐め【赤目】 アガメムノンAgamemnōn】 ギリシア神話のミュケナイ(ミケネ)王。トロイア戦争におけるギリシア軍の総帥。オレステス・イフィゲネイア・エレクトラの父。凱旋後、妃クリュタイムネストラとその情夫アイギストスとに暗殺された。 あかめ‐もち赤芽黐】 〔植〕カナメモチの別称。アカメ。 ⇒あか‐め【赤芽】 あか・める赤める】 〔他下一〕[文]あか・む(下二) 赤くする。赤らめる。源氏物語帚木「顔うち―・めてゐたり」 あが・める崇める】 〔他下一〕[文]あが・む(下二) ①尊いものとして扱う。神代紀「益ますます―・め敬いやまふ」。「祖先を―・める」 ②寵愛する。源氏物語帚木「親など立ち副ひもて―・めて」 あか‐もがさ赤疱瘡・赤斑瘡】 麻疹はしかの古称。栄華物語嶺月「―といふものいできて」 あか‐もく赤藻屑】 褐藻類ホンダワラ科の海藻。高さ数メートルに達する。葉は約3センチメートル、有柄の線形で欠刻がある。茶褐色。枯れはじめると赤みを帯びる。浅海の岩礁の多い所に生育。流れ藻の構成種。肥料やヨードの原料。 あか‐もの赤物】 ①色の赤いもの。特に、タイ・ホウボウなど、外皮の赤い魚。 ②ツツジ科の常緑小低木。高山帯に生え、高さ10〜30センチメートル。葉は厚く卵形でとがる。茎には赤い毛がある。夏、葉腋に鐘形の小白花をつけ、実は円くて紅熟。イワハゼ。 ③赤く彩色した人形・玩具。赤色が病魔を退散させるという俗信から、江戸時代疱瘡ほうそう除けのまじないとして流行。 あが‐もの贖物】 ①祓はらえの時、身の災いをあがない祓うもの。人形ひとかたに災いを負わせて水に流しやる類。形代かたしろ。 ②罪のつぐないとして出す財物。 あか‐もん赤門】 ①朱塗りの門。→御守殿ごしゅでん。 ②東京大学の南西隅の朱塗りの門。もと加賀前田家上屋敷の御守殿門で、1827年(文政10)将軍家斉の女むすめ溶姫が前田斉泰に嫁した際に建造したもの。転じて、東京大学の異称。「―出あか‐やがら赤矢柄】 魚類のヤガラの一種。体色が赤みを帯びる。→やがら3 あか‐ゆうたい赤郵袋‥イウ‥ 紅色の布製の郵便郵袋。速達としない書留・現金書留郵便物を入れて、一局から他局へ送る袋。 あか‐ゆき赤雪⇒せきせつ あか‐ゆみ赤弓】 丹や朱または赤漆で塗った弓。 あか‐ら赤ら】 ①赤みを帯びているさま。 ②(飲めば顔が赤くなるからいう)酒の異称。本朝二十不孝「先祖より酒の家に生れ、―呑めといはれて此の方」 ⇒あから‐おぶね【赤ら小舟】 ⇒あから‐か【赤らか】 ⇒あから‐がお【赤ら顔】 ⇒あから‐がしわ【赤ら柏】 あから‐おぶね赤ら小舟‥ヲ‥ 赤く塗った舟。特に、官船。(古代、官船は赤く塗ったから)万葉集16「沖行くや―に裹つとやらば」 ⇒あか‐ら【赤ら】 あから‐か赤らか】 赤みを帯びて美しいさま。源氏物語常夏「紅といふものいと―にかいつけて」 ⇒あか‐ら【赤ら】 あから‐がお赤ら顔‥ガホ 赤みをおびた顔。 ⇒あか‐ら【赤ら】 あから‐がしわ赤ら柏‥ガシハ ①葉に赤みのある柏。供物を盛る具とした。万葉集20「印南野の―は時はあれど」 ②京都北野天満宮の11月1日の祭。供物を赤ら柏に盛るからいう。6月の青柏祭に対する。 ⇒あか‐ら【赤ら】 あから‐さま (「偸閑」「白地」とも当てる) ①たちまち。急。皇極紀「―に斬るべし」 ②一時的であるさま。ちょっと。しばらく。宇津保物語忠乞「暇許させ給はぬをしひて申して―にまかでぬ」 ③(「―にも」の形で、否定の語を伴って)かりそめにも。古今著聞集20「―にも、あどなきことをばすまじきことなり」 ④かくさず、ありのまま。あらわ。はっきり。好色一代女4「女は妖淫うつくしき肌を―になし」。「―に言う」「―な軽蔑」 あから・し 〔形シク〕 痛切である。ひどい。一説に、悲しい。欽明紀「何ぞ悲しきことの―・しき」。蜻蛉日記「などか来ぬ、とはぬ、にくし、―・しとて」 あからし・ぶ 〔自四〕 痛切に感ずる。心から嘆く。〈日本霊異記訓釈〉 あからしま‐かぜあからしま風】 (アカラシマはアカラサマ(俄かの意)の転)暴風。はやて。あかしまかぜ。あらしまかぜ。神武紀「海の中にして卒にわかに―に遇ひぬ」 あからひき‐の‐いと赤ら引の糸(→)「あかひきのいと」に同じ。持統紀「―参拾伍斤」 あから‐ひく赤ら引く】 〔枕〕 (明るく光る、あるいは、赤みを帯びる意)「日」「月」「子」「君」「朝」「膚」「敷妙」にかかる。 あから・ぶ赤らぶ】 〔自上二〕 赤みがさす。赤くなる。赤らむ。祝詞、神賀詞「赤玉のみ―・びまし」 あから・ぶ明らぶ】 〔他下二〕 明らかにする。心をはらす。続日本紀31「誰とともにかも見そなはし―・べたまはむと」 あから・む赤らむ】 [一]〔自五〕 赤くなる。赤みがさす。「―・んだ顔」 [二]〔他下二〕 ⇒あからめる(下一) あから・む明らむ】 〔自五〕 夜が明けてきて、空が明るくなる。「東の空が―・む」 あから‐めあから目】 (アカラはアカル(散)と同根) ①ふと目をほかへ移すこと。わきみ。よそみ。徒然草「花の本には、ねぢ寄り立ち寄り、―もせずまもりて」 ②心をほかへ移すこと。うわき。宇津保物語俊蔭「いみじき色好みを、かく―もせさせたてまつらぬこと」 ⇒あからめ‐さ・す【あから目さす】 あからめ‐さ・すあから目さす】 〔他四〕 ふと目をそらす間に、急に見えなくなる。続日本紀36「―・す事のごとく」 ⇒あから‐め【あから目】 あから・める赤らめる】 〔他下一〕[文]あから・む(下二) 赤くする。赤める。「顔を―・める」 あか‐ランプ赤ランプ】 赤い灯火。危険を知らせる信号。「計画の実行に―がつく」 あかり明かり】 ①物を明らかにする光。光線。「一筋の―がさす」「ネオンの―」 ②灯火。あかし。「―をつける」「―をともす」 ③明るい所。おもてだったところ。あかるみ。〈日葡辞書〉 ④疑いをはらす証拠。証あかし。浄瑠璃、新版歌祭文「久松様の―もたちまち、打ってかはった勘六殿」。「―を立てる」 ⑤諒闇りょうあんなど暗い気分の期間が終わること。あけ。 ⇒あかり‐さき【明り先】 ⇒あかり‐しょいん【明書院】 ⇒あかり‐しょうじ【明り障子】 ⇒あかり‐そうじ【明り障子】 ⇒あかり‐どこ【明り床】 ⇒あかり‐とり【明り取り】 ⇒あかり‐まど【明り窓】 ⇒明かりが立つ ⇒明かりを走る あがり上がり・揚り】 ①位置・地位・価値・程度・値段・能力などが高い方に向かうこと。はねあがること。 ②風呂などから出ること。日葡辞書「フロアガリ」。浮世風呂「ヤア、義遊さん、モウお―かナ」 ③地方から京都へ来ること。浄瑠璃、百合若大臣野守鏡「―の衆ならば、土産みやげ召せ召せ」 ④終わること。だめになること。(雨が)やむこと。(魚・虫が)死ぬこと。また、用ずみになること。〈日葡辞書〉。「膳の―」 ⑤できあがること。また、そのできぐあい。仕上がり。浮世風呂3「伊予染に黒裏さ。とんだいい―だつた」。「蚕の―(上蔟)」「ホラ、一丁―だ」 ⑥双六すごろくで、駒が最終の場所へ進むこと。また、その場所。また、トランプなどで勝負がつくこと。 ⑦収入。収穫。売上げ。「今日の―は少なかった」 ⑧(沖縄で)東。 ⑨(「上がり花」の略)お茶。 ⑩(接尾語的に)前にその職業・身分・状態だった者。「役人―」「病気―」 ⇒あがり‐うま【騰り馬】 ⇒あがり‐おり【上がり下り】 ⇒あがり‐かぶと【上り兜・揚り甲】 ⇒あがり‐かまち【上がり框】 ⇒あがり‐くち【上がり口】 ⇒あがり‐さがり【上がり下がり】 ⇒あがり‐ざしき【揚座敷】 ⇒あがり‐ぜん【上がり膳】 ⇒あがり‐だか【上がり高】 ⇒あがり‐だん【上がり段】 ⇒あがり‐ち【上地・上知】 ⇒あがり‐でんじ【上がり田地】 ⇒あがり‐なまず【上がり鯰】 ⇒あがり‐ば【上がり場】 ⇒あがり‐はな【上がり端】 ⇒あがり‐ばな【上がり花】 ⇒あがり‐ふじ【上り藤】 ⇒あがり‐ま【揚り間】 ⇒あがり‐まち【上がりまち】 ⇒あがり‐まゆ【揚り繭】 ⇒あがり‐め【上がり目】 ⇒あがり‐もの【上がり物】 ⇒あがり‐もの【上がり者】 ⇒あがり‐や【揚屋】 ⇒あがり‐やしき【上り屋敷】 ⇒あがり‐ゆ【上がり湯】 ⇒あがり‐ゆぐち【上がり湯口】 ⇒上がりを請く あがり(→)「あらき(荒城)」に同じ。〈仲哀紀訓注〉 ⇒あがり‐の‐みや【殯宮】 あがり‐うま騰り馬】 躍りはねるくせのある馬。はねうま。駻馬かんば。古今著聞集16「六むつのあしげといふ―有りけり」 ⇒あがり【上がり・揚り】 あがり‐おり上がり下り】 上がることと下りること。あがりさがり。 ⇒あがり【上がり・揚り】

広辞苑 ページ 162 での○吾が仏尊し単語。