複数辞典一括検索+
○俯仰天地に愧じずふぎょうてんちにはじず🔗⭐🔉
○俯仰天地に愧じずふぎょうてんちにはじず
[孟子尽心上]「仰あおいで天に愧じず、俯ふして地に
はじず」に同じ。→仰ぐ(成句)
⇒ふ‐ぎょう【俯仰】
ぶぎょう‐にん【奉行人】‥ギヤウ‥
命令を受けて事を執行する人。中世の官制では実務を担当する官僚をいう。
⇒ぶ‐ぎょう【奉行】
ふきょう‐の‐はな【不香の花】‥キヤウ‥
(匂のしない花の意)雪の異称。
ふきょう‐ぼさつ【不軽菩薩】‥キヤウ‥
常じょう不軽菩薩に同じ。→常不軽
ふ‐きょうわ【不協和】‥ケフ‥
協和しないこと。
⇒ふきょうわ‐おん【不協和音】
⇒ふきょうわ‐おんてい【不協和音程】
ふきょうわ‐おん【不協和音】‥ケフ‥
①(dissonance)不協和音程を含む和音。↔協和音。
②比喩的に、人や団体などの間で調和を乱すような不和や反目。「―が生ずる」
⇒ふ‐きょうわ【不協和】
ふきょうわ‐おんてい【不協和音程】‥ケフ‥
西洋音楽で、不協和とみなされる2音間の音程。2音の振動数の比が簡単な整数比にならない時に生ずる。↔協和音程
⇒ふ‐きょうわ【不協和】
ふ‐きょか【不許可】
許可しないこと。許可されないこと。
ふ‐きょく【負極】
電気では陰極、磁石では南を指す極。↔正極
ふ‐きょく【譜曲】
音楽のふし。楽譜。
ぶ‐きょく【部曲】
⇒かきべ
ぶ‐きょく【部局】
①官庁などの事務のある部分を受け持つ局。また、局や部・課の総称。
②一部分。局部。
ぶ‐きょく【舞曲】
①舞と楽曲。
②(dance music)舞踏に用いる楽曲。また、そのリズムや形式に則って作られた楽曲。「ハンガリー―」
舞曲(欧米の主な舞曲)
パヴァーヌ【pavane】
ガリアルド【galliard・gaillarde】
アルマンド【allemande】
シャコンヌ【chaconne】
パッサカリア【passacaglia】
クーラント【courante】
サラバンド【saraband】
ジーグ【gigue】
ブーレ【bourrée】
ガボット【gavotte】
メヌエット【Menuett】
ポロネーズ【polonaise】
マズルカ【mazurka】
ポルカ【polka】
ボレロ【bolero】
ハバネラ【habanera】
ギャロップ【gallop】
ワルツ【waltz・Walzer】
チャルダシュ【czardas・csárdás】
タンゴ【tango】
ふき‐よせ【吹寄せ】
①吹きよせること。風が吹いて種々の木の葉を一所に集めること。
②幾種類かの煮物や揚げ物を、いろどりよく盛り合わせた料理。また、木の葉などをかたどった干菓子を美しく盛り合わせたもの。
③日本建築で、天井竿縁さおぶち、建具の桟さん、または棰たるきなどを、2〜3本ずつ1カ所に一組として並べる方式。
④いろいろの音曲を抜き集め、1曲にまとめて演ずる俗謡。後に、講談・落語にもこの手法が使われた。まぜこぜ節。五目ごもく。上方では埃叩ほこりたたきとも。
⇒ふきよせ‐じる【吹寄せ汁】
⇒ふきよせ‐どう【吹寄せ籐】
ふきよせ‐じる【吹寄せ汁】
種々の実の入った汁。
⇒ふき‐よせ【吹寄せ】
ふきよせ‐どう【吹寄せ籐】
弓に籐を点々と2個ずつ寄せて巻いたもの。
⇒ふき‐よせ【吹寄せ】
ふき‐よ・せる【吹き寄せる】
〔他下一〕[文]ふきよ・す(下二)
①吹いて寄せ集める。また、吹いて一方へおしやる。竹取物語「大納言、南海の浜に―・せられたるにやあらんと」
②(自動詞的に)吹いてくる。後拾遺和歌集別「松山の松の浦風―・せば」
ふき‐よ・る【吹き寄る】
〔自四〕
吹かれて一方へ寄る。また、風が吹いて近くへ寄る。源氏物語横笛「笛竹に―・る風のごとならば」
ふき‐よわ・る【吹き弱る】
〔自五〕
吹く勢いが弱くなる。
ふ‐ぎり【不義理】
①義理を欠くこと。「―を重ねる」
②特に、金品の返済を怠ること。
ふ‐きりつ【不規律】
規律のないこと。だらしのないこと。
ぶ‐きりょう【不器量・無器量】‥リヤウ
①器量のないこと。才知や能力が乏しいこと。平家物語8「この身こそ、―の者で候へば、自害をも仕り候ふべきに」
②容貌の醜いこと。みめのよくないこと。日葡辞書「ブキリャウナ」。浮世床初「なんでも女房は野暮な―がいいぜ」
ぶ‐きれい【不綺麗・無綺麗】
綺麗でないこと。狂言、萩大名「此間掃除を致さいで―に御座る程に」
ふき‐わ【吹輪】
女の髪の結い方。片外かたはずしに似て輪をふっくらと高くふくらませたもの。大名の息女、芝居の姫君役などが結った。ふくわ。
ふき‐わ・ける【吹き分ける】
〔他下一〕[文]ふきわ・く(下二)
①風が吹いて物をあちらこちらに分ける。
②鉱石をとかして含有物を分離する。
ふき‐わた・る【吹き渡る】
〔自五〕
遠く風が吹いて行く。また、風が一面に吹く。
ふ‐きん【付近・附近】
①近いあたり。近所。「現場―」
②近くに寄ること。近づくこと。中村正直、西国立志編「これと親炙し―するもの」
ふ‐きん【布巾】
食器類を拭く小さな布。日葡辞書「フキン、また、フイキン」
ふ‐きん【斧斤】
おの。まさかり。
ふ‐きん【賦金】
①わりあての金銭。
②年賦または月賦の償還金。
ふ‐ぎん【諷経】
(「経」の唐音はキン。フキョウとも)声をそろえて経文を読むこと。↔看経かんきん
ぶ‐きん【夫金】
江戸時代、諸大名・旗本などの領地・知行所ちぎょうしょから夫役ぶやくの代りに徴収した金銭。
ふきん‐か【不均化】‥クワ
〔化〕(disproportionation)1種類の物質の2分子以上が相互に酸化・還元などの反応を行なって、2種類以上の物質を生じること。2分子のベンズアルデヒドから安息香酸とベンジル‐アルコールを生じる反応(カニッツァーロ反応)の類。
ふ‐きんこう【不均衡】‥カウ
複数の物事の間に、力・数量・程度などのつりあいがとれていないこと。「―の是正」「―が生ずる」
ふ‐きんしん【不謹慎】
謹慎をしないこと。不注意で、つつしみのないこと。「―な発言」「―をとがめる」
ふ‐ぎんみ【不吟味】
取調べのよくゆき届かないこと。浄瑠璃、傾城島原蛙合戦「富樫が関所の―は天が下に隠れなし」
ふく【河豚】
⇒ふぐ。日葡辞書「フク。また、フクタウ」
ふく【服】
①身につけるもの。きもの。今昔物語集5「草を以て―とし、菓このみを拾ひて食じきとせり」。「―を着る」
②(和服を着物というのに対して)洋服の略。
③薬・煙草・茶をのむ回数を表す語。「一服いっぷく入れる」
→ぶく(服)
ふく【副】
①そうこと。主なものに付きそって、その助けとなること。また、そのもの。「―知事」↔正。
②つけ加わること。ある事のついでに起こること。「―産物」
③本物のひかえ。「正―2通」
④「次官すけ」参照。
ふく【幅】
①横の長さ。はば。
②掛物。軸物。また、掛物を数える語。
ふく【復】
①もとにもどること。かえること。かえすこと。
②復誦の略。狂言、名取川「さりながら覚ゆるやうに路次すがら―致いて参らう」
ふく【福】
①さいわい。しあわせ。幸運。曾我物語10「命を長く、―幸さいわいをこそ祈るに」。「笑う門には―来る」
②神仏の賜り物。古今著聞集16「只今毘沙門の―たまはらんずれば、有季が小恩物の数ならじ」
⇒福は内、鬼は外
ふく【複】
①かさなること。単一でないこと。↔単。
②複試合の略。ダブルス。
ふく【輻】
車の轂こしきと輪とを支える木。や。スポーク。
ふ・く
〔他四〕
料理で、魚の鱗うろこを取り除く。狂言、俄道心「皮をむくとはいはぬ、鱗を―・くと申す」
ふ・く【吹く・噴く】
[一]〔自五〕
(語幹フは風が樹木などを吹いて立てる音の擬音語か)気体が動きを起こす意。転じて、ものの内部から勢いがわきあがって何かを生ずる意。
①風がおこる。風が動く。古事記中「夕されば風―・かむとそ木の葉さやげる」。天草本伊曾保物語「やがてその日大きな旋風つじかぜが―・いて鳴動して来たが」
②息をする。類聚名義抄「嘘、イキス・フク・ウソフク」
③水などが、勢いよくわきでる。「泉から水が―・き出る」
④草木の芽が出る。「柳の芽が―・き始めた」
⑤かび・粉などが表面につく。浮世風呂4「青い色の丸いもので白う粉の―・いたもんぢや」。「粉が―・いた芋」
⑥吹出物が出る。東海道中膝栗毛6「瘡かさがひとりでに―・き出したハ」
⑦相場が騰貴する。
[二]〔他五〕
①風が物に当たる。当たって物を動かす。万葉集1「ながらふる妻―・く風の寒き夜にわが背の君は独りか寝らむ」。平家物語10「松―・く風索々たり」。「木の葉を―・く風」
②口から呼気を強く出して物に当てる。落窪物語1「火をうち―・きてみて」。日葡辞書「ヒヲフク」
③息を出して鳴らす。継体紀「枚方ひらかたゆ笛―・きのぼる近江のや毛野けなの若子わくごい笛―・きのぼる」。天草本伊曾保物語「ただ出陣の時、貝を―・くこと、これを家の役なれば勤むるまでぢや」。「ハーモニカを―・く」
④湧くように内から勢いよく出す。万葉集5「かまどには火気ほけ―・きたてずこしきには蜘蛛の巣かきて飯かしくことも忘れて」。「銃口が火を―・く」
⑤たたらで風を送って、鉱石をとかし分ける。溶解する。万葉集14「真金―・く丹生のまそほの色に出でて」
⑥金属を鋳いて造る。鋳造する。「鐘を―・く」
⑦萌きざす。芽ぐむ。「新芽を―・く」
⑧かび・粉などが表面につく。「かびを―・く」
⑨出まかせを言う。大言を吐く。色道大鏡「身上を自慢し身を―・く男」。「酔った勢いで―・いて回る」
◇「噴」は、内部にある気体・液体・火などが勢いよく外へ出る場合に使う。
⇒吹けば飛ぶよう
ふ・く【更く・深く】
〔自下二〕
⇒ふける(下一)
ふ・く【拭く】
〔他五〕
布・紙などでよごれをとる。ぬぐう。「ガラスを―・く」
ふ・く【振く】
〔他四〕
「ふる」の古語。古事記上「後手しりえでに―・きつつ逃げ来るを」
ふ・く【葺く】
〔他五〕
①板・瓦かわら・萱かやなどで屋根をおおいつくる。源氏物語須磨「葦―・ける廊めく屋など」。「屋根を―・く」
②草木などを軒端などに挿しかざす。栄華物語耀く藤壺「軒のあやめもひまなく―・かれて」
ふぐ【河豚・鰒】
(古くはフク)
①フグ科とその近縁の硬骨魚の総称。多くは体は肥り、背びれは小さく、歯は板状で鋭い。攻撃されると、腹部を膨らますものが多い。肉は淡泊で美味、冬が旬であるが、内臓などには毒を持つものが多い。マフグ・トラフグ・キタマクラ・ハコフグなど。かとん。ふくべ。ふくとう。ふくと。〈[季]冬〉。〈倭名類聚鈔19〉
②カジカ(鰍)の方言。
⇒河豚食う無分別、河豚食わぬ無分別
⇒河豚は食いたし命は惜しし
ふ‐ぐ【不具】
①そなわらないこと。そろわないこと。不備。徒然草「物を必ず一具に調へんとするはつたなきもののする事なり。―なるこそよけれ」
②身体の或る部分に障害のあること。日葡辞書「ゴタイ(五体)フグナヒト」
③(言い足りず整わない意)手紙の末尾にしるす語。不備。不一。
ふ‐ぐ【不虞】
おもいがけない出来事。椿説弓張月拾遺「船には―の備あり」
ぶく【服】
(呉音)
①喪服もふく。服衣ぶくえ。源氏物語藤袴「御―も、この月には脱がせ給ふべきを」
②喪にこもること。また、その期間。喪中。忌服。後撰和歌集哀傷「法皇の御―なりける時」
→ふく(服)
ぶ‐く【仏供】
(ブックの促音の表記されない形)
①仏前に供える食物。枕草子87「なほかの御―のおろし侍りなん」
②仏前に供え置く香炉・花瓶・燭台など。栄華物語音楽「―同じく七宝をもて飾り奉らせ給へり」
ぶ‐ぐ【仏具】
(ブッグの促音の表記されない形)仏事の道具。栄華物語疑「万の―めでたくせさせ給ひて」
ぶ‐ぐ【武具】
戦争に用いる道具。武器。特に、鎧よろい・兜かぶと・具足ぐそくの類。物の具。
ふ‐ぐあい【不具合】‥アヒ
製品などの、具合がよくないこと。多く、製造者の側から、「欠陥」の語を避けていう。
ふく‐あつ【腹圧】
腹壁・横隔膜および骨盤底の筋肉の緊張・収縮によって生じる腹腔の内圧。
ふく‐あん【腹案】
心の中に持っている案。「―を示す」
ふく‐い【復位】‥ヰ
もとの位にかえること。
ふくい【福井】‥ヰ
①中部地方西部、日本海岸の県。越前・若狭2国を管轄。面積4189平方キロメートル。人口82万2千。全9市。
→三国節
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
②福井県北東部にある市。県庁所在地。もと松平氏の城下町。羽二重はぶたえ・人絹の産地。南東部に特別史跡の一乗谷がある。人口26万9千。旧称、北ノ庄。
⇒ふくい‐いか‐だいがく【福井医科大学】
⇒ふくい‐じしん【福井地震】
⇒ふくい‐だいがく【福井大学】
ふくい【福井】‥ヰ
姓氏の一つ。
⇒ふくい‐きゅうぞう【福井久蔵】
⇒ふくい‐けんいち【福井謙一】
ふくい‐いか‐だいがく【福井医科大学】‥ヰ‥クワ‥
もと国立大学の一つ。1978年設立。2003年福井大学に統合され、同大医学部となる。
⇒ふくい【福井】
ふくい‐きゅうぞう【福井久蔵】‥ヰキウザウ
国文学者。兵庫県生れ。兵庫師範卒。歌書・連歌の研究で高名。著「大日本歌書綜覧」「連歌の史的研究」「犬筑波集研究と諸本」など。(1867〜1951)
⇒ふくい【福井】
ふく‐いく【馥郁】
よい香のただようさま。「―たる香」
ふくい‐けんいち【福井謙一】‥ヰ‥
化学者。奈良県生れ。京大教授・京都工芸繊維大学長。化学反応の過程を理論的に予測するフロンティア電子理論を創成。文化勲章・ノーベル賞。(1918〜1998)
⇒ふくい【福井】
ふくい‐じしん【福井地震】‥ヰヂ‥
福井平野北部を中心とする1948年6月28日の地震。マグニチュード7.1。同平野で震度7、死者3769人、家屋の被害5万戸以上。
大和百貨店前
提供:毎日新聞社
⇒ふくい【福井】
ふくい‐だいがく【福井大学】‥ヰ‥
国立大学法人の一つ。1923年(大正12)創立の福井高等工業学校(のち福井工専)と福井師範・同青年師範が合併し、49年新制大学。2003年福井医科大学を統合、04年法人化。本部は福井市。
⇒ふくい【福井】
ふくい‐どうくつ‐いせき【福井洞窟遺跡】‥ヰ‥ヰ‥
長崎県佐世保市吉井町福井にある旧石器時代末から縄文時代草創期の洞窟遺跡。細石器文化に爪形文つめがたもん土器や隆起線文土器が伴うことが初めて明らかにされた。
ふくいり‐ぞうに【福入り雑煮】‥ザフ‥
(→)「福沸し」2に同じ。
ふく‐いん【副因】
主でない原因。第二次的な原因。
ふく‐いん【幅員】‥ヰン
(幅は「はば」、員は「まわり」の意)船や道・橋などの横の長さ。はば。
ふく‐いん【復員】‥ヰン
戦時の体制にある軍隊を平時の体制に復し、兵員の召集を解くこと。また、召集を解かれた兵士が帰郷すること。「外地から―する」↔動員
ふく‐いん【福音】
①よろこばしいしらせ。
②イエス=キリストの説いた神の国と救いの教え。ゴスペル。
⇒ふくいん‐きょうかい【福音教会】
⇒ふくいん‐しか【福音史家】
⇒ふくいん‐しゅぎ【福音主義】
⇒ふくいん‐しょ【福音書】
ふくいん‐きょうかい【福音教会】‥ケウクワイ
福音主義の教会。プロテスタント教会。
⇒ふく‐いん【福音】
ふくいん‐しか【福音史家】
(evangelist)マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの4人の福音書記者。
⇒ふく‐いん【福音】
ふくいん‐しゅぎ【福音主義】
①(Evangelicalism)聖書中心のプロテスタンティズム的思想。
②(Evangelism)一般に、キリストの十字架による罪の赦ゆるしの福音を中心とし、教会の権威や既成の神学にとらわれず、敬虔けいけんな心情と実践とを重んずる運動・考え方。
⇒ふく‐いん【福音】
ふくいん‐しょ【福音書】
(Gospels)新約聖書中でイエス=キリストの生涯・言行を記録したもの。すなわち、マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの4書。
⇒ふく‐いん【福音】
ふくいん‐ふっか【福因福果】‥フククワ
〔仏〕福徳の因によって福徳の果報が得られるということ。善因善果。
ふくう【不空】
(梵語Amoghavajra 不空金剛と訳す)唐代の僧。真言宗付法八祖の第6。北インドの人。720年長安で金剛智に師事。741年セイロンに渡り竜智に密教を学び、経典を集め746年中国に帰り、金剛頂経など多くの経典を訳し、唐朝の帰依を受け、密教を広めた。四大訳経家の一人。弟子に恵果など。諡号しごうは不空三蔵。(705〜774)
ふ‐ぐう【不遇】
時に遇わないこと。運がわるく才能にふさわしい地位や境遇を得ていないこと。「―をかこつ」「―な生涯」
ふくうけんじゃく‐かんのん【不空羂索観音】‥クワンオン
(フクウケンサクカンノンとも。梵語Amoghapāśa)六観音・七観音の一つ。大慈大悲の羂索により、生死に苦しむあらゆる衆生しゅじょうを救済することを本願とする変化へんげ観音。形像は一面あるいは三面で、四臂・六臂・八臂などもあるが、多くは一面三目八臂に表され、手に羂索などを持ち、肩には鹿皮を着ける。鹿皮観音。
ふくうじょうじゅ‐にょらい【不空成就如来】‥ジヤウ‥
金剛界五仏の一つで、北方の如来。羯磨かつま部の主尊。五仏に五智を配して五智如来とする場合は、大日如来の成所作智じょうしょさちをつかさどる。
ふく‐うん【福運】
幸福と好運。幸福をもたらす運。
ふくえ【福江】
長崎県五島市の地名。もと五島氏1万2000石の城下町。
ぶく‐え【服衣】
喪服もふく。経信卿母集「―をぬぐとて」
ぶく‐え【服穢】‥ヱ
忌服きぶくのけがれ。
ふく‐えき【服役】
夫役ぶやく・兵役・懲役などに服すること。「傷害罪で―する」
ふく‐えん【復円】‥ヱン
日食または月食が終わって、太陽面または月面がもとの円形にかえること。
ふく‐えん【復縁】
離縁していた者が、再び元通りの関係に復すること。「―を迫る」
ふく‐えん【複塩】
〔化〕(double salt)2種以上の塩えんが結合した形式の化合物のうち、水に溶解すると、錯イオンを形成せず個々の成分イオンに分離するもの。明礬みょうばんなど。
ふくおうじでん【福翁自伝】‥ヲウ‥
福沢諭吉の自伝。1898年(明治31)より翌年にかけて「時事新報」に連載。多彩な人生と思想を明快な口語文で綴り、自伝文学の白眉。
→文献資料[福翁自伝]
ふくおう‐りゅう【福王流】‥ワウリウ
能楽のワキ方の一流派。福王神右衛門盛忠(1521〜1606)を祖とする。
ふくおか【福岡】‥ヲカ
①九州地方北部の県。筑前・筑後2国および豊前の一部を管轄。面積4973平方キロメートル。人口505万。全28市。
→黒田節
提供:コロムビアミュージックエンタテインメント(株)
②福岡県北西部にある市。県庁所在地。政令指定都市の一つ。もと黒田氏52万石の城下町。九州の経済・交通・文化の中心。人口140万1千。→博多はかた。
⇒ふくおか‐きょういく‐だいがく【福岡教育大学】
⇒ふくおか‐だいがく【福岡大学】
ふくおか【福岡】‥ヲカ
姓氏の一つ。
⇒ふくおか‐たかちか【福岡孝弟】
ふくおか‐きょういく‐だいがく【福岡教育大学】‥ヲカケウ‥
国立大学法人の一つ。福岡第一・第二師範・同青年師範が統合し、1949年に福岡学芸大学として発足、66年現校名に改称。2004年法人化。宗像むなかた市。
⇒ふくおか【福岡】
ふくおか‐だいがく【福岡大学】‥ヲカ‥
私立大学の一つ。1934年創設の福岡高等商業学校が起源。46年福岡経済専門学校、49年福岡商科大学を経て、56年現校名に改称。福岡市。
⇒ふくおか【福岡】
ふくおか‐たかちか【福岡孝弟】‥ヲカ‥
政治家。土佐藩士。山内容堂の命で、徳川慶喜に大政奉還を説いた。五カ条の誓文・政体書の起草者の一人。後に文部卿・枢密顧問官などを歴任。(1835〜1919)
⇒ふくおか【福岡】
ふくおか‐の‐いち【福岡市】‥ヲカ‥
中世に備前国福岡荘(岡山市一日市ひといち・瀬戸内市長船おさふね町に比定)内にあった市場。「一遍上人絵伝」に描かれていることで有名。
ふく‐おんがく【複音楽】
(→)多声音楽に同じ。↔単音楽
ふく‐おんせい【副音声】
テレビの音声多重放送などで、副次的に流す音声。
ふく‐が【伏臥】‥グワ
ふすこと。ねること。
ふく‐が【副芽】
腋に2個以上の芽(腋芽えきが)のある場合、最も大きい芽以外の芽をいう。
ふく‐が【複芽】
2個以上からなる腋芽。
ふく‐がく【副萼】
萼の外側に接して生じた苞葉。ナデシコ・アオイ・オシロイバナ・バラなどの花にある。
ふく‐がく【復学】
停学または休学していた学生・生徒が、再び学校に復帰すること。→復校
ふく‐かげん【服加減】
茶道で、茶の温度・濃淡などの加減。
ふく‐かまり【伏屈】
(→)「ふせかまり」に同じ。
ふく‐がみ【福紙】
(→)「えびすがみ」に同じ。
ふく‐かん【副官】‥クワン
軍隊で、司令官・隊長などを助けて、事務の整理・監督をつかさどる士官。
ふく‐がん【複眼】
①昆虫・甲殻類などに見られる眼で、多数の小さな個眼(小眼)が束状に集まったもの。単眼が明暗の判別のみであるのに対して、物の形、運動などを見るといわれている。↔単眼。→蝶(図)。
②比喩的に、二つ以上の視点から物事を見ること。
⇒ふくがん‐てき【複眼的】
ふくがん‐てき【複眼的】
さまざまな視点を持つさま。「―な考察」
⇒ふく‐がん【複眼】
ふく‐ぎ【福木】
オトギリソウ科の高木。フィリピン原産。葉は広楕円形、革質で甚だ強靱。花は小形、黄色。熱帯の海岸に生じ、沖縄では防風の目的で生垣とする。樹皮から黄色染料をとる。
ぶく‐き【服忌】
⇒ぶっき
ふく‐ぎちょう【副議長】‥チヤウ
議長を補佐し、議長に事故のある時、その代理をする役。
ふく‐ぎょう【副業】‥ゲフ
本業のほかにする仕事。内職。「―に精を出す」
ふく‐ぎょう【復業】‥ゲフ
いったん業務をやめた者が再び業務につくこと。
ふく‐きょうざい【副教材】‥ケウ‥
教科書以外の補助的な教材。
ふく‐きん【腹筋】
⇒ふっきん
ふく‐くう【腹腔】
フクコウの慣用読み。医学でいう。



広辞苑 ページ 17051 での【○俯仰天地に愧じず】単語。