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○物は使いようものはつかいよう🔗🔉

○物は使いようものはつかいよう 物は使い方ひとつで、つまらない物が役立ったり、良い物を損ねてしまったりするものである。 ⇒もの【物】 ものは‐づくし物は尽し(→)「ものづくし」に同じ。 ものは‐づけ物は付け】 雑俳の一種。点者が出した「…物は」「…する物は」などという題に応じて答句を付けるもの。寛保(1741〜1744)頃から江戸に起こった。 も‐の‐はな藻の花】 湖や沼に生ずる淡水藻の花。夏、水面に出て葉の間に淡黄緑や白色の小さい花をつける。〈[季]夏〉 もの‐はみ膆・物食み】 鳥の胃。えぶくろ。〈倭名類聚鈔18もの‐はゆ・し物映し】 〔形ク〕 まばゆい。きまり悪い。おもはゆい。〈名語記〉 もの‐はり物張り】 衣の染色・洗張り、また、その裁ち縫いをすること。また、その人。今昔物語集24「故宰相殿の―にてなむ侍りし」 もの‐び物日】 ①祭日・祝日など特別な事の行われる日。 ②遊郭で、五節句などの祝日や、毎月の朔日・15日など特に定めてあった日。この日は遊女は休むことが許されず、休むときは、客のない場合でも身揚みあがりをしなければならなかった。紋日。売り日。役日。 モノフォニーmonophony(→)単声音楽に同じ。 もの‐ふか・し物深し】 〔形ク〕 ①奥ふかい。深い。枕草子73「いみじう―・く遠きが」 ②趣が深い。おくゆかしい。源氏物語椎本「耳なれぬけにやあらむいと―・くおもしろしと」 ③縁故がふかい。栄華物語初花「―・からぬ人も涙留め難し」 もの‐ふ・る物古る・物旧る】 〔自上二〕 何となく古くなる。古びる。源氏物語若紫「こよなう荒れまさり、広う―・りたる所」 モノ‐ポールmonopole】 磁極のN極またはS極のどちらか一方だけをもつとされる仮想的な粒子。1934年ディラックが理論的にその存在を予想したが、未発見。磁気単極子。 もの‐ほけん物保険⇒ぶつほけん もの‐ほこりらか物誇りらか】 得意そうなさま。蜻蛉日記「―に言ひののしるほどに」 もの‐ほし物干し】 洗った衣類・布帛などを乾すこと。また、その場所。「―場」 ⇒ものほし‐ざお【物干し竿】 ⇒ものほし‐だい【物干し台】 もの‐ほし・い物欲しい】 〔形〕[文]ものほ・し(シク) 何かほしい。何か手に入れたい。 ものほし‐げ物欲しげ(→)「物欲しそう」に同じ。「―な顔つき」 ものほし‐ざお物干し竿‥ザヲ 洗い物などをかけて干す竿。 ⇒もの‐ほし【物干し】 ものほし‐そう物欲しそう‥サウ 何かほしそうなさま。ものほしげ。「―な口ぶり」「―にふるまう」 ものほし‐だい物干し台】 洗濯物を干す場所として屋根などに設けた台。 ⇒もの‐ほし【物干し】 モノポリーmonopoly】 ①独占。専売。 ②独占権。専売権。 ③独占会社。専売公社。 モノマーmonomer】 〔化〕(→)単量体のこと。 もの‐まいり物参り‥マヰリ 社寺に参詣さんけいすること。ものもうで。建礼門院右京大夫集「ゆかりある人の―すとて」 もの‐まえ物前‥マヘ ①戦が始まる前。戦のまぎわ。甲陽軍鑑6「―にて腰立たず無性になる人は本の臆病者とて」 ②盆・正月・節句などの前。節季。日本永代蔵5「今日と明日との―さもいそがはしき片手に」 もの‐まお・す物申す‥マヲス 〔自四〕 (→)「ものもうす」に同じ。仁徳紀「―・す我が兄を見れば」 もの‐まさ尸者】 祖先の祭に、神霊の代りに立って祭を受ける者。また葬儀で、死人に代わって弔問を受ける人。神代紀「鴗そびを以て―とす」 もの‐まなび物学び】 物事を学ぶこと。学問。 モノマニアmonomania】 偏執狂。偏狂。凝り症。 もの‐まね物真似】 ①人や動物その他の態度・声音などをまねること。また、それをする興行物。狂言、柿山伏「―の上手な奴でござる」 ②ある人物に扮してそれらしく姿態・行動を再現すること。猿楽の能では舞歌ぶがとともに技法の基礎とする。 もの‐まねび物学び】 ものまねをすること。人まね。源氏物語手習「所につけたる―しつつ」 もの‐まめやか 実直なさま。まじめ。源氏物語帚木「思ひとまる人は―なりと見え」 もの‐み物見】 ①物事を見ること。見物けんぶつ。源氏物語花宴「―にはえ過ぐし給はでまゐり給ふ」 ②敵の様子などを見張ること。また、その役の人。斥候。「―番」「―船」 ③外部や遠方を見るための設備。 ㋐牛車ぎっしゃの左右の立板にある窓。→牛車(図)。 ㋑物見窓。 ㋒物見櫓やぐら。 ㋓編笠などで、目の前に当たる透かして編んだ部分。 ④みごとなこと。みもの。醒睡笑「松茸の―なるを一折」 ⇒ものみ‐がさ【物見笠】 ⇒ものみ‐ぐさ【物見草】 ⇒ものみ‐ぐるま【物見車】 ⇒ものみ‐すだれ【物見簾】 ⇒ものみ‐だい【物見台】 ⇒ものみ‐ぶね【物見船】 ⇒ものみ‐まど【物見窓】 ⇒ものみ‐やく【物見役】 ⇒ものみ‐やぐら【物見櫓】 ⇒ものみ‐ゆさん【物見遊山】 ものみ‐がさ物見笠】 見物する人のかぶる編笠。 ⇒もの‐み【物見】 ものみ‐ぐさ物見草】 松の異称。蔵玉集「―袖にかざさむ折々に涙をだにも花と思へば」 ⇒もの‐み【物見】 ものみ‐ぐるま物見車】 祭礼などを見物する人の乗る牛車ぎっしゃ。源氏物語「かねてより―心づかひしけり」 ⇒もの‐み【物見】 ものみ‐すだれ物見簾】 車の物見にかけるすだれ。 ⇒もの‐み【物見】 ものみせ‐だて物見せ立て】 目に物見せようとするさまをすること。狂言、鴈盗人「こなたの―いらぬこと」 ものみ‐だい物見台】 遠方を見るために設けた高い台。 ⇒もの‐み【物見】 ものみ‐だか・い物見高い】 〔形〕[文]ものみだか・し(ク) なんでも見たがる風がある。ものみだけし。「―・いは江戸の常」「―・い野次馬」 ものみ‐だけ・し物見猛し】 〔形ク〕 「ものみだかし」に同じ。狂言、八幡の前「ことにやわたは人おほい所で、―・いほどに」 ものみ‐ぶね物見船】 見物するために乗る船。 ⇒もの‐み【物見】 ものみ‐まど物見窓】 物見のために設けた窓。のぞき窓。物見の窓。 ⇒もの‐み【物見】 ものみ‐やく物見役】 敵の動静を探る役の人。 ⇒もの‐み【物見】 ものみ‐やぐら物見櫓】 遠望するために設けた櫓。 ⇒もの‐み【物見】 ものみ‐ゆさん物見遊山】 物見と遊山。見物して遊びまわること。 ⇒もの‐み【物見】 もの‐むつか・し物難し】 〔形シク〕 何となくいとわしい。気がむさくさする。源氏物語若紫「―・しくおぼえ給ひて」 もの‐むつかり物憤り】 物事に腹をたてること。栄華物語玉飾「―などせさせ給はざりつれば」 もの‐めか・し物めかし】 〔形シク〕 目立つさまである。ひとかどのものに見える。源氏物語若菜上「位など今少し―・しき程になりなば」 もの‐めか・す物めかす】 〔他四〕 目立つようにする。源氏物語松風「―・さむほども憚り多かるに」 もの‐めずらし・い物珍しい‥メヅラシイ 〔形〕[文]ものめづら・し(シク) 物事がめずらしい。何となくめずらしい。「田舎出なので、都会のすべてが―・い」「―・そうに眺める」 もの‐めで物愛で】 ①物事を深く愛でること。物事に感動すること。源氏物語須磨「―する若き人にて」 ②物好みすること。物好き。 もの‐も 〔感〕 (→)「ものもう」(感)に同じ。 もの‐もい物思ひ‥モヒ モノオモイの約。万葉集20「防人に行くは誰が夫と問ふ人を見るが羨ともしさ―もせず」

広辞苑 ページ 19577 での○物は使いよう単語。