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○世と共よととも🔗🔉

○世と共よととも つね日ごろ。つねづね。源氏物語匂宮「かたはらいたき筋なれば―の心にかけて」 ⇒よ【世・代】 よど‐ぬい淀縫‥ヌヒ (山城の淀で作り出したからいう)革の裁ち余りの小片に模様などの縫取りをしたもの。タバコ入れ・巾着きんちゃくなどに用いる。 よ‐どの夜殿】 夜、寝る殿舎。寝所。寝室。ねや。後撰和歌集「君が―に夜離れせましや」 よどのかわせ淀の川瀬‥カハ‥ 端唄・うた沢。伏見と大坂とを結ぶ三十石船と沿岸の水車をうたう。上方舞の地にも用いる。 よど‐の‐くもん四度の公文⇒しどのくもん よど‐の‐つかい四度使‥ツカヒ ⇒しどのつかい よど‐の‐へい四度幣⇒しどのかんぺい(四度官幣) よどばし淀橋】 ①もと東京都新宿区の一地区。東は新宿の繁華街に接し、青梅街道が東西に貫通。浄水場の跡地に都庁が移転。この地区を中心に新宿新都心と俗に呼ばれる超高層ビル群を形成。 淀橋浄水場(1952年撮影) 提供:東京都 ②もと東京市35区の一つ。 よど‐ぶね淀舟】 淀川を通う舟。 よ‐どまり夜泊り】 夜、外泊すること。〈日葡辞書〉 よどみ淀・澱】 ①水が流れないでたまっていること。また、その所。源氏物語若紫「滝の―もまさりて、音高う聞ゆ」。方丈記「―に浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて」 ②事がすらすらと進まないこと。浄瑠璃、源氏烏帽子折「弁舌に―なくそれぞれに答へしは潔くこそ聞えけれ」 ③液体の下方に沈んでたまったもの。 よど・む淀む・澱む】 〔自五〕 ①流れる水がとどこおってとまる。万葉集7「絶えず行く明日香の川の―・めらば故しもあるごと人の見まくに」 ②事がすらすらと進まない。万葉集11「玉藻刈る井堤いでの柵しがらみ薄みかも恋の―・める吾が心かも」。「言葉が―・む」 ③ためらう。万葉集5「松浦川七瀬の淀はよどむとも我は―・まず君をし待たむ」 ④水底に沈んでたまる。沈殿する。「水あかが―・む」 ⑤とまって動かない。「空気が―・んでいる」 よどや淀屋】 江戸時代の大坂の豪商。本姓、岡本。初め材木商、のちに糸割符いとわっぷの権利を獲得し、諸大名の蔵元となる。 ⇒よどや‐がわ【淀屋革】 ⇒よどや‐たつごろう【淀屋辰五郎】 よどや‐がわ淀屋革‥ガハ (淀屋2代言当个庵こあん(1576〜1643)が舶来の品を珍蔵したからいう)苔のように青漆で紋を摺った革。極印で模様を打ち出し、黒漆で括染くくりぞめにしたもの。 ⇒よどや【淀屋】 よどや‐たつごろう淀屋辰五郎‥ラウ 江戸中期の大坂の豪商。淀屋5代広当。通称、三郎右衛門。豪奢を極め、茨木屋の遊女玉菊(一説に吾妻)のために家産を傾け、1705年(宝永2)闕所けっしょ(財産没収・追放)の処分を受けたという。小説・浄瑠璃・歌舞伎などの素材となる。( 〜1717) ⇒よどや【淀屋】 よ‐とり世取】 あととり。よつぎ。相続人。後嗣。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「千三百石の―」 よど・る 〔自四〕 (ヨジル(攀)の転)とりついて上ろうとする。謡曲、歌占「剣の樹を―・れば」 よど・る 〔他四〕 あやす。なぐさめる。為忠百首「わぎもこが心あら鷹―・りつつかへりさすまでなつけてしがな」 よ‐ど・る夜取る】 〔自四〕 騒音を立てて、人の眠りをさまたげる。日葡辞書「ヒトカラヨドラレテエネ(寝)ヌ」 よな 火山灰のこと。 よな】 「よね」の古形。「―ぐら」 ヨナJonah】 旧約聖書ヨナ書の主人公。巨大な魚に呑まれ三日三晩魚の腹の中で過ごす。死と復活の象徴。 よ‐な 〔助詞〕 (感嘆の意を表す助詞ヨとナとを連ねた語)感嘆の意または念を入れて確かめる意を表す。…だなあ。…だね。よの。やな。栄華物語耀く藤壺「かくのたまふ―」。徒然草「四部の弟子は―、比丘よりは比丘尼は劣り」 よない米内】 姓氏の一つ。 ⇒よない‐みつまさ【米内光政】 よ‐ない余内・余荷】 江戸時代、俳優などが特に請求した給料の割増。 よない‐みつまさ米内光政】 軍人・政治家。岩手県生れ。海軍大将。たびたび海相となる。1940年首相、半年で辞職。東条内閣の倒閣、太平洋戦争の終結に努力。(1880〜1948) 米内光政 提供:毎日新聞社 ⇒よない【米内】 よ‐なおし世直し‥ナホシ ①縁起なおし。色道大鏡「逢ひ初めし揚屋を客の嫌ふとも―言ひて宿を替ゆるな」 ②地震や雷鳴の時に唱える呪文。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「めりめりぴしやりと鳴る音に、そりや地震よ雷よ、―くはばらくはばらと」 ③社会の改革。江戸中期以降に表れた、現状を改変し、新たなよりよき世界を迎えたいとする観念・風潮。豪農・豪商に対する打ちこわしや世直し一揆に発展。 ⇒よなおし‐いっき【世直し一揆】 よなおし‐いっき世直し一揆‥ナホシ‥ 幕末から明治初めにかけて発生した貧農・貧民による一揆や打ちこわし。小作地の返還や年貢の減免を要求。→ええじゃないか ⇒よ‐なおし【世直し】 よ‐なか夜中】 夜のなかば。宵の後で、暁にならないころ。夜半。 よ‐なが夜長】 ①夜の長いこと。また、その頃。多く秋の夜にいう。長夜。〈[季]秋〉。栄華物語玉飾「―になりまさりて」 ②(女房詞)大床子だいしょうじの御膳おもののおろしを夜食に食べること。夜食。 よ‐ながり夜ながり】 夜に仕事をする人の夜食。よながれ。日葡辞書「ヨナガリヲクウ」 よ‐なき夜泣き】 乳幼児などが夜眠らずに泣くこと。→夜驚症やきょうしょう⇒よなき‐いし【夜泣石】 よ‐なき夜鳴き・夜啼き】 鳥などが夜鳴くこと。 ⇒よなき‐うぐいす【夜鳴き鶯】 ⇒よなき‐うどん【夜鳴饂飩】 ⇒よなき‐そば【夜鳴蕎麦】 よ‐なぎ夜凪】 夜、風がやんで波が穏やかになること。 よなき‐いし夜泣石】 夜になると泣き声が聞こえるという類の伝説をもつ石。静岡県掛川市東端、旧東海道沿いにある小夜さよの中山の夜泣石は古くから有名。 ⇒よ‐なき【夜泣き】 よなき‐うぐいす夜鳴き鶯‥ウグヒス ナイチンゲールの異称。 ⇒よ‐なき【夜鳴き・夜啼き】 よなき‐うどん夜鳴饂飩】 夜間、深更まで路上で蕎麦そば・饂飩を売り歩く人。また、その饂飩。夜鳴蕎麦ともいう。〈[季]冬〉 ⇒よ‐なき【夜鳴き・夜啼き】 よなき‐そば夜鳴蕎麦(→)夜鳴饂飩に同じ。夜鷹蕎麦。〈[季]冬〉 ⇒よ‐なき【夜鳴き・夜啼き】 よな・ぐ淘ぐ】 〔他下二〕 ⇒よなげる(下一) よなぐに‐さん与那国蚕】 チョウ目ヤママユガ科のガ(蛾)。開張は20センチメートルを超え、日本最大。翅は赤褐色で、黒褐・黄色などの文様がある。前翅の先端部は伸びて側方へ曲がる。幼虫も大形で、アカギなどを食う。南アジア・中国南部にかけ広く分布、日本では石垣島・西表いりおもて島・与那国島に局産。天然記念物。 よなぐにさん ヨナグニサン 撮影:湊 和雄 よなぐに‐じま与那国島】 沖縄県の島。日本の最西端。台湾への距離110キロメートル、那覇へ530キロメートル。サトウキビを産する。俗称、女護島にょごのしま。面積28.8平方キロメートル。 よな‐ぐら米蔵(→)「こめぐら」に同じ。〈倭名類聚鈔10よなげ‐や淘屋】 川底やごみ捨て場の土砂をふるって金属などを回収する者。 よな・げる淘げる】 〔他下一〕[文]よな・ぐ(下二) ①米を水に入れ、淘り磨ぐ。 ②細かい物などを水に入れて淘り分ける。 ③選り分けて悪いものを捨てる。淘汰する。 よなご米子】 鳥取県西部の市。もと鳥取池田藩の城下町。美保湾に臨む弓ヶ浜が東西に延び、南西部は中海なかうみに面する。商工業都市。人口15万。 よなどり (岡山県で)搗く時に砕けた米。あらもと。 よ‐なべ夜鍋】 (夜、鍋をかけ夜食をとりながら仕事をすることによるという)夜に仕事をすること。また、その仕事。よしごと。よなべしごと。夜業。〈[季]秋〉。〈日葡辞書〉。「―してセーターを編む」 よ‐なみ世並】 ①世間なみであること。世の風潮。世間の通り相場。本朝二十不孝「この内借次かりつぎの長崎屋―にて百両取てしめ」。誹風柳多留4「はたご屋で―を聞くが子持なり」 ②(病気などの)性質たち。経過。浄瑠璃、博多小女郎波枕「―の悪い疱瘡に」 よな‐むし米虫】 コクゾウムシの別称。〈倭名類聚鈔19よな‐よな夜な夜な】 〔副〕 夜々。夜ごと。宵々。宵ごと。夜の寝覚1「寝覚めの―、よるよる、あかつきのまぎれなどに、対にいとわりなくまぎれおはして」 よ‐ならい世習い‥ナラヒ 世のならい。世上の慣習。為家集「時につけとかく苦しむ―を」 よ‐ならべ‐て夜並べて】 毎夜毎夜。連夜。万葉集11「―君を来ませとちはやぶる神の社を祈まぬ日はなし」 よ‐な・れる世慣れる・世馴れる】 〔自下一〕[文]よな・る(下二) ①いろいろな経験をして世間の慣習や実情に通ずる。世故せこにたける。徒然草「心知らぬ人に心得ず思はする事、―・れず、よからぬ人の必ずある事なり」。「―・れた人」 ②男女間の情に通ずる。世心よごころがつく。源氏物語「姫君の御前にて、この―・れたる物語など、な読みきかせ給ひそ」 よ‐なん余難】 そのほかの災難。また、後に残る難儀。 よ‐に世に】 〔副〕 ①非常に。まったく。ほんとうに。源氏物語真木柱「―怪しううちあはぬさまにのみむつかり給ふを」 ②(打消の語を伴って)決して。さらさら。後拾遺和歌集「―逢坂の関はゆるさじ」→世13

広辞苑 ページ 20327 での○世と共単語。