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○気が若いきがわかい🔗⭐🔉
○気が若いきがわかい
年齢の割に考え方が前向きで若々しい。
⇒き【気】
き‐かわらげ【黄川原毛・黄土器毛】‥カハラ‥
馬の毛色の名。黄色を帯びた川原毛。
き‐がわり【気変り】‥ガハリ
心がわり。きうつり。
き‐かん【気管】‥クワン
①陸生脊椎動物の喉頭から肺に通じる円柱状の管。呼吸の際の空気の通路。下端は左右の気管支に分岐する。→内臓(図)。
②昆虫類などにある呼吸器官。気門に続く複雑な管系から成り、気門から入った空気は、気管を経て、その末端の薄い壁を通じて酸素を組織に与える。
⇒きかん‐し【気管支】
⇒きかんし‐えん【気管支炎】
⇒きかんし‐かくちょうしょう【気管支拡張症】
⇒きかんし‐カタル【気管支加答児】
⇒きかんし‐きょう【気管支鏡】
⇒きかんし‐ぜんそく【気管支喘息】
⇒きかんし‐はいえん【気管支肺炎】
⇒きかん‐せっかい【気管切開】
き‐かん【汽缶】‥クワン
(→)ボイラーに同じ。
き‐かん【奇観】‥クワン
珍しいながめ。すぐれた風景。「天下の―」
き‐かん【季刊】
(quarterly)雑誌などを四季ごとに発行すること。また、その刊行物。クオータリー。
き‐かん【軌間】
鉄道で、左右レール頭部内側間の最短距離。1.435メートルを国際標準軌間とする。ゲージ。→広軌→狭軌
き‐かん【既刊】
すでに刊行したこと。刊行した出版物。↔未刊
き‐かん【飢寒・饑寒】
飢えと寒さ。飢えこごえること。
き‐かん【帰還】‥クワン
①もどること。特に、戦地・軍隊などから故郷へ帰ってくること。「月から地球に無事―する」
②(→)フィードバックに同じ。饋還。
き‐かん【帰館】‥クワン
やかたに帰ること。わが家に帰ること。
き‐かん【基幹】
一番のおおもと。中心となるもの。
⇒きかん‐さんぎょう【基幹産業】
⇒きかん‐ぜい【基幹税】
き‐かん【亀鑑】
(「亀」は吉凶を占うもの、「鑑」は照らして物を見るものの意)行動の基準となる物事。かがみ。てほん。模範。亀鏡。「教育者の―」
き‐かん【幾諫】
[論語里仁「父母に事つかうるには幾いくばくか諫いさむ」]相手の怒りに触れないようにそれとなく遠回しにいさめること。
き‐かん【期間】
一定の時期から他の一定の時期までの間。「通用―」
⇒きかん‐げんか【期間原価】
き‐かん【貴官】‥クワン
位の高い官。官吏または軍人である相手に尊敬の意を表す二人称。
き‐かん【貴翰・貴簡】
相手から来た手紙を敬っていう語。
き‐かん【旗艦】
艦隊の司令長官・司令官の乗っている軍艦。マストに司令官の官階相当の旗を掲げる。
⇒きかん‐てん【旗艦店】
き‐かん【器官】‥クワン
(organ)生物体に局在し、特定の生理機能をもち、形態的に独立した構造体。1種または数種の組織が一定の秩序で結合する。細胞内の小構造は細胞小器官という。「消化―」
き‐かん【機感】
〔仏〕
①衆生しゅじょうの能力(機)が仏のはたらきを発動させること。また、それを衆生が感受すること。
②仏が衆生の機に対応すること。平家物語7「―の純熟明らかなり」
き‐かん【機関】‥クワン
①[漢書芸文志]活動の装置をそなえたもの。しかけのある器械。からくり。
②はたらきのかなめ。正法眼蔵行持下「仏照ことに仏法の―をしらず」
③(organ)個人または団体がその目的を達する手段として設ける組織。「執行―」「金融―」「交通―」「天皇―説」
④(engine)火力・電力・水力などのエネルギーを機械的エネルギーに変換して他へ送る機械装置。蒸気機関・内燃機関・水力機関などの総称。
⇒きかん‐いにんじむ【機関委任事務】
⇒きかん‐く【機関区】
⇒きかん‐し【機関士】
⇒きかん‐し【機関紙・機関誌】
⇒きかん‐しつ【機関室】
⇒きかん‐しゃ【機関車】
⇒きかん‐じゅう【機関銃】
⇒きかん‐そしょう【機関訴訟】
⇒きかん‐とうしか【機関投資家】
⇒きかん‐ほう【機関砲】
き‐がん【奇巌・奇岩】
めずらしい形の大岩。「―怪石」
き‐がん【祈願】‥グワン
神仏に祈り願うこと。願掛けをすること。宇津保物語梅花笠「呪詛の害なき事を―せさせ給へ」。「合格―」「―成就」
⇒きがん‐じょ【祈願所】
⇒きがん‐もん【祈願文】
き‐がん【起龕】
禅宗で、棺を法堂・家から送り出すこと。また、その儀式。太平記33「―は南禅寺の平田和尚」
き‐がん【帰雁】
春になって、北へ帰る雁。〈[季]春〉
き‐がん【輝岩】
輝石を主成分とする完晶質粗粒の火成岩。
ぎ‐かん【妓館】‥クワン
遊女屋のこと。
ぎ‐かん【技官】‥クワン
特別の学術技芸に関することをつかさどる公務員。旧制の技師・技手に相当する。→事務官
ぎ‐かん【技監】
技官の最高級の職名。旧制では内務技監・製鉄所技監・鉄道技監があった。現在は国土交通省・特許庁に置かれている。
ぎ‐かん【議官】‥クワン
明治初期、元老院など法律制定機関の構成者の官名。
ぎ‐がん【義眼】
(「義」は「仮の」の意)入れ目。
きかん‐いにんじむ【機関委任事務】‥クワンヰ‥
国または他の地方公共団体から都道府県知事・市町村長等に委任された事務。2000年に廃止され、自治事務と法定受託事務に二分して再構成された。
⇒き‐かん【機関】
きかん‐き【利かん気】
⇒きかぬき
きかん‐く【機関区】‥クワン‥
鉄道の現場組織の一つ。機関車などの点検を行い、所属する機関士が列車の運転業務に従事する。
⇒き‐かん【機関】
きかん‐げんか【期間原価】
建物の減価償却費のように、個別の製品との直接的な関係が明らかでない原価。↔製造原価
⇒き‐かん【期間】
きかん‐ざい【気乾材】
空気中で乾燥された材木。自然乾燥材。
きかん‐ざい【起寒剤】
(→)寒剤に同じ。
きかん‐さんぎょう【基幹産業】‥ゲフ
一国の産業の基礎をなす産業。キー‐インダストリー。
⇒き‐かん【基幹】
きかん‐し【気管支】‥クワン‥
気管の分岐点から肺胞までの部分。心臓の上後方で左右に分岐し、その先はさらに分かれて樹枝状となり肺胞に達する。
⇒き‐かん【気管】
きかん‐し【機関士】‥クワン‥
①機関の運転をつかさどる人。
②船舶職員の一種。船舶機関の運転・整備を行う海技免状保有者。
⇒き‐かん【機関】
きかん‐し【機関紙・機関誌】‥クワン‥
政党や研究所などの団体または個人が、その活動内容などの発表・宣伝・連絡のために発行する新聞や雑誌類。
⇒き‐かん【機関】
きかんし‐えん【気管支炎】‥クワン‥
気管支の炎症。発熱・胸痛・咳・喀痰かくたんなどの症状をともなう。気管支カタル。
⇒き‐かん【気管】
きかんし‐かくちょうしょう【気管支拡張症】‥クワン‥クワクチヤウシヤウ
気管支が拡張して円筒状または嚢状を呈する疾患。一部は先天性、多くは幼時の重い肺炎、あるいは成人期の慢性気管支炎の結果生じ、大量の膿性喀痰が主な症状。時に喀血を来し、また感染を反復して発熱・体重減少・呼吸困難などを伴う。
⇒き‐かん【気管】
きかんし‐カタル【気管支加答児】‥クワン‥
(→)気管支炎に同じ。
⇒き‐かん【気管】
きかんし‐きょう【気管支鏡】‥クワン‥キヤウ
気管や気管支の内側を観察する内視鏡の一種。ファイバー‐スコープを用い、観察のほか生検組織の採取、異物の除去・摘出も可能。
⇒き‐かん【気管】
きかんし‐ぜんそく【気管支喘息】‥クワン‥
発作的に呼吸困難を起こす症状。大部分はアレルギーによるが、副交感神経の緊張異常状態などにも見られ、発作時に気管支の攣縮れんしゅく、気管支粘膜の腫脹しゅちょうを来し、呼気性の呼吸困難を起こす。
⇒き‐かん【気管】
きかん‐しつ【機関室】‥クワン‥
①主要原動機を据えつけた室。
②艦船で推進主機を設置した室。
③発電・暖房・冷房・換気・給水・給湯・排水などの機関を据えつけた室。
⇒き‐かん【機関】
きかんし‐はいえん【気管支肺炎】‥クワン‥
気管支炎が肺胞に波及して起こる肺の炎症。小葉性肺炎。カタル性肺炎。
⇒き‐かん【気管】
きかん‐しゃ【機関車】‥クワン‥
客車・貨車などを牽引する目的に使用する鉄道車両。原動機として電動機・内燃機関・蒸気機関などを使用。
⇒き‐かん【機関】
きかん‐じゅう【機関銃】‥クワン‥
引き金を引き続けると自動的・連続的に弾丸が装填・発射される銃。軽機関銃と重機関銃とがある。マシンガン。
⇒き‐かん【機関】
きがん‐じょ【祈願所】‥グワン‥
願掛けのために建てられた社寺。
⇒き‐がん【祈願】
き‐かんすう【奇関数】‥クワン‥
変数xの符号を変えると関数全体の符号だけが変わる関数。すなわち−f(x)=f(−x)である関数。y=x3の類。↔偶関数
きかん‐ぜい【基幹税】
主要な税。税源が確実で税収の中で大きな割合を占める税。
⇒き‐かん【基幹】
きかん‐せっかい【気管切開】‥クワン‥
頸部で気管を切開し、気道を確保する処置。上気道狭窄きょうさくないし閉塞による呼吸困難除去のほか、長期にわたる気管分泌物や呼吸の管理を要する場合に行われる。
⇒き‐かん【気管】
きかん‐そしょう【機関訴訟】‥クワン‥
国または公共団体の機関相互間における権限の存否または行使に関する紛争についての訴訟。→行政訴訟。
⇒き‐かん【機関】
ギガンテス【Gigantes】
ギリシア神話で、ウラノスの血とガイアとから生まれた巨人たち。オリンポスの神々と戦って敗れた。単数形ギガス。
きかん‐てん【旗艦店】
(flagship shop)複数の小売店舗をもつ企業が、営業活動上それらの中心と位置づけて営む店。
⇒き‐かん【旗艦】
きかん‐とうしか【機関投資家】‥クワン‥
証券投資による収益を主要な収益源とする法人形態の投資家。銀行・生命保険・損害保険・投資信託・年金基金・財団など。
⇒き‐かん【機関】
ギガントプテリス【Gigantopteris ラテン】
初期の裸子植物の一つ。シダ種子類に分類する説もある。被子植物の双子葉類に似た大型の羽片が特徴。中国から東南アジアでペルム紀に繁栄したカタイシア植物群の代表種。
き‐がんぴ【黄雁皮】
ジンチョウゲ科の落葉小低木。関西以西の山地に生え、高さ約1メートル。葉は対生。10月頃、黄色の小筒状花を総状花序に配列。樹皮は製紙の原料となる。蕘花じょうか。黄小雁皮。
きかん‐ほう【機関砲】‥クワンハウ
自動火器の一種。機関銃より大型で、普通は口径20ミリメートル以上のもの。桜井忠温、肉弾「敵の―の弾丸は彼の頭部を貫通した」
⇒き‐かん【機関】
きかん‐ぼう【利かん坊】‥バウ
人に譲ったり負けたりするのが嫌いな、気性の激しい子。きかんきな子。
きがん‐もん【祈願文】‥グワン‥
(→)願文に同じ。
⇒き‐がん【祈願】
きき【利き・効き】
①はたらき。また、能力やはたらきがすぐれていること。「釘の―が悪い」「―腕」「左―」
②しるし。ききめ。効能。効験。「薬の―がよい」
きき【聞き】
①聞くこと。
②他に聞こえること。風聞。評判。平治物語「ただ平家の―をのみぞ嘆かれける」
③酒・茶などを味わい、または香をかいでためすこと。鑑定。
き‐き【危機】
大変なことになるかも知れないあやうい時や場合。危険な状態。「経済―」「―を脱する」
き‐き【忌諱】
(キイは慣用読み)いみきらうこと。いみ憚はばかること。
⇒忌諱に触れる
き‐き【汽機】
蒸気のエネルギーを機械的エネルギーに変化させる装置。蒸気機関。
き‐き【奇気】
①奇妙な気性・性質。
②香道で、香木の持ち味である(→)五味1以外の変わった香り。多く名香の炷たき出しに現れ、杏仁きょうにんの匂いに似るという。
き‐き【奇奇】
非常にめずらしいさま。ひどく不思議なさま。「―怪々」
き‐き【記紀】
古事記と日本書紀とを併せた略称。「―歌謡」
き‐き【記旗】
しるしの旗。馬標うまじるし。
き‐き【起期】
物事の起こり始まる時期。ある期間の起算点となる時期。
き‐き【鬼気】
ぞっとするような恐ろしいけはい。「―迫る情景」
き‐き【帰期】
帰る時。帰る期限。
き‐き【喜気】
喜ばしいけはい。
き‐き【毀棄】
こわしすてること。こわして役に立たないようにすること。「―罪」
き‐き【嘻嘻】
①喜び笑うさま。
②満足するさま。
き‐き【嬉嬉】
うれしそうなさま。喜びたのしむさま。「―として水と戯れる」
き‐き【輝輝・暉暉】
てりかがやくさま。
き‐き【機器・器機】
器具・器械・機械の総称。「事務―」「情報―」
きき【窺基】
「基き」(人名)参照。
き‐き【騏驥】
①すぐれて速く走る馬。駿馬しゅんめ。
②賢人のたとえ。
⇒騏驥の跼躅は駑馬の安歩に如かず
き‐ぎ【木木】
多くの木。この木あの木。
き‐ぎ【危疑】
あやぶみ疑うこと。疑いためらうこと。
き‐ぎ【気気】
人々のそれぞれの気質。浄瑠璃、大塔宮曦鎧「名歌・名句も聞く人の―によつて変るといふ」
き‐ぎ【奇技】
奇妙なわざ。珍しい技芸。奇芸。
き‐ぎ【詭偽】
あざむきいつわること。虚偽。
き‐ぎ【嬉戯】
遊びたわむれること。楽しみ遊ぶこと。
き‐ぎ【機宜】
あることをするのにちょうどよい機会。時機に応じていること。時宜。「―を得た処置」
ぎ‐き【偽器】
にせのうつわ。偽造の器物。
ぎ‐き【義気】
義に富んだ心。正義を守る心。義侠心。
ぎ‐き【義旗】
正義のために戦う旗じるし。
⇒義旗を翻す
ぎ‐き【儀軌】
①法則。儀範。儀法。正法眼蔵帰依仏法僧宝「仏々祖々の法は、かならずそのはじめに帰依三宝の―あるなり」
②密教の儀礼・行法や図像に関する規則。また、それらを記述した経典。秘密儀軌。密軌。
ぎ‐き【議貴】
律の六議りくぎの一つ。三位以上の貴族が受ける刑法上の特典。
ぎぎ【義義】
ギギ科の淡水産の硬骨魚。ナマズに似る。全長約25センチメートル。体は細長く、体表は滑らかで、褐灰色を呈する。8本のひげと脂あぶらびれをもつ。背びれ・胸びれのとげにさされると痛い。本州中部以南産。尾びれが二叉した点でギバチと区別する。ハゲギギ。明応本節用集「鯤、ギギ」
ぎ‐ぎ【疑義】
意味がはっきりしないこと。疑わしい事がら。「―をただす」
ぎ‐ぎ【擬議】
①あれかこれかとはかり考えること。熟考すること。
②ためらうこと。躊躇ちゅうちょ。太平記22「ちつとも―せず走り懸る」
ぎ‐ぎ【巍巍】
高く大きいさま。「山容―」「―堂々」
きき‐あ・う【聞き敢ふ】‥アフ
〔他下二〕
(多く打消の形で用いる)十分に聞く。はっきりと聞きとる。東関紀行「―・へずその御堂へ参りたれば」
きき‐あきら・む【聞き明らむ】
〔他下二〕
聞いて事実を明らかに知る。源氏物語真木柱「―・め恨みとけ給ひにたなり」
きき‐あ・きる【聞き飽きる】
〔他上一〕[文]ききあ・く(四)
何度も聞いて、聞くのがいやになる。「そんな説教は―・きた」
きき‐あし【利き足】
よく働き力の出せる方の足。
きき‐あつ・める【聞き集める】
〔他下一〕[文]ききあつ・む(下二)
方々からいろいろの事を聞きあわせる。
きき‐あやま・る【聞き誤る】
〔他五〕
事実を誤って聞く。聞きちがえる。
きき‐あらわ・す【聞き顕す】‥アラハス
〔他四〕
さぐり聞いてはっきり知る。源氏物語手習「いかでかは―・させ給ひつらむ」
きき‐あわ・せる【聞き合わせる】‥アハセル
〔他下一〕[文]ききあは・す(下二)
①同一の事柄について、あれこれと問い合わせる。いろいろ聞いて考え合わせる。源氏物語澪標「―・せ給ふこともこそとおぼして」
②問い合わせる。照会する。「先方に―・せてみる」
きき‐いしき【危機意識】
危機が迫っていることを意識にのぼせること。
きき‐いしゃ【利き医者】
腕前のすぐれた医者。
きき‐い・ず【聞き出づ】‥イヅ
〔他下二〕
「ききだす」に同じ。
きき‐いだ・す【聞き出す】
〔他四〕
(→)「ききだす」に同じ。
きき‐いっぱつ【危機一髪】
髪の毛一本ほどのわずかな差のところまで危険が迫ること。あぶないせとぎわ。
きき‐いとわ・し【聞き厭はし】‥イトハシ
〔形シク〕
聞くことがいやだと思われる。大弐高遠集「鶯の―・しき春にもあるかな」
きき‐いみ【聞き忌】
遠方の親類の死去を聞き知って服する忌。ききも。
きき‐い・る【聞き入る】
[一]〔自五〕
われを忘れて聞く。熱心に耳をかたむけて聞く。「話に―・る」
[二]〔他下二〕
⇒ききいれる(下一)
きき‐い・れる【聞き入れる】
〔他下一〕[文]ききい・る(下二)
①聞いて心にとめる。枕草子41「鳶・烏などの上は見入れ―・れなどする人、世になしかし」。「忠告を―・れる」
②人の願いや要求を、承知する。うけがう。納得する。同意する。「子供の進学希望を―・れる」
きき‐うか・ぶ【聞き浮ぶ】
〔他下二〕
聞いて暗誦する。宇津保物語楼上上「千字文…やがて一日に―・べ給ふ」
きき‐うで【利き腕】
よく働き力の出せる方の腕。右腕の場合が多い。利き手。狂言、名取川「とてもの事に―をも見せさせられい」。「―を押さえる」
きき‐お・う【聞き負ふ】‥オフ
〔他四〕
わが身のことと思って聞く。源氏物語紅葉賀「我一人しも―・ふまじけれど、うとましや…とおぼゆ」
きき‐おお・す【聞き果す】‥オホス
〔他下二〕
しまいまで聞く。十分に聞く。基佐集「ほととぎす声はさだかに―・せけり」
きき‐お・く【聞き置く】
〔他五〕
①聞いておく。先方の話を聞くだけで、自分の意思表示をしないでおく。
②聞いて覚えている。源氏物語帚木「思ひあがれる気色けしきに―・き給へる女むすめなれば」
きき‐おさめ【聞き納め】‥ヲサメ
それが聞くことの最後で、もう聞けなくなること。浄瑠璃、曾根崎「七つの時が六つ鳴りて、残る一つが今生こんじょうの、鐘のひびきの―」。「これがこの世の―」
きき‐おじ【聞き怖じ】‥オヂ
聞いただけでこわがること。浄瑠璃、国性爺合戦「韃靼だったん夷えびす―して二の足になる所を」
きき‐おち【聞き落ち】
①聞きおとすこと。聞きおとし。
②聞いただけで恐れて逃げること。聞き逃げ。太平記8「六波羅よも一溜りも溜らじ、―にぞせんずらん」
きき‐おとこ【利き男】‥ヲトコ
気の利いた男。粋いきな男。
きき‐おと・す【聞き落とす】
〔他五〕
①うっかりして、聞くべきことを聞かないでしまう。聞きもらす。「用件を―・す」
②聞いて心中でけなす。源氏物語若菜下「あへなくあはつけきやうにや―・し給ひけむと」
きき‐おぼえ【聞き覚え】
①かつて聞いて覚えていること。「―のある名前」
②耳で聞いて覚えること。耳学問。「―の外国語」
きき‐おぼ・える【聞き覚える】
〔他下一〕[文]ききおぼ・ゆ(下二)
①聞いて記憶している。
②耳学問で覚える。
きき‐おも・う【聞き思ふ】‥オモフ
〔他四〕
聞いて考える。源氏物語蓬生「人の―・はむこともあり」
きき‐およ・ぶ【聞き及ぶ】
〔他五〕
人づてに聞き知る。伝聞する。前から聞いている。「噂はかねがね―・んでいる」
きき‐かいかい【奇奇怪怪】‥クワイクワイ
「奇怪」を強めていう語。非常に怪しく不思議なさま。「―な事件」
きき‐か・う【聞き換ふ】‥カフ
〔他下二〕
それとは別の音を聞く。風雅和歌集雑「松の風かけひの水に―・へて都の人の音づれはなし」
きき‐かえ・す【聞き返す】‥カヘス
〔他五〕
①相手から一度聞いたことを繰り返してたずねる。「確認のため―・す」
②聞かれたことに答えず、こちらからも聞く。反問する。「君はどう考えるのかと―・す」
③繰り返し聞く。もう一度聞く。「テープを―・す」
きき‐がお【聞き顔】‥ガホ
聞き知っているような顔つき。源氏物語夕霧「かの事は聞きこしめしたれど、何かは―にも、と思おぼいて」
きき‐がき【聞書】
①人から聞いて、その事を書きとめること。また、その文書。
②叙位任官の理由を書いたもの。除目じもくの聞書。平家物語4「源以仁・頼政法師父子追討の賞とぞ―にはありける」
→聞書ききしょ
きき‐かじり【聞き齧り】
聞きかじっていること。「ほんの―の知識」
きき‐かじ・る【聞き齧る】
〔他五〕
深くはわからず、人の話の一部分またはうわべだけを聞く。部分的・表面的な知識だけをもつ。「―・った知識をひけらかす」
きき‐かた【聴き方・聞き方】
①聴く方法。聞く態度。
②〔教〕国語教育の一分野。話を聞いて正しく理解するための方法・態度の教育。
③聞く側。聞き手。「―に回る」
④連句などの味わい方。
きき‐がた・し【聞き難し】
〔形ク〕
①聞きにくい。
②わかりにくい。難解である。三冊子「この句―・し。よく聞ゆる句になし侍れば、句をかしからず」
きき‐かよう【記紀歌謡】‥エウ
古事記および日本書紀に記されてある古代歌謡。
きき‐かよ・う【聞き通ふ】‥カヨフ
〔他四〕
①つたえ聞く。伝聞する。源氏物語浮舟「京にさばかりの人のおはしおはせず、おのづから―・ひて」
②聞いて互いに心を通わす。源氏物語桐壺「琴、笛の音に―・ひ」
きき‐かわ・す【聞き交わす】‥カハス
〔他五〕
互いに聞きあう。互いにたよりをする。源氏物語早蕨「御有様は絶えず―・し給ひけり」
きき‐かん【危機感】
危機が迫っているという不安の感じ。危機意識。
きき‐かんり【危機管理】‥クワン‥
大規模で不測の災害・事故・事件等の突発的な事態に対処する政策・体制。人命救助や被害の拡大防止など迅速で有効な措置がとられる。
きき‐き・る【聞き切る】
〔他四〕
しっかり聞いて、後で再び聞くことのないようにする。浄瑠璃、傾城反魂香「いなせの返事―・り参れとの御使」
きき‐く【聞句】
意味がなかなかわかりにくい俳句。去来抄「むかし―といふものあり」
き‐ぎく【黄菊】
①黄色い花の菊。〈[季]秋〉
②襲かさねの色目。表は黄、裏は青。
きき‐くら・す【聞き暮らす】
〔他五〕
聞きながら日を暮らす。一日中聞いている。風雅和歌集春「同じねをのみ―・すかな」
きき‐ぐるし・い【聞き苦しい】
〔形〕[文]ききぐる・し(シク)
①聞き取りにくい。「雑音が多くて―・い」
②不愉快なことで聞くに堪えない。源氏物語真木柱「心やすからず―・しきままに」。「―・い話」
きき‐こ・う【聞き恋ふ】‥コフ
〔他上二〕
聞いて恋しく思う。万葉集10「里人の―・ふるまで…ほととぎす妻恋ひすらし」
きき‐ごうしゃ【聞き巧者】‥ガウ‥
相手が話しやすいようにうけ答えして、たくみにその人の話を聞くこと。また、その人。聞き上手。
きき‐こう・ず【聞き困ず】
〔他サ変〕
聞くことに疲れる。聞きあきる。
きき‐ごうろ【聞香炉】‥ガウ‥
香道で、香を聞くための香炉。一対で用いる。手の平に納まるほどの大きさで、煙返しはなく、3本の足のうちの1本を正面とする。青磁や染付が主だが、時に蒔絵などもある。
聞香炉
提供:ポーラ文化研究所
きき‐ごたえ【聞き応え】‥ゴタヘ
聞くに値するだけの価値。聞いたものから感ずる充実感。「―のある音楽」
きき‐ごと【聞き事】
聞くだけの値うちのあること。ききもの。蒙求抄7「此の人の物語は―なほどに」
きき‐ごま【利き駒】
将棋で、飛車・角行・金将・銀将などのような、働きのすぐれた駒。
きき‐こみ【聞込み】
聞き込むこと。刑事などが犯罪事実や捜査の手掛かりを聞いてまわること。「―捜査」
きき‐こ・む【聞き込む】
〔他五〕
情報などを他から聞いて知る。耳に入れる。「うわさを―・む」
きき‐こ・む【聞き籠む】
〔他下二〕
聞いて心にしまっておく。風雅和歌集雑「ひとりあかすよもの思ひは―・めぬただつくづくとふくる夜の雨」
きき‐ざい【毀棄罪】
物の効用を害する犯罪。文書毀棄罪・建造物損壊罪・器物損壊罪・境界損壊罪・信書隠匿罪の総称。
きき‐ざけ【聞酒・利酒】
酒の良否を鑑定すること。またそのために味わってみる酒。「―をする」
きき‐さ・す【聞き止す】
〔他五〕
中途で聞くのをやめる。源氏物語帚木「ことなることなければ、―・し給ひつ」
きき‐さだ・む【聞き定む】
〔他下二〕
聞いてそれと決める。源氏物語花宴「のたまふ声に、この君なりけりと―・めて」
きき‐ざる【喜々猿】
大阪府堺で作られる土人形。手捻びねりの猿を組み合わせたもの。
きき‐され【聞きされ】
人の話をちょっと耳に入れること。聞きかじり。土佐日記「―に聞けるなり」
きぎし【雉・雉子】
キジの古称。古事記上「―は響とよむ」
⇒雉の頓使
きき‐しつ【汽機室】
船体内または工場内で、往復式蒸気機関・蒸気タービンの汽機を装置した一区画。

広辞苑 ページ 4667 での【○気が若い】単語。