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○逆捩じを食わせるさかねじをくわせる🔗⭐🔉
○逆捩じを食わせるさかねじをくわせる
相手の非難や抗議に対して、逆になじりかえす。人情本、春色辰巳園「さかねぢをくはして人をやりこめて」
⇒さか‐ねじ【逆捩じ】
さか‐ねだり【逆強請】
ねだられるはずの人がかえってねだること。さかねだれ。歌舞伎、鐘鳴今朝噂「―せうと思うて呼び出したか」
さがの【嵯峨野】
京都市右京区嵯峨付近の台地の称。古くから秋草・虫の名所。(歌枕)
さかのうえ【坂上】‥ウヘ
姓氏の一つ。阿知使主あちのおみの後裔と称する。
⇒さかのうえ‐の‐いらつめ【坂上郎女】
⇒さかのうえ‐の‐これのり【坂上是則】
⇒さかのうえ‐の‐たむらまろ【坂上田村麻呂】
⇒さかのうえ‐の‐もちき【坂上望城】
さかのうえ‐の‐いらつめ【坂上郎女】‥ウヘ‥
大伴坂上郎女おおとものさかのうえのいらつめの別称。
⇒さかのうえ【坂上】
さかのうえ‐の‐これのり【坂上是則】‥ウヘ‥
平安前期、醍醐天皇時代の歌人。三十六歌仙の一人。望城もちきの父。大井川行幸供奉、歌合作者。家集「是則集」。生没年未詳。
⇒さかのうえ【坂上】
さかのうえ‐の‐たむらまろ【坂上田村麻呂】‥ウヘ‥
平安初期の武人。征夷大将軍となり、蝦夷えぞ征討に大功があった。正三位大納言に昇る。また、京都の清水寺を建立。(758〜811)
⇒さかのうえ【坂上】
さかのうえ‐の‐もちき【坂上望城】‥ウヘ‥
平安中期の歌人。是則の子。梨壺の五人の一人。万葉集の訓釈、後撰集の撰進に当たった。生没年未詳。
⇒さかのうえ【坂上】
さが‐の‐しゃか【嵯峨の釈迦】
京都市右京区嵯峨の清涼寺の本尊、奝然ちょうねん将来の釈迦如来像のこと。江戸出開帳などでは多くの参詣人を集めた。
さが‐の‐だいねんぶつ【嵯峨の大念仏】
京都嵯峨の清涼寺で、毎年4月(もと3月)中旬に行う大念仏会。1279年(弘安2)円覚上人の創始。嵯峨念仏。〈[季]春〉
さか‐のぼ・る【遡る・溯る・泝る】
〔自五〕
①川の流れに逆らって上る。上流に向かって行く。三蔵法師伝永久点「殑伽河に泝サカノホテ」
②過去または根本にたちかえる。「時代を―・る」「原点に―・る」
さがのや‐おむろ【嵯峨の屋お室】
小説家・詩人。東京外語卒。本名、矢崎鎮四郎しんしろう。下総(千葉県)の人。坪内逍遥の門人。ロシア文学を紹介し、理想主義と厭世感の入り交じった独特の作風で小説・新体詩・評論を書いた。作「初恋」、評論「小説家の責任」など。(1863〜1947)
さが‐の‐らん【佐賀の乱】
1874年(明治7)2月、佐賀の不平士族が江藤新平・島義勇を指導者として蜂起した事件で、士族反乱の最初のもの。政府軍に敗れ江藤らは処刑された。
さか‐ば【坂刃】
薙刀なぎなたの刃の反そった部分。
さか‐ば【逆羽】
よじれて逆だった羽。月詣和歌集「はし鷹の―の別れかきなほし」
さか‐ば【酒場】
酒を飲ませる店。居酒屋・バーの類。「―で飲む」「大衆―」
さか‐はえ【栄映え】
栄え輝くこと。ときめくこと。万葉集18「常磐なすいや―に」
さか‐はぎ【逆剥ぎ】
獣などを殺し、皮を尻の方から剥ぐこと。天つ罪の一つ。
さか‐ばしら【逆柱】
逆木さかぎの柱。家鳴やなりなど不吉があるとして嫌った。また、日光の陽明門などのように、結構に過ぎることを恐れて建物の柱1本だけを逆柱にすることもある。さかさばしら。さかぎばしら。
さか‐ばす【逆蓮】
⇒ぎゃくれん
さか‐はずれ【酒外れ】‥ハヅレ
酒席で、ひとり酒を飲まずにいること。狂言、右流左止うるさし「昔から―はせぬ事ぢや」
さか‐ばた【酒旗】
①酒屋の看板にかかげる旗。酒旆しゅはい。
②(→)「さかばやし」1に同じ。
さか‐はたもの【逆機物】
(→)逆磔さかばりつけに同じ。甲陽軍鑑17「上かみの城戸に―にあげよ」
さか‐ばち【逆罰】
不条理なことを神仏に願って、かえって罰を受けること。また、守護の神仏から逆に罰を受けること。
さか‐ばっつけ【逆磔】
⇒さかばりつけ
さかはてるてる【坂は照る照る】
端唄・うた沢・小唄。元禄期以来の鈴鹿越えを歌った馬子唄を引いたもの。→間あいの土山
さか‐ばやし【酒林】
①(酒壺を「みわ」といい、酒の神を祭る三輪神社で、杉を神木とする縁によるという)酒屋で、杉の葉を束ねて球状にし、軒先にかけて看板とするもの。さかぼうき。さかばた。杉玉。杉林。狂言、河原新市「また其―をとつて、それで打擲ちょうちゃくするか」
酒林
②武具の名。1の形をした指物さしもの。
さか‐ばり【逆針】
(→)裏針に同じ。
さか‐ばりつけ【逆磔】
武家時代の極刑。罪人の身体を逆さまにして行う磔。さかばっつけ。さかさばっつけ。さかさはりつけ。さかはたもの。
さか‐ばん【酒番】
①酒宴の時、酒の燗かんをする者。燗番。
②芝居の大入り祝いの酒宴、また、その責任者。
さか‐び【逆火】
〔機〕内燃機関で、シリンダー内で燃焼すべき混合ガスが、吸気管・気化器などへ炎を逆流させる現象。点火時期の不整などによる。バック‐ファイア。
さか‐びたり【酒浸り】
⇒さけびたり
さか‐びて【酒浸】
魚肉の切身などを、塩を加えた酒に浸すこと。
さか‐びと【酒人・掌酒】
酒の醸造をつかさどる人。さけびと。崇神紀「大神おおみわの―とす」
さか‐びん【逆鬢】
鬢に油気がなくなり、毛が前向きにそそけたさま。日本永代蔵3「辰巳あがりなる高咄、―にして天窓あたまつきをかしく」
さか‐ぶぎょう【酒奉行】‥ギヤウ
酒に関する事をつかさどる武家の職名。転じて、酒の世話をする者。狂言、福の神「惣じて松尾の大明神が神々の―である」
さか‐ふ・く【逆葺く】
〔他四〕
茅の穂を下に向けて屋根を葺く。万葉集8「尾花―・き黒木もちつくれる室いえはよろづ代までに」
さか‐ぶくろ【酒袋】
酒の醪もろみを入れてしぼる袋。〈日葡辞書〉
さか‐ぶとり【酒太り・酒肥り】
⇒さけぶとり
さか‐ぶね【逆船】
(→)艫流ともながしに同じ。
さか‐ぶね【酒槽】
①酒を入れておく木製の器。神代紀上「各一口ひとつの槽さかぶねを置きて」
②酒をしぼるために醪もろみのはいった多くの酒袋を入れる長方形の槽おけ。底に近い側面の孔からしぼられた清酒が出る。
さかふね‐いし【酒船石】
奈良県明日香村にある古代の石造物。長さ約5メートル、幅約2メートル、厚さ1メートル。表面に凹みと溝が彫られ、醸造用とされるが不明。
酒船石
撮影:的場 啓
さか‐ぶり【酒振り】
酒席でのふるまい。酒の飲みかた。ささぶり。好色一代男3「一度一度に抑へて―かたし」
さか‐ぶるまい【酒振舞】‥マヒ
酒宴を設けて饗応すること。
さか‐べ【酒部】
律令制で、宮内省の造酒司みきのつかさに属し、節会せちえなどの御酒の醸造をつかさどった職。
⇒さかべ‐どころ【酒部所】
さかべ‐どころ【酒部所】
平安時代以降、宮中や摂関家の饗宴で、酒の燗をした所。
⇒さか‐べ【酒部】
さか‐べや【酒部屋】
酒を貯蔵しておく部屋。狂言、伯母が酒「やい、この―にすむ酒がめぢや」
さか‐ぼうき【酒箒】‥バウキ
(→)「さかばやし」1に同じ。
さか‐ほがい【酒寿・酒祝】‥ホガヒ
(古くは清音)酒宴をして祝うこと。神功紀「觴みさかずきを挙ささげて太子に―したまふ」
さか‐ほこ【逆鉾・逆矛】
①「天あまの逆鉾」の略。
②天の逆鉾に擬して、宮崎県の高千穂峰の頂上に立てられている1丈(約3メートル)ほどの金属製の逆さのほこ。
さが‐ぼん【嵯峨本】
慶長(1596〜1615)後半から元和(1615〜1624)にかけて、本阿弥光悦またはそれに類する筆跡を版下とし、美麗な表紙・料紙を用いて出版された書籍の総称。豪商角倉すみのくら素庵が京都の嵯峨において出版したとされる。多くは伊勢物語・徒然草・観世流謡本など平仮名まじりの木活字による国文学書で、本文・挿絵ともに近世版本の源流となった。→光悦本
さか‐まい【酒幣】‥マヒ
豊明節会とよのあかりのせちえなどの賜宴の時に賜る物。続日本紀26「―の物を賜り」
さか‐ま・く【逆巻く】
〔自五〕
流れにさからって波が巻きかえる。水底から波がわきあがるようにはげしく波立つ。万葉集11「宇治川の水泡みなわ―・き行く水の」
さか‐まくら【坂枕】
(床が斜めになって枕の方が高いからいう)践祚せんそ・大嘗祭だいじょうさい・新嘗祭にいなめさい・神今食じんごんじきなどの大礼の時、薦こもでつくり、神座かみくらの八重畳やえだたみの上に敷いて神に供した枕。
さか‐ます【酒枡】
酒などをはかるのに用いる、柄のついた枡。
さか‐また【逆叉・逆戟】
〔動〕シャチのこと。
さか‐まつげ【逆睫】
(→)「さかさまつげ」に同じ。
さが‐まるた【嵯峨丸太】
丹波地方に産し、大堰おおい川に筏いかだに組んで流し、嵯峨付近で陸揚げした丸太。
さか‐まんじゅう【酒饅頭】‥ヂユウ
小麦粉に酒種をまぜて皮とし、餡あんを包み焙炉ほいろで発酵させ、蒸した饅頭。
さがみ【相模・相摸】
①旧国名。今の神奈川県の大部分。相州。
②相模女の略。
⇒さがみ‐おんな【相模女】
⇒さがみ‐がわ【相模川】
⇒さがみ‐げじょ【相模下女】
⇒さがみ‐こ【相模湖】
⇒さがみ‐たろう【相模太郎】
⇒さがみ‐トラフ【相模トラフ】
⇒さがみ‐なだ【相模灘】
⇒さがみ‐にゅうどう【相模入道】
さがみ【相模】
平安中期の歌人。乙侍従。相模守大江公資の妻。のち離別。藤原定頼も通った。脩子内親王に女房として出仕。家集「相模集」。生没年未詳。
さがみ‐おんな【相模女】‥ヲンナ
相模国の女。情がこまやかで好色との伝えがあった。さがみ。
⇒さがみ【相模・相摸】
さがみ‐がわ【相模川】‥ガハ
神奈川県の中部を流れる川。山梨県山中湖に発源し、上流を桂川、相模に入って相模川といい、下流を馬入ばにゅう川という。長さ109キロメートル。
⇒さがみ【相模・相摸】
さがみ‐げじょ【相模下女】‥ヂヨ
相模国から出た下女。川柳などでは多く好色なものにいう。誹風柳多留8「―相手にとつてふそくなし」
⇒さがみ【相模・相摸】
さがみ‐こ【相模湖】
神奈川県北部にある、相模川を堰せき止めて造った人造湖。1947年完成。工業用水・上水道用水として利用。
相模湖
撮影:山梨勝弘
⇒さがみ【相模・相摸】
さか‐みず【逆水】‥ミヅ
逆流する水。太平記8「馬筏に流れをせき上げたれば、―岸に余り」
さか‐みず・く【酒水漬く】‥ミヅク
〔自四〕
酒にひたる。酒宴をする。古事記下「今日もかも―・くらし高光る日の宮人」
さか‐みせ【酒店】
酒を売る店。酒屋。
さか‐みだれ【逆乱れ】
刀の刃文の乱れの足が切先の方へ出ているもの。
さがみ‐たろう【相模太郎】‥ラウ
北条時宗の通称。
⇒さがみ【相模・相摸】
さか‐みち【坂道・坂路】
坂になっている道。
さがみ‐トラフ【相模トラフ】
〔地〕相模湾西部に始まり、伊豆大島と房総半島の間を通り、日本海溝と伊豆‐小笠原海溝との接合部で終わる細長い海底の凹み。長さ約250キロメートル。フィリピン海プレートの北東縁に当たり、その沈み込みと右ずれによる巨大地震の震源が分布する。相模舟状海盆。
⇒さがみ【相模・相摸】
さがみ‐なだ【相模灘】
伊豆半島と房総半島との間の海。その前面に伊豆大島が横たわる。三浦半島先端の城ヶ島と真鶴まなづる岬とを結ぶ線以北を相模湾という。
⇒さがみ【相模・相摸】
さがみ‐にゅうどう【相模入道】‥ニフダウ
入道後の北条高時をいう。
⇒さがみ【相模・相摸】
さがみはら【相模原】
神奈川県北部、相模原台地上にある市。京浜の住宅・工業都市。初め軍事都市として発展。人口70万2千。
さがむ【相模】
「さがみ」の古形。古事記中「さねさし―の小野に燃ゆる火の」
さ‐が・む【さ噛む】
〔他四〕
(サは接頭語)噛む。神代紀上「十拳とつか剣を…―・みにかみて」
さか‐むかい【坂迎ひ・酒迎ひ】‥ムカヒ
(→)「さかむかえ(坂迎)」2に同じ。好色五人女2「―に寝所ねどころをしてとらせ」
さか‐むかえ【坂迎へ・境迎へ】‥ムカヘ
①平安時代、新任の国司が任国の国境に到着した時に、国府の官人が出迎えて饗応する儀式。今昔物語集28「坂向への饗あるじを為たりければ」
②遠い旅から帰る者を村境に出迎えて酒宴をすること。京都では、伊勢参りから帰る者を逢坂関に出迎えた。酒迎さかむかい。
さか‐むけ【逆剥け】
爪ぎわの皮膚が荒れて、逆さにむけること。ささくれ。
さか‐むし【逆虫】
回虫などが肛門から出ないで口から出るもの。
さか‐むし【酒蒸し】
塩をした魚介類などを酒に浸した後に蒸して作った料理。
さか‐むろ【酒室】
酒を作るための室むろ。酒殿。
さか‐め【逆目】
①逆の木理もくめ。
②目を逆立てること。
さか‐もがり【逆虎落】
(→)「さかもぎ(逆茂木)」に同じ。
さか‐もぎ【逆茂木】
敵の侵入を防ぐために、茨いばらの枝をたばねて結った柵さく。逆虎落さかもがり。鹿砦ろくさい。鹿角砦ろっかくさい。平家物語9「大石たいせきをかさねあげ、大木おおぎをきつて―に引き」
さか‐もと【坂下・坂本】
坂の下。坂の上り口。〈神武紀訓注〉
さかもと【坂本】
滋賀県比叡山の東麓の地名(現、大津市の一部)。延暦寺の門前町。日吉神社・西教寺・坂本城址などがある。
坂本
撮影:的場 啓
⇒さかもと‐よう【坂本様】
さかもと【坂本】
姓氏の一つ。
⇒さかもと‐かじま【坂本嘉治馬】
⇒さかもと‐きゅう【坂本九】
⇒さかもと‐しほうだ【坂本四方太】
⇒さかもと‐てんざん【坂本天山】
⇒さかもと‐はんじろう【坂本繁二郎】
⇒さかもと‐りょうま【坂本竜馬】
さかもと‐かじま【坂本嘉治馬】‥ヂ‥
出版業者。土佐宿毛すくも生れ。1886年(明治19)冨山房を創立、辞典類や教科書などを刊行。(1866〜1938)
⇒さかもと【坂本】
さかもと‐きゅう【坂本九】‥キウ
歌手・俳優。本名、大島九ひさし。神奈川県生れ。「上を向いて歩こう」(英語タイトル「スキヤキ」)はアメリカで100万枚をこすヒット。ほかに「幸せなら手をたたこう」。(1941〜1985)
坂本九
提供:毎日新聞社
⇒さかもと【坂本】
さか‐もどし【酒戻し】
借りた酒を返すこと。また、もらった酒の返礼。近世、「逆戻し」に通ずるので酒は返さない風習があった。浄瑠璃、山崎与次兵衛寿の門松「―はせぬものゆゑ、まあ受け取つて置いたぢや」
さかもと‐しほうだ【坂本四方太】‥ハウ‥
俳人。名は四方太よもた。鳥取県生れ。正岡子規門下の日本派俳人。子規没後、写生文の啓蒙に力を注ぐ。作「夢の如し」。(1873〜1917)
⇒さかもと【坂本】
さかもと‐てんざん【坂本天山】
天山流砲術の祖。名は俊豈としやす。信濃高遠たかとお藩士。荻野流を学び、周発台(自由に旋回・俯仰ふぎょうできる砲架)を創案、銃砲戦術を説いた。(1745〜1803)
⇒さかもと【坂本】
さかもと‐はんじろう【坂本繁二郎】‥ラウ
洋画家。久留米市生れ。二科会創立に参加。渡仏3年後、久留米近郊に戻り、東洋的・象徴的な画風を確立。作「うすれ日」「放牧三馬」など。文化勲章。(1882〜1969)
⇒さかもと【坂本】
さかもと‐よう【坂本様】‥ヤウ
坂本から比叡山を拝むように、太刀を諸手もろて上段にふりかざして斬りおろす姿勢。太平記14「―の袈裟けさ斬り」
⇒さかもと【坂本】
さかもと‐りょうま【坂本竜馬】
幕末の志士。名は直柔なおなり。変名、才谷梅太郎。土佐藩郷士。土佐勤王党に加盟。脱藩後、江戸に出て勝海舟に入門、航海術を学び、長崎に商社を設立(のち海援隊に発展)。西郷隆盛・小松帯刀・木戸孝允らと計り、薩長連合を策し、大政奉還に尽力。京都の近江屋で中岡慎太郎とともに幕府見廻組に殺害される。(1835〜1867)
坂本竜馬
提供:毎日新聞社
→資料:『坂本竜馬船中八策』
⇒さかもと【坂本】
さか‐もり【酒盛り】
人々が集まり酒をくみかわして互いに楽しむこと。さかごと。ささごと。酒宴。平家物語8「其の夜もすがら悦よろこびの―しけるに」。「婚礼の―」
さか‐や【酒屋】
①酒を造る建物。酒殿さかどの。万葉集16「梯立はしたての熊来くまき―に」
②酒を造り、または売る人。また、その店。さかみせ。さかだな。
③浄瑠璃「艶容女舞衣はですがたおんなまいぎぬ」酒屋の段のこと。また、歌舞伎での同場面の通称。
→文献資料[艶容女舞衣(酒屋の段)]
⇒さかや‐かいぎ【酒屋会議】
⇒さかや‐どそう【酒屋土倉】
⇒さかや‐やく【酒屋役】
⇒酒屋へ三里豆腐屋へ二里
さかや‐かいぎ【酒屋会議】‥クワイ‥
1882年(明治15)全国の酒造家代表が自由民権運動と結び、酒税軽減を要求して京阪間で開いた会議。
⇒さか‐や【酒屋】
さかやか・す【栄やかす】
〔他四〕
栄えさせる。栄えるようにする。平治物語「再び家を―・し給へり」
さか‐やき【月代・月額】
男の額髪を頭の中央にかけて半月形に剃り落としたもの。もと冠の下にあたる部分を剃った。応仁の乱後は武士が気の逆上を防ぐために剃ったといい、江戸時代には庶民の間にも行われ、成人のしるしとなった。つきしろ。ひたいつき。世間胸算用2「―剃つて髪結うて」
さが‐やき【嵯峨焼】
京都の嵯峨付近で焼かれた陶器。
さか‐やく【酒役】
(→)酒屋役に同じ。
さか‐やけ【酒焼け】
飲酒を常習としているために、顔が赤くやけたようになること。→酒皶しゅさ
さかや‐どそう【酒屋土倉】‥サウ
「土倉」参照。
⇒さか‐や【酒屋】
②武具の名。1の形をした指物さしもの。
さか‐ばり【逆針】
(→)裏針に同じ。
さか‐ばりつけ【逆磔】
武家時代の極刑。罪人の身体を逆さまにして行う磔。さかばっつけ。さかさばっつけ。さかさはりつけ。さかはたもの。
さか‐ばん【酒番】
①酒宴の時、酒の燗かんをする者。燗番。
②芝居の大入り祝いの酒宴、また、その責任者。
さか‐び【逆火】
〔機〕内燃機関で、シリンダー内で燃焼すべき混合ガスが、吸気管・気化器などへ炎を逆流させる現象。点火時期の不整などによる。バック‐ファイア。
さか‐びたり【酒浸り】
⇒さけびたり
さか‐びて【酒浸】
魚肉の切身などを、塩を加えた酒に浸すこと。
さか‐びと【酒人・掌酒】
酒の醸造をつかさどる人。さけびと。崇神紀「大神おおみわの―とす」
さか‐びん【逆鬢】
鬢に油気がなくなり、毛が前向きにそそけたさま。日本永代蔵3「辰巳あがりなる高咄、―にして天窓あたまつきをかしく」
さか‐ぶぎょう【酒奉行】‥ギヤウ
酒に関する事をつかさどる武家の職名。転じて、酒の世話をする者。狂言、福の神「惣じて松尾の大明神が神々の―である」
さか‐ふ・く【逆葺く】
〔他四〕
茅の穂を下に向けて屋根を葺く。万葉集8「尾花―・き黒木もちつくれる室いえはよろづ代までに」
さか‐ぶくろ【酒袋】
酒の醪もろみを入れてしぼる袋。〈日葡辞書〉
さか‐ぶとり【酒太り・酒肥り】
⇒さけぶとり
さか‐ぶね【逆船】
(→)艫流ともながしに同じ。
さか‐ぶね【酒槽】
①酒を入れておく木製の器。神代紀上「各一口ひとつの槽さかぶねを置きて」
②酒をしぼるために醪もろみのはいった多くの酒袋を入れる長方形の槽おけ。底に近い側面の孔からしぼられた清酒が出る。
さかふね‐いし【酒船石】
奈良県明日香村にある古代の石造物。長さ約5メートル、幅約2メートル、厚さ1メートル。表面に凹みと溝が彫られ、醸造用とされるが不明。
酒船石
撮影:的場 啓
さか‐ぶり【酒振り】
酒席でのふるまい。酒の飲みかた。ささぶり。好色一代男3「一度一度に抑へて―かたし」
さか‐ぶるまい【酒振舞】‥マヒ
酒宴を設けて饗応すること。
さか‐べ【酒部】
律令制で、宮内省の造酒司みきのつかさに属し、節会せちえなどの御酒の醸造をつかさどった職。
⇒さかべ‐どころ【酒部所】
さかべ‐どころ【酒部所】
平安時代以降、宮中や摂関家の饗宴で、酒の燗をした所。
⇒さか‐べ【酒部】
さか‐べや【酒部屋】
酒を貯蔵しておく部屋。狂言、伯母が酒「やい、この―にすむ酒がめぢや」
さか‐ぼうき【酒箒】‥バウキ
(→)「さかばやし」1に同じ。
さか‐ほがい【酒寿・酒祝】‥ホガヒ
(古くは清音)酒宴をして祝うこと。神功紀「觴みさかずきを挙ささげて太子に―したまふ」
さか‐ほこ【逆鉾・逆矛】
①「天あまの逆鉾」の略。
②天の逆鉾に擬して、宮崎県の高千穂峰の頂上に立てられている1丈(約3メートル)ほどの金属製の逆さのほこ。
さが‐ぼん【嵯峨本】
慶長(1596〜1615)後半から元和(1615〜1624)にかけて、本阿弥光悦またはそれに類する筆跡を版下とし、美麗な表紙・料紙を用いて出版された書籍の総称。豪商角倉すみのくら素庵が京都の嵯峨において出版したとされる。多くは伊勢物語・徒然草・観世流謡本など平仮名まじりの木活字による国文学書で、本文・挿絵ともに近世版本の源流となった。→光悦本
さか‐まい【酒幣】‥マヒ
豊明節会とよのあかりのせちえなどの賜宴の時に賜る物。続日本紀26「―の物を賜り」
さか‐ま・く【逆巻く】
〔自五〕
流れにさからって波が巻きかえる。水底から波がわきあがるようにはげしく波立つ。万葉集11「宇治川の水泡みなわ―・き行く水の」
さか‐まくら【坂枕】
(床が斜めになって枕の方が高いからいう)践祚せんそ・大嘗祭だいじょうさい・新嘗祭にいなめさい・神今食じんごんじきなどの大礼の時、薦こもでつくり、神座かみくらの八重畳やえだたみの上に敷いて神に供した枕。
さか‐ます【酒枡】
酒などをはかるのに用いる、柄のついた枡。
さか‐また【逆叉・逆戟】
〔動〕シャチのこと。
さか‐まつげ【逆睫】
(→)「さかさまつげ」に同じ。
さが‐まるた【嵯峨丸太】
丹波地方に産し、大堰おおい川に筏いかだに組んで流し、嵯峨付近で陸揚げした丸太。
さか‐まんじゅう【酒饅頭】‥ヂユウ
小麦粉に酒種をまぜて皮とし、餡あんを包み焙炉ほいろで発酵させ、蒸した饅頭。
さがみ【相模・相摸】
①旧国名。今の神奈川県の大部分。相州。
②相模女の略。
⇒さがみ‐おんな【相模女】
⇒さがみ‐がわ【相模川】
⇒さがみ‐げじょ【相模下女】
⇒さがみ‐こ【相模湖】
⇒さがみ‐たろう【相模太郎】
⇒さがみ‐トラフ【相模トラフ】
⇒さがみ‐なだ【相模灘】
⇒さがみ‐にゅうどう【相模入道】
さがみ【相模】
平安中期の歌人。乙侍従。相模守大江公資の妻。のち離別。藤原定頼も通った。脩子内親王に女房として出仕。家集「相模集」。生没年未詳。
さがみ‐おんな【相模女】‥ヲンナ
相模国の女。情がこまやかで好色との伝えがあった。さがみ。
⇒さがみ【相模・相摸】
さがみ‐がわ【相模川】‥ガハ
神奈川県の中部を流れる川。山梨県山中湖に発源し、上流を桂川、相模に入って相模川といい、下流を馬入ばにゅう川という。長さ109キロメートル。
⇒さがみ【相模・相摸】
さがみ‐げじょ【相模下女】‥ヂヨ
相模国から出た下女。川柳などでは多く好色なものにいう。誹風柳多留8「―相手にとつてふそくなし」
⇒さがみ【相模・相摸】
さがみ‐こ【相模湖】
神奈川県北部にある、相模川を堰せき止めて造った人造湖。1947年完成。工業用水・上水道用水として利用。
相模湖
撮影:山梨勝弘
⇒さがみ【相模・相摸】
さか‐みず【逆水】‥ミヅ
逆流する水。太平記8「馬筏に流れをせき上げたれば、―岸に余り」
さか‐みず・く【酒水漬く】‥ミヅク
〔自四〕
酒にひたる。酒宴をする。古事記下「今日もかも―・くらし高光る日の宮人」
さか‐みせ【酒店】
酒を売る店。酒屋。
さか‐みだれ【逆乱れ】
刀の刃文の乱れの足が切先の方へ出ているもの。
さがみ‐たろう【相模太郎】‥ラウ
北条時宗の通称。
⇒さがみ【相模・相摸】
さか‐みち【坂道・坂路】
坂になっている道。
さがみ‐トラフ【相模トラフ】
〔地〕相模湾西部に始まり、伊豆大島と房総半島の間を通り、日本海溝と伊豆‐小笠原海溝との接合部で終わる細長い海底の凹み。長さ約250キロメートル。フィリピン海プレートの北東縁に当たり、その沈み込みと右ずれによる巨大地震の震源が分布する。相模舟状海盆。
⇒さがみ【相模・相摸】
さがみ‐なだ【相模灘】
伊豆半島と房総半島との間の海。その前面に伊豆大島が横たわる。三浦半島先端の城ヶ島と真鶴まなづる岬とを結ぶ線以北を相模湾という。
⇒さがみ【相模・相摸】
さがみ‐にゅうどう【相模入道】‥ニフダウ
入道後の北条高時をいう。
⇒さがみ【相模・相摸】
さがみはら【相模原】
神奈川県北部、相模原台地上にある市。京浜の住宅・工業都市。初め軍事都市として発展。人口70万2千。
さがむ【相模】
「さがみ」の古形。古事記中「さねさし―の小野に燃ゆる火の」
さ‐が・む【さ噛む】
〔他四〕
(サは接頭語)噛む。神代紀上「十拳とつか剣を…―・みにかみて」
さか‐むかい【坂迎ひ・酒迎ひ】‥ムカヒ
(→)「さかむかえ(坂迎)」2に同じ。好色五人女2「―に寝所ねどころをしてとらせ」
さか‐むかえ【坂迎へ・境迎へ】‥ムカヘ
①平安時代、新任の国司が任国の国境に到着した時に、国府の官人が出迎えて饗応する儀式。今昔物語集28「坂向への饗あるじを為たりければ」
②遠い旅から帰る者を村境に出迎えて酒宴をすること。京都では、伊勢参りから帰る者を逢坂関に出迎えた。酒迎さかむかい。
さか‐むけ【逆剥け】
爪ぎわの皮膚が荒れて、逆さにむけること。ささくれ。
さか‐むし【逆虫】
回虫などが肛門から出ないで口から出るもの。
さか‐むし【酒蒸し】
塩をした魚介類などを酒に浸した後に蒸して作った料理。
さか‐むろ【酒室】
酒を作るための室むろ。酒殿。
さか‐め【逆目】
①逆の木理もくめ。
②目を逆立てること。
さか‐もがり【逆虎落】
(→)「さかもぎ(逆茂木)」に同じ。
さか‐もぎ【逆茂木】
敵の侵入を防ぐために、茨いばらの枝をたばねて結った柵さく。逆虎落さかもがり。鹿砦ろくさい。鹿角砦ろっかくさい。平家物語9「大石たいせきをかさねあげ、大木おおぎをきつて―に引き」
さか‐もと【坂下・坂本】
坂の下。坂の上り口。〈神武紀訓注〉
さかもと【坂本】
滋賀県比叡山の東麓の地名(現、大津市の一部)。延暦寺の門前町。日吉神社・西教寺・坂本城址などがある。
坂本
撮影:的場 啓
⇒さかもと‐よう【坂本様】
さかもと【坂本】
姓氏の一つ。
⇒さかもと‐かじま【坂本嘉治馬】
⇒さかもと‐きゅう【坂本九】
⇒さかもと‐しほうだ【坂本四方太】
⇒さかもと‐てんざん【坂本天山】
⇒さかもと‐はんじろう【坂本繁二郎】
⇒さかもと‐りょうま【坂本竜馬】
さかもと‐かじま【坂本嘉治馬】‥ヂ‥
出版業者。土佐宿毛すくも生れ。1886年(明治19)冨山房を創立、辞典類や教科書などを刊行。(1866〜1938)
⇒さかもと【坂本】
さかもと‐きゅう【坂本九】‥キウ
歌手・俳優。本名、大島九ひさし。神奈川県生れ。「上を向いて歩こう」(英語タイトル「スキヤキ」)はアメリカで100万枚をこすヒット。ほかに「幸せなら手をたたこう」。(1941〜1985)
坂本九
提供:毎日新聞社
⇒さかもと【坂本】
さか‐もどし【酒戻し】
借りた酒を返すこと。また、もらった酒の返礼。近世、「逆戻し」に通ずるので酒は返さない風習があった。浄瑠璃、山崎与次兵衛寿の門松「―はせぬものゆゑ、まあ受け取つて置いたぢや」
さかもと‐しほうだ【坂本四方太】‥ハウ‥
俳人。名は四方太よもた。鳥取県生れ。正岡子規門下の日本派俳人。子規没後、写生文の啓蒙に力を注ぐ。作「夢の如し」。(1873〜1917)
⇒さかもと【坂本】
さかもと‐てんざん【坂本天山】
天山流砲術の祖。名は俊豈としやす。信濃高遠たかとお藩士。荻野流を学び、周発台(自由に旋回・俯仰ふぎょうできる砲架)を創案、銃砲戦術を説いた。(1745〜1803)
⇒さかもと【坂本】
さかもと‐はんじろう【坂本繁二郎】‥ラウ
洋画家。久留米市生れ。二科会創立に参加。渡仏3年後、久留米近郊に戻り、東洋的・象徴的な画風を確立。作「うすれ日」「放牧三馬」など。文化勲章。(1882〜1969)
⇒さかもと【坂本】
さかもと‐よう【坂本様】‥ヤウ
坂本から比叡山を拝むように、太刀を諸手もろて上段にふりかざして斬りおろす姿勢。太平記14「―の袈裟けさ斬り」
⇒さかもと【坂本】
さかもと‐りょうま【坂本竜馬】
幕末の志士。名は直柔なおなり。変名、才谷梅太郎。土佐藩郷士。土佐勤王党に加盟。脱藩後、江戸に出て勝海舟に入門、航海術を学び、長崎に商社を設立(のち海援隊に発展)。西郷隆盛・小松帯刀・木戸孝允らと計り、薩長連合を策し、大政奉還に尽力。京都の近江屋で中岡慎太郎とともに幕府見廻組に殺害される。(1835〜1867)
坂本竜馬
提供:毎日新聞社
→資料:『坂本竜馬船中八策』
⇒さかもと【坂本】
さか‐もり【酒盛り】
人々が集まり酒をくみかわして互いに楽しむこと。さかごと。ささごと。酒宴。平家物語8「其の夜もすがら悦よろこびの―しけるに」。「婚礼の―」
さか‐や【酒屋】
①酒を造る建物。酒殿さかどの。万葉集16「梯立はしたての熊来くまき―に」
②酒を造り、または売る人。また、その店。さかみせ。さかだな。
③浄瑠璃「艶容女舞衣はですがたおんなまいぎぬ」酒屋の段のこと。また、歌舞伎での同場面の通称。
→文献資料[艶容女舞衣(酒屋の段)]
⇒さかや‐かいぎ【酒屋会議】
⇒さかや‐どそう【酒屋土倉】
⇒さかや‐やく【酒屋役】
⇒酒屋へ三里豆腐屋へ二里
さかや‐かいぎ【酒屋会議】‥クワイ‥
1882年(明治15)全国の酒造家代表が自由民権運動と結び、酒税軽減を要求して京阪間で開いた会議。
⇒さか‐や【酒屋】
さかやか・す【栄やかす】
〔他四〕
栄えさせる。栄えるようにする。平治物語「再び家を―・し給へり」
さか‐やき【月代・月額】
男の額髪を頭の中央にかけて半月形に剃り落としたもの。もと冠の下にあたる部分を剃った。応仁の乱後は武士が気の逆上を防ぐために剃ったといい、江戸時代には庶民の間にも行われ、成人のしるしとなった。つきしろ。ひたいつき。世間胸算用2「―剃つて髪結うて」
さが‐やき【嵯峨焼】
京都の嵯峨付近で焼かれた陶器。
さか‐やく【酒役】
(→)酒屋役に同じ。
さか‐やけ【酒焼け】
飲酒を常習としているために、顔が赤くやけたようになること。→酒皶しゅさ
さかや‐どそう【酒屋土倉】‥サウ
「土倉」参照。
⇒さか‐や【酒屋】
広辞苑 ページ 7802 での【○逆捩じを食わせる】単語。