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○子細に及ばずしさいにおよばず🔗⭐🔉
○子細に及ばずしさいにおよばず
かれこれ言うまでもない。
⇒し‐さい【子細・仔細】
し‐さいぼう【刺細胞】‥バウ
クラゲ・イソギンチャクなどの刺胞しほう動物の内外表皮に含まれる特有な細胞で、嚢状の刺胞を作り出す。刺胞中には螺旋らせん状に巻いた刺糸があり、外部からの刺激で突出して物に刺さり、毒液を注入する。これで身を守り、また餌をとる。
し‐さいぼう【視細胞】‥バウ
動物の光受容細胞のうち、特に視覚の機能のため分化した細胞。ミミズなどでは体表に散在するが、節足動物や脊椎動物では多数集合して網膜を形づくり、網膜細胞と呼ばれる。
じさい‐ほう【時際法】‥ハフ
法律の変更があった場合、新旧どちらの法を適用すべきかを定める法。→経過法
じざい‐もち【自在餅】
あんころ餅の大きなもの。自在煮。
⇒じ‐ざい【自在】
しさい‐もの【子細者】
ひとくせありそうな者。あれこれ言い立てる者。好色一代女5「この亭主―にて敷銀付き女房もよばず」
⇒し‐さい【子細・仔細】
しさい‐らし・い【子細らしい】
〔形〕[文]しさいら・し(シク)
①わけがあるらしい。歌舞伎、韓人漢文手管始「―・い事で、俺が放埒の糾明とは」
②分別くさい。もったいぶっている。好色五人女1「―・しき親仁」
⇒し‐さい【子細・仔細】
じ‐ざかい【地境】ヂザカヒ
土地のさかい。
じ‐ざかな【地魚】ヂ‥
その土地の川や近海でとれた魚。
じ‐さき【地先】ヂ‥
居住地または耕作地と地続きの野山や水面をいう語。
⇒じさき‐やま【地先山】
じさき‐やま【地先山】ヂ‥
(→)鍬先山くわさきやまに同じ。
⇒じ‐さき【地先】
し‐さく【史策】
事実を書いた文書。記録。
し‐さく【思索】
物事のすじみちを立てて深く考え進むこと。思惟。思弁。「―にふける」
し‐さく【施策】
ほどこすべき対策。せさく。「文教―」
し‐さく【詩作】
詩を作ること。また、その作った詩。
し‐さく【試作】
(本格的に作る前に)こころみに作ること。また、その作ったもの。「―品」
し‐さく【試策】
律令制で、官人採用の際の作文の試験における答案。
じ‐さく【自作】
①自分で作ること。また、その作ったもの。手作り。手製。「―の和歌」
②自分の所有地だけを耕作すること。また、自作農の略。↔小作。
⇒じさく‐じえん【自作自演】
⇒じさく‐のう【自作農】
じ‐さく【時策】
時局に処すべき政策。
じさく‐じえん【自作自演】
自分が作った台本をみずから演じること。自作の音楽を自分で演奏すること。
⇒じ‐さく【自作】
じさく‐のう【自作農】
農業経営に必要な土地の全部を自ら所有する農民。また、その営む農業。↔小作農
⇒じ‐さく【自作】
じ‐さげ【字下げ】
文頭または文章中で、文字を書き始める位置を行頭から下げること。特に、改行した行頭や引用文が目立つように下げること。
じ‐ざけ【地酒】ヂ‥
その土地でつくる酒。いなか酒。
じ‐さし【字指し】
漢籍の句読くとうなどをするとき、師が弟子に書中の文字を指すのに用いる細い棒。木・竹・象牙などで作る。字突き。木筆ぼくひつ。
字指し
じさ‐しゅっきん【時差出勤】
朝の通勤時の混雑を緩和するため、官庁・会社などの出勤時間を相互にずらすこと。また、その出勤。
し‐さ・す【為止す】
〔他四〕
事をしおわらずに中途でやめる。しかけてやめる。しのこす。落窪物語1「宮仕を―・し侍るめる事と、いと悲しくなむ」
し‐さつ【伺察】
人の様子をうかがい見ること。
し‐さつ【刺殺】
①(セキサツとも)さし殺すこと。
②野球で、守備側の選手が飛球を捕らえたり、送球を受けたり、走者にタッチしたりして、打者または走者をアウトにする最も直接的なプレー。プット‐アウト。→補殺
し‐さつ【視察】
実地について状況を見きわめること。「被害状況を―する」
し‐さつ【試刷】
ためしずり。したずり。
じ‐さつ【寺刹】
てら。寺院。梵刹ぼんせつ。
じ‐さつ【自殺】
自ら自分の生命を絶つこと。自害。「服毒―」
⇒じさつ‐かんよ‐ざい【自殺関与罪】
⇒じさつ‐きょうさ‐ざい【自殺教唆罪】
⇒じさつ‐こうい【自殺行為】
⇒じさつ‐てき【自殺的】
⇒じさつ‐てん【自殺点】
⇒じさつ‐ほうじょ‐ざい【自殺幇助罪】
じさつ‐かんよ‐ざい【自殺関与罪】‥クワン‥
他人を教唆・幇助して自殺させる罪。心中の一人が生き残った場合、多くはこの罪になる。
⇒じ‐さつ【自殺】
じさつ‐きょうさ‐ざい【自殺教唆罪】‥ケウ‥
自殺の意思のない者に自殺を決意させて自殺させる罪。
⇒じ‐さつ【自殺】
じさつ‐こうい【自殺行為】‥カウヰ
自分をわざわざ窮地に追い込むような行為。「見て見ぬふりは―に等しい」
⇒じ‐さつ【自殺】
じさつ‐てき【自殺的】
自分で自分を破滅させかねないほどの無茶をするさま。
⇒じ‐さつ【自殺】
じさつ‐てん【自殺点】
(→)オウン‐ゴールに同じ。
⇒じ‐さつ【自殺】
じさつ‐ほうじょ‐ざい【自殺幇助罪】
自殺の意思ある者に有形・無形の便宜を与えて自殺させる罪。
⇒じ‐さつ【自殺】
じ‐さび【地錆】ヂ‥
砥粉とのこを水で固練りにし、これに生漆きうるしをまぜて下地に塗ること。
じさ‐ぼけ【時差惚け】
時差のため生理的リズムがずれて体調が狂うこと。
し‐ざま【為様】
①事をする、そのしかた。しよう。
②衣服の仕立て方。源氏物語帚木「色あひ―いとあらまほしくて」
シサム
「シャモ」参照。
じ‐ざむらい【地侍・地士】ヂザムラヒ
中世、村落に土着の武士。
し‐ざや【尻鞘】
(→)「しりざや」に同じ。
じ‐さり【字去】
連歌・俳諧の去嫌さりきらいの一つ。同じ文字の続いて出ることを嫌うこと。
しざり‐うま【退り馬】
あとしざりの癖がある馬。腰馬。〈日葡辞書〉
しさ・る【退る】
〔自五〕
(シリ(後)サ(去)ルの約。シザルとも)あとへひきさがる。後退する。すさる。平家物語12「蔵人うしろなる塗籠の内へ―・り入らむとし給へば」
シザル‐あさ【シザル麻】
⇒サイザルあさ
し‐さわ・ぐ【為騒ぐ】
〔自四〕
騒いで事をする。源氏物語真木柱「修法など―・げど」
しさん【子産】
中国、春秋時代の鄭の宰相。公孫僑の字あざな。中国最初の成文法を作ったとされる。( 〜前522)
し‐さん【四三】
①花札の手役てやくの一つ。同種の札4枚と他の同種の札3枚とが自分の手に来た場合をいう。
②連珠れんじゅで、4目と3目とが同時にできること。三四さんし。
③⇒しそう(四三)
し‐さん【四散】
四方に散乱すること。ちりぢりになること。「一家―」
し‐さん【私産】
私有の財産。私財。
し‐さん【試算】
①試験的に行う計算。
②計算の誤りの有無を検すること。検算。
⇒しさん‐ひょう【試算表】
し‐さん【試鑽】
試錐しすい。ボーリング。
し‐さん【資産】
①現に人や団体が保有する土地・建物・金銭・債券・株式などの積極財産。
②企業会計で、過去の取引の結果としてその企業が支配している経済的資源。リース資産などを含む点で法的財産よりも広義。
⇒しさん‐インフレ【資産インフレ】
⇒しさん‐か【資産家】
⇒しさん‐かぶ【資産株】
⇒しさん‐かんじょう【資産勘定】
⇒しさん‐さいひょうか【資産再評価】
⇒しさん‐ちょうさ【資産調査】
⇒しさん‐デフレ【資産デフレ】
⇒しさん‐とうけつ【資産凍結】
⇒しさん‐ひょうか【資産評価】
し‐さん【雌山】
多くの産物を産出する山。↔雄山
し‐さん【賜餐】
天子が臣下を招きごちそうすること。
し‐ざん【死産】
(シサンとも)胎児が死んだ状態で生まれること。
⇒しざん‐じ【死産児】
⇒しざん‐しょうしょ【死産証書】
じ‐さん【地算】ヂ‥
(素地になる計算の意)たし算。また、初歩の加減算。「自算」とも書く。日本永代蔵5「小者は―置き習ひ」
じ‐さん【自讃・自賛】
①自作の画に自分で讃をすること。また、その讃。「自画―」
②転じて、自分の行為を自らほめること。手前味噌。「―歌」
じ‐さん【持参】ヂ‥
持って行くこと。持ってくること。また、そのもの。狂言、樽聟「即ちこれは―で御座る」。「上履き―のこと」
⇒じさん‐きん【持参金】
⇒じさん‐さいむ【持参債務】
⇒じさんにん‐ばらい【持参人払い】
しさん‐インフレ【資産インフレ】
(→)ストック‐インフレーションに同じ。
⇒し‐さん【資産】
しさん‐か【資産家】
財産の多い人または家。金満家。
⇒し‐さん【資産】
しさんか‐さんてつ【四酸化三鉄】‥クワ‥
(→)酸化鉄3に同じ。
しさんか‐さんなまり【四酸化三鉛】‥クワ‥
(→)酸化鉛なまり3に同じ。
しさん‐かぶ【資産株】
資産として保有するのに適した株式。業績・配当が安定しており、株価も投機的な動きをしない堅実な株式。
⇒し‐さん【資産】
しさん‐かんじょう【資産勘定】‥ヂヤウ
簿記で、資産の有高や増減を記録・計算する勘定の総称。現金・備品・有価証券・不動産・意匠権・貸付金など。↔負債勘定。
⇒し‐さん【資産】
じさん‐きん【持参金】ヂ‥
嫁または婿などが結婚する時に、実家から持参する金。
⇒じ‐さん【持参】
しさん‐さいひょうか【資産再評価】‥ヒヤウ‥
物価の変動に合わせて資産の帳簿価額を修正すること。機械・設備などの場合、物価の変動を反映した減価償却費を計上することにつながる。
⇒し‐さん【資産】
じさん‐さいむ【持参債務】ヂ‥
債務者が債権者の住所(営業所)に赴いて履行すべき債務。→取立債務→送付債務。
⇒じ‐さん【持参】
しざん‐じ【死産児】
死亡して生まれた児。
⇒し‐ざん【死産】
し‐さんじかい【市参事会】‥クワイ
旧制で、市の副議決機関。市長を議長とし、市参事会員(市議の中から選出)をもって組織。市会の議決権の一部を委任された。
しざん‐しょうしょ【死産証書】
妊娠4カ月以上の死産児を証明するために医師・助産師が作成する文書。
⇒し‐ざん【死産】
しさん‐ちょうさ【資産調査】‥テウ‥
(→)ミーンズ‐テストに同じ。
⇒し‐さん【資産】
しさん‐デフレ【資産デフレ】
(asset deflation)土地・株式などの資産の価格が持続的に下落すること。
⇒し‐さん【資産】
しさん‐とうけつ【資産凍結】
資産の処分・移動を制限または禁止する措置。特に敵対国に対する経済制裁として、自国内に置いてあるその国所有の資産に対して行う。
⇒し‐さん【資産】
じさんにん‐ばらい【持参人払い】ヂ‥バラヒ
受取人を指定することなく、(小切手などを)持参した人に支払うこと。
⇒じ‐さん【持参】
しさん‐ひょう【試算表】‥ヘウ
複式簿記で、仕訳帳から元帳への転記の正確性を検証するために作成する表。元帳の各勘定口座の借方・貸方の合計額または残高を勘定科目ごとに集計する。仕訳帳から元帳への転記に誤りがなければ、試算表の貸借合計は一致する。
⇒し‐さん【試算】
しさん‐ひょうか【資産評価】‥ヒヤウ‥
貸借対照表に記載する資産の価額を決定すること。日本の現行制度では取得原価によることを原則とするが、売買目的有価証券などには時価評価が適用される。
⇒し‐さん【資産】
じざん‐ぶんか【磁山文化】‥クワ
(磁山は河北省武安市の地名)中国華北の初期新石器文化の一つ。裴李崗はいりこう文化とともに仰韶ぎょうしょう文化に先だつものであり、粟と豚を主とする農耕・牧畜が生業の中心。
し‐さんよ【市参与】
旧制で、市長の指揮監督の下に市の特別経営事業(築港・都市計画・水道・ガス・電気事業など)を委嘱された特別の名誉職員。
しし【父】
(上代東国方言)父ちち。万葉集20「母あも―に言こと申さずて今ぞくやしけ」
しし【肉・宍】
にく。特に、食用の獣肉。
⇒肉が付く
⇒肉が減る
しし【獣・猪・鹿】
(肉の意より転じて)
①けもの。野獣。特に、食肉のために捕獲する「いのしし(猪)」「かのしし(鹿)」をいう。〈[季]秋〉。万葉集3「朝狩に―踏み起し」
②獣狩ししがりの略。曾我物語4「馬の上、徒立ちならぶ人なし。殊に―の上手にて」
⇒獣食った報い
⇒鹿の角を蜂が刺す
⇒鹿の角を揉む
し‐し【尿】
(幼児語)しっこ。小便。昨日は今日の物語「蟹かにのつらに―をしかけて見んとて」
し‐し【士師】
①中国古代の、刑をつかさどった官。
②イスラエルで、その王国成立前、ヨシュア以後サムエルの時まで(前1200年頃〜前1000年頃)、対外的困難の際に民衆の指導者となった者たち。「―記」
しし【子思】
中国、春秋時代の学者。孔子の孫。伯魚の子。名は伋。子思は字あざな。曾子の門人。「子思子」23編を著したとされ、「中庸」はその中の1編という。(前483?〜前402?)→子思子
しし【尸子】
春秋時代の晋の人、尸佼の著。義の1字を要旨として修身・斉家・治国・平天下の道を説いた書。もと20編。清の章宗源が逸文を集め、2巻とした。内容的には儒家に近いが、漢書芸文志では雑家に編入。
し‐し【支子】
①妾腹の子。庶子。
②長子以外の子。
し‐し【史詩】
史実を材料とした詩。
し‐し【四四】
連珠れんじゅで、4目が同時に2カ所できること。
し‐し【四至】
(シジとも)
⇒しいし
し‐し【四始】
(歳・月・日・時の始めの意)正月元日。
し‐し【四肢】
①両手と両足。動物の4本の足。
②〔生〕高等脊椎動物の対をなす付属肢で、運動器官。魚類の偶鰭ぐうきから進化した。前肢および後肢から成る。鳥類では前肢が翼に変化。
し‐し【四詩】
①詩経の四種の詩体で、国風・大雅・小雅・頌しょうの総称。
②詩経の古伝のテキスト四種。魯人申培の伝えた魯詩、斉人轅固えんこの伝えた斉詩、燕人韓嬰の伝えた韓詩、魯人毛亨の伝えた毛詩。毛詩はすなわち現存する詩経毛伝で、他の三種は散逸して残欠を伝えるのみ。四家詩。
し‐し【市肆】
市街にある店。市店。
し‐し【死士】
死を決した士。決死の士。
し‐し【死屍】
しかばね。かばね。死体。死骸。
⇒死屍に鞭つ
し‐し【志士】
高い志をもつ人。国家・社会のために自分の身を犠牲にして尽くそうとする志を有する人。「勤皇の―」
⇒志士苦心多し
⇒志士仁人は生を求めて以て仁を害するなし
し‐し【孜孜】
つとめ励むさま。「―として働く」
し‐し【私子】
ててなしご。私生児。
し‐し【私史】
個人的立場で書かれた歴史書。公的に編纂された正史以外の歴史書。野史やし。私乗。
し‐し【私資】
個人の資産。私財。私産。
し‐し【刺史】
①中国の地方官。漢では地方監察官。魏・晋・南北朝・隋・唐では州の施政官。宋以後廃止。
②国守こくしゅの唐名。
し‐し【指示】
⇒しじ
し‐し【指使】
指揮して人を使うこと。
し‐し【師資】
[老子第27章「善人は不善人の師、不善人は善人の資なり」](「資」は、たすけの意)
①師として頼むこと。また、師。先生。
②師弟の間柄。師弟。「―相承」
し‐し【恣肆】
ほしいまま。わがまま。放縦。
し‐し【紙誌】
新聞・雑誌の総称。
し‐し【紫史】
(「紫」は紫式部、「史」は物語の意)源氏物語の異称。
し‐し【嗣子】
家督を相続する子。あとつぎ。あととり。
し‐し【獅子・師子】
①ライオン。からしし。〈倭名類聚鈔18〉
②左右の狛犬こまいぬのうち、向かって右方の、口を開いた方をいう。
③(→)獅子頭ししがしら1の略。
④舞楽の一つ。唐楽。沙陀さだ調。二人立ちの獅子が左右一対で舞う。伎楽の面影を遺すものといい、四天王寺に伝承。
⑤能の舞事まいごとの一つ。獅子の豪快華麗な舞で、「石橋しゃっきょう」「望月」「内外詣うちともうで」のみにある。
⇒獅子身中の虫
⇒獅子に鰭
⇒獅子に牡丹
⇒獅子の子落し
⇒獅子の歯噛み
⇒獅子の分け前
⇒獅子は兎を撃つに全力を用う
し‐し【詩史】
①詩で書きあらわした歴史。「平家―」
②詩の歴史。「明治大正―」
し‐し【詩思】
詩を作りたい思い。詩興。詩情。
し‐し
〔感〕
(感動詞シを重ねた語)
①先払いのかけごえ。警蹕けいひつの声。
②騒々しいのを鎮めとめる声。
③鳥獣を追う声。
④呼びかけの語。もしもし。
⑤しくしくなく声。蜻蛉日記中「―と泣く」
しじ【榻】シヂ
①狭く長い低い床とこ。腰掛と寝台とを兼ねたもの。
②牛車ぎっしゃの牛をはずした時、轅ながえの軛くびきを支え、また乗り降りの踏台として用いる具。腰掛状で鷺足さぎあし、入角いりがく、黒漆塗り。→牛車(図)
⇒榻の端書
しじ【繁】
すきまのないこと。ぎっしり。万葉集3「五百枝さし―に生ひたるつがの樹の」
し‐じ【支持】‥ヂ
①ささえること。ささえて持ちこたえること。「国家の保全を―する」
②他人の主義・政策・意見などに賛同して援助すること。「―する政党」「―者」
し‐じ【四事】
〔仏〕修行僧が日常必要とする四種の品。房舎・衣服・飲食・散華焼香、また飲食・衣服・臥具・湯薬、または衣服・飲食・散華・焼香。
し‐じ【四時】
①春・夏・秋・冬、すなわち1年中の四つの時。四季。しいじ。
②晦・朔・弦・望、すなわち1カ月中の四つの時。
③〔仏〕旦(朝)・昼・暮・夜、すなわち1日中の四つの時。
し‐じ【死児】
死んだ子。
⇒死児の齢を数える
し‐じ【至事】
至極の事。至大の事業。
し‐じ【至慈】
この上もなく慈悲ぶかいこと。
し‐じ【私事】
一身・一家に関係した事柄。また、他人に知られたくない個人的な事柄。ないしょうごと。「―にわたる」「―をあばく」↔公事こうじ
し‐じ【使事】
(明治期の語)使者としての仕事。使いとしてすべきこと。
し‐じ【指示】
(シシとも)
①それとゆびさし示すこと。
②指図さしずすること。「―に従う」
し‐じ【指似】
こどもの陰茎。おちんちん。西鶴置土産「おのおのに―を見せて男子むすこをしらせて帰る」
し‐じ【指事】
六書りくしょの一つ。事柄や数などの抽象的な概念を象徴的に記号化して字形とする方法。「一」「二」「上」「下」「本」の類。
し‐じ【師事】
師としてつかえ、教えを受けること。
し‐じ【進士】
⇒しんし。宇津保物語国譲下「―より出でたる人廿人、擬生も召したり」
じ‐し【示指】
人差し指。
じ‐し【地子】ヂ‥
(チシとも)
①律令制で、公田の賃貸料の称。通例、収穫の10分の2であった。
②荘園制下、名田以外の一色田いっしきでんと呼ばれる領主直属地を農民に小作させて収納する地代。広義の年貢に属する。→加地子かじし
じ‐し【次子】
次の子。2番目の子。次男。
じ‐し【自死】
自殺。
じ‐し【自恣】
①自分の思うままにすること。気まま。
②〔仏〕夏安居げあんごの最後の日に、参集の僧が互いに罪過を指摘し、懺悔すること。随意。
じ‐し【弐志】
ふたごころ。二心。
じ‐し【児子】
こども。
じ‐し【侍史】
(「史」は書き役の意)
①貴人のかたわらに侍する書き役。右筆ゆうひつ。
②手紙の脇付わきづけの語。(→)侍史1を経て差し上げる、すなわち相手に直接差し上げることをはばかるという謙遜の意を表す。侍曹。「田中一郎様―」
じ‐し【慈氏】
弥勒みろく菩薩の異称。平家物語10「肉身に三昧を証じて―の下生を待つ」
じじ
①(九州地方で)魚。ぜぜ。
②(庄内地方の幼児語)ネズミ。
じじ【祖父・爺】ヂヂ
①父母の父親。そふ。じい。↔祖母ばば。
②老年の男。おきな。老人。じい。↔婆ばば
⇒祖父は辛労、子は楽、孫は乞食
じ‐じ【自恃】
自分自身をたのみとすること。
じ‐じ【事事】
①仕事を処理すること。
②この事あの事。ことごと。日葡辞書「ジジニカクノゴトクニアル」
じ‐じ【時事】
①その時に起こった事。当時の出来ごと。
②昨今の出来ごと。現代の社会事象。「―解説」
じ‐じ【時時】
ときどき。おりおり。しばしば。狂言、察化「かやうのことは―あることでござる」
じ‐じ【爾時】
その時。そのおり。
しし‐あい【肉合い】‥アヒ
肉のつきぐあい。にくづき。日葡辞書「シシアイノヨイウマ」
⇒ししあい‐とぎだし【肉合研出】
⇒ししあい‐ぼり【肉合彫】
ししあい‐とぎだし【肉合研出】‥アヒ‥
高蒔絵に研出蒔絵を併用する技法。
⇒しし‐あい【肉合い】
ししあい‐ぼり【肉合彫】‥アヒ‥
彫金の一技法。絵模様の周囲を彫り下げ、地の平面よりも低く浮彫風に表す。江戸中期の杉浦乗意の創始という。
⇒しし‐あい【肉合い】
しし‐あし【鹿足】
(→)「だくあし(跑足)」に同じ。
しし‐あな【獣穴】
けものを捕らえるための穴。おとしあな。天武紀下「檻おり穽ししあなを造り」
じじい【爺い】ヂヂイ
「じじ」をののしっていう語。
しし‐いち【肉市】
鳥獣の肉をあきなう市。
ししい‐でん【紫宸殿】
(デンの前の撥音ンの鼻母音化による語形)
⇒ししんでん。拾芥抄「南殿云紫宸殿ししいでん」
しし‐うど【猪独活】
セリ科の大形多年草。山地の草原に自生。茎の高さ約2メートル、葉はウドに似る。夏、淡緑白色の小花を多数散形花序につける。果実は成熟すれば暗紫色を帯びる。根は乾して風邪・浮腫の薬に用いる。イヌウド。
しし‐え【肌】‥ヘ
はだえ。はだ。〈類聚名義抄〉
しし‐えびら【鹿箙】
(→)角箙つのえびらに同じ。
しし‐おう【獅子王】‥ワウ
①獅子の美称。
②名剣の名。鳥羽天皇から相伝され、源頼政が鵺ぬえを射た功に賜った。豊後定秀、また、実成さねなりの作と伝える。獅子王丸。平家物語4「主上御感のあまりに、―といふ御剣をくだされけり」
しし‐おき【肉置き】
体の肉のつきぐあい。にくづき。好色一代女1「腰しまりて―たくましからず」
しし‐おどし【鹿威し】
田畑を荒らす鳥獣をおどし、追い払うための装置。かかし・鳴子・添水そうずの類の総称。しかおどし。
しし‐おどり【鹿踊】‥ヲドリ
①江戸初期に流行した、にぎやかな踊り。獅子踊。
②東北地方の民俗芸能で、鹿や猪の仮面をつけて踊る太鼓踊り。獅子舞とは別。
しじ‐かかく【支持価格】‥ヂ‥
主として農産物の価格を安定させるために政府が定める価格。政府による買付または融資の際の基準となる。
しじかがま・る【蹙まる】
〔自四〕
ちぢこまる。ちぢかむ。古今著聞集17「この法師恐れをののきたるけしきにて、―・りてすすまず」
しし‐がき【鹿垣】
枝つきの竹・木で作った逆茂木さかもぎ。猪・鹿や敵勢の侵入を防ぐのに用いた。ししやらい。鹿砦ろくさい。〈[季]秋〉。太平記36「―を二重三重に結ひ回し」
しし‐がしら【獅子頭】
①木で刻み作った獅子の頭。獅子舞に用いる。しし。
②金魚の一品種。頭上には、いぼが多く、冠をかぶったように見える。尾はリュウキンに似るが、湾曲している。オランダシシガシラ。
③シシガシラ科の多年生常緑シダ。全国の山地の樹林下に普通に見られ、根茎は塊状。葉は束生し羽状で羽片は線形。胞子葉は裸葉より細い。ムカデグサ。ヤブソテツ。オサバ。イワシボネ。
ししがしら
⇒ししがしら‐の‐かぶと【獅子頭の兜】
ししがしら‐の‐かぶと【獅子頭の兜】
獅子の形を鉢はちの頂辺てへんに取り付けた兜。
⇒しし‐がしら【獅子頭】
ししがたに【鹿ヶ谷】
京都市左京区、大文字山の西麓にある地名。1177年(治承1)俊寛僧都・藤原成親・僧西光らが会合して、平家を滅ぼそうと図った山荘のあった所。その跡を談合谷という。
鹿ヶ谷
撮影:的場 啓



広辞苑 ページ 8582 での【○子細に及ばず】単語。