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そで‐ふくりん【袖覆輪】🔗🔉

そで‐ふくりん袖覆輪】 袖口に黒繻子くろじゅすなど別の布を被せてくるみ縫いにしたもの。袖包そでぐるみ。袖縁そでべり。日本永代蔵1「竜門の―かたかたにても物の自由に売渡しぬ」 ○袖振り合うも多生の縁そでふりあうもたしょうのえん (振り合うは、互いに触れる、または互いに振るの意。「多生」は「他生」とも書く)道行く知らぬ人と袖が触れ合うことさえ宿縁による。すなわち、ちょっとした出来事もすべて宿世の因縁によるという意。袖すり合うも多生の縁。袖の振り合わせも多生の縁。 ⇒そで【袖】

そでふり‐ぐさ【袖振草】🔗🔉

そでふり‐ぐさ袖振草】 ススキの異称。 ○袖振るそでふる ①別れを惜しみ、あるいは愛情を示して袖を振る。万葉集1「あかねさす紫野行き標野しめの行き野守は見ずや君が―」 ②袖を振って舞う。今鏡「舞姫十人、綾綺殿にて―けしき」 ⇒そで【袖】

そでふる‐やま【袖振山】🔗🔉

そでふる‐やま袖振山】 奈良県吉野郡吉野山、勝手明神の背後にある山とする。天武天皇が吉野宮で日暮れ、琴を弾じ、「乙女ども乙女さびすも唐玉を袂にまきて乙女さびすも」と歌うと、雲中に現れた神女が、歌曲に応じて袖を翻して5回舞ったと伝えられ、後世の五節ごせちの舞の起源とする。(歌枕)

そで‐べい【袖塀】🔗🔉

そで‐べい袖塀】 門の両側にある低い塀。

そで‐ほうが【袖奉加】🔗🔉

そで‐ほうが袖奉加】 人の袖にすがって奉加を乞うこと。また、その人や奉加金をいう。

そで‐ぼそ【袖細】🔗🔉

そで‐ぼそ袖細】 直垂ひたたれの原形で、袖を細くして端袖はたそでをつけない、小者・中間ちゅうげんが着用した仕事着。 ○袖纏き干すそでまきほす 共寝して、涙に濡れた袖を干す。万葉集10「沫雪あわゆきは今日はな降りそ白の袖巻き干さむ人もあらなくに」 ⇒そで【袖】

そで‐まく【袖幕】🔗🔉

そで‐まく袖幕】 舞台の左右の端に下がっている幕。

そで‐まくら【袖枕】🔗🔉

そで‐まくら袖枕】 着ている着物の袖を枕とすること。また、その袖。夫木和歌抄32「せきあへず涙に濡るる―」

広辞苑 ページ 11613