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たね【種】🔗🔉

たね】 ①植物の発芽するもととなるもの。特に、種子植物の種子。万葉集12「水を多み高田あげに―蒔き」 ②動物の発生するもと。 ③(「胤」とも書く)血すじ。また、血統を伝えるものとしての子。源氏物語常夏「あなめでたの我が親や。かかりける―ながら、あやしき小家に生ひいでけること」。「一粒―ひとつぶだね」 ④物事の発生する、または成り立つもと。原因。また、資本。日本永代蔵5「その―なくて長者になれるは一人もなかりき」。「争いの―」「悩みの―」「―を明かす」「―も仕掛けもない」 ⑤料理などの材料。汁の実。「おでんの―」「すしの―」 ⑥転じて、物事を行うてがかり。よりどころ。根拠。好色五人女4「又さもあらば吉三良殿にあひ見ることの―ともなりなん」 ⇒種が割れる ⇒種を宿す

たね‐あかし【種明し】🔗🔉

たね‐あかし種明し】 手品のしかけをあかして説明すること。比喩的に、事件や物事のそうなった原因を説きあかすこと。

たね‐あぶら【種油】🔗🔉

たね‐あぶら種油】 油菜の種子からしぼり取った黄褐色の脂肪油。古くから灯火に用いた。食用。菜種油。

たね‐い【種井】‥ヰ🔗🔉

たね‐い種井‥ヰ ⇒たない

たね‐いた【種板】🔗🔉

たね‐いた種板】 写真の原板。乾板。

たね‐いも【種芋】🔗🔉

たね‐いも種芋】 種とする芋。甘藷・馬鈴薯などの、土中に埋めて発芽させるもの。春、温床に入れて発芽させる。〈[季]春〉。泊船集「―や花の盛りを売りありく」(芭蕉)

たね‐うし【種牛】🔗🔉

たね‐うし種牛】 畜牛の繁殖・改良のために飼う牡牛。

たね‐うま【種馬】🔗🔉

たね‐うま種馬】 馬の繁殖・改良のために飼う牡馬。

たね‐えらび【種選び】🔗🔉

たね‐えらび種選び】 春の彼岸前後、苗代に蒔く種籾たねもみを塩水に浸けるなどして選別すること。たねより。〈[季]春〉

たね‐おじ【種叔父】‥ヲヂ🔗🔉

たね‐おじ種叔父‥ヲヂ (関東地方で)相続者の欠けた場合にそなえて、次男・三男の一人を家に留めておくこと。→用心子ようじんこ

広辞苑 ページ 12291