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凪腸】🔗🔉

凪腸】 海中の魚貝類を捕獲する際、波を静めて獲物を見やすくするために海面に垂らす魚油その他の油。鮑あわび・烏賊いかの臓物のほか、胡麻油なども用いる。とらせ。なし振り。 なき‐わた・る

鳴き渡る】🔗🔉

鳴き渡る】 〔自五〕 鳥が鳴きながら空を飛んで行く。万葉集15「葦辺にはたづ―・る」 なき‐わ・ぶ

泣き侘ぶ】🔗🔉

泣き侘ぶ】 〔自上二〕 わびしがって泣く。思いわずらって泣く。源氏物語「心苦しげに―・びて」 なき‐わめ・く

泣き喚く】🔗🔉

泣き喚く】 〔自五〕 大声で泣いて騒ぐ。 なき‐わらい

泣き笑い】‥ワラヒ🔗🔉

泣き笑い‥ワラヒ ①泣きながら笑うこと。栄華物語布引滝「―せさせ給ひてぞおはしましける」 ②泣いたり笑ったりすること。「―の人生」 ○泣きを入れるなきをいれる ①泣きついて詫びを入れたり頼んだりする。哀願する。 ②取引所で相場の暴騰・暴落などにより受渡しができなくなった時、売方または買方が相手方に対し相当の値段で解約を懇願する。 ⇒なき【泣き】 ○泣きを見るなきをみる 自分の行為の結果、泣くような目にあう。悲しい目にあう。泣き目を見る。 ⇒なき【泣き】 なく (否定の助動詞ズのク語法)…(し)ないこと。武烈紀「誰やし人も相思は―に」 な・く

泣く・鳴く・啼く】🔗🔉

泣く・鳴く・啼く】 [一]〔自五〕 (ネ(音)の古形ナを活用させた語か)人間・鳥・獣・虫が声を立てる意。人間の場合は「泣く」と書く。 ①精神的・肉体的の刺激に堪えず、声を出して涙をながす。万葉集3「憶良らは今は罷まからむ子―・くらむそれその母も吾を待つらむそ」。源氏物語帚木「あながちなる御心ばへを、いふかたなしと思ひて―・くさまなど、いとあはれなり」。平家物語7「女房達しのびねに―・きなんどし給へば」 ②鳥・獣・虫などが声を発する。古事記「庭つ鳥鶏かけは―・く」。古今和歌集「ひぐらしの―・く山里の夕ぐれは」。源氏物語夕霧「鹿のいといたく―・くを」 ③苦痛に悩む。つらい状況に陥る。「一円を軽んずる者は一円に―・く」 ④相手の無理を聞いたり、自分の不利益を我慢したりする。「100円―・きましょう」 ⑤それに価しない。はるかに見劣りする。「横綱の名が―・く」 ⑥(染色用語)染色または加工の際に、隣接した染料が一方へ浸出し、または模様外の白地へ浸出することをいう。 [二]〔自下二〕 ⇒なける(下一) ⇒泣いて馬謖を斬る ⇒泣いても笑っても ⇒鳴かず飛ばず ⇒泣く子と地頭には勝てぬ ⇒泣く子も黙る ⇒泣く子も目をあけ ⇒鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす ⇒泣くに泣けない ⇒鳴く猫は鼠を捕らぬ な・ぐ

広辞苑 ページ 14604