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○鳴かず飛ばずなかずとばず🔗⭐🔉
○鳴かず飛ばずなかずとばず
(史記楚世家「三年蜚とばず鳴かず」による)将来の活躍にそなえて何もしないでじっと機会を待っているさま。
▷現在では、長いこと何も活躍しないでいることを軽蔑または自虐していうことが多い。
⇒な・く【泣く・鳴く・啼く】
ながすねびこ【長髄彦】
神話上の人物。神武天皇東征のとき、大和国生駒郡鳥見とみ地方に割拠した土豪。孔舎衛坂くさえのさかで天皇に抵抗、饒速日命にぎはやひのみことに討たれた。
なが‐すびつ【長炭櫃】
長い炭櫃。宇津保物語楼上下「御まへの―の火多くおこさせ給ひて」
なが‐ズボン【長ズボン】
丈たけが足首まであるズボン。
なか‐ずみ【中墨】
(墨縄の中央の意)建築物・指物さしもの、あるいはその部材の中心線。
⇒なかずみ‐もの【中墨物】
なか‐ずみ【中澄】
(→)中汲なかくみに同じ。
なかずみ‐もの【中墨物】
台盤の真ん中に果物を盛ったもの。
⇒なか‐ずみ【中墨】
なか‐ずり【中剃り】
ナカゾリの訛。
なかせ【泣かせ】
(接尾語的に)ひどく困らせること。また、その人。「人―」
なか‐せ【仲背】
(→)「なかし(仲仕)」に同じ。
ながせ
(四国・九州地方、愛知県で)つゆ。梅雨。
なか・せる【泣かせる】
〔他下一〕[文]なか・す(下二)
(→)「泣かす」(五段)に同じ。風姿花伝「かやうなる手柄にて、人を―・する所あらば」。「親を―・せる」
なが‐せんぎ【長詮議】
長期にわたる評議。長評定。
なか‐せんだい【中先代】
建武2年(1335)7月北条高時の遺子時行が挙兵して鎌倉幕府を復活し(中先代の乱)、8月足利尊氏に滅ぼされるまでの約20日間の治世の称。また、時行その人をいう。北条執権時代(先代)と足利幕府時代(後代)との間の意。二十日先代。
なかせん‐どう【中山道・中仙道】‥ダウ
五街道の一つ。江戸日本橋から板橋へ出て、上野こうずけ・信濃・美濃などを経て、草津で東海道に合流し、京都に至る。69宿。→木曾路きそじ
中山道(宿駅一覧)
なか‐そうじ【中障子】‥サウ‥
二つの部屋の中間にある襖障子ふすましょうじ。源氏物語少女「人静まる程に―を引けど」
なが‐ぞうり【長草履】‥ザウ‥
普通の長さの草履。足半あしなかのような短小な草履に対していう。
なが‐そけん【長素絹】
(→)「素絹の衣」に同じ。
なが‐そで【長袖】
①たけの長い袖。また、長い袖の着物。おおそで。
②(袖くくりをしないで常に長袖の衣服を着ているところから)武士に対して、公卿・医師・神主・僧侶・学者などの称。方外ほうがい。長袖者ちょうしゅうしゃ。
③洋服で、手首までの長さの袖。「―のシャツ」
なか‐ぞなえ【中備え】‥ゾナヘ
①先陣と後陣との中間に設けた陣営。
②〔建〕柱上の、組物と組物との間に入れる装置。間斗束けんとづか、蟇股かえるまた、詰組の組物の類。
ながそね‐こてつ【長曾祢虎徹】
⇒こてつ(虎徹)
なか‐ぞら【中空】
①空の中ほど。中天。伊勢物語「―に立ちゐる雲の」
②どちらともきまらないこと。源氏物語柏木「いづ方にも寄らず―にうき御宿世すくせなりければ」
③中途。中途半端。源氏物語浮舟「―にてぞわれは消ぬべき」
④心が落ちつかないこと。うわのそら。古今和歌集恋「―にのみ物を思ふかな」
⑤軽はずみ。いいかげん。謡曲、恋重荷「われ―になすな恋」
なか‐ぞり【中剃り】
頭髪の中央部を剃り去ること。なかずり。
⇒なかぞり‐はじめ【中剃り初め】
なかぞり‐はじめ【中剃り初め】
江戸時代、男子の7、8歳の時、初めて中剃りをすること。
⇒なか‐ぞり【中剃り】
なかだ【中田】
姓氏の一つ。
⇒なかだ‐かおる【中田薫】
⇒なかだ‐じゅうじ【中田重治】
⇒なかだ‐よしなお【中田喜直】
ながた【永田】
姓氏の一つ。
⇒ながた‐じけん【永田事件】
⇒ながた‐ぜんきち【永田善吉】
⇒ながた‐たけし【永田武】
⇒ながた‐とくほん【永田徳本】
ながた【長田】
姓氏の一つ。
⇒ながた‐ひでお【長田秀雄】
⇒ながた‐みきひこ【長田幹彦】
なが‐だいこん【長大根】
守口もりぐち大根の別称。
なが‐だいばん【長台盤】
長さ8尺の台盤。
なか‐だえ【中絶え】
なかが絶えること。交際が絶えること。源氏物語夕霧「この昔御―の程には」
なか‐だか【中高】
①中央が周囲より一段と高いこと。
②鼻筋の通った、よい顔立ち。好色一代男1「―なる顔にて」↔ぐるり高。
③(取引用語)中限なかぎりの相場が当限とうぎり・先限さきぎりよりも高いこと。
なか‐たがい【仲違い】‥タガヒ
仲が悪くなること。なかちがい。「兄弟の―」
なかだ‐かおる【中田薫】‥カヲル
日本法制史学の開拓者。鹿児島県生れ。東大卒。比較法制史的観点から、特に日本の中世法史を研究し、荘園・親族・村落などの法的諸問題を中心に業績を残す。著「法制史論集」。文化勲章。(1877〜1967)
⇒なかだ【中田】
ながた‐じけん【永田事件】
(→)相沢あいざわ事件に同じ。
⇒ながた【永田】
なかだ‐じゅうじ【中田重治】‥ヂユウヂ
日本ホーリネス教会の創始者。青森県生れ。「聖潔」を説き、内村鑑三らと再臨運動を展開。(1870〜1939)
⇒なかだ【中田】
ながた‐じんじゃ【長田神社】
神戸市長田区にある元官幣中社。祭神は事代主神ことしろぬしのかみ。
長田神社
撮影:的場 啓
なが‐たずね【永尋】‥タヅネ
江戸時代、逃亡した罪人を日限を定めず永く捜索すること。ただし60年で時効とする。
ながた‐ぜんきち【永田善吉】
亜欧堂田善あおうどうでんぜんの本名。
⇒ながた【永田】
ながた‐たけし【永田武】
地球物理学者。愛知県生れ。東大卒、同教授。第1次〜第3次の南極観測隊長をつとめ、国立極地研究所初代所長。文化勲章。(1913〜1991)
⇒ながた【永田】
なが‐だたみ【長畳】
丈の長い畳。また、長く敷きつらねた畳。
なか‐だち【中立】
①集会などで、中途で席を立って室外に出ること。中座。
②茶の湯で、懐石が終わって次の濃茶の手前の始まるまで、客がいったん茶席を出て露地の腰掛にうつること。
なか‐だち【仲立・媒】
①双方の間に立って事を取り持つこと。特に、男女間の媒酌をすること。また、その人。橋渡し。武烈紀「―を遣はして」。「和解の―をする」
②仲立営業の略。
⇒なかだち‐えいぎょう【仲立営業】
⇒なかだち‐ぐち【仲立口】
⇒なかだち‐にん【仲立人】
なが‐たち【長太刀】
①(「長剣」「長刀」とも書く)古代、儀式用の飾太刀かざりたちの代用とした、細くて長い太刀。
②(→)長巻ながまきに同じ。
なかだち‐えいぎょう【仲立営業】‥ゲフ
手数料を受け、他人の商行為の媒介をする営業。証券業者・商品仲買人・船舶仲立人・土地売買周旋人などの営業の類。
⇒なか‐だち【仲立・媒】
なかだち‐ぐち【仲立口】
双方の間に入ってうまく取りなすことば。なこうどぐち。
⇒なか‐だち【仲立・媒】
なかだち‐にん【仲立人】
①なかだちをする人。媒介者。
②仲立営業をする商人。ブローカー。
⇒なか‐だち【仲立・媒】
ながた‐ちょう【永田町】‥チヤウ
①東京都千代田区内の一地区。皇居の南西に当たり、国会議事堂・首相官邸などがある。
②転じて、首相官邸ないし政界の俗称。
なか‐だて【仲立】
(→)「なかだち(仲立)」に同じ。
ながた‐とくほん【永田徳本】
(姓は長田とも)室町後期・江戸初期の医家。知足斎と号。甲斐に長く滞在、甲斐の徳本と称される。張仲景の説を重んじ、古医方の先駆者。著「梅花無尽蔵」「医之弁」など。生没年未詳。
⇒ながた【永田】
なか‐だな【中棚】
①町通りの中央に小屋掛けした商店。なかみせ。世間胸算用5「町筋に―を出して商ひにいとまなく」
②(「中枻」とも書く)和船の上棚うわだなの下に接続する幅広の船底外板。さらに下は根棚(加敷かじき)。→和船(図)
な‐がたな【菜刀】
菜切り庖丁。
なか‐たび【中度】
なかごろ。なかばの時。浮世風呂前「遜邈そんはくさまを―お願ひ申して只今では丹渓さまでござります」
なが‐たび【長旅】
長期間にわたる旅行。長途の旅行。
ながた‐ひでお【長田秀雄】‥ヲ
劇作家。東京生れ。幹彦の兄。「明星」「スバル」の同人。自由劇場の創立に際し新劇運動に参加。作「歓楽の鬼」「大仏開眼」など。(1885〜1949)
⇒ながた【長田】
ながた‐みきひこ【長田幹彦】
小説家・歌謡作者。東京生れ。早大卒。作「澪みお」「零落」「祇園夜話」などのほか、多くの歌謡を作った。(1887〜1964)
⇒ながた【長田】
なか‐た・ゆ【中絶ゆ】
〔自下二〕
中絶する。交際や交情が絶える。古今和歌集恋「忘らるる身をうぢ橋の―・えて人も通はぬとしぞへにける」
なかだ‐よしなお【中田喜直】‥ナホ
作曲家。東京生れ。東京音楽学校卒。「めだかのがっこう」「ちいさい秋みつけた」など多くの童謡を手がけた。(1923〜2000)
⇒なかだ【中田】
なが‐たらし・い【長たらしい】
〔形〕[文]ながたら・し(シク)
いやになるほど長い。長々しい。ながったらしい。「―・い演説」
なか‐だるみ【中弛み】
①中ほどがゆるむこと。中ほどが下がり気味になること。途中でだらけること。「仕事の―」「―の試合」
②(取引用語)上昇する気配のある相場が、一時停滞すること。
なが‐だんぎ【長談義】
ながたらしい説法や講話。ながばなし。尾崎紅葉、三人妻「昨夜の―我へいふにはあらず」。「下手へたの―」
なか‐ち【仲】
(→)「なかちこ」に同じ。
⇒なかち‐こ【仲子】
なが‐ち【長血】
月経が長期にわたって不規則に下ること。赤帯下しゃくたいげ。〈倭名類聚鈔2〉
なが‐ち【長道・長路】
⇒ながじ
なか‐ちがい【仲違い】‥チガヒ
(→)「なかたがい」に同じ。
なか‐ちが・う【仲違ふ】‥チガフ
〔自四〕
仲たがいする。不和になる。〈日葡辞書〉
なかち‐こ【仲子】
兄弟の中で、年齢が中間にある子。なかつこ。顕宗紀「佐伯部―」
⇒なか‐ち【仲】
なか‐ちご【中稚児】
中ぐらいの年ごろの稚児。醒睡笑「山にちご三人あり。…―には」
なか‐ちょう【仲町】‥チヤウ
江戸深川の遊里の地名。辰巳たつみ芸者の発祥地。
なが‐ちょうば【長町場・長丁場】‥チヤウ‥
①宿場と宿場との距離が長いこと。長い旅程。東海道中膝栗毛発端「芸州宮嶋までの―」
②仕事などが長く続くこと。長時間かかる仕事。「―にかかる」
③歌舞伎脚本用語。非常に長い台詞や段取りで、時間がむやみに長くかかる場のこと。
なかつ【中津】
大分県西北端の市。市域は周防灘に面する中津平野から、耶馬渓までを占める。市中心部はもと奥平氏10万石の城下町。福沢諭吉の旧居がある。人口8万4千。
なか‐つ‐あし【中つあし】
能楽で、芸の程度が中等であること。二流。一説、中継ぎ。花鏡「若し―の為手してのさ程にも心の無からんが」
なか‐つ‐え【中つ枝】
中ほどの高さにある枝。中間の枝。古事記中「三栗の―の」
なか‐つ‐えだ【中つ枝】
(→)「なかつえ」に同じ。
なか‐つ‐おじ【中つ小父・仲父】‥ヲヂ
父の兄弟の中で、年齢が中間にある人。〈倭名類聚鈔(十巻本)1〉
なかつか【中塚】
姓氏の一つ。
⇒なかつか‐いっぺきろう【中塚一碧楼】
なが‐つか【長柄】
①矢束やつかの非常に長いもの。
②刀の柄の長いもの。
ながつか【長塚】
姓氏の一つ。
⇒ながつか‐たかし【長塚節】
なか‐づかい【中使】‥ヅカヒ
双方の間に立ってその意を伝える使者。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「―の下女にひまやつたれば」
なかつか‐いっぺきろう【中塚一碧楼】
俳人。名は直三。岡山県生れ。河東碧梧桐の新傾向運動に参加、のち「海紅」主宰。句集「はかぐら」「多摩川」など。(1887〜1946)
⇒なかつか【中塚】
なが‐づかえ【長仕え】‥ヅカヘ
①交替しないで当直すること。ひらづめ。
②同じ主人に長く仕えること。
なか‐つかさ【中務】
(古くはナカヅカサ)中務卿・中務省の略。
⇒なかつかさ‐きょう【中務卿】
⇒なかつかさ‐しょう【中務省】
なかつかさ【中務】
平安中期の歌人。三十六歌仙の一人。醍醐天皇の皇弟中務卿敦慶親王の王女。母は伊勢。天暦・天徳歌合の作者。家集「中務集」がある。
なかつかさ‐きょう【中務卿】‥キヤウ
中務省の長官。
⇒なか‐つかさ【中務】
なかつかさ‐しょう【中務省】‥シヤウ
律令制の八省の一つ。天皇の側近に侍従し、詔勅の文案を審署し、宣旨・上表の受納・奏進、国史の監修、女官の名帳および叙位、諸国の戸籍・租税帳および僧尼名籍などをつかさどった。ここでは文官でも帯剣した。なかのまつりごとのつかさ。なかのつかさ。唐名、中書省・鳳閣。
⇒なか‐つかさ【中務】
なかつかさのないしにっき【中務内侍日記】
日記。1巻。中務内侍は本名藤原経子。1292年(正応5)以後成るか。記録的記述と心象吐露の部分がまじり、全編に無常観が漂う。
ながつか‐たかし【長塚節】
歌人・小説家。茨城県生れ。正岡子規に和歌を学び、根岸派の重鎮として伊藤左千夫と並称された。歌集「鍼の如く」など。また写生文をよくし、小説「土」によって農民文学を確立。(1879〜1915)
長塚節
提供:毎日新聞社
→作品:『土』
⇒ながつか【長塚】
なか‐つ‐かみ【中つ神】
(陰陽道おんようどうで、八将神の中央に位する豹尾ひょうび神を呼ぶ名から)豹。〈倭名類聚鈔18〉
なかつがわ【中津川】‥ガハ
岐阜県南東部の市。もと中山道の宿駅で、木曾谷の入口。電気機械・金属・製紙などの工業が発達。人口8万4千。
なか‐つぎ【中次ぎ・中継ぎ】
①始めと終りとの間をつなぐこと。二つの間のつなぎ。ちゅうけい。「―投手」
②幼年の相続者が成長するまで一時家督を継ぐこと。また、その人。
③(「仲次」とも書く)双方の間に立って事を取り次ぐこと。また、そのもの。取次ぎ。「―商」
④三味線の棹さお、尺八などの中間を継ぎ合わすようにしたもの。また、その継ぎ合わす部分。
⑤抹茶の茶入で、蓋ふたと身の高さが同じで中央で合うもの。
⑥藺いを中央で継いで織ったむしろ。
⇒なかつぎ‐ぼうえき【中継ぎ貿易】
なが‐つき【長月】
(古くはナガヅキとも)陰暦9月の異称。〈[季]秋〉
⇒ながつき‐ぐさ【長月草】
⇒ながつき‐の‐ねんぶつ【長月の念仏】
⇒ながつき‐ばな【長月花】
ながつき‐ぐさ【長月草】
菊の異称。
⇒なが‐つき【長月】
ながつき‐の‐ねんぶつ【長月の念仏】
陰暦9月13日から3日間修する念仏。
⇒なが‐つき【長月】
ながつき‐ばな【長月花】
(→)長月草に同じ。
⇒なが‐つき【長月】
なかつぎ‐ぼうえき【中継ぎ貿易】
輸入した貨物を原形のままで、または保税地域で加工・製造して再輸出する貿易。→通過貿易
⇒なか‐つぎ【中次ぎ・中継ぎ】
なか‐つ‐くに【中つ国】
中央にある国。古事記上「葦原中国あしはらのなかつくに」
なが‐づけ【長漬】
大根をまるのまま漬けたもの。
なか‐つ‐こ【中つ子・仲子】
兄弟の中で、年齢が中間にある子。なかちこ。なかこ。応神紀「―仲彦なかつひこに封ことよさす」
なか‐つ‐せ【中つ瀬】
中ほどにある川の瀬。中の瀬。神代紀上「―に濯すすぎたまふ」
なかっ‐せ‐ば
(漢文の訓読に用いる)ナカリセバの音便。
ながっ‐たらし・い【長ったらしい】
〔形〕
ナガタラシイの転。
ながっ‐ちり【長っ尻】
ナガジリの転。
なが‐つづき【長続き・永続き】
物事が途切れることなく長く続くこと。永続すること。「飽きっぽくて―しない」
なかづつのお‐の‐みこと【中筒男命】‥ヲ‥
「すみのえのかみ(住吉神)」参照。
なか‐づな【中綱】
車などの中ほどにつけた綱。また、それをひく人。→先綱→元綱
なか‐つ‐に【中つ土】
上の方でも底の方でもない、中ほどにあるつち。古事記中「三つ栗のその―を」
なが‐つぼね【長局】
①宮中や幕府の大奥で、長い一棟の中に多くの局(女房の室)の続いたもの。つぼねまち。
②武家の奥女中の称。
なか‐つまど【中妻戸】
中仕切りにした妻戸。
なか‐づみ【中積み】
荷物を中央部に積むこと。また、その荷物。
なか‐つ‐みち【中つ道】
古代、大和平野を南北に貫く三道の一つ。上かみつ道の西4里、下しもつ道の東4里、北は関西本線の位置を山城に越え、南は藤原京東京極、飛鳥寺西門・橘寺東門前から曲がって芋峠を経て吉野に至る。→上つ道→下つ道
なか‐つ‐よ【中つ世】
中頃の世。中世。なかむかし。
なか‐づり【中吊り】
(「中吊り広告」の略)電車やバスの車両内に天井から吊り下げる広告。車内がけ。
なか‐て【中手】
①早稲わせと晩稲おくてとの中間期に熟する稲の品種の総称。中稲。〈[季]秋〉
②はしりの次に出る蔬菜そさい。
なか‐で【点・中手】
囲碁で、相手の眼めを一つにするため、地じの中に石を打ち込むこと。また、その石。
なが‐て【長手】
①遠い道。長途。ながち。万葉集4「思ひや行かむ道の―を」
②長めなこと。長い方のもの。
なか‐でも【中でも】
多くの中でとりわけ。特に。
なか‐てん【中点】
(→)中黒なかぐろ3に同じ。
なが‐てん【長点】
①丈の長い点。長めの点。
②和歌・俳諧などで、すぐれたものにつける評点。なが。ちょうてん。
③最もよいこと。また、そのもの。浄瑠璃、松風村雨束帯鑑「使ひ頃よし乳もわかし、若宮のお乳の人―なり」
なが‐でんわ【長電話】
一件の電話で長時間話し続けること。
なか‐と【中砥】
⇒ちゅうど
なか‐ど【中戸】
①中の間の戸。
②中庭の戸。
③商家で、店土間と中庭との間の戸口。→大戸おおど→背戸
ながと【長門】
①旧国名。今の山口県の西部・北部。古くは穴門あなと。長州。
②山口県北西部の市。青海島や温泉などがあり、観光地。人口4万1千。
③日本海軍の戦艦。基準排水量3万9千トン、40センチメートル砲8門。1920年竣工、長く連合艦隊の旗艦をつとめた。同型艦に「陸奥むつ」がある。
⇒ながと‐いんろう【長門印籠】
⇒ながと‐たんだい【長門探題】
ながと‐いんろう【長門印籠】
牛の革に黒漆を塗った印籠。秋月長門守の屋敷で造られたのでいう。
⇒ながと【長門】
なが‐どうぐ【長道具】‥ダウ‥
槍・薙刀なぎなた・大太刀・鎖鎌の類。長具足。
なが‐とうりゅう【長逗留】‥リウ
長い期間滞在すること。日葡辞書「ナガドウリュウ」
なか‐とおか【中十日】‥トヲ‥
陰暦4月中旬および10月中旬。1年で最も日の長い時と短い時。誹風柳多留6「―馬にしたがる黒木売り」
なか‐どおし【中通し】‥ドホシ
道糸が竿の中を通るように作った釣竿。中通し竿。
なか‐どおり【中通り】‥ドホリ
①本通りと裏通りとの間の道路。
②上等と下等との中間。
③(遊里語)太夫の次位の遊女。天神。
④中通女の略。
⇒なかどおり‐おんな【中通女】
なかどおり‐おんな【中通女】‥ドホリヲンナ
江戸時代の町家で、上女中と下女中との間の女中。仲居。
⇒なか‐どおり【中通り】



広辞苑 ページ 14542 での【○鳴かず飛ばず】単語。