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いれ‐もの【入れ物・容れ物】🔗🔉

いれ‐もの入れ物・容れ物】 ①物を入れる器物。容器。 ②棺の忌言葉。

い・れる【入れる・容れる】🔗🔉

い・れる入れる・容れる】 〔他下一〕[文]い・る(下二) ①外から、ある限られた範囲内へ移す。中におさめる。万葉集15「拾ひりひ取り袖には―・れて」。「ポケットに―・れる」「大金を手に―・れる」「仲間に―・れる」「学校に―・れる」「千人を―・れる講堂」 ②納める。支払う。「家賃を―・れる」 ③うけいれる。認容する。「忠告を―・れる」「天才は世に―・れられぬ」 ④含める。加える。「食費も―・れて5000円」 ⑤念頭に留める。伊勢物語「ほとけの御名を御心に―・れて」 ⑥間になくてよいものを生じさせる。さしはさむ。「くちばしを―・れる」「疑いを―・れる余地がない」 ⑦新たにある作用を与える。古今和歌集「力をも―・れずして天地を動かし」。日葡辞書「ココロヲイルル、また、ネン、また、セイヲイルル」。「スイッチを―・れる」「髪にはさみを―・れる」「手を―・れる」 ⑧(「淹れる」とも書く)湯をさして飲物を作る。「茶を―・れる」 ⑨動詞の連用形に付いて、 ㋐その動作をものの中に向かって行う意を表す。平家物語7「門前にて馬よりおり、申し―・れられけるは」 ㋑深い度合にまで行う意を表す。源氏物語少女「思ひ―・れぬさまにてものし給へ」

い・れる【炒れる】🔗🔉

い・れる炒れる】 〔自下一〕 ①いらだつ。怒りもだえる。浮世風呂2「ほんにほんに肝の―・れたことよ」 ②炒られる。炒られた状態となる。「豆が―・れる」

いれ‐わく【入れ枠】🔗🔉

いれ‐わく入れ枠】 坑道などの崩れるのを防ぐために、木材を組み合わせてそのまわりを囲うこと。また、そのもの。支柱。

いれ‐わた【入れ綿】🔗🔉

いれ‐わた入れ綿】 ふとんなどに綿を入れること。また、その綿。

いろ【色】🔗🔉

いろ】 ➊視覚のうち、光波のスペクトル組成の差異によって区別される感覚。光の波長だけでは定まらず、一般に色相、彩度および明度の3要素によって規定される。色彩。 ➋色彩に関係ある次のようなもの。 ①階級で定まった染色。当色とうじき。 ②禁色きんじき。宇津保物語初秋「―ゆるされたる限り」 ③喪服のにびいろ。源氏物語少女「世の中―改まりて」 ④婚礼や葬礼の時、上に着る白衣。色着いろぎ。色被り。浄瑠璃、博多小女郎波枕「惣左衛門が葬礼に喪服いろを着て供してみせ」 ⑤顔色。「―が悪い」 ⑥おしろい。化粧。「―を作る」 ⑦醤油しょうゆや紅べにの異称。 ➌容姿などが美しいこと。 ①容姿または髪の毛が美しいこと。宇津保物語藤原君「―なる娘ども」。源氏物語竹河「御ぐし―にて」。「―男」 ②物事の美しさ。はなやかさ。「声に―がある」 ➍ものの趣。 ①興味。趣味。古今和歌集「今の世の中、―につき、人の心、花になりにけるより」 ②けはい。きざし。様子。古今和歌集「春の―のいたりいたらぬ里はあらじ」。「秋の―が深まる」「敗北の―が濃い」 ③調子。響き。「音―」「声こわ―」 ➎愛情。愛情の対象たる人。 ①なさけ。新古今和歌集「明石潟―なき人の袖を見よ」 ②色情。欲情。情事。伊勢物語「これは―好むといふすきもの」。日葡辞書「イロヲコノム」。浄瑠璃、桂川連理柵「お半様の―の相手」 ③情人。恋人。色男。色女。浄瑠璃、冥途飛脚「―で逢ひしは早昔、今日は親身の女夫合ひ」。徳田秋声、足迹「情人いろでも何でもないものなら、お前が自腹を切る謂いわれはないぢやないか」 ④遊女。 ➏①種類。品目。宇津保物語俊蔭「目に見ゆる鳥・獣、―もきらはず殺し食へば」。「色書いろがき」「大きさは幾―もある」 ②(種々の物の意)租税としての物品。しき。→色代納いろだいおさめ。 ➐邦楽で、主旋律でない修飾的な節。また、言葉の部分と節の部分との中間的な扱いをする唱え方。謡曲・義太夫等種目ごとに類型がある。 ⇒色変えぬ松 ⇒色に出る ⇒色の白いは七難隠す ⇒色は思案の外 ⇒色も香も ⇒色を失う ⇒色を替え品を替える ⇒色を損ず ⇒色を正す ⇒色を作る ⇒色を付ける ⇒色を作す ⇒色を鬻ぐ

広辞苑 ページ 1483