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もの‐い・う【物言う】‥イフ🔗🔉

もの‐い・う物言う‥イフ 〔他五〕 何か物事を言う。口をきく。西大寺本最勝王経平安初期点「喉舌乾れ燥きて口に言モノイフこと能はずして」 ⇒物言う花 ⇒物言えば唇寒し秋の風 ⇒物言わぬ花 ○物言う花ものいうはな 美人。解語かいごの花。 ⇒もの‐い・う【物言う】

ものい‐うま【物射馬】🔗🔉

ものい‐うま物射馬】 騎射に馴らされた馬。下地したじ馬。 ⇒もの‐い【物射】 ○物言えば唇寒し秋の風ものいえばくちびるさむしあきのかぜ (芭蕉の句)人の短所を言ったあとには、淋しい気持がする。なまじ物を言えば禍を招くという意に転用する。 ⇒もの‐い・う【物言う】

ものい‐ぐつ【物射沓】🔗🔉

ものい‐ぐつ物射沓】 騎射に用いる沓。なめし革で作り爪先に襞ひだを取って、黒漆塗りとしたもの。馬上沓ばじょうぐつ。 物射沓 ⇒もの‐い【物射】

もの‐いで【物出で】🔗🔉

もの‐いで物出で】 出で立ち。曾我物語1「弓矢取りの―の姿女見送る事詮なし」

もの‐いまい【物忌】‥イマヒ🔗🔉

もの‐いまい物忌‥イマヒ(→)「ものいみ」1に同じ。 ②縁起をかついで、不吉な言葉などを忌んで別な語に言いかえること。→忌いみ詞2

もの‐いみ【物忌】🔗🔉

もの‐いみ物忌】 ①ある期間、飲食・行為をつつしみ、身体を浄め、不浄を避けること。斎戒。神武紀「八十平瓮やそのひらかを造りて躬自みずから斎戒ものいみして諸神もろもろのかみを祭りたまふ」 ②不吉として、ある物事を忌むこと。縁起をかつぐこと。保元物語「武将の身として夢見・―など余りにをめたり」 ③天一神なかがみ・太白神ひとよめぐりなどの塞ふさがりを犯すのを忌んで、その日の過ぎるまで家に籠もってつつしむこと。源氏物語松風「今日は六日の御―明く日にて」 ④3のしるしに、柳の木の札または忍草に「物忌」と書いて冠または簾などにかけたもの。物忌の札。枕草子33「烏帽子に―つけたるは」 ⑤明治維新前、伊勢神宮や鹿島・香取・賀茂・春日などの諸大社で神事に奉仕した童女・童男。祝詞、六月月次「神主部・―等」 ⇒ものいみ‐の‐たち【物忌の館・斎の館】 ⇒ものいみ‐の‐ふだ【物忌の札】

広辞苑 ページ 19556