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○理が非になるりがひになる🔗⭐🔉
○理が非になるりがひになる
理論上は正しいのに、口不調法などのために却って非とされる。狂言、内沙汰「―は公事のならひで御座る」
⇒り【理】
り‐かん【利勘】
利益を打算してかかること。勘定高いこと。日葡辞書「リカン。即ち、リトク(利得)ヲカンガユル」。日本永代蔵2「これも―にて大仏の前へあつらへ」
り‐かん【罹患】‥クワン
病気にかかること。罹病。「―率」
り‐かん【離間】
相互の仲をさくこと。仲たがいさせること。「―策」
り‐かん【離艦】‥クワン
乗組員あるいは艦載機が、その軍艦から離れること。
り‐がん【離岸】
船などが、岸を離れること。
⇒りがん‐てい【離岸堤】
りがん‐てい【離岸堤】
海岸線に平行に設置された沖合いの堤防。海浜に打ち寄せる波を減衰し、浸食防止や魚介類の養殖などを目的とする。
⇒り‐がん【離岸】
りき【力】
(呉音)
①ちから。日葡辞書「リキノアルモノヂャ」。「―を出す」
②力者法師の略。
③車力しゃりきの略。また、その賃銭。
り‐き【利器】
①よく切れる刃物。するどい兵器・武器。
②便利な器具。すぐれた性能の機械。「文明の―」
③役に立つ才能。
り‐き【理気】
宇宙の生成されるべき根本の理すなわち太極と、これから生ずる陰陽の気。→理気説
り‐ぎ【理義】
道理と正義。
りき‐えい【力泳】
力いっぱい泳ぐこと。また、その泳ぎ。
り‐きえい【李箕永】
⇒イ=ギヨン
りき‐えき【力役】
①力わざのかせぎ。あらしごと。力仕事。
②官から課せられて勤める労役。えだち。りょくえき。
りき‐えん【力演】
力いっぱい演技すること。「悲劇の主人公を―する」
りき‐がく【力学】
①物体の運動や力の釣合に関する物理法則を研究する物理学の一部門。古典力学と同義。
②物理の基礎となる完成度の高い理論体系であることを示す語。熱力学・量子力学など。
③転じて、社会集団・人間心理などの運動にみられる一般的傾向。ダイナミックス。「政治の―」
⇒りきがくてき‐エネルギー【力学的エネルギー】
りきがくてき‐エネルギー【力学的エネルギー】
物体の位置エネルギーと運動エネルギーとの和。保存力だけが働いている系では一定となる。機械的エネルギー。
⇒りき‐がく【力学】
りき‐かん【力感】
力強い感じ。「―あふれる像」
りき‐こう【力行】‥カウ
⇒りっこう
りき‐さく【力作】
①力をこめて製作した作品。労作。
②⇒りょくさく
りき‐し【力士】
(古くはリキジとも)
①力の強い人。
②相撲取り。力者。力人。「ひいきの―」
③金剛力士こんごうりきしの略。古今著聞集10「鬼王のかたちをあらはして、―のたちまちに来るかとおぼえたり」
⇒りきし‐だち【力士立ち】
⇒りきし‐まい【力士舞】
りきし‐だち【力士立ち】
金剛力士の像のように猛々しく突っ立つこと。仁王立ち。浄瑠璃、栬狩剣本地「思ひの外に金剛兵衛が―」
⇒りき‐し【力士】
りきし‐まい【力士舞】‥マヒ
伎楽ぎがくの一つ。金剛力士に仮装し、煩悩打破のさまを演じた舞。万葉集16「池神の―かも」
⇒りき‐し【力士】
りき‐しゃ【力車】
①荷車。ちからぐるま。
②人力車の略。
りき‐しゃ【力者】
①力の強い人。また、力士。力人。相撲取り。
②力者法師の略。平家物語3「金行といふ御―ばかりぞまゐりける」
⇒りきしゃ‐ほうし【力者法師】
りきしゃ‐ほうし【力者法師】‥ホフ‥
中世、法師のように剃髪した、一種の中間ちゅうげん。かごをかき、馬の口取りをし、長刀を持って貴人の供をするなど、力仕事をした。三帖和讃「輿かく僧達―」
⇒りき‐しゃ【力者】
りき‐しょっき【力織機】‥シヨク‥
動力を使用する織機の総称。
りき‐じん【力人】
力の強い人。また、力士。力者。相撲取り。十訓抄「五人の―をして山を掘り、牛を引くに」
りき‐せき【力積】
〔理〕(impulse)力とその力が働いた時間との積。運動量の変化量に等しく、瞬間的な力の働きの大きさを表すのに用いる。
りき‐せつ【力説】
力をつくして説くこと。一所懸命に説明すること。「必要性を―する」
りき‐せつ【理気説】
太極・気・陰陽などの伝統的な概念を改めて体系化した朱子学の宇宙論。朱熹しゅきの説は、万物の生成を気の陰陽の働きによるとしながら、一方その働きの根拠に太極としての理があるとした。そのためこの説は理気二元論と見られ、明代に入ると、理を気の条理とする羅欽順らきんじゅんらの一元論が現れる。
りき‐せん【力戦】
[史記馮唐伝]力を尽くして戦うこと。力闘。りょくせん。「―奮闘」
りき‐せん【力線】
〔理〕力の場を直観的に表す曲線群。それぞれの曲線上の各点における接線の方向が、場における力の向きと一致する。→電気力線→磁力線じりょくせん
りき‐そう【力走】
力のかぎり走ること。また、その走り。
りき‐そう【力漕】‥サウ
ボートなどを力いっぱい漕ぐこと。
リキッド【liquid】
①液体。
②ヘア‐リキッドの略。
りき‐てん【力点】
①梃子てこで物を動かす時、力を加える点。
②重点のおかれている箇所。物事や論旨の主眼とする箇所。「新製品の開発に―をおく」
りき‐とう【力投】
全力をこめて投げること。
りき‐とう【力闘】
力いっぱい戦うこと。力戦。
りき‐どう【力道】‥ダウ
①芸道における力量。遊楽習道風見「一身他風に所持する―これなり」
②功徳の力。謡曲、盛久「定業亦能転は菩薩の―とかや」
りきどうざん【力道山】‥ダウ‥
プロレスラー。朝鮮の生れ。本名、金信洛。日本名、百田光浩。1950年相撲力士を廃業し、翌年プロレスラーに転身。協会設立やインターナショナル選手権獲得など、プロレス界の第一人者として活躍。(1924〜1963)
りきどう‐ふう【力動風】
「砕動風さいどうふう」参照。二曲三体人形図「―勢形心鬼」
りき‐にげんろん【理気二元論】
「理気説」参照。
りき‐ふ【力婦】
①力の強い女。
②女の仕丁してい。女丁じょちょう。
りき‐へん【力編】
力をこめて作った小説・映画などの作品。
りきほん‐せつ【力本説】
〔哲〕(→)ダイナミズムに同じ。
りき‐み【力み】
①力を入れること。また、体に力の入ったさま。西鶴諸国ばなし「仁王の形を作りて、手足の―迄を、細縄がらみの細工」
②気負い。「―のある表現」
③負けん気。強がり。洒落本、辰巳婦言「まき舌をまじへて、―をならべた処が」
りきみ‐かえ・る【力み返る】‥カヘル
〔自五〕
必要以上にりきむ。ひどく強がる。
りき・む【力む】
〔自五〕
①力をこめる。気ばる。また、うまくやろうと気負う。浮世風呂前「ぬの字を―・んで書けば奴と読むは」。「―・んで失敗する」
②力のありそうなさまをする。勢いを誇る。いばる。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「裾からげ、胸を叩いて―・みける」
りきゅう【利休】‥キウ
⇒せんのりきゅう(千利休)。
⇒りきゅう‐いろ【利休色】
⇒りきゅう‐がた【利休形】
⇒りきゅう‐き【利休忌】
⇒りきゅう‐げた【利休下駄】
⇒りきゅう‐ごのみ【利休好み】
⇒りきゅう‐ちゃ【利休茶】
⇒りきゅう‐ねずみ【利休鼠】
⇒りきゅう‐ばし【利休箸】
⇒りきゅう‐やき【利休焼】
り‐きゅう【離宮】
皇居や王宮以外の地に定められた宮殿。外とつ宮。
り‐ぎゅう【犂牛】‥ギウ
毛色のまだらな牛。日葡辞書「リギュウ。マダラウシ」
りきゅう‐いろ【利休色】‥キウ‥
緑色を帯びた灰色。
Munsell color system: 5.5Y5.5/2.5
⇒りきゅう【利休】
りきゅう‐がた【利休形】‥キウ‥
①平棗ひらなつめの別称。
②浅い形の櫛。
③印籠の形の一つ。
⇒りきゅう【利休】
りきゅう‐き【利休忌】‥キウ‥
利休の忌日。陰暦2月28日。茶道の表千家では3月27日に、裏千家では3月28日に、追善茶会を催す。〈[季]春〉
⇒りきゅう【利休】
りきゅう‐げた【利休下駄】‥キウ‥
日和ひより下駄の一種。木地のままで、薄い二枚歯を入れたもの。
⇒りきゅう【利休】
りきゅう‐こうじゅう【裏急後重】‥キフ‥ヂユウ
大腸カタル・赤痢などの患者が、疼痛を伴って便意を催すが、肛門筋肉の痙攣けいれんによって排便がほとんど行われず、便意のみがたびたび繰り返される状態。しぶりばら。結痢。
りきゅう‐ごのみ【利休好み】‥キウ‥
①利休の好んだ作法・道具・色彩。利休箸・利休鼠の類。
②茶人風。物ずき。
⇒りきゅう【利休】
りきゅう‐ちゃ【利休茶】‥キウ‥
利休色の茶がかったもの。
⇒りきゅう【利休】
りきゅう‐ねずみ【利休鼠】‥キウ‥
利休色のねずみ色を帯びたもの。
Munsell color system: 2.5G5/1
⇒りきゅう【利休】
りきゅう‐ばし【利休箸】‥キウ‥
中央をやや太く両端を細く削って面を取った赤杉製の箸。
⇒りきゅう【利休】
りきゅう‐はちまんぐう【離宮八幡宮】
石清水いわしみず八幡宮の別宮。元府社。京都府乙訓おとくに郡大山崎町にあり、室町時代に繁栄した大山崎油座が所属。
離宮八幡宮
撮影:的場 啓
りきゅう‐やき【利休焼】‥キウ‥
①天正(1573〜1592)年間、利休が信楽しがらきなどの茶器を選択して愛玩したもの。利休名物。
②醤油たれの中に白胡麻を加え、魚などに塗って焼いた料理。利休に因んだ料理であるが、「休」を忌み字として「久」と書くこともある。
⇒りきゅう【利休】
リキュール【liqueur フランス】
混成酒の一種。醸造酒・蒸留酒・アルコールに果実・香草・甘味料・香料などを加えて造る。ペパーミント・アブサン・キュラソーなど。
⇒リキュール‐グラス【liqueur glass】
リキュール‐グラス【liqueur glass】
リキュール用の、小型で脚付きのグラス。→グラス(図)
⇒リキュール【liqueur フランス】
り‐きょ【離居】
はなれて住むこと。
り‐ぎょ【李漁】
中国、明末・清初の戯曲作者・小説家。号は笠翁。浙江の人。戯曲「笠翁十種曲」、小説「十二楼」「無声戯」の他「笠翁一家言」「閑情偶寄」など。(1611〜1680)
り‐ぎょ【鯉魚】
コイのこと。
り‐きょう【李喬】‥ケウ
(Li Qiao)台湾の作家。台湾苗栗生れの客家ハッカ人。台湾ペンクラブ会長。総統府国策顧問。作「寒夜」。(1934〜)
り‐きょう【離京】‥キヤウ
みやこを離れること。特に、東京あるいは京都を離れること。
り‐きょう【離郷】‥キヤウ
郷里を離れること。
りき‐りつ【力率】
〔電〕交流の電圧と電流との位相差の余弦。交流の電力は実効電圧・実効電流・力率の積に等しい。
りき‐りょう【力量】‥リヤウ
人の能力の大きさの度合。また、その大きいこと。日葡辞書「リキリャウナモノ」。「―が問われる」
⇒りきりょう‐けい【力量計】
⇒りきりょう‐もの【力量者】
りきりょう‐けい【力量計】‥リヤウ‥
筋肉の運動を反復または持続して、筋肉の仕事量を計算したり疲労の状況を調べたりするための装置。
⇒りき‐りょう【力量】
りきりょう‐もの【力量者】‥リヤウ‥
力量のある者。力の強い人。
⇒りき‐りょう【力量】
り‐きん【利金】
①利息の金。利子。好色二代男「―は然も八割の算用」
②もうけた金銭。
り‐ぎん【利銀】
(→)利金に同じ。好色一代女2「二割三割の―に出しあげ」
りきん‐ぜい【釐金税】
中国で、太平天国の乱以後施行した国内関税。各省内通過の商品に価格の100分の1を賦課。1931年廃止。
りく【陸】
①地表の水におおわれない部分。地球面積の約30パーセントで、岩石および土壌から構成される。くが。おか。
②陸奥国むつのくにの略。
→ろく(陸)
り‐く【離苦】
〔仏〕苦悩を離れること。
り‐く【離垢】
〔仏〕煩悩ぼんのうを離れること。
りく‐あげ【陸揚げ】
船舶の荷物を陸上に運び揚げること。荷あげ。河岸あげ。「漁獲物を―する」「―港」
⇒りくあげ‐さんばし【陸揚げ桟橋】
りくあげ‐さんばし【陸揚げ桟橋】
陸揚げのために特に設けた桟橋。
⇒りく‐あげ【陸揚げ】
りく‐い【陸尉】‥ヰ
陸上自衛官の階級の一つ。一・二・三等がある。陸佐と准陸尉との間。
り‐ぐい【利食い】‥グヒ
(取引用語)相場の変動によって利益勘定となった買玉かいぎょくまたは売玉うりぎょくを、転売または買戻しをして利益を収得すること。
りく‐う【陸羽】
陸奥むつ国と出羽でわ国。奥羽地方。
⇒りくう‐いちさんにごう【陸羽一三二号】
⇒りくう‐せん【陸羽線】
りくう‐いちさんにごう【陸羽一三二号】‥ガウ
水稲粳うるちの育成品種。1921年(大正10)寺尾博(1883〜1961)が育成。昭和初期に多収・良質で冷害に強い品種として東北・北陸・関東などに普及。
⇒りく‐う【陸羽】
リグ‐ヴェーダ【Ṛg-veda 梵】
「ヴェーダ(吠陀)」参照。
りくう‐せん【陸羽線】
JR線の一つ。陸羽東線(小牛田こごた・新庄間)94.1キロメートル、陸羽西線(新庄・余目あまるめ間)43.0キロメートル、石巻線(小牛田・女川おながわ間)44.9キロメートルの総称で、東北地方を横断し、縦走する東北本線・奥羽本線・羽越本線を連絡する。
⇒りく‐う【陸羽】
リクール【Paul Ricoeur】
フランスの哲学者。人間を歴史的状況の不随意性と価値希求の随意性との緊張関係の中で自由を求める存在者としてとらえ、それに必要な言語を単なる記号変換ではなく、生ける隠喩とみなし、新しい解釈学的哲学を構想。晩年は記憶と忘却の視点から歴史を考察した。著「意志の哲学」「生ける隠喩」「時間と物語」など。(1913〜2005)
りく‐うん【陸運】
旅客・貨物の陸上運送。
りく‐えい【陸影】
遠い海上から見る陸地の姿。
リクエスト【request】
①要求。請求。注文。
②ラジオ・テレビなどで、聴視者から出す希望。「―曲」
りく‐えふ【六衛府】‥ヱ‥
⇒ろくえふ
りくえん‐たい【陸援隊】‥ヱン‥
幕末期の浪士隊。1867年(慶応3)中岡慎太郎が京都で組織、倒幕活動を行なった。68年親兵に編入。
りく‐おう‐がくは【陸王学派】‥ワウ‥
陸象山と王陽明との学に対する呼称。ともに心即理を標榜したことから、両者を一つの学派とみなしていう。現実にこういう学派があったわけではない。
りく‐か【六花】‥クワ
⇒りっか
りく‐か【六科】‥クワ
中国、唐初の科挙(官吏登用試験)の六つの科目。すなわち秀才・明経・進士・明法・明書・明算の総称。
りく‐か【陸賈】
中国、前漢初期の政治家。楚の人。高祖に仕え、南越王趙佗ちょうだを諭して漢に臣従させ、その功により太中大夫に任ぜられた。著「新語」12編。
りく‐かい【陸海】
①陸と海。
②陸軍と海軍。
⇒りくかい‐くう【陸海空】
りくかい‐くう【陸海空】
①陸と海と空。
②陸軍と海軍と空軍。「―合同演習」
⇒りく‐かい【陸海】
りく‐かぜ【陸風】
⇒りくふう
りく‐がっしゃく【六合釈】
サンスクリット語の名詞複合語の前分と後分との関係を解釈する6種の方法。中国・日本では、相違釈・依主釈えしゅしゃく・持業釈じごつしゃく・帯数釈・有財釈うざいしゃく・隣近釈りんごんしゃくを総称していう。六離合釈。
りく‐かん【六官】‥クワン
周代の六中央行政機関。すなわち天官・地官・春官・夏官・秋官・冬官の総称。→六卿りくけい
りく‐き【六気】
⇒ろっき
りく‐き【陸機】
中国、西晋の詩人。字は士衡。呉の名族の出身。呉の滅亡後、弟の陸雲(262〜303)と共に洛陽へ赴き、晋に仕えた。修辞に意を用いた華麗な詩風で、六朝修辞主義の路を開いた。陸雲と共に二陸と称される。著「陸士衡集」。(261〜303)
りく‐ぎ【六義】
①詩経大序にいう詩の6種の分類。すなわち賦・比・興・風・雅・頌。賦は感想そのままを述べたもの、比はたとえを採って感想を述べたもの、興は外物に触れて感想を述べたもの、風は民間に行われる歌謡、雅は朝廷でうたわれる雅正の詞藻、頌は宗廟頌徳の詞藻。
②紀貫之が詩の六義を転用して古今集序において述べた、和歌の6種の風体。そえ歌・かぞえ歌・なずらえ歌・たとえ歌・ただこと歌・いわい歌。転じて、和歌。「―の道」
③書道で、筆法・風情・字象・去病・骨目・感徳の6種の法。
④(→)六書りくしょ1に同じ。
りく‐ぎ【六儀】
①周代、祭祀さいし・賓客・朝廷・喪紀・軍旅・車馬の6事に関する儀式。
②転じて、ものの道理・筋道。浄瑠璃、今宮の心中「善悪ふたつをかみ分けて、―をただす柴崎に」
③唐代後宮の六つの女官名。淑儀など。
りく‐ぎ【六議】
律に規定された刑法上の特典を受くべき6種の資格。議親ぎしん・議故ぎこ・議賢ぎけん・議能ぎのう・議功ぎくう・議貴ぎきの総称。天皇の親族・縁故者、国家の賢者や能・功ある者、貴族などは裁判に際し律を機械的に適用されず、特に情状酌量され、また流罪以下ならば最初から一等減刑される。唐律の八議に由来。→八議
りくぎ‐えん【六義園】‥ヱン
東京都文京区本駒込にある回遊式庭園。元禄(1688〜1704)年間、柳沢吉保がその別邸に造った江戸時代の名園。
りく‐きゅう【六宮】
中国で、皇后のいる六つの宮殿。後宮。太平記39「―の美人」
りく‐きゅうえん【陸九淵】‥キウヱン
(→)陸象山りくしょうざんの別称。
りく‐ぐ【六具】
⇒ろくぐ
りく‐ぐん【六軍】
周代の兵制で、天子が統率した6個の軍の称。一軍は1万2500人、したがって総計7万5000人。六師りくし。
りく‐ぐん【陸軍】
陸上戦闘を任務とする軍備・軍隊。明治維新後の日本では天皇に直属し、海軍と協同して国防に任じた。1945年(昭和20)11月廃止。渡辺崋山、外国事情書「軍官は海陸相分け候得共、―尤も多く」
⇒りくぐん‐きねんび【陸軍記念日】
⇒りくぐん‐きょう【陸軍卿】
⇒りくぐん‐しかんがっこう【陸軍士官学校】
⇒りくぐん‐しょう【陸軍省】
⇒りくぐん‐そうさい【陸軍総裁】
⇒りくぐん‐ぞうへいしょう【陸軍造兵廠】
⇒りくぐん‐だいがっこう【陸軍大学校】
⇒りくぐん‐だいじん【陸軍大臣】
⇒りくぐん‐なかのがっこう【陸軍中野学校】
⇒りくぐん‐はじめ【陸軍始】
⇒りくぐん‐パンフレット【陸軍パンフレット】
⇒りくぐん‐ぶぎょう【陸軍奉行】
⇒りくぐん‐ようねんがっこう【陸軍幼年学校】
りくぐん‐きねんび【陸軍記念日】
1905年(明治38)の奉天大会戦の勝利を記念した3月10日。第二次大戦後廃止。
⇒りく‐ぐん【陸軍】
りくぐん‐きょう【陸軍卿】‥キヤウ
1885年(明治18)官制改革以前の陸軍省の長官。
⇒りく‐ぐん【陸軍】
りくぐん‐しかんがっこう【陸軍士官学校】‥クワンガクカウ
陸軍の士官候補生および准士官・下士官を教育した学校。1874年(明治7)東京市ヶ谷に設置、敗戦時は神奈川県座間にあった。略称、陸士。
⇒りく‐ぐん【陸軍】
りくぐん‐しょう【陸軍省】‥シヤウ
もと内閣各省の一つ。陸軍一般の軍政事務をつかさどった中央官庁。→参謀本部。
⇒りく‐ぐん【陸軍】
りくぐん‐そうさい【陸軍総裁】
江戸幕府の職名。幕府の陸軍を総轄した。1862年(文久2)設置。
⇒りく‐ぐん【陸軍】
りくぐん‐ぞうへいしょう【陸軍造兵廠】‥ザウ‥シヤウ
陸軍の兵器・弾薬・器具・材料などを製造・修理した所。
⇒りく‐ぐん【陸軍】
りくぐん‐だいがっこう【陸軍大学校】‥ガクカウ
陸軍士官に高等用兵に関する学術を教授し、またその研究を行う学校。東京赤坂にあった。略称、陸大。
⇒りく‐ぐん【陸軍】
りくぐん‐だいじん【陸軍大臣】
旧陸軍省の長官。陸軍行政を管理し、陸軍の軍人・軍属を統督し、所轄諸部を監督した。軍政に関しては内閣を経て天皇を輔弼ほひつする責任を負ったが、軍機・軍令に関しては直接天皇に上奏・裁可を求める帷幄いあく上奏権が認められていた。陸相。
⇒りく‐ぐん【陸軍】
りくぐん‐なかのがっこう【陸軍中野学校】‥ガクカウ
陸軍の秘密戦(情報収集・防諜・謀略など)の要員を養成するための学校。1938年(昭和13)に創設され、東京中野にあった。参謀総長直轄。
⇒りく‐ぐん【陸軍】
りくぐん‐はじめ【陸軍始】
旧日本陸軍で毎年1月8日の仕事始めの日に行なった観兵式などの儀式。
⇒りく‐ぐん【陸軍】
りくぐん‐パンフレット【陸軍パンフレット】
1934年(昭和9)に陸軍省新聞班が発表した小冊子「国防の本義と其の強化の提唱」の通称。総力戦を遂行できる「高度国防国家」の構築と軍備の急速な拡充を主張。
⇒りく‐ぐん【陸軍】
りくぐん‐ぶぎょう【陸軍奉行】‥ギヤウ
江戸幕府の職名。歩兵・騎兵・砲兵を統括した。1862年(文久2)設置。
⇒りく‐ぐん【陸軍】
りくぐん‐ようねんがっこう【陸軍幼年学校】‥エウ‥ガクカウ
陸軍将校を志願する少年に対して陸軍士官学校の予備教育を行う学校。東京・仙台・名古屋・大阪・広島・熊本にあった。
⇒りく‐ぐん【陸軍】
りく‐けい【六経】
中国における6種の経書。すなわち易経・書経・詩経・礼らい・楽経(佚書)・春秋の総称。六芸。六籍。
りく‐けい【六卿】
周代の六官りくかんの長。すなわち冢宰ちょうさい・司徒・宗伯・司馬・司寇・司空。
りく‐げい【六芸】
①周代に士以上が必ず学ぶべき科目と定められた6種の技芸。すなわち礼・楽・射・御・書・数。
②(→)六経りくけいに同じ。
りくけい‐とう【陸繋島】‥タウ
砂州によって陸地とつながった島。潮岬・函館山など。
りく‐けん【陸圏】
⇒りっけん
りく‐こ【陸弧】
大陸の縁辺につらなる山脈とそれに平行な海溝との組合せ。アンデス山脈とペルー‐チリ海溝との組が好例。地学的現象が弧状列島と同類であるため、島弧にならって名づけられた。
りく‐ごう【六合】‥ガフ
天地と四方。宇宙全体。謡曲、内外詣「日月は―を照らせども」
りくごう‐ざっし【六合雑誌】‥ガフ‥
1880年(明治13)キリスト教徒の小崎弘道・植村正久らが創刊した評論雑誌。政治・思想・社会問題などについて、キリスト教社会主義など進歩的立場から論じた。1921年(大正10)終刊。
りく‐こく【六国】
⇒りっこく
りく‐さ【陸佐】
陸上自衛官の階級の一つ。一・二・三等がある。陸将補と陸尉との間。
りく‐さん【陸産】
陸産物の略。
⇒りくさん‐ぶつ【陸産物】
りくさん‐ぶつ【陸産物】
陸上に産する物。陸産。
⇒りく‐さん【陸産】
りく‐し【六師】
(→)六軍りくぐんに同じ。
りく‐し【陸士】
①陸軍士官学校の略称。
②陸上自衛官の最下位の階級。陸士長および一・二・三等がある。
りく‐じ【六事】
慈・倹・勤・慎・誠・明の六つの徳。
りく‐じ【陸自】
陸上自衛隊の略。
りく‐じ【陸路】‥ヂ
陸上の道。りくろ。〈日葡辞書〉
りく‐しゅうふ【陸秀夫】‥シウ‥
南宋末の忠臣。宰相。字は君実。張世傑とともに広東厓山で元軍と最後の戦闘をして敗れ、幼君衛王昺へいを抱いて入水。(1236〜1279)
りく‐しゅつ【六出】
(雪の結晶を花に見立て、6弁があるとして)雪の異称。六花。むつのはな。
⇒りくしゅつ‐か【六出花】
りくしゅつ‐か【六出花】‥クワ
(→)六出に同じ。
⇒りく‐しゅつ【六出】
りく‐しょ【六書】
①漢字の字形の構成および用法に関する6種の原則。象形しょうけい・指事・会意・形声・転注・仮借かしゃ。
②(→)六体りくたい1に同じ。
りく‐しょう【陸相】‥シヤウ
陸軍大臣の略称。
りく‐しょう【陸将】‥シヤウ
①陸軍の将官。
②陸上自衛官の最高位の階級。陸佐との間に陸将補がある。
りく‐じょう【陸上】‥ジヤウ
①陸地の上。
②陸上競技の略。
⇒りくじょう‐うんそう‐ほけん【陸上運送保険】
⇒りくじょう‐き【陸上機】
⇒りくじょう‐きょうぎ【陸上競技】
⇒りくじょう‐じえいたい【陸上自衛隊】
⇒りくじょう‐しょくぶつ【陸上植物】
りくじょう‐うんそう‐ほけん【陸上運送保険】‥ジヤウ‥
(→)運送保険に同じ。
⇒りく‐じょう【陸上】
りくじょう‐き【陸上機】‥ジヤウ‥
車輪・スキーなどにより地上を滑走して離着陸を行う飛行機の総称。陸上飛行機。↔水上機。
⇒りく‐じょう【陸上】
りくじょう‐きょうぎ【陸上競技】‥ジヤウキヤウ‥
トラック1・フィールドおよび道路などで行われる歩・走・跳・投の競技。→トラック競技→フィールド競技。
⇒りく‐じょう【陸上】
りく‐しょうざん【陸象山】‥シヤウ‥
南宋の大儒。名は九淵。字は子静。象山・存斎と号。江西金渓の人。程顥ていこうの哲学を発展させて、心即理を主張、朱熹の主知的哲学に対抗。文安と諡おくりなす。(1139〜1192)
りくじょう‐じえいたい【陸上自衛隊】‥ジヤウ‥ヱイ‥
自衛隊の一つ。5個の方面隊および防衛大臣直轄部隊から成る。陸上幕僚長の補佐をうけ防衛大臣が統括する。保安隊の後身として1954年(昭和29)設置。
⇒りく‐じょう【陸上】
りくしょう‐じっきく【六菖十菊】‥シヤウ‥
「六日むいかの菖蒲あやめ、十日の菊」に同じ。→六日(成句)
りくじょう‐しょくぶつ【陸上植物】‥ジヤウ‥
緑藻類から進化して、陸上に生育するようになった一群の植物の総称。コケ植物・シダ植物・種子植物をいう。陸生植物。
⇒りく‐じょう【陸上】
りく‐しん【六親】
父・母・兄・弟・妻・子の総称。また、父・子・兄・弟・夫・婦の総称。ろくしん。平家物語2「―を皆罪せらる」
りく・す【戮す】
〔他サ変〕
①罪ある者を殺す。
②(力を)合わせる。
りく‐ず【陸図】‥ヅ
(→)地形図に同じ。
りく‐すい【陸水】
(内陸にある水域の意)地球上に分布する水のうち、海水を除いたものの総称。湖沼・河川・地下水・温泉・雪氷など。
⇒りくすい‐がく【陸水学】
りくすい‐がく【陸水学】
(昭和初期の造語)陸水の物理的・化学的・生物学的研究を行う学問。淡水漁業・稚魚養殖・水道事業・工場用水および排水などに寄与する。→水文学すいもんがく
⇒りく‐すい【陸水】
りく‐せい【陸生・陸棲】
陸地に生ずること。また、陸地で生活すること。↔水生。
⇒りくせい‐しょくぶつ【陸生植物】
⇒りくせい‐どうぶつ【陸生動物】
りくせい‐しょくぶつ【陸生植物】
陸地に生育する植物。系統分類上は陸上植物とは異なる。↔水生植物。
⇒りく‐せい【陸生・陸棲】
りくせい‐そう【陸成層】
湖沼・河川または風の作用によって陸上に堆積・生成した地層。淡水成層・風成層など。
りくせい‐どうぶつ【陸生動物】
陸地に生活する動物の総称。陸上生活に適応して、空気呼吸、卵や子の保護、体の保持・運動などの機構を備える。
⇒りく‐せい【陸生・陸棲】
りく‐せき【六籍】
(→)六経りくけいに同じ。
りく‐せん【陸戦】
陸上の戦闘。
⇒りくせん‐たい【陸戦隊】
りくぜん【陸前】
旧国名。1869年(明治元年12月)陸奥むつ国を分割して設置。大部分は今の宮城県、一部は岩手県に属する。
⇒りくぜん‐たかた【陸前高田】
⇒りくぜん‐はまかいどう【陸前浜街道】
りくせん‐たい【陸戦隊】
海軍陸戦隊の略称。
⇒りく‐せん【陸戦】
りくぜん‐たかた【陸前高田】
岩手県南東部、広田湾に臨む市。遠洋漁業の基地。湾内ではホタテガイ・ワカメなどの養殖も盛ん。人口2万5千。
⇒りくぜん【陸前】
りくぜん‐はまかいどう【陸前浜街道】‥ダウ
(→)浜街道2に同じ。
⇒りくぜん【陸前】
りく‐そう【陸送】
①陸上の輸送。「―のトラック」
②未登録車両を運転して輸送すること。
りく‐そう【陸曹】‥サウ
陸上自衛官の階級の一つ。陸曹長および一・二・三等がある。准陸尉と陸士との間。
りく‐ぞく【陸続】
ひっきりなしに続くさま。「避難民が―とやって来る」
りく‐たい【六体】
①漢字の6種の書体、すなわち大篆だいてん・小篆・八分はっぷん・隷書・行書・草書。また、古文・奇字・篆書・隷書・繆篆びゅうてん・虫書の総称。
②(→)六書1に同じ。
③書経の6種の文体、すなわち典・謨・誓・命・訓・誥の称。
りく‐だな【陸棚】
(→)大陸棚に同じ。
りく‐たんび【陸探微】
宋2の画家。呉(江蘇省)の人。一筆画による人物画に長じる。顧愷之こがいし・張僧繇ちょうそうようとともに六朝三大家の一人。生没年未詳。
りく‐ち【陸地】
地球表面の、水におおわれない所。ろくち。→陸。
⇒りくち‐そくりょう‐ひょう【陸地測量標】
⇒りくち‐めん【陸地綿・陸地棉】
りく‐ちく【六畜】
六つの家畜、すなわち牛・馬・羊・犬・鶏・豚の総称。ろくちく。
りくち‐そくりょう‐ひょう【陸地測量標】‥リヤウヘウ
陸地測量のために設置した標識。三角点標石・水準点標石・測標・標杭・測旗・仮杭の6種。
⇒りく‐ち【陸地】
りくち‐めん【陸地綿・陸地棉】
ワタの一種。中米の原産とされ、アメリカ合衆国を中心に世界のワタの栽培面積の7割を占める。海島綿かいとうめんに対していう。→わた
⇒りく‐ち【陸地】
りくちゅう【陸中】
旧国名。1869年(明治元年12月)陸奥むつ国を分割して設置。大部分は今の岩手県、一部は秋田県に属する。
⇒りくちゅうかいがん‐こくりつこうえん【陸中海岸国立公園】
りくちゅうかいがん‐こくりつこうえん【陸中海岸国立公園】‥ヱン
岩手県東部の典型的リアス海岸地帯の国立公園。壮大な海食崖、深く入りこんだ湾・入江などが多く、ウミツバメの繁殖地日出島、ウミネコで知られる佐賀部さかべかもめ島、崎山の潮吹穴、八戸穴などの奇景も少なくない。
⇒りくちゅう【陸中】
りく‐ちょう【六朝】‥テウ
①中国で、後漢滅亡から隋の統一まで建業・建康(南京)に都した、呉・東晋・宋・斉・梁・陳の6王朝の総称。
②六朝時代に行われた書風。
⇒りくちょう‐みんか【六朝民歌】
りくちょう‐みんか【六朝民歌】‥テウ‥
中国六朝時代の半ば頃に南北でそれぞれ勃興した民歌。南朝楽府がふ・北朝楽府と呼ばれる。
⇒りく‐ちょう【六朝】
り‐くつ【理屈・理窟】
(理のつまる所の意)
①物事のすじみち。道理。ことわり。「―に合う」「―ではわかっている」
②こじつけの理由。現実を無視した条理。また、それを言い張ること。「―をこねる」「―を付ける」
③色事。情事。黄表紙、御存商売物「青本は妹柱かくしと一枚絵が―を知り」
④やりくり。金の工面。また、心づもり。手はず。花暦八笑人「そこで今夜下見分をしようといふ―だ」
⇒りくつ‐ぜめ【理屈責め】
⇒りくつ‐っぽ・い【理屈っぽい】
⇒りくつ‐づめ【理屈詰め】
⇒りくつ‐ぬき【理屈抜き】
⇒りくつ‐や【理屈屋】
⇒理屈と膏薬はどこへでも付く
りくつ‐ぜめ【理屈責め】
理屈一方で人を責めなじること。理責め。
⇒り‐くつ【理屈・理窟】
りく‐つづき【陸続き】
二つの地が海などに隔てられず、陸地でつながっていること。地続き。
りくつ‐っぽ・い【理屈っぽい】
〔形〕
何事についてもすぐに理屈を言い出しがちである。
⇒り‐くつ【理屈・理窟】
りくつ‐づめ【理屈詰め】
理屈を言い立てること。理詰め。好色一代女1「―なるつめひらき、少し勿体もつけ」
⇒り‐くつ【理屈・理窟】

広辞苑 ページ 20548。