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○心を寄せるこころをよせる🔗🔉

○心を寄せるこころをよせる ある人または物が好きになる。思いをかける。「友人の妹に―」「天文学に―」 ⇒こころ【心】

○此処を先途ここをせんど🔗🔉

○此処を先途ここをせんど 現在の状態が最も大切な瀬戸ぎわであるとすること。必死の努力をつくすべき場合。「ここを最後」と同趣旨。太平記29「―の戦と思へる気色あらはれて」。「―と攻めまくる」 ⇒こ‐こ【此処・此所・此・是・玆・斯】

○此処を踏んだら彼所が上がるここをふんだらあそこがあがる🔗🔉

○此処を踏んだら彼所が上がるここをふんだらあそこがあがる あちらこちらに影響することにいう。 ⇒こ‐こ【此処・此所・此・是・玆・斯】 ここ‐を‐もて是を以て】 それゆえ。したがって。古文孝経建治点「是以ココヲモテ天子毎つねに間居して歎いて古の孝道を述ぶ」 こ‐こん古今】 ①昔と今。 ②昔から今まで。 ③昔から今にわたってならびないこと。浄瑠璃、天神記「菅丞相は―の学者」 ⇒ここん‐とうざい【古今東西】 ⇒ここん‐どっぽ【古今独歩】 ⇒ここん‐みぞう【古今未曾有】 ⇒ここん‐むそう【古今無双】 ご‐こん五根】 〔仏〕 ①感覚を生ずる眼・耳・鼻・舌・身の感官。→五官。 ②(仏道修行の根本となるものの意)信・勤ごん・念・定じょう・慧の総称。 ご‐こん語根】 〔言〕(root)同系の諸言語あるいは一言語内のいくつかの語に見出される共通の意味を表す、それ以上分析できない形態。「しずか」「しずけし」「しずまる」の「しず」の類。 ご‐ごん五言】 1句が5字から成る漢詩の句または体。 ⇒ごごん‐こし【五言古詩】 ⇒ごごん‐ぜっく【五言絶句】 ⇒ごごん‐はいりつ【五言排律】 ⇒ごごん‐りっし【五言律詩】 ここんいきょくしゅう古今夷曲集‥シフ 狂歌集。10巻4冊。生白堂行風編。1666年(寛文6)刊。夷曲歌ひなぶりうたすなわち狂歌を集める。 ごごん‐こし五言古詩】 漢詩形の一つ。五言の句から成る古体の詩。句数に一定のきまりはない。漢に起こり六朝期に盛行。五古。 ⇒ご‐ごん【五言】 ごごん‐ぜっく五言絶句】 漢詩形の一つ。五言四句から成る近体詩。六朝の民歌に起こり、唐代に至って形が定まった。五絶。 ⇒ご‐ごん【五言】 ここんちょもんじゅう古今著聞集‥ジフ 鎌倉時代の説話集。20巻30編。橘成季撰。1254年(建長6)成る。今昔物語集・宇治拾遺物語・江談抄・十訓抄などの説話をも採り入れ、日本の説話を題材別に分類収録。 →文献資料[古今著聞集] ここんてい古今亭】 落語家の亭号。 ⇒ここんてい‐しんしょう【古今亭志ん生】 ここんてい‐しんしょう古今亭志ん生‥シヤウ 落語家。(5代)本名、美濃部孝蔵。東京生れ。天衣無縫の語り口で、昭和期の名人。当り芸「火焔太鼓」「三枚起請」など。(1890〜1973) 古今亭志ん生 撮影:石井幸之助 ⇒ここんてい【古今亭】 ここん‐とうざい古今東西】 昔から今までと、すべての所。いつでもどこでも。「―の文献をあさる」「―に類をみない」 ⇒こ‐こん【古今】 ここんとしょしゅうせい古今図書集成‥シフ‥ 「欽定きんてい古今図書集成」の略。清朝編纂の中国最大の類書。1万巻。六大部門(暦象・方輿・明倫・博物・理学・経済)、32典、6109部に分ける。初め陳夢雷、のち蒋廷錫ら奉勅撰。1725年完成、28年出版。 ここん‐どっぽ古今独歩‥ドク‥ 昔から今まで並ぶもののないこと。たぐいなくすぐれていること。古今無双。浄瑠璃、信州川中島合戦「―の弓馬の達人」 ⇒こ‐こん【古今】 ごごん‐はいりつ五言排律】 五言の句から成る排律。 ⇒ご‐ごん【五言】 ここんばかしゅう故混馬鹿集‥シフ (「古今和歌集」をもじって名づける)天明調の狂歌集。20巻2冊。朱楽菅江あけらかんこう編。1785年(天明5)刊。内題は「狂言鶯蛙おうあ集」。 ここんひゃくばか古今百馬鹿】 滑稽本。2巻3冊。式亭三馬作。1814年(文化11)刊。さまざまの馬鹿な人間を描写。 ここん‐みぞう古今未曾有】 昔から今にいたるまで一度も起きたことがないこと。未曾有。「―の大事件」 ⇒こ‐こん【古今】 ここん‐むそう古今無双‥サウ 昔から今にいたるまで並ぶものがないこと。「―の怪力の持ち主」 ⇒こ‐こん【古今】 ここんめいづくしたいぜん古今銘尽大全】 江戸時代に刊行された刀剣目利めききの書。7巻または8巻。1611年(慶長16)奥書の「新刊秘伝抄」を改訂し、61年(万治4)初版刊行。以後、幾度も版を重ねた。古今銘尽。 ここんようらんこう古今要覧稿‥エウ‥カウ 日本で最初の類書。諸般の事項を諸種の部門に分類し、その起源・沿革を考証。幕命をうけて屋代弘賢が編纂に従事、その死により未完に終わる。560巻。1905〜07年(明治38〜40)刊行。 ごごん‐りっし五言律詩】 五言八句から成る律詩。六朝の斉・梁から起こり初唐に完成。五言律。五律。 ⇒ご‐ごん【五言】 ここんるいく古今類句】 古歌の下の句の頭字によって、いろは順で分類した和歌索引。12冊。山本春正しゅんしょう編。1666年(寛文6)刊。 こさ胡沙】 (アイヌ語hosaまたはhusaの転。「胡沙」は近世の当て字)息を吹きかけて霧を起こし、病魔を退散させるというアイヌ神話から、蝦夷えぞ人の吹く息。息づき。夫木和歌抄13「―吹かば曇りもぞするみちのくの蝦夷には見せじ秋の夜の月」→胡沙笛こさぶえ こ‐さ木障】 (東日本で)木陰のため耕作に不利な田畑地。またはその木や茂み。こせ。 こざ 漁村で、祭や社寺修理などの費用あるいは村税納付などに当てるため、全部の家が1日ないし数日出漁して、磯物採りを行うこと。 こ‐ざ小座】 ①小座敷の略。 ②寝室や納戸なんどなど、正式でない、また、中心部でない部屋。 こ‐ざ胡坐】 あぐらを組むこと。あぐら。 こ‐ざ跨座】 またがってすわること。またがったような形であること。「―式モノレール」 コザ 「沖縄おきなわ2」参照。 ご‐さ誤差】 ①真の値と近似値または測定値との差。「―が生ずる」 ②ちがい。くるい。 ご‐ざ後座】 ①説教・講談・落語・浄瑠璃などで、あとに出る者。真打しんうち。↔前座。 ②茶会の後半部分。中立なかだちの後、改めて客を茶室に招き入れ、濃茶を練り、薄茶をたてる。↔初座しょざ ご‐ざ御座】 ①座の尊敬語。貴人の席。おまし。おましどころ。宇津保物語蔵開上「みこは、をぢ宮達の―のしもに着き給ひぬ」 ②いらっしゃること。謡曲、大原御幸「この処に―をなされ」 ③(→)「あげだたみ(上畳)」1に同じ。枕草子277「ことさらに―といふ畳のさまにて」 ④御座船の略。 ⇒御座を直す ご‐ざ茣蓙・蓙】 (御座に敷くむしろの意から)藺草の茎で織ったむしろに縁へりをつけたもの。苧経おだて。〈日葡辞書〉。「―を敷く」 コサージュcorsage】 ①婦人服の胸・胴・肩などにつける小さな花飾り。コサージ。 ②⇒コルサージュ ござ‐あ・る御座在る】 〔自四〕[文]ござあ・り(ラ変) (「おはします」に当てた漢字「御座」を音読し、「ある」を付けた語) ①(「ある」の尊敬語)いらっしゃる。古今著聞集2「おり給はで、梁の上に―・りける」 ②(「行く」「来る」の尊敬語)おいでになる。中華若木詩抄「田游岩が門まで―・りて」 ③(「ある」の丁寧な言い方)…でございます。醒睡笑「さらば福の神で―・る」 こ‐さい小才】 ちょっとした才知。ちょっと気のきいたことのできる知恵。こざい。「―がきく」 こ‐さい巨細】 ①大きいことと小さいこと。 ②大きいことも小さいこともすべて。委細。一部始終。義経記6「内裏へ―を申さではかなふまじ」 ⇒こさい‐の‐もの【巨細の者】 こ‐さい故歳】 ふるい年。旧年。 こ‐さい胡菜】 ①唐菜とうなの異称。 ②コエンドロの異称。胡荽こすいこ‐さい胡塞】 塞外の胡地。北方のえびすの国。 こさい湖西】 静岡県南西端、浜名湖西岸の市。白須賀しらすか地区はもと東海道の宿駅。ウナギ養殖や電気機械工業が盛ん。人口4万4千。 こ‐さい瓠犀】 (「ひさごのたね」の意)美人の、よくならんだ美しく白い歯のたとえ。瓠棲こせいご‐さい五才・御菜】 漁獲物の領主への現物上納分、または漁業主の現物取得分。 ご‐さい五彩】 ①五色ごしき。 ②中国の陶磁器で、赤・青・黄・紫・緑などの上絵具うわえのぐで絵や文様を焼き付けたもの。硬彩。日本では赤絵・錦手にしきでという。 ご‐さい五菜】 ①5種の野菜、すなわち韮にら・薤らっきょう・山葵わさび・葱ねぎ・藿まめの総称。 ②五品の料理。「一汁―」 ご‐さい後妻】 後ぞいの妻。こうさい。↔先妻 ご‐さい御宰】 江戸時代、奥女中に使われ、雑用や走り使いをした下男。誹風柳多留「ちつとづつよい手へ渡る―が子」 ご‐さい御祭】 (6月16・17日に伊勢の御祭があるから言うという)旧暦6月土用の半ば過ぎに7日ほど吹く北東の風。 ご‐ざい五罪】 日本の律による五種の刑。→五刑 ござい御座い】 「ございます」の下略。浮世風呂「田舎者で―、冷物ひえもので―」 ご‐さいえ御斎会‥ヱ 宮中行事の一つ。毎年正月8日から14日までの7日間、大極殿(後には清涼殿、物忌の時は紫宸殿)で、国家安寧・五穀成就の祈願のため、諸宗の学僧に金光明最勝王経を講説させる法会。結願けちがんの日に内論議うちろんぎを行う。奈良時代から行われ室町時代に中絶。(南京)三会の一つ。御斎講。みさいえ。 こ‐ざいかく小才覚】 少しの機転。ちょっとした頭の働き。小利口。好色一代女6「―らしき顔付をして」 こ‐さいきん古細菌】 (archaebacteria)真核生物とも真正細菌とも区別される一群の原核生物。メタン細菌類など。独自の生物界を作るとされる場合もある。 こ‐ざいく小細工】 ①こまごました手先の仕事。 ②すぐそれとわかってしまうような策略。根本的でないその場かぎりの策。「―を弄する」 ご‐さいこう御斎講‥カウ (→)御斎会ごさいえに同じ。 こ‐ざいし小才子】 小才のきく人。こさいし。 ごさい‐てんのう後西天皇‥ワウ 江戸初期の天皇。後水尾天皇の第8皇子。名は良仁ながひと。霊元天皇の成長を待って譲位。(在位1654〜1663)(1637〜1685)→天皇(表) こさい‐の‐もの巨細の者】 委細を心得た人。義経記6「わらはもこの所の―にて候へば」 ⇒こ‐さい【巨細】 ご‐さいば御菜葉】 (その葉に菜を盛るからいう)アカメガシワ・イチビなどの異称。 こ‐さいばり小前張】 神楽歌の前張の一種。歌詞も曲調もやや俗調。「あかがり」など。↔大前張おおさいばり ご‐さいふく御祭服】 天皇が神事に着用する白絹の袍ほうごさい‐ぶし語斎節】 近江おうみ節の別称。 ござい‐ます御座います】 (ゴザリマスの音便) ①「有る」の丁寧な表現。洒落本、弁蒙いいわけ通人講釈「其のように腹を立つても又行く客が―が」。「ここに―」 ②「(で)ある」の丁寧な表現。洒落本、弁蒙通人講釈「やぼなようで―」。「それは菊の花で―」 ごさいみん‐あんじ後催眠暗示】 〔心〕催眠状態中に与えて、覚醒した後に、被催眠者に暗示通りの行動をとらせるための指示。 コサインcosine】 〔数〕三角関数の一つ。余弦。記号cos →三角関数 ゴサインタンGosainthan】 ヒマラヤ山脈中、エヴェレストの北西に位置する高峰。中国、チベット自治区に属する。1964年中国隊が初登頂。標高8012メートル。シシャパンマ。 ござ‐うち茣蓙打】 ①ござをつくること。また、その人。 ②(ござを打ち付けたものの意)(→)表付おもてつきに同じ。 こさ・える拵えるコサヘル 〔他下一〕 「こしらえる」の訛。 こ‐ざお小竿‥ザヲ ①長い竿の先につけ、鳥を捕る竿。先端に鳥黐とりもちを塗る。〈日葡辞書〉 ②衣類をかける小さい竿。えもん竹。浄瑠璃、右大将鎌倉実記「かけてよいのは―に小袖」 こさか‐こうざん小坂鉱山‥クワウ‥ 秋田県鹿角かづの郡小坂町にある銅山。付近の花岡鉱山とともに黒鉱くろこうを産出する。銅製錬所がある。 こ‐ざかし・い小賢しい】 〔形〕[文]こざか・し(シク) ①利口ぶって、なまいきである。十訓抄「従者の―・しくさしすぎたるは」。「―・い真似をする」 ②わるがしこい。 ごさが‐てんのう後嵯峨天皇‥ワウ 鎌倉中期の天皇。土御門天皇の皇子。名は邦仁くにひと。後深草天皇に譲位後、院政。(在位1242〜1246)(1220〜1272)→天皇(表) こ‐ざかな小魚・小肴】 小さい魚。「―を骨ごと食べる」 ごさ‐かんすう誤差関数‥クワン‥ 偶発誤差の分布を表す確率密度関数。 こ‐さき小前駆】 さきばらいの者が警蹕けいひつの声を短く引くこと。枕草子78「上達部のさきども、殿上人のは短ければ、おほさき―とつけて聞きさわぐ」↔大前駆おおさき こ‐さぎ小鷺】 コウノトリ目サギ科の鳥。カラスより少し大きく、全長約60センチメートル。全身純白で、いわゆるシラサギの一つ。足指は黄色で、繁殖期には後頭に長い冠羽、肩から長い蓑毛みのげが伸び、美しい飾り羽がそろう。竹林・松林などに集団で営巣・繁殖。川や湖沼で小魚を捕食する。 コサギ 撮影:小宮輝之 こざき小崎】 姓氏の一つ。 ⇒こざき‐ひろみち【小崎弘道】 こざき‐ひろみち小崎弘道】 宗教家。熊本の人。日本組合派に属したキリスト教牧師。日本基督教青年会(YMCA)を組織、機関誌「六合りくごう雑誌」を発行。霊南坂教会を創立。一貫して正統派信仰の立場にあった。(1856〜1938) ⇒こざき【小崎】 ごさ‐きょくせん誤差曲線(→)ガウス曲線に同じ。 こ‐さく小作】 地主から土地を借り、小作料を払って農業を営むこと。また、その人。旧称、下作・入作・請作・散田・掟作。↔自作。 ⇒こさく‐かん【小作官】 ⇒こさく‐けん【小作権】 ⇒こさく‐そうぎ【小作争議】 ⇒こさく‐ち【小作地】 ⇒こさく‐ちょうてい‐ほう【小作調停法】 ⇒こさく‐にん【小作人】 ⇒こさく‐のう【小作農】 ⇒こさく‐まい【小作米】 ⇒こさく‐りょう【小作料】 こ‐さく古作】 古い製作。古人の作品。刀剣・能面などにいう。 こさく‐かん小作官‥クワン 小作関係その他の争議の調停に関する事務を取り扱う官吏。第二次大戦後は都道府県に小作主事として配置。 ⇒こ‐さく【小作】 こさく‐けん小作権】 小作料を払って他人の土地を耕作・収益する権利。小作株。鍬先権。→耕作権⇒こ‐さく【小作】 こさく‐そうぎ小作争議‥サウ‥ 地主と小作人との間に小作料・耕作権その他小作関係について起こる紛争。日本では特に大正中期から昭和初年まで各地に勃発。 ⇒こ‐さく【小作】 こさく‐ち小作地】 小作の行われている農地。 ⇒こ‐さく【小作】 こさく‐ちょうてい‐ほう小作調停法‥テウ‥ハフ 訴訟によらず、第三者の調停に基づいて、小作争議を解決するための法律。1924年(大正13)制定。51年に廃止されて民事調停法に吸収された。 ⇒こ‐さく【小作】 こさく‐にん小作人】 小作に従事する農民。 ⇒こ‐さく【小作】 こさく‐のう小作農】 小作によって農業を営む農民。また、その営む農業。 ⇒こ‐さく【小作】 こさく‐まい小作米】 小作人が小作料として収穫米の中から地主に納める米。地利米。加地米。加地子。枡切。得米。 ⇒こ‐さく【小作】 こ‐ざくら小桜】 ①山桜の一種。淡い色のこまかい花が密に咲くもの。 ②小さい桜の花を散らした文様。 ⇒こざくら‐おどし【小桜縅】 ⇒こざくら‐がわ【小桜革】 こざくら‐おどし小桜縅‥ヲドシよろいの縅の一種。札さねを小桜革で編みつづったもの。 小桜縅 ⇒こ‐ざくら【小桜】 こざくら‐がわ小桜革‥ガハ 小桜模様の染革。藍染で白地藍と藍地白とがある。 ⇒こ‐ざくら【小桜】 ごさくらまち‐てんのう後桜町天皇‥ワウ 江戸中期の天皇。桜町天皇の第2皇女。名は智子としこ。日記がある。(在位1762〜1770)(1740〜1813)→天皇(表) こさく‐りょう小作料‥レウ 小作地の使用料。従来は物納であったが、第二次大戦後の農地改革によって金納となった。 ⇒こ‐さく【小作】 こ‐さけ】 (「濃い酒」の意という)米と麹こうじと酒とで一夜で醸造する酒。ひとよざけ。醴酒れいしゅ。〈倭名類聚鈔4こさ‐こさ こせこせするさま。 こざ‐こざ (→)「ござござ」に同じ。 ござ‐ござ 物の乱雑に入りまじったさま。こざこざ。 ⇒ござござ‐ぶね【ござござ船】 ござござ‐ぶねござござ船】 江戸時代、貴賤男女の別なく入りまじって乗る乗合船。浄瑠璃、今宮の心中「男女が―に袂涼しき川風は」 ⇒ござ‐ござ こ‐ざさ小笹】 たけの低い笹。 ⇒こざさ‐はら【小笹原】 ⇒こざさ‐ふ【小笹生】 こざさ‐はら小笹原】 小笹の生えた原。躬恒集「ことさらにわれは見つらむ―」 ⇒こ‐ざさ【小笹】 こざさ‐ふ小笹生】 小笹の生えている所。藻塩草「―にされたる竹」 ⇒こ‐ざさ【小笹】 こ‐さし小指】 小さい指物さしものこ‐さじ小匙】 ①小さい匙。 ②容量5ミリリットルの計量スプーン。→計量スプーン こ‐さしい・ず小差し出づ‥イヅ 〔自下二〕 (コは接頭語)差し出るのを小づら憎く思っていう語。こざかしげに差し出口をきく。でしゃばる。浄瑠璃、心中重井筒「二瀬・仲居も―・で」 こ‐ざしき小座敷】 ①小さい座敷。 ②(→)「はなちいで」に同じ。 ③茶道で、4畳半より狭い茶室。1畳半から4畳半までをいう。 こざしき‐てつどう跨座式鉄道‥ダウ 1本の特殊軌道に跨またがった車両を運転する鉄道。モノレールの一種。↔懸垂式鉄道 こ‐さし・でる小差し出る】 〔自下一〕 「こさしいづ」に同じ。 ござ‐しょ御座所】 天皇または貴人の居室。おましどころ。 ござ‐そうろう御座候‥サウラフ (「ござある」の丁寧な表現) ①いらっしゃいます。謡曲、葵上「病人はいづくに―ぞ」 ②…でございます。浄瑠璃、新薄雪物語「紫式部の書残したる物語にて―」 ご‐さた御沙汰】 (指図・命令などの尊敬語。古くは訴訟・裁判の意にもいう)御命令。お指図。古今著聞集5「後鳥羽院初めて歌の―ありけるころ」 ござ‐だたみ御座畳(→)「あげだたみ」に同じ。 こ‐さつ小札】 古く通用した1円以下の小額の紙幣。1分札・2朱札・5銭紙幣など。 こ‐さつ古刹】 古い寺。古く由緒ある寺。 こ‐さつ故殺】 過失ではなく、一時の激情によって生じた殺意で人を殺すこと。旧刑法では謀殺と区別した。 ご‐さつ誤殺】 あやまって人を殺すこと。 こ‐さつき‐え小五月会‥ヱ 中世、近江国(滋賀県)坂本の日吉神社や奈良の春日神社で5月9日に行なった祭礼。小五月。 コサックCossack・哥薩克⇒カザーク コザックKozak オランダ・Kosak ドイツ・Cosaque フランス⇒カザーク ござっしゃ・る 〔自四〕 (ゴザラセラルの約転)「行く」「来る」「居る」の尊敬語。おいでになる。狂言、皹あかがり「いやまづ向うへ―・れませい」 ござっそ五雑組・五雑俎】 中国の随筆。16巻。明の謝肇淛しゃちょうせい著。天・地・人・物・事の5部門に分けて記す。1619年頃成る。 ござ‐づつみ茣蓙包・御座包】 江戸時代に乗物を許された大名以下の人々の通常用いた駕籠かごこ‐ざっぱり 華美でなく、さっぱりしているさま。さわやかな清潔感のあるさま。こぎれい。「―した服装」 こ‐さつま古薩摩】 薩摩焼のうち、桃山時代から寛文(1661〜1673)の頃までに作られたもの。 ご‐さどう誤作動】 機械が、指示とは異なる誤った動きをすること。誤動作。 こざと‐へん阜偏】 (旁つくりの「おおざと(阝)」と区別しての称)漢字の偏の一つ。「降」「陸」などの偏の「阝」の称。 ござ‐なおし御座直し‥ナホシ ①謁見の際、主君が座の位置を変えて相手に敬意を表すること。 ②(身のまわりの世話をする意)めかけ。かこいもの。談林十百韻「出替りや大宮人の―」 ござ‐な・し御座無し】 〔形ク〕 (「御座あり」の否定形)いらっしゃらない。ございません。 ござ‐なれ御座なれ】 ゴザンナレのンの無表記形。 こ‐ざね小札】 鎧よろいの札さねの小さいもの。 ⇒こざね‐くさずり【小札草摺】 こざね‐くさずり小札草摺】 小札でつくった草摺。 ⇒こ‐ざね【小札】 ごさ‐の‐げんかい誤差の限界】 誤差の絶対値がある値に等しいか、またはある値より小さいときの、その値(正の数)。 ござ‐の‐ま御座の間】 ①宮殿などの中央正面の柱間で貴人が着座する所。 ②貴人が着座する部屋。御座所。 こ‐さび小皺】 烏帽子えぼしの皺しぼの小さいもの。 こ‐さび・し小寂し】 〔形シク〕 (コは接頭語)ものさびしい。毛詩抄「―・しい時分なる程に、友達にせうとてかかるぞ」 こさ‐ぶえ胡沙笛】 (「こさ」の語源を胡笳こかの連想から、幕末の蝦夷えぞ探検家が蝦夷人の笛と誤解したもの)吹き口に竹管を入れ、木の皮を巻いてラッパ形に製した笛という。→胡沙 ござ‐ぶね御座船】 ①貴人が乗る船。 ②(→)屋形船に同じ。 こ‐さぶらい小侍‥サブラヒ ⇒こざむらい ござ‐ほ茣蓙帆・御座帆】 茣蓙で作った帆。ござぼ。 ござ‐ぼうし茣蓙帽子】 頭部から上半身を覆う、むしろで作った帽子。雪国で、防雪・防寒に使う。ござぼし。 ござ‐まくら茣蓙枕・御座枕】 茣蓙を枕とすること。また、その枕。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「心次第の―」 こ‐さむ・い小寒い】 〔形〕[文]こさむ・し(ク) やや寒い感じである。そこはかとなく寒い。 ござ‐むしろ茣蓙筵(→)茣蓙ござに同じ。 こ‐ざむらい小侍‥ザムラヒ ①身分のいやしい侍。また、年若い侍。こさぶらい。宇治拾遺物語6「十七八なる―の、ふと走りいでて」 ②鎌倉・室町時代、常に幕府に宿衛し、将軍外出の時は扈従こしょう・警衛した者。恪勤かくごん。 ③小侍所・小侍所別当の略。 ⇒こざむらい‐どころ【小侍所】 こざむらい‐どころ小侍所‥ザムラヒ‥ 鎌倉・室町幕府が設けた機関。幕府に宿衛、将軍に扈従こしょうし、弓場始ゆばはじめの射手の選定、雑色ぞうしき駆使などをつかさどった所。長官は別当。 ⇒こ‐ざむらい【小侍】 こ‐さめ小雨】 こまかに降る雨。小降りの雨。 ござ‐め茣蓙目・御座目】 ①茣蓙の筋目。 ②大判金などの表面にある茣蓙の筋目のような模様。 こさめ‐びたき小鮫鶲】 スズメ目ヒタキ科の鳥。小形で、背面は灰褐色、下面は白色。平地から低山の樹上に営巣。アジアに分布し、日本では夏鳥。 ごさ‐めれ ゴサンメレのンの無表記形。謡曲、通盛みちもり「入相―急がせたまへ」 こ‐ざら小皿】 ①小さい皿。てしおざら。 ②小規模のばくち。ちょっとしたばくち。歌舞伎、青砥稿花紅彩画「江戸の百味講のまき銭をあてに―の一文子」 こざらし‐あみ小晒し網】 イワシ流し網の一種。東京湾周辺で用いた。 ござらっしゃ・る 〔自四〕 (ゴザラセラルの転)「行く」「来る」「居る」の尊敬語。おいでになる。いらっしゃる。浮世風呂2「御惣領がおひとり―・れば沢山でございます」 ござり‐ます御座ります】 (ゴザルに助動詞マスの付いた語) ⇒ございます ござり‐もうす御座り申す‥マウス 「ござる」の丁寧な表現。松の葉1「たれで―、壁越しのまた鼠ねず鳴き」 ござり‐んす (ゴザリマスの転)(近世の遊里語。後期では江戸新吉原で専ら用いられた)いらっしゃる。…でございます。遊子方言「あいさつがしにくう―」 こ‐ざる小猿・子猿】 (古くは清音) ①小さい猿。また、猿の子。 ②小猿鉤の略。 ⇒こざる‐かぎ【小猿鉤】 ご‐ざ・る御座る】 〔自四〕 (御座在ルの約) ➊(尊敬語) ①「居る」の尊敬語。おいでになる。狂言、末広がり「上座に―・る御宿老へ末広がりを進上申さうと存ずる」 ②「ある」の尊敬語。おありになる。花暦八笑人「手づかへの事が―・らば此者へ申聞けられい」 ③「来る」の尊敬語。来られる。蒙求抄4「物申さうと云ふたれば名人が―・つたと云」 ④「行く」の尊敬語。歌舞伎、傾城江戸桜「これ奴殿、こなたは供部屋へ―・れ」 ➋「ある」を丁寧にいう語。ございます。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「私が悴にちやうどお前程なが―・れども」 ➌(俗語で、「いかれる」「まいっている」「だめになる」の意) ①惚れる。浮世草子、夫婦気質「内儀は―・つたふりしてしなだれかかれば」 ②腐る。わるくなる。東海道中膝栗毛「―・つたと見ゆる目もとのおさかなはさてはむすめがやきくさつたか」 ③腹がへる。空腹になる。東海道中膝栗毛4「なんと腹が少し―・つたぢやあねえか」 ④老いぼれる。もうろくする。 ➍(形容詞連用形を受け、また、「…て―・る」「…で―・る」などの形で)指定の意の「ある」、また、動作・作用の進行・継続などを表す「居る」を丁寧にいう語。蒙求抄6「それをのけてはどれがよう―・らうぞ」。歌舞伎、五道冥官「お気遣ひのない物で―・りまする」。天草本伊曾保物語「われはこのいはれを弁へて―・る」 こざる‐かぎ小猿鉤】 自在鉤を上げ下げする調節器。小猿。こざら。こざい。けんぺい。中使ちゅうじ。小歩こあるき。中木ちゅうぎ⇒こ‐ざる【小猿・子猿】 こざるしちのすけ小猿七之助】 歌舞伎脚本「網模様灯籠菊桐あみもようとうろのきくきり」の通称。5幕。河竹黙阿弥作の世話物。1857年(安政4)初演。傾城玉菊と巾着切小猿七之助のことをないまぜにしたもの。 こさる‐らめ コソ(係助詞)アルラメの約。万葉集14「志太の浦を朝漕ぐ船はよしなしに漕ぐらめかもよよし―」

広辞苑 ページ 7090