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さか【尺】🔗🔉

さか】 (シャクの転)長さの単位。しゃく。万葉集13「杖足らず八―の嘆き嘆けども験しるしを無みと」

さか【坂・阪】🔗🔉

さか坂・阪】 ①一方は高く一方は低く、傾斜している道。 ②比喩として、物事の区切り・境。「五十の―を越す」

さか【冠】🔗🔉

さか】 とさか。鶏冠。天武紀「その―海石榴つばきの華の似ごとし」

さか【栄】🔗🔉

さか(→)「さかえ」に同じ。複合語として用いる。祝詞、祈年祭「朝日の豊―のぼり」。「弥栄いやさか

さか【逆・倒】🔗🔉

さか逆・倒】 さかさま。ぎゃく。多く複合語に用いる。歌舞伎、幼稚子敵討おさなごのかたきうち「―に立つて」。「―子」「―恨み」

さか【酒】🔗🔉

さか】 「さけ」の古形。複合語に用いられる。「―樽」

さか【斛】🔗🔉

さか】 容積の単位。石こく。顕宗紀「稲斛ひとさかに銀銭一文ひとつをかふ」

さか【境】🔗🔉

さか】 さかい。区画。複合語として用いる。万葉集9「海うな―を過ぎて漕ぎゆくに」

さか【沙河】🔗🔉

さか沙河】 ①中国遼寧省瀋陽の南方にある地名。日露戦争における会戦の地。 ②中国河南省にある淮河わいがの一支流。汝河。さが。

さ‐か【茶菓】‥クワ🔗🔉

さ‐か茶菓‥クワ 茶と菓子。ちゃか。「―のもてなし」「―を供する」

さか【釈迦】🔗🔉

さか釈迦】 (シャカの直音化) ⇒しゃか。仏足石歌「―の御足跡みあと石にうつしおき」

さか‐あいさつ【酒挨拶】🔗🔉

さか‐あいさつ酒挨拶】 酒を供して客をもてなすこと。浄瑠璃、堀川波鼓「―の客振の、よきも過ぎては仇となる」

さか‐あがり【逆上がり】🔗🔉

さか‐あがり逆上がり(→)「しりあがり」2に同じ。

さか‐あぶら【酒膏・醪】🔗🔉

さか‐あぶら酒膏・醪】 濁り酒の上に浮かんだかす。一説に濁り酒ともいう。〈倭名類聚鈔16

さかあみ‐ぶね【逆網船】🔗🔉

さかあみ‐ぶね逆網船】 2隻の網船で操業するとき、逆網を積む左方の船の称。 ⇒さか‐あみ【逆網】

さかい【堺】サカヒ(地名)🔗🔉

さかいサカヒ 大阪府の市。政令指定都市の一つ。大阪湾東岸、大和川河口を隔てて大阪市の南に隣接。室町時代、商人の自治による環濠都市を形成、明みんとの貿易港として繁栄した。現今、臨海部は堺・泉北せんぼく工業地域で、南部の丘陵地には住宅団地が多い。人口83万1千。 ⇒さかい‐けんだん【堺検断】 ⇒さかい‐じけん【堺事件】 ⇒さかい‐じゅう【堺重】 ⇒さかい‐すじ【堺筋】 ⇒さかい‐だんつう【堺段通】 ⇒さかい‐でんじゅ【堺伝授】 ⇒さかい‐ぶぎょう【堺奉行】 ⇒さかい‐ぶね【堺船】 ⇒さかい‐りゅう【堺流】

さかい【堺】サカヒ(姓氏)🔗🔉

さかいサカヒ 姓氏の一つ。 ⇒さかい‐としひこ【堺利彦】

さかい【境・界】サカヒ🔗🔉

さかい境・界サカヒ (サカフの連用形から) ①土地のくぎり。しきり。境界。土佐日記「国の―の内はとて見送りに来る人あまたが中に」。「―をする」 ②物事のわかれ目。際きわ。源氏物語若菜上「今なんこの世の―を心やすく行き離るべき」。「生死の―」 ③境界のうち。地域。範囲。源氏物語明石「住吉の神近き―をしづめ守り給ふ」 ④境地。境遇。平家物語1「年のわかきをたのむべきにあらず、老少不定の―なり」 ⇒さかい‐あらそい【境争い】 ⇒さかい‐ぎ【境木】 ⇒さかい‐め【境目】 ⇒さかい‐もめ【境揉め】 ⇒さかい‐ろん【境論】 ⇒さかい‐わだん【境和談】

さかい【坂井】‥ヰ🔗🔉

さかい坂井‥ヰ 福井県北部の市。九頭竜川流域の稲作と東尋坊・丸岡城などの観光を基幹とする。人口9万2千。

さかいサカヒ🔗🔉

さかいサカヒ 〔助詞〕 (「境さかい」から生じたものか。上方語)物事の理由・原因を表す語。によって。ので。から。東海道中膝栗毛6「乗ならはやうのらんせ。いつきに出す―」。「走った―疲れた」 ▷地方により「さけ」「しゃけ」などという。「で」「に」を付けても用いる。軽口福蔵主「左様にほめさしやる―で此中も夢を見るか」。好色二代男「親仁が呉れた―に着ると腹を立つるを」

さかい‐あらそい【境争い】サカヒアラソヒ🔗🔉

さかい‐あらそい境争いサカヒアラソヒ 土地・山林などの、境界の権利についての争論。境論。境揉め。 ⇒さかい【境・界】

さか‐いき【逆息】🔗🔉

さか‐いき逆息】 息ぜわしいこと。せくこと。古今著聞集16「―になりて走り向ひて」

さか‐いき【酒息】🔗🔉

さか‐いき酒息】 酒を飲んだ人の酒くさい息。

さかい‐ぎ【境木】サカヒ‥🔗🔉

さかい‐ぎ境木サカヒ‥ 境界のしるしとした木。 ⇒さかい【境・界】

さかい‐けんだん【堺検断】サカヒ‥🔗🔉

さかい‐けんだん堺検断サカヒ‥ 堺奉行の異称。 ⇒さかい【堺】

さかい‐じけん【堺事件】サカヒ‥🔗🔉

さかい‐じけん堺事件サカヒ‥ 慶応4年(1868)2月15日、堺警備の土佐藩兵が海岸測量中のフランス兵士を攻撃し、死者11人の被害を与えた事件。維新政府はフランスの要求に従い賠償金を支払い、土佐藩士に切腹を命じた。森鴎外に同名の小説がある。 ⇒さかい【堺】

さかい‐じゅう【堺重】サカヒヂユウ🔗🔉

さかい‐じゅう堺重サカヒヂユウ 堺の名産で、春慶塗の重箱。多くは入れ子にしたもの。 ⇒さかい【堺】

さかい‐すじ【堺筋】サカヒスヂ🔗🔉

さかい‐すじ堺筋サカヒスヂ 大阪市の中央区、繁華な船場せんば・島之内を南北に貫く大通り。 堺筋 撮影:的場 啓 ⇒さかい【堺】

さか‐いた【逆板】🔗🔉

さか‐いた逆板】 鎧よろいの背面の3枚ある立挙たてあげの中の真ん中の板。鐶かんを打って総角あげまきの緒をつける。屈伸を図るため、三の板を二の板の裏側から続けるので、この部分の縅おどしが逆になるところから逆板という。→大鎧おおよろい(図)

さかい‐ただかつ【酒井忠勝】‥ヰ‥🔗🔉

さかい‐ただかつ酒井忠勝‥ヰ‥ 江戸前期の若狭小浜藩主。徳川家光の側近より累進、老中・大老として幕政運営の中心となる。(1587〜1662) ⇒さかい【酒井】

さかい‐ただきよ【酒井忠清】‥ヰ‥🔗🔉

さかい‐ただきよ酒井忠清‥ヰ‥ 江戸前期の上野こうずけ厩橋うまやばし藩主。雅楽頭うたのかみ。忠世の孫。大老となり、徳川家綱を補佐して威権を振るい、世に下馬将軍げばしょうぐんと称された。(1624〜1681) ⇒さかい【酒井】

さかい‐ただつぐ【酒井忠次】‥ヰ‥🔗🔉

さかい‐ただつぐ酒井忠次‥ヰ‥ 安土桃山時代の武将。徳川氏創業の臣。家康四天王の一人。妻は家康の叔母。家康の幼時よりこれを補佐、三方ヶ原・長篠・小牧の戦に功を立てた。(1527〜1596) ⇒さかい【酒井】

さかい‐ただよ【酒井忠世】‥ヰ‥🔗🔉

さかい‐ただよ酒井忠世‥ヰ‥ 江戸初期の上野こうずけ厩橋うまやばし藩主。雅楽頭うたのかみ。徳川秀忠の年寄衆の一人。のち土井利勝らとともに3代将軍家光の補導役。幕政の中心となった。(1572〜1636) ⇒さかい【酒井】

さかい‐だんつう【堺段通】サカヒ‥🔗🔉

さかい‐だんつう堺段通サカヒ‥ 堺市付近から産する段通。1831年(天保2)同地の糸物商藤本荘左衛門が中国の段通に模して泉利兵衛に製織させたのに始まるという。木綿製で、後にはパイルに羊毛を使用。 ⇒さかい【堺】

さかい‐ちょう【堺町】サカヒチヤウ🔗🔉

さかい‐ちょう堺町サカヒチヤウ 東京都中央区蠣殻かきがら町の北にあった町。江戸時代に歌舞伎・浄瑠璃・操芝居などがあり繁昌した。

さかいで【坂出】🔗🔉

さかいで坂出】 香川県中部、瀬戸内海に臨む市。古くは讃岐国府の地で、近世より塩の都として栄えた。瀬戸大橋の四国側拠点。人口5万7千。

さかい‐でんじゅ【堺伝授】サカヒ‥🔗🔉

さかい‐でんじゅ堺伝授サカヒ‥ 宗祇から堺の住人牡丹花肖柏ぼたんかしょうはくへの古今伝授。 ⇒さかい【堺】

さかい‐としひこ【堺利彦】サカヒ‥🔗🔉

さかい‐としひこ堺利彦サカヒ‥ 政治家。号は枯川。福岡県生れ。幸徳秋水らと平民新聞を創刊。社会主義を信奉、非戦論を唱え入獄数回。売文社を設立。日本共産党初代委員長。のち労農派に転じ、日本大衆党・全国労農大衆党に参加。(1870〜1933) 堺利彦 提供:毎日新聞社 ⇒さかい【堺】

さかい‐の‐たいこ【酒井の太鼓】‥ヰ‥🔗🔉

さかい‐の‐たいこ酒井の太鼓‥ヰ‥ 歌舞伎脚本「太鼓音智勇三略たいこのおとちゆうのさんりゃく」の通称。新歌舞伎十八番の一つ。4幕。河竹黙阿弥作の時代物。1873年(明治6)初演。酒井忠次が櫓やぐらの太鼓を打ち、寄せ手に城の囲みを解かせたことを脚色する。 ⇒さかい【酒井】

さかい‐ぶぎょう【堺奉行】サカヒ‥ギヤウ🔗🔉

さかい‐ぶぎょう堺奉行サカヒ‥ギヤウ 豊臣時代および江戸幕府の職名。堺の市政と和泉一国の政務とを管理し、訴訟を裁断し、港湾・船舶・荷物の事務をつかさどった。堺検断。堺政所。 ⇒さかい【堺】

さかい‐ぶね【堺船】サカヒ‥🔗🔉

さかい‐ぶね堺船サカヒ‥ 江戸時代、長崎から唐物を積んで来た堺の船。 ⇒さかい【堺】

さかい‐ほういつ【酒井抱一】‥ヰハウ‥🔗🔉

さかい‐ほういつ酒井抱一‥ヰハウ‥ 江戸後期の画家。抱一派の祖。名は忠因ただなお。鶯村・雨華庵と号した。姫路城主酒井忠以ただざねの弟。西本願寺で出家し権大僧都となったが、江戸に隠棲。絵画・俳諧に秀で、特に尾形光琳に私淑してその画風に一層の洒脱さを加えた江戸風琳派を完成させた。(1761〜1828) ⇒さかい【酒井】

さかいみなと【境港】サカヒ‥🔗🔉

さかいみなと境港サカヒ‥ 鳥取県北西部、弓ヶ浜(夜見ヶ浜)先端の市。日本海沿岸の主要漁業基地で水産加工業が発達。人口3万6千。

さかい‐め【境目】サカヒ‥🔗🔉

さかい‐め境目サカヒ‥ ①物と物との接する所。かぎり。 ②物事のわかれる所。わかれめ。きわ。 ⇒さかい【境・界】

さかい‐もめ【境揉め】サカヒ‥🔗🔉

さかい‐もめ境揉めサカヒ‥ (→)「境争い」に同じ。 ⇒さかい【境・界】

さか‐いり【酒煎り】🔗🔉

さか‐いり酒煎り】 鳥・魚の肉や野菜を、醤油・塩などの他に酒を加えて煎りつけること。世間胸算用2「昨夕の鴨の残りを―にして喰やれ」

さかい‐りゅう【堺流】サカヒリウ🔗🔉

さかい‐りゅう堺流サカヒリウ 和様書道の一派。堺の人牡丹花肖柏の創始。 ⇒さかい【堺】

さかい‐ろん【境論】サカヒ‥🔗🔉

さかい‐ろん境論サカヒ‥ (→)「境争い」に同じ。〈日葡辞書〉 ⇒さかい【境・界】

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