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したたか【健か・強か】🔗⭐🔉
したたか【健か・強か】
①非常に強いさま。てごわいさま。「―な人物」
②いかめしいさま。しっかりしているさま。源氏物語末摘花「御歌も、…ことわり聞えて―にこそあれ」
③(副詞的にも用いる)甚だしいこと。沢山。源氏物語初音「いと―なるみづからの祝ひごとどもかな」。「腰を―打った」「―に飲んだ」
⇒したたか‐もの【健か者・強か者】
したたか‐もの【健か者・強か者】🔗⭐🔉
したたか‐もの【健か者・強か者】
①容易に人に屈しない者。剛の者。強い者。平家物語9「八ヶ国に聞えたる―なり」
②一筋縄ではいかない者。海千山千のくせもの。「金儲けにかけては相当な―だ」
⇒したたか【健か・強か】
した‐た・く【下焚く】🔗⭐🔉
した‐た・く【下焚く】
〔自四〕
①下から火を焚く。
②火が燃え上がらないで下でいぶる。後拾遺和歌集恋「―・くけぶりわきかへりつつ」
したた‐に🔗⭐🔉
したた‐に
〔副〕
しのびしのびに。ひそかに。古事記下「かるをとめ―も倚り寝て通れ」
したたま・る【認る】🔗⭐🔉
したたま・る【認る】
〔自四〕
ととのう。おさまる。大鏡道隆「この殿御うしろみもし給はば、天下の政は―・りなむ」
したた・む【認む】🔗⭐🔉
したた・む【認む】
〔他下二〕
⇒したためる(下一)
したため【認め】🔗⭐🔉
したため【認め】
①ととのえること。整理。始末。源氏物語蜻蛉「後の―なども、いとはかなくしてけるを」
②支度すること。準備。源氏物語夕霧「今宵しもあらじと思ひつる事どもの―、いと程なくきはぎはしきを」
③食事をすること。平治物語「景澄つねに―しけるに」
したた・める【認める】🔗⭐🔉
したた・める【認める】
〔他下一〕[文]したた・む(下二)
①整理する。処置する。源氏物語浮舟「むつかしき反古ほごなど破りて、おどろおどろしく一度にも―・めず、灯台の火に焼き、水に投げ入れさせなど、やうやう失ふ」
②整える。用意する。準備する。源氏物語玉鬘「御灯の事ども―・め出でていそがせば」。平家物語5「燕丹が渡る時、河中の橋を踏まば落つるやうに―・めて」
③世を治める。統治する。今昔物語集22「天皇世の中を―・めおはしましける時に」
④食事する。食べる。義経記5「菓子ども引き寄せて、思ふ様に―・めて居たる所に」。奥の細道「夕飯ゆうげ―・めて」
⑤書類・手紙を書きととのえる。書きしるす。平家物語8「泰定も名符みようぶまゐらすべう候が、…やがて―・めてまゐらすべう候」。「手紙を―・める」
した‐たら・す【滴らす】🔗⭐🔉
した‐たら・す【滴らす】
〔他五〕
したたるようにする。
した‐たらず【舌足らず】🔗⭐🔉
した‐たらず【舌足らず】
①舌のまわりが悪く、発音の不明瞭なこと。「幼な子の―な話し方」
②言葉の表現が不十分なこと。言い方の幼稚なこと。「―な文章」
○地踏韛を踏むじたたらをふむ
「地団駄じだんだ踏む」に同じ。→地団駄(成句)
⇒じ‐たたら【地踏韛】
した‐たり【滴り・瀝】🔗⭐🔉
した‐たり【滴り・瀝】
(古くはシタダリ)
①しずく。点滴。
②特に、夏に岩や苔などから落ちるしずく。〈[季]夏〉
⇒滴り積もりて淵となる
○滴り積もりて淵となるしたたりつもりてふちとなる
微細なものでも多く集まれば大きなものになる。「塵も積もれば山となる」に同趣旨。
⇒した‐たり【滴り・瀝】
○滴り積もりて淵となるしたたりつもりてふちとなる🔗⭐🔉
○滴り積もりて淵となるしたたりつもりてふちとなる
微細なものでも多く集まれば大きなものになる。「塵も積もれば山となる」に同趣旨。
⇒した‐たり【滴り・瀝】
した‐た・る【滴る】
〔自五〕
(「下垂る」の意。古くはシタダル)
①水などがしずくとなって垂れ落ちる。〈新撰字鏡6〉。今昔物語集3「其の峒ほら常に潤うるひ…水―・り」。「額から汗が―・る」
②美しさやみずみずしさがあふれるほどである。「緑―・る候」
した‐たる・い【舌たるい】
〔形〕[文]したたる・し(ク)
①物の言い方がなまめき甘えたさまである。「したるし」「したったるい」とも。好色五人女1「―・き独言ひとりごといふこそおかしけれ」
②しつこく好意を示すさまである。歌舞伎、幼稚子敵討おさなごのかたきうち「大抵―・いお人じやない」
し‐たつ【四達】
道路が四方に通ずること。四通。
し‐たつ【紫闥】
(「紫」は天帝の座、「闥」は門の内の意)禁門。禁中。
した・つ【滴つ】
〔他下二〕
したたらせる。そそぐ。太平記20「油を―・つるが如し」
し‐た・つ【仕立つ】
[一]〔他四〕
「したてる」に同じ。枕草子90「皆装束―・ちて」
[二]〔他下二〕
⇒したてる(下一)
じ‐たつ【示達】
上位者から下位者へ命令・通知を文書で示し達すること。官庁から国民へ文書で知らせること。また、その通知。
した‐つ‐いわね【下つ磐根】‥イハ‥
(→)「底つ磐根」に同じ。
した‐づかい【下使】‥ヅカヒ
雑用をすること。また、その人。浄瑠璃、孕常盤「検使には難波の二郎経遠、―の下部」
した‐づかさ【下司】
①地位の低い官吏。げし。げす。
②部下の官吏。したやく。
した‐つき【舌つき】
舌がもたついて、物言いのはっきりしないこと。したたらず。源氏物語槿「こわづかひの、さすがに―にて、うちざれむとはなほ思へり」
した‐づくえ【下机】
机の下に更に据える机。源氏物語絵合「沈の箱に浅香せんこうの―」
した‐つ‐くに【下つ国】
「よみのくに」に同じ。祝詞、鎮火祭「吾は―を知らさむ」→黄泉よみ
した‐づくり【下作り】
(→)「したごしらえ」に同じ。
した‐づくろい【下繕い】‥ヅクロヒ
本繕いの前にする繕い。
した‐つけ【下付】
(シタヅケとも)書状で、謙遜の意を表し、署名の下に付ける語。上・謹状・再拝・九拝などの類。
じだつ‐コンバイン【自脱コンバイン】
自動脱穀機と刈取り機を組み合わせた稲・麦の刈取脱穀機。日本で開発。自脱型コンバイン。
した‐つづみ【舌鼓】
食物を賞美する時などに、舌を鳴らすこと。「―を打つ」→舌打ち
した‐づつみ【舌鼓】
シタツヅミの転。
したっ‐ぱ【下っ端】
地位の低い者をあなどっていう語。「―役人」
したっ‐ぱら【下っ腹】
下腹したはらを強めていう語。「―に力を入れる」
した‐つぼね【下局】
女官の住むつぼね。↔上局うえつぼね
した‐づみ【下積み】
①他の物の下に積むこと。また、下に積んだ物。↔上積み。
②船の重心を下げて安定をよくするために船底に積む重い貨物。バラスト。底荷そこに。
③人の下に使われていて出世のできないこと。才能・能力が認められず、人の目につく活躍のできないこと。また、その人。「―の生活」
した‐つ‐みち【下つ道】
地下を掘って作った道。地下道。雄略紀「険を鑿うがちて地道したつみちを為つくりて」
した‐つゆ【下露】
山かげ・木の下などの露。木からしたたった露。源氏物語野分「―になびかましかば女郎花あらき風にはしをれざらまし」
し‐たて【仕立て】
①工夫してこしらえること。故意に作りあげること。
②ととのえること。用意すること。「特別―の列車」
③裁たち縫うこと。裁縫。「―屋」「―のよい服」
④教えこむこと。しこみ。
⑤身なり。扮装。風姿花伝「―見苦しければ更に見所なし」
⇒したて‐あがり【仕立上り】
⇒したて‐おろし【仕立下ろし】
⇒したて‐がお【仕立て顔】
⇒したて‐ぎわ【仕立て際】
⇒したて‐ぐち【仕立口】
⇒したて‐けん【仕立て券】
⇒したて‐なおし【仕立て直し】
⇒したて‐もの【仕立物】
⇒したて‐や【仕立屋】
した‐て【下手】
①下の方(の場所)。しもて。したで。
②他より低い地位。また、その地位にある人。特に、囲碁・将棋などで、段位の低い方の者。「―を持つ」
③相撲で、四つに組んだとき相手の差し手の下からまわしを取ること。また、その手。
④犬追物いぬおうもので、自分の馬の後に立った射手。
↔上手うわて。
⇒したて‐だしなげ【下手出し投げ】
⇒したて‐なげ【下手投げ】
⇒したて‐ひねり【下手捻り】
⇒したて‐まわし【下手回し】
⇒下手に付く
⇒下手に出る
したて‐あがり【仕立上り】
①仕立てのできあがること。
②衣服を新調して間のないこと。
⇒し‐たて【仕立て】
したて‐あ・げる【仕立て上げる】
〔他下一〕
①仕立てて作り上げる。「着物を―・げる」「跡取りに―・げる」「一編の劇に―・げる」
②そうでないものを、いかにもそれらしくよそおい作る。「犯人に―・げられる」
したて‐おろし【仕立下ろし】
新調したばかりの衣服を着用すること。また、その衣服。「―の背広」
⇒し‐たて【仕立て】
したて‐がお【仕立て顔】‥ガホ
特につくろったような顔つき。わざとらしい顔つき。
⇒し‐たて【仕立て】
したて‐ぎわ【仕立て際】‥ギハ
①仕立てあがる、そのまぎわ。
②仕立ての手際てぎわ。仕立てのできばえ。
⇒し‐たて【仕立て】
したて‐ぐち【仕立口】
裁縫のできばえ。衣服のつくり方。
⇒し‐たて【仕立て】
したて‐けん【仕立て券】
それと引き換えに服の仕立てができる券。多く、布地を贈る際に仕立て代の代りに添えて贈る。
⇒し‐たて【仕立て】
した‐てだい【下手代】
地位の低い手代。
したて‐だしなげ【下手出し投げ】
相撲の手の一つ。下手で相手のまわしを引き、体を開きながら引きずるように倒すもの。引きずり投げ。
⇒した‐て【下手】
したて‐なおし【仕立て直し】‥ナホシ
古くなった衣服をほどいて、その布で新たにつくりかえること。また、その衣服。リフォーム。
⇒し‐たて【仕立て】
したて‐なげ【下手投げ】
①相撲の手の一つ。下手で相手のまわしをとり、投げて倒すもの。
②アンダー‐スローの訳語。
↔上手投げ。
⇒した‐て【下手】
した‐た・る【滴る】🔗⭐🔉
した‐た・る【滴る】
〔自五〕
(「下垂る」の意。古くはシタダル)
①水などがしずくとなって垂れ落ちる。〈新撰字鏡6〉。今昔物語集3「其の峒ほら常に潤うるひ…水―・り」。「額から汗が―・る」
②美しさやみずみずしさがあふれるほどである。「緑―・る候」
した‐たる・い【舌たるい】🔗⭐🔉
した‐たる・い【舌たるい】
〔形〕[文]したたる・し(ク)
①物の言い方がなまめき甘えたさまである。「したるし」「したったるい」とも。好色五人女1「―・き独言ひとりごといふこそおかしけれ」
②しつこく好意を示すさまである。歌舞伎、幼稚子敵討おさなごのかたきうち「大抵―・いお人じやない」
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