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うら【心】🔗🔉

うら】 (表に見えないものの意)こころ。おもい。古事記「―恋ほしけむ」 ⇒心も無し

うら【占】🔗🔉

うら】 うらない。太占ふとまに・亀卜かめのうら・易卜えきのうら・足占あしうら・石占いしうらなど多種ある。卜占ぼくせん。万葉集14「真実まさてにものらぬ君が名―に出にけり」

うら【末】🔗🔉

うら】 ①はし。すえ。特に、上端。「―弭はず」「―木」 ②草木の生長する先端。万葉集10「夕されば野べの秋萩―若み」

うら【浦】🔗🔉

うら】 ①海や湖の湾曲して陸地に入り込んだ所。「田子の―」 ②一般に、海辺。また、水際。「―の苫屋とまや

うら【裏】🔗🔉

うら】 ➊表面と反対の、隠れている方(にあるもの)。↔表。 ①平らな物の、見えない方。裏面。拾遺和歌集「鏡鋳させ侍りける―に」。「コインの―が出る」 ②内部。奥。万葉集15「天地のそこひの―に」 ③物のかげ・うしろの側。背面。表立っていないほう。「家の―」「―の通り」 ④事柄の表に現れない面。内情。内幕。「事件の―」 ⑤着物の内面につける布。裏地。「―は花色木綿」 ⑥裏づけ。「供述の―をとる」 ⑦(家屋の裏にある)便所。せっちん。 ⑧長いものの先端。すえ。 ➋規準と異なるもの。 ①反対。うらはら。日葡辞書「ウラヲイウ」 ②〔論〕(reverse)命題P・Qから形成される「PならばQ」という条件命題に対して、「PでなければQでもない」という条件命題をはじめの条件命題の裏という。最初の条件命題が真であっても、裏は必ずしも真ではない。 ➌1対のものの2番目の方のもの。↔表。 ①連歌・俳諧で、懐紙を二つ折にして綴じた時、裏すなわち偶数ページになる面。 ②野球の試合の各回で、後攻チームが攻撃する番。 ③初会の時と同じ遊女を2回目に揚げること。「裏を返す」から出た語。 ⇒裏には裏がある ⇒裏の裏を行く ⇒裏へ回る ⇒裏を言う ⇒裏を返す ⇒裏をかく ⇒裏を取る ⇒裏を封ず

うら【己】🔗🔉

うら】 〔代〕 (一人称)おのれ。われ。おれ。おら。好色二代男「―がといふた言葉つきもなほりて」

ウラー【ura ロシア】🔗🔉

ウラーura ロシア】 歓喜・賞讃の叫び声。ばんざい。

うら‐あ・う【占合ふ】‥アフ🔗🔉

うら‐あ・う占合ふ‥アフ 〔自四〕 占いが当たる。続後撰和歌集「わきて見む神のつかさの―・ひて」

うら‐あそび【浦遊び】🔗🔉

うら‐あそび浦遊び】 海岸に出て魚や貝などを採って遊ぶこと。謡曲、藤栄「―に出でばやと思ひ候」

うら‐あみ【裏編み】🔗🔉

うら‐あみ裏編み】 編物で基本的な編み方の一つ。メリヤスの裏と同じ編み目のあらわれるもの。↔表編み

うら‐あわせ【裏合せ】‥アハセ🔗🔉

うら‐あわせ裏合せ‥アハセ ①(「心合せ」とも書く)互いに心のよく合うこと。 ②裏と裏とをあわせること。背中あわせ。

うら‐いそ【浦磯】🔗🔉

うら‐いそ浦磯】 入江の磯。はま。万葉集15「浜びより―を見つつ」

うら‐いた【裏板】🔗🔉

うら‐いた裏板】 ①物の裏面に張りつけた板。 ②屋根裏に張りつけた板。

うら‐いちじゅん【裏一巡・裏一順】🔗🔉

うら‐いちじゅん裏一巡・裏一順「一巡2」参照。

うら‐いん【裏印】🔗🔉

うら‐いん裏印】 ①表の文面を保証するために、裏に署名・捺印すること。また、その印。 ②実印の一方の端に彫った小印。裏判。

うら・う【占ふ】ウラフ🔗🔉

うら・う占ふウラフ 〔他下二〕 うらなう。神代紀「太占ふとまにを以て―・ふ」

うら‐うえ【裏表】‥ウヘ🔗🔉

うら‐うえ裏表‥ウヘ ①裏と表。うらおもて。源氏物語末摘花「直衣の―ひとしうこまやかなる」 ②上下。左右。前後。平家物語12「ふたりを―に置きてこそなぐさみつるに」 ③裏が表に、表が裏になること。反対。うらはら。栄華物語殿上花見「祭りの日は―の色なり」

うらうず‐がい【裏渦貝】‥ウヅガヒ🔗🔉

うらうず‐がい裏渦貝‥ウヅガヒ リュウテンサザエ科の巻貝。直径約3センチメートル。貝殻は灰白色で、円錐形または独楽こま形。周縁に突起があり、下面からみると歯車状。ふたは石灰質。日本・中国大陸沿岸の磯に多い。

うら‐うち【裏打】🔗🔉

うら‐うち裏打】 ①紙・布・革などの裏面に紙や布などをはって丈夫にすること。「古文書の―」 ②裏をつけた直垂ひたたれ。 ③別の面からの証拠だて。うらづけ。「推理の―となる資料」 ⇒うらうち‐ぐさり【裏打鎖】

うらうち‐ぐさり【裏打鎖】🔗🔉

うらうち‐ぐさり裏打鎖】 家地いえじに裏をつけたくさりかたびら。 ⇒うら‐うち【裏打】

うら‐うつり【裏移り】🔗🔉

うら‐うつり裏移り】 ①印刷されたインクがよく乾かずに、積み重ねた紙の表面または裏面に付いて汚れること。裏汚れ。 ②(「裏写り」とも書く)印刷物で、用紙の裏面に刷ってある文字や絵が透けて見えること。

うら‐うめ【裏梅】🔗🔉

うら‐うめ裏梅】 ①襲かさねの色目。表は白、裏は蘇芳すおう。 ②紋所の名。梅花を裏から見た形。→梅(図)

うら‐うら🔗🔉

うら‐うら 日ざしがやわらかで、のどかなさま。万葉集19「―に照れる春日にひばりあがり」

うら‐うら【浦浦】🔗🔉

うら‐うら浦浦】 諸所の浦。到る所の浦。金葉和歌集「よもの海の―ごとにあされども」

うらえ【占へ】ウラヘ🔗🔉

うらえ占へウラヘ うらなうこと。うらない。万葉集14「―肩焼き真実まさてにも告らぬ君が名卜うらに出にけり」 ⇒うらえ‐た【占へ田】

うらえ‐た【占へ田】ウラヘ‥🔗🔉

うらえ‐た占へ田ウラヘ‥ 収穫する稲を神饌しんせんとして供えるためにうらない定めた田。神代紀「卜定田うらえたを以て号なづけて狭名田さなだと曰ふ」 ⇒うらえ【占へ】

うら‐えり【裏襟・裏衿】🔗🔉

うら‐えり裏襟・裏衿】 着物の襟の裏に縫いそえたきれ。襟裏。→和服(図)

うら‐おくみ【裏衽】🔗🔉

うら‐おくみ裏衽】 ひとえもの以外の着物の裏の衽。

うら‐おも・う【心思ふ】‥オモフ🔗🔉

うら‐おも・う心思ふ‥オモフ 〔自四〕 心中にかれこれと思う。心配する。また、考えが決まらずにためらう。うらもう。類聚名義抄「慮、ウラオモフ」「夷猶、ウラオモフ」

うら‐おもて【裏表】🔗🔉

うら‐おもて裏表】 ①裏と表。内実と表面。誹風柳多留21「―ある水茶屋はよくはやり」。「選挙の―に通じた人」 ②人から見えるところと見えないところで態度の違うこと。かげひなた。日葡辞書「ウラヲモテノナイヒト」 ③裏と表とが反対になること。裏返し。「セーターを―に着る」

うらが【浦賀】🔗🔉

うらが浦賀】 神奈川県横須賀市の地名。1853年(嘉永6)アメリカの提督ペリーが来航して通商を求めた地。 ⇒うらが‐すいどう【浦賀水道】 ⇒うらが‐ぶぎょう【浦賀奉行】

うら‐かいどう【裏街道】‥ダウ🔗🔉

うら‐かいどう裏街道‥ダウ ①公式の街道でない道路。 ②比喩的に、まともでない生き方や生活。「人生の―を歩く」

うら‐がえし【裏返し】‥ガヘシ🔗🔉

うら‐がえし裏返し‥ガヘシ ①裏を返して表とすること。また、その状態。「書類を―にする」 ②反対。逆。「粗暴は臆病の―」

うら‐がえ・す【裏返す】‥ガヘス🔗🔉

うら‐がえ・す裏返す‥ガヘス 〔他五〕 裏だった面を表にする。ひっくりかえす。「座蒲団を―・す」

うら‐がえ・る【裏返る】‥ガヘル🔗🔉

うら‐がえ・る裏返る‥ガヘル 〔自五〕 ①裏が表になる。栄華物語松下枝「蘆の葉の―・るべきここちこそせね」 ②味方が敵となる。うらぎる。ねがえる。浄瑠璃、唐船噺今国性爺「褒美を貪り国守へ注進、―・る陶民子と見てか」

うら‐がき【裏書】🔗🔉

うら‐がき裏書】 ①文書などの裏面に、表面の記載に対する注記や承認・保証の旨を書くこと。また、その書かれたもの。 ㋐典籍の裏に書かれた注釈・校勘など。「大鏡―」 ㋑書画の軸物の裏に鑑定の結果を書いたもの。 ㋒訴訟文書の裏に、判決文または召喚期日などを記したもの。→目安めやす。 ㋓小切手・手形などの裏に署名・捺印し、その有効を証明すること。特に譲渡裏書のこと。 ㋔小切手・手形などの支払いを受ける際、裏に住所・氏名などを書いて領収証明をすること。 ②転じて、ある事実が確実であることを別の面から保証すること。「主張の正しさを―する事実」 ⇒うらがき‐きんし【裏書禁止】 ⇒うらがき‐じょうと【裏書譲渡】 ⇒うらがき‐にん【裏書人】

うらがき‐きんし【裏書禁止】🔗🔉

うらがき‐きんし裏書禁止】 手形・小切手その他の指図証券で、振出人または裏書人が裏書を禁止する旨を記載すること。指図禁止。→禁転小切手→禁転手形⇒うら‐がき【裏書】

うらがき‐じょうと【裏書譲渡】‥ジヤウ‥🔗🔉

うらがき‐じょうと裏書譲渡‥ジヤウ‥ 証券の裏書によって、証券上の権利を他に譲り渡すこと。 ⇒うら‐がき【裏書】

うらがき‐にん【裏書人】🔗🔉

うらがき‐にん裏書人】 証券に裏書をする人。 ⇒うら‐がき【裏書】

うら‐か・く【裏かく】🔗🔉

うら‐か・く裏かく】 〔自四〕 矢・刀などが裏まで通る。裏をかく。太平記9「鎧よければ、―・かする矢もなし」

うら‐がく・る【浦隠る】🔗🔉

うら‐がく・る浦隠る】 〔自下二〕 (奈良時代には四段活用)入江の中に隠れる。万葉集6「都太つだの細江に―・りをり」。蜻蛉日記「―・れみることかたきあとならば」

うら‐がしや【裏貸屋】🔗🔉

うら‐がしや裏貸屋】 裏通りに建てた貸家。うらだなのかしや。好色一代女6「昼さへかうもりの飛ぶ―を隠れ住みに」

うら‐が・す🔗🔉

うら‐が・す 〔他四〕 慰める。楽しませる。出雲風土記「御子を船に乗せて、八十島を率て巡りて―・し給へども」

うらが‐すいどう【浦賀水道】‥ダウ🔗🔉

うらが‐すいどう浦賀水道‥ダウ 東京湾の入口、三浦半島と房総半島との間の海峡。幅約7キロメートル。 ⇒うらが【浦賀】

うら‐かぜ【浦風】🔗🔉

うら‐かぜ浦風】 浦を吹く風。海辺を吹く風。はまかぜ。 ⇒うらかぜ‐ぐさ【浦風草】

うらかぜ‐ぐさ【浦風草】🔗🔉

うらかぜ‐ぐさ浦風草】 〔植〕カワラサイコの別称。 ⇒うら‐かぜ【浦風】

うら‐かた【占方】🔗🔉

うら‐かた占方】 うらないをする人。陰陽師おんようじ。狂言、横座「―を頼み算を置かせたれば」

うら‐かた【占形・卜兆・占象】🔗🔉

うら‐かた占形・卜兆・占象】 うらないの結果現れたかたち。亀卜かめのうら・太占ふとまにに現れた縦横の亀裂。

うら‐かた【浦方】🔗🔉

うら‐かた浦方(→)浦百姓うらびゃくしょうに同じ。

うら‐かた【裏方】🔗🔉

うら‐かた裏方】 ①貴人の妻。特に、本願寺法主の妻。 ②他人の妻の敬称。 ③芝居などで、舞台裏で働く人。衣装方・小道具方・大道具方など。 ④比喩的に、陰の協力者。「選挙戦の―をつとめる」↔表方

うら‐かた【裏形】🔗🔉

うら‐かた裏形】 裏の模様。好色一代女4「練島ねりじまの―に如何なる絵師か筆を動かせし」

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