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けが【怪我】🔗⭐🔉
けが【怪我】
(一説に、ケガは「けが(汚)る」の語幹という。「怪我」は当て字)
①思いがけないあやまち。そそう。過失。狂言、水掛聟「イヤ、―で掛けました」
②思いがけず傷つくこと。負傷。浄瑠璃、傾城反魂香「されども彼奴等と太刀打ちは、いつかないつかな、かなふまじ。姫君にも―あらん」
③不測の結果。偶然。浄瑠璃、新版歌祭文「血気なこなた投げたのではない―のはづみ」
⇒怪我の功名
けが‐あやまち【怪我過ち】🔗⭐🔉
けが‐あやまち【怪我過ち】
あやまち。過失。そそう。浄瑠璃、薩摩歌「わが夫つまに―の知らせの夢と」
け‐がい【化外】‥グワイ🔗⭐🔉
け‐がい【化外】‥グワイ
王化の及ばない所。教化の外。「―の民」
け‐がえ【毛替え】‥ガヘ🔗⭐🔉
け‐がえ【毛替え】‥ガヘ
江戸時代、田に稲以外のものを植えること。
けが‐がち【怪我勝ち】🔗⭐🔉
けが‐がち【怪我勝ち】
自分より強い相手に実力でなく偶然に勝つこと。
け‐がき【毛描き】🔗⭐🔉
け‐がき【毛描き】
①日本画で、人物の頭髪や鳥獣の毛などを細い筆線で描くこと。
②(「毛書」と書く)仮面で、頭髪・眉・髯などを筆で描いた部分。
⇒けがき‐ふで【毛描き筆】
け‐がき【罫書き・罫描き】🔗⭐🔉
け‐がき【罫書き・罫描き】
工作物を加工する際、機械工作に必要な線を被工作物に描く作業。けがき台の上に被工作物をのせて、けがき針・トースカンなどで行う。
けがき‐ふで【毛描き筆】🔗⭐🔉
けがき‐ふで【毛描き筆】
毛描きに用いる穂先の細い筆。
⇒け‐がき【毛描き】
けが・し【穢し・汚し】🔗⭐🔉
けが・し【穢し・汚し】
〔形シク〕
けがらわしい。夫木和歌抄36「年ふれば―・しきみぞに落ちぶれて」
けが・す【穢す・汚す】🔗⭐🔉
けが・す【穢す・汚す】
〔他五〕
①きたなくする。よごす。西大寺本最勝王経平安初期点「血流れて泥と成りて其の地を霑ぬらし汙ケガセるとを見つ」。平家物語5「滝壺を―・さじとや」。「純な心を―・す」
②名誉・名声などにきずをつける。源氏物語椎本「竜田の川の濁る名をも―・し」。「社名を―・す」
③女子の貞操をきずつける。雄略紀「皇女を姧けがしまつりて任身はらましめたり」
④人格・実力のない者が高い地位に就く。また、自分がある地位や席につくことを、謙遜していう。平家物語1「その人ならでは―・すべき官ならねども」。「末席を―・す」
⑤手や口をつけてよごす。宇治拾遺物語2「鯛のあら巻三つもて…今二巻きは―・さで置きてさぶらふ」
け‐がに【毛蟹】🔗⭐🔉
け‐がに【毛蟹】
クリガニ科のカニ。甲は丸みのある縦長の四角形で、幅約10センチメートル。体表全体に剛毛が生え、歩脚には鋭い刺とげが並ぶ。東北地方以北に分布し、北洋に多産。食用。
毛蟹
撮影:関戸 勇

けが‐にも【怪我にも】🔗⭐🔉
けが‐にも【怪我にも】
〔副〕
(下に打消を伴って)全然。決して。けがな。けがに。傾城禁短気「かかる志、女宗の方には―あるまい」。尾崎紅葉、おぼろ舟「―身のため家のためを念おもふての艶気つやけなき談話はなしは好もしがらで」
けが‐にん【怪我人】🔗⭐🔉
けが‐にん【怪我人】
怪我をした人。負傷者。「火事で―が出る」「―の救助」
○怪我の功名けがのこうみょう
過失が思いがけなくもよい結果を生むこと。また、何気なしにやったことが偶然に好結果を得ること。
⇒けが【怪我】
○怪我の功名けがのこうみょう🔗⭐🔉
○怪我の功名けがのこうみょう
過失が思いがけなくもよい結果を生むこと。また、何気なしにやったことが偶然に好結果を得ること。
⇒けが【怪我】
け‐かび【毛黴】
接合菌類に属するかび。灰白色または淡褐色で、パン・馬鈴薯・堆肥たいひなどに菌糸をよくのばし、毛が生えたように見える。胞子嚢は長柄を持ち、また接合胞子を形成する。
けが‐ぶね【怪我船】
破損した船。われぶね。
けが‐まけ【怪我負け】
自分より弱い相手に何かの拍子で負けること。
け‐がみ【罫紙】
けいを引いた紙。けいし。
けがらい【穢らひ】ケガラヒ
けがれ。源氏物語夕顔「おぼえぬ―に触れたるよしを奏し給へ」
けがら・う【穢らふ】ケガラフ
〔自四〕
(ケガルに接尾語フの付いた語)
①けがれる。けがれにふれる。源氏物語手習「―・ひたる人とて、立ちながら追ひ返しつ」
②喪に服する。栄華物語嶺月「左衛門の御方にて皆―・ひ給へり」
けがらわし・い【穢らわしい・汚らわしい】ケガラハシイ
〔形〕[文]けがらは・し(シク)
①けがれたさまである。不浄である。孝徳紀(北野本)院政期点「殯もがり…汙穢ケカラハシク散し埋むること得じ」
②いとわしい。また、さげすむべきである。下品だ。「見るのも―・い」「―・いことを言うな」
けが・る【穢る・汚る】
〔自下二〕
⇒けがれる(下一)
けがれ【穢れ・汚れ】
①きたないこと。よごれ。不潔。不浄。「うぶで―を知らぬ」
②神前に出たり勤めにつくのをはばかる出来事。服喪・産穢さんえ・月経など。宇津保物語俊蔭「いつよりか御―は止み給ひし」
③名誉を傷つけられること。汚点。「お家の―」
けが・れる【穢れる・汚れる】
〔自下一〕[文]けが・る(下二)
①きたなくなる。よごれる。悪習に染まる。源氏物語絵合「かぐや姫の、この世の濁りにも―・れず」。「そんなものを見ると目が―・れる」「―・れた金」
②名誉・名声などにきずがつく。源氏物語少女「あぢきなく、むなしき事にて、人の御名や―・れむ」。「履歴が―・れる」
③女子の貞操がきずつく。源氏物語賢木「世に―・れたりともおぼし捨つまじきを頼みにて」
④(古代の俗信から)忌服きぶく・産穢さんえ・月経などによって身体が不浄となる。源氏物語浮舟「よべより―・れさせ給ひて」
け‐がわ【毛皮】‥ガハ
毛のついたままの獣の皮。〈[季]冬〉。「―のコート」
け‐がわり【毛更り】‥ガハリ
毛がぬけて生えかわること。換毛。また、生えかわった毛。
け‐かん【懈倦】‥クワン
おこたり倦うむこと。あきてなまけること。懈怠けたい。〈伊呂波字類抄〉
げ‐かん【下官】‥クワン
①下級の官吏。
②官吏が自分のことをへりくだっていう称。万葉集5「―こたへて曰く」
げ‐かん【下浣・下澣】‥クワン
(「浣」「澣」は、洗いそそぐ意。唐の制で、官吏は月の10日ごとに帰休・沐浴したことから)月の末の10日間。下旬。かかん。→上浣→中浣
げ‐かん【下疳】
性器の粘膜・皮膚に生ずる伝染性潰瘍。梅毒(硬性下疳)・軟性下疳など性感染症の際みられる。
げ‐かん【外官】‥クワン
令制で、地方官。↔内官ないかん。
⇒げかん‐の‐じもく【外官の除目】
げ‐かん【解官】‥クワン
官職を免ずること。免官。
げかんしゅう【下官集】‥クワンシフ
歌学書。藤原定家著。1巻。仮名で草子や歌を書写する法式を書いたもの。はじめて仮名遣を論じ、その実例を記載した。下官抄。
げかん‐の‐じもく【外官の除目】‥クワン‥ヂ‥
(→)「県召あがためしの除目」に同じ。
⇒げ‐かん【外官】
け‐ぎ【褻着】
平生着る着物。ふだんぎ。
け‐ぎ【化儀】
〔仏〕衆生しゅじょうを教導・感化する形式・仕方。太平記16「垂迹すいじゃくの仏と成つて番々出世の―を調へ」→化法けほう
げき【戟】
①中国古代の兵器の一種。戈かと矛ほことを組み合わせた形となる。青銅製が多く鉄製もある。
②「ほこ(矛)1」参照。
げき【隙】
①すきま。あいま。「白駒はっくの―を過ぐるがごとし」
②不和。仲たがい。「―を生ずる」
げき【劇】
①激しく強いこと。また、いそがしいこと。
②芝居。ドラマ。また、そのようなさま。「まさかの逆転―」
げき【激】
①はげしいこと。勢いが強いこと。
②感情を強く動かすこと。
③(接頭辞的に)はげしさの度合が甚だしいこと。衝撃的であること。「―辛」
げき【檄】
①昔の中国の徴召または説諭の文書。木札に書いたという。めしぶみ。さとしぶみ。
②敵の罪悪などを挙げ、自分の信義を述べて、衆人に告げる文書。ふれぶみ。
⇒檄を飛ばす
げき【闃】
ひっそりしていること。静かなこと。「―として声なし」
げき【鷁】
鵜うに似て、羽の色の白いという想像上の水鳥。よく大空を飛び、水にも潜るという。天子の船の舳先へさきにこの鳥の首を刻む。性霊集7「三江に―を泛べ」
げ‐き【下器】
①⇒かっき。
②度量の小さい人物。「小人―」
げ‐き【下機】
〔仏〕(下機根の略)(→)下根げこんに同じ。
げ‐き【外記】
①律令制で、太政官の主典さかんの一種。少納言の下で、詔書の検討、奏文の作成、公事・儀式への奉仕などをつかさどった官。大外記と少外記とがある。しるすつかさ。↔内記ないき。
②外記庁げきのちょうの略。
③禅寺の書記役。書状侍者。書記。
④外記節げきぶしの略。
げ‐ぎ【外儀】
〔仏〕外面にあらわれた姿や身の振舞。
げき‐い【隙意】
不和の心。
げき‐えいが【劇映画】‥グワ
筋をもった物語的な内容の映画。記録映画などと区別していう。
げき‐えつ【激越】‥ヱツ
感情や音声が、はげしくたかぶって荒々しいこと。「―な口調」
げき‐おん【激音】
〔言〕朝鮮語の子音の一種。通常より強い呼気を用いて調音するもので、有気音に分類される。閉鎖音・摩擦音・破擦音がある。→平音→濃音
げき‐か【劇化】‥クワ
①事件・小説などを劇に脚色すること。
②はげしくなること。激化。
げき‐か【激化】‥クワ
(ゲッカとも)はげしくなること。はげしくすること。「紛争が―する」
げき‐が【劇画】‥グワ
①紙芝居かみしばいのこと。
②物語の登場人物や場面を絵で表し、人物の会話などを文字で書き入れた読物。漫画を物語風に長編化したことに始まる。特に、写実性のある絵によるものにいう。
げき‐かい【劇界】
演劇・俳優の社会。演劇界。劇壇。
げき‐から【激辛】
①味がとりわけ辛いこと。「―料理」
②評価が非常に辛辣しんらつであること。「―の批評」
げきかん‐ゲージ【隙間ゲージ】
⇒すきまゲージ
げき‐きょく【外記局】
外記の事務をつかさどる役所。建春門外にあった。外記の庁。
げき‐く【隙駒】
(→)駒隙くげきに同じ。
げき‐けつ【隙穴】
すきま。あな。
げき‐けん【撃剣】
剣術のこと。「―家」
げき‐げん【激減】
急激に減ること。↔激増
げき‐ご【激語】
激昂していう言葉。はげしい言葉。
げき‐こう【激昂・激高】‥カウ
⇒げっこう
げ‐きこん【下機根】
〔仏〕(→)下根げこんに同じ。〈日葡辞書〉
げき‐さい【撃砕・撃摧】
物をうちくだくこと。また、敵を撃って完全にやぶること。
げき‐ざい【劇剤】
(→)劇薬に同じ。
げき‐さく【戟槊】
(「戟」は三叉みつまたの矛ほこ、「槊」は長さ1丈8尺の矛)ほこ。
げき‐さく【劇作】
演劇の脚本を作ること。戯曲を作ること。「―家」
げき‐さつ【撃殺】
うちころすこと。
げき‐し【屐子】
下駄。はきもの。けいし。
げき‐し【屐歯】
下駄の歯。
げき‐し【隙駟】
(隙を過ぎる4頭立ての馬車の意)(→)駒隙くげきに同じ。
げき‐し【劇詩】
①広義では、叙事詩・抒情詩とともに、詩の三大部門の一つ。
②狭義では、韻文体の戯曲。詩劇。韻文劇。
げき‐し【撃刺】
打ち、または刺すこと。打ち、または刺して殺すこと。
げき‐しゅ【戟手】
左右の手を戟ほこの両側につきでた刃のように張って身がまえること。憤って人を打とうとするさまにいう。
げき‐しゅ【鷁首】
「竜頭鷁首りょうとうげきす」参照。
げき‐しゅう【激臭・劇臭】‥シウ
はげしいにおい。
げき‐しょ【激暑・劇暑】
はげしい暑さ。酷暑。
げき‐しょう【劇症・激症】‥シヤウ
病気のひどい症状。
⇒げきしょう‐かんえん【劇症肝炎】
げき‐しょう【激奨】‥シヤウ
励ましすすめること。
げき‐しょう【激賞】‥シヤウ
非常にほめること。「批評家がこぞって―する」
げき‐しょう【鬩牆】‥シヤウ
牆かきの内で争うこと。兄弟げんか。うちわもめ。→兄弟けいてい牆に鬩せめぐ(「兄弟」成句)
げき‐じょう【劇場】‥ヂヤウ
演劇・映画などを見せるために設けた建築物。徳田秋声、二十四五「晩方から活動写真や―や寄席などへ入ることもあつた」
⇒げきじょう‐こっか【劇場国家】
げき‐じょう【撃壌】‥ジヤウ
①木製のくつの形の土塊(壌)を地に立て、数歩を隔てて、他の一壌でこれを撃ってあたったのを勝ちとした遊戯。
②大地をたたいて歌を歌うこと。太平の光景。「鼓腹―」
⇒げきじょう‐の‐うた【撃壌の歌】
げき‐じょう【撃攘】‥ジヤウ
敵を撃って追い払うこと。
げき‐じょう【激情】‥ジヤウ
はげしく起こり立つ感情。強く急激で、おさえにくい感情。「―にかられる」
げきしょう‐かんえん【劇症肝炎】‥シヤウ‥
極めて重症で短期間のうちに高度の肝機能不全をおこす急性肝炎。肝細胞の広範な壊死を伴い、死亡率が高い。急性黄色肝萎縮。
⇒げき‐しょう【劇症・激症】
げきじょう‐こっか【劇場国家】‥ヂヤウコク‥
(theatre state)武力や法律による支配ではなく、王と王宮を中心とした演劇的な祭儀を政治の基盤とする国家。人類学者ギアツの用語。
⇒げき‐じょう【劇場】
げきじょう‐の‐うた【撃壌の歌】‥ジヤウ‥
尭ぎょうの世に、ある老人が太平を楽しんで歌ったという歌。その詞は帝王世紀に「日出でて作し、日入りて息いこい、井を鑿うがちて飲み、田を耕して食らう、帝の力何ぞ我に有らんや」とある。→鼓腹撃壌
⇒げき‐じょう【撃壌】
げき‐しょく【激職・劇職】
はげしく、いそがしい職務。
げき‐しん【逆臣】
主君にそむく臣。ぎゃくしん。
げき‐しん【撃針】
銃の撃発装置の一つ。針状の突起物が雷管を刺激して銃弾の発射薬に点火するもの。
げき‐しん【激震・劇震】
①気象庁旧震度階級の震度7につけられていた名称。家屋の倒壊は30パーセント以上に及び、山崩れ・地割れ・断層などを生じる程度の地震。
②比喩的に、大きな衝撃。「永田町に―が走る」
げき‐じん【戟塵】‥ヂン
(→)戦塵に同じ。
げき‐じん【激甚・劇甚】
きわめてはげしいこと、はなはだしいこと。また、そのさま。「―な競争」「―な被害」
げき‐す【鷁首】
「竜頭鷁首りょうとうげきす」参照。
げき・す【激す】
〔自他サ変〕
⇒げきする(サ変)
げき‐すい【激水】
勢いがはげしく急な水流。
げき・する【激する】
[文]激す(サ変)
[一]〔自サ変〕
①はげしくなる。太平記8「甲冑かっちゅうに映ずる朝日は、電光の―・するに異ならず」。「内戦が―・する」
②あらくなる。「興奮して言葉が―・する」
③はげしくつき当たる。衝突する。「防波堤に―・する波」
④怒る。いきりたつ。「―・しやすい性質」
⑤感動してふるい立つ。
[二]〔他サ変〕
激励する。はげましてふるい立たせる。森鴎外、即興詩人「わが空想を―・したりき」
げき・する【檄する】
〔自サ変〕[文]檄す(サ変)
檄文を発する。
げき‐せい【屐声】
下駄の音。
げき‐せい【激成】
(主として明治期に用いた語)はげしいものにすること。一層はげしくすること。与謝野晶子、食糧騒動について「物価の暴騰を―した成金階級の横暴と」
げき‐せい【激声】
激昂した声。はげしい声。
げき‐せき【闃寂】
しずかでさみしいこと。静寂。
げき‐せつ【激切】
はげしい言葉で迫るさま。
げき‐ぜつ【鴃舌】
[孟子滕文公上](モズのさえずりの意)外国人などが話す意味の通じない言葉を卑しめていう語。「南蛮―」
げき‐せん【激戦・劇戦】
①はげしい戦い。「―地」
②競技・競争などでのはげしい争い。「―が展開される」
げき‐ぜん【闃然】
静かでさみしいさま。寂然。
げき‐そう【鬩争】‥サウ
あらそうこと。
げき‐ぞう【激増】
急激に増すこと。↔激減
げき‐たい【撃退】
敵などをうち退けること。「押売りを―する」
げき‐たい【鷁退】
(風に強い水鳥も、大風には後退を余儀なくされる意)六位の蔵人くろうどの極臈ごくろう(最上位)が、五位になると蔵人を辞さねばならない場合に、六位に留まり極臈を辞して末席たる新蔵人となること。
げき‐たく【撃柝】
①拍子木ひょうしぎをうちならすこと。
②拍子木をうちならして夜まわりをすること。また、その人。
⇒げきたく‐ばいばい【撃柝売買】
げきたく‐ばいばい【撃柝売買】
取引所での売買方法の一つ。それぞれ複数の売手・買手に、係員が適当と思われる値段をとなえて仮の商いをすすめてゆき、売買数量が合致したところで拍子木を打って(撃柝)商いを成立させる。集団競争売買。
⇒げき‐たく【撃柝】
け‐ぎたな・し【気穢し】
〔形ク〕
(ケは接頭語)きたならしい。けがらわしい。いやしい。〈類聚名義抄〉
げき‐たん【激湍】
谷川などのはげしい早瀬。
げき‐だん【劇団】
演劇の上演などを目的として組織された団体。
げき‐だん【劇談】
①いそがしく語る話。
②はげしい談判。
③演劇に関する話。
げき‐だん【劇壇】
演劇関係者の社会。劇界。
げきちゅう‐げき【劇中劇】
劇の一場面として演ぜられる他の劇。
げき‐ちん【撃沈】
艦船をうちしずめること。「敵艦を―する」
げき‐つい【撃墜】
飛行機をうち落とすこと。「敵機を―する」
げき‐つう【劇通】
演劇の全般によく通じていること。また、その人。
げき‐つう【激痛・劇痛】
はげしい痛み。「―が走る」
げき‐てき【劇的】
劇に出て来るようなありさま。緊張し感激させられるさま。「―なシーン」
げき‐てつ【撃鉄】
銃の撃発装置の一つ。雷管を強打し発火させる部品。うちがね。
げき‐と【逆徒】
⇒ぎゃくと。〈日葡辞書〉
げき‐と【逆睹】
⇒ぎゃくと
げき‐ど【激怒】
はげしく怒ること。「背信行為に―する」
げき‐とう【激盪】‥タウ
はげしくうごかすこと。はげしくゆれること。激蕩。
げき‐とう【激闘】
はげしく戦うこと。はげしい戦い。
げき‐どう【激動】
はげしくゆれ動くこと。「国際政治が―する」「戦後の―期」
げき‐どく【劇毒】
はげしい毒。猛毒。
げき‐とつ【激突】
はげしくつきあたること。はげしくぶつかり合うこと。「電柱に―する」「土俵上の―」
げき‐の‐たゆう【外記大夫】‥タイフ
外記を経て五位に叙せられた者。
げき‐の‐ちょう【外記庁】‥チヤウ
(→)外記局に同じ。
げき‐の‐まつりごと【外記の政】
太政官の役人が外記局に集まって事務をとること。
⇒げきのまつりごと‐はじめ【外記の政始】
げきのまつりごと‐はじめ【外記の政始】
年始・改元・代始めなどに、公卿くぎょうが外記局に参集して、初めて政まつりごとを議した儀式。
⇒げき‐の‐まつりごと【外記の政】
げき‐は【撃破】
①敵をうちやぶること。「各個―」
②敵に損害を与えること。旧日本軍が撃沈・撃墜と区別して使った語。
げき‐はく【激白】
①激しい口調で告白すること。
②衝撃的な内容を告白すること。
げき‐はつ【撃発】
弾丸を発射するため、引金を引いて装填そうてんした火薬に点火すること。「―装置」
げき‐はつ【激発】
はげしく起こること。はげしく起こすこと。「反対運動が―する」
げき‐ひょう【劇評】‥ヒヤウ
演劇についての批評。
げき‐ぶし【外記節】
古浄瑠璃の一派。慶安(1648〜1652)〜明暦(1655〜1658)頃、薩摩外記が京都から江戸に下って語り広めた。荒事風の豪快な語り口で正徳(1711〜1716)頃まで流行。外記。くだりさつま。
げき‐ぶつ【劇物】
医薬品以外で毒性を有し、法律で指定される物質。塩化水素・四塩化炭素・硫酸など。
げき‐ふん【激憤】
はげしくいきどおること。憤激。
げき‐ぶん【檄文】
(→)檄げきに同じ。
げき‐へん【激変・劇変】
情勢や状態などが急にはげしくかわること。急激な変化。「社会が―する」
げき‐ぼう【戟矛】
ほこ。
げき‐む【激務・劇務】
はげしく忙しいつとめ。「―に耐える」
げき‐めつ【撃滅】
うちほろぼすこと。「敵の艦隊を―する」
げき‐もん【外記門】
建春門の別名。
げ‐きゃく【解却】
官職を免ずること。免職。
げき‐やく【劇薬】
作用がはげしく、使用の度を過ごせば生命にかかわる危険な薬剤。→毒薬
げき‐やす【激安】
値段が著しく安いこと。
げ‐ぎょ【下御】
天皇・三后が車馬から下りること。
げ‐ぎょ【懸魚】
〔建〕(ゲンギョのンを表記しない形)破風はふの拝おがみの下、またその左右に付ける装飾。棟木や桁けたの先端を隠す。形により梅鉢懸魚・かぶら懸魚・猪の目懸魚などがある。
懸魚
け‐きょう【化教】‥ケウ
〔仏〕律宗で、精神的素質に応じて衆生しゅじょうを教化する教え。定じょう・慧え二学をいう。↔制教
け‐ぎょう【加行】‥ギヤウ
〔仏〕
①正式の修行をする前の準備的な修行。
②四度加行しどけぎょうの略。
げ‐きょう【外教】‥ケウ
仏教で、儒教・道教など仏教以外の教えを指していう語。↔内教
げ‐ぎょう【下行】‥ギヤウ
上の者から下の者に物を与えること。また、その物。主に米にいう。太平記17「兵粮を持たせて諸軍勢に―し」
げ‐ぎょう【夏行】‥ギヤウ
〔仏〕(→)夏安居げあんごに同じ。「安居」参照。〈[季]夏〉
げ‐ぎょう【夏経】‥ギヤウ
〔仏〕夏安居げあんごの読経。また、夏安居に書写した経典。〈[季]夏〉
げ‐ぎょう【解行】‥ギヤウ
〔仏〕
①仏教教理の理解と修行。理論と実践。
②安心あんじんと起行。信仰と行状。「―相応」
げ‐ぎょう【顕形・現形】‥ギヤウ
神仏などが形をあらわすこと。げんぎょう。伊勢物語「おほん神―し給ひて」
け‐ぎよ・し【気清し】
〔形ク〕
さっぱりした感じである。枕草子99「―・う聞き入れでさぶらふに」
け‐ぎらい【毛嫌い】‥ギラヒ
(鳥獣が相手の毛なみによってすききらいすることから)何という理由もなく、ただ感情的にきらうこと。「インテリを―する」
げき‐らん【逆乱】
反乱。むほん。
げき‐りゅう【激流】‥リウ
勢いのはげしい流れ。急流。「―にのまれる」
げき‐りょ【逆旅】
[李白、春夜桃李園に宴する詩、序「天地者万物逆旅」](旅客を逆むかえる意)はたごや。やどや。また、旅の意にも用いる。
げき‐りょく【撃力】
物体間の打撃・衝突などによって瞬間的に作用する大きい力。
げき‐りん【逆鱗】
(竜のあごの下のさかさのうろこに触れると怒ってその人を殺すという韓非子の故事により、天子を竜にたとえていう)天子の怒り。宸怒しんど。また、目上の人の怒り。「―に触れる」
げき‐るい【逆類】
反逆した者ども。ぎゃくるい。
け‐ぎれ【毛切れ】
①毛が切れること。
②鎧の縅おどしの糸の切れること。幸若舞曲、屋島軍「兄弟の者共に―のしたる鎧着せ」
③毛で皮膚が切れること。
げき‐れい【激励】
はげまして気を引き立たせること。「選手を―する」
げき‐れつ【激烈・劇烈】
きわめて激しいさま。「―な争い」「―を極める」
げき‐ろう【逆浪】‥ラウ
①さかまく浪。
②世の乱れること。平家物語2「朝敵を平げて四海の―をしづむる事は」
げき‐ろう【激浪】‥ラウ
はげしい波。荒い波。「―にもまれる」
げき‐ろん【激論・劇論】
はげしく議論すること。はげしい議論。「―をたたかわせる」
け‐ぎわ【毛際】‥ギハ
毛の生えぎわ。

けが‐ぶね【怪我船】🔗⭐🔉
けが‐ぶね【怪我船】
破損した船。われぶね。
けが‐まけ【怪我負け】🔗⭐🔉
けが‐まけ【怪我負け】
自分より弱い相手に何かの拍子で負けること。
け‐がみ【罫紙】🔗⭐🔉
け‐がみ【罫紙】
けいを引いた紙。けいし。
けがらい【穢らひ】ケガラヒ🔗⭐🔉
けがらい【穢らひ】ケガラヒ
けがれ。源氏物語夕顔「おぼえぬ―に触れたるよしを奏し給へ」
けがら・う【穢らふ】ケガラフ🔗⭐🔉
けがら・う【穢らふ】ケガラフ
〔自四〕
(ケガルに接尾語フの付いた語)
①けがれる。けがれにふれる。源氏物語手習「―・ひたる人とて、立ちながら追ひ返しつ」
②喪に服する。栄華物語嶺月「左衛門の御方にて皆―・ひ給へり」
けがらわし・い【穢らわしい・汚らわしい】ケガラハシイ🔗⭐🔉
けがらわし・い【穢らわしい・汚らわしい】ケガラハシイ
〔形〕[文]けがらは・し(シク)
①けがれたさまである。不浄である。孝徳紀(北野本)院政期点「殯もがり…汙穢ケカラハシク散し埋むること得じ」
②いとわしい。また、さげすむべきである。下品だ。「見るのも―・い」「―・いことを言うな」
けが・る【穢る・汚る】🔗⭐🔉
けが・る【穢る・汚る】
〔自下二〕
⇒けがれる(下一)
けがれ【穢れ・汚れ】🔗⭐🔉
けがれ【穢れ・汚れ】
①きたないこと。よごれ。不潔。不浄。「うぶで―を知らぬ」
②神前に出たり勤めにつくのをはばかる出来事。服喪・産穢さんえ・月経など。宇津保物語俊蔭「いつよりか御―は止み給ひし」
③名誉を傷つけられること。汚点。「お家の―」
けが・れる【穢れる・汚れる】🔗⭐🔉
けが・れる【穢れる・汚れる】
〔自下一〕[文]けが・る(下二)
①きたなくなる。よごれる。悪習に染まる。源氏物語絵合「かぐや姫の、この世の濁りにも―・れず」。「そんなものを見ると目が―・れる」「―・れた金」
②名誉・名声などにきずがつく。源氏物語少女「あぢきなく、むなしき事にて、人の御名や―・れむ」。「履歴が―・れる」
③女子の貞操がきずつく。源氏物語賢木「世に―・れたりともおぼし捨つまじきを頼みにて」
④(古代の俗信から)忌服きぶく・産穢さんえ・月経などによって身体が不浄となる。源氏物語浮舟「よべより―・れさせ給ひて」
け‐がわ【毛皮】‥ガハ🔗⭐🔉
け‐がわ【毛皮】‥ガハ
毛のついたままの獣の皮。〈[季]冬〉。「―のコート」
け‐がわり【毛更り】‥ガハリ🔗⭐🔉
け‐がわり【毛更り】‥ガハリ
毛がぬけて生えかわること。換毛。また、生えかわった毛。
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