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ま‐に【随・任・儘】🔗🔉

ま‐に随・任・儘】 〔副〕 (→)「まにまに」に同じ。

ま‐ま【儘・任・随】🔗🔉

ま‐ま儘・任・随】 (「まにま」の転) ①その通りに任せるさま。物事のなりゆきに随うさま。とおり。如く。源氏物語賢木「故院の御世には、わが―におはせしを」。源氏物語少女「ただ宣ふ―の御心にて、なつかしうあはれに思ひあつかひ奉り給ふ」。「請われる―に譲り渡す」「あるが―の姿」「現状の―」 ②思う通り。源氏物語澪標「世の中の事、ただなかばをわけて、太上大臣おおきおとど、この大臣の御―なり」。「―ならない世」 ③事を終えたその時の状態であること。その通りであること。源氏物語末摘花「しか、まかで侍る―なり」。「散らかした―だ」「服を着た―寝る」 ④さながらそのもののようであること。そっくりであること。枕草子96「これが声の―にいひたることなど語りたる」 ⑤どうあろうとも頓着しないさま。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「何が書いてあらうと―そちには見せぬ」→ままよ。 ⑥書物などの校訂・校正で「原文のまま」「もとのまま」の意を示す。多く「ママ」と書く。 ⑦(接続助詞的に)…ので。…のために。狂言、二人大名「太刀が持てもらいたさの―でおりやる」

まま‐ならぬ【儘ならぬ】🔗🔉

まま‐ならぬ儘ならぬ】 思い通りにならない。自由にならない。「―世」

まま‐に【儘に・随に】🔗🔉

まま‐に儘に・随に】 (「まにまに」の転) ①その状態・心情などにそのまましたがうさま。そのように。通りに。「思う―行動する」 ②するにつれて。随って。「夜の更ける―」 ③時をうつさずに。するや否や。今昔物語集27「驚く―起き上りて捕へつ」 ④(原因・理由を表す)…ので。十訓抄「麻に生ひまじりぬれば、ゆがみて行くべき道のなき―心ならずうるはしく生ひのぼるなり」

まま‐の‐かわ【儘の皮】‥カハ🔗🔉

まま‐の‐かわ儘の皮‥カハ 仕方がなくなって、物事を成行きのままにほうっておく時にいう語。ままよ。

まま‐よ【儘よ】🔗🔉

まま‐よ儘よ】 〔感〕 施す方法がなく自暴自棄に陥った時などに発する語。なんとでもなれ。「えい、―、あとは野となれ山となれ」

まんま【儘】🔗🔉

まんま】 ママの撥音化。

[漢]儘🔗🔉

 字形 〔人(亻・)部14画/16画/4854・5056〕 〔音〕ジン(呉) 〔訓〕まま [意味] まま。あるとおり。「我儘わがまま・気儘きまま」 ▷原義は「尽(=盡)」に同じ。中国の俗語「儘教」を「ままよ」と訓読したことから生じた日本での用法。[侭]は異体字。

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