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およ・ぶ【及ぶ】🔗🔉

およ・ぶ及ぶ】 〔自五〕 原義は、足もとの位置はもとのままで、離れた所に届くように手足・上体を伸ばす意。 ①腰をまげ手を伸ばして取ろうとする。及び腰になる。遍昭集「女郎花の見えしを―・びて折りしほどに馬より落ちて」 ②ある所・時・程度にとどく。いたる。達する。宇津保物語藤原君「岩の上にならびて生ふる松よりぞ雲ゐに―・ぶ枝もありなむ」。宇津保物語楼上上「子どもの数こそ―・ばざらめ、車は、今は五つこなたのはまた添へむ」。「5万人に―・ぶ人出」「深夜に―・ぶ会議」 ③遂にそんな事態にまでなる。たちいたる。古今著聞集1「寺中へ乱れ入らんとする間、合戦に―・びて」。日葡辞書「ナンギニヲヨブ」。「実力行使に―・ぶ」 ④(勢力や影響が)ある範囲に行き渡る。普及する。源氏物語澪標「まして心の―・ばむにしたがひては何事もうしろみきこえむとなむ思ひ給ふ」。「恵みが国中に―・ぶ」 ⑤追いつく。また、とり返しがつく。源氏物語紅葉賀「引きはなちて出で給ふをせめて―・びて」。「後悔しても―・ばない」 ⑥(多く打消の語を伴う)肩をならべる。匹敵する。源氏物語帚木「なにがしが―・ぶべきほどならねば、上が上はうち置き侍りぬ」。「力―・ばず敗れる」「足もとにも―・ばない」 ⑦(多くは打消の語を伴う)成就する。望みどおりになる。かなう。新勅撰和歌集「朝な朝なあまの棹さす浦深み―・ばぬ恋も我はするかな」。「―・ばぬ願い」 ⑧(助詞「に」を受け、打消・反語の言い方で)可能である。また、必要である。宇治拾遺物語1「雨風はしたなくて、帰るに―・ばで」。古今著聞集5「御よるなれば此の御文参らするに―・ばず」。「わざわざ来るには―・ばない」 ⑨他の動詞の連用形に付いてその意を強め、その機能や作用が十分にとどいた形で行われることを示す。徒然草「人はいまだ聞き―・ばぬこと」。「考え―・ぶ」

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