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かつて【嘗て・曾て・都て】🔗🔉

かつて嘗て・曾て・都て】 〔副〕 (話しことばでは「かって」ということもある) ①(打消の語とともに用いて)決して。全然。今まで一度も。万葉集10「木高くは―木植ゑじ霍公鳥ほととぎす来鳴きとよめて恋まさらしむ」。平家物語10「悪心のみ遮りて、善心は―発おこらず」。「―ない大事件」 ②昔。以前。あるとき。いつぞや。大唐西域記長寛点「曾カツテ此に処ましまして」。「―読んだことがある」。「―のおもかげはもはやない」

しょう‐し【嘗試】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐し嘗試シヤウ‥ こころみること。ためすこと。

しょう‐たん【嘗胆】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐たん嘗胆シヤウ‥ 「臥薪嘗胆がしんしょうたん参照。

しょう‐ふん【嘗糞】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐ふん嘗糞シヤウ‥ (越王勾践こうせんが呉王の糞を嘗めてやがて呉王の病が癒えるだろうといった故事から)人にへつらって恥を知らないこと。「―の徒」

しょう‐やく【嘗薬】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐やく嘗薬シヤウ‥ ①病人に薬をすすめる前にまず嘗めてみること。毒味をすること。 ②薬を飲むこと。

な・む【嘗む・舐む】🔗🔉

な・む嘗む・舐む】 〔他下二〕 ⇒なめる(下一)

なめ【嘗】🔗🔉

なめ】 ①なめること。 ②貴人に薬を進める時、まず嘗めて毒味すること。また、その役。

なめ‐にんぎょう【嘗人形】‥ギヤウ🔗🔉

なめ‐にんぎょう嘗人形‥ギヤウ 赤児に、乳首の代りになめさせる人形。浮世風呂2「御褒美には―に」

なめ‐みそ【嘗味噌】🔗🔉

なめ‐みそ嘗味噌】 そのまま副食物として食する味噌。調味用の味噌に対していう。ひしおや径山寺きんざんじ味噌などの醸造嘗味噌と、普通の味噌に野菜・魚肉・獣肉などを加えて加工した混合味噌(鯛味噌・鉄火味噌など)がある。

なめ‐もの【嘗物】🔗🔉

なめ‐もの嘗物】 嘗味噌・塩辛・ひしおなど、半固形体に調製した食品。

な・める【嘗める・舐める】🔗🔉

な・める嘗める・舐める】 〔他下一〕[文]な・む(下二) ①舌の先でなでる。ねぶる。竹取物語「壺なる御薬奉れ…とてもて寄りたれば、わづか―・め給ひて」。「皿を―・める」「傷口を―・める」 ②味わう。翫味がんみする。こんてむつすむん地「天の御国の甘露を―・め始むるものなり」。「飴を―・める」 ③(つらい事や苦しい事を)十分に経験する。「辛苦を―・める」 ④(比喩的に炎の舌先がふれて)焼き尽くす。「炎が―・める」 ⑤(「なめ(無礼)」の動詞化という)相手、または事を、頭から馬鹿にしてかかる。みくびる。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「さても―・めたり―・めたり、この夕霧に足もたすは」。「―・めたことを言いやがる」

[漢]嘗🔗🔉

 〔口部11画〕 ⇒小部

[漢]嘗🔗🔉

 字形 〔小()部11画/14画/3008・3E28〕 〔音〕ショウ〈シャウ〉(漢) 〔訓〕なめる・かつて [意味] ①なめる。舌にのせて味見をする。「嘗味・臥薪嘗胆がしんしょうたん」 ②こころみる。ためしてみる。こころみに。「嘗試」 ③秋の祭り。新しい収穫物を神に供える祭り。「大嘗祭・神嘗祭」 ④かつて。以前…したことがある。「吾嘗終日不食、終夜不寝、以思=吾われかつて終日食らわず、終夜寝ねず、もって思う」〔論語〕 ▷もと、口部11画。[甞]は異体字。

[漢]嘗🔗🔉

 〔日(曰)部10画〕 ⇒小部

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