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○完膚無きまでかんぷなきまで🔗🔉

○完膚無きまでかんぷなきまで (傷のないところがないくらいまで)徹底的に。「―やっつける」 ⇒かん‐ぷ【完膚】 かんぷ‐まさつ乾布摩擦】 健康法として、乾いた布で肌をこすること。 ⇒かん‐ぷ【乾布】 かんぷら (福島・茨城・栃木県などで)じゃがいも。かんぷらいも。 カンプラAndré Campra】 フランス‐バロックの作曲家。オペラ‐バレエの創始者。(1660〜1744) かんぶり(→)「かんむり」に同じ。古今著聞集10「御―のひしげて」 かん‐ぶり寒鰤】 寒中にとれる鰤。油がのって美味。〈[季]冬〉 カンブリアCambria・寒武利亜】 イギリス、ウェールズの古称・雅称。 ⇒カンブリア‐き【カンブリア紀】 ⇒カンブリア‐けい【カンブリア系】 ⇒カンブリア‐ばくはつ【カンブリア爆発】 カンブリア‐きカンブリア紀】 古生代中、最古の時代。約5億4000万年前から4億9000万年前まで。三葉虫のほか多くの無脊椎動物が爆発的に出現。→地質年代(表)⇒カンブリア【Cambria・寒武利亜】 カンブリア‐けいカンブリア系】 カンブリア紀に形成された地層。 ⇒カンブリア【Cambria・寒武利亜】 カンブリア‐ばくはつカンブリア爆発】 (Cambrian explosion)カンブリア紀に、生物が種類数・個体数ともに爆発的に増え、多様な適応戦略を見せたこと。現在知られる門以外の多くの未知の分類群が出現した。 ⇒カンブリア【Cambria・寒武利亜】 がんぶり‐がわら雁振瓦‥ガハラ 屋根の棟の最上部にのせる瓦。冠瓦かんむりがわらの転称。 カンブリックcambric⇒キャンブリック カンフルkampher オランダ・camphor イギリス】 精製樟脳しょうのう。防腐・防臭剤として用いるほか、大脳の運動野、呼吸中枢、血管運動中枢を刺激し、またその体内での酸化代謝産物に心臓の収縮力を増大させる作用があるので、呼吸・循環の興奮剤として一時ひろく使用した。 ⇒カンフル‐ざい【カンフル剤】 ⇒カンフル‐ちゅうしゃ【カンフル注射】 ⇒カンフル‐チンキ【カンフル丁幾】 カンフル‐ざいカンフル剤】 ①(→)「カンフル」に同じ。 ②(→)「カンフル注射」2に同じ。 ⇒カンフル【kampher オランダ・camphor イギリス】 カンフル‐ちゅうしゃカンフル注射】 ①カンフルの注射。強心作用を有するため、かつては重症の心不全・心衰弱患者の治療に多用された。 ②比喩的に、普通の手段ではどうにもならなくなった物事を回復させる非常手段。 ⇒カンフル【kampher オランダ・camphor イギリス】 カンフル‐チンキカンフル丁幾】 樟脳しょうのうをアルコール・蒸留水に溶かした塗布剤。樟脳精。樟脳丁幾。 ⇒カンフル【kampher オランダ・camphor イギリス】 がん‐ぶろ雁風呂】 浜辺の木を薪として風呂をわかすこと。雁が秋にくわえてきた木を、春にはくわえて帰ると考え、残った木は日本で死んだ雁のものとする俗信から、青森県外ヶ浜で雁を供養した風習と伝える。雁供養。〈[季]春〉 かん‐ぶん漢文】 ①中国古来の文章・文学。現代中国語文に対していう。 ②日本で、1にならって書いた、漢字だけの文章。変体漢文を含んでもいう。 ⇒かんぶん‐くずし【漢文崩し】 ⇒かんぶん‐たい【漢文体】 かんぶん寛文クワン‥ [荀子]江戸前期、後西ごさい・霊元れいげん天皇朝の年号。万治4年4月25日(1661年5月23日)改元、寛文13年9月21日(1673年10月30日)延宝に改元。 かん‐ぷん感憤】 感じて憤り奮い立つこと。 かん‐ぷん感奮】 感じて奮い立つこと。「―興起」 かん‐ぶんがく漢文学】 中国古来の文学。経書・史書・詩文など。また、日本漢詩文も含めてそれらを研究する学問。 かんぶん‐くずし漢文崩し‥クヅシ 漢文を和読した体裁の読み方または書き方。 ⇒かん‐ぶん【漢文】 かん‐ぶんこう韓文公】 韓愈かんゆの諡おくりなかん‐ぶんしょ官文書クワン‥ 政府・官庁で作成し、または公証した文書。 かんぶん‐たい漢文体】 文章が漢文になっていること。また、漢文訓読の口調にならった文体。 ⇒かん‐ぶん【漢文】 かん‐ぶんてん漢文典】 漢文法を説いた書物。 かん‐ぶんぽう漢文法‥パフ 漢文の文法。 かん‐べ神戸】 神社に所属してその経済を支えた民。律令制では封戸ふこの一種とされ、租・庸・調を納めた。じんこ。 かん‐べ神部】 ①大和政権の祭祀に奉仕した神官。かむとも。 ②律令制で、神祇官に属して祭祀に奉仕した下級神官。定員30人。 ⇒かんべ‐しょ【神部署】 かん‐ぺい扞蔽】 ふせぎおおうこと。藩屏。 かん‐ぺい官兵クワン‥ ①官軍。官軍の兵士。↔賊兵。 ②政府が徴集した兵士。中世、荘園・寺院・武家などが持っていた私兵に対していう。 かん‐ぺい官幣クワン‥ 神祇官で、祈年祭・月次祭つきなみのまつり・新嘗祭などに一定の神社に捧げた幣帛へいはく⇒かんぺい‐し【官幣使】 ⇒かんぺい‐しゃ【官幣社】 かんぺい勘平⇒はやのかんぺい(早野勘平) かんぺい寛平クワン‥ (年号) ⇒かんぴょう かん‐ぺい観兵クワン‥ ①兵を出して、その勢威を示すこと。 ②兵を整列させて、これを検閲すること。 ⇒かんぺい‐しき【観兵式】 カンペイ乾貝】 (中国語)中国料理に用いるホタテガイなどの乾した貝柱。 かんぺい‐し官幣使クワン‥ 官幣を捧げるために遣わされる勅使。 ⇒かん‐ぺい【官幣】 かんぺい‐しき観兵式クワン‥ 天長節・陸軍始・特別大演習などの時、天皇が兵を閲した式。閲兵式と分列式とから成る。 ⇒かん‐ぺい【観兵】 かんぺい‐しゃ官幣社クワン‥ 旧社格の一つ。古くは神祇官から幣帛を捧げた神社であったが、明治以後は宮内省から幣帛を供進した神社をいう。大社・中社・小社・別格官幣社の別があった。主として皇室尊崇の神社および天皇・皇親・功臣を祀る神社。第二次大戦後、この制度は廃止。 ⇒かん‐ぺい【官幣】 かん‐ぺき完璧クワン‥ (「璧」は円形の玉ぎょく)欠点がなく、すぐれてよいこと。完全無欠。「―を期する」「―な演技」 かん‐ぺき環壁クワン‥ ①ぐるりの壁。環状をなす壁。 ②(→)火口壁に同じ。 かん‐ぺき癇癖(→)癇癪かんしゃくに同じ。 がん‐ぺき岸壁】 ①けわしく切りたった岸。 ②船舶や浮体構造物を横づけにし、船貨の積み卸し、船客の乗降を行うために港や岸に沿って作った施設。波止場。埠頭。 がん‐ぺき岩壁・巌壁】 山の岩肌の、壁のようにけわしく切りたったもの。 かんべ‐しょ神部署】 神宮神部署の略。 ⇒かん‐べ【神部】 かん‐べつ鑑別】 鑑定して見わけること。「雌雄の―」 かん‐べに寒紅】 寒中に製した紅。最上のものとされ、特に寒中の丑の日に買うものは小児の疱瘡ほうそう・便秘などに効があるとされた。丑紅うしべに。〈[季]冬〉 かん‐べん冠冕クワン‥ (「冕」は、大夫以上が朝儀に着用する冠) ①かんむり。太平記24「臣下は北面にして、階下に―を低うちたる」 ②転じて、首位。第1等。 ③役人づとめを指す。 かん‐べん勘弁】 ①考えわきまえること。歌舞伎、韓人漢文手管始「万事あらわに仰せられずとも、とくと御―有て」 ②過失を許したり、すべきことを免じたりすること。堪忍。「―して下さい」「スピーチすることだけは御―を」「―ならない」 ③やりくりが上手なこと。また、数理に長ずること。狂言、賽の目「殊の外―な人と見えた」 かん‐べん歓抃クワン‥ (「抃」は、うつ意)手をうって非常に喜ぶこと。 かん‐べん簡便】 簡単で便利なこと。「―な方法」 かん‐ぺん官辺クワン‥ 役所むき。政府方面。公辺。「―筋」 カン‐ペン (和製語)金属製の筆記用具入れ。 かんへん‐じょう勘返状‥ジヤウ 来書の行間に返事をしたためて返す書状。返勘。→勘2 かん‐ぼ官簿クワン‥ 役所に備えつけた帳簿。 かん‐ぽ完歩クワン‥ ウォーキングのコースを最後まで歩きとおすこと。 かん‐ぽ閑歩】 ぶらぶら歩くこと。そぞろあるき。 かん‐ぽ寛歩・緩歩クワン‥ ゆっくり歩くこと。笈の小文「―駕にかへ、晩食肉よりも甘し」 ⇒かんぽ‐どうぶつ【緩歩動物】 かん‐ぽ簡保】 簡易生命保険の略。 かん‐ぼう奸謀・姦謀】 わるだくみ。奸計。 かん‐ぼう官房クワンバウ 内閣をはじめ、府・省・庁などで、その長官に直属し、機密事項、人事、官印の保管、褒賞、文書、統計、会計などの事務をつかさどる機関。 ⇒かんぼう‐がく【官房学】 ⇒かんぼう‐ちょう【官房長】 ⇒かんぼう‐ちょうかん【官房長官】 かん‐ぼう冠帽クワン‥ 頭部をおおうもの。冠は鉢巻状に額部を巻く幅広い帯状のもの、帽は袋状に頭全体にかぶせるもの。 かん‐ぼう看忙‥バウ 富み栄えて閑のある人が、貧しくて忙しげに働き疲れている人々を冷然として看る意。雲棲和尚の語に「世に家業已に弁ずる者あり、歳尽の日に於て安座して貧人の衣食に役々たるを観る、名づけて看忙といふ」とある。 かん‐ぼう看坊‥バウ ①禅寺で、留守居の僧。また、寺を守る僧。醒睡笑「円寂の後―をすゆるに、一夜をあかして見れば跡なし」 ②後見人。浮世草子、御前義経記「勘七・善三郎なんど―のうへは」 かん‐ぼう感冒】 身体を寒気にさらしたり濡れたまま放置したりしたときに起こる呼吸器系の炎症性疾患の総称。かぜ。風邪。〈[季]冬〉。日葡辞書「カンバゥ」。「流行性―」 かん‐ぼう関防クワンバウ ①中国で、関所のこと。 ②書画の右肩に押す印。関防印。 かん‐ぼう監房‥バウ 刑務所・拘置所などで収容者を入れておく部屋。2005年監獄法改正前の用語。居房。居室。 かん‐ぼう観望クワンバウ ①景色をながめ渡すこと。 ②戦いなどの形勢をうかがい見ること。「局面を―する」 かん‐ぽう汗疱‥パウ (→)「みずむし」3に同じ。 かん‐ぽう官報クワン‥ ①詔勅・法令・告示・予算・条約・叙任・辞令・国会事項・官庁事項その他、政府から一般に周知させる事項を編纂して、国立印刷局から刊行する国の機関紙。日刊。 ②官庁・官吏などが発する公用の電報。 かん‐ぽう漢方‥パウ 中国から伝来した医術。↔和方。 ⇒かんぽう‐い【漢方医】 ⇒かんぽう‐しょうやく【漢方生薬】 ⇒かんぽう‐ほうざい【漢方方剤】 ⇒かんぽう‐やく【漢方薬】 かんぽう寛保クワン‥ (カンホウとも)[国語]江戸中期、桜町天皇朝の年号。辛酉革命による改元。元文6年2月27日(1741年4月12日)改元、寛保4年2月21日(1744年4月3日)延享に改元。 かん‐ぽう簡法‥パフ 手軽な方法。簡便な方法。 かん‐ぽう観法クワンポフ 〔仏〕 ①法を観想すること。真理を心に思い浮かべて明らかに悟ること。 ②観心の方法。真理を観念するしかた。 かん‐ぽう艦砲‥パウ 軍艦に備えつけた砲。主砲・副砲・高角砲などの別がある。「―射撃」 がん‐ぼうがん坊‥バウ (広島・山口県で)いたずらっ子。 がん‐ぼう顔貌‥バウ かおかたち。 がん‐ぼう願望グワンバウ ねがいのぞむこと。ねがい。がんもう。「長年の―がかなう」 ⇒がんぼう‐じゅうそく【願望充足】 かんぽう‐い漢方医‥パウ‥ 漢方の医師。漢医。 ⇒かん‐ぽう【漢方】 かんぼう‐がく官房学クワンバウ‥ (Kameralismus ドイツ)16〜18世紀にドイツ・オーストリアで発達した領邦君主と官僚のための学問。君主の財政を繁栄させる方策を論じた。ドイツ流の国家学・公法学の源流をなす。 ⇒かん‐ぼう【官房】 がんぼう‐じゅうそく願望充足グワンバウ‥ 〔心〕動機や目的を意識する、しないに関係なく、願望によって生じる心の中の緊張を解消しようとする傾向。精神分析の用語。 ⇒がん‐ぼう【願望】 かんぽう‐しょうやく漢方生薬‥パウシヤウ‥ 漢方方剤を構成する生薬。 ⇒かん‐ぽう【漢方】 かんぼうずえ冠帽図会クワン‥ヅヱ 冕冠べんかん・宝冠・礼冠・武礼冠・三山冠など38種の冠帽を図解した書。松岡辰方ときかた著。1巻。1806年(文化3)成る。 かんぼう‐ちょう官房長クワンバウチヤウ 主に各省大臣官房の長。官房事務を掌理し、部下職員を指揮・監督する。 ⇒かん‐ぼう【官房】 かんぼう‐ちょうかん官房長官クワンバウチヤウクワン 内閣官房の長である国務大臣。内閣官房の事務を統轄し、内閣府所管事項について参画・整理・監督する。 ⇒かん‐ぼう【官房】 かんぽう‐の‐まじわり管鮑の交わりクワンパウ‥マジハリ [史記管仲伝](管仲と鮑叔牙とが互いに親しくして、終始交情を温めたことから)友人同士の親密な交際。 かんぽう‐ほうざい漢方方剤‥パウハウ‥ 漢方医学で用いる処方。複数の和漢薬を約束の分量で調合したもの。 ⇒かん‐ぽう【漢方】 かんぽう‐やく漢方薬‥パウ‥ 漢方で用いる薬。おもに草根・木皮の類。 ⇒かん‐ぽう【漢方】 ガンボージgamboge(→)藤黄とうおう2に同じ。 かん‐ぼく肝木】 スイカズラ科の落葉低木。ブナ帯以高の山地に生える。高さ約3メートル。葉は対生、掌状に3〜5裂。初夏、白色5弁の小白花を多数球状につけ、アジサイに似る。花後、小豆大の赤い果実を結ぶ。材は削って楊枝とする。 かん‐ぼく官牧クワン‥ 律令制で、官用の馬を供給する牧場。兵部省の管理。諸国にわたっているので諸国牧ともいう。→勅旨牧 かん‐ぼく翰墨】 ①筆と墨。 ②書画を書き、または詩文を草すること。また、その文書。 ③文学に関係すること。文事。 ⇒かんぼく‐じょう【翰墨場】 かん‐ぼく簡朴・簡樸】 簡略で素朴なこと。手軽で飾りのないさま。簡素。 かん‐ぼく灌木クワン‥ ①枝がむらがり生える樹木。 ②(→)低木に同じ。↔喬木きょうぼく⇒かんぼく‐たい【灌木帯】 かんぼく‐じょう翰墨場‥ヂヤウ 文章を作る場所。詩文・書画などの会。また、その仲間。 ⇒かん‐ぼく【翰墨】 かんぼく‐たい灌木帯クワン‥ (→)低木帯に同じ。 ⇒かん‐ぼく【灌木】 カンボジアCambodia・柬埔寨】 インドシナ半島南東部の国。1世紀以来扶南、7世紀以来真臘しんろうと称した。1863年フランスの保護国。1953年立憲王国として独立。75年国名を民主カンボジアと改称。78年以来の内戦の後、93年カンボジア王国が成立。面積18万1000平方キロメートル。人口1309万(2004)。住民の大部分はクメール人で仏教徒。言語はカンボジア語。首都プノンペン。カンプチア。→東南アジア(図)。 プノンペン 撮影:田沼武能 ⇒カンボジア‐ご【カンボジア語】 カンボジア‐ごカンボジア語】 (Cambodian)カンボジアの公用語。クメール語ともいい、オーストロ‐アジア語族のモン‐クメール語派に属する。 ⇒カンボジア【Cambodia・柬埔寨】 かん‐ぼたん寒牡丹】 ボタンの変種。冬咲きさせるためには夏咲きの花芽を摘除する。冬牡丹。〈[季]冬〉 寒牡丹 撮影:関戸 勇 かん‐ぼつ官没クワン‥ 政府が不正の物品などをとりあげること。行政処分による没取に当たる。 かん‐ぼつ陥没】 おちこむこと。表面にくぼみができること。「道路が―する」「頭蓋骨―」 ⇒かんぼつ‐こ【陥没湖】 かん‐ぼつ勘発】 過失を責め立てること。譴責けんせき。古今著聞集2「或は―の詞を聞き」 かんぼつ‐こ陥没湖】 地盤の低下・陥没によって形成された湖。断層によってできるものが多く、カルデラ湖もその一種。 ⇒かん‐ぼつ【陥没】 かんぽ‐どうぶつ緩歩動物クワン‥ 無脊椎動物の一門。世界に約1000種。体長約1ミリメートル以下。体は頭部と4胴節から成り、各胴節には短い足が一対ある。生息域は水陸に広い。陸上種の一部は乾燥すると休眠し、温度などの環境変化に強くなる。10年以上経っても水分を与えると再び活動を始める。クマムシ類。 ⇒かん‐ぽ【寛歩・緩歩】 がん‐ほどき願解きグワン‥ 神仏にかけた願がかなったとき、そのお礼参りをすること。 かん‐ぽん刊本】 ①文字や画などを印刷した図書。刊行された本。印本。↔写本。 ②木活字本・銅活字本・整版本などの称。 →版本 かん‐ぽん完本クワン‥ 全集などひとそろいの書物で、欠本がなく全部揃っているもの。 かん‐ぽん官本クワン‥ ①官版の本。↔坊本。 ②官府の蔵書。 かん‐ぽん監本】 中国の国子監(貴族の子弟や全国の英才を教育する学校)で校訂・発刊した書籍。 かん‐ぽん韓本(→)朝鮮本に同じ。 がん‐ぽん元本グワン‥ ①もと。元金。 ②〔法〕賃料や利息などの法定果実を生ずる元となる財産。貸家・貸地・公債・株券・貸金・預金の類。 ⇒がんぽん‐さいけん【元本債権】 がんぽん‐さいけん元本債権グワン‥ 利息債権を生ずる元になる債権。 ⇒がん‐ぽん【元本】 カンマcomma⇒コンマ ガンマΓ・γ】 (gamma)(ギリシア語の第3字母) ①微小な質量の単位。1ガンマは100万分の1グラム。 ②微小な磁束密度の単位。1ガンマは10億分の1テスラ。 ③有機化合物において炭素原子の位置を示す記号の一つ。 ④金属・合金などの相を示す記号の一つ。「―鉄」 ⑤写真感光材料の特性曲線の直線部分の傾斜。調子の硬軟を表す。 ⇒ガンマ‐アミノ‐らくさん【γアミノ酪酸】 ⇒ガンマ‐グロブリン【γ-globulin】 ⇒ガンマ‐ジー‐ティー‐ピー【γGTP】 ⇒ガンマ‐せい【γ星】 ⇒ガンマ‐せん【γ線】 ⇒ガンマせん‐バースト【γ線バースト】 ⇒ガンマ‐フィールド【gamma field】 ガンマ‐アミノ‐らくさんγアミノ酪酸】 (γ-aminobutyric acid)グルタミン酸から生体内で合成されるアミノ酸の一つ。中枢神経系で抑制性神経伝達物質として働く。略称、GABA(ギャバ)。 ⇒ガンマ【Γ・γ】 かん‐まい欠米】 ①米の目減り分。日葡辞書「カンマイガタツ」 ②江戸時代、租税米の運搬中に生ずる腐化・濡米などによる不足米を補う名目であらかじめ賦課された付加税。かけまい。 かん‐まい寒米】 寒のうちに精白して貯蔵する自家用米。寒搗かんつきがん‐まい頑昧グワン‥ かたくなで道理にくらいこと。 かん‐まいり寒参り・寒詣り‥マヰリ 寒中、神仏に参詣すること。また、それをする人。かんもうで。〈[季]冬〉。→寒念仏 ガンマ‐グロブリンγ-globulin】 血清に含まれるグロブリンの一種。種々の感染症・膠原こうげん病などの際血中に増量する。免疫抗体に相当し、免疫グロブリンともいう。→グロブリン⇒ガンマ【Γ・γ】 かん‐まけ寒負け】 寒中の寒さに負けて、体の弱ること。歌舞伎、名歌徳三升玉垣「寒の師走も―のない、負けない気丈の寒ざらし」 ガンマ‐ジー‐ティー‐ピーγGTP】 (γ-glutamyl transpeptidase)ガンマ‐グルタミル基を一つのペプチドから他のペプチドに転移させる酵素。腎・膵・肝・脾・腸などに含まれ、血清中のγGTP値は肝疾患、心筋梗塞の際上昇する。 ⇒ガンマ【Γ・γ】 ガンマ‐せいγ星】 各星座中で3番目に明るい星。 ⇒ガンマ【Γ・γ】 ガンマ‐せんγ線】 放射線の一種。極めて波長の短い電磁波(波長10−11m程度以下、エネルギー1メガ電子ボルト以上をいうが、X線との境界は不明確)で、物質を透過する能力が非常に強い。医療・工業、物性研究用に使われている。→電磁波(図)⇒ガンマ【Γ・γ】 ガンマせん‐バーストγ線バースト】 (γ-ray burst)数十〜100億光年かなたの天体が0.1〜数十秒というごく短い間に大量のガンマ線を放射する現象。その一部は重力崩壊型の超新星に伴って発生する。 ⇒ガンマ【Γ・γ】 かん‐まつ巻末クワン‥ 巻物や書籍の末尾の部分。巻尾。「―付録」 ガンマ‐フィールドgamma field】 放射線育種場。放射線の照射によって農作物の品種改良を図る研究農場。 ⇒ガンマ【Γ・γ】 がん‐まめ雁豆】 ソラマメの異称。(物類称呼) かん‐まん干満】 潮のみちひ。干潮と満潮。「―の差」 かん‐まん緩慢クワン‥ ①きびしくないこと。ゆるやかなこと。「―な動作」 ②処置が手ぬるいこと。「―な規制」 ガン‐マンgunman】 (主としてアメリカ西部開拓時代の)拳銃の使い手。 かん‐み甘味】 ①あまい味。あまみの多い食品。 ②うまい食物。 ③物事のおもしろさ。うまみ。 ⇒かんみ‐りょう【甘味料】 かん‐み鹹味】 しおからい味。 がん‐み含味】 ①口中に含んで味わうこと。 ②物事の深い意味を味わうこと。玩味。 がん‐み玩味グワン‥ ①食物をよくかみわけて味わうこと。「―して食べる」 ②意義をよく味わうこと。含味。「熟読―」 かん‐みそ神御衣⇒かむみそ がんみつ‐とう含蜜糖‥タウ サトウキビの搾り汁を煮詰めて固めた糖蜜が分離されていない砂糖の総称。白下しろした糖または赤砂糖・黒砂糖など。 かん‐みまい寒見舞‥マヒ 寒中に親戚や知人の安否を見舞うこと。また、その手紙。寒中見舞。〈[季]冬〉 がん‐みゃく岩脈】 マグマが岩石の割れ目に入って固結し、板状の火成岩となったもの。 かん‐みょう官名クワンミヤウ ⇒かんめい かん‐みょう漢名‥ミヤウ ⇒かんめい かんみ‐りょう甘味料‥レウ 食品に、甘味をつけるために用いる調味料。蔗糖・水飴・ブドウ糖・果糖・麦芽糖・乳糖・サッカリンなど。 ⇒かん‐み【甘味】 かん‐みん奸民・姦民】 わるだくみをする人民。よこしまな人民。 かん‐みん官民クワン‥ 官吏と人民。政府と民間。「―一体となる」 ⇒かんみん‐ゆう‐くぶん【官民有区分】 かん‐みん間民】 [周礼天官、太宰]一定の職業のない人民。遊民。 がん‐みん頑民グワン‥ かたくなで、事理をわきまえない人民。 かん‐みんぞく漢民族(→)漢族に同じ。 かんみん‐ゆう‐くぶん官民有区分クワン‥イウ‥ 明治初年に政府が実施した森林の所有権区分。 ⇒かん‐みん【官民】 かん‐む官務クワン‥ ①官庁の事務。官吏の職務。 ②律令制で、太政官の弁官の事務局。 ③平安時代以降、太政官弁官局の左大史・右大史の称。また、代々この職を勤めた小槻おづき家の称。↔局務 かん‐む関務クワン‥ 関所の事務。また、その事務をつかさどる人。太平記40「此のごろ建てられたる新関において、三井寺帰院の児ちごを、―の禅僧これを殺害す」 かんむ‐てんのう桓武天皇クワン‥ワウ 奈良後期〜平安初期の天皇。柏原天皇とも。光仁天皇の第1皇子。母は高野新笠。名は山部やまのべ。坂上田村麻呂を征夷大将軍として東北に派遣、794年(延暦13)都を山城国宇太に遷した(平安京)。(在位781〜806)(737〜806)→天皇(表) かんむ‐へいし桓武平氏クワン‥ 桓武天皇の子孫で平たいら姓を賜った氏。葛原かずらわら親王の孫高望王に始まり、国香・将門・貞盛らが関東に威を振るった。→平たいら(系図) かんむり】 (カウブリの音便) ①頭にかぶるものの総称。こうむり。かむり。かんぶり。かがふり。かぶり。 ②束帯・衣冠の時に用いたかぶりもの。礼服に用いるものはカンと音読し、冕べん冠・礼らい冠・武礼ぶらい冠などがあり、金属製。平安時代の束帯のものは令制の頭巾ときんの形式化で、黒の羅で作り漆をひいたもので、額・磯・簪かんざし・巾子こじ・纓えいなどの部分名がある。形状にも、厚額あつびたい・薄額・透額すきびたい・半透額などの種類がある。 冠 ③漢字の部首のうち、上にかぶせるもの。「家」字の「宀」(ウ冠)、「花」字の「艹」(草冠)の類。 ④競技会や催しの呼称に、スポンサー企業などの名をかぶせること。「―大会」 ⑤⇒おかんむり⇒かんむりおとし‐づくり【冠落し造り】 ⇒かんむり‐がた【冠形】 ⇒かんむり‐ざ【冠座】 ⇒かんむり‐し【冠師】 ⇒かんむり‐した【冠下】 ⇒かんむり‐だな【冠棚】 ⇒かんむり‐づけ【冠付】 ⇒かんむり‐づる【冠鶴】 ⇒かんむり‐のうし【冠直衣】 ⇒かんむり‐わし【冠鷲】 ⇒冠旧けれど沓に履かず ⇒冠を挂く ⇒冠を曲げる かんむり】 姓氏の一つ。 ⇒かんむり‐まつじろう【冠松次郎】 かんむりおとし‐づくり冠落し造り】 短刀などで、刀身の先の方3分の2ほどの鎬地しのぎじを薄く削り取った形の造り。横手3のないものを「鵜の頸造り」といい、区別することがある。 ⇒かんむり【冠】 かんむり‐がた冠形】 仮面の上端に、冠・烏帽子えぼし等の下端の形を墨で描くか彫り出すかした部分。 ⇒かんむり【冠】 かんむり‐ざ冠座】 (Corona Borealis ラテン)ヘルクレス座と牛飼座の間にある星座。7星が半円形に並んで美しい冠の形をなす。7月中旬の夕刻に天頂にくる。 ⇒かんむり【冠】 かんむり‐し冠師】 冠を作ることを業とする人。 ⇒かんむり【冠】 かんむり‐した冠下】 公卿などが冠の下に結った髻もとどり。頭髪を後頭部で棒の形に紐で巻き立て、先端を房にして出したもの。巻立て。かむりした。 ⇒かんむり【冠】 かんむり‐だな冠棚⇒かむりだな⇒かんむり【冠】 かんむり‐づけ冠付⇒かむりづけ⇒かんむり【冠】 かんむり‐づる冠鶴】 ツルの一種。体色はほぼねずみ色で、頭頂に黄色の球状の冠羽がある。アフリカに分布し、そのうち東・南アフリカ産のものはホオジロカンムリヅルと呼ばれる。 カンムリヅル 撮影:小宮輝之 ⇒かんむり【冠】 かんむり‐のうし冠直衣‥ナホシ 直衣を着て冠をかぶった姿。参内の時などに用いた。↔烏帽子直衣。 ⇒かんむり【冠】

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